JP2007243859A - 画像符号化装置及び画像符号化プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】演算量が少なく、予測効率の低下しない効率的な画像符号化を実行すること。
【解決手段】原画像信号が入力すると、イントラ予測ブロックサイズ決定部101は、原画像信号を基に原画誤差評価値を算出し、評価しきい値と比較する。誤差しきい値よりも原画像誤差評価値の方が小さい場合には、予測効率が高いと判断して、大きい16×16ブロックサイズをイントラ予測の際のブロックサイズとして選択してイントラ予測部103に指示する。これに対し、誤差しきい値よりも原画像誤差評価値の方が大きい場合には、画予測効率が悪いと判断して、小さい4×4のブロックサイズをイントラ予測の際のブロックサイズとして選択してイントラ予測部103に指示して、イントラ予測部103が行うイントラ予測のブロックサイズを絞り込む。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画像信号の圧縮符号化に係り、特に演算量が少なく予測効率の低下しない画像符号化装置及び画像符号化プログラムに関する。
動画像信号の圧縮符号化では、近傍画素間の相関を利用して符号量を圧縮する方法が用いられている。
近傍画素間の相関による冗長度は、DCT(Discrete Cosine Transform)に代表される直交変換を行うことにより削減できる。
JPEG(Joint Photographic Experts Group)に代表される時間方向の相関を利用しないフレーム内の圧縮符号化の場合、対象ブロックの原画像信号をそのまま直交変換していた。しかし、対象ブロックの原画像信号をそのまま直交変換するだけでは、隣接ブロック間の画素の相関による冗長度を削減できない。そこで、隣接ブロック間の画素の相関による冗長度を削減するため、隣接ブロックの隣接画素からイントラ予測(画面内予測ともいう。)を行う符号化方法がある。
ここで、図7を用いてイントラ予測について説明する。イントラ予測は、図7に示すように、例えば、4×4ブロックサイズの被イントラ予測対象ブロック内の画素a〜pを、隣接ブロックの隣接画素A〜Mの画素値を用いて予測するものである。画素の予測方法はモードごとに定義されており、例えば、4×4ブロックサイズの予測モード0の場合、画素a,e,i,mの場合には隣接画素Aが予測画素となり、画素b,f,j,nには隣接画素Bが予測画素となり、画素c,g,k,oには隣接画素Cが予測画素となり、画素d,h,l,pには隣接画素Dが予測画素となるといったような法則で定義されている。このような法則で定義されているイントラ予測モードが複数あり、最適なイントラ予測モードを選択することで、イントラ予測の予測効率が向上する。
なお、イントラ予測では、イントラ予測のブロックサイズとして、4×4画素ブロックや、8×8画素ブロック、16×16画素ブロックを採用することが可能であり、それぞれのブロックサイズに対しての予測モードを算出し、データ量が小さくなるブロックサイズおよび予測モードを選択する必要がある。
このため、従来の画像符号化装置では、すべてのブロックサイズの各予測モードに対して予測画像信号を算出し、原画像信号と予測画像信号との差分信号に対して誤差評価値を算出し、最適なイントラ予測モードを決定するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第3369573号公報
しかし、上述した従来の画像符号化装置では、すべてのブロックサイズの各予測モードに対して予測画像信号を算出し、原画像信号と予測画像信号との差分信号に対して誤差評価値を算出する必要があるため、ブロックサイズやその予測モードの数が増加すればするほど演算量が増大する、という問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、イントラ予測対象ブロックサイズを事前に判定することにより、演算量が少なく、予測効率の低下しない効率的な画像符号化を実行することができる画像符号化装置及び画像符号化プログラム提供する。
上記目的を達成するため、本発明の画像符号化装置では、原画像信号をブロックサイズの大きさが大小の複数のブロックサイズによりイントラ予測をして符号化する画像符号化装置であって、前記原画像信号の隣接画素間の誤差に基づき誤差評価値を算出して、算出した誤差評価値を評価しきい値と比較し、算出した誤差評価値が前記評価しきい値より大きい場合には、小さいブロックサイズによりイントラ予測をするよう決定する一方、算出した誤差評価値が前記評価しきい値より小さい場合には、大きいブロックサイズによりイントラ予測をするよう決定するイントラ予測ブロックサイズ決定手段と、前記イントラ予測ブロックサイズ決定手段によって決定されたブロックサイズによりイントラ予測をするイントラ予測手段と、を有するものである。
特に、前記イントラ予測ブロックサイズ決定手段は、原画像信号のイントラ予測対象ブロックにおける垂直方向および水平方向の隣接画素間の誤差の絶対値を算出し、値が小さい方を誤差評価値とする、ようにしても良い。
また、前記イントラ予測ブロックサイズ決定手段は、
前記評価しきい値の値を、前記符号化手段における量子化ステップの値に応じて変更する、ようにしても良い。
また、本発明の画像符号化プログラムは、コンピュータに、原画像信号をブロックサイズの大きさが大小の複数のブロックサイズによりイントラ予測をして符号化させる画像符号化プログラムであって、前記原画像信号の隣接画素間の誤差に基づき誤差評価値を算出して、算出した誤差評価値を評価しきい値と比較し、算出した誤差評価値が前記評価しきい値より大きい場合には、小さいブロックサイズによりイントラ予測をするよう決定する一方、算出した誤差評価値が前記評価しきい値より小さい場合には、大きいブロックサイズによりイントラ予測をするよう決定するステップと、決定されたブロックサイズによりイントラ予測をするステップと、をコンピュータに実行させるものである。
本発明では、原画像信号の隣接画素間の誤差に基づき誤差評価値を算出して、算出した誤差評価値を評価しきい値と比較し、算出した誤差評価値が前記評価しきい値より大きい場合には、小さいブロックサイズによりイントラ予測をするよう決定する一方、算出した誤差評価値が評価しきい値より小さい場合には、大きいブロックサイズによりイントラ予測をするよう決定するイントラ予測ブロックサイズ決定し、決定されたブロックサイズによりイントラ予測をするようにしたので、原画像信号を基にイントラ予測対象ブロックサイズを事前に判定することが可能となり、演算量が少なく、予測効率の低下しない効率的な画像符号化を実行することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る画像符号化装置の一実施の形態のブロック図を示す。
図1において、本実施の形態の動画像符号化装置は、イントラ予測対象ブロックサイズ決定手段としてのイントラ予測対象ブロックサイズ決定部101と、画像メモリ102と、イントラ予測手段としてのイントラ予測部103と、イントラ予測モード決定部104と、直交変換量子化部105と、逆量子化逆直交変換部106と、エントロピー符号化部107と、差分器108と、加算器109とを有している。
次に動作を説明する。
本装置に原画像信号が入力すると、イントラ予測ブロックサイズ決定部101は、被イントラ予測対象ブロックとなるその原画像信号を基に、イントラ予測対象ブロックサイズを4×4画素ブロック、16×16画素ブロックのどちらか1つに絞り込み、確定したブロックサイズでのイントラ予測モードをイントラ予測部103に出力する。
ここで、イントラ予測ブロックサイズ決定部101の絞り込み動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
図2に示すように、イントラ予測ブロックサイズ決定部101では、まず、4×4ブロックサイズ内の画素で代表的な方向、ここでは、垂直方向および水平方向の2方向で隣接画素間の差分絶対値和である原画誤差評価値を求める(S21)。
図3(a)〜(i)は、それぞれ、本実施の形態の画像符号化装置が採用するH.264符号化方式における4×4画素のイントラ予測の予測モードを示している。
イントラ予測では、4×4画素の対象ブロック50に隣接する周辺画素A〜Mの値を用いて予測画像を作成する。H.264では、4×4画素のイントラ予測の場合、図3(a)〜(i)に示す予測モード(Mode)0〜予測モード(Mode)8の9種類の予測モードが規定されており、矢印の起点により予測値となる画素値を示している。なお、図3(c)に示す予測モード(Mode)2のみ、画素A〜Hの平均値を用いている。
例えば、予測モード(Mode)0は、図3(a)に示すように、対象ブロック50内の左から1列目の画素a,e,i,mは画素値Aを用いて、2列目の画素b,f,j,nは画素値Bを、2列目の画素c,g,k,oは画素値C、4列目の画素d,h,l,pは、画素値Dを用いて予測するモードである。そして、イントラ予測方法では、これら9種類の予測モード(Mode)0〜8により生成したそれぞれの予測画像と原画像の差分を計算しこれらを最終的に符号化したときに符号量が最も少ないイントラ予測モードを選択する。そして、その差分は、インター予測と同様に、直交変換、量子化などが施され、選択されたモード番号と共に符号化される。復号化は、逆量子化、逆直交変換などで差分を抽出し、モード番号から予測画像を生成し差分を加えてもとの画像を復元するようにしている。
次に、図4、図5を参照してイントラ予測ブロックサイズ決定部101が算出する2方向の原画誤差評価値について説明する。
図4(a)に示すように、原画像信号の4×4ブロックサイズの被イントラ予測対象ブロック内の画素をa〜pとすると、イントラ予測モード0では、4×4ブロックサイズの被イントラ予測対象ブロック内の画素をa〜pは、図4(b)に示すように予測画素値として各列の上側のA〜Dを使用することになり、イントラ予測モード1では、4×4ブロックサイズの被イントラ予測対象ブロック内の画素をa〜pは、図4(c)に示すように、予測画素値として各行の左側のE〜Hを使用することになる。このモード0、モード1と同一方向である垂直方向および水平方向の原画誤差評価値の例は、例えば、以下のようになる。
このように、原画誤差評価値は、それぞれ垂直方向(モード0)、水平方向(モード1)のイントラ予測モードについて、同一の予測画素値が入る位置の差分絶対値を計算している。
この差分絶対値が小さいほど原画像信号の相違が小さいことを意味し、また予測画素値は同一なので、原画像信号の相違が小さいほど差分信号の相違も小さくなる。差分信号の相違が小さくなることは、直交変換後の高域成分が少なくなることを意味する。従って、原画誤差評価値が大きいイントラ予測モードを候補から除外しても予測効率は低下しない。
このように、原画像信号を基にイントラ予測対象ブロックサイズを事前に判定するために、上述のような原画誤差評価値を誤差評価値とし、イントラ予測モードに対応した予測画像信号を必要とせずに、原画像信号のみから予測ブロックサイズを決定するので、被イントラ予測対象ブロック単位で処理を行う必要がなく、MB(マクロブロック)単位やピクチャ単位でも処理を行うことができることになり、他の符号化処理との並列処理が可能となり、この点でも並列処理することにより高速化できることになる。
例えば、原画像の4×4画素ブロックの画素値がそれぞれ図5(a)に示すように、128、132、133、147、128、…、146という値であり、モード0、モード1の隣接画素の値がそれぞれ図4(b),(c)に示すようにそれぞれ128、130、130、150である場合で説明をすると、モード0と同一方向である垂直方向の原画誤差評価値は、原画誤差評価値=|128−128|+|130−131|+|132−132|+|133−134|+|133−132|+|132−132|+|147−148|+|147−146|=5となる。また、モード1と同一方向である水平方向の原画誤差評価値は、原画誤差評価値=|128−132|+|133−147|+|128−132|+|132−148|+|130−133|+|132−147|+|131−134|+|132−146|=73となる。よって、モード0と同一方向の原画誤差評価値の方が、モード1と同一方向の原画誤差評価値より小さいことがわかる。
一方、実際に各予測モード0,1にて各画素値a〜pと予測画素値との間の差分信号を求めてみると、それぞれ図5(d),(e)に示すようになり、上述したように原画素評価値が小さいモード0の方が、予測誤差の小さい差分信号が得られることがわかる。つまり、原画素評価値と、各予測モードの予測誤差とは、相関関係にあるといえる。なお、本実施の形態では、差分絶対値を用いた原画誤差評価値の例を示したが、原画誤差評価値は原画像信号のみから算出できる値であれば、例えば、差分2乗平均値等、他の値でも勿論よい。
図2に戻り、イントラ予測ブロックサイズ決定部101の動作を説明すると、S21により代表的な方向であるモード0、モード1それぞれの方向で原画誤差評価値を算出すると、続いて原画誤差評価値の小さいほうの原画誤差評価値を比較対象誤差値として選択する(S22)。これは、原画像信号において、同一の予測画素値が入る位置の差分絶対値が小さいほど、直交変換後の高域成分が少なくなることを利用しているため、原画誤差評価値が大きいイントラ予測モードを候補から除外しても予測効率は低下しないからである。つまり、原画誤差評価値と、予測差分信号の値とは、相関関係にあるため、結局、予測差分信号の大きい予測モードは、選択されないからである。
次に、イントラ予測ブロックサイズ決定部101は、選択した小さいほうの原画誤差評価値と、予め設定して記憶している評価誤差しきい値テーブルの直交変換量子化部105における量子化ステップ(QP)と対応する評価しきい値とを比較をして(S23)、選択した原画誤差評価値が評価しきい値より小さいか否かを判定して(S24)、イントラ予測対象ブロックサイズを1つに絞り込む(S25,S26)。
図6は、イントラ予測対象ブロックサイズを1つに絞り込むための量子化パラメータ(QP)に対応する評価誤差しきい値テーブルの一例を示している。
図6に示すように、本実施の形態の評価誤差しきい値テーブルでは、符号量等に基づき適応的に決定される直交変換部105の量子化ステップ(QP)に応じて評価しきい値を設定している。例えば、量子化ステップ(QP)が0のときは評価しきい値は20、量子化ステップ(QP)が1のときは評価しきい値は30、量子化ステップ(QP)が2のときは評価しきい値は40、量子化ステップ(QP)が3のときは評価しきい値は50、…というように、量子化ステップ(QP)が大きくなるほど、評価しきい値を大きく設定している。
これは、量子化ステップが大きい程、評価対象である原画像の4×4画素ブロックの画素値が荒くなり、誤差精度に大きなズレが出てくると予想されるので、量子化ステップが大きい時は評価しきい値を大きくすることで、誤差精度のズレに16×16ブロックサイズおよび4×4ブロックサイズの選択判断基準を適応させるためである。
なお、評価誤差しきい値テーブルの評価しきい値は、予め実験等して最適な値を求めておく。また、本実施の形態では、このように評価誤差しきい値テーブルでは、量子化ステップ(QP)に応じて評価しきい値を適応的に変更しているが、これに限らず、量子化ステップ(QP)の値にかかわらず、評価しきい値を所定の固定値にしても勿論よい。
そしてイントラ予測ブロックサイズ決定部101は、比較対象として選択したイントラ予測の原画誤差評価値と、図6に示すマクロブロックを符号化する際の量子化パラメータに対応した誤差しきい値とを比較した結果(S24)、誤差しきい値よりも原画像誤差評価値の方が小さい場合には(S24“YES”)、動きが少ない画像、あるいは空間周波数の低い背景等の画像で、予測効率が高いと判断できるので、大きいブロックサイズの16×16のブロックサイズをイントラ予測の際のブロックサイズとして選択する(S25)。
これに対し、誤差しきい値よりも原画像誤差評価値の方が大きい場合には(S24“NO”)、動きの多い画像、あるいは空間周波数の高い画像であり、画予測効率が悪いと判断できるので、小さいブロックサイズの4×4のブロックサイズをイントラ予測の際のブロックサイズとして選択する(S26)。
これにより、予測信号を用いずに、原画像信号のみに基づき、16×16のブロックサイズをイントラ予測と、4×4のブロックサイズをイントラ予測とは、いずれか一方だけが選択されて実行されるので、結果的にモード算出回数が絞り込まれることになり、演算量が減少することになる。
そして、図1に戻って説明すると、画像メモリ102は、既に符号化が終了しているブロックの復号画像を参照画像として記憶している。
イントラ予測部103は、イントラ予測対象ブロックサイズ決定部101で1個に絞り込まれたイントラ予測対象ブロックサイズでのすべてのモードに対して、イントラ予測画像信号を算出し、算出した予測画像信号を差分器108へ出力する。すると、差分器108は、原画像信号と、その予測画像信号との差分をとり、その差分信号をイントラ予測モード決定部104に供給する。
つまり、イントラ予測部103では、従来であれば4×4ブロックサイズと16×16ブロックサイズとの双方のブロックサイズで全ての予測モードにより予測画像信号を算出していたが、本実施の形態によれば、どちらか一方のブロックサイズのみ予測するように絞り込まれている、すなわち他方のブロックサイズの予測は行わないので、予測のための演算量を削減できることになる。
そして、図1に示すように、イントラ予測モード決定部104は、外部から入力された原画像信号と、イントラ予測部103で算出した予測画像信号の差分信号に対してコスト値等を算出し、誤差評価値の最も小さい予測モードをイントラ予測モードに決定する。
イントラ予測モード決定部104は、決定したイントラ予測モードを、エントロピー符号化部107に供給するとともに、決定したイントラ予測モードに対応する差分信号を直交変換量子化部105に供給する。
直交変換量子化部105は、原画像信号と、イントラ予測モード決定部104で決定したイントラ予測モードに対応するイントラ予測画像信号との差分信号をDCT等により直交変換すると共に、エントロピー符号後の符号化データの符号量等に基づき適応的に決定される量子化ステップ(QP)により量子化して、直交変換および量子化された信号を逆量子化逆直交変換部106とエントロピー符号化部107に供給する。
逆量子化逆直交変換部106は、直交変換量子化部105で直交変換および量子化された信号を、逆量子化すると共に逆直交変換する。逆量子化および逆直交変換された信号は、加算器109にて決定したイントラ予測モードに対応するイントラ予測部103からのイントラ予測画像信号と加算され、復号画像として画像メモリ102に記憶される。
一方、エントロピー符号化部107は、直交変換量子化部105で直交変換および量子化された信号と、イントラ予測モード決定部104で決定したイントラ予測モード等とをエントロピー符号化し、外部に符号データとして出力する。
このように、本実施の形態では、イントラ予測ブロックサイズ決定部101が、原画像信号の隣接画素間の誤差に基づき誤差評価値を算出して、算出した誤差評価値を評価しきい値と比較し、算出した誤差評価値が前記評価しきい値より大きい場合には、小さいブロックサイズによりイントラ予測をするよう決定する一方、算出した誤差評価値が前記評価しきい値より小さい場合には、大きいブロックサイズによりイントラ予測をするよう決定するので、原画像信号を基にイントラ予測対象ブロックサイズを事前に判定することが可能となり、演算量が少なく、予測効率の低下しない効率的な画像符号化を実行することができる。
特に、本実施の形態では、原画誤差評価値を誤差評価値とし、イントラ予測モードに対応した予測画像信号を必要とせず、原画像信号のみから予測ブロックサイズを決定するようにしたため、被イントラ予測対象ブロック単位で処理を行う必要がなく、MB(マクロブロック)単位やピクチャ単位でも処理を行うことができることになり、他の符号化処理との並列処理が可能となり、この点でも並列処理することにより高速化できることになる。
また、本実施の形態では、イントラ予測ブロックサイズ決定部101が原画像信号のイントラ予測対象ブロックにおける原画誤差評価値として代表的に垂直方向および水平方向の隣接画素間の誤差の絶対値を算出し、値が小さい方を誤差評価値とするようにしたので、一方向でのみ原画誤差評価値を算出する場合に較べ、確実に原画像の予測効率を評価することができる。
また、本実施の形態では、イントラ予測ブロックサイズ決定部101は、評価しきい値の値を、直交変換量子化部105における量子化ステップの値に応じて変更するようにしたので、量子化ステップの大きさに応じて適応的に16×16ブロックサイズまたは4×4ブロックサイズの選択基準を変更することができ、量子化ステップサイズの変動による誤差精度を加味した原画像信号のみからのイントラ予測対象ブロックサイズの決定が可能となる。
なお、本実施の形態では、イントラ予測のブロックサイズとして、16×16ブロックサイズと、4×4ブロックサイズとを一例に説明したが、本発明では、これに限らず、16×16ブロックサイズ、8×8ブロックサイズ、および4×4ブロックサイズの3種類のブロックサイズがあっても良く、さらには、16×16ブロックサイズと8×8ブロックサイズや、8×8ブロックサイズと4×4ブロックサイズとの2種類のブロックサイズでも勿論よい。この場合も、上記実施の形態と同様にして、4×4ブロックサイズ内の画素の原画誤差評価値により、ブロックサイズを決定することとが可能である。例えば、16×16ブロックサイズ、8×8ブロックサイズ、および4×4ブロックサイズの3種類のブロックサイズがあった場合には、評価しきい値を一定範囲の値とし、この一定範囲内であれば、8×8ブロックサイズのイントラ予測、この一定範囲より小さければ、16×16ブロックサイズのイントラ予測、この一定範囲より大きければ、4×4ブロックサイズのイントラ予測というように、原画誤差評価値のみからブロックサイズを決定することができる。
また、本実施の形態では、原画誤差評価値を算出する際、垂直方向の隣接画素間と、水平方向の隣接画素間とで、差分値の絶対値和を求めて原画誤差評価値としたが、本発明では、これに限らず、垂直方向の隣接画素間と、水平方向の隣接画素間と、対角線の方向の2つの斜め方向の隣接画素間の4つの方向で差分値の絶対値和を求めて原画誤差評価値とし、この4つの方向のうちで最も値の小さいものを誤差評価値としても良いし、さらには対角線の方向の2つの斜め方向の隣接画素間の2つの方向でのみ差分値の絶対値和を求めて原画誤差評価値とするようにしても勿論よい。
また、本実施の形態では、図1に示すように画像符号化装置により説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、例えば、上記の画像符号化装置の機能をコンピュータに実現させるための画像符号化プログラムも含むものである。この画像符号化プログラムは、記録媒体から読み取られてコンピュータに取り込まれてもよいし、通信ネットワークを介して伝送されてコンピュータに取り込まれてもよい。
本発明に係る画像符号化装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 図1に示すイントラ予測ブロックサイズ決定部101の絞り込み動作を示すフローチャートである。 (a)〜(i)、それぞれ、本実施の形態の画像符号化装置が採用するH.264符号化方式における4×4画素のイントラ予測の予測モードを示す図である。 (a)〜(c)、それぞれ、本実施の形態の画像符号化装置が採用する予測モードを説明するための図である。 (a)〜(e)、それぞれ、本実施の形態のイントラ予測ブロックサイズ決定部101が算出する原画誤差評価値と各予測モードとの関係を説明するための図である。 本実施の形態のイントラ予測ブロックサイズ決定部101が記憶している評価誤差しきい値テーブルの一例を示す図である。 イントラ予測を説明するための図である。
符号の説明
101 イントラ予測対象ブロックサイズ決定部(イントラ予測対象ブロックサイズ決定手段)
102 画像メモリ
103 イントラ予測部(イントラ予測手段)
104 イントラ予測モード決定部
105 直交変換量子化部
106 逆量子化逆直交変換部
107 エントロピー符号化部
108 減算器
109 加算器

Claims (4)

  1. 原画像信号をブロックサイズの大きさが大小の複数のブロックサイズによりイントラ予測をして符号化する画像符号化装置であって、
    前記原画像信号の隣接画素間の誤差に基づき誤差評価値を算出して、算出した誤差評価値を評価しきい値と比較し、算出した誤差評価値が前記評価しきい値より大きい場合には、小さいブロックサイズによりイントラ予測をするよう決定する一方、算出した誤差評価値が前記評価しきい値より小さい場合には、大きいブロックサイズによりイントラ予測をするよう決定するイントラ予測ブロックサイズ決定手段と、
    前記イントラ予測ブロックサイズ決定手段によって決定されたブロックサイズによりイントラ予測をするイントラ予測信号算出手段と、
    を有する画像符号化装置。
  2. 請求項1記載の画像符号化装置において、
    前記イントラ予測ブロックサイズ決定手段は、
    原画像信号のイントラ予測対象ブロックにおける垂直方向および水平方向の隣接画素間の誤差の絶対値を算出し、値が小さい方を誤差評価値とする、画像符号化装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の画像符号化装置において、
    前記イントラ予測ブロックサイズ決定手段は、
    前記評価しきい値の値を、前記符号化手段における量子化ステップの値に応じて変更する、画像符号化装置。
  4. コンピュータに、原画像信号をブロックサイズの大きさが大小の複数のブロックサイズによりイントラ予測をして符号化させる画像符号化プログラムであって、
    前記原画像信号の隣接画素間の誤差に基づき誤差評価値を算出して、算出した誤差評価値を評価しきい値と比較し、算出した誤差評価値が前記評価しきい値より大きい場合には、小さいブロックサイズによりイントラ予測をするよう決定する一方、算出した誤差評価値が前記評価しきい値より小さい場合には、大きいブロックサイズによりイントラ予測をするよう決定するステップと、
    決定されたブロックサイズによりイントラ予測をするステップと、
    をコンピュータに実行させる画像符号化プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012231278A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Jvc Kenwood Corp 動画像符号化装置、動画像符号化方法、及び動画像符号化プログラム

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