JP2007266679A - 動画像符号化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】回路規模が大きくすることなく、イントラ16×16予測とイントラ4×4予測とを行うこと。
【解決手段】イントラ4×4予測回路14は4×4画素ブロックを各予測モードでイントラ予測し、イントラ4×4コスト計算回路15が各予測モードのコスト値を計算して予測モードを決定してコスト値累積メモリ17に記憶し、予測信号を出力する。イントラ4×4符号化・局所復号回路16がその予測信号の符号化および局所復号を行っている際、イントラ4×4コスト計算回路15は16×16画素ブロックの各予測モードのコスト値を4×4画素ブロック毎に計算してコスト値累積メモリ17に累積記憶する。予測モード決定回路18が、各4×4画素ブロックのコスト値の累積値と16×16画素ブロックの各予測モードのコスト値とを比較して、予測サイズおよび予測モードを決定する。
【選択図】図1
【解決手段】イントラ4×4予測回路14は4×4画素ブロックを各予測モードでイントラ予測し、イントラ4×4コスト計算回路15が各予測モードのコスト値を計算して予測モードを決定してコスト値累積メモリ17に記憶し、予測信号を出力する。イントラ4×4符号化・局所復号回路16がその予測信号の符号化および局所復号を行っている際、イントラ4×4コスト計算回路15は16×16画素ブロックの各予測モードのコスト値を4×4画素ブロック毎に計算してコスト値累積メモリ17に累積記憶する。予測モード決定回路18が、各4×4画素ブロックのコスト値の累積値と16×16画素ブロックの各予測モードのコスト値とを比較して、予測サイズおよび予測モードを決定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、4×4画素ブロックまたは16×16画素ブロックでイントラ予測を行うH.264/AVC符号化方式等の動画像符号化装置に関するものである。
H.264/AVCには、JVT(Joint Video Team)と呼ばれる符号化方式が提案されている。JVT方式では、符号化において、フレーム間予測を行うインター予測の他に、フレーム内予測を行うイントラ予測が規定されている。
イントラ予測には、例えば、1フレームあるいは1フィールド内の16×16画素ブロックのブロックデータを基に予測方向を決定するイントラ16×16予測と、4×4画素ブロックのブロックデータを基に予測方向を決定するイントラ4×4予測、8×8画素ブロックのブロックデータを基に予測方向を決定するイントラ8×8予測がある。
また、イントラ16×16予測、イントラ4×4予測、イントラ8×8予測の各々には、予め決められた複数の予測方向が規定されており、当該予測方向を基に、ブロックデータを単位として予測ブロックデータを生成する。
イントラ16×16予測では4つの予測モード、イントラ4×4予測とイントラ8×8予測では9つの予測モードが存在する。
イントラ予測では、それぞれの予測サイズにおいて最適な予測モードを決定し、最適な予測サイズおよび予測モードの決定を行う。
なお、予測モード、SATD(Sum of Absolute Transformed Difference)による最適な予測モードの決定方法等は大久保榮監修の「H.264/AVC教科書」インプレスに記されている。
「H.264/AVC教科書」(インプレス発行;大久保榮監修)
「H.264/AVC教科書」(インプレス発行;大久保榮監修)
しかし、H.264/AVCにて、イントラ16×16予測及びイントラ4×4予測を行う場合には、イントラ16×16予測回路、イントラ16×16コスト計算回路、イントラ4×4予測回路、イントラ4×4コスト計算回路、というように、それぞれのブロックサイズの予測回路と、コスト計算回路とが必要になり、回路規模が増大する、という問題がある。
特に、イントラ16×16予測回路、イントラ16×16コスト計算回路では、256(16画素×16画素)画素を扱うことになるので、16×16画素のオリジナル画像や予測画像を取り込んでおくレジスタもかなり大きくなり、この点でも、回路規模が大きくなる、という問題がある。
そこで、本発明は、回路規模が大きくすることなく、イントラ16×16予測とイントラ4×4予測とを行うことができる動画像符号化装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の動画像符号化装置は、4×4画素ブロックまたは16×16画素ブロックでイントラ予測を行う動画像符号化装置であって、前記4×4画素ブロックを各予測モードでイントラ予測を行うイントラ4×4予測手段と、前記4×4画素ブロックの各予測モードそれぞれのコスト値を計算し、各予測モードのコスト値に基づいて前記4×4画素ブロックの予測モードを決定すると共に、前記16×16画素ブロックの各予測モードそれぞれのコスト値を前記4×4画素ブロック毎に計算するコスト計算手段と、前記各4×4画素ブロックのコスト値の前記16×16画素ブロック分の累積値と、前記4×4画素ブロック毎に計算した前記16×16画素ブロックの各予測モードのコスト値とを比較して、前記4×4画素ブロックまたは16×16画素ブロックの予測サイズおよび前記イントラ予測の予測モードを決定する予測モード決定手段と、を有するものである。
ここで、上記動画像符号化装置において、さらに、前記コスト計算手段によって決定された予測モードで前記イントラ予測された前記4×4画素ブロックのイントラ予測信号の符号化および局所復号を行うイントラ4×4符号化・局所復号手段、を有し、前記コスト計算手段は、前記イントラ4×4符号化・局所復号手段が前記4×4画素ブロックの符号化・局所復号を行っている際、前記16×16画素ブロックの各予測モードそれぞれのコスト値を前記4×4画素ブロック毎に計算するようにしても良い。
本発明では、4×4画素ブロックを各予測モードでイントラ予測を行うイントラ4×4予測手段によって4×4画素ブロックの各予測モードそれぞれでイントラ予測を行うと共に、それぞれのコスト値を計算し、各予測モードのコスト値に基づいて4×4画素ブロックの予測モードを決定すると共に、16×16画素ブロックの各予測モードそれぞれのコスト値を4×4画素ブロック毎に計算し、前記各4×4画素ブロックのコスト値の前記16×16画素ブロック分の累積値と、前記4×4画素ブロック毎に計算した前記16×16画素ブロックの各予測モードのコスト値とを比較して、前記4×4画素ブロックまたは16×16画素ブロックの予測サイズおよび前記イントラ予測の予測モードを決定するようにしたので、16×16画素ブロックのオリジナル画像を記憶する記憶手段や、16×16画素ブロックの予測回路およびコスト計算回路を設ける必要がなくなり、回路規模を削減できる。
また、上記動画像符号化装置において、4×4画素ブロックの予測モードが決定された後、決定された予測モードでイントラ予測された4×4画素ブロックのイントラ予測信号の符号化および局所復号を行うイントラ4×4符号化・局所復号手段が4×4画素ブロックの符号化・局所復号を行っている際、16×16画素ブロックの各予測モードそれぞれのコスト値を4×4画素ブロック毎に計算するようにした場合には、回路規模を削減できるだけでなく、4×4画素ブロックの予測およびコスト計算と、16×16画素ブロックの予測およびコスト計算とをほぼ同時間に終了させることができ、回路規模を削減しても処理スピードに関しても効率的なイントラ予測を実現できることになる。
以下、本発明に係る動画像符号化装置の実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る動画像符号化装置の実施の形態の構成を示す図である。
図1において、本実施の形態の動画像符号化装置は、動画像信号および後述するイントラ4×4符号化・局所復号回路16からの復号信号を記憶する画像信号記憶メモリ11と、16×16DC計算回路12と、セレクタ13と、4×4画素ブロックサイズで各予測モードのイントラ予測を行うイントラ4×4予測手段としてのイントラ4×4予測回路14と、4×4画素ブロックサイズで各予測モードのコスト値を計算して最適な予測モードを決定等するコスト計算手段としてのイントラ4×4コスト計算回路15と、イントラ4×4コスト計算回路15によって4×4画素ブロックの予測モード(本実施の形態では、9つの予測モードとする。)でイントラ予測された4×4画素ブロックのイントラ予測信号の符号化および局所復号を行うイントラ4×4符号化・局所復号手段としてのイントラ4×4符号化・局所復号回路16と、イントラ4×4コスト計算回路15によって計算して決定された各4×4画素ブロックのコスト値を16×16画素ブロック分累積すると共に、4×4画素ブロック毎に計算された16×16画素ブロックの各予測モード(本実施の形態では、3つの予測モード0〜2とする。)のコスト値を累積して記憶するコスト値記憶回路17と、コスト値記憶回路17から各4×4画素ブロックのコスト値の16×16画素ブロック分の累積値と、4×4画素ブロック毎に計算した16×16画素ブロックの各予測モードのコスト値とを比較して、16×16画素ブロックの予測サイズおよび予測モードを決定する予測モード決定手段としての予測モード決定回路18と、イントラ4×4符号化・局所復号回路16から出力された符号化信号を記憶する符号化信号記憶メモリ19とを有している。
図2は、図1に示すイントラ4×4コスト計算回路15の詳細な構成例を示す図である。
図2において、図1に示すイントラ4×4コスト計算回路15は、残差回路151と、アダマール変換回路152と、絶対値総和回路153と、4×4コスト比較回路154と、セレクタ155とを有している。
図3は、図1に示すイントラ4×4符号化・局所復号回路16の詳細な構成例を示す図である。
図3において、図1に示すイントラ4×4符号化・局所復号回路16は、直交変換回路161と、量子化回路162と、逆量子化部163と、逆直交変換回路164と、復号画像変換回路165とを有している。
次に動作を説明する。
図1に示すように、動画像信号が画像信号記憶メモリ11に入力すると、その動画像信号は画像信号記憶メモリ11にて符号化順に並び替えられる等して記憶される。
すると、まず、セレクタ13は、イントラ4×4予測が行われる場合は、画像信号記憶メモリ11に記憶されたオリジナルの動画像信号をイントラ4×4ブロック毎に、その周辺画像と共に読み出してイントラ4×4予測回路14へ出力する。その一方、後述するようにイントラ16×16予測が行われる場合は、画像信号記憶メモリ11に記憶されたオリジナルの動画像信号をイントラ4×4ブロック毎に、その周辺画像と共に読み出して、イントラ4×4予測回路14へ出力する。ここで、セレクタ13は、16×16DC計算回路12からの16×16DC値は、平均値を用いる予測モード2のイントラ16×16予測を行う場合に選択する。
なお、本実施の形態の動画像符号化装置では、まず、イントラ4×4予測を行い、イントラ4×4予測をしたイントラ予測係数を、イントラ4×4予測符号化・局所復号回路16にて符号化および局所復号している際に、イントラ16×16予測を行うようにしたので、まずは、イントラ4×4予測から説明する。
つまり、イントラ4×4予測を行う場合、イントラ4×4予測回路14では、オリジナルの動画像信号とその周辺画像とをセレクタ13を介し入力して、9つの予測モードでイントラ4×4予測を行い、9つの予測モードでイントラ4×4予測を行った結果である予測値をイントラ4×4計算回路15へ出力する。
図4(a)〜(i)は、それぞれ、H.264における4×4画素のイントラ予測の9つの予測モードを示している。
イントラ予測では、4×4画素の対象ブロック40に隣接する周辺画素A〜Mの値を用いて予測画像を作成する。H.264では、4×4画素のイントラ予測の場合、図4(a)〜(i)に示す予測モード(Mode)0〜予測モード(Mode)8の9種類の予測モードが規定されており、矢印の起点により予測値となる画素値を示している。
例えば、予測モード(Mode)0は、図4(a)に示すように、対象ブロック40内の左から1列目の画素a,e,i,mは画素値Aを用いて、2列目の画素b,f,j,nは画素値Bを、3列目の画素c,g,k,oは画素値C、4列目の画素d,h,l,pは、画素値Dを用いて予測するモードである。なお、図4(c)に示す予測モード(Mode)2のみ、画素A〜Hの平均値を用いている。
イントラ4×4コスト計算回路15では、イントラ4×4予測回路14からの9つの予測モードのイントラ4×4予測値を入力して、最もコスト値の低い予測モードを決定して、コスト値累積メモリ17に記憶すると共に、最もコスト値の低い予測モードにて予測した予測信号をイントラ4×4符号化・局所復号回路16へ出力する。
イントラ4×4コスト計算回路15内では、図2に示すように、まず、残差回路151が、9つの予測モード毎に、画像信号記憶メモリ11からセレクタ13を介しイントラ4×4サイズのオリジナル画像とその周辺画像とを読み出し、その残差を求める。
アダマール変換回路152では、残差回路151からの残差をアダマール変換してアダマール変換係数を出力する。絶対値総和回路153では、アダマール変換回路152からのアダマール変換係数の絶対値を累積して、イントラ4×4サイズの総和を求めてコスト値として、4×4コスト比較回路154へ出力する。
4×4コスト比較回路154では、絶対値総和回路153から図4に示すイントラ4×4予測の9つの予測モード分のコスト値を入力して、このイントラ4×4ブロックにおける9つの予測モードのうち、どの予測モードのコスト値が最小化か否かを判定する。そして、4×4コスト比較回路154は、判定した最小のコスト値を、セレクタ155を介し、コスト値累積メモリ17に出力して4×4コスト値として記憶させると共に、最もコスト値の低い予測モードでイントラ予測をしたイントラ4×4予測信号をイントラ4×4符号化・局所復号回路16へ出力する。
すると、コスト値累積メモリ17では、4×4コスト比較回路154からのコスト値を4×4コスト値として、そのイントラ4×4ブロックが含まれるイントラ16×16ブロック毎に累積して記憶する。
一方、イントラ4×4符号化・局所復号回路16では、イントラ4×4コスト計算回路15にて決定された最もコスト値の低い予測モードでイントラ予測されたイントラ4×4予測信号が入力すると、図3に示すように、まず、直交変換回路161がそのイントラ4×4予測信号をDCT等により直交変換を行い、続いて量子化回路162がその直行変換係数を量子化して符号化信号として符号化信号メモリ19へ出力すると共に、その符号化信号を局所復号(ローカルデコード)するため逆量子化部163へ出力する。
逆量子化部163では、量子化回路162からの符号化信号を量子化回路162とは逆に逆量子化し、逆直交変換回路164では、その逆量子化された信号を直交変換回路161とは逆に逆直交変換を行い、復号画像変換回路165が復号画像に変換して次のイントラ予測のため画像信号記憶メモリ11へ出力して記憶させる。なお、イントラ4×4符号化・局所復号回路16における符号化および局所復号の処理自体は、従来と変わらない。
このようにイントラ4×4予測の場合、イントラ4×4予測回路14では、図5の4×4ブロック(block)1部分のイントラ4×4予測画像を、9つのモード分だけ、周辺の4×4ブロックX0、X1、Y0、XY等から作成し、残差回路151にて4×4ブロック(block)1分のオリジナル画像との残差を求め、その結果をアダマール変換回路152にてアダマール変換した後、絶対値総和回路153にて絶対値総和を求め、4×4コスト比較回路154にて9つのモードの中でコスト値の小さいモードを求めるというパイプライン処理を行う。
そして、決定された予測モードに対して、イントラ4×4符号化・局所復号回路16にて、4×4ブロックA部分の符号化・局所復号を行い、4×4ブロック2、3、4の周辺画像ブロックを作成し、画像信号記憶メモリ11に記憶することになる。
そして、図5に示すように、順番に、4×4ブロック(block)1,2、3、4、5、6、7、・・・14、15、16と順番に4×4ブロック(block)16まで16ブロック、上記と同様にイントラ4×4予測の予測モードと、コスト値とを求め、そのコスト値はコスト値累積メモリ17にて、4×4コスト値として16ブロック分累積加算されていく。
イントラ4×4符号化・局所復号回路16では、イントラ4×4予測回路15にて決定されたコスト値が最小となる予測モードで予測された予測信号を、4×4ブロック(block)1,2、3、4、5,6,7,・・・14、15、16と順番に符号化およびローカルデコードしていく。なお、4×4ブロック(block)16のブロックに対しては、符号化は行われるものの、局所復号は行われない。
一方、イントラ16×16予測の場合は、イントラ4×4符号化・局所復号回路16にてイントラ4×4の予測信号を符号化およびローカルデコードしている間、イントラ4×4予測回路14が、セレクタ13を介し、オリジナル画像と、その周辺画像と、予測モード2の場合のみ16×16DC値を入力し、図5に示すように16×16画素を4×4ブロック(block)1〜16の6つの4×4ブロックに分割して予測する。
これは、イントラ4×4予測は、イントラ4×4符号化・局所復号回路16にて現在の4×4ブロックのイントラ予測信号の符号化および局所復号の処理が終了しないと、次の4×4ブロックのイントラ予測およびコスト値計算ができないので、その間にイントラ4×4予測回路15を利用して4×4ブロック毎にイントラ16×16の各予測モードのコスト計算を行って、イントラ4×4全体のコスト値と、イントラ16×16のコスト値とを、結果としてほぼ並列に求めることができるからである。
具体的には、イントラ16×16予測の場合、まず、16×16DC計算回路12は、図5に示す周辺画像X0、X1、X2、X3、Y0、Y1、Y2、Y3を、画像信号記憶メモリ11より取り出し、予測モード2用のイントラ16×16ブロックのDC値を求め、レジスタ(図示せず)に記憶する。なお、イントラ16×16予測の場合、予測モードが3つであり、図5に示す周辺画像X4の画素値は、使用しない。
すると、図2に示すように、イントラ4×4コスト計算回路15が、セレクタ13を介して、16×16DC計算回路12からの16×16DC値と、周辺画像X0、X1、X2、X3、Y0、Y1、Y2、Y3の画素値を入力して、イントラ16×16予測の予測モードおよびコスト値計算もイントラ4×4と同様に4×4ブロック(block)1〜16の順に、イントラ4×4予測の場合と同様の順序で求めて行く。なお、イントラ16×16予測の予測モードには、図4(a)に示すイントラ4×4予測の予測モード0と同じ垂直方向の予測モード0と、16×16DC計算回路12からの16×16DC値を用いる予測モード2と、図4(c)に示すイントラ4×4予測の予測モード3と同じ斜め方向の予測モード3とがあるが、本実施の形態におけるイントラ16×16予測の予測モードでは、予測モード3はそれほど効果的でないとして、3つの予測モード0〜2を採用している。
ここで、イントラ16×16予測の場合、イントラ4×4コスト計算回路15内では、図2に示すように、セレクタ13からの16×16DC値と、周辺画像X0、X1、X2、X3、Y0、Y1、Y2、Y3の画素値とを、残差回路151はスルーしてアダマール変換回路152が入力してアダマール変換し、絶対値総和回路153がアダマール変換係数の絶対値の総和をイントラ16×16予測の3つのモード、すなわち16×16モード0、16×16モード1、16×16モード2を求めて、セレクタ155を介しコスト値累積メモリ17へ各16×16モード0〜2毎に累積記憶していく。
このように、イントラ16×16予測の場合、4×4ブロック(block)1部分の周辺画像は、図5に示すように画像X0、Y1となり、16×16DC計算回路12で求められたDC値と合わせて、イントラ4×4コスト計算回路15は、3つの予測モード0〜2に対してセレクタ13を切り替えながら、イントラ16×16予測の3つの予測モード0〜2のコスト値をイントラ4×4ブロック毎に算出することができる。
そして、イントラ4×4コスト計算回路15は、イントラ16×16予測の3つの予測モード0〜2のコスト値をイントラ4×4ブロック毎に算出すると、セレクタ155を切り替えながらコスト値累積メモリ17へ、3つの予測モード0〜2毎に16×16モード0、16×16モード1、16×16モード2として累積記憶していく。
そして、イントラ4×4コスト計算回路15では、上述の処理を16×16ブロック毎に繰り返して、コスト値累積メモリ17に、16×16ブロック分の4×4コスト累積値と、16×16モード0コスト値と、16×16モード1コスト値と、16×16モード2コスト値とを記憶すると、予測モード決定回路18が、16×16ブロック毎にコスト値累積メモリ17に記憶された4×4コスト累積値と、16×16モード0コスト値と、16×16モード1コスト値と、16×16モード2コスト値とを比較して、コスト値が最小のものを選択して、この16×16マクロブロックの予測サイズ及び予測モードを決定する。
例えば、4×4コスト累積値が最小であれば、予測モード決定回路18は、この16×16マクロブロックの予測サイズ及び予測モードは4×4ブロックサイズで、予測モードはイントラ4×4コスト計算回路15にて上述のように決定された4×4ブロックの予測モードと決定する一方、16×16モード0コスト値が最小であれば、この16×16マクロブロックの予測サイズ及び予測モードは16×16ブロックサイズで、予測モードはその16×16モード0と決定することになる。
そして、予測モード決定回路18は、決定した予測モードおよび予測サイズに基づいて、符号化信号記憶メモリ19からイントラ4×4符号化・局所復号回路16にて符号化された符号化信号を出力する。
このように、本実施の形態の動画像符号化装置によれば、イントラ4×4予測回路14にて4×4画素ブロックを各予測モードでイントラ予測を行い、イントラ4×4コスト計算回路15が各予測モードそれぞれのコスト値を計算して、各予測モードのコスト値に基づいて4×4画素ブロックの予測モードを決定して16ブロック分だけコスト値累積メモリ17に記憶すると共に、16×16画素ブロックの各予測モードそれぞれのコスト値を4×4画素ブロック毎に計算してコスト値累積メモリ17に累積記憶しておき、予測モード決定回路18が前記各4×4画素ブロックのコスト値の前記16×16画素ブロック分の累積値と、4×4画素ブロック毎に計算した前記16×16画素ブロックの各予測モードのコスト値とを比較して、16×16画素ブロックの予測サイズおよび予測モードを決定するようにしたので、16×16画素ブロックのオリジナル画像を記憶するメモリや、16×16画素ブロックの予測回路およびコスト計算回路を設ける必要がなくなり、回路規模を削減できる。
特に、本実施の形態では、イントラ4×4符号化・局所復号回路16は、4×4画素ブロックの予測モードが決定された後、決定された予測モードでイントラ予測された4×4画素ブロックのイントラ予測信号の符号化および局所復号を行っている際、16×16画素ブロックの各予測モードそれぞれのコスト値を4×4画素ブロック毎に計算するようにしたので、回路規模を削減できるだけでなく、4×4画素ブロックの予測およびコスト計算と、16×16画素ブロックの予測およびコスト計算とをほぼ同時間に終了させることができ、回路規模を削減しても処理スピードに関しても効率的なイントラ予測を実現できることになる。
なお、本実施の形態では、符号化方式をH.264/AVC符号化方式により符号化するものとして説明したが、本発明では、これに限らず、4×4画素ブロックまたは16×16画素ブロックでイントラ予測を行う符号化方式であれば、他の符号化方式でも適用可能である。
11 画像信号記憶用メモリ
12 16×16DC値計算回路
13 セレクタ
14 イントラ4×4予測回路(イントラ4×4予測手段)
15 イントラ4×4コスト計算回路(コスト計算手段)
16 イントラ4×4符号化・局所復号回路(イントラ4×4符号化・局所復号手段)
17 コスト値累積メモリ
18 予測モード決定回路(予測モード決定手段)
19 符号化信号記憶メモリ
12 16×16DC値計算回路
13 セレクタ
14 イントラ4×4予測回路(イントラ4×4予測手段)
15 イントラ4×4コスト計算回路(コスト計算手段)
16 イントラ4×4符号化・局所復号回路(イントラ4×4符号化・局所復号手段)
17 コスト値累積メモリ
18 予測モード決定回路(予測モード決定手段)
19 符号化信号記憶メモリ
Claims (2)
- 4×4画素ブロックまたは16×16画素ブロックでイントラ予測を行う動画像符号化装置であって、
前記4×4画素ブロックを各予測モードでイントラ予測を行うイントラ4×4予測手段と、
前記4×4画素ブロックの各予測モードそれぞれのコスト値を計算し、各予測モードのコスト値に基づいて前記4×4画素ブロックの予測モードを決定すると共に、前記16×16画素ブロックの各予測モードそれぞれのコスト値を前記4×4画素ブロック毎に計算するコスト計算手段と、
前記各4×4画素ブロックのコスト値の前記16×16画素ブロック分の累積値と、前記4×4画素ブロック毎に計算した前記16×16画素ブロックの各予測モードのコスト値とを比較して、前記4×4画素ブロックまたは16×16画素ブロックの予測サイズおよび前記イントラ予測の予測モードを決定する予測モード決定手段と、
を有する動画像符号化装置。 - 請求項1記載の動画像符号化装置において、
さらに、
前記コスト計算手段によって決定された予測モードで前記イントラ予測された前記4×4画素ブロックのイントラ予測信号の符号化および局所復号を行うイントラ4×4符号化・局所復号手段、を有し、
前記コスト計算手段は、前記イントラ4×4符号化・局所復号手段が前記4×4画素ブロックの符号化・局所復号を行っている際、前記16×16画素ブロックの各予測モードそれぞれのコスト値を前記4×4画素ブロック毎に計算する、
ことを特徴とする動画像符号化装置。
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