JP2007245831A - 運転姿勢調整装置及び運転姿勢調整方法 - Google Patents

運転姿勢調整装置及び運転姿勢調整方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007245831A
JP2007245831A JP2006069653A JP2006069653A JP2007245831A JP 2007245831 A JP2007245831 A JP 2007245831A JP 2006069653 A JP2006069653 A JP 2006069653A JP 2006069653 A JP2006069653 A JP 2006069653A JP 2007245831 A JP2007245831 A JP 2007245831A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
driving
posture
change
index
driving posture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006069653A
Other languages
English (en)
Inventor
Fujio Arai
富士雄 荒井
Akira Suzuki
章 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2006069653A priority Critical patent/JP2007245831A/ja
Publication of JP2007245831A publication Critical patent/JP2007245831A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】運転姿勢が変化している途中においても適切な運転姿勢を維持する。
【解決手段】運転者の運転姿勢を特定する姿勢特定部材を駆動する部材駆動部12と、姿勢特定部材の位置から運転姿勢の指標となる変数を演算する指標演算部15と、部材駆動部12を制御して運転姿勢を変更する駆動制御部16とを備える運転姿勢調整装置であって、駆動制御部16は、運転姿勢が変更されている間、運転姿勢の指標となる変数を許容範囲内で変化させる指標制限部17を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の運転席のシート形状又はステアリングホールなど運転者の運転姿勢を特定する姿勢特定部材の位置を調整する運転姿勢調整装置及び運転姿勢調整方法に関する。
車両に装備される運転者用のシートは、着座する運転者が適正な運転姿勢(ドライビングポジション)を安定に維持できるように、シートの配置位置を調整する機能を備えているのが一般的であり、シートや操作ペダルの調整作業を行う運転姿勢調整装置が知られている。
例えば、特許文献1では、体の特定の位置(目の位置、膝の位置など)が変化しないように、各調整部位(モータ)を制御する運転姿勢調整装置が開示されている。
また、特許文献2では、運転姿勢を変更する時に、車両が走行中か否かによって操作ペダルやシートの移動速度を異ならせる運転姿勢調整装置が開示されている。
特開平7−81468号公報 特開平7−96786号公報
しかし、特許文献1は、アイポイント(目の位置)やニーポイント(膝の位置)が変化しないことを目的としているため、運転姿勢を変化している途中において適切な運転姿勢が取れているとは限らない。また、特許文献2は、運転姿勢の変化速度を遅くしているだけであるため、運転姿勢を変化している途中の運転姿勢までは考慮しておらず、変化途中において適切な運転姿勢が取れずに運転操作に支障が生じる場合がある。
本発明の第1の特徴は、運転者の運転姿勢を特定する姿勢特定部材を駆動する部材駆動手段と、姿勢特定部材の位置から運転姿勢の指標となる変数を演算する指標演算手段と、部材駆動手段を制御して運転姿勢を変更する駆動制御手段とを備える運転姿勢調整装置であって、駆動制御手段は、運転姿勢が変更されている間、運転姿勢の指標となる変数を許容範囲内で変化させる指標制限手段を備えることである。
本発明の第2の特徴は、運転者の運転姿勢を特定する姿勢特定部材を駆動する部材駆動手段と、部材駆動手段を制御して運転姿勢を変更する駆動制御手段とを備える装置を用いた運転姿勢調整方法であって、姿勢特定部材の位置から運転姿勢の指標となる変数を演算し、運転姿勢が変更されている間、運転姿勢の指標となる変数が許容範囲内で変化するように、部材駆動手段を制御して運転姿勢を変更することである。
本発明によれば、運転姿勢が変更されている間、運転姿勢の指標となる変数を許容範囲内で変化させることにより、運転姿勢が変化している途中においても適切な運転姿勢を維持することができる。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1(a)に示すように、本発明の実施の形態に係わる運転姿勢調整装置は、運転者の運転姿勢を特定する姿勢特定部材を駆動する部材駆動部12(部材駆動手段)と、姿勢特定部材の位置から運転姿勢の指標となる変数を演算する指標演算部15(指標演算手段)と、部材駆動部12を制御して運転姿勢を変更する駆動制御部16(駆動制御手段)と、運転者の設定したシート位置、ステアリング位置、ペダル位置などを記憶しておく記憶部13とを備える。駆動制御部16は、運転姿勢が変更されている間、運転姿勢の指標となる変数を許容範囲内で変化させる指標制限部17(指標制限手段)を備える。
指標演算部15及び駆動制御部16は処理演算部11を形成し、処理演算部11は通常のコンピュータシステムにおける中央演算装置(CPU)の一部分として構成することができる。処理演算部11、記憶部13、及び部材駆動部12とは双方向にデータ通信可能な回線14により接続されている。
図1(b)に示すように、運転者の運転姿勢は、運転者が着座するシートの配置位置や形状、運転者の手足により操作させるステアリングホイール6、ステアリングコラム、ダッシュボード、コンソール等に配された各種の操作部、シフトレバー、ハンドブレーキ、及びアクセルペダル、ブレーキペダル、クラッチペダル等の操作ペダル7の配置位置により特定される。換言すれば、運転者の運転姿勢を特定する「姿勢特定部材」には、シート、ステアリングホイール6、ステアリングコラム、ダッシュボード、コンソール等に配された各種の操作部、及び操作ペダル7が総て含まれる。
シートの配置位置は、スライド1により車両の進行方向(以後、「前後方向」という)に移動させることができ、前リフタ2aによりシートクッションの前方部分を車両に対して上下方向に移動させることができ、後リフタ2bによりシートクッションの後方部分を車両に対して上下方向に移動させることができる。スライド1はシートクッションの下に配置され、前リフタ2aはシートクッション下の前方に配置され、後リフタ2bはシートクッション下の前方に配置されている。よって、スライド1、前リフタ2a及び後リフタ2bを動作させてシートクッションを前後及び上下方向へ移動させることにより、シート全体の配置位置が変化する。これにより、ステアリングホイール6、操作ペダル7等から運転者までの距離や相対的な位置、即ち運転姿勢を変更することができる。
シートの形状は、シートクッションとシートバックの接続部分に配置されたリクライナ3、シートバックの中間部分に配置された中折れ4、及びシートバックとヘッドレストの接続部分に配置されたヘッドレスト調整部5により調整される。リクライナ3は、シートクッションに対してシートバック下部を回転方向に移動させる。中折れ4は、シートバック下部に対してシートバック上部を回転方向に移動させる。ヘッドレスト調整部5は、シートバック上部に対してヘッドレストを回転方向に移動させる。よって、リクライナ3、中折れ4、ヘッドレスト調整部5を動作させてシートバック下部、シートバック上部、ヘッドレストをそれぞれ移動させることにより、シートの形状が変化する。これにより、シートに着座する運転者の運転姿勢を変更することができる。
このように、運転者の運転姿勢を特定する「姿勢特定部材」には、シートクッション、シートバック下部、シートバック上部およびヘッドレストが含まれる。また、姿勢特定部材を駆動する部材駆動部12には、スライド1、前リフタ2a、後リフタ2b、リクライナ3、中折れ4およびヘッドレスト調整部5が含まれる。
図1(a)の駆動制御部16は、図1(b)に示したように、モータ等の駆動装置からなる部材駆動部12を用いて、シート位置調整機構、ステアリング位置調整機構、或いは操作ペダル位置調整機構を含む姿勢特定部材を調整する。これにより、姿勢特定部材により特定される運転者の運転姿勢(ドライビングポジション)を調整することができる。このとき、駆動制御部16は、記憶部13に記憶されているシート位置、ステアリング位置、操作ペダル位置などを参照してドライビングポジションを調整する。駆動制御部16は、運転者による手動入力または電子回路等からの指令による入力に応じて動作する。
記憶部13は、複数の運転者に適正な運転姿勢(シート位置、ステアリング位置、操作ペダル位置など)の設定を記憶している。記憶部13からのデータの読み出しは、運転者の手動操作または電子回路等による指令によって行われ、読み出したデータは駆動制御部16に伝えられる。
指標演算部15は、姿勢特定部材の位置から運転姿勢の指標となる変数を演算する。運転姿勢の指標となる変数とは、運転者の人間工学的なパラメータを示す。図2に示すように、人間工学的なパラメータには、たとえば、運転者の目の位置(アイポイント:P)、肩の位置(ショルダーポイント:P)、お尻の位置(ヒップポイント:P)、ステアリング6からショルダーポイントPまでの距離(D)、肘の角度(A)、膝の角度(A)、肩の角度(A)、胸郭の角度(A)が含まれる。ただし、これに限るものではない。
指標演算部15は、シートの位置、ステアリング6の位置、操作ペダル7の位置から運転者の運転姿勢を幾何学的に推定する姿勢推定機能を備え、この推定された運転姿勢から運転姿勢の指標となる変数を求める。一般に、シートの前後位置と運転者の身長には相関があり、これに対して、リクライナ1の角度やステアリング6の位置、操作ペダル7の位置による補正を加えることで更に精度よく運転姿勢を推定することができる。また、運転者の身長が求まれば、腕、足など各部位の長さも統計的なデータより求めることができる。また、シートの形状から運転者の運転姿勢を推定することもできる。
指標制限部17は、運転姿勢が変更されている間、運転姿勢の指標となる変数を許容範囲内で変化させる。許容範囲とは、適切な運転姿勢といえる前記変数の範囲を示す。具体的に、指標制限部17は、運転姿勢(姿勢特定部材)を現在の位置から記憶部13に保持されている目標の位置へ変化させる場合、現在の運転姿勢と目標の運転姿勢を比較し、その変化する過程における運転姿勢に一定の制限を設ける。たとえば、運転者のヒップポイントが、変化前後の高さ変化より上または下に行くことがないようにする。詳細は図4〜図11を参照して後述する。
このように、指標演算部15が運転姿勢の指標となる変数として運転者の体の一部分(目、肩、尻)の位置を演算し、指標制限部17が運転者の体の一部分が移動する軌跡を所定の範囲内に制限する。或いは、指標演算部15がステアリング6からショルダーポイントPまでの距離(D)、肘の角度(A)、膝の角度(A)、肩の角度(A)、胸郭の角度(A)を演算し、指標制限部17がこれらの距離又は角度が取り得る範囲を設定する。
次に、図3のフローチャートを参照して、図1(a)の運転姿勢調整装置を用いた運転姿勢調整方法を説明する。
(イ)先ず、S01段階において、運転者から運転姿勢(ドライビングポジション)の変更要求があるか否かを判断する。変更要求がある場合(S01にてYES)S02段階に進む。運転者は、たとえばスイッチ操作により、現在の運転姿勢から記憶部13に記憶されている運転姿勢への変更を要求することができる。或いは、変更要求をたとえばナビゲーションによる道路環境情報を利用して自動で行っても構わない。
(ロ)S02段階において、指標演算部15は、シートの配置位置や形状、ステアリング6の位置、操作ペダル7の位置から運転者の現在の運転姿勢を推定し、この現在の運転姿勢から運転姿勢の指標となる変数(パラメータ)を求める。S03段階において、指標演算部15は、変更要求による目標(変更後)の運転姿勢を推定し、変更後の運転姿勢から変更後の指標となる変数を求める。
(ハ)S04段階において、指標制限部17は、運転姿勢が変更されている間、指標となる変数が取り得る許容範囲を設定する。例えば、図2のステアリング6からショルダーポイントPまでの距離(D)について、現在の位置を440mmとし、変化後(目標)の位置を450mmとした場合を考える。この場合、変化途中に取り得る値の範囲(許容範囲)を400mm〜450mmとする。これにより、許容範囲の上限値を変化後の位置と同じ値に設定して、変更途中で変化後(目標)の位置よりも距離(D)が遠くならないように制限することができる。なお、許容範囲の下限値は、現在の位置(440mm)に対して余裕を設けている。また、許容範囲を設定する変数は1つであっても、2以上であっても構わない。また許容範囲の設定方法について、上記例のように現在の変数と変更後の変数に対して所定の幅を持たせてもよいし、運転者の体の位置に対しては現在の位置と変化後の位置を結ぶ直線または曲線から一定の距離内にあることとしてもよい。詳細を図4及び図5を参照して後述する。
(ニ)S05段階において、駆動制御部16は、現在の位置から変更後の位置へ運転姿勢を変更するために動かす必要がある姿勢特定部材を定め、姿勢特定部材を駆動する部材駆動部(モータ)12を決定する。そして、姿勢特定部材の移動方向および移動量、即ち部材駆動部12の駆動方向および駆動量を求める。更に、同時に駆動する部材駆動部12の数を決定する。状況によって変化させてもよいし、あらかじめ決められた値でもよい。実施の形態では部材駆動部(モータ)12を1つづつ順番に駆動する場合について説明する。
(ホ)S06段階において、指標制限部17は、運転姿勢が変更されている間、制限対象の指標となる変数が許容範囲内で変化するような、姿勢特定部材の動かし方を決定する。
(ヘ)最後にS07段階において、S06段階で求めた姿勢特定部材の動かし方に従って、シート、ステアリング、操作ペダル等の運転姿勢を特定する姿勢特定部材の位置を調整する。
図4は、S04段階において指標制限部17が設定した許容範囲の一例を示すグラフである。指標制限部17は、変更前(現在)の位置(PE1)及び変更後の位置(PE2)に基準として以下に示す許容範囲ALを設定することができる。
(A)運転者の体の一部分(アイポイント)が車両に対して前方向(-X方向)に移動できる限界を、変更前の位置PE1及び変更後の位置PE2のうち前方にある位置よりも所定の距離だけ前方に設ける。つまり、変更前の位置PE1のX座標よりも所定距離だけ小さい値を、前方向(-X方向)に移動できる下限値Xminとする。
(B)運転者の体の一部分(アイポイント)が車両に対して後方向(+X方向)に移動できる限界を、変更前の位置PE1及び変更後の位置PE2のうち後方にある位置よりも所定の距離だけ後方に設ける。つまり、変更後の位置PE2のX座標よりも所定距離だけ大きい値を、後方向(+X方向)に移動できる上限値XMAXとする。
(C)運転者の体の一部分(アイポイント)が車両に対して上方向(+Y方向)に移動できる限界を、変更前の位置PE1及び変更後の位置PE2のうち上方にある位置よりも所定の距離だけ上方に設ける。つまり、変更前の位置PE1のY座標よりも所定距離だけ大きい値を、上方向(+Y方向)に移動できる上限値YMAXとする。
(D)運転者の体の一部分(アイポイント)が車両に対して下方向(-Y方向)に移動できる限界を、変更前の位置PE1及び変更後の位置PE2のうち下方にある位置よりも所定の距離だけ下方に設ける。つまり、変更後の位置PE2のY座標よりも所定距離だけ小さい値を、下方向(-Y方向)に移動できる下限値Yminとする。
この4つの直線(Xmin、XMAX、YMAX、Ymin)により囲まれる領域を、運転姿勢の変更途中で運転者の体の一部分(アイポイント)の軌跡が取り得る許容範囲に設定する。運転者の体の一部分は、アイポイントに限らず、ショルダーポイント(肩)、ヒップポイント(尻)、ニーポイント(膝)であっても構わない。
図5は、S04段階において指標制限部17が設定した許容範囲の他の例を示すグラフである。指標制限部17は、変更前(現在)の位置(PE1)及び変更後の位置(PE2)を結ぶ線分Lから所定の距離Dだけ離れた場所に境界線を設ける。そして、この境界線により囲まれる領域を、運転者の体の一部分が移動できる許容範囲ALに設定しても構わない。
図6を参照して、運転姿勢が変更されている間、制限対象の指標となる変数が許容範囲内で変化するような、姿勢特定部材の動かし方の一例を説明する。
例えば、アイポイントが現在の位置(PE1)から変化後の位置(PE2)に変化する場合のシート、ステアリング、操作ペダルの各調整機構(部材駆動部12)の移動量を2以上の数で等分して動かす方法がある。例えば、図1(b)に示したシートの各調整部位は1つづつ順番に動く場合、その順番はあらかじめ決められている。アイポイントは次のように移動する。まず、現在の位置(PE1)からスライド1の移動により前方(-X方向)へ移動する。次に後リフタ2bにより、上方(+Y方向)へ移動し、前リフタ2aにより後方(+X方向)に移動し、リクライナ3が後ろに倒れることによって斜め後方(+X方向、-Y方向)へ移動し、変化後の位置(PE2)にいたる。この際に、アイポイントの軌跡が許容範囲ALを超えている。
そこで、許容範囲AL内に収めるために、現在の位置(PE1)と変化途中において最も許容範囲から外れたアイポイントの距離(30mm)を求め、許容範囲ALと比較する。例えば、最も外れた前後方向の距離が30mmとして、許容範囲ALが現在の位置(PE1)から17mmであるとする。シート駆動部位(スライド1)の動作量を2つに等分して2回に分けてスライド1を動かすことで、アイポイントの軌跡を許容範囲AL内へ収めることができる。
図6の例では、スライド1の1回目の動作及び2回目の動作において、15mmづつスライド1を移動させている。また、スライド1の1回目の動作と2回目の動作の間に、後リフタ2b及びリクライナ3を動作させている。図6の太い矢印は2等分した量を2回動かした場合のアイポイントの軌跡を示し、許容範囲AL内に収まっている。すなわち、許容範囲ALが0でない限り、姿勢特定部材の移動量を2以上に等分し、その数だけ分割して動かすことで運転姿勢の指標となる変数を許容範囲内に収めることができる。
或いは、図7に示すように、許容範囲ALの限界位置まで進んでから、その反対方向へ動くようにしてもよい。図7の例では、スライド1の1回目の動作で、現在の位置(PE1)から17mmだけ移動させ、スライド1の2回目の動作で、残りの13mmを移動させている。また、スライド1の1回目の動作と2回目の動作の間に、前リフタ2a、後リフタ2b及びリクライナ3を動作させている。
このように、運転姿勢を変更するために2以上の姿勢特定部材を移動させる必要がある場合、指標制限部17は、運転姿勢の変更前から変化後までに1つの姿勢特定部材が移動する量を等しく2以上に分割し、当該1つの姿勢特定部材を駆動する部材駆動部12を2回以上に分けて動作させ、当該2回以上の動作の間に他の姿勢特定部材を駆動する他の部材駆動部12を動作させる。
或いは、指標制限部17は、運転姿勢の変更前から変化後までに1つの姿勢特定部材が移動する量を、許容範囲の限界までの部分と残り部分との少なくとも2以上に分割し、この1つの姿勢特定部材を駆動する部材駆動部12を2回以上に分けて動作させ、この2回以上の動作の間に他の姿勢特定部材を駆動する他の部材駆動部12を動作させる。
図10(a)及び図10(b)は、2つの運転姿勢の指標となる変数に対して同時に許容範囲を設定する場合に、本発明を適用することなく複数の部材駆動部12を動作させる比較例を示す。図11(a)及び図11(b)は、同様の場合に、本発明を適用して複数の部材駆動部12を動作させる本発明の実施例を示す。
アイポイントの前後方向(EP−X方向)の座標及び高さ方向(EP−Y方向)の座標からなる2つの変数に対して同時に許容範囲(AL、AL)を設定する。この場合、運転姿勢の変更途中において両方の変数がそれぞれの許容範囲内に同時に収まっていることを確認する。図10(a)及び図10(b)に示すように、比較例では、図10(b)に示すようにアイポイントの高さ方向(EP−Y方向)については分割しなくても許容範囲(AL)内に収まっているが、図10(a)に示すように前後方向が許容範囲(AL)内に収まっていない。
そこで、図11(a)に示すように、アイポイントを前後方向(EP−X方向)に動作させる姿勢特定部材の移動量を2つに分割して2回に分けて動作させる。これにより、運転姿勢の変更途中においてもアイポイントを許容範囲(AL)内に収めることができる。
図8(a)〜図8(c)は本発明を適用しない比較例を示す。ここでは、スライド1がシートクッションを前方へ移動させる動作と、リクライナ3がシートバックを倒す動作とをそれぞれ1回づつ行うことで、変化前の運転姿勢から変更後の運転姿勢へ変更している。
図9(a)〜図9(d)は本発明を適用した実施例を示す。ここでは、リクライナ3がシートバックを倒す動作を2回に分割して実施し、この2回の動作の間に、スライド1がシートクッションを前方へ移動させる動作を行っている。これにより、図8(a)〜図8(c)と同様に、変化前の運転姿勢から変更後の運転姿勢へ変更している。
比較例では、図8(b)に示すように、姿勢変更の途中において、ステアリング6からショルダーポイントPまでの距離(D)が近づき過ぎてしまい、運転しづらい姿勢となってしまう。それに対して図9(a)〜図9(d)では、リクライナ3の後傾を2回に分けて行うことで、姿勢の変化途中における比較例のような運転しづらい姿勢を回避することができる。
以上説明した本発明の実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
運転姿勢が変更されている間、運転姿勢の指標となる変数が許容範囲内で変化するように、部材駆動部12を制御して運転姿勢を変更する。これにより、姿勢変化中においても適切な運転姿勢を提供することができる。
運転姿勢の指標となる変数の一例として運転者の体の一部分を選択し、姿勢変化中において運転者の体の一部分が移動する軌跡を許容範囲内に制限する。これにより、姿勢変化中においても運転者の体の一部分を適正な範囲に収めることができる。
姿勢変化中における運転者の体の一部分が移動できる限界を以下のように設定する。即ち、例えば図4に示すように、運転者の体の一部分が車両に対して前方向に移動できる限界を、変更前の位置及び変更後の位置のうち前方にある位置よりも所定の距離だけ前方に設け、運転者の体の一部分が車両に対して後方向に移動できる限界を、変更前の位置及び変更後の位置のうち後方にある位置よりも所定の距離だけ後方に設け、運転者の体の一部分が車両に対して上方向に移動できる限界を、変更前の位置及び変更後の位置のうち上方にある位置よりも所定の距離だけ上方に設け、そして、運転者の体の一部分が車両に対して下方向に移動できる限界を、変更前の位置及び変更後の位置のうち下方にある位置よりも所定の距離だけ下方に設ける。これにより、姿勢変化中においても運転者の体の一部分を適正な範囲に収めることができる。
或いは例えば図5に示すように、運転者の体の一部分が移動できる限界を、変更前の位置及び変更後の位置を結ぶ線分から所定の距離だけ離れた場所に設ける。これにより、姿勢変化中においても運転者の体の一部分を適正な範囲に収めることができる。
2以上の姿勢特定部材を移動させることにより運転姿勢を変化させる場合、運転姿勢の変更前から変化後までに1つの姿勢特定部材が移動する量を等しく2以上に分割し、当該1つの姿勢特定部材を駆動する部材駆動部12を2回以上に分けて動作させ、当該2回以上の動作の間に他の姿勢特定部材を駆動する他の部材駆動部12を動作させる。これにより、より容易な制御によって運転者の体の一部分を適正な範囲に収めることができる。
2以上の姿勢特定部材を移動させることにより運転姿勢を変化させる場合、運転姿勢の変更前から変化後までに1つの姿勢特定部材が移動する量を、許容範囲の限界までの部分と残り部分との少なくとも2以上に分割し、当該1つの姿勢特定部材を駆動する部材駆動部12を2回以上に分けて動作させ、当該2回以上の動作の間に他の姿勢特定部材を駆動する他の部材駆動部12を動作させる。これにより、駆動する部材駆動部12を切り替える回数を減らすことができる。
上記のように、本発明は、1つの実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、指標演算部15は、運転姿勢の指標となる変数として、運転者の膝の角度、肘の角度、肩の角度、或いは胸郭の角度のうち少なくとも1つを演算し、指標制限部17は、運転姿勢の指標となる変数が変化できる下限値を、変更前の変数及び変更後の変数のうち小さい方よりも所定量だけ小さく設定し、運転姿勢の指標となる変数が変化できる上限値を、変更前の変数及び変更後の変数のうち大きい方よりも所定量だけ大きく設定しても構わない。
また、指標演算部15は、運転姿勢の指標となる変数として、運転者の肩からステアリングホイールまでの距離を演算し、指標制限部17は、運転者の肩からステアリングホイールまでの距離が変化できる下限値を、変更前の距離及び変更後の距離のうち小さい方よりも所定量だけ小さく設定し、運転者の肩からステアリングホイールまでの距離が変化できる上限値を、変更前の距離及び変更後の距離のうち大きい方よりも所定量だけ大きく設定しても構わない。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ限定されるものである。
図1(a)は、本発明の実施の形態に係わる運転姿勢調整装置の構成を示すブロック図であり、図1(b)は図1(a)の部材駆動部12及び部材駆動部12が駆動する姿勢特定部材の例を示す断面図である。 運転姿勢の指標となる変数となる運転者の人間工学的なパラメータの例を示す模式図である。 図1(a)の運転姿勢調整装置を用いた運転姿勢調整方法を示すフローチャートである。 運転姿勢が変更されている間、運転姿勢の指標となる変数が取り得る許容範囲の一例を示すグラフである。 運転姿勢が変更されている間、指標となる変数が取り得る許容範囲の他の例を示すグラフである。 運転姿勢が変更されている間、制限対象の指標となる変数が許容範囲内で変化するような、姿勢特定部材の動かし方の一例を示すグラフである。 運転姿勢が変更されている間、制限対象の指標となる変数が許容範囲内で変化するような、姿勢特定部材の動かし方の他の例を示すグラフである。 図8(a)〜図8(c)は本発明を適用しない比較例を示し、スライド1前方移動とリクライナ3の後傾を1回づつ行う場合を示す。 図9(a)〜図9(d)は本発明を適用した実施例を示し、図8(a)〜図8(c)と比べて、リクライナ3の後傾を2回に分割して実施した場合を示す。 図10(a)及び図10(b)は、2つの運転姿勢の指標となる変数に対して同時に許容範囲を設定する場合の動作の比較例を示すグラフである。 図11(a)及び図11(b)は、2つの運転姿勢の指標となる変数に対して同時に許容範囲を設定する場合の動作の本発明の実施例を示すグラフである。
符号の説明
1…スライド
2a…前リフタ
2b…後リフタ
3…リクライナ
4…中折れ
5…ヘッドレスト調整部
6…ステアリングホイール
7…操作ペダル
11…処理演算部
12…部材駆動部(部材駆動手段)
13…記憶部
14…回線
15…指標演算部(指標演算手段)
16…駆動制御部(駆動制御手段)
17…指標制限部(指標制限手段)

Claims (7)

  1. 運転者の運転姿勢を特定する姿勢特定部材を駆動する部材駆動手段と、
    前記姿勢特定部材の位置から運転姿勢の指標となる変数を演算する指標演算手段と、
    前記部材駆動手段を制御して運転姿勢を変更する駆動制御手段とを備え、
    前記駆動制御手段は、運転姿勢が変更されている間、運転姿勢の指標となる変数を許容範囲内で変化させる指標制限手段を備える
    ことを特徴とする運転姿勢調整装置。
  2. 前記指標演算手段は、前記運転姿勢の指標となる変数として、運転者の体の一部分の位置を演算し、
    前記指標制限手段は、運転者の体の一部分が移動する軌跡を前記許容範囲内に制限する
    ことを特徴とする請求項1記載の運転姿勢調整装置。
  3. 前記指標制限手段は、
    前記運転者の体の一部分が車両に対して前方向に移動できる限界を、変更前の位置及び変更後の位置のうち前方にある位置よりも所定の距離だけ前方に設け、
    前記運転者の体の一部分が車両に対して後方向に移動できる限界を、変更前の位置及び変更後の位置のうち後方にある位置よりも所定の距離だけ後方に設け、
    前記運転者の体の一部分が車両に対して上方向に移動できる限界を、変更前の位置及び変更後の位置のうち上方にある位置よりも所定の距離だけ上方に設け、
    前記運転者の体の一部分が車両に対して下方向に移動できる限界を、変更前の位置及び変更後の位置のうち下方にある位置よりも所定の距離だけ下方に設ける
    ことを特徴とする請求項2記載の運転姿勢調整装置。
  4. 前記指標制限手段は、前記運転者の体の一部分が移動できる限界を、変更前の位置及び変更後の位置を結ぶ線分から所定の距離だけ離れた場所に設けることを特徴とする請求項2記載の運転姿勢調整装置。
  5. 運転姿勢は2以上の姿勢特定部材により特定され、当該2以上の姿勢特定部材は2以上の部材駆動手段により駆動され、前記指標制限手段は、運転姿勢の変更前から変化後までに1つの姿勢特定部材が移動する量を等しく2以上に分割し、当該1つの姿勢特定部材を駆動する部材駆動手段を2回以上に分けて動作させ、当該2回以上の動作の間に他の姿勢特定部材を駆動する他の部材駆動手段を動作させる
    ことを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の運転姿勢調整装置。
  6. 運転姿勢は2以上の姿勢特定部材により特定され、
    当該2以上の姿勢特定部材は2以上の部材駆動手段により駆動され、
    前記指標制限手段は、運転姿勢の変更前から変化後までに1つの姿勢特定部材が移動する量を、前記許容範囲の限界までの部分と残り部分との少なくとも2以上に分割し、当該1つの姿勢特定部材を駆動する部材駆動手段を2回以上に分けて動作させ、当該2回以上の動作の間に他の姿勢特定部材を駆動する他の部材駆動手段を動作させる
    ことを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の運転姿勢調整装置。
  7. 運転者の運転姿勢を特定する姿勢特定部材を駆動する部材駆動手段と、前記部材駆動手段を制御して運転姿勢を変更する駆動制御手段とを備える装置を用いた運転姿勢調整方法であって、
    前記姿勢特定部材の位置から運転姿勢の指標となる変数を演算し、
    運転姿勢が変更されている間、運転姿勢の指標となる変数が許容範囲内で変化するように、前記部材駆動手段を制御して運転姿勢を変更する
    ことを特徴とする運転姿勢調整方法。
JP2006069653A 2006-03-14 2006-03-14 運転姿勢調整装置及び運転姿勢調整方法 Pending JP2007245831A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006069653A JP2007245831A (ja) 2006-03-14 2006-03-14 運転姿勢調整装置及び運転姿勢調整方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006069653A JP2007245831A (ja) 2006-03-14 2006-03-14 運転姿勢調整装置及び運転姿勢調整方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007245831A true JP2007245831A (ja) 2007-09-27

Family

ID=38590574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006069653A Pending JP2007245831A (ja) 2006-03-14 2006-03-14 運転姿勢調整装置及び運転姿勢調整方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007245831A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018127042A (ja) * 2017-02-07 2018-08-16 本田技研工業株式会社 車両シート制御システム、車両シートの制御方法、および車両シートの制御プログラム
WO2022254684A1 (ja) * 2021-06-04 2022-12-08 日本電気株式会社 車両設定装置、車載装置、車両設定システム、車両設定方法、及びプログラム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018127042A (ja) * 2017-02-07 2018-08-16 本田技研工業株式会社 車両シート制御システム、車両シートの制御方法、および車両シートの制御プログラム
US10391890B2 (en) 2017-02-07 2019-08-27 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle seat control system, vehicle seat control method, and storage medium
WO2022254684A1 (ja) * 2021-06-04 2022-12-08 日本電気株式会社 車両設定装置、車載装置、車両設定システム、車両設定方法、及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109843652B (zh) 开关位置的调整方法以及车辆用操作装置
US10994747B2 (en) Method and device for at least partially automated driving
JP6582458B2 (ja) ドライビングポジション制御装置
JP6761324B2 (ja) 車輌用アクセルペダル装置
JP2017132384A (ja) 車両用アームレスト制御装置
JP2004017936A (ja) アクセルペダル装置
US11827248B2 (en) Autonomous controller, vehicle system including the same, and method thereof
JP2018167725A (ja) 車両用シート装置
US20180304771A1 (en) Method for adjusting a seat of a vehicle
JP2007245831A (ja) 運転姿勢調整装置及び運転姿勢調整方法
WO2019124172A1 (ja) 車両シート制御装置
JP2017111468A (ja) 自動運転制御システム、運転情報出力装置、およびフットレスト
JP2021049945A (ja) 車両のhmi装置
JP2006290074A (ja) 車両用シート装置および運転姿勢制御方法
US20210206386A1 (en) Method for controlling elements of a cockpit of a vehicle and associated devices
JP7465667B2 (ja) 車両用シート及びこの車両用シートを備えた車両、車両の制御方法及びプログラム
JP2022112990A (ja) 運転姿勢可変システム
JP2009067169A (ja) 車両の乗員姿勢制御装置
JP4341468B2 (ja) 自動車の運転姿勢調整装置
JP6988314B2 (ja) 車両用操作装置
JP2006232135A (ja) 運転姿勢制御装置及び方法
JP4604724B2 (ja) 車両用シート装置および車両の前下方視界確保方法
JP2007245830A (ja) 運転姿勢調整装置及び運転姿勢調整方法
US20240190300A1 (en) Apparatus and method of controlling position of seat for vehicle
JP6933824B2 (ja) 乗物用シート