JP2007244159A - モータ駆動集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のモータに対して複数のHブリッジ回路を独立使用する場合と共用使用する場合いずれの場合にも対応させる。
【解決手段】複数のモータが有するコイルを通電制御させるモータ駆動集積回路において、吐出側及び吸込側トランジスタを直列接続した第1及び第2の直列接続体による複数のHブリッジ回路と、複数のHブリッジ回路の第1及び第2の直列接続体の接続点から引き出された複数対の端子と、複数対の端子の一対毎に1個のコイルが接続されて独立して通電制御させる第1のモード、又は第1のHブリッジ回路の第1及び第2の直列接続体の各接続点より引き出された一対の端子と、第2のHブリッジ回路の第1又は第2の直列接続体のいずれか一方の接続点より引き出された1個の端子による計3個のコイル接続端子に2個のコイルを接続して順次通電制御させる第2のモードを選択するモード選択回路と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータ駆動集積回路に関する。
電子機器では、各種アクチュエータの駆動源として複数のモータが使用されている。例えば、デジタルカメラの場合、レンズ鏡胴に係るアクチュエータとしては、フォーカシング機構、ズーミング機構、絞り機構、シャッター機構、レンズバリヤ機構等があり、それらの機構を駆動するモータとしては、例えば、定電圧駆動又は飽和駆動のステッピングモータ又はDCモータや、定電流駆動のボイスコイルモータ等が利用されている。そこで、これらのモータを、個々のモータドライバICで駆動するのではなく、システムコストの低減やシステム構築の容易さ等を勘案して、1チップのモータドライバICによって駆動することが提案されている。
かかるモータドライバICは、例えば、二相ステッピングモータが具備するステータの突極に巻回された二相のコイルを通電制御する場合、2個のHブリッジ回路と、それらの2個のHブリッジ回路から引き出された二対計4個のコイル接続端子を具備する必要がある。また、モータドライバICは、例えば、ボイスコイルモータが具備する1個のコイルを通電制御する場合、1個のHブリッジ回路と、その1個のHブリッジ回路から引き出された一対計2個のコイル接続端子を具備する必要がある。このように、モータドライバICは、 “n個(nは二以上の整数)”のコイルを通電制御するためには、単純計算では“2n個”のコイル接続端子が必要となる。
しかしながら、モータドライバICの駆動対象とするアクチュエータの数が多くなる場合、必要とするHブリッジ回路やコイル接続端子の数も多くなり、この結果として、モータドライバICの回路規模の増加が避けられない。このため、隣り合うHブリッジ回路間でコイル接続端子を共用することで、コイル接続端子の数を“2n個”から少なくとも“n+1個”に削減することが提案されている。
具体的には、モータドライバICが、第1の吐出側トランジスタ及び第1の吸込側トランジスタによる第1の直列接続体と、第2の吐出側トランジスタ及び第2の吸込側トランジスタによる第2の直列接続体を有した第1のHブリッジ回路と、第1のHブリッジ回路と隣り合って配置された同じく第1の直列接続体及び第2の直列接続体を有した第2のHブリッジ回路と、を具備する場合、第1のHブリッジ回路の第1の直列接続体と第2の直列接続体の各接続部の間に1個のコイルを、第1のHブリッジ回路の第2の直列接続体と第2のHブリッジ回路の第1の直列接続体の各接続部の間に1個のコイルを接続することができる。
すなわち、“1.5個”分のHブリッジ回路を使用して2個のコイルを通電制御することになる(例えば、以下に示す特許文献1を参照)。尚、第1及び第2の吐出側トランジスタとは、コイルへと電流を吐出するトランジスタであり、第1及び第2の吸込側トランジスタとは、コイルからの電流を吸い込むトランジスタである。
図12は、複数のHブリッジ回路を共用使用する場合の一例を示す図である。
モータドライバIC300は、6個のHブリッジ回路301〜306と、各Hブリッジ回路301〜306から引き出された6対すなわち計12個のコイル接続端子OUT1A、1B〜OUT6A、6Bと、を具備する。
ここで、ロータ310、A相コイル311及びB相コイル312を具備する二相ステッピングモータに関して、A相コイル311はコイル接続端子OUT1A、1Bに接続され、B相コイル312はコイル接続端子OUT4B、5Aに接続される。
また、ロータ320、A相コイル321、B相コイル322を具備する二相ステッピングモータに関して、A相コイル321はコイル接続端子OUT1B、2Aに接続され、B相コイル322はコイル接続端子OUT4A、4Bが接続される。すなわち、Hブリッジ回路301、304と、Hブリッジ回路302のPMOSトランジスタM5(第1の吐出側トランジスタ)及びNMOSトランジスタM6(第1の吸込側トランジスタ)による第1の直列接続体と、Hブリッジ回路305のPMOSトランジスタM17(第1の吐出側トランジスタ)及びNMOSトランジスタM18(第1の吸込側トランジスタ)による第1の直列接続体と、による計3個分のHブリッジ回路を使用して計2個のステッピングモータを駆動することができる。
尚、Hブリッジ回路302のPMOSトランジスタM7(第2の吐出側トランジスタ)及びNMOSトランジスタM8(第2の吸込側トランジスタ)による第2の直列接続体と、Hブリッジ回路305のPMOSトランジスタM19(第2の吐出側トランジスタ)及びNMOSトランジスタM20(第2の吸込側トランジスタ)による第2の直列接続体と、は2個のステッピングモータの駆動に関しては未使用である。このため、これらの第2の直列接続体によって構成される1個分のHブリッジ回路によって、単相DCモータのコイル340を通電制御可能である。
また、Hブリッジ回路303によってボイスコイルモータのボイスコイル330を独立して通電制御可能であり、Hブリッジ回路306によってボイスコイルモータのボイスコイル350を独立して通電制御可能である。
特開2004−104940号公報
ところで、複数のHブリッジ回路の共用使用を前提とした図12に示したようなモータドライバICの場合には、ICの端子数を削減できるが、その一方で、1個のコイル接続端子に共通接続された2個のコイルを同時に通電制御できないという制約が課せられる。このため、図12に示したようなモータドライバICは、自身に接続された複数のコイル全てをシーケンシャルに通電制御するための制御回路を予め具備している。
しかし、例えば、デジタルカメラの場合、ズーミングに応じてフォーカシングや絞りの設定を同時調整させる場合があるが、この場合、ズームモータ、フォーカスモータ及び絞りモータをシーケンシャル駆動ではなく、独立して同時に駆動させることが必要な場合がある。また、各種アクチュエータの初期の位置合わせの際、デジタルカメラの起動時間の短縮化を図るべく、自身に接続された全てのモータを独立して同時に駆動させることが必要な場合もある。
このように、様々な使用形態が想定されうるので、複数のHブリッジ回路の共用使用を前提とした1チップのモータドライバICは、想定内での使用形態に予め対応させておく必要があるが、限られた端子数の制約下では、シーケンシャルに複数のモータを駆動せざるをえず、全てのモータを独立して駆動させる等といった複数のHブリッジ回路の独立使用の形態にも対応させることが困難であった。
前述した課題を解決するための主たる本発明は、複数のモータが有するコイルを通電制御させるモータ駆動集積回路において、第1の吐出側トランジスタ及び第1の吸込側トランジスタを直列接続した第1の直列接続体と、第2の吐出側トランジスタ及び第2の吸込側トランジスタを直列接続した第2の直列接続体と、によって構成される複数のHブリッジ回路と、前記複数のHブリッジ回路それぞれの前記第1の直列接続体及び前記第2の直列接続体の接続点から引き出される複数対のコイル接続端子と、前記複数対のコイル接続端子のそれぞれ一対ごとに第1のコイルが接続されて前記複数のHブリッジ回路をそれぞれ独立して使用することで前記複数対個分の前記第1のコイルを独立して通電制御させる第1のモード、又は、前記複数のHブリッジ回路のうち2個の第1のHブリッジ回路及び第2のHブリッジ回路に関して、当該第1のHブリッジ回路の前記第1及び前記第2の直列接続体の各接続点より引き出された一対の前記コイル接続端子の間に第1のコイルを接続するとともに、当該一対のコイル接続端子のいずれか一方と当該第2のHブリッジ回路の前記第1の直列接続体の接続点より引き出された前記コイル接続端子との間に第2のコイルを接続した場合に、当該第1及び当該第2のコイルを順次通電制御させる第2のモード、のうちいずれか一方のモードを選択するモード選択回路と、を有することとする。
本発明によれば、複数のモータに対して、複数のHブリッジ回路を独立使用する場合を前提とした回路構成をとりつつ、必要に応じて、複数のHブリッジ回路を共用使用する場合であっても使用可能なモータ駆動集積回路を提供することができる。
<Hブリッジ回路独立使用の場合>
図1は、本発明の一実施形態に係るモータドライバIC100(本発明に係る『モータ駆動集積回路』)の内部構成並びにHブリッジ回路独立使用の場合(本発明に係る『第1のモード』)の外部接続関係を示す図である。尚、本実施形態のモータドライバIC100は、デジタルカメラのレンズ鏡胴に係る複数のアクチュエータの各駆動源たる複数のモータが具備するコイルを通電制御させる1チップの集積回路の場合とする。勿論、モータドライバIC100は、デジタルカメラ用途に限定されず、その他の電子機器(例えば、デジタルカメラ付き携帯電話等)が具備する複数のアクチュエータを対象として用いることができる。
モータドライバIC100が対象とするレンズ鏡胴に係るアクチュエータとしては、フォーカシング機構、ズーミング機構、絞り機構、シャッター機構、レンズバリヤ機構等がある。フォーカシング機構は、被写体に対するレンズの焦点を合掌させるもので、ステッピングモータを利用する場合が多い。ズーミング機構は、レンズ焦点を合掌させつつ被写体のズーミングを行うもので、ステッピングモータを利用する場合とDCモータを利用する場合とがある。絞り機構は、レンズに入射される光の光量を調整するもので、ボイスコイルモータを利用する場合やステッピングモータを利用する場合がある。シャッター機構は、レンズシャッターを開閉させるもので、ボイスコイルモータを利用する場合が多い。レンズバリヤ機構は、電源オフの状態でレンズを保護するもので、DCモータを利用する場合が多い。
本実施形態の場合、フォーカスモータとしては定電圧駆動の二相ステッピングモータを、絞りモータとしては定電流駆動のボイスコイルモータを、ズームモータとしては定電圧駆動の二相ステッピングモータを、シャッターモータとしては定電流駆動のボイスコイルモータを、レンズバリヤモータとしては単相DCモータを、それぞれ採用することとする。尚、定電圧駆動とは、定電圧回路を利用してモータのコイルに印加される電圧を一定にする駆動方式のことであり、飽和駆動とは、Hブリッジ回路を構成するトランジスタを完全に飽和させたオン状態でモータのコイルを駆動する方式のことである。また、定電流駆動とは、定電流回路を利用してモータのコイルに流れる励磁電流を一定にする駆動方式のことである。
フォーカスモータやズームモータとして採用する二相ステッピングモータは、内周側に配置され多極着磁された円筒形のロータ(10、30)と、外周側に配置されA相コイル(11、31)とB相コイル(12、32)が4個の突極にそれぞれ巻回された円筒形のステータと、によって構成され、一般的にきめ細かな回転駆動が可能な点に特徴がある。尚、二相ステッピングモータを駆動する場合には、A相コイル(11、31)とB相コイル(12、32)それぞれを正逆駆動する必要がある。
絞りモータやシャッターモータとして採用するボイスコイルモータは、ステータの磁界中に置かれたボイスコイル(20、40)に電流を流すことで回転駆動され、一般的に高速な制御応答が可能な点に特徴がある。
レンズバリヤモータとして採用する単相DCモータは、外周側に配置され二極着磁された円筒形のロータと、内周側に配置され単相コイル80が巻回された円筒形のステータと、によって構成され、一般的に小型化が容易な点に特徴がある。尚、DCモータを駆動する場合には、単相コイル80の正逆駆動とブレーキ駆動が必要となる。
また、図1に示すモータドライバIC100は、自身に内蔵された複数のHブリッジ回路を独立使用する場合であり、複数のHブリッジ回路それぞれに接続された複数のコイルを同時並列的に通電制御することが必要となる場合である。
例えば、デジタルカメラでの撮影において、静止画撮影モードでは操作レスポンスを短縮させるべく若しくは動画撮影モードに対応させるべく、ズーミングの最中にフォーカスや絞りを設定することが必要な場合がある。従って、この場合において、ズーミングモータの駆動と併行して、フォーカスモータや絞りモータを同時駆動させる必要があるが、本モータドライバIC100は、かかる同時駆動に対応可能とする。
また、例えば、フォーカスや絞りを設定した後に、手ブレ(振動)などの外乱によってアクチュエータ等が設定位置からズレないようにすべく、フォーカスモータや絞りモータを微小電流で保持通電した状態で、シャッターモータを駆動させる場合がある。従って、この場合において、シャッターモータの駆動と併行して、フォーカスモータや絞りモータを同時駆動させる必要があるが、本モータドライバIC100は、かかる同時駆動に対応可能とする。
さらに、例えば、デジタルカメラの電源オンをした後から撮影可能な状態とさせるまでの起動時間を短縮させるべく、各アクチュエータの初期の位置合わせの際に、各アクチュエータを同時に駆動させることが必要な場合がある。特に、電源オフ時にレンズ鏡胴がカメラボディに収納されるタイプのデジタルカメラの場合、電源オフ時にレンズ鏡胴内にズーミング機構やフォーカシング機構が収納されているため、如何にして初期の位置合わせを短時間で行うかが課題となっている。従って、デジタルカメラの電源オンと同時に、まずはズームモータを駆動してレンズ鏡胴を伸ばすとともに、それと同時にフォーカスモータ、絞りモータ、シャッターモータの初期位置合わせを行う等して、デジタルカメラの起動時間の短縮化を図ることになるが、本モータドライバIC100は、かかる同時駆動に対応可能とする。
ここで、本モータドライバIC100は、6個のHブリッジ回路101〜106と、6対すなわち計12個のコイル接続端子OUT1A、1B〜OUT6A、6Bと、を具備しており、複数のモータの同時駆動を可能とさせるべく、駆動対象とするモータとしては、フォーカスモータ(定電圧駆動の二相ステッピングモータ)、絞りモータ(定電流駆動のボイスコイルモータ)、ズームモータ(定電圧駆動の二相ステッピングモータ)、シャッターモータ(定電流駆動のボイスコイルモータ)の計4個のモータの場合とする。従って、通電制御対象とするコイルとしては、フォーカスモータのA相コイル11(1ch)、B相コイル12(2ch)、絞りモータのボイスコイル20(3ch)、ズームモータのA相コイル31(4ch)、B相コイル32(5ch)、シャッターモータのボイスコイル40(6ch)の計6個のコイル(計6ch)の場合である。
Hブリッジ回路101、102、104、105は、定電圧駆動又は飽和駆動のモータのいずれにも対応可能なものである。すなわち、本実施形態の場合、Hブリッジ回路101、102、104、105は、フォーカスモータとズームモータに対応可能である。ここで、Hブリッジ回路101、102、104、105の構成としては、例えば、Hブリッジ回路101は、PMOSトランジスタM1(本発明に係る『第1の吐出側トランジスタ』)及びNMOSトランジスタM2(本発明に係る『第1の吸込側トランジスタ』)による第1の直列接続体と、PMOSトランジスタM3(本発明に係る『第2の吐出側トランジスタ』)及びNMOSトランジスタM4(本発明に係る『第2の吸込側トランジスタ』)による第2の直列接続体を有する。尚、PMOSトランジスタM1、M3の各ソースの共通接続点より電源端子VCC1が引き出され、NMOSトランジスタM2、M4の各ソースの共通接続点より接地端子GND1が引き出される。また、PMOSトランジスタM1とNMOSトランジスタM2の各ドレインを接続した接続点よりコイル接続端子OUT1Aが引き出され、PMOSトランジスタM3とNMOSトランジスタM4の各ドレインを接続した接続点よりコイル接続端子OUT1Bが引き出される。尚、その他のHブリッジ回路102、104、105の構成は、Hブリッジ回路101の構成と同様であるため説明を省略する。
Hブリッジ回路103、106は、定電流駆動のモータに対応したものである。すなわち、本実施形態の場合、Hブリッジ回路103、106は、絞りモータとシャッターモータに対応可能である。ここで、Hブリッジ回路103、106の構成としては、例えば、Hブリッジ回路103は、PMOSトランジスタM9(本発明に係る『第1の吐出側トランジスタ』)及びNMOSトランジスタM10(本発明に係る『第1の吸込側トランジスタ』)による第1の直列接続体と、PMOSトランジスタM11(本発明に係る『第2の吐出側トランジスタ』)及びNMOSトランジスタM12(本発明に係る『第2の吸込側トランジスタ』)による第2の直列接続体を有する。尚、PMOSトランジスタM9、M11の各ソースの共通接続点より電源端子VCC1が引き出され、NMOSトランジスタM10、M12の各ソースの共通接続点より外部抵抗RXを接続するための抵抗接続端子SEN1が引き出される。ここで、外部抵抗RXは、定電流駆動を行うためにHブリッジ回路103に流れる電流を検出するための抵抗である。また、PMOSトランジスタM9とNMOSトランジスタM10の各ドレインを接続した接続点よりコイル接続端子OUT3Aが引き出され、PMOSトランジスタM11とNMOSトランジスタM12の各ドレインを接続した接続点よりコイル接続端子OUT3Bが引き出される。尚、Hブリッジ回路106の構成は、Hブリッジ回路103の構成と同様であるため説明を省略する。
ここで、図1に示すモータドライバIC100の6対のコイル接続端子OUT1A、1B〜OUT6A、6Bそれぞれに接続されるコイルを図2に示す。図2に示すように、コイル接続端子OUT1A、1Bにはフォーカスモータ(ステッピングモータ)のA相コイル11が接続され、コイル接続端子OUT2A、2Bにはフォーカスモータ(ステッピングモータ)のB相コイル12が接続され、コイル接続端子OUT3A、3Bには絞りモータ(ボイスコイルモータ)のボイスコイル20が接続され、コイル接続端子OUT4A、4Bにはズームモータ(ステッピングモータ)のA相コイル31が接続され、コイル接続端子5A、5Bにはズームモータ(ステッピングモータ)のB相コイル32が接続され、コイル接続端子6A、6Bにはシャッターモータ(ボイスコイルモータ)のボイスコイル40が接続される。このように、Hブリッジ回路を独立使用する場合(『第1のモード』)では、複数のHブリッジ回路それぞれの第1の直列接続体及び第2の直列接続体の接続点から引き出された複数対のコイル接続端子のそれぞれ一対ごとに、1個のコイルが接続されて複数のHブリッジ回路をそれぞれ独立して使用することで複数対個分のコイルを独立して通電制御させることになる。
また、モータドライバIC100は、マイクロコンピュータ200と8ビット3線シリアルデータ転送を行うべく、クロック入力端子SCLK、データ入力端子DATA、ラッチパルス入力端子STBを具備する。尚、マイクロコンピュータ200は、モータドライバIC100の制御全体を司るプロセッサである。図3は、マイクロコンピュータ200からシリアルデータ転送される際のタイミングチャートの一例を示す図である。同図に示すように、8ビットのシリアルデータD0〜D7が、シリアルクロック信号SCLKの立ち上がりエッジのタイミングで、D0、D1、・・・、D7の順に、データ入力端子DATAへと入力される。なお、クロックSCLKの立ち上がりエッジは、モータドライバIC100側のフリップフロップ等のセットアップ・ホールド制約に余裕を持たせるべく、各シリアルデータD0〜D7のデータ転送幅の中間付近に位置するように設定され、かかるクロックSCLKがクロック入力端子SCLKへと入力される。ラッチパルスSTBは、最後のシリアルデータD7から所定期間経過後に立ち上がるように設定され、かかるラッチパルスSTBが、ラッチパルス入力端子STBへと入力される。尚、モータドライバIC100側では、ラッチパルスSTBの立ち上がりによって、データ入力端子DATAへと入力された8ビットのシリアルデータD0〜D7の全データをラッチする。
ここで、モータドライバIC100は、クロック入力端子SCLK、データ入力端子DATA、ラッチパルス入力端子STBへとそれぞれ入力されたデータをもとに、コイル11、12、20、31、32、40を通電制御すべく、シリアル・パラレル変換回路110、通電ロジック回路120を具備する。尚、シリアル・パラレル変換回路110及び通電ロジック回路120は、本発明に係る『モード選択回路』の一実施形態である。
シリアル・パラレル変換回路110は、データ入力端子DATAに順次入力された8ビットのシリアルデータD0〜D7を、クロック入力端子SCLKに入力されたクロックSCLKの立ち上がりエッジによってシフトレジスタ等で順次保持し、最終的には8ビットのパラレルデータD0〜D7へと変換するものである。また、シリアル・パラレル変換回路110は、ラッチパルス入力端子STBに入力されたラッチパルスSTBの立ち上がりエッジによって、8ビットのパラレルデータD0〜D7を通電ロジック回路120へと転送する。このように、シリアル・パラレル変換回路110を具備することで、例えば、本実施形態のように8ビット分の入力端子を3ビット分の入力端子へと省略することができ、モータドライバIC100の端子数の削減、ひいては、モータドライバIC100の回路規模の縮小化に寄与する。
通電ロジック回路120は、シリアル・パラレル変換回路110から転送された8ビットのパラレルデータD0〜D7を格納並びに更新する制御レジスタ121を具備する。通電ロジック回路120は、制御レジスタ121に格納された8ビットのパラレルデータD0〜D7のうち上位3ビットD0〜D2(本発明に係る『モード識別子』)の内容に基づいて、モータドライバIC100がHブリッジ回路を独立使用する場合又は後述の共用使用する場合のいずれであるかを識別する。このように、モータドライバIC100は、マイクロコンピュータ200によって指定されたパラレルデータD0〜D7のうち上位3ビットD0〜D2に基づいて、マイクロコンピュータ200のシステム制御と併行してHブリッジ回路が独立使用される場合か共用使用される場合かを容易且つモータ駆動を実施するタイミングで識別することができる。
また、通電ロジック回路120は、制御レジスタ121に格納された8ビットのパラレルデータD0〜D7のうち上位3ビットを除く5ビットD3〜D7(本発明に係る『通電制御情報』)の内容を順次解析して、フォーカスモータ、絞りモータ、ズームモータ、シャッターモータ等を駆動すべく、A相コイル11、31、B相コイル12、32、ボイスコイル20、40の各通電方向や各通電期間等の通電制御を行う。尚、かかる通電制御は、Hブリッジ回路101〜106の各トランジスタのオン・オフによって行われる。
<Hブリッジ回路共用使用の場合>
図4は、図1に示したモータドライバIC100に関して、Hブリッジ回路101〜106のうち、定電圧駆動又は飽和駆動に対応可能なHブリッジ回路101、102、104、105を共用使用する場合(本発明に係る『第2のモード』)の外部接続関係並びにモータドライバIC100の内部構成を示す図である。尚、図4に示す場合とは、図1に示したモータドライバIC100がHブリッジ回路101〜106の独立使用を前提とした回路構成をとってはいるが、通電制御対象とするモータのコイル数が増えた際に端子数の節約を図るために、定電圧駆動又は飽和駆動のHブリッジ回路101、102、104、105を共用使用する場合である。従って、本発明によれば、Hブリッジ回路を独立使用する場合と共用使用する場合それぞれにおいて、モータドライバICを別個に用意する必要がなくなる。
尚、図4に示すモータドライバIC100が駆動対象とするモータとしては、フォーカスモータ(定電圧駆動の二相ステッピングモータ)、絞りモータ(定電流駆動のボイスコイルモータ)、ズームモータ(定電圧駆動の二相ステッピングモータ)、シャッターモータ(定電流駆動のボイスコイルモータ)、レンズバリヤモータ(単相DCモータ)の計5個のモータの場合とする。従って、通電制御対象とするコイルとしては、フォーカスモータのロータ50の周囲に配置されたA相コイル51、B相コイル52、絞りモータのボイスコイル70、ズームモータのロータ60の周囲に配置されたA相コイル61、B相コイル62、シャッターモータのボイスコイル90、レンズバリヤモータの単相コイル80の計7個のコイルの場合である。
ここで、図4に示すモータドライバIC100の6対のコイル接続端子OUT1A、1B〜OUT6A、6Bそれぞれに接続されたモータのコイルを、図5に示しておく。図5に示すように、コイル接続端子OUT1A、1Bにはフォーカスモータ(ステッピングモータ)のA相コイル51(本発明に係る『第1のコイル』)が接続され、コイル接続端子OUT4A、4Bにはフォーカスモータ(ステッピングモータ)のB相コイル52(本発明に係る『第1のコイル』)が接続され、コイル接続端子OUT1B、2Aにはズームモータ(ステッピングモータ)のA相コイル61が接続され、コイル接続端子4B、5Aにはズームモータ(ステッピングモータ)のB相コイル62が接続される。
すなわち、Hブリッジ回路101、104(本発明に係る『第1のHブリッジ回路』)と、Hブリッジ回路102(本発明に係る『第2のHブリッジ回路』)のPMOSトランジスタM5及びNMOSトランジスタM6による第1の直列接続体と、Hブリッジ回路105(本発明に係る『第2のHブリッジ回路』)のPMOSトランジスタM17及びNMOSトランジスタM18による第1の直列接続体と、による計3個分のHブリッジ回路によって、2個のステッピングモータが有する計4個分のコイルを駆動できる。尚、A相コイル51、61は、コイル接続端子OUT1Bを共用しているため同時通電制御が不可能であり、A相コイル51、61の各通電制御を順次行わざるをえず、B相コイル52、62もまた同様に、コイル接続端子OUT4Bを共用しているため同時通電制御が不可能であり、B相コイル52、62の各通電制御を順次行わざるをえない。
このように、Hブリッジ回路を共用使用する場合(本発明に係る『第2のモード』)では、複数のHブリッジ回路のうちいずれか2個の第1のHブリッジ回路及び第2のHブリッジ回路に関して、当該第1のHブリッジ回路の第1及び第2の直列接続体の各接続点より引き出された一対の前記コイル接続端子の間に第1のコイルを接続するとともに、当該一対のコイル接続端子のいずれか一方と当該第2のHブリッジ回路の第1の直列接続体の接続点より引き出されたコイル接続端子との間に第2のコイルを接続した場合に、当該第1及び当該第2のコイルを順次通電制御させることになる。
尚、Hブリッジ回路102のPMOSトランジスタM7及びNMOSトランジスタM8による第2の直列接続体と、Hブリッジ回路105のPMOSトランジスタM19及びNMOSトランジスタM20による第2の直列接続体と、は2個のステッピングモータの駆動に関しては未使用である。このため、これらの第2の直列接続体によって構成されるHブリッジ回路によって、2個のステッピングモータのA相及びB相コイル(51、52、61、62)の通電制御とは独立して、単相DCモータの単相コイル80を通電制御可能である。従って、コイル接続端子OUT2B、5Bには単相DCモータの単相コイル80が接続される。
また、定電流駆動のモータに対応したHブリッジ回路103、106は、Hブリッジ回路101、102、104、105とは駆動方式が異なっているため、本実施形態の場合は、Hブリッジ回路の共用使用の対象から除外している。従って、コイル接続端子OUT3A、3Bには絞りモータ(ボイスコイルモータ)のボイスコイル70が接続され、コイル接続端子OUT6A、6Bにはシャッターモータ(ボイスコイルモータ)のボイスコイル90が接続される。すなわち、ボイスコイル70、90は、A相コイル51、61、B相コイル52、62ならびに単相コイル80の通電制御とは独立して、通電制御可能である。尚、本実施形態の場合以外にも、Hブリッジ回路103、106を共用使用することは可能である。
<制御レジスタの状態設定>
==モード選択==
図6は、通電ロジック回路120が、制御レジスタ121に格納された8ビットのパラレルデータのうち上位3ビットのシリアルデータD0〜D2(本発明に係る『モード識別子』)に基づいて、Hブリッジ回路が独立使用される場合か又は共用使用される場合かを識別するとともに、その識別された場合における通電制御対象とするモータの状態設定例を示す図である。
図6に示す状態設定例では、シリアルデータD0〜D2が、「000」、「100」、「010」、「110」、「001」、「101」の場合に、通電ロジック回路120は、図1に示すようにHブリッジ回路101〜106が独立使用される場合である旨を識別する。尚、3ビットのシリアルデータD0〜D2が、「000」の場合にはフォーカスモータ(ステッピングモータ)のA相コイル11(1ch)とB相コイル12(2ch)の通電制御が選択され、「100」の場合にはズームモータ(ステッピングモータ)のA相コイル31(4ch)とB相コイル32(5ch)の通電制御が選択され、「110」の場合には絞りモータとシャッターモータのボイスコイル20、40(3ch、6ch)の通電制御が選択される。尚、「010」、「001」、「101」の場合は予備であり、必要に応じて使用される。
従って、通電ロジック回路120は、例えば、上位3ビットが「000」であるパラレルデータD0〜D7と、上位3ビットである「100」のパラレルデータD0〜D7と、上位3ビットである「110」のパラレルデータD0〜D7を所定周期で全て取得しておき、A相コイル11、31、B相コイル12、32、ボイスコイル20、40を一斉に独立して通電制御を可能とする。
また、図6に示す状態設定例では、上位3ビットのシリアルデータD0〜D2が、「011」、「111」の場合に、通電ロジック回路120は、図4に示すようにHブリッジ回路101〜106が共用使用される場合、詳述すると、Hブリッジ回路101、102、104、105が共用使用される場合である旨を識別する。
尚、上位3ビットのシリアルデータD0〜D2が、「011」の場合にはフォーカスモータ(ステッピングモータ)のA相コイル51及びB相コイル52、レンズバリヤモータ(DCモータ)の単相コイル80の通電制御が選択され、「111」の場合にはズームモータ(ステッピングモータ)のA相コイル61及びB相コイル62の通電制御が選択される。絞りモータとシャッターモータのボイスコイル20、40の通電制御に関しては、Hブリッジ回路が独立使用の場合での「110」の場合を共用する。
==Hブリッジ回路独立使用(合計6ch)の場合==
通電ロジック回路120は、パラレルデータD0〜D7の上位3ビットD0〜D2が「000」、「100」、「110」のいずれかである場合、図1に示すようにHブリッジ回路101〜106が独立して使用される旨を識別する。以下では、かかる場合において、それぞれの詳細な通電制御の内容について説明する。
<<1ch/2ch設定(「000」)>>
図7(a)は、A相コイル11(1ch)とB相コイル12(2ch)の通電制御が選択された場合のパラレルデータD0〜D7の各機能設定を示す図であり、図7(b)は、この場合の詳細な通電制御の設定内容を示す図である。
図7(a)に示すとおり、パラレルデータD3、D4は、A相コイル11と接続されるコイル接続端子OUT1A、1Bの出力論理レベルの内容を示し、パラレルデータD5、D6は、B相コイル12と接続されるコイル接続端子OUT2A、2Bの出力論理レベルの内容を示す。また、パラレルデータD7は、飽和駆動又は定電圧駆動のいずれかである旨を識別するためのフラグである。従って、上位3ビットが「000」のパラレルデータD0〜D7のみの内容で、フォーカスモータが飽和駆動又は定電圧駆動のいずれか一方である旨を識別可能となり、また、A相コイル11、B相コイル12の2相励磁又は1−2相励磁が可能となる。
尚、A相コイル11の通電制御は、図7(b)に示すように、パラレルデータD3、D4の内容によって、「00」の場合には待機モード、「10」の場合には正転モード、「01」の場合には逆転モード、「11」の場合にはブレーキモードのいずれかを設定可能である。
A相コイル11は、正転モードの場合、コイル接続端子OUT1Aからコイル接続端子OUT1Bに向けて順方向通電がなされる。従って、この場合、通電ロジック回路120は、Hブリッジ回路101に対して、PMOSトランジスタM1、NMOSトランジスタM4をオンさせるとともに、PMOSトランジスタM3、NMOSトランジスタM2をオフさせる。
A相コイル11は、逆転モードの場合、コイル接続端子OUT1Bからコイル接続端子OUT1Aに向けて逆方向通電がなされる。従って、この場合、通電ロジック回路120は、Hブリッジ回路101に対して、PMOSトランジスタM3、NMOSトランジスタM2をオンさせるとともに、PMOSトランジスタM1、NMOSトランジスタM4をオフさせる。
ブレーキモードの場合、A相コイル11を短絡させる。従って、この場合、通電ロジック回路120は、Hブリッジ回路101に対して、吐出側のPMOSトランジスタM1、M3をオフさせるとともに、吸込側のNMOSトランジスタM2、M4をオンさせる。
一方、B相コイル12の通電制御は、図7(b)に示すように、パラレルデータD5、D6の内容によってなされるが、A相コイル11の場合と同様であるため説明を省略する。
<<4ch/5ch設定(「100」)>>
図8(a)は、A相コイル31(4ch)とB相コイル32(5ch)の通電制御が選択された場合のパラレルデータD0〜D7の各機能設定を示す図であり、図8(b)は、この場合の詳細な通電制御の設定内容を示す図である。
図8(a)に示すとおり、パラレルデータD3、D4は、A相コイル31と接続されるコイル接続端子OUT4A、4Bの出力論理レベルの内容を示し、パラレルデータD5、D6は、B相コイル32と接続されるコイル接続端子OUT5A、5Bの出力論理レベルの内容を示す。また、パラレルデータD7は、飽和駆動又は定電圧駆動のいずれかである旨を識別するためのフラグである。従って、上位3ビットが「100」のパラレルデータD0〜D7のみの内容で、ズームモータが飽和駆動又は定電圧駆動のいずれか一方である旨を識別可能となり、また、A相コイル31、B相コイル32の2相励磁又は1−2相励磁が可能となる。
尚、A相コイル31、B相コイル32は、図8(b)に示すような通電制御がなされるが、前述したA相コイル11の場合と同様であるため説明を省略する。
<<3ch/6ch設定(「110」)>>
図9(a)は、ボイスコイル20(3ch)とボイスコイル40(6ch)の通電制御が選択された場合のパラレルデータD0〜D7の各機能設定を示す図であり、図9(b)は、この場合の詳細な通電制御設定を示す図である。
パラレルデータD3、D4は、ボイスコイル20と接続されるコイル接続端子OUT3A、3Bの出力論理レベルの内容を示し、パラレルデータD5、D6は、ボイスコイル40と接続されるコイル接続端子OUT6A、6Bの出力論理レベルの内容を示す。また、パラレルデータD7は、コイル接続端子OUT1A、1B 、2A、4A、4B、5A以外のその他の出力をイネーブルとするか否かを選択するためのフラグである。従って、上位3ビットが「100」のパラレルデータD0〜D7のみの内容で、ボイスコイル20、40の同時駆動が可能となる。
尚、ボイスコイル20、40は、図9(b)に示すような通電制御がなされるが、前述したA相コイル11の場合と同様であるため説明を省略する。
===Hブリッジ回路共用使用(合計7ch)の場合===
通電ロジック回路120は、パラレルデータD0〜D7の上位3ビットD0〜D2が「011」、「111」のいずれかである場合、図4に示すようにHブリッジ回路101、102、104、105が共用使用される旨を識別する。以下では、かかる場合において、それぞれの詳細な通電制御の内容について説明する。
<<OUT1A−1B間/OUT4A−4B間/OUT2B−5B間設定(「011」)>>
図10(a)は、A相コイル51、B相コイル62及び単相コイル80の通電制御が選択された場合のパラレルデータD0〜D7の各機能設定を示す図であり、図10(b)は、この場合の詳細な通電制御の設定内容を示す図である。
図10(a)に示すとおり、パラレルデータD3は、A相コイル51とB相コイル62を交互に通電させるか(以下、1相励磁)又は同時通電させるか(以下、2相励磁)を選択するためのフラグである。パラレルデータD4、D5は、1相励磁又は2相励磁の場合において、A相コイル51と接続されるコイル接続端子OUT1A、1Bの出力論理レベルの内容と、B相コイル62と接続されるコイル接続端子OUT4A、4Bの出力論理レベルの内容を示す。パラレルデータD6、D7は、単相コイル80と接続されるコイル接続端子OUT2B、5Bの出力論理レベルの内容を示す。従って、通電ロジック回路120は、当該8ビットのパラレルデータD0〜D7のみでレンズバリヤモータを駆動可能であり、また、以下の上位3ビットD0〜D2が「111」の場合の8ビットのパラレルデータD0〜D7との組み合わせで、フォーカスモータ、ズームモータを駆動できる。
尚、パラレルデータD3が「0」であり、1相励磁が選択された場合、図10(b)に示すように、A相コイル51の逆転モード、B相コイル62の正転モード、A相コイル51の正転モード、B相コイル62の逆転モードの順で、繰り返し通電制御がなされる。また、パラレルデータD3が「1」であり、2相励磁が選択された場合、A相コイル51の逆転モード且つB相コイル62の正転モード、A相コイル51の正転モード且つB相コイル62の正転モード、A相コイル51の正転モード且つB相コイル62の逆転モード、A相コイル51の逆転モード且つB相コイル62の逆転モードの順で、繰り返し通電制御がなされる。
A相コイル51は、正転モードの場合、コイル接続端子OUT1Aからコイル接続端子OUT1Bに向けて順方向通電がなされる。従って、この場合、通電ロジック回路120は、Hブリッジ回路101に対して、PMOSトランジスタM1、NMOSトランジスタM4をオンさせるとともに、PMOSトランジスタM3、NMOSトランジスタM2をオフさせる。
A相コイル51は、逆転モードの場合、コイル接続端子OUT1Bからコイル接続端子OUT1Aに向けて逆方向通電がなされる。従って、この場合、通電ロジック回路120は、Hブリッジ回路101に対して、PMOSトランジスタM3、NMOSトランジスタM2をオンさせるとともに、PMOSトランジスタM1、NMOSトランジスタM4をオフさせる。
尚、B相コイル62の正転モードならびに逆転モードは、A相コイル51の場合と同様であるため説明を省略する。
<<OUT1B−2A間/OUT4B−5A間設定(「111」)>>
図11(a)は、A相コイル61とB相コイル62の通電制御が選択された場合のパラレルデータD0〜D7の各機能設定を示す図であり、図11(b)は、この場合の詳細な通電制御の設定内容を示す図である。
図11(a)に示すとおり、パラレルデータD3は、A相コイル61とB相コイル62を交互に通電させるか(以下、1相励磁)又は同時通電させるか(以下、2相励磁)を選択するためのフラグである。パラレルデータD4、D5は、1相励磁又は2相励磁の場合において、A相コイル61と接続されるコイル接続端子OUT1B、2Aの出力論理レベルの内容と、B相コイル62と接続されるコイル接続端子OUT4B、5Aの出力論理レベルの内容を示す。パラレルデータD6は、フォーカスモータ及びズームモータが定電圧駆動又は飽和駆動のいずれかである旨を識別するためのフラグであり、パラレルデータD7は、DCモータが定電圧駆動又は飽和駆動のいずれかである旨を識別するためのフラグである。従って、通電ロジック回路120は、前述した上位3ビットD0〜D2が「011」の場合の8ビットのパラレルデータD0〜D7との組み合わせで、通電ロジック回路120は、フォーカスモータ、ズームモータを駆動することができる。
尚、パラレルデータD3が「0」であり、1相励磁が選択された場合、図11(b)に示すように、A相コイル61の逆転モード、B相コイル62の正転モード、A相コイル61の正転モード、B相コイル62の逆転モードの順で、繰り返し通電制御がなされる。また、パラレルデータD3が「1」であり、2相励磁が選択された場合、A相コイル61の逆転モード且つB相コイル62の正転モード、A相コイル61の正転モード且つB相コイル62の正転モード、A相コイル61の正転モード且つB相コイル62の逆転モード、A相コイル61の逆転モード且つB相コイル62の逆転モードの順で、繰り返し通電制御がなされる。
A相コイル61は、正転モードの場合、コイル接続端子OUT1Bからコイル接続端子OUT2Aに向けて順方向通電がなされる。この場合、通電ロジック回路120は、Hブリッジ回路101におけるPMOSトランジスタM3及びNMOSトランジスタM6による第2の直列接続体と、Hブリッジ回路102におけるPMOSトランジスタM5及びNMOSトランジスタM7による第1の直列接続体と、を1組のHブリッジ回路と見なす。従って、通電ロジック回路120は、PMOSトランジスタM5、NMOSトランジスタM6をオンさせるとともに、PMOSトランジスタM5、NMOSトランジスタM4をオフさせる。
A相コイル61は、逆転モードの場合、コイル接続端子OUT2Aからコイル接続端子OUT1Bに向けて逆方向通電がなされる。従って、この場合、通電ロジック回路120は、PMOSトランジスタM5、NMOSトランジスタM4をオンさせるとともに、PMOSトランジスタM3、NMOSトランジスタM6をオフさせる。
B相コイル62は、正転モードの場合、コイル接続端子OUT4Bからコイル接続端子OUT5Aに向けて順方向通電がなされる。この場合、通電ロジック回路120は、Hブリッジ回路104におけるPMOSトランジスタM15及びNMOSトランジスタM16による第2の直列接続体と、Hブリッジ回路105におけるPMOSトランジスタM17及びNMOSトランジスタM18による第1の直列接続体と、を1組のHブリッジ回路と見なす。従って、通電ロジック回路120は、PMOSトランジスタM15、NMOSトランジスタM18をオンさせるとともに、PMOSトランジスタM17、NMOSトランジスタM16をオフさせる。
B相コイル62は、逆転モードの場合、コイル接続端子OUT5Aからコイル接続端子OUT4Bに向けて逆方向通電がなされる。従って、この場合、通電ロジック回路120は、PMOSトランジスタM17、NMOSトランジスタM16をオンさせるとともに、PMOSトランジスタM15、NMOSトランジスタM18をオフさせる。
以上、本実施形態について説明したが、前述した実施例は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更/改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
本発明の一実施形態に係るモータドライバICの内部構成並びにHブリッジ回路を独立使用する場合の外部接続関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係るHブリッジ回路を独立使用する場合のコイル接続端子のモータ接続の一例を示す図である。 マイクロコンピュータからシリアルデータ転送される際のタイミングチャートの一例を示す図である 本発明の一実施形態に係るモータドライバICの内部構成並びにHブリッジ回路を共用使用する場合の外部接続関係を示す図である。 本発明の一実施形態に係るHブリッジ回路を共用使用する場合のコイル接続端子のモータ接続の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る制御レジスタに格納された上位3ビットのシリアルデータD0〜D2による状態設定例を示す図である。 図7(a)は、本発明の一実施形態に係るHブリッジ回路を独立使用し且つ1ch及び2chの通電制御が選択された場合のパラレルデータD0〜D7の各機能設定を示す図であり、図7(b)は、この場合の詳細な通電制御の設定内容を示す図である。 図8(a)は、本発明の一実施形態に係るHブリッジ回路を独立使用し且つ4ch及び5chの通電制御が選択された場合のパラレルデータD0〜D7の各機能設定を示す図であり、図8(b)は、この場合の詳細な通電制御の設定内容を示す図である。 図9(a)は、本発明の一実施形態に係るHブリッジ回路を独立使用し且つ3ch及び6chの通電制御が選択された場合のパラレルデータD0〜D7の各機能設定を示す図であり、図9(b)は、この場合の詳細な通電制御の設定内容を示す図である。 図10(a)は、本発明の一実施形態に係るHブリッジ回路を共用使用し且つ1ch、4ch及び7chの通電制御が選択された場合のパラレルデータD0〜D7の各機能設定を示す図であり、図10(b)は、この場合の詳細な通電制御の設定内容を示す図である。 図11(a)は、本発明の一実施形態に係るHブリッジ回路を共用使用し且つ2ch及び5chの通電制御が選択された場合のパラレルデータD0〜D7の各機能設定を示す図であり、図11(b)は、この場合の詳細な通電制御の設定内容を示す図である。 モータドライバICが有する複数のHブリッジ回路を共用使用する場合の外部接続関係を示す図である。
符号の説明
11、31、51、61、311、321 A相コイル
12、32、52、62、312、322 B相コイル
10、30、50、60、310、320 ロータ
20、40、70、90、330、350 ボイスコイル
80、340 単相コイル
100、300 モータドライバIC
101〜106、301〜306 Hブリッジ回路
110 シリアル・パラレル変換回路
120 通電ロジック回路
121 制御レジスタ
200 マイクロコンピュータ

Claims (7)

  1. 複数のモータが有するコイルを通電制御させるモータ駆動集積回路において、
    第1の吐出側トランジスタ及び第1の吸込側トランジスタを直列接続した第1の直列接続体と、第2の吐出側トランジスタ及び第2の吸込側トランジスタを直列接続した第2の直列接続体と、によって構成される複数のHブリッジ回路と、
    前記複数のHブリッジ回路それぞれの前記第1の直列接続体及び前記第2の直列接続体の接続点から引き出される複数対のコイル接続端子と、
    前記複数対のコイル接続端子のそれぞれ一対ごとに第1のコイルが接続されて前記複数のHブリッジ回路をそれぞれ独立して使用することで前記複数対個分の前記第1のコイルを独立して通電制御させる第1のモード、又は、
    前記複数のHブリッジ回路のうち2個の第1のHブリッジ回路及び第2のHブリッジ回路に関して、当該第1のHブリッジ回路の前記第1及び前記第2の直列接続体の各接続点より引き出された一対の前記コイル接続端子の間に第1のコイルを接続するとともに、当該一対のコイル接続端子のいずれか一方と当該第2のHブリッジ回路の前記第1の直列接続体の接続点より引き出された前記コイル接続端子との間に第2のコイルを接続した場合に、当該第1及び当該第2のコイルを順次通電制御させる第2のモード、
    のうちいずれか一方のモードを選択するモード選択回路と、
    を有することを特徴とするモータ駆動集積回路。
  2. 前記モード選択回路は、
    前記モータ駆動集積回路の全体の制御を司るマイクロコンピュータによって指定された前記第1又は前記第2のモードのいずれか一方である旨を示すモード識別子に基づいて、前記第1又は前記第2のモードのいずれか一方を選択すること、
    を特徴とする請求項1に記載のモータ駆動集積回路。
  3. 前記モード識別子と当該モード識別子が示す一方のモード下での前記コイルの通電制御情報とを有したシリアルデータを、前記マイクロコンピュータから入力するためのシリアル入力端子を有し、
    前記モード選択回路は、
    前記マイクロコンピュータからの前記シリアルデータを前記シリアル入力端子を介して取得して当該シリアルデータをパラレルデータへと変換するシリアル・パラレル変換回路と、
    前記パラレルデータが有する前記モード識別子に基づいて前記第1又は前記第2のモードのいずれか一方である旨を識別するとともに、前記パラレルデータが有する前記通電制御情報に基づいて当該識別された一方のモード下での前記コイルを通電制御する通電ロジック回路と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載のモータ駆動集積回路。
  4. 前記第1のモードは、前記通電制御情報に基づいて、前記第1又は前記複数対個分の前記第1のコイルの独立した通電方向を制御すること、を特徴とする請求項3に記載のモータ駆動集積回路。
  5. 前記第2のモードは、前記通電制御情報に基づいて、前記第1又は前記第2のコイルのうち一方が通電されたら他方が通電されないように通電方向を順次制御すること、を特徴とする請求項3に記載のモータ駆動集積回路。
  6. 前記複数のHブリッジ回路は、
    複数の定電圧駆動用Hブリッジ回路と複数の定電流駆動用Hブリッジ回路を有しており、
    前記複数の定電圧駆動用Hブリッジ回路の間で前記第1又は前記第2のモードが選択されるとともに、
    前記複数の定電流駆動用Hブリッジ回路の間で前記第1又は前記第2のモードが選択されること、
    を特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のモータ駆動集積回路。
  7. 前記第1のモードの場合の前記複数のモータは、デジタルカメラのフォーカシング機構、ズーミング機構、絞り機構及びシャッター機構をそれぞれ駆動するためのモータであり、
    前記第2のモードの場合の前記複数のモータは、デジタルカメラのフォーカシング機構、ズーミング機構、絞り機構、シャッター機構、レンズバリヤ機構をそれぞれ駆動するためのモータであること、
    を特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のモータ駆動集積回路。

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