JP2007244571A - 眼内挿入用レンズの挿入器具 - Google Patents

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健一郎 大野
Yasuhiro Hishinuma
泰宏 菱沼
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Abstract

【課題】不用意な押出し軸の押し込みを確実に阻止することができ、手術時における押出し軸の押し込みがスムーズに行えるようにした眼内挿入用レンズの挿入器具を提供する。
【解決手段】挿入器具は、眼内挿入用レンズ1を収容する本体10,11と、該本体内に挿入され、該本体の先端から眼内挿入用レンズを眼内に押し出す押出し軸12とを有する。押出し軸は、該押出し軸の軸方向に対して直交する方向における第1の位置と第2の位置との間で移動可能な可動部12kを有する。該可動部が第1の位置で本体に当接することにより、先端方向への押出し軸の移動が阻止され、該可動部が第2の位置に移動することにより押出し軸の先端方向への移動が許容される。
【選択図】図2

Description

本発明は、白内障で水晶体を摘出した後に水晶体の代わりに挿入されたり、屈折異常を矯正する等の目的で眼内に挿入されたりする眼内挿入用レンズを眼内に挿入するための挿入器具に関するものである。
白内障の手術においては、人工の眼内挿入用レンズをその可撓性を利用して小さく折畳むように変形させ、該レンズを眼球に形成した切開創から眼内へ挿入する術法が主流となっている。そして、このような手術においては、器具本体に装填されたレンズを押出し軸によって該器具本体内を移動させながら小さく変形させ、切開創に差し込まれた挿入筒の先端開口からレンズを眼内に押し出す挿入器具(例えば、特許文献1参照)が多く用いられている。
このような挿入器具は、白内障の手術だけではなく、視力補正治療等での眼内挿入用レンズの挿入手術においても用いられる。
上記のような挿入器具の本体内にレンズが装填された状態で、手術以外の状況で不用意に押出し軸が先端方向に押し込まれ、挿入筒内でレンズの変形や破損が生じたり、レンズが挿入筒から飛び出したりすることを防止する必要がある。また、レンズの光学部に実質的に応力をかけずにレンズとともに保管が可能なタイプの挿入器具においては、保管中や運搬時に加わった予期しない外力によって押出し軸が押し込まれることを防止する必要がある。
このための構成として、押出し軸の軸部に小さな突起を形成し、該突起が器具本体の後端部に当接することで押出し軸の先端方向への押し込みが阻止されるようにする構成が考えられる。そして、手術時には押出し軸をある程度以上の力で押し込むことで、該突起が軸部と器具本体との間の狭い隙間に入り込み、その後の押出し軸の先端方向への押し込みが許容される。
特開2001−104347号公報
しかしながら、個々の挿入器具では、製造誤差等によって、突起の高さや押出し軸(軸部)と器具本体との間の隙間の高さにばらつきが生じることが多い。突起の高さが隙間の高さに対して小さすぎる場合には、押出し軸の押し込みを阻止する効果が十分に得られない。また、突起の高さが隙間の高さに対して大きすぎる場合には、該隙間に突起を入り込ませた後の押出し軸の押し込み(つまりはレンズの挿入手術)がスムーズに行えない。
本発明は、製造誤差等にかかわらず、不用意な押出し軸の押し込みを確実に阻止することができ、しかも手術時における押出し軸の押し込みがスムーズに行えるようにした眼内挿入用レンズの挿入器具を提供することを目的の1つとしている。
本発明の一側面としての挿入器具は、眼内挿入用レンズを収容する本体と、該本体内に挿入され、該本体の先端から眼内挿入用レンズを眼内に押し出す押出し軸とを有する。押出し軸は、該押出し軸の軸方向に対して直交する方向における第1の位置と第2の位置との間で移動可能な可動部を有する。そして、該可動部が第1の位置で本体に当接することにより、先端方向への前記押出し軸の移動が阻止され、該可動部が第2の位置に移動することにより押出し軸の先端方向への移動が許容されることを特徴とする。
なお、上記挿入器具と、該挿入器具の本体内に収容された眼内挿入用レンズとを含む眼内挿入用レンズの挿入システムも本発明の一側面を構成する。
本発明によれば、可動部を押出し軸の先端方向への移動を阻止する位置と該移動を許容する位置との間で移動可能としたことで、製造誤差等の寸法のばらつきにかかわらず、確実に不用意な押出し軸の押し込みを防止でき、また、手術時等における必要な場合の押出し軸の押し込みをスムーズに行うことができる。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1および図2にはそれぞれ、本発明の実施例1である眼内挿入用レンズの挿入器具の上面図および側面図を示す。なお、図2は、該挿入器具における挿入筒の部分に関しては、その一部の断面を示している。
ここで、以下の説明において、眼内挿入用レンズを押し出す方向を先端側といい、その反対側を後方又は後端側という。また、この先端側と後端側に延びる方向を軸方向という。さらに、該軸方向に対して直交する方向を径方向といい、軸回りの方向(軸方向視における外周又は内周に沿う方向)を周方向という。
これらの図において、10は筒部材であり、11は筒部材10の先端に取り付けられた挿入筒である。これら筒部材10と挿入筒11とにより本体が構成される。
筒部材10の後部外周には、径方向外方に延びるつば部10eが形成されている。このつば部10eは、後述する押出し軸12を先端方向に押し込む際に、操作者が指をかけるための部分である。また、該つば部10eよりも後方の部分は、周方向(および軸方向視)において2分割された分割構造部10hを有する。該分割構造部10hは、開閉部10aと固定部10bとを有する。
固定部10bは、筒部材10におけるつば部10eより先端側の部分からそのまま後方に延びるように形成された半円筒状の部分である。図3の軸方向から見た図に示すように、固定部10bの径方向一端には、ヒンジ部10cを介して開閉部10aの径方向一端が連結されている。該開閉部10aおよびヒンジ部10cは、固定部10b(つまりは筒部材10)に一体形成されている。開閉部10aは、ヒンジ部10cを中心として固定部10bに対して開閉が可能である。
開閉部10aの外周面は、半円筒面形状を有する。一方、開閉部10aの内周面は、周方向中央部が平面により形成され、それ以外の部分は円筒面の一部を構成する曲面で形成されている。これにより、開閉部10aを固定部10bに対して組み合わせた(閉じた)場合には、該分割構造部10h内にはD形状断面を有する空間が形成される。該空間は、後述する押出し軸12のDカット軸部12aを通すための空間であり、筒部材10の後端開口である。
さらに図3に示すように、開閉部10aにおけるヒンジ部10cとは反対側には、ロック爪10iが形成されている。一方、固定部10bにおけるヒンジ部10cとは反対側には、該ロック爪10iが係合可能なロック受け部10jが形成されている。開閉部10aを固定部10bに対して閉じてロック爪10iをロック受け部10jに対して係合させることで、開閉部10aが固定部10bに組み合わされた(結合された)状態でロックされる。
図2に示すように、挿入筒11の中間部の上面には、眼内挿入用レンズ(以下、単にレンズという)1を挿入筒11内に設置するための開口部11aが形成されている。該開口部11aを通じて挿入筒11内に配置されたレンズ1は、該挿入筒11内に形成されたレンズ保持部(レンズ設置部)11cと、開口部11aを塞ぐカバー部材13に形成されたレンズ保持部13aとによって、その光学部(レンズとしての光学作用を有する部分)の辺縁部分が上下から挟まれて保持される。このとき、該レンズ1は、光学部に実質的に応力が作用しない状態で保持される。
ここにいうレンズ1の光学部に実質的に応力が作用しない状態とは、光学部に全く応力が作用しない状態だけでなく、保持状態のレンズ1が長期間保管されたとしても、眼内挿入後の光学部の光学作用に影響を与えるような変形が残らない程度に微小な応力が作用する状態も含む意味である。
挿入筒11の先端部11bは、眼球に形成された切開創に差し込まれてレンズ1を眼内に送り出す部分であり、先端ほど内径が小さくなる形状を有する。該先端部11bは、この内部を通過するレンズ1を小さく折り畳むように変形させ、先端開口から該レンズ1を眼内に送り出す。
筒部材10内に挿入される押出し軸12における軸方向中間部よりも先端側の部分には、挿入筒11の先端部11b内を通過できるような細い径を有する押し軸部12eが形成されている。押し軸部12eの先端には、レンズ保持部11c,13aに保持されたレンズ1の光学部を上下から挟んで確実に挿入筒11を介して眼内に押し出すための二股形状のレンズ挟持部12gが形成されている。
また、押出し軸12の中間部には、該押出し軸12の軸方向視において円形断面を有し、筒部材10の内径よりも若干小さな外径を有する円筒部12fが形成されている。この円筒部12fの外周には、不図示のOリングが取り付けられ、該Oリングは筒部材10の内周面に対して密着してシール構造を形成する。このシール構造は、レンズ1を眼内に押し出す際に、挿入筒11および筒部材10内にヒアルロン酸水溶液等の粘弾性物質が潤滑剤がとして注入されるため、これが筒部材10の後端開口から漏れ出ないようにするためのものである。
また、押出し軸12の円筒部12fから後端側の部分は、該押出し軸12の軸方向視において上面が平面であるD形状断面を有するように形成されている。図1および図2中の12aは、このD形状断面を有するDカット軸部を示している。
さらに、押出し軸12の後端には、Dカット軸部12aや円筒部12fよりも径方向外方に延出したつば部12cが形成されている。このつば部12cは、レンズ1を眼内に挿入するために押出し軸12を先端方向に押し込む操作を行う際に、操作者が指で押す部分である。
前述したように、閉じた状態の分割構造部10hの内周面はD形状断面を有し、この断面形状が押出し軸12のDカット軸部12aのD形状断面にほぼ一致することで、押出し軸12の筒部材10に対する回転が阻止される。すなわち、Dカット軸部12aは、押出し軸12の筒部材10に対する回転を阻止するための断面形状を有する。押出し軸12の先端に設けられたレンズ挟持部12gは、レンズ1の光学部の上下面を正しく挟むことができるように方向が決まっている。このため、上述したように押出し軸12の回転を阻止することで、レンズ1の押出しミスを回避することができる。
ここで、図4に拡大して示すように、円筒部12fとDカット軸部12aとの境界には、Dカット軸部12aと円筒部12fとの径方向寸法差によって段差部12bが形成される。そして、該段差部12bが、筒部材10の開閉部10aにおける周方向中央部(前述したように内周面が平面で形成されている部分)である抜け止め部10dの先端面10gに先端側から当接することで、押出し軸12の筒部材10に対する後方への抜けが阻止される。この抜け止め構造は、手術中に押出し軸12が筒部材10から抜け出てしまう不都合を回避するために設けられている。
本実施例では、挿入器具を組み立てる際には、押出し軸12をその先端側から、筒部材10において開状態の分割構造部10hを通して筒部材10の内部に挿入する。抜け止め部10dを含む分割構造部10hを開いておくことにより、分割構造部5hを閉じた状態では押出し軸12の円筒部12fよりも後端開口(D形状空間)の一部の径方向寸法が小さくても、該円筒部12f(段差部12b)が分割構造部10h(開閉部10aを閉じたときの抜け止め部10d)よりも先端側の位置に達するまで、押出し軸12cをその先端側から筒部材10内に挿入することができる。また、このように押出し軸12をその先端側から筒部材10に挿入できるため、押出し軸12につば部12cが形成されていても何ら支障がない。
さらに、図4〜図6に示すように、本実施例の押出し軸12におけるDカット軸部12aの上部うち、挿入器具の組み立て完了状態にて筒部材10(分割構造部10h)の後端面より後方に位置する部分には、可動板部12kが形成されている。この可動板部12kは、ヒンジ部12mによってDカット軸部12aに連結されている。可動板部12kとヒンジ部12mは、Dカット軸部12a(つまりは押出し軸12)に一体形成されている。なお、図5および図6はそれぞれ、該可動板部12kを中心とした部分の上面図および側面図である。
可動板部12kの先端は、図5に示す上面視および図4,図6に示す側面視においてそれぞれ曲線形状(U形状)を有する。また、可動板部12kの先端部よりも後方の部分(ヒンジ部側の部分)は、可動板部12kを後述する格納位置に押し下げた状態でDカット軸部12aの上部外面に連続する外面形状、すなわちDカット軸部12aの上部の外面形状と同じ外面形状を有するように形成されている。
また、可動板部12kは、ヒンジ部12mが有する弾性によって、図4および図6に示すように径方向上方に付勢されている。このため、可動板部12kに上方からの力が加わらない状態では、可動板部12kはDカット軸部12aに対して斜めに起き上がった、すなわち突出した状態となる(第1の位置)。この突出位置において、可動板部12kの先端は、筒部材10(分割構造部10hのうち開閉部10a)の後端面に当接又は近接する。可動板部12kの先端が筒部材10の後端面に当接することにより、押出し軸12の先端方向への移動が阻止される。
また、Dカット軸部12aのうち可動板部12kおよびヒンジ部12mの下面に面した部分には、可動板部12kの厚さとほぼ同じ深さを有する格納溝部12nが形成されている。このため、可動板部12kに上方からの力が加わって該可動板部12kがヒンジ部12mを中心として下動すると、該可動板部12kおよびヒンジ部12mは格納溝部12n内に格納される。この格納位置では、可動板部12kおよびヒンジ部12mの上面は、Dカット軸部12aの上面とほぼ同じ高さとなり、可動板部12kの先端と筒部材10の後端面との当接が解除される。
このため、手術時等において可動板部12kを格納位置に操作することで、押出し軸12の先端方向への移動、つまりはレンズ1の眼内への挿入が許容される。可動板部12kの先端が上面視および側面視においてU形状を有することで、可動板部12kを突出位置から格納位置にスムーズに操作することができる。
また、前述したように、格納位置にある可動板部12kの外面形状はDカット軸部12aの外面形状に連続するので、分割構造部10hの内側を可動板部12kが通過する際でも、押出し軸12の筒部材10に対する回転は阻止される。したがって、押出し軸12によって適正にレンズ1を押し出すことができる。ここで、「Dカット軸部12aの上部外面に連続する外面形状」とは、少なくとも軸方向視においてDカット軸部12aの上部外面に一致する外面形状であればよく、「一致する」とは、押出し軸12の筒部材10に対する回転を阻止するために支障がない程度のずれがある場合も含む意味である。
さらに、可動板部12kの格納位置への操作は、指1本で行える単純な押し下げ操作であるため、手術において手術者にほとんど負担を生じさせることはない。
以上説明したように、本実施例では、可動板部12kを押出し軸12の先端方向への移動を阻止する突出位置と該移動を許容する格納位置との間で移動可能とし、さらにヒンジ部12mの付勢力によって可動板部12kを突出位置に付勢している。このため、製造誤差等の寸法のばらつきがあっても、不用意な押出し軸12の先端方向への移動を確実に防止することができる。しかも、可動板部12kを格納位置に押し下げる操作(指1本でできる操作)を行うだけで、手術時等における必要な場合の押出し軸12の先端方向への移動操作をスムーズかつ適正に行うことができる。
また、可動板部12kおよびヒンジ部12mを押出し軸12に一体形成することで、部品点数の増加を招くことなく、不用意な押出し軸12の先端方向への移動を確実に防止することができる。
図7から図10には、本発明の実施例2である眼内挿入用レンズの挿入器具を示している。なお、図7および図9は該挿入器具における可動板部周辺の上面図、図8および図10は側面図である。また、図9および図10は、後述するストッパと押出し軸とを分解した状態を示している。
実施例1では、可動板部12kおよびヒンジ部12mを押出し軸12(Dカット軸部12a)に一体形成した場合について説明したが、本実施例では、これらを押出し軸12とは別部材として構成し、押出し軸12に組み付けて使用する例を示す。
なお、本実施例において、実施例1と共通又は一部のみ異なる構成要素には実施例1と同じ符号を付す。
これらの図において、112はストッパであり、可動板部112kと、固定板部112pと、固定板部112pおよび可動板部112kを連結するヒンジ部112mとを有する。固定板部112pの後端には、後方に延びる突起112qが形成されている。
一方、押出し軸12のDカット軸部12aの上部のうち、挿入器具の組み立て状態において筒部材10(分割構造部10h)より後方に位置する部分には、先端側から順に、可動板112kとほぼ同じ深さを有する格納溝部12nと、該格納溝部12nよりも深く、かつ固定板部112pの厚ささとほぼ同じ深さを有する取り付け溝部12sとが形成されている。さらに、取り付け溝部12nの後端面には、係止穴12tが形成されている。
図9および図10に示すように、押出し軸12とは別部品として製作されたストッパ112は、突起112qを係止穴12tに挿入して固定板部112pを取り付け溝部12sに嵌め込むことで、押出し軸12に装着される。固定板部112pや突起112qを押出し軸12に対して接着してもよい。
このようにして押出し軸12に装着されたストッパ112では、図9および図10に示すように、可動板部112kに上方からの力が加わらない状態では、可動板部112kがヒンジ部112mが有する弾性による付勢力によって、実施例1で説明した突出位置に斜めに起き上がった状態で保持される。
この突出位置において、可動板部112kの先端は、筒部材10(分割構造部10hのうち開閉部10a)の後端面に当接又は近接する。可動板部112kの先端が筒部材10の後端面に当接することにより、押出し軸12の先端方向への移動が阻止される。
また、可動板部112kに上方からの力(操作力)が加わって該可動板部112kがヒンジ部112mを中心として下動すると、該可動板部112kおよびヒンジ部112mは該格納溝部12n内に格納される。この格納位置では、可動板部112kおよびヒンジ部112mの上面は、Dカット軸部112aの上面とほぼ同じ高さとなり、可動板部112kの先端と筒部材10の後端面との当接が解除される。
このため、手術時等において可動板部112kを格納位置に操作することで、押出し軸12の先端方向への移動、つまりはレンズ1の眼内への挿入が許容される。
本実施例でも、可動板部112kの先端は上面視および側面視においてU形状を有する。このため、可動板部112kを突出位置から格納位置に操作する際に、可動板部112kの先端がDカット軸部12aの上面(格納溝部12nの先端との段部)に対して引っかかる等の不都合が生じにくく、該操作をスムーズに行うことができる。
また、本実施例では、ストッパ112(可動板部112kおよび固定板部112p)の外面形状は、格納位置において、Dカット軸部12aの上部外面に連続するように形成されている。ここでの「Dカット軸部12aの上部外面に連続する外面形状」の意味は、実施例1と同じである。したがって、分割構造部10hの内側をストッパ112が通過する際でも、押出し軸12の筒部材10に対する回転は阻止される。したがって、押出し軸12によって適正にレンズ1を押し出すことができる。
さらに、本実施例でも、可動板部112kの格納位置への操作は、指1本で行える単純な押し下げ操作であるため、手術において手術者にほとんど負担を生じさせることはない。
以上説明したように、本実施例では、可動板部112kを押出し軸12の先端方向への移動を阻止する突出位置と該移動を許容する格納位置との間で移動可能とし、さらにヒンジ部112mの付勢力によって可動板部112kを突出位置に付勢している。このため、製造誤差等の寸法のばらつきがあっても、不用意な押出し軸12の先端方向への移動を確実に防止することができる。しかも、可動板部112kを格納位置に押し下げる操作(指1本でできる操作)を行うだけで、手術時等における必要な場合の押出し軸12の先端方向への移動操作をスムーズかつ適正に行うことができる。
なお、上記各実施例では、ヒンジ部12m,112mによって可動板部12k,112kを突出位置に向けて付勢する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、バネやゴム等の弾性部材を用いて付勢するようにしてもよい。
また、上記各実施例では、ヒンジ部12m,112mを中心として可動板部12k,112kが回動する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、単純に上下方向に移動する可動部を設けてもよい。また、可動部の突出方向は上方に限らず、軸方向に直交する方向であればいずれの方向でもよい。
本発明の実施例1である眼内挿入用レンズの挿入器具の上面図。 実施例1の挿入器具の側面図。 実施例1の挿入器具の本体を軸方向から見た図。 実施例1の挿入器具の部分断面図。 実施例1の挿入器具の部分拡大図(上面図)。 実施例1の挿入器具の部分拡大図(側面図)。 本発明の実施例2である眼内挿入用レンズの挿入器具の部分拡大図(上面図)。 実施例2の挿入器具の部分拡大図(側面図)。 実施例2の挿入器具の分解図(側面図)。 実施例2の挿入器具の部分拡大図(側面図)。
符号の説明
1 眼内挿入用レンズ
10 筒部材
10a 開閉部
10b 固定部
10c ヒンジ部
10d 抜け止め部
10i ロック爪
10j ロック受け部12 押出し軸
11 挿入筒
12 押出し軸
12a Dカット軸部
12b 段差部
12c つば部
12e 押し軸部
12f 円筒部
12k,112k 可動板部
12m,112m ヒンジ部
112 ストッパ
112p 固定板部

Claims (5)

  1. 眼内挿入用レンズを収容する本体と、
    該本体内に挿入され、該本体の先端から前記眼内挿入用レンズを眼内に押し出す押出し軸とを有し、
    前記押出し軸は、該押出し軸の軸方向に対して直交する方向における第1の位置と第2の位置との間で移動可能な可動部を有し、
    該可動部が前記第1の位置で前記本体に当接することにより、先端方向への前記押出し軸の移動が阻止され、前記可動部が前記第2の位置に移動することにより前記押出し軸の先端方向への移動が許容されることを特徴とする眼内挿入用レンズの挿入器具。
  2. 前記可動部は、前記第1の位置の方向に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の挿入器具。
  3. 前記可動部と前記押出し軸とが一体形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の挿入器具。
  4. 前記押出し軸は、該押出し軸の前記本体に対する先端方向への移動を許容し、回転を阻止するための断面形状を有する回転阻止部を有し、
    前記可動部は、前記第2の位置において、前記回転阻止部の外面形状に連続する外面形状を有することとを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の挿入器具。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載の挿入器具と、
    前記本体内に収容された眼内挿入用レンズとを有することを特徴とする眼内挿入レンズの挿入システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010082288A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Nidek Co Ltd 眼内レンズ挿入器具

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