JP2007248615A - カメラの焦点状態表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】山登りAFを行うカメラでマニュアルフォーカス可能なカメラに於いて、マニュアルフォーカスでピント合わせを容易にすることができるカメラの焦点状態表示装置を提供することである。
【解決手段】撮像部1から出力される映像信号を基に、撮像レンズによる被写体の合焦状態を撮影者に示すための少なくとも第1及び第2の合焦評価値が合焦評価値演算部2で算出される。この合焦評価値演算部2で算出された第1若しくは第2の合焦評価値は、モニタ8に図形の形状により表示される。そして、ピーク検出部3が上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出する前は、当該第1の合焦評価値に基づいた合焦評価値が、上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出した後は、上記第2の合焦評価値に基づいた合焦評価値が、それぞれモニタ8に図形表示される。
【選択図】 図1
【解決手段】撮像部1から出力される映像信号を基に、撮像レンズによる被写体の合焦状態を撮影者に示すための少なくとも第1及び第2の合焦評価値が合焦評価値演算部2で算出される。この合焦評価値演算部2で算出された第1若しくは第2の合焦評価値は、モニタ8に図形の形状により表示される。そして、ピーク検出部3が上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出する前は、当該第1の合焦評価値に基づいた合焦評価値が、上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出した後は、上記第2の合焦評価値に基づいた合焦評価値が、それぞれモニタ8に図形表示される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、マニュアルフォーカス可能なカメラに於いて、合焦レベルを表示可能なカメラの焦点状態表示装置に関するものである。
デジタルカメラを使用して、撮影者がマニュアルフォーカス(以下、MFと略記する)操作をする場合には、レンズを手動で回転させながら、ファインダ若しくは電子ビューファインダ(EVF)で観察される被写体のピントが最良になる位置でレンズを停止させる方法が一般的である。しかしながら、このようなMF方式では、撮影者の力量やファインダの見易さの要因によって、必ずしもレンズ停止させた位置が最良のピント位置となる保障はできない。
一方、デジタルカメラの自動焦点調節(オートフォーカス;以下、AFと略記する)方法の1つとして、撮像素子の出力に所定の演算を施して合焦の度合いを表す評価値(以下合焦評価値と記す)を算出し、得られた値が最大になるレンズ位置にレンズを移動することによって合焦状態を得る方法がある。この方法は、いわゆる山登りAF、イメージャAFまたはコントラストAFの名称で称されている。ここで、合焦評価値とは、映像信号の高周波成分の大きさを示すものであり、合焦状態にあるほど高い値を示すので、合焦評価値が最大になる位置をスキャンすることで合焦状態が得られる。
上記の合焦評価値をMF時のピント合わせに利用する技術として、例えば、ピントレベルのリアルタイムな表示を行う技術(例えば、下記特許文献1参照)や、レンズの位置の情報を表示し、且つ、合焦評価値の情報をバー表示する技術(例えば、下記特許文献2参照)や、横軸にレンズの位置、縦軸の合焦評価値のグラフを表示する技術(下記特許文献3参照)が知られている。
以上のような従来技術によって、MF操作をしながら評価値が最大になるレンズ位置で停止させれば合焦状態が得られるようになっている。
特開平6−113184号公報
特開2001−42207号公報
特開2003−262910号公報
しかしながら、上述した特許文献1乃至3に記載された技術は、以下のような課題を有している。
合焦評価値の絶対値については、ピントが大きく外れている状態と合焦評価値がピークとなる合焦点の状態の間の評価値は、撮影条件(被写体輝度、コントラスト、手ぶれ、レンズ特性等)によって異なるものの、あるレベルの差が存在する。
そして、撮影者がMFにて上述した従来技術に於けるインジケータを見ながらレンズを合焦させる場合には、大ぼけ状態から合焦点付近まではインジケータが大きく変化するが、合焦点付近では評価値の変化量は小さい。そのために、最もインジケータの精度が求められる合焦点付近でインジケータの変異が小さくなって、撮影者にとって見づらくなるという問題点が発生する。したがって、結果的にインジケータを見ながらMF操作で合焦させるのが困難なものとなっていた。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、山登りAFを行うカメラでマニュアルフォーカス可能なカメラに於いて、マニュアルフォーカスでピント合わせを容易にすることができるカメラの焦点状態表示装置を提供することである。
すなわち請求項1に記載の発明は、撮影者の合焦操作により被写体の結像位置を調整可能な撮像レンズと、上記撮像レンズで結像した被写体像を映像信号に変換する撮像手段と、上記撮像手段から出力される映像信号を基に、上記撮像レンズによる被写体の合焦状態を撮影者に示すための少なくとも第1の合焦評価値と第2の合焦評価値を算出する評価値算出手段と、上記評価値算出手段で算出した第1若しくは第2の合焦評価値を図形の形状により表示する表示手段と、上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出するピーク検出手段と、を具備し、上記表示手段は、上記ピーク検出手段が上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出する前は、当該第1の合焦評価値に基づき合焦評価値を図形表示し、上記ピーク検出手段が第1の種類の上記合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出した後は、上記第2の合焦評価値に基づき合焦評価値を図形表示することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、撮影者の合焦操作により被写体の結像位置を調整可能な撮像レンズと、上記撮像レンズで結像した被写体像を映像信号に変換する撮像手段と、上記撮像手段から出力される映像信号を基に、上記撮像レンズによる被写体の合焦状態を撮影者に示すための少なくとも第1の合焦評価値と第2の合焦評価値を算出する評価値算出手段と、上記評価値算出手段で算出した第1若しくは第2の合焦評価値を図形の形状により表示する表示手段と、上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出するピーク検出手段と、を具備し、上記表示手段は、上記ピーク検出手段が上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出した後、上記第2の上記合焦評価値に基づき合焦評価値を図形表示することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1若しくは2に記載の発明に於いて、上記図形の形状とは、上記図形のサイズ若しくは図形の一方向の長さ或いは図形の表示位置であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明に於いて、上記図形は長方形であり、上記表示手段は、上記合焦評価値を当該長方形の長さで表示することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載の発明に於いて、上記評価値算出手段は、上記撮像手段が出力する映像信号にハイパス処理を実行するハイパスフィルタと、当該ハイパスフィルタのフィルタ特性を決定するパラメータを設定するパラメータ設定手段とを有し、上記パラメータ設定手段により設定された第1のパラメータを有する上記ハイパスフィルタで処理されて上記第1の合焦評価値を算出し、上記パラメータ設定手段により設定設定された第2のパラメータを有する上記ハイパスフィルタで処理されて上記第2の合焦評価値を算出する、ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明に於いて、上記パラメータ設定手段は、上記第2のパラメータを有するハイパスフィルタのカットオフ周波数が、上記第1のパラメータを有するハイパスフィルタのカットオフ周波数よりも高くなるように設定することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明に於いて、上記パラメータ設定手段は、上記第1のパラメータ及び上記第2のパラメータを、上記撮影レンズの焦点距離に基づいて決定することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の発明に於いて、上記撮像レンズは当該カメラに着脱可能に構成されていると共に、上記ハイパスフィルタに関する情報を保持する記憶手段を有し、上記パラメータ設定手段は、上記記憶手段から取得した上記ハイパスフィルタに関する情報を基に上記第1のパラメータ及び上記第2のパラメータを決定することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、撮像レンズを介して結像した被写体像を映像信号に変換する撮像手段と、上記撮像手段から出力される映像信号を基に、上記撮像レンズによる被写体の合焦状態を撮影者に示すためのもので、少なくとも第1及び第2の合焦評価値を算出する評価値算出手段と、上記評価値算出手段で算出された少なくとも第1及び第2の合焦評価値の少なくとも一方を図形形状に変換する変換手段と、上記変換手段で図形形状に変換された第1若しくは第2の合焦評価値を表示する表示手段と、上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出するピーク検出手段と、上記ピーク検出手段が上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出する前は、当該第1の合焦評価値に基づいた図形を上記表示手段に表示させ、上記ピーク検出手段が上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出した後は、上記第2の合焦評価値に基づいた図形を上記表示手段に表示させるように制御する制御手段と、を具備することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、撮像レンズを介して結像した被写体像を映像信号に変換する撮像手段と、上記撮像手段から出力される映像信号を基に、上記撮像レンズによる被写体の合焦状態を撮影者に示すためのもので、少なくとも第1及び第2の合焦評価値を算出する評価値算出手段と、上記評価値算出手段で算出された少なくとも第1及び第2の合焦評価値の少なくとも一方を図形形状に変換する変換手段と、上記変換手段で図形形状に変換された第1若しくは第2の合焦評価値を表示する表示手段と、上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出するピーク検出手段と、上記ピーク検出手段が上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出した後は、上記第2の合焦評価値に基づいた図形を上記表示手段に表示させるように制御する制御手段と、を具備することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項9若しくは10に記載の発明に於いて、上記図形の形状とは、上記図形のサイズ若しくは図形の一方向の長さ或いは図形の表示位置であることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明に於いて、上記図形は長方形であり、上記制御手段は、上記第1若しくは第2の合焦評価値を当該長方形の長さで上記表示手段に表示させるように制御することを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項11に記載の発明に於いて、上記評価値算出手段は、上記撮像手段が出力する映像信号にハイパス処理を実行するハイパスフィルタと、当該ハイパスフィルタのフィルタ特性を決定するパラメータを設定するパラメータ設定手段とを有し、上記パラメータ設定手段により設定された第1のパラメータを有する上記ハイパスフィルタで上記第1の合焦評価値を算出し、上記パラメータ設定手段により設定された第2のパラメータを有する上記ハイパスフィルタで上記第2の合焦評価値を算出することを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の発明に於いて、上記パラメータ設定手段は、上記第2のパラメータを有するハイパスフィルタのカットオフ周波数が、上記第1のパラメータを有するハイパスフィルタのカットオフ周波数よりも高くなるように設定することを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の発明に於いて、上記パラメータ設定手段は、上記第1のパラメータ及び上記第2のパラメータを、上記撮影レンズの焦点距離に基づいて決定することを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、撮像レンズを介して結像した被写体像を光電変換して映像信号として出力する撮像手段と、上記撮像手段の出力に基づいて現在の合焦度合いを評価するもので、少なくとも第1の種類の合焦評価値と第2の種類の合焦評価値を算出する合焦評価値演算手段と、上記撮影レンズの合焦操作により上記第1の種類の合焦評価値の変化から当該合焦評価値がピークを通過したことを検出するピーク検出手段と、上記合焦評価値演算手段の出力に基づいて、上記撮影レンズの合焦度合いを視覚的に表示するための第1の種類の合焦評価値に対応する粗調整用表示バー及び第2の種類の合焦評価値に対応する微調整用表示バーを作成する表示バー作成手段と、上記ピーク検出手段の検出結果に応じて、上記表示バー作成手段で作成された粗調整表示バー及び微調整表示バーの少なくとも一方を選択する選択手段と、上記選択手段で選択された上記粗調整表示バー及び微調整表示バーの少なくとも一方を含む合焦メータ画像を作成する合焦メータ作成手段と、上記撮像手段が出力する映像信号と、上記合焦メータ作成手段で作成された合焦メータ画像を合成する合成手段と、上記合成手段で合成された合焦メータ画像を表示する表示手段と、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、マニュアルフォーカス可能なカメラに於いて、ピント合わせを容易に行うことができるカメラの焦点状態表示装置を提供することができる。また、山登りAF機能を有するカメラでは、合焦評価値を算出する機能を新たに設ける必要がないので、コストアップせずにマニュアルフォーカスでの容易なピンと合わせを実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態を示すもので、本発明のカメラの焦点状態表示装置の主要な構成を示すブロック図である。
図1は本発明の第1の実施形態を示すもので、本発明のカメラの焦点状態表示装置の主要な構成を示すブロック図である。
図1に於いて、このカメラの焦点状態表示装置は、撮像手段である撮像部1と、評価値算出手段である合焦評価値演算部2と、ピーク検出手段であるピーク検出部3と、表示バー作成部4と、選択部5と、変換手段である合焦メータ作成部6と、制御手段である合成部7と、表示手段であるモニタ8とを有して構成される。
上記撮像部1は、図示されないレンズにより結像した被写体像を光電変換して映像信号として出力する。合焦評価値演算部2は、撮像部1の出力に基づいて、現在の合焦度合いを評価するもので、少なくとも第1の種類の合焦評価値と第2の種類の合焦評価値を算出する。ピーク検出部3は、レンズの合焦操作により上記第1の種類の合焦評価値の変化から当該合焦評価値がピークを通過したことを検出する。
表示バー作成部4は、合焦評価値演算部2の出力に基づいて、合焦度合いを視覚的に表示するための第1の種類の合焦評価値に対応する粗調整用表示バー、及び第2の種類の合焦評価値に対応する微調整用表示バーを作成する。選択部5は、ピーク検出部3の検出結果に応じて表示バー作成部4で作成された粗調整表示バーまたは微調整表示バーの一方または両方を選択する。
合焦メータ作成部6は、選択部5で選択された粗調整表示バーまたは微調整表示バーを含む合焦メータ画像を作成する。合成部7は、撮像部1が出力する映像信号と合焦メータ作成部6で作成された合焦メータ画像を合成してモニタ8に出力させる。モニタ8は、合成部7で合成された合焦メータ画像を表示する。
このような構成に於いて、撮像部1にて、図示されないレンズにより取り込まれて結像された被写体像が、光電変換されて映像信号として合焦評価値演算部2及び合成部7に出力される。合焦評価値演算部2では、撮像部1の出力に基づいて、現在の合焦度合いを評価するもので、少なくとも第1の種類の合焦評価値と第2の種類の合焦評価値が算出される。そして、ピーク検出部3では、レンズの合焦操作によって、上記第1の種類の合焦評価値の変化から、当該合焦評価値がピークを通過したことが検出される。
表示バー作成部4では、合焦評価値演算部2の出力に基づいて、合焦度合いを視覚的に表示するための粗調整用表示バー及び微調整用表示バーが作成される。粗調整用表示バーは上記第1の種類の合焦評価値に対応するもので、微調整用表示バーは第2の種類の合焦評価値に対応するものである。
そして、選択部5にて、ピーク検出部3の検出結果に応じて、表示バー作成部4で作成された上記粗調整表示バーまたは微調整表示バーの一方または両方が選択される。すると、合焦メータ作成部6では、選択部5で選択された粗調整表示バーまたは微調整表示バーを含む合焦メータ画像が作成される。合成部7では、上記撮像部1から出力された映像信号と、合焦メータ作成部6で作成された合焦メータ画像が合成される。そして、この合成された合焦メータ画像が、モニタ8に表示される。
図2は、本発明の第1の実施形態に係るカメラ焦点状態表示装置が適用されたカメラのシステム構成を示すブロック図である。
図2に於いて、上記レンズ鏡筒10は、上記カメラ本体30の前面に設けられた、図示されないレンズマウントを介して着脱自在に装着可能である。そして、上記レンズ鏡筒10は、撮影レンズ11と、絞り12と、レンズ駆動機構13と、絞り駆動機構14と、レンズ制御用マイクロコンピュータ(以下、Lμcomと略記する)15と、メモリ16及びピントリング18から構成されている。
上記撮影レンズ11は、レンズ駆動機構13内に存在する図示されないDCモータによって、光軸方向に駆動される。また、撮影レンズ11は、複数の光学レンズにより構成されるが、図2に於いては1つの光学レンズで代表して図示されている。絞り12は、絞り駆動機構14内に存在する図示されないステッピングモータによって駆動される。絞り12の開閉が制御されることによって、撮影レンズ11を介してカメラ本体30に入射する被写体からの光束の光量が制御される。
また、Lμcom15は、上記レンズ駆動機構13や絞り駆動機構14等、レンズ鏡筒10内の各部を駆動制御する。このLμcom15は、カメラ本体30のレンズマウントにレンズ鏡筒10が装着された際に、通信コネクタ20を介して、後述するボディ制御用マイクロコンピュータ80と電気的に接続がなされる。これにより、Lμcom15は、該ボディ制御用マイクロコンピュータ60の指令に従って制御される。
尚、レンズ駆動機構13内のDCモータの制御及び絞り駆動機構14内のステッピングモータの制御は、後述するボディ制御用マイクロコンピュータ60の指令を受けたLμcom15によって行われる。また、レンズ鏡筒10の周囲には、上記ピントリング18が、該レンズ鏡筒10の円周方向に沿って回転可能に設けられている。このピントリング18を撮影者が回転させると、その回転に同期してレンズ駆動機構13によって撮影レンズ11が光軸上に移動され、マニュアルフォーカスが可能になる。
また、記憶手段としてレンズ鏡筒10内に配置されたメモリ16には、装着されるレンズの各種パラメータや後述するハイパスフィルタに関する情報が記憶されている。これらのパラメータや情報は、通信コネクタ20を介してボディ制御用マイクロコンピュータ60から読み出せるようになっている。
一方、カメラ本体30は、以下のように構成されている。
レンズ鏡筒10内の撮影レンズ11、絞り12を介して入射される図示されない被写体からの光束は、クイックリターンミラー(メインミラー)31で反射されて、ペンタプリズム32を介して接眼レンズ33に至る。これによって、接眼レンズ33を介して観察用の像が形成される。
また、ペンタプリズム32の近傍には測光回路34が設けられており、ペンタプリズム32を通過した光束の一部が、測光回路34内の図示されないホトセンサに入射するようになっている。測光回路34では、ホトセンサで検出された光束の光量に基づいて周知の測光処理が行われる。
測光回路34で処理された結果は、このカメラ本体30内の各部を制御するためのボディ制御用マイクロコンピュータ(以下、Bμcomと略記する)60に送信される。Bμcom60では、測光回路34から入力された結果に基づいて撮影時の露光量が演算される。この結果は、Bμcom60から通信コネクタ20を介してLμcom15に送信される。Lμcom15では、Bμcom60から通知された露光量に基づいて絞り12の駆動制御が行われる。
上記メインミラー31の中央部はハーフミラーになっており、該メインミラー31がダウン(図示の位置)した際に一部の光束が透過する。そして、この透過した光束は、メインミラー31に設置されたサブミラー37で反射され、自動焦点調節処理(AF処理)を行うためのAFセンサユニット38に導かれる。尚、サブミラー37は、上記メインミラー31のアップ時には折り畳まれるようになっており、メインミラー31と共に撮影光路より退避される。
すなわち、カメラが観察状態にある場合は、メインミラー31及びサブミラー37は、図2に示されるように、ダウン位置に配置される。これにより、撮影レンズ11及び絞り12を介した被写体からの光束は、メインミラー31で反射されて、ペンタプリズム32、接眼レンズ33を介して撮影者により観察されると共に、サブミラー37を介してAF処理が行われるべくAFセンサユニット38に導かれる。一方、カメラが撮影動作状態にある場合には、メインミラー31及びサブミラー37は、撮影光路より退避して所定のアップ位置に移動される(図示せず)。
このようなメインミラー31の駆動は、ミラー駆動機構40によって行われる。また、ミラー駆動機構40の制御は、Bμcom60によって行われる。
また、AFセンサユニット38の内部には、図示されないエリアセンサが設けられており、このエリアセンサに入射された光束が電気信号に変換される。このエリアセンサからの出力は、AFセンサ駆動回路39を介してBμcom60へ送信される。そして、Bμcom60に於いて測距処理が行われ、焦点調節に必要な撮影レンズ11の焦点状態(デフォーカス量)が演算される。この結果は、Bμcom60からLμcom15に送信される。Lμcom15では、Bμcom60から通知された移動量に基づいて撮影レンズ11の駆動制御が行われる。
上記メインミラー31の後方には、光軸上のフォーカルプレーン式のシャッタ43と、光学系を通過した被写体像を光電変換するための光電変換素子であり、CCD等で構成される撮像素子45が設けられている。図示されないが、メインミラー31が光路より退避した場合、撮影レンズ11及び絞り12を通った光束は、撮像素子45の撮像面上に結像される。
上記撮像素子45は、インターフェイス回路48を介して、画像処理を行うための画像処理コントローラ50に接続されている。そして、この画像処理コントローラ50には、モニタ8に対応した液晶モニタ51と、記憶領域として設けられたバッファメモリ(SDRAM)52、FlashROM53及び記録メディア54等が接続されている。
ここで、バッファメモリ52は、画像データ等のデータの一時保管用メモリであり、画像データに各種処理が施される際のワークエリア等に利用される。また、図1に示される合焦評価値演算部2、ピーク検出部3、合焦メータ作成部6及び合成部7で実行される処理のためのデータを一時的に記憶する。上記記録メディア54は、図示されないカメラのインターフェイスを介してカメラ本体30に対し脱着可能な各種のメモリカードや外付けのハードディスクドライブ(HDD)等の外部記録媒体である。
上記画像処理コントローラ50は、後述するハイパスフィルタとしての機能をも有しているもので、上述した測光回路34と、AFセンサ駆動回路39と、ミラー駆動機構40と、シャッタチャージ機構46と、シャッタ制御回路47と、不揮発性メモリ(EEPROM)56と共に、Bμcom60に接続されている。上記Bμcom60には、更に、電源回路61を介して電池62と、当該カメラの動作状態を表示出力によって撮影者へ告知するための動作表示用LCD63と、カメラ操作スイッチ(SW)65と、が接続されている。
尚、上述したように、上記Bμcom60とLμcom15とは、レンズ鏡筒10の装着時に於いて、通信コネクタ20を介して通信可能に電気的接続がなされる。そして、デジタルカメラとしてLμcom15がBμcom60に従属的に協働しながら稼動するようになっている。
上記AFセンサ駆動回路39は上記AFセンサユニット38を駆動制御するための回路であり、ミラー駆動機構40はメインミラー31を駆動制御する機構である。また、シャッタチャージ機構46は、フォーカルプレーン式のシャッタ43を構成する図示されない先幕と後幕を駆動するばねをチャージするものである。シャッタ制御回路47は、上記シャッタ43の先幕と後幕の動きを制御すると共に、Bμcom60との間でシャッタの開閉動作を制御する信号等の授受を行う。
不揮発性メモリ56は、上述したバッファメモリ52、FlashROM53、記録メディア54以外の記憶領域として、カメラ制御に必要な所定の制御パラメータを記憶する記憶手段であり、Bμcom60からアクセス可能に設けられている。尚、このBμcom60は、パラメータ設定手段としての機能を有している。そして、図1に示される撮像部1、合焦評価値演算部2、ピーク検出部3、表示バー作成部4、選択部5、合焦メータ作成部6、合成部7及びモニタ8に、それぞれの処理を順次実行するように指示する。
更に、電源回路61は、電源としての電池62の電圧を、当該カメラシステムの各回路ユニットが必要とする電圧に変換して供給するために設けられている。
動作表示用LCD63は、当該カメラの動作状態を表示出力によって撮影者へ告知するためのものである。上記カメラ操作スイッチ65は、例えば撮影動作の実行を指示すると共に、メインミラー31を撮影光路の内外に切り替えるレリーズスイッチ、撮影モードと画像表示モードを切り換えるモード変更スイッチ及びパワースイッチ等、当該カメラを操作するために必要な操作釦を含むスイッチ群で構成される。
そして、図1に示される撮像部1は、撮影レンズ11、絞り12、シャッタ43、撮像素子45及びインターフェイス回路48に対応し、合焦評価値演算部2、ピーク検出部3、合焦メータ作成部6及び合成部7は、画像処理コントローラ50及びバッファメモリ52に対応し、モニタ8は液晶モニタ51に対応する。
ところで、撮像素子45で得られた電気信号(画像信号)は、所定タイミング毎にインターフェイス回路48を介して読み出されてデジタル化される。インターフェイス回路48でデジタル化されて得られた画像データは、画像処理コントローラ50を介してバッファメモリ52に格納される。
また、電子ビューファインダ(EVF)表示が行われる場合には、インターフェイス回路48を介して読み出され、バッファメモリ52に格納された画像データが画像処理コントローラ50によって読み出される。画像処理コントローラ50によって読み出された画像データは、EVF表示用のホワイトバランス補正等の画像処理が施された後、バッファメモリ52に格納される。その後、バッファメモリ52に格納された画像データは、フレーム単位で画像処理コントローラ50によって読み出されてビデオ信号に変換される。このビデオ信号は、表示用の所定のサイズにリサイズされた後、液晶モニタ51に表示される。
また、撮影終了後には、インターフェイス回路48を介して読み出され、バッファメモリ52に格納された画像データが、画像処理コントローラ50によって読み出される。画像処理コントローラ50によって読み出された画像データは、ホワイトバランス補正や、階調補正、色補正等の周知の画像処理が施された後、バッファメモリ52に格納される。その後、バッファメモリ52に格納された画像データが、画像処理コントローラ50によって読み出されてビデオ信号に変換され、表示用の所定のサイズにリサイズされた後、液晶モニタ51に出力表示される。撮影者は、液晶モニタ51に表示された画像により、撮影した画像を確認することができる。
また、画像記録時には、画像処理コントローラ50によって処理された画像データが、JPEG方式等の周知の圧縮方式によって圧縮される。JPEG圧縮によって得られたJPEGデータは、バッファメモリ52に格納された後、所定のヘッダ情報が付加されたJPEGファイルとして、FlashRom53や記録メディア54に記録される。ここで、FlashRom53は、カメラに内蔵のメモリを想定しており、記録メディア54はカメラの外部に装着され得るものを想定している。記録メディア54としては、例えばカメラに着脱自在に構成されたメモリカードやハードディスクドライブ等が用いられる。
また、FlashRom53や記録メディア54に記録されたJPEGファイルから画像を再生する際には、FlashRom53や記録メディア54に記録されたJPEGデータが、画像処理コントローラ50によって読み出されて伸長される。その後、この伸長データがビデオ信号に変換された後、表示用の所定のサイズにリサイズされ、液晶モニタ51に出力表示される。
上述した電子ビューファインダ(EVF)は、スルー画像を表示することが可能である。スルー画像を表示する場合には、先ずメインミラー31をアップ位置まで移動し、シャッタ43を開口する。これによって、撮影光束は直接撮像素子45に入射し、所定のフレームレート(1秒間の撮影画像数)の撮影で、撮像素子45により撮像された映像を画像処理コントローラ50によって読み出し、撮影画像を液晶モニタ51に表示する。このとき、撮影者は、接眼レンズ33を覗かなくても被写体像を観察することができる。
図3は、本実施形態に於けるカメラの外観を示した背面図である。
図3に示されるように、カメラ30の背面の上部側には、メインダイヤル71と、モードダイヤル72と、ライブ釦73と、AEロック釦74と、AFフレーム釦75とが設けられている。また、カメラ30の背面の中央部には、再生モード釦78と、メニュー釦79と、十字釦80と、OK釦81と、液晶モニタ51が設けられている。更に、カメラ背面の下部には、情報表示釦83と、プロテクト釦84と、消去釦85が設けられている。
メインダイヤル71は、該ダイヤルが回転操作されることにより、現在撮影者によって押されている操作部材に係る機能の設定変更を行うことが可能である。モードダイヤル72は、撮影時のモードを設定するためのもので、例えば、ポートレート、スポーツ、記念撮影、風景、夜景等のモードがある。
ライブ釦73は、上述したスルー画像表示を行うモードを選択するための釦である。以降、スルー画像表示を行うモードをライブビューモードと称するものとする。ライブ釦73が押されると、液晶モニタ51にスルー画像が表示されてライブビューモードに入る。再度ライブ釦73が押されると、ライブビューモードから抜ける。ライブビューモード中はメインミラー31がアップ位置、すなわち撮影光路より退避しているので、AFセンサユニット38には光束が導かれず、AF動作は不能となる。したがって、同モード中は自動的にMF動作に切り替わる。
AEロック釦74は、露光条件を固定するための釦である。このAEロック釦74が押されている間は、そのとき演算されている露光量が固定される。また、AFフレーム釦75は、撮影時のAF方式を選択するための釦である。このAFフレーム釦75が押されている状態で、メインダイヤル71のダイヤル操作がなされることにより、AF方式が、例えばマルチAFまたはスポットAFに変更される。マルチAFでは、画面内の複数測距点の焦点状態が検出される。一方、スポットAFでは、画面内の一点(複数候補の中から選択できる)の焦点状態が検出される。
再生モード釦78は、カメラ30の動作モードを、FlashRom53や記録メディア54に記録されたJPEGファイルから、画像を液晶モニタ51に再生表示できる再生モードに切り替えるための釦である。
メニュー釦79は、液晶モニタ51にメニュー画面を表示させるための釦である。また、十字釦80は、上記メニュー画面に於いてカーソルを、例えば上下左右の方向に移動させて所望の項目を選択するために操作されるもので、複数(この場合4つ)の方向に分割された釦により構成される。これら十字釦80のうちの何れかが撮影者により押されると、そのときにメニュー画面に表示されている項目が選択されることになる。そして、OK釦81は、上記メニュー画面上で選択された項目を決定するための釦である。上記十字釦80により項目が選択された状態でこの決定釦81が押されると、選択された当該項目が決定される。
上記メニュー画面は、複数の階層構造から成るメニュー項目によって構成されている。撮影者は、所望のメニュー項目を十字釦80で選択することができ、OKボタン81で選択した項目を決定することができる。ここで、メニュー項目としては、例えばFlashRom53や記録メディア54のセットアップ、画像データの画質、画像処理、シーンモード等の設定を行うことが可能な撮影メニュー、画像再生時の再生条件及び画像プリント時の設定等を行うことが可能な再生メニュー、撮影者の好みに応じた種々の細かい設定を行うことが可能なカスタムメニュー、及び警告音の種類等のカメラの動作状態を設定するセットアップメニュー等がある。
例えば、シーンモードの設定時には、モードダイヤル72がシーンモード(SCN)に設定されている状態で、メニュー画面上で所望のシーンを選択することができる。このシーンの例としては、上述したポートレート、スポーツ、記念撮影、風景、夜景等がある。これら選択されたシーンに応じて、露光条件、フラッシュ発光の条件、測光モード、AF方式、連写間隔等の撮影時の撮影条件が設定される。
上記各操作部材の操作によって設定された内容は、バッファメモリ52またはBμcom60内の図示されないメモリ等に保存される。
情報表示釦83は、画像データの付加情報(例えば、Exif情報)に基づく画像情報を液晶モニタ51に表示させるための釦である。また、プロテクト釦84は、再生モード中に於いて、誤って画像データが消去されないように、画像データにプロテクトをかけるための釦である。更に、消去釦85は、再生モード中に於いて、画像データ(JPEGファイル)をFlashRom53や記録メディア54から消去するための釦である。
図4は、ライブビューモード時の液晶モニタ51の様子を説明するための図である。
上述したように、ライブ釦73が押されると、ライブモードに入り、被写体のスルー画表示が開始される。
同モードでは、撮影者が任意の領域を拡大可能になっている。すなわち、図4(a)に示されるように、液晶モニタ51内に拡大領域を指定する拡大ボックス90が表示され(同図では被写体は省略されている)、この領域内の画像を液晶モニタ51の画面一杯に拡大することができる構成になっている。画像を拡大表示する目的は、マニュアルフォーカスでピントを合わせやすくするためである。拡大ボックス90は、十字釦80を操作することによって画面内の任意の位置(例えば、図4(a)に破線で示される位置)に移動可能であり、撮影者が自由にその位置を指定することができる。
例えば、図4(b)に示されるように、被写体91の顔の部分を拡大したい場合には、当該被写体91の顔の部分の位置に拡大ボックス90を合わせ、OK釦81を押せばよい。すると、図4(b)に示される拡大ボックス90に対応した画面が、図4(c)に示されるように、液晶モニタ51に一杯に表示され、拡大モードに移行する。
拡大モードでは、拡大ボックス90内の被写体91が拡大表示され、その中心50%の領域が、合焦評価値演算領域92として、合焦評価値が所定のフレームレートおきに演算される。
そして、演算された合焦評価値は、画面右側の合焦メータ95内に、表示バー96または後述する表示バー97として表示される。本発明では、合焦評価値は、後述する演算に従って表示用の値に演算されて表示されるが、表示バー96が伸びるほど合焦評価値が高く(より合焦している)、表示バー96が短いほど合焦評価値が低いことを表している。
本発明の特徴として、合焦メータ95は、粗調整用表示バー96と微調整用表示バー97の2つの表示バーを有した画像を表示するものである。そして、詳細は後述するが、撮影者がMFの操作を開始すると、初めは粗調整用表示バー96のみが伸縮し、その間、微調整用表示バー97は停止しているか非表示となっている。そして、合焦評価値のピークを越えたと判断されると、微調整用表示バー97が伸縮し、その間、粗調整用表示バー96は停止しているか非表示となっている。
もし、微調整用と粗調整用の表示バーを分けずに同一の表示バーで表示した場合には、その切り替わり点に於いて表示が不連続になり、撮影者に違和感を与えると共に、MFで合焦され難くなる。ところが、本発明のように、表示バーを微調整用と粗調整用に分けることによって、そのような問題点が解消されるという効果がある。
尚、ここでは、拡大モード時のみ合焦評価値の表示バー96を表示するようにしているが、図4(b)に示されるような非拡大モード時にも表示するようにしてもよい。
次に、図5のフローチャートを参照して、本実施形態に於けるカメラのライブビューモードにて撮影動作まで行う場合の処理の流れについて説明する。
先に説明したライブビューモードへの移行操作によって図5(a)の処理に移行する。このライブビューモードでの撮影動作処理が開始されるときには、既に上述した図4(c)に示される拡大モードの画面に移行している。
尚、このカメラの動作は、主にカメラ本体30内のBμcom60の制御によって行われる。
本シーケンスに入ると、先ずステップS1にて、詳細を後述するサブルーチン「ライブビューモード動作」の処理が行われる。そして、ステップS1のライブビュー中に、図示されないレリーズ釦が全押しされて後述する第2レリーズスイッチがオンされると、ステップS1の処理が終了してステップS2に移行する。すると、測光動作のために、メインミラー31が、一旦撮影光路内のダウン位置まで駆動される。つまり、ステップS2では、アップされている(撮影光路より退避している)メインミラー31がダウンされる。
本発明のカメラに於けるレリーズスイッチは、一般的な2段階スイッチになっており、図示されないレリーズ釦の半押し状態で第1のレリーズスイッチがオンになり、全押し状態で第2のレリーズスイッチがオンになる。第1レリーズスイッチがオンになると合焦動作や測光動作が行われ、第2レリーズスイッチがオンになると撮影動作が行われるようになっている。
次いで、ステップS3では、測光回路34にて測光が行われ、シャッタ43の開口時間や絞り12の絞り値が演算される。そして、ステップS4にて、上記メインミラー31が、再びアップ位置まで駆動される。ステップS5では、絞り12が上記ステップS3で演算された絞り位置まで駆動される。そして、ステップS6にて、撮像素子45が駆動開始されて撮像が開始される。
次に、ステップS7では、上記ステップS3にて演算された開口時間だけ、シャッタ43が開口される。続いて、ステップS8にて、シャッタ43が閉口されたので撮像素子45の駆動が停止され、インターフェイス回路48により撮像素子45から画素データが読み出される。
ステップS9では、上記ステップS8で読み出された画素データが、画像処理コントローラ50にて画像処理される。この画像処理が施された画像データは、続くステップS10にてバッファメモリ52に一時的に格納される。その後、ステップS11にて絞り12が開放位置まで戻される。
そして、ステップS12では、画像ファイルが生成される。このファイルは、上記ステップS10に格納されている画像データが記録メディア54に書き込まれる形態に生成される。更に、ステップS13にて、上記ステップS12で生成された画像データが、記録メディア54へ記録される。
その後、上記ステップS1に移行してライブビュー動作が再開される。
図6は、ライブビューモードが終了する場合の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
図5のフローチャートに於ける上記ステップS1のライブビューモード中に、再度ライブ釦73が押されてライブビューモードが終了する場合に、このフローチャートに処理が移行する。
先ず、ステップS21では、液晶モニタ51のライブビュー表示がオフにされる。次いで、ステップS22にて、ライブビューモード中はMFモードであったのでそれが解除されて、ライブビューモード以前に設定されていたAFモードに戻される。更に、ステップS23では、シャッタ43が開口されているので閉口される。
ステップS24では、上記シャッタ43が閉口されたことにより、撮像素子45の駆動が停止される。そして、ステップS25にて、メインミラー31が初期位置であるダウン位置まで駆動される。
その後、待機状態となる。
図7は、本発明の第1の実施形態の表示例を説明する図である。
図7(a)は、各レンズ位置に於ける合焦評価値の一例を示す図である。図4(c)の表示例で説明したように、拡大モードに切り替わった瞬間に、例えば、レンズ位置がL2 の位置にあり、その時から所定のフレームレートで合焦評価値演算が繰り返し行われ、L2の位置の合焦評価値がAFref とかなり低い(かなりピンボケした)状態にあるとする。
この位置から撮影者がピントリング18を回転させてMFを行おうとした場合に、最初はどちらの方向にピントリング18を回転させれば合焦に近くなるかは不明である。したがって、ピントリンク18をどちらかの方向に回して、仮にレンズ位置がL1 になると、更にピンボケがひどい状態になる。そこで、撮影者がどんどん逆方向にピントリング18を回転させると、レンズ位置はL1 からL2 〜L4 を通過して、L5 の位置で合焦評価値が最大となって合焦となる。ところが、撮影者にとっては、その位置(L5 )が合焦評価値最大かどうかは、その時点で不明である。したがって、更にピントリング18を回転させると、レンズ位置はL6 の位置に到達する。すると、L6 の位置ではピントがややぼけるので、撮影者はレンズ位置L1 〜L6 の間で合焦位置を通過したことを察する。そこで、撮影者は、ピントリング18を逆回転させて、レンズ位置をL5 に戻す操作を行う。
ここでは、図7(a)に示される移動m1と移動m2の状態を「粗調整」と定義し、ピントリング18を回転させて、L5 の位置近傍に合焦評価値のピーク(合焦点)があることを検出する動作までを指す。
また、粗調整後には、後述するように表示が切り替わって「微調整」に移行する。この「微調整」とは、ピントリング18をL6 からL5 の位置に向かって比較的ゆっくり回転させ、合焦点を正確に捉える動作を指す。
図7(b)は、図7(a)の各レンズ位置に於ける、合焦メータ95内に表示される粗調整用表示バー96の表示例を示したものである。このとき、微調整用表示バー97は、停止しているか非表示となっている。
ここで、L2 の位置の表示を基準として、そのときの合焦評価値をAFref とする。すなわち、拡大モードに切り替わった最初の合焦評価値を基準とする。
L2 の位置からL1 の位置への移動(図7(a)に示される移動m1)では、合焦評価値が減少するので、例えば下記(1)式のような演算を行い、粗調整用表示バー96に表示する値を求める。
AFnow <AFref のとき:
表示値AFlevel =10×(AFnow /AFref )−5 …(1)
ここで、AFnow は最新の合焦評価値であり、また、上記(1)式の結果で、AFlevel <0になると0に丸める。上記(1)式からわかるように、L2 の位置の場合にはAFlevel =5であるので、粗調整用表示バー96は全体の中央を示しており、L1 の位置に移動されるにつれてAFlevel はどんどん小さくなる。
表示値AFlevel =10×(AFnow /AFref )−5 …(1)
ここで、AFnow は最新の合焦評価値であり、また、上記(1)式の結果で、AFlevel <0になると0に丸める。上記(1)式からわかるように、L2 の位置の場合にはAFlevel =5であるので、粗調整用表示バー96は全体の中央を示しており、L1 の位置に移動されるにつれてAFlevel はどんどん小さくなる。
AFnow とAFref の比を10倍して表示しているので、撮影者が合焦と反対の方向にピントリング18を回転させると、図7(b)に示されるように、粗調整用表示バー96が急激に小さくなって、合焦方向に向かっていないことをはっきりと知らせるという効果がある。
L2 の位置からL6 の位置への移動(図7(a)に示される移動m2)の場合には、合焦評価値が増加するので、例えば下記(2)式のような演算を行い、粗調整用表示バー96に表示する値を求める。
AFnow ≧AFref のとき:
表示値AFlevel =log2(AFnow /AFref )+5 …(2)
上記(2)式でわかるように、L2 の位置の場合には、AFlevel =5であるので、表示バー96は全体の中央を示しており、L5 の位置に移動されるにつれてAFlevel は大きくなり、合焦点であるL5 の位置を過ぎるとAFlevel は減少する。そして、例えば、L6 の位置にてピークを越えたと判断されると、図7(b)に示される粗調整用表示バー96から図7(c)に示される微調整用表示バー97に、つまり粗調整から微調整に、表示バーの表示が切り替わる。
表示値AFlevel =log2(AFnow /AFref )+5 …(2)
上記(2)式でわかるように、L2 の位置の場合には、AFlevel =5であるので、表示バー96は全体の中央を示しており、L5 の位置に移動されるにつれてAFlevel は大きくなり、合焦点であるL5 の位置を過ぎるとAFlevel は減少する。そして、例えば、L6 の位置にてピークを越えたと判断されると、図7(b)に示される粗調整用表示バー96から図7(c)に示される微調整用表示バー97に、つまり粗調整から微調整に、表示バーの表示が切り替わる。
また、図7(b)の粗調整表示バー96は、対数圧縮と非圧縮の組み合わせにより表示バーが表示されるが、微調整表示バー97は評価値全レンジに於いて非圧縮にて表示される。
次に、AFnow をAFref で規格化して表示する理由について説明する。
合焦評価値の絶対値は、その性格上、被写体のコントラストや輝度や手ぶれによって大きく変化することが知られている。したがって、合焦評価値をリニアスケールで表示すると、表示バー96が被写体条件によって大きく振れたり小さく振れたりすることになり、ピークをとらえることはできるものの、合焦評価値について知識の乏しい一般ユーザから見ると、合焦メータ95がマニュアルフォーカスし易くするための役割を果たしているとは言い難い。
そこで、ある値で規格化した値を表示することが望ましく、規格化のベースとして著しくピンボケした位置での評価値AFref が最適である。それは、AFpeak−AFref のレンジを大きくすることができるからである。合焦評価値の絶対値は、被写体条件によって大きくばらつくが、AFref 基準でみるとAFpeak−AFref のレンジは十分に大きく、且つ所定範囲に収まり、粗調整用表示バー96の表示レンジ(ここでは、5〜10)を最適化することができる。
次に、対数圧縮する理由について説明する。
合焦評価値の絶対値は、その演算方法によっても異なるが、AFpeakとAFref の比は数十倍であり、そのまま表示したのでは表示バー96の表示レンジを適切に設定することができない。したがって、対数圧縮する必要があるが、上記(2)式の場合には、AFlevel は5〜10まで表示できるので、25 =32倍まで対応することができる。
もちろん、合焦評価値の演算方法によって、AFpeakとAFref の比がもっと小さい場合には対数圧縮しなくてもよいし、圧縮方法も対数でなくてもよい。
レンズがL6 の位置に到達し、合焦評価値がピークを過ぎたと判断されると、図7(c)に示されるような、微調整用の表示バーに切り替わる。このときのピークを越えたか否かの判断は、ピークのL5 の位置での合焦評価値AFpeakよりも所定値だけ合焦評価値が低下したことを判断すればよい。
合焦メータ95内の表示が、図7(b)に示されるような粗調整表示バー96から図7(c)に示されるような微調整用表示バー97に切り替わった後は、粗調整用表示バー96は停止しているか非表示になっている。表示バーを別々にする理由は、先に述べたとおりである。
ここでは、微調整用表示バー97のスケールを、粗調整用表示バー96のスケールよりも拡大して、合焦位置までMFをし易くしてある。
図7(b)までの処理で、初期位置から合焦位置までの評価値全レンジ(AFpeak−AFref )がわかっているので、ピーク越え判断前では対数圧縮表示していた表示を、ピーク越え後は次式のように非圧縮表示に変更することによって、評価値の表示スケールを拡大する。
微調整用表示バー97:
表示値AFlevel =10×(AFnow /AFpeak)−2 …(3)
これによって、AFnow =AFpeakの場合をAFlevel =8として、0〜10の範囲でリニアスケールの表示が可能になり、L5 の合焦点付近での微調整用表示バー97の変化量が、粗調整用表示バー96の変化よりも大きく表示されるので、撮影者にとってはMFで合焦させ易くなる。つまりMFで精度良く合焦し易くなる。
表示値AFlevel =10×(AFnow /AFpeak)−2 …(3)
これによって、AFnow =AFpeakの場合をAFlevel =8として、0〜10の範囲でリニアスケールの表示が可能になり、L5 の合焦点付近での微調整用表示バー97の変化量が、粗調整用表示バー96の変化よりも大きく表示されるので、撮影者にとってはMFで合焦させ易くなる。つまりMFで精度良く合焦し易くなる。
もちろん、合焦点付近のみならず、撮影者がピントリング18を回してL1 の位置まで戻して(図7(a)の移動m3)も、微調整用表示バー97を正しく表示することができる。
図8及び図9は、ピーク越え判断のアルゴリズムを説明する図である。
図8(a)及び(b)は、正しく判断できる場合を示した図である。
先ず、図8(a)に示されるように、撮影者がピントリング18を一定方向に回転させてピークを越えるまで回転させる(r1)。そして、ピーク(AFpeak)からの合焦評価値低下量AFpeak−AFnow が、所定量大きくなったと判断されると、合焦メータ95内の表示形態が切り替わり、図8(b)に示されるように、撮影者がその旨を認識してピントリング18を逆回転させてピークまで戻るようにレンズを移動させる(r2)。
しかしながら、図9(a)に示されるように、ピークまで到達する前にレンズを反転させた場合(r3、r4)に、反転直前の合焦評価値をピークと判断しないようにしなければならない。そのため、ピントリング18の回転方向を、レンズ駆動機構13内の図示されないレンズ位置モニタ回路(例えば、フォトインタラプタ出力のパルスや、エンコーダ出力による)の出力により、Lμcom15を介してBμcom60が検出する。
図9(a)、(b)に示される例でピークと判断しないためには、例えば、図8(a)に示されるように、レンズが連続的に一方向に回転していることを判断したり、ピークの前後で回転方向が反転していないことを判断することで達成することができる。つまり、図9(a)、(b)に示される例では、後者、すなわちピークの前後で回転方向が反転していないことにより判断している。
次に、図10乃至図12のフローチャートを参照して、第1の実施形態の表示例の動作であって、図5のフローチャートに於けるステップS1のサブルーチン「ライブビューモード動作」の処理について説明する。尚、図11のフローチャートは図10のフローチャートに於ける割り込み処理のルーチンである。
本サブルーチンに入ると、先ず、ステップS31にて、ライブビューモードのためにMFモードに移行する処理がなされる。これは、ライブビューモードではAFモードが使用不能であるので、図示されないAFモード選択スイッチによってAFモードが選択されている場合であっても、強制的にMFモードに切り替えられる。次いで、ステップS32にて、メインミラー31がアップ位置(撮影光路退避位置)まで駆動され、シャッタ43が開口される。これにより、撮像素子45に全光束が入射されるようになる。
ステップS33では、同期信号が入力されるまで待機する。ここで、同期信号とは、撮像素子45を所定間隔おきに駆動して映像信号を得るための信号であり、例えば、フレームレートが30フレーム/sの場合には、1秒間に30回映像信号を得るので、33.33ms毎に同期信号がインターフェイス回路48より入力される。
上記ステップS33にて同期信号が得られたならば、ステップS34に移行して、レンズ位置データがLμcom15から取得開始される。ここでは、上述したように、レンズ駆動機構13内の図示されないレンズ位置モニタ回路が起動される。そして、ステップS35にて、インターフェイス回路48によって撮像素子45の電荷蓄積動作が行われる。
次いで、ステップS36では、撮像素子45の電荷蓄積動作が終了したことにより、インターフェイス回路48により画像データが読み出される。そして、ステップS37にて、今回の撮像データに公知の演算が施されて露出を評価するAE評価値が演算され、それに基づいて次回の撮像素子45駆動時の露光量が演算される。撮像素子45は、公知の電子シャッタ機能を搭載しており、演算された露光量に従って電荷蓄積時間を設定することが可能である。
ステップS38では、設定エリア内の合焦評価値が演算され、その結果が初期の合焦評価値AFref とされる。ここで、設定エリアとは、図4(c)に示される合焦評価値演算領域92に対応している。合焦評価値は、撮像素子45の出力にハイパスフィルタ(HPF)処理が施されて高周波成分が抽出され、公知の演算が行われることによって得られる値であり、さまざまな演算式が知られている。この合焦評価値は、ピントが合うほど高周波成分が多くなるので大きな値になる。
次いで、ステップS39にて、AFpeak=合焦評価値初期値AFref と初期化される。このAFpeakは、後述するステップS47で使用される。ステップS40では、後述するピーク越えの判断に使用されるフラグflag_peak が1に初期化される。
そして、ステップS41に於いて、上記ステップS33と同様に、同期信号が入力されるまで待機する。更に、ステップS42では、上記ステップS34と同様に、最新のレンズ位置データが取得される。そして、ステップS43〜S45にて、上記ステップS35〜S37と同様に、撮像素子45による撮像動作、該撮像素子45からの画像データの読み出し、次回の撮像素子45駆動時の露光量が決定される。
次に、ステップS46にて、上記設定エリア内の合焦評価値が演算され、その結果が現在の合焦評価値AFnow とされる。そして、ステップ47に於いて、上記ステップS46で取得された最新の合焦評価値AFnow と、ピークの合焦評価値AFpeak(初期値はステップS39、その後は後述するステップS48で決定)の大小が比較される。その結果、最新の合焦評価値AFnow が、まだピークの合焦評価値AFpeaに達していない場合は、ステップS48に移行して、最新の評価値がピークとされるべく、AFpeak=AFnow と代入される。その後、ステップS56へ移行する。
一方、上記ステップS47にて、最新の合焦評価値AFnow がピークの合焦評価値AFpeaに達した場合は、ステップS49に移行して、AFpeak−AFnow が所定量に達しているか否かが判断される。ここで、所定量に達していない場合には、ピークは過ぎたがまだピークから僅かしか合焦評価値が下がっていないことになる。したがって、ステップS56へ移行する。
一方、上記ステップS49にて、ピークから十分合焦評価値が低下したと判断された場合には、ステップS50に移行して、flag_peakの論理が判断される。ここで、ライブビューモードに移行した後、最初にピークを通過してからもピントリング18を回し続けた場合は、上記ステップS40にて、同フラグが“1”となっているので、ステップS54に移行する。
ステップS54では、上記ステップ49にてピークから十分合焦評価値が低下したと判断された場合に、ピークの前後でレンズの回転方向は同一であるか否かが判断される。これは、上記ステップS42で取得されたレンズ位置データから、ピーク前後のデータが参照されて判断される。尚、ライブビューモードに移行した後、合焦評価値が減少する方向にピントリング18が回し続けられた場合にも、このステップが実行されることになる。
AFpeakは、上記ステップS39で設定されたライブビューモードに移行したときの合焦評価値であるAFref であるが、ライブビューモードに移行した時点の合焦評価値はピークであるとはいえないので、ステップS54での判断結果は“NO”となり、ステップS55へ移行する。ステップS55では、上記ステップS54にて、ピークの前後でレンズの回転方向が同一ではないと判断されたので、flag_peak =0とされる。これは、図9に示される状態であるので、ピークと判断しないようにする。すなわち、flag_peak =0であるので、次回のステップS50にてステップS51に移行することでそれが達成される。
一方、上記ステップS50にて、flag_peak =0である場合は、ステップS51に移行する。このステップS51では、ピークに達する前にレンズを反転させた場合に、ここでレンズの回転方向が再度反転したか(すなわち、ピークに向かってレンズが移動されているか)否かが判断される。ここで、回転方向が反転するまではステップS56に移行する。
上記ステップS52では、ピークに達する前にレンズを反転させたが、その後はステップS51にて再度反転してレンズが正しいピーク位置に向かっていると判断されたので、ステップS55でクリアされたflag_peak が再度“1”にセットされる。その後、ステップS53にて、最新の評価値がピークとされるべく、AFpeak=AFnow と代入される。
ステップS56に於いては、最新の評価値AFnow と合焦評価値初期値AFref の大小が判断される。ここで、AFnow <AFref であれば、ステップS57に移行して、上記(1)式に従って粗調整用表示バー96に表示する値AFlevel としてAFnow /AFref が非圧縮演算される。その後、上記ステップS41へ移行して次の同期信号を待つ。
一方、上記ステップS56にて、AFnow ≧AFref であれば、ステップS58に移行して、上記(2)式に従って粗調整用表示バー96に表示する値AFlevel として、AFnow /AFref が圧縮演算される。その後、上記ステップS41へ移行して次の同期信号を待つ。
また、上記ステップS54に於いて、ピークの前後でレンズの回転方向は同一であると判断された場合は、ステップS59に移行する。このステップS59では、合焦評価値のピークを越えたと判断されているので、粗調整を終了して微調整に移行する処理がなされる。つまり、これまで使用されていた粗調整用表示バー96が停止、若しくは非表示にされて、その隣の微調整用表示バー97に表示が切り替えられる。ここでは、上記(3)式に従って微調整用表示バー97に演算したAFlevel が表示される。その後、ステップS60にて、次の同期信号を待つ。
続くステップS61〜S65の処理動作は、上述したステップS42〜S46とそれぞれ同じであるので、対応するステップ番号を参照するものとしてここでは説明を省略する。
ところで、カメラ本体30に別に設けられた図示されない表示スタートスイッチが押されると(ステップS81)、Bμcom60の割り込み処理により、上述したステップS33に処理が移行し、再度最初からライブビュー表示が行われる。これは、ピーク越え判断後に表示が最初からやり直される場合に使用される。
また、所定のフレームレートでライブビュー更新中に、図示されない第2レリーズスイッチの操作がなされると(ステップS71)、Bμcom60の割り込み処理により、このシーケンスを抜けて、図5のフローチャートに於けるステップS2に処理が移行して、撮影動作が行われる。このとき、粗調整用表示バー96と微調整用表示バー97は消灯状態となる。
更に、所定のフレームレートでライブビュー更新中にライブ釦73の操作がなされると(ステップS72)、Bμcom60の割り込み処理により、このシーケンスを抜けて図6のフローチャートに於けるステップS21に処理が移行して、ライブビューモード終了動作が行われる。
そして、カメラ本体30に別に設けられた図示されない表示スタートスイッチが押されると(ステップS73)、Bμcom60の割り込み処理により、ステップS74に処理が移行して、そのとき撮影されている画像から合焦評価値が算出されてその値がAFref とされて設定される。そして、割り込み前のステップに移行する。新しく設定されたAFref がステップS56で使用されるので、完全に表示が更新される。このときの表示スタートスイッチは専用にスイッチを設けてもよいし、別のスイッチと兼用してもよい。これにより、被写体を変更した場合に表示を最初から行うことができるという効果がある。
このように、第2の実施形態によれば、ピークを越えるまでは粗調整用表示バー96で表示し、ピークを越え越えたと判断された後は、粗調整用表示バー96とは別に設けた微調整用表示バー97で表示するようにしたので、1つの表示バーで表示した場合と比較すると、粗調整と微調整の切り替わり点で表示バーの長さが急に変化することがないので、撮影者にとって切り替わったことがわかり易く、表示の違和感がない。それによって、表示バーを見ながらMFでピント合わせがし易くなるという効果がある。
尚、粗調整から微調整の表示に移行したとき、粗調整用表示バー96を停止または非表示にするとしたが、伸縮動作を続けてもよい。また、微調整用表示バー97を上記(3)式のリニアスケールで表示するようにしているが、AFpeak付近のみをより拡大して表示するようなスケールにしてもよい。その場合、更にAFpeakの値が小さい場合は、上記(3)式のスケールを使用し、AFpeakの値が所定の値以上になる場合には、より拡大して表示するようにしてもよい。
例えば、上記(3)式では、微調整用表示バー97は、合焦評価値がAFpeakの1/5で0、また表示AFpeakの6/5で10を指すが、下記(4)式では、合焦評価値がAFpeakの3/5で表示バーは0を指し、合焦評価値がAFpeakの11/10で表示バーは10を指す。
微調整用表示バー97:
表示値AFlevel =20×(AFnow /AFpeak)−12 …(4)
上記(3)、(4)式の何れの場合も、AFpeakでは微調整用表示バー97は8を指す。
表示値AFlevel =20×(AFnow /AFpeak)−12 …(4)
上記(3)、(4)式の何れの場合も、AFpeakでは微調整用表示バー97は8を指す。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
尚、以下に述べる第2の実施形態に於いては、カメラの構成及び基本的な動作については、図1乃至図12に示される第1の実施形態のカメラの構成及び動作と同じであるので、これらの構成及び動作については、同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明は省略するものとし、異なる動作の説明についてのみ説明する。
図13は、本発明の第2の実施形態に於けるカメラのライブビューモード時の液晶モニタ51の様子を説明する図であり、上述した第1の実施形態の図4(c)に相当する拡大モードの図である。
図13(a)は、粗調整時の表示を示している。第2の実施形態では、粗調整モードでは合焦メータ95内に粗調整用表示バーを全く表示せず、該粗調整表示バーは非表示となっている。
図13(b)は、微調整時の表示を示している。第2の実施形態では、微調整モードでのみ微調整用表示バー97を表示する。したがって、図4(c)のように、合焦メータ95内に表示バーを2本設ける必要がなくなり、スペース上有利となる。
また、粗調整はあくまでも目安であり、合焦させるのに重要なのは微調整であるので、粗調整時に表示を行わなくてもそれほどデメリットはなく、むしろすっきりして撮影者にわかりやすいとも言える。特に、一眼レフレックス方式のカメラでは、ファインダ中の被写体のボケ具合により、合焦の大体の度合いを知ることは容易である。
第2の実施形態の動作を説明するフローチャートは、図10乃至図12に示される上述した第1の実施形態の動作を説明するフローチャートとほとんど同一であり、異なるのは、ステップS57及びS58の粗調整時の表示ステップが無くなるのみである。したがって、図10乃至図12のフローチャートを参照するものとして、第2の実施形態に於けるライブビューモード動作についての説明は省略する。
このように、第2の実施形態によれば、上述した第1の実施形態に加えて以下のような効果がある。すなわち、
表示バーが1本でよいのでスペース上有利である。
粗調整時には表示バーを表示しないようにしたので、1本の表示バーでも表示の切り替え点が存在しないので、撮影者にとって切り替わったことがわかり易く、表示の違和感がない。むしろシンプルですっきりしているとも言える。したがって、撮影者が表示バーを見ながらMFでピント合わせをし易くなる。
表示バーが1本でよいのでスペース上有利である。
粗調整時には表示バーを表示しないようにしたので、1本の表示バーでも表示の切り替え点が存在しないので、撮影者にとって切り替わったことがわかり易く、表示の違和感がない。むしろシンプルですっきりしているとも言える。したがって、撮影者が表示バーを見ながらMFでピント合わせをし易くなる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
尚、以下に述べる第3の実施形態に於いては、カメラの構成及び基本的な動作については、図1乃至図12に示される第1の実施形態のカメラの構成及び動作と同じであるので、これらの構成及び動作については、同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明は省略するものとし、異なる動作の説明についてのみ説明する。
第3の実施形態では、粗調整用の合焦評価値演算で使用するハイパスフィルタ(HPF)と微調整用の合焦評価値演算で使用するHPFとで、それぞれ周波数特性の異なるものを使用することを特徴とする。
図14は、本発明の第3の実施形態での粗調整用のHPF係数での特性と、微調整用のHPF係数での特性を説明する概念図である。
図14に示されるように、粗調整用のHPF(HPF1)係数のカットオフ周波数は、微調整用のHPF(HPF2)係数のカットオフ周波数より低くなるように設定することによって、同図に示すようになだらかな特性と急峻な特性とを作る技術は公知であり、これを本発明にも適用することによって更にMFし易い表示バーとなる。
図14は、あるレンズの特性例であって、粗調整用特性f1は、HPF係数(HPF1))のカットオフ周波数fc =100kHzの場合の例であり、ピークの合焦点から離れたレンズ位置でも合焦評価値がある程度高くなっているのでなだらかな特性となる。一方、微調整用特性f2は、HPF係数(HPF)のカットオフ周波数fc =700kHzの場合の例であり、ピークの合焦点から離れたレンズ位置ではかなり低い合焦評価値となり、且つ、その位置での安定性も悪いがピーク近傍では急峻な特性となる。つまり、粗調整用特性f1はまさに粗調整向きであり、逆に、微調整用特性f2はまさに微調整向きである。
また、カットオフ周波数をいくつに設定すればいいかの判断は、レンズ情報によって行われる。ここでのレンズ情報は、1つには焦点距離情報であり、Bμcom60は通信コネクタ20を介してLμcom15から現在の撮影レンズ11の現在の焦点距離情報を取得する。Bμcom60は、取得した各焦点距離に於けるカットオフ周波数の設定値を、予めそのプログラムに設定してあるアルゴリズム、若しくはテーブル参照する等により求める。
あるいは、より正確な第2の方法として、各レンズ鏡筒10毎にそのレンズのカットオフ周波数をいくらにすればよいかの情報、若しくはハイパスフィルタ係数の情報を、予めLμcom15が保持しており、レンズ鏡筒10を装着した場合に上記レンズ通信を介してLμcom15から送信されるようにすることもできる。
交換レンズ式カメラの場合には、新旧さまざまなレンズが装着されるので、各レンズが自身の特性を保持することで特殊な特性を持つレンズでも適切な合焦表示を提供することができる。その場合には、必要に応じて、Bμcom60からの要求に応じて、Lμcom15が必要なHPFに関する上記情報を送信するのみである。
図15は、第3の実施形態の設定エリアについての合焦評価値演算のサブルーチンであり、図10乃至図12のフローチャートに於けるステップS46及びS65の動作を詳細に説明するためのフローチャートである。
本サブルーチンに入ると、先ずステップS91及びS92にて、すでに図14で説明した方法により、レンズより焦点距離情報が取得され、それに基づいて設定されるHPF係数が求められるか、レンズから送信されるHPF係数情報により設定されるHPF係数が求められる。粗調整用HPF係数をHPF1、微調整用HPF係数をHPF2とする。これらのHPF係数は、画像処理コントローラ50にて演算される。
次に、ステップS93では、図10フローチャートのステップS36で読み出された撮像データの中から、合焦メータ95内の撮像データに対して、ステップS92で設定されたHPF1とHPF2のそれぞれの係数でハイパスフィルタ処理が行われる。
ステップS94では、上記ステップS93のハイパスフィルタ処理で抽出された高周波成分のデータに基づいて、公知の演算方法で合焦評価値が求められる。ここでは、HPF1係数が使用されて求められた合焦評価値と、HPF2係数が使用されて求められた合焦評価値の2つが求められる。
そして、ステップS95に於いて、現在は粗調整モードか微調整モードかが判断される。ここで、粗調整モードである場合はステップS96に移行し、微調整モードである場合はステップS97に移行する。
ステップS96では、粗調整モードであるので、HPF1係数が使用されて演算された合焦評価値が、粗調整用表示バー96での表示用に選択される一方、ステップS97では、微調整モードであるので、HPF2係数が使用されて演算された合焦評価値が、微調整用表示バー97での表示用に選択される。
その後、ステップS98にて、粗調整モードでは上記(1)及び(2)式、微調整モードでは上記(3)式に従って、表示用のAFlevel が演算される。
ここで、微調整モード時にAFlevel を演算するときの注意点について説明する。
図14に示されるように、HPF係数によって同じレンズ位置でも合焦評価値の絶対値が異なるので、ピーク時の合焦評価値も粗調整モードではAFpeakHPF1、微調整モードではAFpeakHPF2と異なる。したがって、粗調整モードから微調整モードに切り替わった際に、ピークはAFpeakHPF2へと変更になるので、上記(3)式でAFpeak=AFpeakHPF2と代入することが必要である。ステップS94で粗調整モードでも微調整モード時の合焦評価値も求めているのはそのためである。
以上、本発明の第3の実施形態について説明した。本第3の実施形態では、上述した第1及び第2の実施形態に加えて、以下のような効果がある。すなわち、
粗調整用のHPF係数と微調整用のHPF係数を別々にし、微微調整用の係数で演算した合焦評価値の方が急峻な特性を示すようにしたので、粗調整でピークを求め易くなると共に、粗調整で求めたピーク近傍を微調整しやすくなり、その結果、撮影者がMFで合焦させ易くなる。
粗調整用のHPF係数と微調整用のHPF係数を別々にし、微微調整用の係数で演算した合焦評価値の方が急峻な特性を示すようにしたので、粗調整でピークを求め易くなると共に、粗調整で求めたピーク近傍を微調整しやすくなり、その結果、撮影者がMFで合焦させ易くなる。
レンズ毎に適切なHPF係数設定できるようにしたので、どのようなレンズでも容易にMFで合焦させ易くなる。
(変形例)
次に、上述した第1乃至第3の全実施形態に共通の変形例について説明する。
次に、上述した第1乃至第3の全実施形態に共通の変形例について説明する。
図16は、本発明の第1乃至第3の実施形態の変形例に於ける表示例を説明する図である。この図16は、図7(b)及び(c)の表示に対応しているが、目盛等の変形例の説明に無関係な箇所は一部省略している。
図16(a)は粗調整モード時、(b)は微調整モード時の例である。
この変形例の特徴は、ピークホールド表示98を設けていることである。現在までの評価値ピークの位置を明示するために、ピークホールド表示98を、粗調整用表示バー96と微調整用表示バー97と同時に表示している。すなわち、レンズ位置がL1 〜ピークのL5 の位置まで同じ方向に移動する場合には、現在の位置がピークなのでその位置が表示され、L5 の位置を過ぎるとAFpeakが最大値となるのでAFpeakの位置が表示されている。
このピークホールド表示98によって、撮影者は合焦評価値の最大がわかるので、最もピントが良いレンズ位置を知ることができる。
尚、図16に於いては、ピークホールド表示98を三角マークとこれらを結ぶ線で表したが、ピークホールドが認識できるものであればこれに限られるものではなく、例えば、線のみでもよい。
また、図16(b)では、ピークホールド表示98は図16(a)と同様であるが、L5 の位置でピークに再度一致して合焦が得られたことを更にはっきりと明示するために、微調整用表示バー97の表示形態を変更させると、更に合焦位置が撮影者に判りやすくなる。同図に於いては、微調整用表示バー97の色を変更させることによってそれを達成している。例えば、微調整用表示バー97がそれまで黒色で表示していたが、合焦点に一致するとそれ以外の色に変更されるようにする(尚、図16(b)に於いては、変更された色を斜線で表している)。
合焦点に一致したことを撮影者に報知するには、さまざまな変形例が考えられる。ここでは、微調整用表示バー97の表示色を変更した例について述べたが、そのバーの形状を変化させたり、別途設けた合焦表示を点灯させたりしてもよく、更には視覚的表現以外のもの、例えば、音声で報知する等の方法も考えられる。
ピークホールド表示98のみでも一定の効果があるが、こうした合焦点の報知によって、撮影者は更にはっきりと合焦点を意識することができ、MFでのピント合わせが更に容易になる。
撮影者が、更にレンズをL1 の位置まで移動させると(移動m3)、ピークホールド表示98はAFpeakの位置を示しているが、微調整用表示バー97の表示は通常と同じ形態となる。すでに合焦点にないために、ここでは、表示色が元の黒色に戻って表示されている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能であるのは勿論である。
例えば、レンズ交換可能な一眼レフレックスカメラの例で示したが、山登りAF機能とMF機能を有するそれ以外のスチルカメラやビデオカメラにも適用が可能である。更には、レンズ交換式のカメラでなくても適用が可能である。
また、上上述した実施形態の説明では、合焦メータ95は、粗調用表示バー96及び微調用表示バー97の長さで合焦度合いを表すように構成されていたが、撮影者が一目見て判断できるものであれば、他の図形の形状により合焦の度合いを表すようにしてもよい。例えば、表示バー96の代わりに円形のインジケータとして、その半径が合焦の度合いを表すようにしてもよい。また、固定したサイズの三角形のインジケータが、画面中の所定の範囲を左右に動くことにより合焦の度合いを表すようにしてもよい。
更に、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
1…撮像部、2…合焦評価値演算部、3…ピーク検出部、4…表示バー作成部、5…選択部、6…合焦メータ作成部、7…合成部、8…モニタ、10…レンズ鏡筒、11…撮影レンズ、12…絞り、13…レンズ駆動機構、14…絞り駆動機構、15…レンズ制御用マイクロコンピュータ(Lμcom)、16…メモリ、18…ピントリング、20…通信コネクタ、30…カメラ本体、31…クイックリターンミラー(メインミラー)、32…ペンタプリズム、33…接眼レンズ、34…測光回路、37…サブミラー、38…AFセンサユニット、43…シャッタ、45…撮像素子、48…インターフェイス回路、50…画像処理コントローラ、51…液晶モニタ、52…バッファメモリ(SDRAM)、53…FlashROM、54…記録メディア、56…不揮発性メモリ(EEPROM)、60…ボディ制御用マイクロコンピュータ(Bμcom)、61…電源回路、63…動作表示用LCD、65…カメラ操作スイッチ(SW)、71…メインダイヤル、72…モードダイヤル、73…ライブ釦、95…合焦メータ、96…粗調整用表示バー、97…微調整用表示バー。
Claims (16)
- 撮影者の合焦操作により被写体の結像位置を調整可能な撮像レンズと、
上記撮像レンズで結像した被写体像を映像信号に変換する撮像手段と、
上記撮像手段から出力される映像信号を基に、上記撮像レンズによる被写体の合焦状態を撮影者に示すための少なくとも第1の合焦評価値と第2の合焦評価値を算出する評価値算出手段と、
上記評価値算出手段で算出した第1若しくは第2の合焦評価値を図形の形状により表示する表示手段と、
上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出するピーク検出手段と、
を具備し、
上記表示手段は、上記ピーク検出手段が上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出する前は、当該第1の合焦評価値に基づき合焦評価値を図形表示し、上記ピーク検出手段が第1の種類の上記合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出した後は、上記第2の合焦評価値に基づき合焦評価値を図形表示することを特徴とするカメラの焦点状態表示装置。 - 撮影者の合焦操作により被写体の結像位置を調整可能な撮像レンズと、
上記撮像レンズで結像した被写体像を映像信号に変換する撮像手段と、
上記撮像手段から出力される映像信号を基に、上記撮像レンズによる被写体の合焦状態を撮影者に示すための少なくとも第1の合焦評価値と第2の合焦評価値を算出する評価値算出手段と、
上記評価値算出手段で算出した第1若しくは第2の合焦評価値を図形の形状により表示する表示手段と、
上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出するピーク検出手段と、
を具備し、
上記表示手段は、上記ピーク検出手段が上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出した後、上記第2の上記合焦評価値に基づき合焦評価値を図形表示することを特徴とするカメラの焦点状態表示装置。 - 上記図形の形状とは、上記図形のサイズ若しくは図形の一方向の長さ或いは図形の表示位置であることを特徴とする請求項1若しくは2に記載のカメラの焦点状態表示装置。
- 上記図形は長方形であり、上記表示手段は、上記合焦評価値を当該長方形の長さで表示することを特徴とする請求項3に記載のカメラの焦点状態表示装置。
- 上記評価値算出手段は、
上記撮像手段が出力する映像信号にハイパス処理を実行するハイパスフィルタと、
当該ハイパスフィルタのフィルタ特性を決定するパラメータを設定するパラメータ設定手段とを有し、
上記パラメータ設定手段により設定された第1のパラメータを有する上記ハイパスフィルタで処理されて上記第1の合焦評価値を算出し、
上記パラメータ設定手段により設定設定された第2のパラメータを有する上記ハイパスフィルタで処理されて上記第2の合焦評価値を算出する、
ことを特徴とする請求項3に記載のカメラの焦点状態表示装置。 - 上記パラメータ設定手段は、上記第2のパラメータを有するハイパスフィルタのカットオフ周波数が、上記第1のパラメータを有するハイパスフィルタのカットオフ周波数よりも高くなるように設定することを特徴とする請求項5に記載のカメラの焦点状態表示装置。
- 上記パラメータ設定手段は、上記第1のパラメータ及び上記第2のパラメータを、上記撮影レンズの焦点距離に基づいて決定することを特徴とする請求項6に記載のカメラの焦点状態表示装置。
- 上記撮像レンズは当該カメラに着脱可能に構成されていると共に、上記ハイパスフィルタに関する情報を保持する記憶手段を有し、
上記パラメータ設定手段は、上記記憶手段から取得した上記ハイパスフィルタに関する情報を基に上記第1のパラメータ及び上記第2のパラメータを決定することを特徴とする請求項6に記載のカメラの焦点状態表示装置。 - 撮像レンズを介して結像した被写体像を映像信号に変換する撮像手段と、
上記撮像手段から出力される映像信号を基に、上記撮像レンズによる被写体の合焦状態を撮影者に示すためのもので、少なくとも第1及び第2の合焦評価値を算出する評価値算出手段と、
上記評価値算出手段で算出された少なくとも第1及び第2の合焦評価値の少なくとも一方を図形形状に変換する変換手段と、
上記変換手段で図形形状に変換された第1若しくは第2の合焦評価値を表示する表示手段と、
上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出するピーク検出手段と、
上記ピーク検出手段が上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出する前は、当該第1の合焦評価値に基づいた図形を上記表示手段に表示させ、上記ピーク検出手段が上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出した後は、上記第2の合焦評価値に基づいた図形を上記表示手段に表示させるように制御する制御手段と、
を具備することを特徴とするカメラの焦点状態表示装置。 - 撮像レンズを介して結像した被写体像を映像信号に変換する撮像手段と、
上記撮像手段から出力される映像信号を基に、上記撮像レンズによる被写体の合焦状態を撮影者に示すためのもので、少なくとも第1及び第2の合焦評価値を算出する評価値算出手段と、
上記評価値算出手段で算出された少なくとも第1及び第2の合焦評価値の少なくとも一方を図形形状に変換する変換手段と、
上記変換手段で図形形状に変換された第1若しくは第2の合焦評価値を表示する表示手段と、
上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出するピーク検出手段と、
上記ピーク検出手段が上記第1の合焦評価値が極大値若しくは極小値を越えて変化したことを検出した後は、上記第2の合焦評価値に基づいた図形を上記表示手段に表示させるように制御する制御手段と、
を具備することを特徴とするカメラの焦点状態表示装置。 - 上記図形の形状とは、上記図形のサイズ若しくは図形の一方向の長さ或いは図形の表示位置であることを特徴とする請求項9若しくは10に記載のカメラの焦点状態表示装置。
- 上記図形は長方形であり、上記制御手段は、上記第1若しくは第2の合焦評価値を当該長方形の長さで上記表示手段に表示させるように制御することを特徴とする請求項11に記載のカメラの焦点状態表示装置。
- 上記評価値算出手段は、
上記撮像手段が出力する映像信号にハイパス処理を実行するハイパスフィルタと、
当該ハイパスフィルタのフィルタ特性を決定するパラメータを設定するパラメータ設定手段とを有し、
上記パラメータ設定手段により設定された第1のパラメータを有する上記ハイパスフィルタで上記第1の合焦評価値を算出し、上記パラメータ設定手段により設定された第2のパラメータを有する上記ハイパスフィルタで上記第2の合焦評価値を算出することを特徴とする請求項11に記載のカメラの焦点状態表示装置。 - 上記パラメータ設定手段は、上記第2のパラメータを有するハイパスフィルタのカットオフ周波数が、上記第1のパラメータを有するハイパスフィルタのカットオフ周波数よりも高くなるように設定することを特徴とする請求項13に記載のカメラの焦点状態表示装置。
- 上記パラメータ設定手段は、上記第1のパラメータ及び上記第2のパラメータを、上記撮影レンズの焦点距離に基づいて決定することを特徴とする請求項14に記載のカメラの焦点状態表示装置。
- 撮像レンズを介して結像した被写体像を光電変換して映像信号として出力する撮像手段と、
上記撮像手段の出力に基づいて現在の合焦度合いを評価するもので、少なくとも第1の種類の合焦評価値と第2の種類の合焦評価値を算出する合焦評価値演算手段と、
上記撮影レンズの合焦操作により上記第1の種類の合焦評価値の変化から当該合焦評価値がピークを通過したことを検出するピーク検出手段と、
上記合焦評価値演算手段の出力に基づいて、上記撮影レンズの合焦度合いを視覚的に表示するための第1の種類の合焦評価値に対応する粗調整用表示バー及び第2の種類の合焦評価値に対応する微調整用表示バーを作成する表示バー作成手段と、
上記ピーク検出手段の検出結果に応じて、上記表示バー作成手段で作成された粗調整表示バー及び微調整表示バーの少なくとも一方を選択する選択手段と、
上記選択手段で選択された上記粗調整表示バー及び微調整表示バーの少なくとも一方を含む合焦メータ画像を作成する合焦メータ作成手段と、
上記撮像手段が出力する映像信号と、上記合焦メータ作成手段で作成された合焦メータ画像を合成する合成手段と、
上記合成手段で合成された合焦メータ画像を表示する表示手段と、
を具備することを特徴とするカメラの焦点状態表示装置。
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