JP2007244658A - ドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents

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Hiroshi Nishimura
博司 西村
Tatsuya Saito
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Abstract

【課題】ドラム内に付属の乾燥棚を用いて衣類や靴などを効率よく、且つ安全で安定した状態で乾燥できるようにする。
【解決手段】ドラム7内に付属の乾燥棚35を装着するとともに、この乾燥棚35を水平状態に配置設定することで前記ドラム7を内包する水槽6の背面側の給気口18aが、温風受け入れ側のドラム7に設けられ通気性を有する複数の吹込みカバー10の一つに臨む位置合わせができる構成とし、効率よく乾燥できるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドラム内に付属の乾燥棚を用いた乾燥手段を有するドラム式洗濯乾燥機に関する。
従来、この種洗濯乾燥機としては、横軸周りに回転するドラムを備え、このドラムの周壁には多数の小孔を有し、通常の乾燥運転ではドラムを低速回転させながら乾燥用の温風を軸方向から供給し、内部に収容した洗濯物を撹拌しながら乾燥するようにしている。
このような乾燥運転に対し、傷み易い衣類とか靴などを乾燥するに有効な乾燥棚を用いた乾燥手段が提供されている。これは、付属品として用意された乾燥棚をドラム内に装着するとともに、回転するドラムに対して乾燥棚は非回転部位である、例えばドラム奥中央のフィルターカバーと、前面の洗濯物投入口の周縁との間で保持させ、以って衣類などを載置した乾燥棚をドラム内に静止状態に支持した状態で、温風を供給し乾燥を行なうようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−252499号公報
しかしながら、上記構成では、回転するドラムに対し乾燥棚は静止状態に保たねばならない。そのために、乾燥棚を安定保持するための非回転部位を確保すべく制約されたドラム構成となり、一方乾燥棚をドラム内の奥に保持させるのは容易でないのに加え、ドラム回転では振動を伴い乾燥棚が外れたり、乾燥棚上の被乾燥物が落下したりするおそれもあり、安全性や安定支持に難があるなどの問題点を有する。
そこで、ドラムを停止した状態で乾燥棚を用いた乾燥運転とすることで、上記問題点を回避する提案がなされた。確かに、上記問題点は回避できたがドラム内に温風を受け入れる開口部と、その外周囲に配設された水槽側の吹出し部とが一致しない場合が生じた。この場合には、当然温風の流れが阻害されドラム内に円滑な温風供給ができず、乾燥性能が低下する問題を生じる。
本発明は、上記問題点を解決するために、ドラム内への温風の流れを円滑にするとともに、乾燥棚を容易に安定支持できて効率よく乾燥できるドラム式洗濯乾燥機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のドラム式洗濯乾燥機は、本体内に配設された水槽と、この水槽内に横軸周りに回転可能に軸支され周壁に多数の小孔を有するドラムと、このドラム内に収容した洗濯物を乾燥するため、空気を加熱する加熱手段及びこの加熱された空気を温風として前記水槽内に供給するファン装置と、前記ドラム内に着脱可能に保持された乾燥棚とを備え、前記乾燥棚を用いた乾燥運転では前記ドラムを停止して温風を供給して行なうようにしたものにおいて、前記ドラムには、前記水槽側の吹出し部からの温風を内部に受け入れる複数の開口部と、この各開口部を覆うように固定支持された通気性の吹込みカバーとを有し、このうちの一つの吹込みカバーの固定支持部に前記乾燥棚を保持可能とするとともに、この固定保持した乾燥棚を水平状態に設定したとき、前記水槽吹出し部が他の吹込みカバーの一つに臨むようにしたことを特徴とするものである。
上記手段によれば、乾燥棚を水平状態にすることに伴いドラムが回動変位され、これにより水槽側の吹出し部が、ドラム内への受け入れ側の複数のうちの一つの開口部に臨む位置合わせができるようにした。この結果、乾燥棚の適正位置への是正と併せて温風の最適な授受が可能となり、乾燥棚の適正位置での安定支持と効率のよい乾燥効果が期待できるドラム式洗濯乾燥機を提供できる。
以下、本発明のドラム式洗濯乾燥機の一実施例を示す、図1ないし図6を参照して説明する。
まず、洗濯乾燥機全体の概略構成につき図2の本体内を透視した斜視図、及び図3の縦断側面図に基づき説明すると、洗濯乾燥機の外殻を形成する本体1は、その前面側に洗濯物投入口2を開閉する扉3を備え、底部には支持脚4aなどを有する台板4を具備した構成にある。この本体1内には、複数のサスペンション5により弾性支持された貯水可能な水槽6が設けられ、該水槽6内にはドラム7が前方に上昇傾斜した横軸周りに回転可能に設けられて、いずれも前記扉3及び洗濯物投入口2と対向した前面開口としている。
そのうち、上記ドラム7は周知のように円筒状胴部7aに多数の小孔8、及び複数のバッフル9を設けている。そして、ドラム7の後面を形成する後端板7bは、後述するモータ16の回転軸17が直結され、大きな回転力が伝達されるため適宜の補強手段7c(例えば、補強ビードや金属板の補充など)が施されている。しかして、この後端板7bにはドラム7内に温風を受け入れる開口部10を複数個、例えば120度に等配分した位置の3箇所に形成している(図1参照)。従って、各開口部10の具体的位置を示すには、以下符号10a,10b,10cを用いて説明する。
このように、開口部10を3箇所に分断して設けることは、上記したように機械的強度を要する後端板7b全面に、温風を受け入れる多数の開口部を設けることは強度低下を招くこととなり好ましくないことから、本実施例では楕円形状の開口部10を3箇所に設け、これに多数の透孔44を有する吹込みカバー11(同様に具体的位置を示す場合には符号11a,11b,11cを用いる)を装着している(詳細は後述する)。尚、ドラム7の前面開口端には、環状のバランサー12が装着されている。
一方、上記水槽6は、前面の開口端に内方に庇状に突出した環状の水槽カバー13を被着しているとともに、該水槽カバー13と一体的に形成された排気ダクト14を設けている。この排気ダクト14は、後述する循環路の一部を構成するもので、水槽6側に開口した排気口14aを有して下方に延設された構成にあって、ドラム7内の洗濯物の乾燥に寄与した後の温風を水槽6外に排気可能としている。そして、前記水槽カバー13の先端部と前記扉3の背面及び洗濯物投入口2との間には、柔軟性に富んだベローズ15が水密に設けられ、水槽6から外部への水の飛散等を防止するようにしている。
また、水槽6の背面側にはアウターロータ形のDCブラシレスモータからなるモータ16が配備され、その回転軸17は水槽6を貫通し前記ドラム7の後端板7bに直結され、ドラム7は所謂ダイレクトに回転駆動される。更に、この水槽6の背面には、図4の水槽背面図に示すように上記モータ16を迂回するように給気ダクト18が一体的に設けられ、その環状をなす先端部に温風の吹出し部としての給気口18aを水槽6内に開口形成している。しかして給気口18aは、前記ドラム7の3箇所の開口部10といずれも臨み得る位置に設けられ、温風を給気ダクト18を経て開口部10からドラム7内に吹き込むようにしている。尚、水槽6の傾斜した最低部位には排水口19が形成され、途中に排水弁20を介して排水ホース21が接続され、機外に排水可能としている。
そして、本実施例における乾燥装置として以下の構成となしている。すなわち、水槽6の下方である前記台板4上には、本実施例の加熱手段として機能するヒートポンプ機構22と、該ヒートポンプ機構22にて加熱した空気を温風化すべくファン装置23を有し、該温風を水槽6及びドラム7に対し循環供給可能とする循環路24とを具備した構成としている。しかるに、上記循環路24は、水槽6に対して連続して給排気可能な循環経路を構成するもので、前記した水槽6を間に介して前面側に設けた前記排気ダクト14及び背面側に設けた前記給気ダクト18と、これら給,排気ダクト14,18の夫々垂下した下端側において、蛇腹状の継手25,26にて連結され上記ヒートポンプ機構22が介在された熱交換ダクト27とから構成され、以って水槽6を介して各ダクト10,18,27が接続され連続した閉ループが形成され、所謂循環路24が構成される。尚、図3,4中に示す矢印Aは、ファン装置23が駆動されたときの基本的な循環空気の流れを示している。
次に、上記ヒートポンプ機構22につき説明すると、これは前記したように乾燥運転時に空気を加熱する加熱手段として機能するもので、周知のように冷媒が圧縮機28により、凝縮器29、図示しないキャピラリチューブ(絞り)、蒸発器30の順に循環する冷凍サイクルからなる構成にあって、乾燥運転時では熱交換ダクト27内にあって凝縮器20にて循環空気を加熱し、これを前記ファン装置23により温風化して給気ダクト18を経て、水槽6及びドラム7内に吹き込み洗濯物を乾燥する。そして、乾燥に寄与した後の多くの湿気を含む空気は、前面側の排気ダクト14から排気され熱交換ダクト27に流入し、ここで上記蒸発器30にて冷却除湿され、再び凝縮器29に至り加熱されて新たな温風として再生される。従って、温風は実質的に閉ループの循環路24を介してファン装置23により矢印A方向に循環し、水槽6及びドラム7に対して温風を給排可能としている。
尚、図2,3に示す本体1内上部の左側には、洗剤などの処理剤供給手段としての注水器31が配設されている。この注水器31には給水弁32を介して水道に接続され、洗い時には、給水弁32が開放動作して水道水が注水器31内に供給され、内部の洗剤が水と共に給水ホース33を通して水槽6内に供給される。また、図2中に示す上部右側には、制御装置34が配設されている。この制御装置34は、図示しない操作パネルからの操作入力に対応して、洗いから乾燥に至る運転全体を制御するもので、マイクロコンピュータを主体とした回路構成からなり、上記操作パネルからの操作信号や図示しない水位検知手段からの検知信号等を入力し、予め記憶された制御プログラムに基づき、モータ16によるドラム7駆動、圧縮機28による冷凍サイクル、循環用のファン装置23、排水弁11、及び給水弁32などを駆動制御する。
上記のような、洗濯乾燥機本来の構成に対し、付属品として用意された乾燥棚を用いた乾燥手段を備えている。図5には、乾燥棚35単体の斜視図、図6には図1のY−Y線断面図として前記吹込みカバー11への支持形態を拡大した断面図が開示され、先の図1,2,3にはドラム7内に乾燥棚35を組み込み装着した使用形態を開示している。尚、図1は水槽6及びドラム7の正面図を表したもので、バランサー12や水槽6の水槽カバー13等を取除いて図示している。
まず、図5に示すように乾燥棚35は、合成樹脂にて成形され以下に述べる形状としている。図示するように、乾燥棚35はその中間部でヒンジ部45にて回動可能に連結された分割構成からなり、乾燥棚35としての使用時には上面は載置面となす矩形板状の載置部37と、複数のスリット状の透孔36を備えた平坦な形状をなしている。すなわち、上記ヒンジ部45は本実施例では図示矢印B方向の下方側にのみ折り曲がる構成にあって、上方へはその合わせ面で当接して平坦面を形成し、それ以上の回動は不可とする所謂折り畳み可能な構成としている。
そして、上記載置部37の長手方向の一側面の中間位置に、目印となる逆三角形状の指標38を型成形或は印刷等にて施しており、この指標38の機能は後述するが図2から理解できるように位置合わせ用に有効とするもので、且つその面が前面側であることも表している。また、載置部37の4隅部近傍から下方に延設した例えば4本の脚部39a,39b,39c,39dを備えている。これら脚部39a〜39dのうち、本実施例では前面側の2本の脚部39a,39bは同一の長さ寸法であり、後面側の2本の脚部39c,39dが同一の長さ寸法としていて、且つ後面側の2本の脚部39c,39dの方が長寸としている。
これは、ドラム7内の使用形態を示す図3から明らかなように、乾燥棚35はドラム7の円筒状の胴部7aの内面に沿って、その略中央部である最低部位に装着され、しかもその内面が前方に上昇傾斜しているのに対し、載置部37の上面たる載置面が水平状態(図1参照)となることを条件にドラム7内に安定的に装着できるようにするためである。
そして、載置部37の後面側には前記した吹込みカバー11に固定支持するためのボス状の突部40を、後方に2本突出して形成しており、該突部40は後述するようにドラム7内に係合保持するために有用としている。
ここで、前記吹込みカバー11の具体構成につき図1及び図6も参照して述べると、該吹込みカバー11は図1に示すようにドラム7の後端板7bに形成した開口部10を塞ぐように、略楕円形状をなした両端部と中間位置の3箇所をねじ41を用いて後端板7bに固定している。この固定支持部であるねじ止めの3箇所は、図6に示すようにドラム7内方側が窪む円筒状の凹部42が形成され、特にその深さはねじ41の頭部を十分に収納し更に余りある寸法に形成され、この余剰部位に前記乾燥棚35の突部40が挿脱可能に挿入できるようにしていて、この挿入により乾燥棚35をドラム7内に固定保持できるようにしている。この場合、本実施例では2本の突部40と吹込みカバー11の両端部のねじ止め間隔のピッチ寸法を同一にしている。
従って、乾燥棚35をドラム7内の適正位置に装着するには、洗濯物投入口2に対し、乾燥棚35をヒンジ部45で折り畳んでコンパクトにした状態でドラム7内に挿入し、内部で広げる。そして、ドラム7内の下部中央寄りの例えば吹込みカバー11bに対し、そのねじ41で固定した部位の両端部の凹部42に、乾燥棚35の後面側の突部40を挿入して固定保持する。この2本の突部40による固定支持により、乾燥棚35は折れ曲がることなく載置部37は平坦状に保持される。
しかるに、ドラム7は運転停止位置が定まっていないため、単に下部に位置する吹込みカバー11bに装着したのみでは、乾燥棚35の載置部37の上面がドラム7の回転方向(及び反回転方向)に位置ずれした状態になることが多く、所謂上面が左右方向に傾斜した状態にある。そこで、この位置を是正するために手動操作によりドラム7を直接、或は乾燥棚35を介して回動変位させ、乾燥棚35を左右水平状態にしたところで操作を止めて停止する。この水平状態の目安は、乾燥棚35の前面側に設けた指標38が、例えば水槽6の下部中心部の水槽カバー13に設けた正三角形の指標43と前後方向に一致させることで容易に認識できる。一方、乾燥棚35の前後方向における傾斜については、ドラム7内面の傾斜等に沿った長さの脚部39a〜39dとしていることで、その上面の前後方向については常に水平に保たれる。
斯くして、ドラム7内に乾燥棚35を水平状態の適正位置に装着した状態(或は使用形態)が図1に示されている。この図1には、特にドラム7の正面図を表しているが、3箇所に等配分(120度)された吹込みカバー11の一つ(吹込みカバー11b)に乾燥棚35が係合保持されると、他の2箇所の吹込みカバー11a,11cは常に図示する120度間隔を置いた配置となる。そして、本実施例では図示右側の吹込みカバー11aに臨んで水槽6側の吹出し部である給気口18aが配置されている。
ところで、図1に吹込みカバー11aを一部切欠して示すように給気口18aの位置は、開口部10a及び吹込みカバー11aと対向しているが完全には一致していない。これは、前記したように一つは後端板7bの十分な強度を確保(補強手段7c)した上で開口部10を設けねばならないこと、また他の一つは給気口18aの位置を低位置にするには限度があり、所謂洗濯水や洗剤泡が浸入するおそれがあるため、そして各吹込みカバー11及び給気口18a共に十分な送風量を確保できる開口面積を必要とするなどのため、給気口18aが若干上方に位置ずれしているが、温風は図中矢印A方向に円滑に流れる。
次に、上記構成のドラム式洗濯乾燥機の作用について説明する。
洗濯乾燥機では、標準運転コースを選択設定して運転スタートした場合、周知のごとく制御装置34によりモータ16従ってドラム7の回転速度が制御され、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の各行程が自動的に実行される。
そのうち、本来の乾燥行程につき概略説明すると、洗濯物を収容したドラム7は低速回転せられ洗濯物は撹拌される。ファン装置23も回転駆動され循環路24内の空気は矢印A方向に流れ、この循環空気は加熱手段であるヒートポンプ機構22にて加熱される。この加熱された空気は温風として、給気ダクト18を経て水槽6の背面側から供給されドラム7内の洗濯物の水分を奪うなどして乾燥する。この乾燥に寄与した後の湿気を多量に含んだ温風は、前面側の排気ダクト14を経て下部の熱交換ダクト27に至り、ここで前記ヒートポンプ機構22にて冷却除湿と加熱が行なわれ、新たな温風として再生され洗濯物の乾燥用に循環供給される。
因みに、ヒートポンプ機構22の機能につき補足説明すると、図3に示すように凝縮器29では、圧縮機28の駆動により圧縮高温化された冷媒と熱交換されて空気が加熱される。この高温空気は、ファン装置23により温風として給気ダクト18を介して水槽5の背面側に開口した給気口18aから内部に吹出される。その温風は、低速回転するドラム7の後端板7bの3箇所の吹込みカバー11を経てドラム7内部に供給される。一方、乾燥に寄与した後の温風(排気風)は、多くの湿気を含んだ空気として前面側の排気口14aから排気ダクト14内に流入し、下方の熱交換ダクト27側に移送される。
そして、当該空気は蒸発器30で図示しないキャピラリチューブを介して膨張した冷媒と熱交換され、ここでは冷却されることで空気中の湿気が凝縮して結露し除湿される。この除湿されて乾燥した空気は、熱交換ダクト27を流れて凝縮器29に至り、ここで前記したように再び冷媒との熱交換により加熱され、新たな温風として再生される。従って、この繰り返しによる温風の循環供給により洗濯物の乾燥作用が行なわれる。
次いで、付属の乾燥棚35を用いた乾燥作用につき説明する。まず、乾燥棚35をドラム7内に装着する。乾燥棚35の後面側の2箇所の突部40を、3個の吹込みカバー11のうち任意に例えば吹込みカバー11bを選んで、その両端部に位置する固定支持部である凹部42に挿入する。この場合、通常最下位にある吹込みカバー11が選択され、乾燥棚35が固定支持される。そして、この装着した状態で乾燥棚35の載置面となる載置部37の上面が正面からみて(図1参照)左右いずれかに傾斜している場合は、ドラム7を手動操作で回動し上面を略水平状態とする。この水平状態の位置合わせ或は目安は、乾燥棚35の前面の指標38と水槽6側の指標43とが正面から見て略突合せ状態に一致したことを視認することで容易に認識できる。
これにより、水槽6背面の温風吹出し部である給気口18aが、吹込みカバー11aに臨む位置設定となり、且つ水平状態にある乾燥棚35に傷み易い衣類とか、撹拌を要しない靴などの被乾燥物を載置する。この場合、乾燥棚35の後面側はドラム7の後面たる後端板7bに近接しているため、載置部37の周囲壁面として衣類などを効果的に載置保持できる。そして、図示しない操作パネルから当該乾燥コースを選択設定し、運転スタートする。制御装置34は、ドラム6を回転駆動しない点を除いて実質的に上記乾燥行程と同様の乾燥運転が実行される。すなわち、ヒートポンプ機構22を加熱手段とし、またファン装置23により循環路24を経た温風の循環供給が行なわれ、全体に矢印A方向に循環する。
しかるに、ドラム7内への温風は給気口18aから吹込みカバー11aを主に、他の吹込みカバー11b,11cからも迂回して供給され、十分な送風量を確保した状態で効率のよい乾燥作用が実行される。また、加熱手段としてのヒートポンプ機構22によれば、熱交換による空気温度は約70度Cの比較的低温度であるため、ドラム7の停止状態で、及び傷み易い衣類や靴などの被乾燥物を静止状態のもとで温風を供給する構成にあっても、耐熱的に何ら問題なく所望の乾燥運転が効果的に実現できる。
以上のように本実施例によれば、次のような効果を奏する。
乾燥棚35を用いた乾燥運転では、ドラム7を停止した状態にて行なわれ、従来のドラム回転に伴う振動や騒音、及び被乾燥物の落下、延いては乾燥棚の外れなどの憂いがなく、安全で安定した乾燥運転が実現できる。
また、乾燥棚35をドラム7内に装着する場合、ドラム7内に温風を受け入れる吹込みカバー11の固定支持部を利用して係合保持できるようにした。具体的には、吹込みカバー11の固定用のねじ41の頭部の収納を兼ねた円筒状凹部42に、乾燥棚35の突部40を挿入して係合保持するようにしたので、ねじ41の頭部による洗濯物の損傷を回避しつつ乾燥棚35を固定保持することができ、簡易な固定手段を提供でき着脱操作も容易にできる。しかも、本実施例では乾燥棚35を折り畳み可能な構成としたので、ドラム7に対する挿脱時にコンパクトな形態にて容易に作業できる一方、乾燥棚35を有効に大きくできて載置面を広くするのに有利である。
そして、ドラム7内に装着した乾燥棚35を左右方向に水平状態である適正位置に設定したとき、水槽6背面側からの吹出し部である給気口18aが、3箇所に等配分されたうちの一つである吹込みカバー11aを臨む位置合わせができるようにしたので、ドラム7の停止状態、及び載置部37上の被乾燥物が静止状態にあるにも拘らず、温風の円滑な流れによる十分な送風量が確保できて、効率のよい乾燥運転が実現できる。
しかも、この乾燥棚35の水平状態の位置設定は、乾燥棚35側に設けた目印である指標38と、水槽6側に設けた同指標43とが突合せ状態に一致したことに基づき容易に視認でき、ドラム7の手動による回動操作にしても容易に行なうことができる。これに対し、乾燥棚35の前後方向における水平状態は、ドラム7が傾斜した横軸周りの形態にあっても、載置部37から下方に延びた複数の脚部39a〜39dを傾斜に合わせた長さ寸法とすることで、安定した水平状態を保持でき、何ら問題なく対処できる。
また、本実施例では加熱手段としてヒートポンプ機構22を採用して温風を循環供給する構成としたが、斯かるヒートポンプ機構22による乾燥は、比較的低温(約70度C)の乾燥作用により皺の少ない仕上がり良好な乾燥が得られる利点も有するが、更には循環路24や乾燥棚35などを合成樹脂製としても十分に耐熱性が得られるし、またドラム7を停止した状態で温風を供給することに対しても安全性を確保できることから、製作を容易にし及び面倒な温度制御も不要にできるなどコスト的にも有利に展開できる。
尚、本発明は上記し且つ図面に示した実施例に限定されることなく、例えば乾燥棚は金属製にしてもよいし、また吹込みカバーに固定する凹部も角筒状にするなど種々形状に展開可能であり、また乾燥棚の装着時の目印とした水槽側の指標は、本体側の静止部位に設けても有効である。更に乾燥棚は折り畳む構成に限らず、例えば分割した一方が他方の内側にスライド収納できる乾燥棚構成としてもよい。その他、温風は循環するタイプに限らず乾燥後の温風を機外に排気するタイプでも採用できるとともに、加熱手段としてもヒートポンプ機構に代えて電気ヒータとしてもよいなど、実施に際して本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できるものである。
本発明の一実施例を示すドラム及び水槽の正面図 ドラム式洗濯乾燥機の本体内部を透視して示す斜視図 同洗濯乾燥機の縦断側面図 水槽の背面図 乾燥棚の斜視図 図1のY−Y線に沿って切断し拡大して示す断面図
符号の説明
図面中、1は本体、2は洗濯物投入口、6は水槽、7はドラム、7aは胴部、7bは後端板、10(10a,10b,10c)は開口部、11(11a,11b,11c)は吹込みカバー、13は水槽カバー、14は排気ダクト、14aは排気口、18は給気ダクト、18aは給気口(吹出し部)、22はヒートポンプ機構、23はファン装置、24は循環路、27は熱交換ダクト、29は凝縮器、30は蒸発器、35は乾燥棚、38,43は指標、40は突部、及び42は凹部(固定支持部)を示す。

Claims (3)

  1. 本体内に配設された水槽と、この水槽内に横軸周りに回転可能に軸支され周壁に多数の小孔を有するドラムと、このドラム内に収容した洗濯物を乾燥するため、空気を加熱する加熱手段及びこの加熱された空気を温風として前記水槽内に供給するファン装置と、前記ドラム内に着脱可能に保持された乾燥棚とを備え、前記乾燥棚を用いた乾燥運転では前記ドラムを停止して温風を供給して行なうようにしたものにおいて、
    前記ドラムには、前記水槽の吹出し部からの温風を内部に受け入れる複数の開口部と、この各開口部を覆うように固定支持された通気性の吹込みカバーとを有し、このうちの一つの吹込みカバーの固定支持部に前記乾燥棚を保持可能とするとともに、この固定保持した乾燥棚を水平状態に設定したとき、前記水槽吹出し部が他の吹込みカバーの一つに臨むようにしたことを特徴とするドラム式洗濯乾燥機。
  2. 加熱手段にヒートポンプ機構を採用し、このヒートポンプ機構及び水槽を介在した循環路を形成するとともに、ファン装置は前記循環路を介して温風を循環供給可能としたことを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯乾燥機。
  3. ドラムは、傾斜した横軸周りに軸支され、この傾斜したドラムに対し乾燥棚の載置面が水平位置に設定されることを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯乾燥機。
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