JP2007245688A - インクジェット記録方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、インク量の多い画像を形成した際でも印字表面を傷つけることがなく、搬送機構が簡素で小型化に適した印刷方法を可能にするインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】少なくとも水、水溶性有機溶剤を含有し、該水の含有量が全インク質量の10質量%以上、50質量%未満であるインクジェットインクであり、かつ該水溶性有機溶剤のうち最も多く含有する水溶性有機溶剤のSP値が16.5以上24.6未満であり、該SP値が16.5以上24.6未満の水溶性有機溶剤の含有量が、全インク質量の30質量%以上90質量%未満であるインクジェットインクにより印刷された印刷物の裏面に、少なくとも一部に摩擦力を利用して紙の搬送を行なう部分を有するインクジェット記録装置を用いて、印刷を行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、インクジェット記録方法に関する。
近年、インクジェット記録方式は簡便・安価に画像を作製出来るため、写真、各種印刷、マーキング、カラーフィルター等の特殊印刷など、様々な印刷分野に応用されてきている。特に、微細なドットを出射、制御するインクジェット記録装置や、色再現域、耐久性、出射適性等を改善したインク及びインクの吸収性、色材の発色性、表面光沢などを飛躍的に向上させた専用紙を用い、銀塩写真に匹敵する画質を得ることも可能となっている。
しかしながら、専用紙を必要とするインクジェット画像記録システムでは、用いることのできる記録媒体が制限されること、記録媒体のコストアップ等が問題となる。
一方、オフィスにおいては、記録媒体(例えば、普通紙、コート紙、アート紙、普通紙両面印刷等)の制約を受けずに高速でフルカラー印字が行えるシステムのニーズが益々高まりつつある。
通常両面印刷機構における各課題として、高速で印字でき、普通紙での文字再現性が良く、印字の際の裏抜け(印字したインクが記録媒体を通過し、裏面にその画像が映る現象)、フェザリング、画像滲みの発生がなく、また紙の表面乾燥が速く裏面印刷時に搬送機構を汚染しない、等の観点で種々の検討が行われてきた。
例えば、裏面を印刷するまでの時間を制御することで搬送機構の汚染を防ぐ方法が、開示されている(特許文献1、2参照)。また、表裏の印字順序を印刷物ごとに切り替える方法が開示されている(特許文献3、4参照)。
裏抜け防止技術として印刷方法により裏抜けを制御する方法が、開示されている(特許文献5、6、7参照)。
ところで、インクジェットプリンターにおける給紙機構においては、ベルト搬送、ローラー搬送、プレート搬送などがある。プレートによる搬送やベルトに乗せて搬送する場合紙のサイズ同等の大きさの面を持った装置が必要となり、装置の大型化は避けられない。また、静電力による吸着や吸引による吸着では特別な装置が必要となる、汚れなどによる吸着阻害に弱く信頼性に乏しい、等の問題がある。
ローラーによる搬送は、ポイントとなる箇所にローラーを設置するだけでよいので装置の構成の簡略化や小型化が可能であり、摩擦力により搬送を行なうので余分な装置の必要が無くかつ信頼性も高いという利点がある。ローラーに依らずとも紙の一部に接触し摩擦力により搬送を行なう搬送機構は、余分な装置の必要が無く部品としても小型でかつ信頼性も高い。
しかしながら、ローラー搬送などの紙との摩擦により紙の搬送を行なう搬送手段は、紙を平滑な状態で送り出すための張力や給紙トレイや紙の待機位置から紙を取り出す際の摩擦力がかかる。
そのため、高速で普通紙に両面印刷を行なう場合、手差しによる両面印刷方法であるか、両面印字の搬送機構を有する装置による両面印刷方法であるか、にかかわらず、表面に打ち込まれたインクによって紙の強度が低下した状態の紙を搬送しなければならない。このとき、ローラー搬送などの紙との摩擦により紙の搬送を行なう搬送手段では、紙の種類によっては柔らかくなった紙の表面に摩擦により擦れた跡を残すことがある。
上記両面印刷における搬送部位からの摩擦跡は紙のインクを打たれた部分が柔らかくなっていることに依るため、いわゆる搬送機構の汚染とは異なり、浸透性を高めることで表面乾燥性を上げる方法では防止できない。
このため上記両面印刷における搬送部位からの摩擦跡の発生を防止するためには、使用する紙の種類を限定する、インクの射ち込み量を減らす、などの制限が必要となる。
また、上記両面印刷における搬送部位からの摩擦跡の問題は、摩擦力を抑えることにより改善できるが、一方で給紙のミスが起こりやすくなり、紙づまりや送紙曲がりによる印刷曲がりの原因となる。
このため小型の装置でどのような紙においても、印字面にこすれなどの問題の無い両面印刷を行なうことは極めて困難であった。
特開2004−167989号公報 特開2004−224057号公報 特開平10−324038号公報 特開2005−1251号公報 特開2001−71479号公報 特開2002−137382号公報 特開2002−235023号公報
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、インク量の多い画像を形成した際でも印字表面を傷つけることがなく、搬送機構が簡素で小型化に適した印刷方法を可能にするインクジェット記録方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
1.少なくとも水、水溶性有機溶剤を含有し、該水の含有量が全インク質量の10質量%以上、50質量%未満であるインクジェットインクであり、かつ該水溶性有機溶剤のうち最も多く含有する水溶性有機溶剤のSP値が16.5以上24.6未満であり、該SP値が16.5以上24.6未満の水溶性有機溶剤の含有量が、全インク質量の30質量%以上90質量%未満であるインクジェットインクにより印刷された印刷物の裏面に、少なくとも一部に摩擦力を利用して紙の搬送を行なう部分を有するインクジェット記録装置を用いて、印刷を行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
2.前記インクジェット記録装置が、前面給紙型であることを特徴とする1に記載のインクジェット記録方法。
3.前記インクジェット記録装置が、自動両面印刷機構を有するインクジェット記録装置であることを特徴とする1または2に記載のインクジェット記録方法。
本発明によれば、インク量の多い画像を形成した際でも印字表面を傷つけることがなく、搬送機構が簡素で小型化に適した印刷方法を可能にするインクジェット記録方法を提供することができる。
そして、インクジェットによる普通紙両面印刷方法で、紙種に依らず、裏抜けの無い、高画質画像形成を実現し、装置の小型化、紙づまりのない高速印字を可能にする。インクジェット記録方法を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明するが、本発明はこれらに限定されない。
本発明者は上記課題に対して、少なくとも水、水溶性有機溶剤を含有し、水の含有量が全インク質量の10質量%以上、50質量%未満であるインクジェットインクであり、該水溶性有機溶剤のうち最も多く含有する水溶性有機溶剤のSP値が16.5以上24.6未満であり、さらに該SP値が16.5以上24.6未満の水溶性有機溶剤の含有量が、全インク質量の30質量%以上であることを特徴とするインクジェットインクを用いることで、ローラー搬送などの紙の表面に摩擦力をかける搬送機構を有するインクジェット機器を用いてどのような普通紙に印刷した場合でも、摩擦による印字面の擦れ跡を起こすことなく、高速高画質で裏抜けの無い、高画質画像形成を実現し、同時に、装置の不用意な大型化と複雑化の無い、紙づまりの起こらないインクジェット記録方法を提示するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明における普通紙について説明する。
本発明における普通紙とは、一般的に上質紙・中性紙・コピー用紙と呼ばれるものが例として挙げられる。本文中に記録用紙あるいは紙といった場合、普通紙を意味しているものとする。
本発明者らは水の含有量を10質量%以上含み且つ、SP値が16.5以上24.6未満の水溶性有機溶剤の含有量を全インク質量の30質量%以上であることとすることで、搬送による擦れ跡を無くすと同時に、裏抜けを防止できることを明らかにした。
このとき、水の多量の含有は紙表面の膨潤を促進し、紙表面の強度を低下させることから上限は50質量%未満である。好ましい範囲としては20質量%以上、40質量%未満である。また、水の含有量が10質量%以上であることからSP値が16.5以上24.6未満の水溶性有機溶剤の含有量は90質量%未満となる。
これは、上記組成においては、水に比べると疎水的な成分が含まれているため、セルロースの膨潤を押さえることができる一方、同様にセルロースを膨潤させない油系インクなどを使用した場合と比べた際に、油系インクでは裏抜けが酷くなるのに対し、本発明のインクは、インクに含まれる溶媒が水に相溶性な溶媒を選択し、且つ水を10質量%以上含有させることで、裏抜けを防止している。このためSPが24.6を超える溶媒を使用した場合、ローラー搬送の際に表面がこすれたり摩擦でたわんだりすることがある。
本発明でいう溶剤の溶解度パラメーター(SP値)とは、分子凝集エネルギーの平方根で表される値で、R.F.Fedors, Polymer Engineering Science,14,p147(1974)に記載の方法で計算することができる。単位は(MPa)1/2であり、25℃における値を指す。
以下、SP値が16.5以上24.6未満に該当する水溶性有機溶剤の例をSP値と共に示す。いうまでもなく本発明はこれに限定されるものではない。
エチレングリコールモノメチルエーテル(SP値:24.5)
エチレングリコールモノエチルエーテル(SP値:23.5)
エチレングリコールモノブチルエーテル(SP値:22.1)
エチレングリコールモノイソプロピルエーテル(SP値:22.3)
ジエチレングリコールモノメチルエーテル(SP値:23.0)
ジエチレングリコールモノエチルエーテル(SP値:22.4)
ジエチレングリコールモノブチルエーテル(SP値:21.5)
ジエチレングリコールジエチルエーテル(SP値:16.8)
トリエチレングリコールモノメチルエーテル(SP値:22.1)
トリエチレングリコールモノエチルエーテル(SP値:21.7)
トリエチレングリコールモノブチルエーテル(SP値:21.1)
プロピレングリコールモノメチルエーテル(SP値:23.0)
プロピレングリコールモノフェニルエーテル(SP値:24.2)
ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(SP値:21.3)
トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(SP値:20.4)
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(SP値:21.8)
本発明に係るインクでは、SP値が16.5以上24.6未満の水溶性有機溶剤に加えて、従来公知の各種水溶性有機溶剤を併用することができる。
この併用する溶媒として好ましく用いられる水溶性有機溶剤の例としては、例えば、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール等)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール等)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、2−オキサゾリドン等)、スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド等)、スルホン類(例えば、スルホラン等)、尿素、アセトニトリル、アセトン等が挙げられる。
本発明において使用できる顔料としては、従来公知のものを特に制限なく使用でき、水分散性顔料、溶剤分散性顔料等何れも使用可能であり、例えば、不溶性顔料、レーキ顔料等の有機顔料及び、カーボンブラック等の無機顔料を好ましく用いることができる。この顔料は、インク中で分散された状態で存在させ、この分散の方式としては、自己分散、界面活性剤を用いた分散、ポリマー分散、マイクロカプセル分散の何れでも良いが、ポリマー分散、マイクロカプセル分散が定着性の点から特に好ましい。
不溶性顔料としては、特に限定するものではないが、例えば、アゾ、アゾメチン、メチン、ジフェニルメタン、トリフェニルメタン、キナクリドン、アントラキノン、ペリレン、インジゴ、キノフタロン、イソインドリノン、イソインドリン、アジン、オキサジン、チアジン、ジオキサジン、チアゾール、フタロシアニン、ジケトピロロピロール等が好ましい。
好ましく用いることのできる具体的顔料としては、以下の顔料が挙げられる。
マゼンタまたはレッド用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド202、C.I.ピグメントレッド222、C.I.ピグメントバイオレット19等が挙げられる。
オレンジまたはイエロー用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー15:3、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー138等が挙げられる。
グリーンまたはシアン用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
また、ブラック用の顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブラック1、C.I.ピグメントブラック6、C.I.ピグメントブラック7等が挙げられる。
本発明のインクジェットインクに含有する顔料の分散状態の平均粒子径は、50nm以上、200nm未満であることが好ましい。顔料分散体の平均粒子径が50nm未満あるいは200nm以上では顔料分散体の安定性が悪くなりやすく、インクの保存安定性が劣化しやすくなる。
顔料分散体の粒子径測定は、動的光散乱法、電気泳動法等を用いた市販の粒径測定機器により求めることが出来るが、動的光散乱法による測定が簡便でこの粒子径領域の精度が良く多用される。
本発明で用いられる顔料は、分散剤及びその他所望する諸目的に応じて必要な添加物と共に分散機により分散して用いることが好ましい。分散機としては従来公知のボールミル、サンドミル、ラインミル、高圧ホモジナイザー等が使用できる。中でもサンドミルによる分散により製造されるインクの粒度分布がシャープであり好ましい。また、サンドミル分散に使用するビーズの材質はビーズ破片やイオン成分のコンタミネーションの点から、ジルコニアまたはジルコンが好ましい。さらに、このビーズ径としては0.3mm〜3mmが好ましい。
本発明に係るインクでは、上記分散において高分子分散剤を用いることが好ましい。
本発明でいう高分子分散剤とは、分子量が5000以上、200000以下の高分子成分を有する。高分子分散剤の種類としては、スチレン、スチレン誘導体、ビニルナフタレン誘導体、アクリル酸、アクリル酸誘導体、マレイン酸、マレイン酸誘導体、イタコン酸、イタコン酸誘導体、フマル酸、フマル酸誘導体から選ばれた2種以上の単量体からなるブロック共重合体、ランダム共重合体およびこれらの塩、ポリオキシアルキレン、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル等を挙げることができる。
酸性の高分子分散剤の場合、中和塩基で中和して添加することが好ましい。ここで中和塩基は特に限定されないが、アンモニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン等の有機塩基であることが好ましい。
また、本発明において、高分子分散剤の添加量としては、顔料に対し10〜100質量%であることが好ましい。
本発明に係るインクでは、上記説明した以外に、必要に応じて、出射安定性、プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に応じて、公知の各種添加剤、例えば、多糖類、粘度調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防ばい剤、防錆剤等を適宜選択して用いることができ、例えば、流動パラフィン、ジオクチルフタレート、トリクレジルホスフェート、シリコンオイル等の油滴微粒子、特開昭57−74193号、同57−87988号及び同62−261476号に記載の紫外線吸収剤、特開昭57−74192号、同57−87989号、同60−72785号、同61−146591号、特開平1−95091号及び同3−13376号等に記載されている退色防止剤、特開昭59−42993号、同59−52689号、同62−280069号、同61−242871号及び特開平4−219266号等に記載されている蛍光増白剤等を挙げることができる。
上記構成からなる本発明に係るインクは、インクの表面張力としては、25℃で25〜40mN/mであることが好ましく、より好ましくは25〜35mN/mであり、更に好ましくは30〜35mN/mである。また、インクの粘度としては、25℃で1〜40mPa・sであることが好ましく、より好ましくは5〜40mPa・sであり、更に好ましくは5〜20mPa・sである。
上記インクを用いることで搬送時の摩擦による擦れ跡を防止することができる。上記インクに普通紙を1分浸し、湿潤した状態での紙の破断強度を測定した結果、市販のインクジェットインクを普通紙に染み込ませた場合の破断強度よりも、どのような普通紙においても強い破断強度を示すことから、上記インクにおいて摩擦跡がつかないのは、上記インクを打ち込んでも紙の強度が下がらないことによるものであると本発明者は考える。また、本発明に係るインクではプリント濃度も水系インク並みに高い。
本発明における紙の搬送機構について説明する。
本発明における紙の搬送機構は、ローラー搬送機構である。ローラー搬送機構を行うことによって、ベルト搬送やプレートによる搬送には達成不可能な小型装置を設計することができる。
ローラー搬送としては公知の方法より選択された搬送方法を使用することができる。ローラーの種類や構成は装置の構成上の必要に応じ任意のものを使用できる。
本発明に係る限り、印刷後に用紙に触れるローラーについても位置や形状に制限はなく、小型化や搬送精度など目的の機能に沿った設計とすることが好ましい。
必要に応じて、ローラーが印刷面に接触することが好ましい。この方法により例えば使用される用紙の幅の外側に搬送機構を設ける必要が無いので小型化が可能となる。
また、自動の両面搬送機構においても本発明の構成にすることで簡素な構成とすることが可能である。
本発明のインクジェット記録方法においては、例えば、インクジェットインクを装填したプリンター等により、デジタル信号に基づきインクジェットヘッドよりインクを液滴として吐出させ普通紙に付着させることでインクジェットプリントが得られる。
本発明にのインクジェット記録方法においては、使用するインクジェットヘッドはオンデマンド方式でもコンティニュアス方式でも構わない。又吐出方式としては、電気−機械変換方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモード型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット(登録商標)型等)等など何れの吐出方式を用いても構わない。
その中でも、本発明のインクジェット記録方法においては、本発明のインクを30μm以下のノズル径を有するピエゾ型インクジェット記録ヘッドから吐出させて、普通紙に記録を行うこと、更に、30μm以下のノズル径を有するラインヘッド方式のピエゾ型インクジェット記録ヘッドから吐出させて、普通紙に記録を行うこと、が望ましい。シャトルヘッド方式の記録ヘッドに対し、ラインヘッド方式の記録ヘッドを用いて印字することにより、本発明に係るインクの印字特性を十分に引き出すことができる。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。尚、特に断りない限り、実施例中の「部」は「質量部」を示す。
〔顔料分散液Aの調製〕
顔料としてMA100(三菱カーボンブラックMA100、三菱化学社製)を15質量部、分散樹脂としてジョンクリル501(ジョンソンポリマー社製)を15質量部、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(SP値:20.4)5質量部、水65質量部を混合した後、直径0.5mmのジルコニアビーズ200質量部と共にポリプロピレン製のポリ瓶に入れて密栓し、ペイントシェーカーにて5時間分散し、下記組成の黒色の分散液である顔料分散液Aを得た。
〔顔料分散液Bの調製〕
顔料としてMA100(三菱カーボンブラックMA100、三菱化学社製)を15質量部、分散樹脂としてBYK4570(ビックケミー社製)を15質量部、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(SP値:20.4)5質量部、水65質量部を混合した後、直径0.5mmのジルコニアビーズ200質量部と共にポリプロピレン製のポリ瓶に入れて密栓し、ペイントシェーカーにて5時間分散し、下記組成の黒色の分散液である顔料分散液Bを得た。
〔インクA(本発明)の調製〕
上記顔料分散液A(100質量部)の入ったポリ瓶に、表1の組み合わせとなるように、溶媒と水を添加し、ペイントシェーカーで30分ほど攪拌を行なった。下記インクAの表内の添加量の数値は質量部を表している。しかる後、ビーズを取り除き、濾過及び中空糸膜を用いた膜脱気処理を行ってインクA(本発明)を調製した。
表1の組み合わせとなるように、溶媒と水を添加した他は、インクAと同様にして本発明及び比較のインクとなるインクB〜Fを調製した。
〔インクG(本発明)の調製〕
上記顔料分散液B(100質量部)の入ったポリ瓶に、表1の組み合わせとなるように、溶媒と水を添加し、ペイントシェーカーで30分ほど攪拌を行なった。下記インクGの表内の添加量の数値は質量部を表している。しかる後、ビーズを取り除き、濾過及び中空糸膜を用いた膜脱気処理を行ってインクG(本発明)を調製した。
表1の組み合わせとなるように、溶媒と水を添加した他は、インクGと同様にして比較のインクとなるインクHを調製した。
Figure 2007245688
DPGME:ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(SP値:21.3)
TPGME:トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(SP値:20.4)
EG:エチレングリコール(SP値:32.2)
[プリントおよび評価1]
上記で作製したインクA〜Gをセイコーエプソン社製インクジェットプリンターPX−V500の黒インクのカートリッジにつめ使用した。該インクジェットプリンターは搬送ローラーを有する。
印刷パターンとして、A4サイズのコニカミノルタ製J紙に上下左右に20mmの余白を残して720×720dpi(dpiとは、2.54当たりのドット数を表す。)でインク射ち込み量が10ml/m2となるように、プリント濃度を調節して上記作製した黒インクのベタ印刷を行った。
印刷物が排出されて10秒以内に印字面が下になるように(裏面がノズル側に来るように)設置し、PX−V500内を通過させた。
このときインクA、B、F、G(本発明に係るインク)により作製された試料では、ベタ印字面にこすれたような跡は一切見つからなかった。インクC、D、E(比較のインク)についても同様の評価を行なった結果、ベタ印字面に4箇所、白くめくれた跡がおのおの見られた。めくれた箇所はプリンターの給紙ローラーの位置と一致していた。
[プリントおよび評価2]
上記で作製したインクA〜Gをブラザー社製複合型インクジェットプリンターDCP110Cの黒インクのカートリッジにつめ使用した。DCP110Cは搬送ローラー及び給紙用ローラーを有し前面給紙タイプである。
印刷パターンとして、A4サイズのコニカミノルタ製J紙に上下左右に20mmの余白を残して720×720dpi(dpiとは、2.54当たりのドット数を表す。)でインク射ち込み量が9ml/m2となるように、プリント濃度を調節して上記作製した黒インクのベタ印刷を行った。
印刷物が排出されて10秒以内に印字面が上になるように給紙トレイに(裏面がノズル側に来るように)設置し、DCP110C内を通過させた。
このときインクA、B、F、G(本発明に係るインク)により作製された試料では、ベタ印字面にこすれたような跡は一切見つからなかった。インクC、D、E(比較のインク)についても同様の評価を行なった結果、ベタ印字面に1箇所、白くめくれた跡が見られた。めくれた箇所はプリンターの給紙ローラーの位置と一致していた。
尚、上記[プリントおよび評価1]において用いたインクジェットプリンターPX−V500は、縦22cm×横44cmとなっているのに対して、上記[プリントおよび評価2]において用いたインクジェットプリンターDCP110Cは複合機であるにもかかわらず、縦33cm×横35cmとなっており、プレートによる搬送やベルトによる搬送方法では実現困難な大きさであった。
[プリントおよび評価3]
自動両面機構をもつラインヘッド型インクジェット両面印刷装置(装置の構成の概略を図1に示す。)を作成して、ノズル口径が25μm、ノズル数512を、ノズル解像度が1440dpiとなるようにアレイ状に配置したラインヘッド方式のピエゾ型記録ヘッドを用いて、記録解像度が1440×1440dpi(dpiとは、2.54当たりのドット数を表す。)、インク付着量が10ml/m2、画像サイズ280×200mmの条件で、インクA〜Hを用いて、A4サイズのコニカミノルタビジネステクノロジー社製J紙の一方の面にインク付着量が10ml/m2、画像サイズ200×280mmのベタ画像を印字した後、自動両面印刷機構により、裏面に、記録解像度が1440×1440dpiで3pointの「あいうえお」の文字を印字した。
上記自動両面機構をもつラインヘッド型インクジェット両面印刷装置において印刷された試料の目視による確認を行った結果、インクA、B、F、G(本発明に係るインク)および、インクH(比較のインク)においては表面の剥けや引っ張りによるローラー痕は見られなかったが、インクC、D、E(比較のインク)による試料においては表面に3センチ間隔の筋状のこすれを確認した。このこすれの間隔は装置内の反転ローラーの間隔と同じであった。また、インクH(比較のインク)により作成したサンプルでは裏抜けが酷く裏面の3pointの「あいうえお」の文字を判別することができなかった。
以上から明らかなように、本発明によれば、インク量の多い画像を形成した際でも印字表面を傷つけることがなく、搬送機構が簡素で小型化に適した印刷方法を可能にするインクジェット記録方法を提供することができることがわかる。
そして、インクジェットによる普通紙両面印刷方法で、紙種に依らず、裏抜けの無い、高画質画像形成を実現し、装置の小型化、紙づまりのない高速印字を可能にする。インクジェット記録方法を提供することができることがわかる。
本発明の実施例において用いられた自動両面機構をもつラインヘッド型インクジェット両面印刷装置(但し、記録媒体の導入、片面をジェットプリント、導入、の際)、の一例を示す概略図である。 該本発明の実施例において用いられた自動両面機構をもつラインヘッド型インクジェット両面印刷装置(該片面をジェットプリントされて導入された記録媒体の反転、導出、別の片面をジェットプリント、導出、の際)、の一例を示す概略図である。
符号の説明
1 記録媒体
2 記録ヘッド
31 搬送ローラー
32 押さえローラー
33 搬送ローラー
34 押さえローラー
61 ガイド
62a、62b、63a、63b 可動ガイド
7 反転手段
71a、71b、71c、71d、71e 可動ローラー
72、73 反転ローラー
74 外ベルト
75 内ベルト
76 導入口
77 導出口

Claims (3)

  1. 少なくとも水、水溶性有機溶剤を含有し、該水の含有量が全インク質量の10質量%以上、50質量%未満であるインクジェットインクであり、かつ該水溶性有機溶剤のうち最も多く含有する水溶性有機溶剤のSP値が16.5以上24.6未満であり、該SP値が16.5以上24.6未満の水溶性有機溶剤の含有量が、全インク質量の30質量%以上90質量%未満であるインクジェットインクにより印刷された印刷物の裏面に、少なくとも一部に摩擦力を利用して紙の搬送を行なう部分を有するインクジェット記録装置を用いて、印刷を行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
  2. 前記インクジェット記録装置が、前面給紙型であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録方法。
  3. 前記インクジェット記録装置が、自動両面印刷機構を有するインクジェット記録装置であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録方法。
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