JP2007248796A - ズームレンズ - Google Patents

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【課題】小型化、薄型化を図ることのできるズームレンズを提供することを目的とする。
【解決手段】ズームレンズは、物体側から順に負の屈折力を有する第1のレンズ群と正の屈折力を有する第2のレンズ群と正の屈折力を有する第3のレンズ群と、を有し、第1のレンズ群は、物体側から順に負の屈折力を有する非球面レンズと光路を90度折り曲げる部材であってe線に対する屈折率が1.85以上の値である反射部材と、を有し、第2のレンズ群が像面側から物体側へ移動されるとともに第3のレンズ群が物体側から像面側に移動され、広角端から望遠端へ変倍を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のレンズ群を有するズームレンズに関し、特にCCD等の固体撮像素子を有する小型の変倍光学系を搭載する携帯端末や携帯電話等に好適なズームレンズに関する。
近年、CCD等の固体撮像素子を用いた携帯端末、携帯電話等に適したズームレンズには、小型化、薄型化が求められている。そのため、光路を90度折り曲げる反射部材を用いたズームレンズが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
特開平9−133858号公報 特開2004−334070号公報
しかしながら、上記特許文献1のものでは、4群構成のレンズ群(第1レンズ群から第4レンズ群)であるので、レンズ枚数が多く必要となり、ズームレンズの小型化、薄型化を図ることは極めて困難である。
また、上記特許文献2のものでは、第1群および第2群の屈折力では光学系の全長が長くなり、ズームレンズの薄型化を図ることは困難である。
そこで、本発明は、小型化、薄型化を図ることのできるズームレンズを提供することを目的とする。
この課題を解決するために、請求項1に記載の本発明のズームレンズは、物体側から順に負の屈折力を有する第1のレンズ群と正の屈折力を有する第2のレンズ群と正の屈折力を有する第3のレンズ群と、を有し、前記第1のレンズ群は、物体側から順に負の屈折力を有する非球面レンズと光路を90度折り曲げる部材であってe線に対する屈折率が1.85以上の値である反射部材と、を有し、前記第2のレンズ群が像面側から物体側へ移動されるとともに前記第3のレンズ群が物体側から像面側に移動され、広角端から望遠端へ変倍を行う、ことを特徴とする。
これにより、反射部材の屈折率を1.85以上にすることで良好な光学特性が得られるとともに光学系の薄型化を達成することができる。これに対し、反射部材の屈折率が1.85未満の場合は、反射部材に入射する入射光の入射光線高さが高くなり、また像面湾曲収差と歪曲収差は入射光線高さの2乗あるいは3乗の値となる(これらの収差が悪くなる)ため、反射部材を通過する入射光の入射光線高さを抑える必要がる。また、反射部材の屈折率が1.85未満の場合は、光が反射部材を通過する際の面間隔が物理的に長くなってしまうため、光学系の全長を反射部材の屈折率が1.85以上のときの場合と同じようにしようとすれば性能は低下し、一方、光学特性を反射部材の屈折率が1.85以上のときの場合と同等にしようとすれば光学系の全長が長くなるので薄型化は困難である。
請求項2に記載の本発明は、請求項1記載の発明において、前記第1のレンズ群は、変倍のときは固定である、ことを特徴とする。
これにより、変倍のときの移動部材を削減することができ、移動部材を駆動するための駆動機構の簡素化を図るとともに、その駆動機構の大型化を防止することができる。
請求項3に記載の本発明は、請求項1または2記載の発明において、前記第1のレンズ群の焦点距離および前記第2のレンズ群の焦点距離は、前記第1のレンズ群の焦点距離をf1、前記第2のレンズ群の焦点距離をf2とした場合に、「1.30≦|f1/f2|≦1.65」の関係式を満足する、ことを特徴とする。
これにより、第1のレンズ群の焦点距離f1と第2のレンズ群の焦点距離f2を1.30≦|f1/f2|≦1.65の関係式を満足するようにすることにより良好な光学特性が得られる。これに対し、その関係式の|f1/f2|が、1.30未満の場合には第1のレンズ群の負の屈折力が強くなりレンズ間隔が長くなるため光学系の薄型化には適さず、また1.65を超えた場合は第1のレンズ群の負の屈折力が弱くなり収差補正が困難となるため良好な光学特性が得られない。
本発明によれば、反射部材の屈折率を1.85以上にすることで良好な光学特性が得られるとともに光学系の薄型化を達成することができる。
また、本発明によれば、変倍のときの移動部材を駆動するための駆動機構の簡素化を図るとともに、その駆動機構の大型化を防止することができる。
さらに、発明によれば、第1のレンズ群の焦点距離f1と第2のレンズ群の焦点距離f2を1.30≦|f1/f2|≦1.65の関係式を満足するようにすることにより良好な光学特性が得られる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しつつさらに具体的に説明する。ここで、添付図面において同一の構成要素には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1に係るズームレンズ100の構成図を示している。
図1に示すように、ズームレンズ100は、物体側から順に負の屈折力を有する第1のレンズ群GR1と正の屈折力を有する第2のレンズ群GR2と正の屈折力を有する第3のレンズ群GR3とを有している。
最も物体側の第1のレンズ群GR1が負の焦点距離を有している。第1のレンズ群GR1は、物体側から順に負の屈折力を有する非球面レンズとして機能する負レンズL11、光路を90度折り曲げる反射部材P、および負レンズL12が配置されている。
光路を90度折り曲げる反射部材Pは、e線(約546.07nmの光)に対する屈折率(以下、e線屈折率という。)が1.85以上の値である反射部材である。つまり、反射部材Pのe線屈折率は、そのe線屈折率をNeとした場合、Ne≧1.85の条件式を満足する。
負レンズL11には物体側に面r1が形成され、また像面側に面r2および面r3が形成されている。反射部材Pには物体側に面r4が形成され、また像面側に面r5が形成されている。負レンズL12には物体側に面r6が形成され、また像面側に面r7および面r8が形成されている。なお、球面よりなる負レンズL11の面r3および負レンズL12の面r8には、それぞれ非球面レプリカ層が形成されている。
ここで、図1中符号Aで示される点線部分を拡大した様子を図2(a)に示し、また図1中符号Bで示される点線部分を拡大した様子を図2(b)に示す。
光軸は、第1のレンズ群GR1に含まれる反射部材Pによって光路を90度折り曲げられる。この90度折り曲げられた光路の光軸上に、像面側に正の焦点距離を有する第2のレンズ群GR2が配置される。
第2のレンズ群GR2は、物体側から順に正レンズL13、負レンズL14および負レンズL15が配置されており、広角端から望遠端に変倍するとき第1のレンズ群GR1との間隔が小さくなるように移動(図3中矢印M1Aで示される方向へ移動)される。
なお、正レンズL13の物体側前方に絞りSTOが配置されている。
正レンズL13には物体側に面r10が形成され、また像面側に面r11が形成されている。負レンズL14には物体側に面r12が形成され、また像面側に面r13が形成されている。負レンズL15には物体側に面r14が形成され、また像面側に面r15が形成されている。なお、正レンズL13の面r10および面r11、負レンズL15の面r14および面r15のそれぞれに非球面が形成されている。
第2のレンズ群GR2の像面側には、正の焦点距離を持つ第3のレンズ群GR3が配置される。第3のレンズ群GR3は正レンズL16で構成され、広角端から望遠端に変倍するときに像面側との間隔が小さくなるように移動(図3中矢印M1Bで示される方向へ移動)される。
正レンズL16には物体側に面r16が形成され、また像面側に面r17が形成されている。なお、正レンズL16の面r16および面r17のそれぞれに非球面が形成されている。
第3のレンズ群GR3と像面IMGとの間にはカバーガラスCGが配置される。カバーガラスCGには物体側に面r18が形成され、また像面側に面r19が形成されている。
上述したように、ズームレンズ100では、変倍(ズーミング動作)のときは、図3に示すように、第1のレンズ群GR1は固定の状態に設定(移動されないように設定)され、かつ図1に示すズームレンズ100の広角端の状態から、第2のレンズ群GR2は像面側から物体側へ移動(図3中矢印M1Aで示される方向へ移動)されるとともに、第3のレンズ群GR3は物体側から像面側に移動(図3中矢印M1Bで示される方向へ移動)され、広角端から望遠端へ変倍(ズーミング)動作が行われるようになっている。
なお、ズームレンズ100においては、第1のレンズ群GR1の焦点距離および第2のレンズ群GR2の焦点距離は、第1のレンズ群GR1の焦点距離をf1、第2のレンズ群GR2の焦点距離をf2とした場合に、「1.30≦|f1/f2|≦1.65」の関係式を満足するように設定されている。
ここで、非球面の形状は、面の頂点を原点とし、光軸方向をZ軸とする直交座標系において、光軸からの高さをY(単位:mm)、近軸曲率半径をr(単位:mm)、円錐係数をK、非球面係数をA4〜A14とした場合に、次の数1の数式で表される。
Figure 2007248796
実施の形態1のズームレンズ100の数値例を、次の表1〜表4に示す。
Figure 2007248796
なお、表1において、「面番号」の欄のr1〜r19は、図1に示したズームレンズ100の面r1〜r19に対応する。
また、面番号r3,r8,r10,r11,r14〜r17の各面番号の面は非球面である(表1では、非球面であることを示すために面番号の数値の右に「*」が記載されている。)。これらの各非球面に関するデータについては、後述する表2に記載されている。
さらに、曲率半径r(mm)は近軸曲率半径r(mm)を意味する。
さらに、「面間隔d(mm)」の欄において値A,B,Cはそれぞれ後述する表3のA(面間隔)、B(面間隔)、C(面間隔)に対応する数値となる。
Figure 2007248796
なお、表2において、「面番号」の欄の面r3〜r17は、図1に示したズームレンズ100の面r3〜r17に対応する。
また、表2中のA4〜A14に対応する欄において、「Eとそれに続く数字」は「10の累乗」を表し、その数値が直前の数値にかけられる。たとえば、面番号r3に対応するA4の欄で「1.1959E−03」は、1.1959×10−03を表す。
Figure 2007248796
なお、表3において、焦点距離f(mm)はレンズ全系の焦点距離を示し、FナンバーFnoは焦点距離をレンズの口径で割った値を示し、全画角2ωとは鮮明な画像を写せる範囲を角度で表した値を示し、全長(mm)は光学系全長を示し、A(面間隔),B(面間隔),C(面間隔)はズームを行ったときの第1のレンズ群GR1、第2のレンズ群GR2、第3のレンズ群GR3の面間隔の値に相当する。
Figure 2007248796
なお、表4において、反射部材e線屈折率Neは、反射部材Pのe線に対する屈折率の値を示し、1群焦点距離f1(mm)は第1のレンズ群GR1の焦点距離f1の値を示し、2群焦点距離f2(mm)は第2のレンズ群GR2の焦点距離f1の値を示し、|f1/f2|は焦点距離f1を焦点距離f2で割った値の絶対値を示している。
上述した表1〜表4における「なお書き」の内容は後述する実施の形態における対応する表についても適用される。
図4はズームレンズの広角端における収差を示す図であり、図5はズームレンズの広角端と望遠端との中間における収差を示す図であり、図6はズームレンズの望遠端における収差を示す図である。
図4〜図6において、(a)は球面収差(mm)を示し、(b)は非点収差(mm)を示し、(c)は歪曲収差(mm)を示している。
なお、図4(a)、図5(a)および図6(a)の球面収差においては、656.27nm、578.56nm、546.07nm、486.13nmおよび435.84nmの各波長の光がそれぞれ入射した場合についての特性を示している(後述する実施の形態での球面収差についても同様である。)。
また、図4(b)、図5(b)および図6(b)において、符号Sはサジタル収差曲線を示し、符号Tはタンジェンシャル収差曲線を示している。
以上説明したように、本実施の形態1によれば、上述した表1〜表4の諸値、図4〜図6の収差図を参照して明らかなように、光学系の小型化および薄型化を図ることができ、また諸収差を良好に補正することができる。例えば、表4において、(1)反射部材Pの屈折率Ne=2.0904であることから、反射部材Pの屈折率は「e線に対する屈折率が1.85以上の値」の条件を満足し、(2)|f1/f2|=1.35であることから、第1のレンズ群GR1の焦点距離f1と第2のレンズ群GR2の焦点距離f2とは「1.30≦|f1/f2|≦1.65」の関係式を満足するので、光学系の小型化および薄型化を図ることができ、また諸収差を良好に補正することができる。
(実施の形態2)
図7は、本実施の形態2に係るズームレンズ200の構成図を示している。
図7に示すように、ズームレンズ200は、上記実施の形態1の場合と同様に、物体側から順に負の屈折力を有する第1のレンズ群GR1と正の屈折力を有する第2のレンズ群GR2と正の屈折力を有する第3のレンズ群GR3とを有している。
最も物体側の第1のレンズ群GR1が負の焦点距離を有している。第1のレンズ群GR1は、物体側から順に負の屈折力を有する非球面レンズとして機能する負レンズL21、光路を90度折り曲げる反射部材P、および負レンズL22が配置されている。反射部材Pは、e線屈折率Neが1.85以上の値(Ne≧1.85)である反射部材である。
負レンズL21、反射部材Pおよび負レンズL22には、実施の形態1の場合と同様に、面r1〜面r8が形成されている。なお、球面よりなる負レンズL21の面r3および負レンズL22の面r8には、それぞれ非球面レプリカ層が形成されている。
ここで、図7中符号Cで示される点線部分を拡大した様子を図8(a)に示し、また図7中符号Dで示される点線部分を拡大した様子を図8(b)に示す。
光軸は、第1のレンズ群GR1に含まれる反射部材Pによって光路を90度折り曲げられる。この90度折り曲げられた光路の光軸上に、像面側に正の焦点距離を有する第2のレンズ群GR2が配置される。
第2のレンズ群GR2は、物体側から順に正レンズL23、負レンズL24および負レンズL25が配置されており、広角端から望遠端に変倍するとき第1のレンズ群GR1との間隔が小さくなるように移動(図9中矢印M2Aで示される方向へ移動)される。
なお、正レンズL23の物体側前方に絞りSTOが配置されている。
正レンズL23、負レンズ24および負レンズL25には、実施の形態1の場合と同様に、面r10〜面r15が形成されている。なお、正レンズL23の面r10および面r11、負レンズL25の面r14および面r15のそれぞれに非球面が形成されている。
第2のレンズ群GR2の像面側には、正の焦点距離を持つ第3のレンズ群GR3が配置される。第3のレンズ群GR3は正レンズL26で構成され、広角端から望遠端に変倍するときに像面側との間隔が小さくなるように移動(図9中矢印M2Bで示される方向へ移動)される。
正レンズL26には物体側に面r16が形成され、また像面側に面r17が形成されている。なお、正レンズL26の面r16および面r17のそれぞれに非球面が形成されている。
第3のレンズ群GR3と像面IMGとの間にはカバーガラスCGが配置される。カバーガラスCGには物体側に面r18が形成され、また像面側に面r19が形成されている。
上述したように、ズームレンズ200では、変倍(ズーミング動作)のときは、図9に示すように、第1のレンズ群GR1は固定の状態に設定(移動されないように設定)され、かつ図7に示すズームレンズ200の広角端の状態から、第2のレンズ群GR2は像面側から物体側へ移動(図9中矢印M2Aで示される方向へ移動)されるとともに、第3のレンズ群GR3は物体側から像面側に移動(図9中矢印M2Bで示される方向へ移動)され、広角端から望遠端へ変倍(ズーミング)動作が行われるようになっている。
なお、ズームレンズ200においては、第1のレンズ群GR1の焦点距離および第2のレンズ群GR2の焦点距離は、第1のレンズ群GR1の焦点距離をf1、第2のレンズ群GR2の焦点距離をf2とした場合に、「1.30≦|f1/f2|≦1.65」の関係式を満足するように設定されている。
実施の形態2のズームレンズ200の数値例を、次の表5〜表8に示す。
Figure 2007248796
なお、表5において、面番号r3,r8,r10,r11,r14〜r17の各面番号に対応する非球面(面番号の数値の右に「*」が記載されているもの。)に関するデータについては、後述する表6に記載されている。
また、「面間隔d(mm)」の欄において値A,B,Cはそれぞれ後述する表8のA(面間隔)、B(面間隔)、C(面間隔)に対応する各数値となる。
Figure 2007248796
Figure 2007248796
Figure 2007248796
図10はズームレンズの広角端における収差を示す図であり、図11はズームレンズの広角端と望遠端との中間における収差を示す図であり、図12はズームレンズの望遠端における収差を示す図である。
図10〜図11において、(a)は球面収差(mm)を示し、(b)は非点収差(mm)を示し、(c)は歪曲収差(mm)を示している。
以上説明したように、本実施の形態2によれば、上述した表5〜表8の諸値、図10〜図12の収差図を参照して明らかなように、光学系の小型化および薄型化を図ることができ、また諸収差を良好に補正することができる。例えば、表8において、(1)反射部材Pの屈折率Ne=2.0904であることから、反射部材Pの屈折率は「e線に対する屈折率が1.85以上の値」の条件を満足し、(2)|f1/f2|=1.44であることから、第1のレンズ群GR1の焦点距離f1と第2のレンズ群GR2の焦点距離f2とは「1.30≦|f1/f2|≦1.65」の関係式を満足するので、光学系の小型化および薄型化を図ることができ、また諸収差を良好に補正することができる。
(実施の形態3)
図13は、本実施の形態3に係るズームレンズ300の構成図を示している。
図13に示すように、ズームレンズ300は、上記実施の形態1の場合と同様に、物体側から順に負の屈折力を有する第1のレンズ群GR1と正の屈折力を有する第2のレンズ群GR2と正の屈折力を有する第3のレンズ群GR3とを有している。
最も物体側の第1のレンズ群GR1が負の焦点距離を有している。第1のレンズ群GR1は、物体側から順に負の屈折力を有する非球面レンズとして機能する負レンズL31、光路を90度折り曲げる反射部材P、および負レンズL32が配置されている。反射部材Pは、e線屈折率Neが1.85以上の値(Ne≧1.85)である反射部材である。
負レンズL31、反射部材Pおよび負レンズL32には、実施の形態1の場合と同様に、面r1〜面r8が形成されている。なお、球面よりなる負レンズL31の面r3および負レンズL22の面r8には、それぞれ非球面レプリカ層が形成されている。
ここで、図13中符号Eで示される点線部分を拡大した様子を図14(a)に示し、また図13中符号Fで示される点線部分を拡大した様子を図14(b)に示す。
光軸は、第1のレンズ群GR1に含まれる反射部材Pによって光路を90度折り曲げられる。この90度折り曲げられた光路の光軸上に、像面側に正の焦点距離を有する第2のレンズ群GR2が配置される。
第2のレンズ群GR2は、物体側から順に正レンズL33、負レンズL34および負レンズL35が配置されており、広角端から望遠端に変倍するとき第1のレンズ群GR1との間隔が小さくなるように移動(図15中矢印M3Aで示される方向へ移動)される。
なお、正レンズL33の物体側前方に絞りSTOが配置されている。
正レンズL33、負レンズ34および負レンズL35には、実施の形態1の場合と同様に、面r10〜面r15が形成されている。なお、正レンズL33の面r10および面r11、負レンズL35の面r14および面r15のそれぞれに非球面が形成されている。
第2のレンズ群GR2の像面側には、正の焦点距離を持つ第3のレンズ群GR3が配置される。第3のレンズ群GR3は正レンズL36で構成され、広角端から望遠端に変倍するときに像面側との間隔が小さくなるように移動(図15中矢印M3Bで示される方向へ移動)される。
正レンズL36には物体側に面r16が形成され、また像面側に面r17が形成されている。なお、正レンズL36の面r16および面r17のそれぞれに非球面が形成されている。
第3のレンズ群GR3と像面IMGとの間にはカバーガラスCGが配置される。カバーガラスCGには物体側に面r18が形成され、また像面側に面r19が形成されている。
上述したように、ズームレンズ300では、変倍(ズーミング動作)のときは、図15に示すように、第1のレンズ群GR1は固定の状態に設定(移動されないように設定)され、かつ図13に示すズームレンズ300の広角端の状態から、第2のレンズ群GR2は像面側から物体側へ移動(図15中矢印M3Aで示される方向へ移動)されるとともに、第3のレンズ群GR3は物体側から像面側に移動(図15中矢印M3Bで示される方向へ移動)され、広角端から望遠端へ変倍(ズーミング)動作が行われるようになっている。
なお、ズームレンズ300においては、第1のレンズ群GR1の焦点距離および第2のレンズ群GR2の焦点距離は、第1のレンズ群GR1の焦点距離をf1、第2のレンズ群GR2の焦点距離をf2とした場合に、「1.30≦|f1/f2|≦1.65」の関係式を満足するように設定されている。
実施の形態3のズームレンズ300の数値例を、次の表9〜表12に示す。
Figure 2007248796
なお、表9において、面番号r3,r8,r10,r11,r14〜r17の各面番号に対応する非球面(面番号の数値の右に「*」が記載されているもの。)に関するデータについては、後述する表10に記載されている。
また、「面間隔d(mm)」の欄において値A,B,Cはそれぞれ後述する表12のA(面間隔)、B(面間隔)、C(面間隔)に対応する各数値となる。
Figure 2007248796
Figure 2007248796
Figure 2007248796
図16はズームレンズの広角端における収差を示す図であり、図17はズームレンズの広角端と望遠端との中間における収差を示す図であり、図18はズームレンズの望遠端における収差を示す図である。
図16〜図18において、(a)は球面収差(mm)を示し、(b)は非点収差(mm)を示し、(c)は歪曲収差(mm)を示している。
以上説明したように、本実施の形態3によれば、上述した表9〜表12の諸値、図16〜図18の収差図を参照して明らかなように、光学系の小型化および薄型化を図ることができ、また諸収差を良好に補正することができる。例えば、表12において、(1)反射部材Pの屈折率Ne=2.0904であることから、反射部材Pの屈折率は「e線に対する屈折率が1.85以上の値」の条件を満足し、(2)|f1/f2|=1.62であることから、第1のレンズ群GR1の焦点距離f1と第2のレンズ群GR2の焦点距離f2とは「1.30≦|f1/f2|≦1.65」の関係式を満足するので、光学系の小型化および薄型化を図ることができ、また諸収差を良好に補正することができる。
本発明は、CCD等の固体撮像素子を用いた携帯端末や携帯電話など以外にも、小型化および薄型化が要求される装置に搭載されるズームレンズに適用することができる。
本発明の実施の形態1に係るズームレンズの構成を示す構成図である。 図1に示したズームレンズの第1のレンズ群の一部を拡大した様子を示す拡大図である。 図1に示したズームレンズ(広角端)の状態からズーミングしたときのズームレンズ(望遠端)の状態を示す図である。 実施の形態1に係るズームレンズの広角端における収差を示す収差図である。 実施の形態1に係るズームレンズの広角端と望遠端との中間における収差を示す収差図である。 実施の形態1に係るズームレンズの望遠端における収差を示す収差図である。 本発明の実施の形態2に係るズームレンズの構成を示す構成図である。 図7に示したズームレンズの第1のレンズ群の一部を拡大した様子を示す拡大図である。 図7に示したズームレンズ(広角端)の状態からズーミングしたときのズームレンズ(望遠端)の状態を示す図である。 実施の形態2に係るズームレンズの望遠端における収差を示す収差図である。 実施の形態2に係るズームレンズの広角端と望遠端との中間における収差を示す収差図である。 実施の形態2に係るズームレンズの望遠端における収差を示す収差図である。 本発明の実施の形態3に係るズームレンズの構成を示す構成図である。 図13に示したズームレンズの第1のレンズ群の一部を拡大した様子を示す拡大図である。 図13に示したズームレンズ(広角端)の状態からズーミングしたときのズームレンズ(望遠端)の状態を示す図である。 実施の形態3に係るズームレンズの望遠端における収差を示す収差図である。 実施の形態3に係るズームレンズの広角端と望遠端との中間における収差を示す収差図である。 実施の形態3に係るズームレンズの望遠端における収差を示す収差図である。
符号の説明
100,200,300 ズームレンズ
L11,L21,L31 第1のレンズ(負レンズ)
L12,L22,L32 第2のレンズ(負レンズ)
L13,L23,L33 第3のレンズ(正レンズ)
L14,L24,L34 第4のレンズ(負レンズ)
L15,L25,L35 第5のレンズ(負レンズ)
L16,L26,L36 第6のレンズ(正レンズ)
P 反射部材
STO 絞り
GR1 第1のレンズ群
GR2 第2のレンズ群
GR3 第3のレンズ群
CG カバーガラス
IMG 像面

Claims (3)

  1. 物体側から順に負の屈折力を有する第1のレンズ群と正の屈折力を有する第2のレンズ群と正の屈折力を有する第3のレンズ群と、を有し、
    前記第1のレンズ群は、
    物体側から順に負の屈折力を有する非球面レンズと光路を90度折り曲げる部材であってe線に対する屈折率が1.85以上の値である反射部材と、を有し、
    前記第2のレンズ群が像面側から物体側へ移動されるとともに前記第3のレンズ群が物体側から像面側に移動され、広角端から望遠端へ変倍を行う、
    ことを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記第1のレンズ群は、変倍のときは固定である、ことを特徴とする請求項1記載のズームレンズ。
  3. 前記第1のレンズ群の焦点距離および前記第2のレンズ群の焦点距離は、前記第1のレンズ群の焦点距離をf1、前記第2のレンズ群の焦点距離をf2とした場合に、
    1.30≦|f1/f2|≦1.65
    の関係式を満足する、
    ことを特徴とする請求項1または2記載のズームレンズ。
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