JP2007243573A - サーバ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】1台の装置で、蓄積素材やライブ動画素材に対し選択的に映像・音声効果や音声差し替え等の特殊効果付き自動送出を可能にしたサーバ装置を提供する。
【解決手段】静止画、動画、ライブ動画、音声といった複数の放送素材データをそれぞれデコーダ11〜14により一旦デコードした後、自動送出制御装置3から送られるプレイリストデータに応じて、映像音声効果部17にて映像音声記録部19への記録処理、映像音声記録部19からの再生処理、特殊効果を加える処理、編集効果を加える処理、対応するエンコーダ15,16へのスルー処理のうち少なくとも1つを選択的に実行してエンコーダ15、16により符号化して出力チャンネルに送出するようにしている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、放送局内で放送に使用する映像信号/音声信号の記録または再生を行うサーバ装置に関する。
周知のように、放送局内にあっては、例えばテレビジョン放送やラジオ放送の番組、CM(コマーシャル)、文字やデータによる番組等の放送番組データをメモリに記憶し、任意のタイミングでメモリから放送番組データを再生するビデオサーバが使用されている。
また、放送局では、ビデオサーバによる放送番組データの記録再生処理以外に、種々の用途に応じて放送番組データの切り替え、同期化、合成などの信号処理も必要不可欠となり、ビデオサーバの他に、複数のスタジオ機器が必要となる。
このため、システム構成の大型化を招くことになると共に、複数のスタジオ機器をそれぞれ制御しなければならない分、処理の複雑化を招く。
なお、従来では、メモリに蓄積された複数の映像データまたは複数の音声データをそれぞれデコーダで映像信号または音声信号に一旦復号し、これら複数の映像信号または複数の音声信号を合成する等といった特殊効果を施し、しかる後にエンコーダで符号化することで1台のサーバにより編集できるようにした手法も提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2002−232827号公報。
しかしながら、上記手法では、メモリに蓄積された複数の映像データまたは複数の音声データを合成する等の特殊効果を付けることはできるが、例えばライブ映像と蓄積映像との合成、差替え等には柔軟に対応することができない。
そこで、この発明の目的は、1台の装置で、蓄積素材やライブ動画素材に対し選択的に映像・音声効果や音声差し替え等の特殊効果付き自動送出を可能にしたサーバ装置を提供することにある。
この発明は、上記目的を達成するために、以下のように構成される。
映像データ及び音声データのいずれか1つもしくはこれらの組み合わせを含む入力チャンネル毎の放送素材データを記録媒体に記録し、記録媒体に記録された複数の放送素材データをそれぞれ対応する出力チャンネルへ再生出力するサーバ装置において、入力チャンネルごとに設けられ、放送素材データをベースバンドの放送素材信号に復号する復号部と、入力された指示情報に応じて、これら複数の復号部により復号された複数の放送素材信号に対し、記録媒体への記録処理、記録媒体からの再生処理、特殊効果を加える処理、編集効果を加える処理、スルー処理のうち少なくとも1つを選択的に実行する信号処理部と、出力チャンネルごとに設けられ、信号処理部の出力信号を放送素材データに符号化して出力チャンネルへ出力する符号化部とを備えるようにしたものである。
この構成によれば、複数の入力チャンネルの放送素材データをそれぞれ復号部により一旦放送素材信号に復号した後、入力された指示情報に応じて、記録媒体への記録処理、記録媒体からの再生処理、特殊効果を加える処理、編集効果を加える処理、スルー処理のうち少なくとも1つを選択的に実行して符号化部により放送素材データに符号化して出力チャンネルに送出するようにしている。すなわち、以前のサブスイッチャーの機能や音声ミキサの機能をサーバ装置内部の複数の復号部、信号処理部及び複数の符号化部により実現するようにしている。
従って、ニュース送出やライブ番組等の送出において、サブスイッチャーや音声ミキサ等をビデオサーバに接続する必要がなく、1台のビデオサーバのみで蓄積された静止画、動画、音声素材及びライブ映像に特殊効果等を付加することができ、これによりシステム構成の大型化及びコストアップを防止した上で多彩な演出が可能となる。
以上詳述したようにこの発明によれば、1台の装置で、蓄積素材やライブ動画素材に対し選択的に映像・音声効果や音声差し替え等の特殊効果付き自動送出を可能にしたサーバ装置を提供することができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明に係わるビデオサーバが適用される放送送出システムの概略構成を示すブロック図で、符号1はビデオサーバである。なお、ここでは説明を簡単にするために、ビデオサーバ1の入力チャンネル(系統)数を4チャンネルとし、出力チャンネル数を2チャンネルとする。
第1入力チャンネルには、静止画発生装置等から再生された静止画データが入力され、第2入力チャンネルには、ビデオデッキ2から再生された動画データが入力され、第3入力チャンネルには回線等から送られるライブ動画データが入力され、第4入力チャンネルには音声データが入力される。
ビデオサーバ1において、第1〜第4入力チャンネルにはデコーダ11〜14が設けられており、第1及び第2出力チャンネルにはエンコーダ15,16が設けられている。
静止画データは、デコーダ11により一旦元の静止画信号に戻されて映像音声効果部17に供給される。動画データは、デコーダ12により一旦元の動画信号に戻されて映像音声効果部17に供給される。
ライブ動画データは、デコーダ13により一旦元のライブ動画信号に戻されて映像音声効果部17に供給される。音声データは、デコーダ14により一旦元の音声信号に戻されて映像音声効果部17に供給される。
映像音声効果部17は、蓄積データ管理部18による制御の下、各デコーダ11〜14の出力に対し、映像音声記録部19への記録処理、映像音声記録部19からの再生処理、特殊効果を加える処理、編集効果を加える処理、対応するエンコーダ15,16へのスルー処理のうち少なくとも1つを選択的に実行する。
このうち、特殊効果を加える処理としては、映像音声記録部19中の蓄積素材同士の特殊効果付き再生、蓄積素材とライブ映像との特殊効果付き組み合わせ送出、ベースバンド映像にキー付き素材をスーパーインポーズして再生、ベースバンド映像に付加されている音声素材を別の音声素材と差替え、合成、音声レベル可変等を実行する。
エンコーダ15,16は、映像音声効果部17の出力を符号化する。
蓄積データ管理部18は、自動送出制御装置3からネットワーク4を通じて送られるプレイリストデータに従って、映像音声効果部17に対し任意のデータの信号処理を実行させる。
上記構成において、以下にその運用について説明する。
以前、映像信号または音声信号に特殊効果等を施すために、図2に示すシステムが考えられていた。
すなわち、ビデオサーバ21、入力スイッチャ22、サブスイッチャ23,AVデコンバイン24、音声ミキサ25、AVコンバイン26をシステム的に接続し、コントローラにより各々を個別に制御し効果付き映像として出力していた。
この場合、システム構成の大型化を招くことになると共に、複数のスタジオ機器をそれぞれ制御しなければならない分、処理の複雑化を招くことになる。
そこで、本実施形態では、1台のビデオサーバ1だけで構築できるようにした。ビデオサーバ1の構成としては、デコーダ11〜14、エンコーダ15,16、映像音声効果部17、蓄積データ管理部18、映像音声記録部19で構成される。
動作としては、自動送出制御装置3からの効果情報が付加されたプレイリストデータがビデオサーバ1の蓄積データ管理部18に送られる。
蓄積データ管理部18では、プレイリストデータに従ってデコーダ11〜14からの素材と映像音声記録部19に蓄積されている素材を映像音声効果部17にて効果付けしてエンコーダ15,16に出力させる。
ここで、ビデオサーバ1を例えばホテル館内放送システムに適用したとする。このシステムでは、ビデオデッキ2で得られた放送番組を映像信号(動画)、主/副音声信号に振り分け、第1出力チャンネルに映像信号+主音声信号を割り当て、第2出力チャンネルに映像信号+副音声信号を割り当てて、それぞれエンコーダ15,16で符号化する。各エンコーダ15,16の符号化出力は客室に設置されたデジタル放送対応のテレビジョン受信機に送られる。
例として、映画の番組を放送する場合について説明する。まず、第1出力チャンネルでは映像に主音声である日本語をコンバインし、第2出力チャンネルでは映像に副音声である英語をコンバインする。
このように、本システムでは、同一素材をチャンネルごとに視聴形態を分けて送出することができる。
また、他の例として、適当な映像、主音声として歌手の声が入ったミュージック、副音声として歌手の声を抜き、文字多重データとして歌詞をスーパーインポーズしたビデオを送出する場合について説明する。
まず、第1出力チャンネルのエンコーダ15には、映像と主音声が入力される。このため、受信機側で第1出力チャンネルを選択した場合には、映像の表示と共に、歌手の声が入ったミュージックが流れる。また、第2出力チャンネルのエンコーダ16には、歌詞の文字が画面合成された映像と副音声が入力される。このため、受信機側で第2出力チャンネルを選択した場合には、映像と歌詞が表示されると共に、歌手の声が入っていないミュージックが流れる。この場合、カラオケとして利用可能である。
以上のように上記実施形態では、静止画、動画、ライブ動画、音声といった複数の放送素材データをそれぞれデコーダ11〜14により一旦デコードした後、自動送出制御装置3から送られるプレイリストデータに応じて、映像音声効果部17にて映像音声記録部19への記録処理、映像音声記録部19からの再生処理、特殊効果を加える処理、編集効果を加える処理、対応するエンコーダ15,16へのスルー処理のうち少なくとも1つを選択的に実行してエンコーダ15、16により符号化して出力チャンネルに送出するようにしている。すなわち、以前のサブスイッチャー23の機能や音声ミキサ25の機能をビデオサーバ1内部のデコーダ11〜14、エンコーダ15,16、映像音声効果部17、蓄積データ管理部18、映像音声記録部19で実現するようにしている。
従って、ニュース送出やライブ番組等の送出において、別途にサブスイッチャー23や音声ミキサ25等をビデオサーバ1に接続する必要がなく、1台のビデオサーバ1のみで蓄積された静止画、動画、音声素材及びライブ映像に特殊効果等を付加することができ、これにより多彩な演出が可能となる。また、設備費、設置スペース、電源容量の増大が少なくてすみ、同期処理等が不要となる分、システム構成が簡略化され、低価格化を実現することもできる。
また、特殊再生としては、蓄積素材同士の特殊効果付き再生、蓄積素材とライブ映像と特殊効果付き組み合わせ送出、キー付素材をベース映像にスーパーインポーズして再生、ベース映像にコンバインされている音声を別音声素材と差し替えたり、ミキシングしたり、音声レベルを可変したりと、多彩な音声効果を付加することが可能となる。
さらに、編集機能として、プレイリストに変更が生じてもノンリニア編集のようにレンダリングすることなく、再生リストデータに従って編集効果付き再生が可能となり、また、同じ素材でもプレイリストデータの指定によりエンコーダ15,16から同時に異なる演出で再生が可能となる。
なお、上記実施形態では、入力4チャンネル、出力2チャンネルの場合について説明したが、さらに多数のチャンネルを有する場合でも同様に実施可能である。
その他、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施可能である。
この発明に係わるビデオサーバが適用される放送送出システムの概略構成を示すブロック図。 以前に考えられていたビデオサーバを使用したシステムを示すブロック図。
符号の説明
1…ビデオサーバ、2…ビデオデッキ、3…自動送出制御装置、4…ネットワーク、11〜14…デコーダ、15,16…エンコーダ、17…映像音声効果部、18…蓄積データ管理部、19…映像音声記録部、22…入力スイッチャー、23…サブスイッチャー、24…AVデコンバイン、25…音声ミキサ、26…AVコンバイン。

Claims (3)

  1. 映像データ及び音声データのいずれか1つもしくはこれらの組み合わせを含む入力チャンネル毎の放送素材データを記録媒体に記録し、記録媒体に記録された複数の放送素材データをそれぞれ対応する出力チャンネルへ再生出力するサーバ装置において、
    前記入力チャンネルごとに設けられ、前記放送素材データをベースバンドの放送素材信号に復号する復号部と、
    入力された指示情報に応じて、これら複数の復号部により復号された複数の放送素材信号に対し、前記記録媒体への記録処理、前記記録媒体からの再生処理、特殊効果を加える処理、編集効果を加える処理、スルー処理のうち少なくとも1つを選択的に実行する信号処理部と、
    前記出力チャンネルごとに設けられ、前記信号処理部の出力信号を前記放送素材データに符号化して前記出力チャンネルへ出力する符号化部とを具備したことを特徴とするサーバ装置。
  2. 前記信号処理部は、前記指示情報に応じて、前記記録媒体中の蓄積素材同士の特殊効果付き再生、蓄積素材とライブ映像との特殊効果付き組み合わせ送出、ベースバンド映像にキー付き素材をスーパーインポーズして再生のうち少なくとも1つを実行することを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
  3. 前記信号処理部は、前記指示情報に応じて、ベースバンド映像に付加されている音声素材を別の音声素材と差替え、合成、音声レベル可変のうち少なくとも1つを実行することを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016010006A (ja) * 2014-06-24 2016-01-18 マスプロ電工株式会社 デジタル変調器及び自主放送システム
JP2019505111A (ja) * 2015-12-04 2019-02-21 スリング メディア,インク. 複数のメディアストリームの処理
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