JP2007245062A - 水処理装置用の薬液注入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水処理装置用の薬液注入装置において、薬品注入配管内の薬液残存を抑制し、薬品注入配管および主配管の腐食事故を防止する。
【解決手段】原水をろ過膜により浄化処理して処理水を得る水処理を対象とする薬液注入装置であって、水処理における原水またはろ過膜の洗浄用逆洗水が通流する主配管30に設けた薬品注入用のポート30aに、薬品注入配管24aを開閉弁41を介して挿入してなる水処理装置用の薬液注入装置において、主配管30の前記ポート部上流側と前記薬品注入配管24aの前記開閉弁下流側との間を、水導入配管52により継手50,51を介して接続してなる薬品注入配管内の洗浄手段を備えたものとする。
【選択図】図1

Description

この発明は、上水道、下水道、工業用水または廃水処理水など、原水中に含まれる汚濁物質をろ過膜により分離除去して浄化処理する、膜ろ過による水処理装置用の薬液注入装置に関わり、特に、原水を殺菌する薬液注入装置や薬品添加逆洗方式の水処理装置用の薬液注入装置に関する。
被処理水中の汚濁物質を除去する方法として、膜ろ過を利用した水処理方法がよく知られている。この膜ろ過を用いた水処理においては、運転の継続に伴い、ろ過膜の表面に汚濁物質の付着層が生じ、目詰まり、固形物による流路閉塞などのファウリングが起こり、ろ過性能が低下する問題がある。
そのため運転サイクルにおいて、所定時間のろ過工程後に、物理洗浄または薬品洗浄を実施し、ファウリングを低減するようにしている。物理洗浄には、膜ろ過後の処理水を逆流させる逆流洗浄(逆洗)、膜の一次側での水流によるフラッシング、空気により膜を振動させるエアースクラビングなどがあり、物理的な作用によって付着物質を取り除いている。一方、薬品洗浄は、物理洗浄では除去しきれない物質を薬品によって分解または溶解させて除去する方法で、例えば次亜塩素酸ナトリウム、硫酸、塩酸などの薬品を添加した逆洗を用いた水処理方法が提案されている(特許文献1参照)。
図6は、本発明の対象とする従来の薬品添加逆洗(CEB:Chemical Enhanced Back Wash)方式による一般的なろ過膜の洗浄方法の一例の概略システム系統図を示し、次亜塩素酸ナトリウム添加逆洗を行なう洗浄方法の一例を示す。
図6において、1は原水、2は原水タンク、3は主ポンプ、4は原水供給弁、5は膜入口圧力計、6は水温計、7は膜モジュール(又は膜ろ過ユニット)、8は膜出口圧力計、9は流量センサー、10はろ過水出口弁、11はろ過水タンク入口弁、12はろ過水タンク、13は処理水、14は逆洗ポンプ、15は逆洗水供給弁、16は排水弁、17は次亜塩素酸ナトリウムタンク、18は次亜塩素酸ナトリウム添加ポンプ、19は次亜塩素酸ナトリウム添加バルブである。なお、図6においては、次亜塩素酸ナトリウム添加量制御装置の図示を省略している。
次に、図6に示すろ過膜の水処理方法および洗浄方法等について説明する。原水タンク2に流入した原水1は、主ポンプ3により原水供給弁4を介して、膜モジュール7へ供給され、ろ過される(ろ過工程)。ここで、ろ過流量は、流量センサー9の値が一定となるように主ポンプ3をインバータ制御することにより行われる。ろ過された水は流量センサー9、ろ過水出口弁10、ろ過水タンク入口弁11を介して、ろ過水タンク12へ流入される。ろ過水タンク12で容量を越えたろ過水が処理水13として次工程へと通水される。所定時間のろ過が行われたところで、逆洗が実施される(逆洗工程)。逆洗工程は、ろ過水タンク12の水(もしくはろ過水タンクとは別に設けた図示しない逆洗水槽の水)を、逆洗ポンプ14により逆洗水供給弁15を介して、膜モジュール7の二次側から一次側へ流すことによりなされ、逆洗後の水は、排水弁16を介して排水される。
ろ過工程および逆洗工程の所定回数が終了した後に、薬品を添加して逆洗を実施する(薬品添加逆洗工程)。図6の場合、次亜塩素酸ナトリウム添加逆洗として、前記ろ過水による逆洗に続けて、次亜塩素酸ナトリウムタンク17に貯留された次亜塩素酸ナトリウムを、次亜塩素酸ナトリウム添加ポンプ18を用いて次亜塩素酸ナトリウム添加バルブ19を介して逆洗水に添加し、所定濃度の残留塩素濃度とした水を膜モジュールに注入する。膜モジュール7内が所定濃度の残留塩素水で満たされたところで一旦逆洗ポンプ14を停止し、各バルブを閉じて、所定時間膜モジュール7を残留塩素水に浸漬する(薬液浸漬工程)。所定時間浸漬後に再度逆洗ポンプを起動してろ過水にて逆洗を実施することにより膜モジュール内の塩素水を洗い流すリンスが実施される(リンス工程)。
上記のように、逆洗工程、薬品添加逆洗工程、薬液浸漬工程およびリンス工程を含むろ過膜の洗浄方式を、薬品添加逆洗方式と称する。なお、膜面へのファウリング物質の洗浄薬品としては、上記の次亜塩素酸ナトリウム以外に、硫酸、塩酸、その他の薬品が使われる場合もある。さらに、前記特許文献1に開示されたように複数の薬品が使われる場合もある。
ところで、前記通常の逆洗工程や薬品添加逆洗工程における逆洗水の流量制御方法としては、例えば、インバータを用いたPID制御により定流量制御が行われている。上記従来の制御方法及び装置について図5に基づいて述べる。図5は、ろ過水タンクとは別に設けた逆洗水槽22の水を、逆洗ポンプ22を有する逆洗ライン30を介して膜ろ過ユニット21に通流し、逆洗ライン30の途中に、薬液注入ライン24を設けた例を示す。図5において、25は流量計(伝送器)、26は流量制御器(PID調節計)、27はインバータ、28は制御コントローラ(PLC)、29はプログラマブル操作表示器(POD)である。
図5により、以下に述べるような流量制御を行うとともに流量監視を行う。流量計25の出力は、流量制御器(PID調節計)26→インバータ27→逆洗ポンプ23用モータのフィードバックループでポンプモータの制御を行う。また、流量計25の伝送出力を分岐して制御コントローラ28に直接入力し、指令流量に対して異常な偏差が生じていないか監視を行なう。さらに、制御コントローラ(通常PLC:プログラマブルコントローラ) 28から流量制御器26へ流量指令値や設定パラメータを伝送し、流量制御器26はこの指令値に従って制御を行う。
また、流量制御器26から制御コントローラ28へ現状運転値、異常情報を伝送する。流量制御器26で、設定流量に対する上下偏差を監視させ、偏差を超えた場合には制御コントローラ28に警報を伝え、制御コントローラ28は偏差異常通知を行う。さらに、各設定流量において想定される周波数範囲を設定し、その周波数範囲より外れる場合には、制御コントローラ28は警報を伝える機能(周波数監視機能)を備える。
上記説明は、薬品添加逆洗方式の水処理装置に関するが、後述する本発明が対象とする水処理装置用の薬液注入装置は、上記装置に限定されるものではない。例えば、図6において、次亜塩素酸ナトリウムタンク17に貯留された次亜塩素酸ナトリウムを、次亜塩素酸ナトリウム添加ポンプ18を用いて次亜塩素酸ナトリウム添加バルブ19を介して逆洗水に添加する薬液注入ラインを、水温計6と膜モジュール7との間の原水供給ラインに設け、原水に薬液を注入することにより、原水を殺菌する薬液注入装置も対象となる。この場合、薬品添加逆洗は実施せず原水殺菌のみとする場合と薬品添加逆洗を併用する場合とがあり、また小規模システムにおいては、通常の逆洗工程を実施しないこともある。
特開2004−41935号公報
ところで、上記のような原水を殺菌する水処理装置や薬品添加逆洗(CEB)方式の水処理装置における従来の薬液注入装置においては、下記のような問題があった。
薬品注入配管は、薬液ラインを分断する開閉弁(通常、自動開閉弁)によって薬液が漏洩するのを防止しているが、注入ノズル部に薬液が残存してしまう問題があった。これにより原水や逆洗水が通流する主配管に水が流れていない時、薬品注入配管の残存薬液が主配管内に流出して配管と接触することになり、配管の腐食要因となっていた。また薬液注入部の管は耐腐食性のプラスチック管で構成するすることが望まれる。しかしながら、強度的観点からはライニング管を使用することが望ましく、この場合には、ライニングが剥がれて注入管が腐食するといった問題も生じていた。
この発明は、上記のような点に鑑みてなされたもので、この発明の課題は、水処理装置用の薬液注入装置において、薬品注入配管内の薬液残存を抑制し、薬品注入配管および主配管の腐食事故を防止することにある。
前述の課題を解決するため、この発明は、原水をろ過膜により浄化処理して処理水を得る水処理を対象とする薬液注入装置であって、前記水処理における原水またはろ過膜の洗浄用逆洗水が通流する主配管に設けた薬品注入用のポートに、薬品注入配管を開閉弁を介して挿入してなる水処理装置用の薬液注入装置において、前記主配管の前記ポート部上流側と前記薬品注入配管の前記開閉弁下流側との間を、水導入配管により継手を介して接続してなる薬品注入配管内の洗浄手段を備えたことを特徴とする(請求項1)。上記構成により、上流側と下流側の圧力差に基づき、前記水導入配管内において主配管側から薬品注入配管側への水の流れが生じ、薬品注入配管内が主配管の通流水により洗浄されて薬液残存が抑制される。これにより、配管の腐食事故を防止することができる。
また、上記請求項1の発明の実施態様としては、下記請求項2ないし5の発明が好ましい。即ち、前記請求項1に記載の薬液注入装置において、前記主配管のポートを設ける部分には、前記主配管通流水の圧力低減用の縮流部を設けたものとする(請求項2)。これにより、縮流部の減圧に基づき、前記水導入配管内の薬品注入配管側への水の流れが促進され、洗浄効果が向上する。
さらに、薬品注入配管自体の腐食防止の観点から、前記請求項1または2に記載の薬液注入装置において、少なくとも前記薬品注入配管および薬品注入配管に設けた継手の材料を、前記薬品に対する耐腐食性材料とする(請求項3)。
また、洗浄効果向上に主配管通流水の動圧を利用する観点から、前記請求項1に記載の薬液注入装置において、前記主配管に設けた継手は、主配管の水通流部に挿入され、通流水の動圧を受けて前記水導入配管内の薬品注入配管側への水の流れを促進する動圧受部を備えたことを特徴とする(請求項4)。さらに、構造を簡単化する観点から、前記請求項4に記載の薬液注入装置において、前記動圧受部は、前記継手の主配管の水通流部に挿入された管の先端部を斜めにカットした傾斜開口部を通流水の上流側に向けて配設したものとする(請求項5)。
また、前述の課題は下記の請求項6ないし7の発明によっても解決できる。即ち、前記請求項1に記載の薬液注入装置において、前記薬品注入配管内の洗浄手段は、請求項1に記載のものに代えて、薬品注入配管周縁部の圧力差を利用した自己洗浄手段とし、この自己洗浄手段は、前記薬品注入配管を前記主配管に設けたフランジ付ポート内に隙間を設けて液密的に挿入し、かつ、主配管の水通流部に挿入された薬品注入配管の先端部を斜めにカットした傾斜開口部を通流水の下流側に向けて配設し、さらに、前記フランジ付ポート内の隙間に対向して薬品注入配管の外周部に穴を備えたものとし、主配管の通流水が前記フランジ付ポート内の隙間と前記薬品注入配管の穴を経由して前記傾斜開口部から流出する構成を備えたものとしたことを特徴とする(請求項6)。
さらに、前記請求項6に記載の薬液注入装置において、前記自己洗浄手段は、薬品注入配管を、前記主配管に設けたフランジ付ポート内に、スリーブを介して液密的に挿入してなり、前記スリーブの内周部には、薬品注入配管の軸方向に沿った逆洗水導入用の導入溝と前記穴への連通溝とを備えたものとし、主配管の通流水が前記導入溝および連通溝と前記薬品注入配管の穴を経由して前記傾斜開口部から流出する構成を備えたものとする(請求項7)。
また、薬品添加逆洗方式の水処理装置用の薬液注入装置の発明としては、原水を浄化処理して処理水を得るろ過膜と、前記処理水の一部を前記ろ過膜の逆洗水として用いてろ過膜の逆洗を行う逆洗ラインと、この逆洗ラインに薬品を添加して逆洗を行う薬品注入ラインとを備えた薬品添加逆洗方式の水処理装置用の薬液注入装置において、前記薬品注入ラインは、薬品注入配管を前記逆洗ラインに設けた薬品注入用のポートに開閉弁を介して挿入してなり、かつ前記薬品注入配管内の洗浄手段を備えるものとし、この洗浄手段は、前記逆洗ラインの前記ポート部上流側と前記薬品注入配管の前記開閉弁下流側との間を、水導入配管により継手を介して接続したものとしたことを特徴とする(請求項8)。
この発明によれば、水処理装置用の薬液注入装置において、薬品注入配管内の薬液残存を抑制し、薬品注入配管および主配管の腐食事故を防止することができる。
本発明の実施例について、図1ないし図4に基づき、以下に述べる。なお、図1ないし図4の実施例は、薬品添加逆洗方式の水処理装置用の薬液注入装置を対象として述べるが、本発明はこの実施例によって限定されるものではない。
図1は、本発明の薬液注入装置の実施例に係る模式的構成図、図2は図1における継手(主配管側)の異なる実施例に係る模式的構成図、図3は図1とは異なる実施例に係る模式的構成図、図4は図3とは異なる実施例に係る模式的構成図である。上記各図において、機能が同一の部材には同一番号を付して示す。
図1において、24は薬液注入ライン、24aは薬液注入配管、30は主配管としての逆洗ライン、30aは薬品注入用のポート、30bは縮流部、41は開閉弁、42は絞り弁、50は継手(逆洗ライン側)、51は継手(薬液注入配管側)、52は水導入配管である。上記構成によれば、逆洗ライン30における逆洗水(流れをGで示す)上流側の圧力P1が下流側の圧力P2に比較して大きいので、逆洗水はその一部が、流れをFで示すように、水導入配管52を経由して、薬液注入配管24a内にも分岐して流れる。そのため、薬品添加後に開閉弁41を閉とした際に、薬液注入配管24a内に残留する薬品は、この分岐流によって洗い流される。従って、逆洗ラインの配管腐食事故を防止することができる。
上記薬品注入配管24aおよび薬品注入配管に設けた継手51の材料は、薬品注入配管自体の腐食防止の観点から、薬品に対する耐腐食性材料とすることが好ましい。なお、前記縮流部30bは、かならずしも必要ではないが、上流側の圧力P1と下流側の圧力P2との差圧を高めて、分岐流による薬品洗浄効果を向上するためには、例えば、逆洗ラインの一部をベンチュリ形状にして縮流部を設けることが好ましい。
次に、図2について述べる。図2の(a)は、図1における継手(逆洗ライン側)50を、50aで示すような継手構成とした実施例を示す。この継手50aは、逆洗ライン30の逆洗水通流部に挿入され、逆洗水の動圧(図示のPV)を受けて、前記水導入配管52内の薬品注入配管側への水の流れを促進するようにしたものである。
図2の(b)は、図2の(a)とは異なる継手50bの実施例を示す。図2(b)の継手50bは、逆洗ラインの逆洗水通流部に挿入された管の先端部を斜めにカットした傾斜開口部を逆洗水の上流側に向けて配設したもので、図示のPVが動圧受部となる。図2(b)の継手構成の方が、図2(a)に比較して、構造が簡単である。
次に、図3の実施例について述べる。図3において、24は薬液注入ライン、24aは薬液注入配管、24bは傾斜開口部、24cおよび32はフランジ、30は逆洗ライン、31はフランジ付ポート、60は薬液注入配管に設けた穴、71はフランジ付ポートと薬液注入配管との間の隙間、75はシールである。
図3の実施例は、薬品注入配管周縁部の圧力差を利用した自己洗浄手段を備える実施例であり、この自己洗浄手段は、薬品注入配管24aを逆洗ライン30に設けたフランジ付ポート31内に隙間71を設けて液密的に挿入し、かつ、逆洗水通流部に挿入された薬品注入配管24aの先端部を斜めにカットした傾斜開口部24bを逆洗水の下流側に向けて配設し、さらに、前記フランジ付ポート内の隙間71に対向して薬品注入配管の外周部に穴60を備えたものとすることにより、逆洗水が前記フランジ付ポート31内の隙間71と薬品注入配管の穴60を経由して前記傾斜開口部24bから流出するように構成したものである。
前記傾斜開口部24bの下流側の圧力P2は、逆洗ライン30における前記隙間71近傍部に示す圧力P1に比較して低い圧力(負圧)となるので、薬品注入配管周縁部の圧力差を利用した自己洗浄が可能となる。前記傾斜開口部24bの傾斜角は、例えば、30〜45°とする。薬品注入配管の穴60は、薬品注入配管上部外周に1〜4個設ける。
なお、図1及び図3において、薬品注入配管24aの先端部である、薬液を添加する水流部での薬液投入位置は、水が流れる配管中の水通流部に対して中央部付近に配置されることが好ましいが、投入された薬液が水中に適切に混合されるのであれば、その位置は特にこれに限定されない。
次に、図4の実施例について述べる。図4(a)は実施例に係る要部の側断面図、図4(b)は図4(a)におけるA−A線に沿った側断面図を示す。
図4の実施例は、図3の実施例をベースにスリーブ70を設けた実施例で、薬品注入配管24aを耐腐食性材料、例えばPVC等の樹脂材料で構成した場合の強度不足をスリーブ70によって補うようにした実施例であり、前記自己洗浄の基本的原理は、図3の実施例の場合と同様である。
図4の実施例における前記自己洗浄手段は、薬品注入配管24aを、逆洗ラインに設けたフランジ付ポート31内に、スリーブ70を介して液密的に挿入し、スリーブ70の内周部には、薬品注入配管の軸方向に沿った逆洗水導入用の導入溝72を例えば2個、ならびに薬品注入配管の穴付近に設けた穴への連通溝73を備えたものとし、傾斜開口部24b部の負圧に基づいて、逆洗水が、図示Fのように、前記導入溝72および連通溝73と薬品注入配管の穴60を経由して傾斜開口部24bから流出するような構成としている。
なお、スリーブ70の材料は、肉厚が取れ、強度保持上問題がない場合には樹脂材料でよいが、肉厚小で強度重視の場合には、耐食性のコーティングを行った鉄やステンレスとする。また、フランジ付ポート31は、強度上必要に応じてリブ33を備えるものとする。
本発明の薬液注入装置の実施例に係る模式的構成図。 図1における継手(主配管側)の異なる実施例に係る模式的構成図。 本発明の薬液注入装置の図1とは異なる実施例に係る模式的構成図。 本発明の薬液注入装置の図3とは異なる実施例に係る模式的構成図。 逆洗水の流量を逆洗ポンプ用インバータによりPID制御する従来の制御方法及び装置の系統図。 従来の薬品添加逆洗方式による一般的なろ過膜の洗浄方法の一例の概略システム系統図。
符号の説明
24:薬液注入ライン、24a:薬液注入配管、24b:傾斜開口部、24c,32:フランジ、30:逆洗ライン、30a:ポート、30b:縮流部、31:フランジ付ポート、33:リブ、41:開閉弁、42:絞り弁、50,50a,50b:継手(逆洗ライン側)、51:継手(薬液注入配管側)、52:水導入配管、60:穴、70:スリーブ、71:隙間、72:導入溝、73:連通溝、75:シール。

Claims (8)

  1. 原水をろ過膜により浄化処理して処理水を得る水処理を対象とする薬液注入装置であって、前記水処理における原水またはろ過膜の洗浄用逆洗水が通流する主配管に設けた薬品注入用のポートに、薬品注入配管を開閉弁を介して挿入してなる水処理装置用の薬液注入装置において、
    前記主配管の前記ポート部上流側と前記薬品注入配管の前記開閉弁下流側との間を、水導入配管により継手を介して接続してなる薬品注入配管内の洗浄手段を備えたことを特徴とする水処理装置用の薬液注入装置。
  2. 請求項1に記載の薬液注入装置において、前記主配管のポートを設ける部分には、前記主配管通流水の圧力低減用の縮流部を設けたことを特徴とする水処理装置用の薬液注入装置。
  3. 請求項1または2に記載の薬液注入装置において、少なくとも前記薬品注入配管および薬品注入配管に設けた継手の材料を、前記薬品に対する耐腐食性材料としたことを特徴とする水処理装置用の薬液注入装置。
  4. 請求項1に記載の薬液注入装置において、前記主配管に設けた継手は、主配管の水通流部に挿入され、通流水の動圧を受けて前記水導入配管内の薬品注入配管側への水の流れを促進する動圧受部を備えたことを特徴とする水処理装置用の薬液注入装置。
  5. 請求項4に記載の薬液注入装置において、前記動圧受部は、前記継手の主配管の水通流部に挿入された管の先端部を斜めにカットした傾斜開口部を通流水の上流側に向けて配設したものとしたことを特徴とする水処理装置用の薬液注入装置。
  6. 請求項1に記載の薬液注入装置において、前記薬品注入配管内の洗浄手段は、請求項1に記載のものに代えて、薬品注入配管周縁部の圧力差を利用した自己洗浄手段とし、この自己洗浄手段は、前記薬品注入配管を前記主配管に設けたフランジ付ポート内に隙間を設けて液密的に挿入し、かつ、主配管の水通流部に挿入された薬品注入配管の先端部を斜めにカットした傾斜開口部を通流水の下流側に向けて配設し、さらに、前記フランジ付ポート内の隙間に対向して薬品注入配管の外周部に穴を備えたものとし、主配管の通流水が前記フランジ付ポート内の隙間と前記薬品注入配管の穴を経由して前記傾斜開口部から流出する構成を備えたものとしたことを特徴とする水処理装置用の薬液注入装置。
  7. 請求項6に記載の薬液注入装置において、前記自己洗浄手段は、薬品注入配管を、前記主配管に設けたフランジ付ポート内に、スリーブを介して液密的に挿入してなり、前記スリーブの内周部には、薬品注入配管の軸方向に沿った逆洗水導入用の導入溝と前記穴への連通溝とを備えたものとし、主配管の通流水が前記導入溝および連通溝と前記薬品注入配管の穴を経由して前記傾斜開口部から流出する構成を備えたものとしたことを特徴とする水処理装置用の薬液注入装置。
  8. 原水を浄化処理して処理水を得るろ過膜と、前記処理水の一部を前記ろ過膜の逆洗水として用いてろ過膜の逆洗を行う逆洗ラインと、この逆洗ラインに薬品を添加して逆洗を行う薬品注入ラインとを備えた薬品添加逆洗方式の水処理装置用の薬液注入装置において、
    前記薬品注入ラインは、薬品注入配管を前記逆洗ラインに設けた薬品注入用のポートに開閉弁を介して挿入してなり、かつ前記薬品注入配管内の洗浄手段を備えるものとし、この洗浄手段は、前記逆洗ラインの前記ポート部上流側と前記薬品注入配管の前記開閉弁下流側との間を、水導入配管により継手を介して接続したものとしたことを特徴とする水処理装置用の薬液注入装置。
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