JP2007248705A - 三味線用減音具 - Google Patents

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Abstract

【課題】撥さばきに支障を与えることなく、効果的に減音すること。
【解決手段】 皮Dとの間に一定の空間を形成するように胴の根緒側の第1の辺と第1の辺に隣接する第2の辺とに支持され、弦Cより第2の辺に対向する第3の辺側の皮Dが露出するように構成された本体11と、弦Cに当接する位置に形成された下駒12とから構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、撥さばきなどの練習時の音を下げるための三味線用の減音具に関する。
住宅密集地や夜間に楽器の練習をする場合、その音が騒音となる恐れがある。このため、弦楽器にあっては共鳴胴の機能を殺す一方、共鳴胴に振動電気変換手段を内蔵させ、練習時の音を可及的に下げる一方、演奏時には電気信号をアンプにより増幅してスピーカから流すように構成したサイレント楽器が提案されている。
これによれば、練習時の音を効果的に下げることができるものの、楽器のコストが上昇したり、また楽器本来の音色から外れるという不都合がある。
このような問題に対処するため、図4に示したように三味線においては駒を胴22だけで支持して駒23の振動を皮20に非伝達とするための減音具21、いわゆる忍び駒も実用化されている。
ところが、撥の位置を弦の方向に移動させて音の強弱を調整する津軽三味線に忍び駒を適用して減音すると、忍び駒が胴22を跨ぐように駒の延長線上に位置しているため、前撥(棹側)では問題がないものの、強い音を出すために後撥(皮の中央部)により演奏しようとすると、手が忍び駒21の下端部21aに当たり忍び駒21が邪魔になって撥さばきに支障をきたすという問題がある。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであってその目的とするところは、撥さばきに支障を与えることなく、効果的に減音することができる三味線用の新規な減音具を提供することである。
このような課題を達成するために請求項1の発明は、皮との間に一定の空間を形成するように胴の根緒側の第1の辺と前記第1の辺に隣接する第2の辺とに支持され、弦より前記第2の辺に対向する第3の辺側の皮が露出するように構成された本体と、前記弦に当接する位置に形成された下駒とから構成されている。
請求項2の発明は、前記胴に当接する領域に弾性材からなる凸部が形成されている。
請求項3の発明は、前記第1の辺の弦と対向する領域に凹部、または溝が形成されている。
請求項1の発明によれば、弦から駒に伝達された振動を減音具で受けて胴に伝達するため、効果的に減音でき、また減音具が胴の下方と根緒の部分だけで支持されているため、撥をさばく手の移動領域には障害物が存在せず、撥さばきに影響を与えることがない。
請求項2の発明によれば、胴の表面の皮との間で強い摩擦力を生じさせて演奏中に減音具がずれるのを防止するとともに、胴への振動の伝達を弾性材によりよりいっそう減衰させることができる。
請求項3の発明によれば、装着時に弦との摩擦を低減させて容易に装着することができる。
図1は、本発明の減音具10を装着した三味線の胴の部分を示すものであって、減音具10は略L字状に構成されていて、胴の隣接する2辺、より詳細には演奏時に上方となる辺Aと根緒側の辺Bとで皮Dとの間に空間を形成するように支持され、表面には弦Cを支持する下駒12を設けて構成されている。
図2(イ)(ロ)は、上述の減音具10の実施例を示すものであって、外周が、演奏時に上方となる辺Aと根緒Nの側の辺Bの外周と略一致するとともに、根緒Nの側が下駒を配置するのに適した位置までの幅Wを有する略L字状の本体11に、弦に対向する位置に下駒12を、また減音具10の裏面の胴と対向する領域に形成された突条部13、14、この実施例では帯状の弾性材からなるクッション材を貼付して構成されている。
また、減音具10の表面側には必要に応じて根緒側の辺の弦Cと接する位置には溝、または凹部15が形成されている。
本体は、下駒12を介して受ける弦の圧力による変形を可及的に小さくするため、十分な剛性を持つ材料、例えば鉄やステンレス鋼、さらにはPPS樹脂のような高剛性エンジニアリングプラスチックなどにより構成されている。
この実施例において練習のために減音する場合には、元の下駒を取り外して減音具10の下駒12を弦Cに一致するように胴の棹側に乗せ、外周が胴の2辺A、Bに一致するまで根緒Nの方向にスライドさせる。
このスライド時に減音具10の表面の溝、または凹部15に弦Cが収容されるため、弦Cとの摩擦力が低減されて軽い力で規定(図1の状態)の位置まで移動させることができる。
所定の位置まで移動させると、減音具10の本体は、その2辺を胴に支持されて皮Dに対向する部分が図3に示したように皮Dとの間に空間gを形成し、また弦Cによる強い圧接力により胴に接している皮Dとの間の強い摩擦力で所定の位置に固定される。
この状態で撥により弦Cを弾くと、下駒12が受けた振動は減音具10の本体11に伝達されるものの、皮Dとの間に空間gが存在するため皮Dに伝達されず、ただ胴本体に伝達される。したがって太鼓による共鳴が生じることがなく、十分に減音される。
もとより、胴の下側の領域には減音具10が存在しないため、強い音を出すための奏法である後撥を行うため手を根緒側に移動させる際にもその移動経路に障害となるものがなく、通常の三味線と同様に演奏を行うことができる。
一方、減音具10を装着時とは反対の方向にスライドさせて弦Cによる圧力を緩めてから引き出すと簡単に取り外すことができる。そして元の下駒を装着すれば通常の音量で演奏を行うことができる。
本発明の減音具を三味線に装着した状態で示す図である。 本発明の減音具の一実施例を表裏から見た状態で示す斜視図である。 図1のE−E線での断面図である。 従来の減音具を三味線に装着した状態で示す図である。
符号の説明
10 減音具 11 本体 12 下駒 13、14 突条部 15 弦収容用の溝や凹部 A、B 胴の辺 C 弦 D 皮

Claims (4)

  1. 皮との間に一定の空間を形成するように胴の根緒側の第1の辺と前記第1の辺に隣接する第2の辺とに支持され、弦より前記第2の辺に対向する第3の辺側の皮が露出するように構成された本体と、前記弦に当接する位置に形成された下駒とからなる三味線用減音具。
  2. 前記胴に当接する領域に弾性材からなる凸部が形成されている請求項1に記載の三味線用減音具。
  3. 前記第1の辺の弦と対向する領域に凹部、または溝が形成されている請求項1、または請求項2に記載の三味線用減音具。
  4. 前記本体が略L字状で、前記第1の辺の先端が前記下駒よりも前記第2の辺と対向する辺側に若干突出する程度に構成され、第1の辺が第2の辺の幅よりも大きく構成されている請求項1に記載の三味線用減音具。
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