JP2007248599A - 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置 - Google Patents
鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007248599A JP2007248599A JP2006069102A JP2006069102A JP2007248599A JP 2007248599 A JP2007248599 A JP 2007248599A JP 2006069102 A JP2006069102 A JP 2006069102A JP 2006069102 A JP2006069102 A JP 2006069102A JP 2007248599 A JP2007248599 A JP 2007248599A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- keyboard
- lid
- keyboard lid
- spring
- cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Abstract
【解決手段】制動部材に相当するダンパー機構7は、鍵盤39の左方後方位置に配置され、ばねに相当するばね機構9は、鍵盤39の右方後方位置に配置されている。よって、ダンパー機構7とばね機構9とが関連づけられて一体に構成されていない。ダンパー機構7とばね機構9とのそれぞれの収容容積は、一体に構成されている場合の収納容積と比較すれば当然小さくなる。したがって、ダンパー機構7とばね機構9とを実装する密度が高められ、設計上の実装効率を高めることができる。
【選択図】図1
Description
上述のように、本発明の鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置は、鍵盤蓋の側部に一端部が固定されるリンク機構の他端部が固定され、鍵盤蓋が回動したときにリンク機構を介して鍵盤蓋に対して制動トルクを付与する緩衝器と、鍵盤蓋の側部に一端部が係止されとともに、他端部が鍵盤楽器本体に係止される付勢部材と、を備えるが、緩衝器と付勢部材とが関連づけられて一体に構成されていない。よって、緩衝器及び付勢部材それぞれの収容容積は、緩衝器と付勢部材とが一体に構成されている場合の収納容積と比較すれば当然小さくなる。そして、緩衝器と付勢部材とは関連づけられていないので、それぞれが鍵盤楽器本体内に配設される位置について設計上の自由度が増大する。したがって、緩衝器と付勢部材とを実装する密度が高められ、設計上の実装効率を高めることができる。
すなわち、請求項3に記載のように、リンク機構の一端部(71)が鍵盤蓋の一側部に固定され、付勢部材の一端部(95a)が鍵盤蓋の他側部に係止されているとよい。
すなわち、請求項4に記載のように、緩衝器は、ワンウェイトルク式の流体ダンパからなり、鍵盤蓋を開蓋方向に回動したときの鍵盤蓋に対する制動トルクが鍵盤蓋を閉蓋方向に回動したときの鍵盤蓋に対する制動トルクより小さいとよい。
[構成の説明]
図1は、本実施形態のグランド型電子ピアノ1において鍵盤蓋37が開放されている状態を示す斜視図である。図1において鍵盤蓋37が閉鎖されている状態を二点鎖線で示す。図2は、図1のグランド型電子ピアノ1において鍵盤蓋37が開放されている状態のA−A線における要部断面図である。図3は、図1のグランド型電子ピアノ1において鍵盤蓋37が閉鎖されている状態のA−A線における要部断面図である。図4は、図1のグランド型電子ピアノ1において鍵盤蓋37が開放されている状態のB−B線における要部断面図である。図5は、図1のグランド型電子ピアノ1において鍵盤蓋37が閉鎖されている状態のB−B線における要部断面図である。なお、以下の説明においては、グランド型電子ピアノ1を演奏者から見た場合の手前側(図2の右側)を「前」、奥側(図2の左側)を「後」とし、さらに多数の鍵41(図1に一部のみ図示)の並び方向を「左右方向」として説明する。
ダンパー機構7は、図1に示すように、鍵盤39の左方後方位置に配置されている。
第1リンク部材77は、第1軸部材75を介して左側部取付部材71と連結され、第2軸部材79を介して第2リンク部材81と連結されるもので、剛性の高い材料例えば金属製の板材からなり、略矩形状をなし、その両短辺寄りに2個の貫通孔a,b(図示せず)を有している。
第2リンク部材81は、第2軸部材79を介して第1リンク部材77と連結され、ダンパー87のダンパー軸85に固定されるもので、剛性の高い材料例えば金属製の板材からなり、略矩形状をなし、その一方の短辺寄りに貫通孔(図示せず)を有している。
その結果、第1リンク部材77は、鍵盤蓋37の蓋体37aと一緒に蝶番53の回りに回動する左側部取付部材71に対して第1軸部材75の回りに回動可能であるとともに、ダンパー87のダンパー軸85の回りに回動する第2リンク部材81に対して第2軸部材79の回りに回動可能となっている。つまり、蝶番53とダンパー87のダンパー軸85との間に、3つのリンクを含むリンク機構が形成される。第1リンクは、蝶番53と第1軸部材75との間の部分(鍵盤蓋37の蓋体37a及び左側部取付部材71)であり、第2リンクは第1リンク部材77に有する一方の貫通孔aに挿通される第1軸部材75と他方の貫通孔bに挿通される第2軸部材79との間の部分であり、第3リンクは第2リンク部材81に有する貫通孔に挿通される第2軸部材79とダンパー87のダンパー軸85との間の部分である。
ダンパー取付部材89は、上前板27へ取り付けられ、ダンパー87を支持するもので、剛性の高い材料例えば金属製の板材からなり、略五角形状をなす平板部と、その平板部の一辺の縁から略直角に立ち上がった略矩形状の支持部とを有している。その支持部は、例えば長手方向に略均等間隔で3個の貫通孔(図示せず)を有している。平板部は、下方の2つの辺の交差部寄りに貫通孔(図示せず)を有している。
また、ダンパー取付部材89が有する貫通孔へダンパー87が挿入される。そして、例えばダンパー87が有するケーシングの外周から半径方向へ突出したフランジに設けられた貫通孔(図示せず)へ挿入されるねじ部材(図示せず)によってダンパー87がダンパー取付部材89へ取り付けられる。
そして、ばね機構9は、図4に示すように、右側部取付部材91、3個のねじ部材93、ばね部材95及びばね取付部材97を構えている。
ばね部材95は、右側部取付部材91と連結され、ばね取付部材97と連結されるもので、例えば線状の金属性のばね材からなり、略コイル状に巻かれた形状をなし両端部に半円形状のフック部95a,95bを有する引張ばねで構成されている。
ばね取付部材97は、棚板21へ取り付けられ、ばね部材95と連結されるもので、剛性の高い材料例えば金属製の板材からなり、略五角形状をなす平板部と、その平板部の一辺の縁から略直角に立ち上がった略矩形状の支持部とを有している。その支持部は、例えば長手方向に略均等間隔で3個の貫通孔(図示せず)を有している。平板部は、略中央部に貫通孔97aを有している。
ばね部材95が有する他方のフック部95bは、ばね取付部材97の平板部に有する貫通孔97aへ挿入されている。
以下の説明において、図5に示すように、鍵盤蓋37が閉鎖されている状態では、鍵盤蓋37の開放角度を「0度」とする。すると、図4に示すように、鍵盤蓋37が開放されている状態では、鍵盤蓋37の開放角度は「約120度」となる。
次に、本実施形態のグランド型電子ピアノ1の作動を説明する。
まず、鍵盤蓋37が閉鎖されている状態におけるダンパー機構7とばね機構9との作動について説明する。図1の二点鎖線、図3及び図5に示すように、鍵盤蓋37が閉鎖されている状態では、鍵盤蓋37は、その蓋体37aの前部が口棒35に当接し、鍵盤39を覆っているような水平状態に保持されている。
次に、鍵盤蓋37が閉鎖されている状態から鍵盤蓋37を手で徐々に開放する状態におけるダンパー機構7とばね機構9の作動について説明する。
ばね機構9は、上述したように鍵盤蓋37に対して開放する方向へ回転トルクを付与している。したがって、ばね機構9が付与する回転トルクによって小さい操作力で鍵盤蓋37を開放できる。この回転トルクは、開放操作時の初期、すなわち鍵盤蓋37の開放角度が「0度」において最大で、開放するにしたがって徐々に減少する。
鍵盤蓋37を手で徐々に閉鎖していく場合には、ダンパー機構7を構成するダンパー87が、鍵盤蓋37に対して制動トルクを付与する。
従来の鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置においては、鍵盤蓋の重さが増加した場合に、重さが増加していない場合と同じ鍵盤蓋の落下速度を保つには、ばねと制動部材とが関連付けられて一体に構成されている鍵盤蓋開閉装置を大型化するか、複数備えなければならず、実装する収容容積が大きくなるという問題点があった。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下のような様々な態様にて実施することが可能である。
Claims (4)
- 鍵盤を開放する位置と閉鎖する位置との間で回動可能に開閉する鍵盤蓋を備える鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置において、
前記鍵盤蓋の側部に一端部が固定されるリンク機構と、
鍵盤楽器本体に固定されるとともに、前記リンク機構の他端部が固定され、前記鍵盤蓋が回動したときに前記リンク機構を介して前記鍵盤蓋に対して制動トルクを付与する緩衝器と、
前記鍵盤蓋の側部に一端部が係止されるとともに、他端部が前記鍵盤楽器本体に係止される付勢部材と、
を備え、
前記付勢部材は、前記鍵盤蓋の自重により前記鍵盤蓋が閉蓋方向に回動したときに前記鍵盤蓋に対して開蓋方向に回転トルクを付与することを特徴とする鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置。 - 請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置において、
前記付勢部材は、前記鍵盤蓋の自重により前記鍵盤蓋が開蓋方向に回動したときに前記鍵盤蓋に対して閉蓋方向に回転トルクを付与することを特徴とする鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置。 - 請求項1または請求項2に記載の鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置において、
前記リンク機構の一端部が前記鍵盤蓋の一側部に固定され、前記付勢部材の一端部が前記鍵盤蓋の他側部に係止されていることを特徴とする鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置において、
前記緩衝器は、ワンウェイトルク式の流体ダンパからなり、前記鍵盤蓋を開蓋方向に回動したときの前記鍵盤蓋に対する制動トルクが前記鍵盤蓋を閉蓋方向に回動したときの前記鍵盤蓋に対する制動トルクより小さいことを特徴とする鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006069102A JP2007248599A (ja) | 2006-03-14 | 2006-03-14 | 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006069102A JP2007248599A (ja) | 2006-03-14 | 2006-03-14 | 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007248599A true JP2007248599A (ja) | 2007-09-27 |
Family
ID=38593002
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006069102A Pending JP2007248599A (ja) | 2006-03-14 | 2006-03-14 | 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007248599A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009216929A (ja) * | 2008-03-10 | 2009-09-24 | Yamaha Corp | 鍵盤楽器の蓋開閉装置 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS546419Y1 (ja) * | 1970-09-12 | 1979-03-26 | ||
JPH04153696A (ja) * | 1990-10-17 | 1992-05-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電子楽器の蓋開閉装置 |
JP2000221962A (ja) * | 1999-01-29 | 2000-08-11 | Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd | 鍵盤蓋の開閉制御装置 |
-
2006
- 2006-03-14 JP JP2006069102A patent/JP2007248599A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS546419Y1 (ja) * | 1970-09-12 | 1979-03-26 | ||
JPH04153696A (ja) * | 1990-10-17 | 1992-05-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 電子楽器の蓋開閉装置 |
JP2000221962A (ja) * | 1999-01-29 | 2000-08-11 | Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd | 鍵盤蓋の開閉制御装置 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009216929A (ja) * | 2008-03-10 | 2009-09-24 | Yamaha Corp | 鍵盤楽器の蓋開閉装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN108288462B (zh) | 键盘装置以及键盘乐器 | |
US9430993B2 (en) | Keyboard lid opening and closing apparatus and keyboard instrument | |
US6864412B2 (en) | Stepless music rack and musical instrument equipped with the same | |
JP3677869B2 (ja) | 鍵盤楽器における鍵盤蓋の緩衝装置 | |
US7488884B2 (en) | Keyboard musical instrument having sloped top surface | |
JPH09319357A (ja) | 鍵盤楽器における鍵盤蓋の緩衝装置 | |
JP2007248599A (ja) | 鍵盤楽器の鍵盤蓋開閉装置 | |
JPS6397997A (ja) | ピアノの弱音装置 | |
JP3856274B2 (ja) | 鍵盤楽器における鍵盤蓋の開閉装置 | |
JP6252109B2 (ja) | 鍵盤楽器 | |
JP4158035B2 (ja) | 電子楽器 | |
JP2712859B2 (ja) | 電子楽器の蓋 | |
CN110189734B (zh) | 键盘乐器的键盘盖装置和键盘盖的开闭设备 | |
JPH06214558A (ja) | グランドピアノの弱音装置 | |
JPS6016953Y2 (ja) | 減音機構を装備したピアノ | |
JP3469949B2 (ja) | 電子楽器の鍵盤装置 | |
JP4572092B2 (ja) | 音色変更装置、及び、音色変更装置を備えたピアノ | |
JP3458537B2 (ja) | 電子楽器の鍵盤装置 | |
KR100965620B1 (ko) | 전자건반악기의 건반구조 | |
JPH06118943A (ja) | 鍵盤楽器 | |
JP3934084B2 (ja) | グランドピアノの大屋根支持装置 | |
JP6834755B2 (ja) | 鍵盤楽器 | |
JPH0543119B2 (ja) | ||
JPH0331979Y2 (ja) | ||
JP4811137B2 (ja) | 鍵盤装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090120 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100921 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101005 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101129 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110315 |