JP2007245175A - 摩擦攪拌接合用工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転軸の振れを効果的に防止する摩擦攪拌接合を行う摩擦攪拌接合用工具を提供すること。
【解決手段】被接合部材同士を突き合わせた接合部を上部回転体と下部回転体とで挟み込み、その上部回転体101と下部回転体102との間で一体になって回転する攪拌軸103を接合部に沿って移動させることにより、摩擦熱で被接合部材同士を接合するものであって、上部及び下部回転体101のショルダ面には、半径方向と円周方向に形成された凹溝が複数設けられ、その凹溝によって区切られた各ブロックは、その表面が回転方向及び/又は中心方向に傾斜して形成された摩擦攪拌接合用工具100。
【選択図】図15

Description

本発明は、上下一対の回転体の間に攪拌軸があって、被接合部材同士を突き合わせた接合部をショルダ面によって挟み込み、回転する攪拌軸によって接合部を摩擦攪拌接合させる摩擦攪拌接合用工具に関し、特に回転軸の振れを効果的に防止する摩擦攪拌接合用工具に関する。
アルミニウム材を摩擦攪拌接合する場合、回転する攪拌ピンを挿入するとともに回転体を被接合部材に押付けて、攪拌ピンによって摩擦熱を発生させる。その際、接合ルールの反力に対処するため、被接合部材が裏当金で支えられるようにして行われる。この裏当金は被接合物の面板の裏面に密着させて設置するものであって高い剛性を必要とする。摩擦攪拌接合では、従来から、こうした工具に変えてボビンツールと呼ばれる回転工具を用いた摩擦攪拌接合方法が提案されている。
図15は、下記特許文献1に記載する摩擦攪拌接合方法を示した図である。この摩擦攪拌接合方法では、被接合部材であるアルミニウム合金のプレート151,152が端面同士突き合わされ、そうした接合部153に沿って摩擦攪拌接合用工具100が移動する。その摩擦攪拌接合用工具100は、プレート151,152の上下を挟み込む上部回転体101と下部回転体102、そしてその間の攪拌軸103を備えて構成されている。摩擦攪拌接合用工具100は、モータ104の駆動によって上部回転体101、下部回転体102及び攪拌軸103に回転が与えられ、攪拌軸103が結合部153に沿って矢印Sで示す方向に移動する。
攪拌軸103は、機械的攪拌によって周囲のアルミニウム合金(材料)を塑性流動化させ、上部回転体101と下部回転体102は、上下方向からプレート151,152を押さえ込んで可塑性ゾーンから材料が失われるのを防いでいる。従って、この状態で摩擦攪拌接合用工具100が接合部153に沿って移動すると、プレート151,152の軟化した材料は、塑性流動化して攪拌混練されつつ、移動する攪拌軸103の後方に流れる。そして、攪拌軸103の後方で互いに混じり合った可塑性材は摩擦熱を失って急速に冷却固化し、プレート151,152の接合が完結する。
特表平7−505090号公報 特開2002−96183号公報 特開2005−7466号公報
しかし、摩擦攪拌接合用工具100のようなボビンツール型の工具は、上部回転体101と下部回転体102のショルダ面が材料を挟み込んで接合を行うため、材料の上下面の摩擦係数の違いや突合せ面の段差等によって回転中に攪拌軸が偏心し、摩擦攪拌接合用工具100に振動を発生させてしまうことがある。この場合、摩擦攪拌接合用工具100によって安定した接合を行うことが出来なくなり、振れが大きくなると攪拌軸103を破損させてしまうといった問題も生じる。
この点、前記特許文献3では、例えば図16に示すように、上部回転体101と下部回転体102のショルダ面108に回転方向に沿って軸中心に向かう螺旋溝110が形成されている。これによれば、前述したような摩擦攪拌接合が行われる場合、被接合部材の肉厚中心側に向かう塑性流動が生じ、材料が攪拌軸103の中心側に集積して収縮力が生じる。そして、このときの収縮力が攪拌軸103の振れを抑えるように作用する。しかし、攪拌軸103の振れ防止することを目的とした場合、このような螺旋溝110ではその効果が十分なものではなかった。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、回転軸の振れを効果的に防止する摩擦攪拌接合を行う摩擦攪拌接合用工具を提供することを目的とする。
本発明に係る摩擦攪拌接合用工具は、被接合部材同士を突き合わせた接合部を上部回転体と下部回転体とで挟み込み、その上部回転体と下部回転体との間で一体になって回転する攪拌軸を接合部に沿って移動させることにより、摩擦熱で被接合部材同士を接合するものであって、前記上部回転体及び下部回転体のショルダ面には、半径方向と円周方向に形成された凹溝が複数設けられ、その凹溝によって区切られた各ブロックは、その表面が回転方向及び/又は中心方向に傾斜して形成されたものであることを特徴とする。
また、本発明に係る摩擦攪拌接合用工具は、前記ショルダ面の凹溝が、同心円状に形成された複数の環状凹溝と、放射状に形成された複数の直線凹溝であることが好ましい。
また、本発明に係る摩擦攪拌接合用工具は、前記ショルダ面の凹溝が、同心円状に形成された複数の環状凹溝と、その環状凹溝によって区切られた領域ごとに角度を付けて半径方向に並べた傾斜凹溝であることが好ましい。
また、本発明に係る摩擦攪拌接合用工具は、前記ショルダ面の凹溝が、螺旋状に形成された複数の螺旋凹溝と、同心円状に形成された複数の環状凹溝であることが好ましい。
また、本発明に係る摩擦攪拌接合用工具は、半径方向に形成された前記凹溝が、外周側が内周側よりも回転方向に対して先行するように傾斜したものであることが好ましい。
また本発明に係る摩擦攪拌接合用工具は、被接合部材同士を突き合わせた接合部を上部回転体と下部回転体とで挟み込み、その上部回転体と下部回転体との間で一体になって回転する攪拌軸を接合部に沿って移動させることにより、摩擦熱で被接合部材同士を接合するものであって、前記上部回転体及び下部回転体のショルダ面には、半径方向に形成された凹溝が円周方向に複数設けられ、その凹溝によって区切られた各ブロックは、半径方向に複数の段差面が形成され、各段差面が回転方向及び/又は中心方向に傾斜したものであることを特徴とする。
また、本発明に係る摩擦攪拌接合用工具は、前記ショルダ面の凹溝が、螺旋状に形成されたものであることが好ましい。
また、本発明に係る摩擦攪拌接合用工具は、前記上部回転体と下部回転体のショルダ面は環形状をしており、半径方向に形成された前記凹溝は、ショルダ面の内周縁及び外周縁にまで達し、傾斜した前記ブロックの表面によって、ショルダ面の内周縁及び外周縁の高さが変化するようにしたものであることが好ましい。
また、本発明に係る摩擦攪拌接合用工具は、被接合部材同士を突き合わせた接合部を上部回転体と下部回転体とで挟み込み、その上部回転体と下部回転体との間で一体になって回転する攪拌軸を接合部に沿って移動させることにより、摩擦熱で被接合部材同士を接合するものであって、前記上部回転体及び下部回転体のショルダ面には、外周側が回転方向に対して先行するように傾いた短尺な誘導凹部が半径方向に複数並べられたものであることを特徴とする。
また、本発明に係る摩擦攪拌接合用工具は、前記上部回転体と下部回転体のショルダ面は環形状をしており、半径方向に並べられた誘導凹部は、ショルダ面の内周縁及び外周縁に重なって形成されたものであることが好ましい。
また、本発明に係る摩擦攪拌接合用工具は、前記誘導凹部が、楕円形状または雨滴形状で形成されたものであることが好ましい。
よって、本発明の摩擦攪拌接合用工具によれば、被接合部材を挟み込む上部回転体及び下部回転体のショルダ面に、半径方向と円周方向に形成された凹溝が複数設けられ、その凹溝によって区切られた各ブロックの表面が回転方向及び/又は中心方向に傾斜して形成されているため、攪拌部分の材料を攪拌軸のある中心に向けて強力に誘導することになり、攪拌軸の周りの材料密度を高くして回転を安定させ、回転軸の振れを効果的に防止することができる。
また、本発明の摩擦攪拌接合用工具によれば、被接合部材を挟み込む上部回転体及び下部回転体のショルダ面に、外周側が回転方向に対して先行するように傾いた短尺な誘導凹部を半径方向に複数並べるようにしたため、攪拌された接合部の材料が中心方向に誘導されて攪拌軸周りの材料密度が高くなり、攪拌軸を保持する力が高まって回転を安定させ、回転軸の振れを効果的に防止することができる。
次に、本発明に係る摩擦攪拌接合用工具の実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。図1は、本実施形態の摩擦攪拌接合用工具の形状を簡略化して示した一部断面図である。本実施形態の摩擦攪拌接合用工具1は、上部回転体3と下部回転体4とが同軸に配置され、その軸心部を通して攪拌軸5が設けられている。攪拌軸5は、上部回転体3の中心孔を通して下方に突き出され、先端が下部回転体4に連結されている。従って、攪拌軸5は、上部回転体3と一体になって回転するが、軸方向には移動可能に構成されている。
また、摩擦攪拌接合用工具1は、上部回転体3と下部回転体4との離間距離が調整可能であり、その間に挟み込まれる被接合部材(プレート151,152)の厚さに対応でき、挟み込み荷重を制御することが可能になっている。そのため、下部回転体4は攪拌軸5の延長上に設けられた油圧シリンダなどのアクチュエータが連結され、コントローラによってストロークや荷重調整が行われるようになっている。そして、摩擦攪拌接合用工具1全体は、不図示の油圧モータやサーボモータなどの回転手段が設けられ、やはりコントローラによって回転制御が行われるようになっている。
こうした摩擦攪拌接合用工具1の上部回転体3及び下部回転体4には、回転軸の振れを効果的に防止するため、被接合部材を直接挟み込むショルダ面3a,4aに加工が施されている。ショルダ面3a,4aの加工は、攪拌により塑性流れを起こす接合部の材料を、攪拌軸5が回転する中心部へと誘導するようにしたものである。本実施形態の摩擦攪拌接合用工具1は、こうした材料誘導を行う上部回転体3及び下部回転体4のショルダ面3a,4aに特徴を有する。そこで、各種実施形態のショルダ面について、図面を示しながら以下に説明する。
ここで図2は、第1実施形態について、摩擦攪拌接合用工具のショルダ面を示した図であり、図(a)は側面図を示し、図(b)は斜視図を示し、そして図(c)は加工面を正面から示している。また、図3は、本実施形態の摩擦攪拌接合用工具を示した図2(c)のA−A断面図である。
図2は、図1の摩擦攪拌接合用工具1を構成する上部回転体3側のショルダ面を示している。下部回転体4のショルダ面は、上部回転体3側のショルダ面と上下対称に形成されているため、ここでは上部回転体3側のショルダ面のみを示している。そこで、他の実施形態を含む以下の説明では、上部回転体3及び下部回転体4をまとめて回転体とする。
回転体10は、攪拌軸5(図1参照、以下同じ)が通る円形の中心孔12が形成され、ショルダ面11には、その中心孔12と同心円状であって径の異なる複数の環状凹溝13が形成されている。本実施形態では3重に環状凹溝13が形成されている。また、環状凹溝13と交差するように複数の直線凹溝14が放射状に形成されている。よって、ショルダ面11は、こうした環状凹溝13や直線凹溝14によって複数のブロック15に区切られている。そして、このブロック15の表面15aは、平面であるが同じ高さで形成されているわけではない。
ブロック15の表面15aは、環状凹溝13や直線凹溝14の底部(図面上方)を下にしてみると、その一つずつが、半径方向には外周側から中心孔12側に向けて低くなるように傾斜し、円周方向には回転方向Xの前方が低くなるように傾斜して形成されている。よって、被接合部材に直接押し当てられるブロック15の表面15aは、その全てが同じように回転方向X及び中心方向に傾斜して形成されている。なお、各ブロック15の表面15aの最も高い位置は全て同じ高さであって、加工前の回転体10の端面高さである。
そこで、こうしたショルダ面11を有する上部及び下部の回転体10によって被接合部材の接合部を挟み込み、その接合部を攪拌軸5を回転させながら接合線に沿って移動して摩擦攪拌接合が行われる。すなわち、回転する攪拌軸5がプレート151,152の接合部に沿って進入すると、摩擦熱によって接合部の材料が発熱して軟化し、その部分の材料が回転によって攪拌され、塑性流動してできた可塑性材によって固相接合される。その際、前方の軟化攪拌部分は、攪拌軸5によって押しのけられ、左右から後方に回り込むようにして周りを流動する。
こうして流れる接合部の材料に対し、本実施形態の摩擦攪拌接合用工具では、ショルダ面11に形成された放射状の直線凹溝14が回転方向Xに見かけ上の摩擦係数を高めることになる。従って、上部回転体と下部回転体との挟み込み圧力(押圧荷重)を抑えつつも、材料を攪拌させるための攪拌力(トルク)を維持することができる。
また、ショルダ面11は、接合部の材料と直接接するブロック15の表面15aが傾斜しているため、この面に衝突する材料には回転方向Xの流れとともに中心方向への流れが発生し、攪拌部分の材料が攪拌軸5へ向けて誘導される。
特に本実施形態では、ショルダ面11の全体にブロック15があって、それら全ての表面15aが傾斜しているため、攪拌部分の材料を攪拌軸5のある中心に向けて強力に誘導することになる。そのため、攪拌軸5の周りの材料密度が高くなり、攪拌軸5を保持する力が高まって回転を安定させ、攪拌軸5の振動を抑えることができる。また、このとき、攪拌軸5に接する材料との接線応力が大きくなって材料に伝えられるトルクが大きくなるため、攪拌軸5の径を大きくしたり、回転数を上げたりすることなく仕事率を上げることができる。従って、接合部に過剰に熱を発生させることはなく、接合強度の低下を抑えることができる。
ところで、ショルダ面11の外周縁の高さが一定であると、上下のショルダ面11で挟み込む圧力によって材料が外側へと押し出される。そして、ショルダ面11の外周縁より材料が盛り上がってできたバリは仕上げの際に排除されるため、結果として接合部の材料が失われることになる。しかし、本実施形態ではブロック15の表面15aが傾斜しているため、図2(a)に示すようにショルダ面11の外周縁は、押し当てられた被接合部材との間に隙間ができる。従って、摩擦攪拌接合用工具の前方で盛り上がった材料は、隙間からショルダ面11下に誘導され、またショルダ面11の回転中心に向かう傾斜の作用によって内側に誘導されるので、バリが生じにくくなる。そして、バリが発生したならばその分だけ接合部の材料が失われて空洞が生じやすくなるが、バリの発生を抑えることで空洞の発生も防止することができる。
次に図4は、第2実施形態について、摩擦攪拌接合用工具のショルダ面を示した図であり、図(a)は側面図を示し、図(b)は斜視図を示し、そして図(c)は加工面を正面から示している。また、図5は、本実施形態の摩擦攪拌接合用工具を示した図4(c)のB−B断面図である。
回転体20は、攪拌軸5が通る円形の中心孔22が形成され、ショルダ面21には、その中心孔22と同心円状であって径の異なる複数の環状凹溝23が形成されている。本実施形態では3重に環状凹溝23が形成されている。また、半径方向には、ショルダ面21の内周縁から外周縁にかけて、環状凹溝23によって区切られた領域ごとに、角度を付けた複数の傾斜凹溝24が半径方向に並べて形成されている。半径方向に並んだ傾斜凹溝24の列は、ショルダ面21全体で見た場合には放射状に形成されている。そして、特にその傾斜凹溝24は、外周側が回転方向Xに対して先行するように傾斜している。
こうしてショルダ面21は環状凹溝23や傾斜凹溝24によって複数のブロック25に区切られた形状になっている。そして、ブロック25の表面25aは、平面であるが同じ高さで形成されているわけではない。ブロック25の表面25aは、環状凹溝23や傾斜凹溝24の底部(図面上方)を下にしてみると、その一つずつが、半径方向には外周側から中心孔22側に向けて低くなるように傾斜し、円周方向には回転方向Xの前方が低くなるように傾斜して形成されている。よって、被接合部材に直接押し当てられるブロック25の表面25aは、その全てが同じように回転方向X及び中心方向に傾斜して形成されている。なお、各ブロック25の表面25aの最も高い位置は全て同じ高さであって、加工前の回転体20の端面高さである。
そこで、こうしたショルダ面21を有する上部及び下部の回転体20によって被接合部材の接合部を挟み込み、攪拌軸5を回転させながら接合線に沿って移動して摩擦攪拌接合が行われる。すなわち、回転する攪拌軸5がプレート151,152の接合部に沿って進入し、材料が発熱軟化して攪拌され、塑性流動してできた可塑性材によって固相接合される。その際、本実施形態では、接合部の材料に対してショルダ面21に形成された傾斜凹溝24が、回転方向Xに見かけ上の摩擦係数を高め、上部回転体と下部回転体との挟み込み圧力(押圧荷重)を抑えつつも、材料を攪拌させるための攪拌力(トルク)を維持することができる。
また、ショルダ面21は、ブロック25の表面25aが傾斜しているので、この面に衝突する接合部の材料が回転方向の流れとともに、外側から中心方向への流れを発生させる。そのため、ショルダ面21によって挟まれた攪拌部分の材料は、回転に伴って攪拌軸5のある中心に向けて誘導する流れが生じる。そして、ショルダ面21の全体にブロック25があるため、材料を攪拌軸5のある中心に向けて強力に誘導することになる。従って、攪拌軸5の周りの材料密度が高くなり、攪拌軸5を保持する力が高まって回転を安定させ、攪拌軸5の振動を抑えることができる。
また、このとき攪拌軸5に接する材料との接線応力が大きくなって材料に伝えられるトルクが大きくなるため、攪拌軸5の径を大きくしたり、回転数を上げたりすることなく仕事率を上げることができる。従って、接合部に過剰に熱を発生させることはなく、接合強度の低下を抑えることができる。
更に、ショルダ面21の外周縁は、傾斜した表面25aによって押し当てられた被接合部材との間に隙間ができる。そのため、摩擦攪拌接合用工具の前方で盛り上がった材料は、隙間からショルダ面21下に誘導され、またショルダ面21の回転中心に向かう傾斜の作用によって内側に誘導されるので、バリが生じにくくなる。そして、バリが発生したならばその分だけ接合部の材料が失われて空洞が生じやすくなるが、バリの発生を抑えることで、空洞の発生も防止することができる。
次に図6は、第3実施形態について、摩擦攪拌接合用工具のショルダ面を示した図であり、図(a)は側面図を示し、図(b)は斜視図を示し、そして図(c)は加工面を正面から示している。また、図7は、本実施形態の摩擦攪拌接合用工具を示した図6(c)のC−C断面図である。
回転体30は、攪拌軸5が通る円形の中心孔32が形成され、ショルダ面31には、半径方向に、ショルダ面31の内周縁から外周縁にかけて複数の螺旋凹溝33が形成されている。また、中心孔32に対して同心円状に、螺旋凹溝33によって区切られた不連続な環状凹溝34が形成されている。螺旋凹溝33は、外周側が回転方向Xに対して先行する曲線になっている。そして、不連続の環状凹溝34は、回転方向Xに対して先行する側が外周側に位置している。
ショルダ面31は、こうした螺旋凹溝33や環状凹溝34によって複数のブロック35に区切られた形状になっている。そして、このブロック35の表面35aは平面であるが、同じ高さで形成されているわけではない。ブロック35の表面35aは、螺旋凹溝33や環状凹溝34の底部(図面上方)を下にしてみると、その一つずつが、半径方向には外周側から中心孔32側に向けて低くなるように傾斜し、円周方向には回転方向Xの前方が低くなるように傾斜して形成されている。よって、被接合部材に直接押し当てられるブロック35の表面35aは、その全てが同じように回転方向X及び中心方向に傾斜して形成されている。なお、各ブロック35の表面35aの最も高い位置は全て同じ高さであって、加工前の回転体30の端面高さである。
そこで、こうしたショルダ面31を有する上部及び下部の回転体30によって被接合部材の接合部を挟み込み、攪拌軸5を回転させながら接合線に沿って移動して摩擦攪拌接合が行われる。すなわち、回転する攪拌軸5がプレート151,152の接合部に沿って進入し、材料が発熱軟化して攪拌され、塑性流動してできた可塑性材によって固相接合される。その際、本実施形態では、接合部の材料に対してショルダ面31に形成された螺旋凹溝33だけでなく、環状凹溝34によっても回転方向Xに見かけ上の摩擦係数が高められる。従って、上部回転体と下部回転体との挟み込み圧力(押圧荷重)を抑えつつも、材料を攪拌させるための攪拌力(トルク)を維持することができる。
また、ショルダ面31は、ブロック35の表面35aが傾斜しているので、この面に衝突する接合部の材料が回転方向の流れとともに、外側から中心方向への流れを発生させる。そのため、ショルダ面31によって挟まれた攪拌部分の材料は、回転に伴って攪拌軸5のある中心に向けて誘導する流れが生じる。そして、ショルダ面31の全体にブロック35があるため、材料を攪拌軸5のある中心に向けて強力に誘導することになる。従って、攪拌軸5の周りの材料密度が高くなり、攪拌軸5を保持する力が高まって回転を安定させ、攪拌軸5の振動を抑えることができる。
また、このとき攪拌軸5に接する材料との接線応力が大きくなって材料に伝えられるトルクが大きくなるため、攪拌軸5の径を大きくしたり、回転数を上げたりすることなく仕事率を上げることができる。従って、接合部に過剰に熱を発生させることはなく、接合強度の低下を抑えることができる。
更に、ショルダ面31の外周縁は、傾斜した表面35aによって押し当てられた被接合部材との間に隙間ができる。そのため、摩擦攪拌接合用工具の前方で盛り上がった材料は、隙間からショルダ面31下に誘導され、またショルダ面31の回転中心に向かう傾斜の作用によって内側に誘導されるので、バリが生じにくくなる。そして、バリの発生を抑えることで、空洞の発生も防止することができる。
次に図8は、第4実施形態について、摩擦攪拌接合用工具のショルダ面を示した図であり、図(a)は側面図を示し、図(b)は斜視図を示し、そして図(c)は加工面を正面から示している。また、図9は、本実施形態の摩擦攪拌接合用工具を示した図8(c)のD−D断面図である。
回転体40は、攪拌軸5が通る円形の中心孔42が形成され、ショルダ面41には、ショルダ面41の内周縁から外周縁にかけて半径方向に螺旋凹溝43が形成されている。螺旋凹溝43は、回転方向Xに対して膨らむ方向に湾曲して形成されている。そして、本実施形態では、隣り合う螺旋凹溝43によって挟まれ、ショルダ面41の内周縁から外周縁まで連続する螺旋形状の螺旋ブロック45が形成されている。
螺旋ブロック45は、本実施形態では、半径方向に4つの段差面45aが形成され、ショルダ面41全体が複数の段差面45aで構成されている。段差面45aは、螺旋凹溝43の底部(図面上方)を下にしてみると、その一つずつが、半径方向には外周側から中心孔42側に向けて低くなるように傾斜し、円周方向には回転方向Xの前方が低くなるように傾斜して形成されている。よって、被接合部材に直接押し当てられる段差面45aは、その全てが同じように回転方向X及び中心方向に傾斜して形成されている。また、段差部分45bは、回転によって材料を中心方向に誘導するため、回転方向Xに対して後方が前方よりも中心側に近くなるように傾けられている。なお、各螺旋ブロック45において各段差面45aの最も高い位置は全て同じ高さであって、加工前の回転体40の端面高さである。
そこで、こうしたショルダ面41を有する上部及び下部の回転体40によって被接合部材の接合部を挟み込み、攪拌軸5を回転させながら接合線に沿って移動して摩擦攪拌接合が行われる。すなわち、回転する攪拌軸5がプレート151,152の接合部に沿って進入し、材料が発熱軟化して攪拌され、塑性流動してできた可塑性材によって固相接合される。本実施形態では、螺旋凹溝43が回転方向Xに対して膨らむ方向に湾曲しているため、接合部の材料は中から外へ送る方向に作用するが、材料と接触する段差面45aが中心方向に傾いているので、攪拌部分の材料には回転に伴って攪拌軸5のある中心に向けて誘導する流れが生じる。
本実施形態のショルダ面41は、その外周部分が攪拌力(トルク)の発生よりも材料を中心方向へ誘導を優先する。一方、内周部分では、攪拌力(トルク)の発生と材料の中心方向への誘導とを同程度に行なう。ショルダ面41は、径の大きい外周側の周速が大きいので外周部分では仕事率が大きいため、外周での摩擦係数を大きくせずに内周部分での摩擦係数を高めるようにしている。この場合も材料が攪拌軸5のある中心に向けて誘導され、攪拌軸5の周りの材料密度が高くなり、攪拌軸5を保持する力が高まって回転を安定させ、攪拌軸5の振動を抑えることができる。
また、このとき攪拌軸5に接する材料との接線応力が大きくなって材料に伝えられるトルクが大きくなるため、攪拌軸5の径を大きくしたり、回転数を上げたりすることなく仕事率を上げることができる。従って、接合部に過剰に熱を発生させることはなく、接合強度の低下を抑えることができる。
また、ショルダ面41の外周縁は、傾斜した段差面45aによって押し当てられた被接合部材との間に隙間ができる。そのため、摩擦攪拌接合用工具の前方で盛り上がった材料は、隙間からショルダ面41下に誘導され、またショルダ面41の回転中心に向かう傾斜の作用によって内側に誘導されるので、バリが生じにくくなる。そして、バリの発生を抑えることで、空洞の発生も防止することができる。
更に、螺旋ブロック45ごとに各段差面45aが平行に形成され、機械加工の複雑さが緩和されている。
次に図10は、第5実施形態について、摩擦攪拌接合用工具のショルダ面を示した図であり、図(a)は側面図を示し、図(b)は斜視図を示し、そして図(c)は加工面を正面から示している。また、図11は、本実施形態の摩擦攪拌接合用工具を示した図10(c)のE−E断面図である。
回転体50は、攪拌軸5が通る円形の中心孔52が形成され、ショルダ面51には、半径方向に、ショルダ面51の内周縁から外周縁にかけて螺旋凹溝53が形成されている。螺旋凹溝53は、回転方向Xに対して反る方向に湾曲して形成されている。そして、本実施形態では、隣り合う螺旋凹溝53によって挟まれ、ショルダ面51の内周縁から外周縁まで連続する螺旋形状の螺旋ブロック55が形成されている。
螺旋ブロック55は、半径方向に4つの段差面55aが形成され、ショルダ面51全体が複数の段差面55aで構成されている。段差面55aは、螺旋凹溝53の底部(図面上方)を下にしてみると、その一つずつが、半径方向には外周側から中心孔52側に向けて低くなるように傾斜し、円周方向には回転方向Xの前方が低くなるように傾斜して形成されている。よって、被接合部材に直接押し当てられる段差面55aは、その全てが同じように回転方向X及び中心方向に傾斜して形成されている。また、段差部分55bは、回転によって材料を中心方向に誘導するため、回転方向Xに対して後方が前方よりも中心側に近くなるように傾けられている。なお、各螺旋ブロック55において各段差面55aの最も高い位置は全て同じ高さであって、加工前の回転体50の端面高さである。
そこで、こうしたショルダ面51を有する上部及び下部の回転体50によって被接合部材の接合部を挟み込み、攪拌軸5を回転させながら接合線に沿って移動して摩擦攪拌接合が行われる。すなわち、回転する攪拌軸5がプレート151,152の接合部に沿って進入し、材料が発熱軟化して攪拌され、塑性流動してできた可塑性材によって固相接合される。その際、本実施形態では、接合部の材料に対してショルダ面51に形成された螺旋凹溝53によっても回転方向Xに見かけ上の摩擦係数を高める。従って、上部回転体と下部回転体との挟み込み圧力(押圧荷重)を抑えつつも、材料を攪拌させるための攪拌力(トルク)を維持することができる。
また、ショルダ面51は、段差面55aが傾斜しているので、この面に衝突する接合部の材料が回転方向の流れとともに、外側から中心方向への流れを発生させる。そのため、ショルダ面51によって挟まれた攪拌部分の材料は、回転に伴って攪拌軸5のある中心に向けて誘導する流れが生じる。そして、ショルダ面51の全体に段差面55aがあるため、材料を攪拌軸5のある中心に向けて強力に誘導することになる。従って、攪拌軸5の周りの材料密度が高くなり、攪拌軸5を保持する力が高まって回転を安定させ、攪拌軸5の振動を抑えることができる。
また、このとき攪拌軸5に接する材料との接線応力が大きくなって材料に伝えられるトルクが大きくなるため、攪拌軸5の径を大きくしたり、回転数を上げたりすることなく仕事率を上げることができる。従って、接合部に過剰に熱を発生させることはなく、接合強度の低下を抑えることができる。
また、ショルダ面51の外周縁は、傾斜した段差面55aによって押し当てられた被接合部材との間に隙間ができる。そのため、摩擦攪拌接合用工具の前方で盛り上がった材料は、隙間からショルダ面51下に誘導され、またショルダ面51の回転中心に向かう傾斜の作用によって内側に誘導されるので、バリが生じにくくなる。そして、バリの発生を抑えることで、空洞の発生も防止することができる。
更に、螺旋ブロック55ごとに各段差面55aが平行に形成され、機械加工の複雑さが緩和されている。
次にで図12は、第6実施形態について、摩擦攪拌接合用工具のショルダ面を示した図であり、図(a)は側面図を示し、図(b)は斜視図を示し、そして図(c)は加工面を正面から示している。また、図13は、本実施形態の摩擦攪拌接合用工具を示した図12(c)のF−F断面図である。
回転体60は、攪拌軸5が通る円形の中心孔62が形成され、ショルダ面61には、フラットな面に楕円形状の誘導凹部63が複数形成されている。複数の誘導凹部63は、本実施形態では、半径方向には4箇所に形成され、ショルダ面61全体では8方向に形成されている。誘導凹部63は、半径方向に見て傾斜しており、外周側が内周側よりも回転方向Xにおいて先行するように形成されている。そして、半径方向の4箇所に並べられた誘導凹部63のうち両端の位置にあるものは、ショルダ面61の内周縁や外周縁に一部がかかって回転体60の内側面や外側面に開放されている。
そこで、こうしたショルダ面61を有する上部及び下部の回転体60によって被接合部材の接合部を挟み込み、攪拌軸5を回転させながら接合線に沿って移動して摩擦攪拌接合が行われる。すなわち、回転する攪拌軸5がプレート151,152の接合部に沿って進入し、材料が発熱軟化して攪拌され、塑性流動してできた可塑性材によって固相接合される。その際、本実施形態では、接合部の材料に対してショルダ面61に形成された誘導凹部63が、回転方向Xに見かけ上の摩擦係数を高め、上部回転体と下部回転体との挟み込み圧力(押圧荷重)を抑えつつも、材料を攪拌させるための攪拌力(トルク)を維持することができる。そして、誘導凹部63が傾きをもって攪拌された接合部の材料を中心方向に誘導する。従って、攪拌軸5の周りの材料密度が高くなり、攪拌軸5を保持する力が高まって回転を安定させ、攪拌軸5の振動を抑えることができる。
また、このとき攪拌軸5に接する材料との接線応力が大きくなって材料に伝えられるトルクが大きくなるため、攪拌軸5の径を大きくしたり、回転数を上げたりすることなく仕事率を上げることができる。従って、接合部に過剰に熱を発生させることはなく、接合強度の低下を抑えることができる。
更に、ショルダ面61の外周縁には誘導凹部63による開放部分が形成され、これが材料を押圧しているショルダ面61下に誘導するためバリが生じにくくなる。そして、バリの発生を抑えることで、空洞の発生も防止することができる。
次に図14は、第7実施形態について、摩擦攪拌接合用工具のショルダ面を示した図であり、図(a)は側面図を示し、図(b)は斜視図を示し、そして図(c)は加工面を正面から示している。
回転体70は、攪拌軸5が通る円形の中心孔72が形成され、ショルダ面71には、フラットな面に雨滴形状の誘導凹部73が複数形成されている。複数の誘導凹部73は、本実施形態では、半径方向には4箇所に形成され、ショルダ面71全体には8方向に並べられている。誘導凹部73は、半径方向に見て傾斜しており、外周側が内周側よりも回転方向Xにおいて先行するように形成されている。特に、雨滴形状の誘導凹部73は、目詰まりを防ぐため、幅広で深く形成された側が回転方向Xにおいて先行するようにしている。そして、半径方向に並べられた誘導凹部73のうち両端の位置にあるものは、ショルダ面71の内周縁や外周縁に一部がかかって回転体70の内側面や外側面に開放されている。
そこで、こうしたショルダ面71を有する上部及び下部の回転体70によって被接合部材の接合部を挟み込み、攪拌軸5を回転させながら接合線に沿って移動して摩擦攪拌接合が行われる。すなわち、回転する攪拌軸5がプレート151,152の接合部に沿って進入し、材料が発熱軟化して攪拌され、塑性流動してできた可塑性材によって固相接合される。その際、本実施形態では、接合部の材料に対してショルダ面71に形成された誘導凹部73が、回転方向Xに見かけ上の摩擦係数を高め、上部回転体と下部回転体との挟み込み圧力(押圧荷重)を抑えつつも、材料を攪拌させるための攪拌力(トルク)を維持することができる。そして、誘導凹部73が傾きをもって攪拌された接合部の材料を中心方向に誘導する。従って、攪拌軸5の周りの材料密度が高くなり、攪拌軸5を保持する力が高まって回転を安定させ、攪拌軸5の振動を抑えることができる。
また、このとき攪拌軸5に接する材料との接線応力が大きくなって材料に伝えられるトルクが大きくなるため、攪拌軸5の径を大きくしたり、回転数を上げたりすることなく仕事率を上げることができる。従って、接合部に過剰に熱を発生させることはなく、接合強度の低下を抑えることができる。
更に、ショルダ面71の外周縁には誘導凹部73による開放部分が形成され、これが材料を押圧しているショルダ面71下に誘導するためバリが生じにくくなる。そして、バリの発生を抑えることで、空洞の発生も防止することができる。
以上、本発明に係る摩擦攪拌接合用工具について実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、図6に示すショルダ面31では、ブロック35の表面35aが回転方向X及び中心方向に傾斜して形成されているが、中心方向の流れは螺旋凹溝33によっても生じるため、回転方向Xだけ傾斜させるようにしてもよい。
一実施形態の摩擦攪拌接合用工具を簡略化して示した一部断面図である。 第1実施形態の摩擦攪拌接合用工具について、そのショルダ面を示した側面図、斜視図および正面図である。 第1実施形態の摩擦攪拌接合用工具について、図2(c)のA−A断面を示した図である。 第2実施形態の摩擦攪拌接合用工具について、そのショルダ面を示した側面図、斜視図および正面図である。 第2実施形態の摩擦攪拌接合用工具について、図4(c)のB−B断面を示した図である。 第3実施形態の摩擦攪拌接合用工具について、そのショルダ面を示した側面図、斜視図および正面図である。 第3実施形態の摩擦攪拌接合用工具について、図6(c)のC−C断面を示した図である。 第4実施形態の摩擦攪拌接合用工具について、そのショルダ面を示した側面図、斜視図および正面図である。 第4実施形態の摩擦攪拌接合用工具について、図8(c)のD−D断面を示した図である。 第5実施形態の摩擦攪拌接合用工具について、そのショルダ面を示した側面図、斜視図および正面図である。 第5実施形態の摩擦攪拌接合用工具について、図10(c)のE−E断面を示した図である。 第6実施形態の摩擦攪拌接合用工具について、そのショルダ面を示した側面図、斜視図および正面図である。 第6実施形態の摩擦攪拌接合用工具について、図12(c)のF−F断面を示した図である。 第7実施形態の摩擦攪拌接合用工具について、そのショルダ面を示した側面図、斜視図および正面図である。 ボビンツール型の摩擦攪拌接合用工具を用いた摩擦攪拌接合方法を示した図である。 上部回転体と下部回転体のショルダ面に螺旋溝を形成した従来の摩擦攪拌接合用工具を示した図である。
符号の説明
1 摩擦攪拌接合用工具
3 上部回転体
4 下部回転体
5 攪拌軸
10 回転体
11 ショルダ面
12 中心孔
13 環状凹溝
14 直線凹溝
15 ブロック
15a 表面

Claims (11)

  1. 被接合部材同士を突き合わせた接合部を上部回転体と下部回転体とで挟み込み、その上部回転体と下部回転体との間で一体になって回転する攪拌軸を接合部に沿って移動させることにより、摩擦熱で被接合部材同士を接合する摩擦攪拌接合用工具において、
    前記上部回転体及び下部回転体のショルダ面には、半径方向と円周方向に形成された凹溝が複数設けられ、その凹溝によって区切られた各ブロックは、その表面が回転方向及び/又は中心方向に傾斜して形成されたものであることを特徴とする摩擦攪拌接合用工具。
  2. 請求項1に記載する摩擦攪拌接合用工具において、
    前記ショルダ面の凹溝は、同心円状に形成された複数の環状凹溝と、放射状に形成された複数の直線凹溝であることを特徴とする摩擦攪拌接合用工具。
  3. 請求項1に記載する摩擦攪拌接合用工具において、
    前記ショルダ面の凹溝は、同心円状に形成された複数の環状凹溝と、その環状凹溝によって区切られた領域ごとに角度を付けて半径方向に並べた傾斜凹溝であることを特徴とする摩擦攪拌接合用工具。
  4. 請求項1に記載する摩擦攪拌接合用工具において、
    前記ショルダ面の凹溝は、螺旋状に形成された複数の螺旋凹溝と、同心円状に形成された複数の環状凹溝であることを特徴とする摩擦攪拌接合用工具。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載する摩擦攪拌接合用工具において、
    半径方向に形成された前記凹溝は、外周側が内周側よりも回転方向に対して先行するように傾斜したものであることを特徴とする摩擦攪拌接合用工具。
  6. 被接合部材同士を突き合わせた接合部を上部回転体と下部回転体とで挟み込み、その上部回転体と下部回転体との間で一体になって回転する攪拌軸を接合部に沿って移動させることにより、摩擦熱で被接合部材同士を接合する摩擦攪拌接合用工具において、
    前記上部回転体及び下部回転体のショルダ面には、半径方向に形成された凹溝が円周方向に複数設けられ、その凹溝によって区切られた各ブロックは、半径方向に複数の段差面が形成され、各段差面が回転方向及び/又は中心方向に傾斜したものであることを特徴とする摩擦攪拌接合用工具。
  7. 請求項6に記載する摩擦攪拌接合用工具において、
    前記ショルダ面の凹溝は、螺旋状に形成されたものであることを特徴とする摩擦攪拌接合用工具。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載する摩擦攪拌接合用工具において、
    前記上部回転体と下部回転体のショルダ面は環形状をしており、半径方向に形成された前記凹溝は、ショルダ面の内周縁及び外周縁にまで達し、傾斜した前記ブロックの表面によって、ショルダ面の内周縁及び外周縁の高さが変化するようにしたものであることを特徴とする摩擦攪拌接合用工具。
  9. 被接合部材同士を突き合わせた接合部を上部回転体と下部回転体とで挟み込み、その上部回転体と下部回転体との間で一体になって回転する攪拌軸を接合部に沿って移動させることにより、摩擦熱で被接合部材同士を接合する摩擦攪拌接合用工具において、
    前記上部回転体及び下部回転体のショルダ面には、外周側が回転方向に対して先行するように傾いた短尺な誘導凹部が半径方向に複数並べられたものであることを特徴とする摩擦攪拌接合用工具。
  10. 請求項9に記載する摩擦攪拌接合用工具において、
    前記上部回転体と下部回転体のショルダ面は環形状をしており、半径方向に並べられた誘導凹部は、ショルダ面の内周縁及び外周縁に重なって形成されたものであることを特徴とする摩擦攪拌接合用工具。
  11. 請求項9又は請求項10に記載する摩擦攪拌接合用工具において、
    前記誘導凹部は、楕円形状または雨滴形状で形成されたものであることを特徴とする摩擦攪拌接合用工具。
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