JP2007243024A - 気相成長装置および気相成長装置を用いた処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】処理効率の低下を伴うことなく、処理空間内で発生するパーティクルが処理に影響を与えることを抑制できる気相成長装置および気相成長装置を用いた処理方法を提供する。
【解決手段】気相成長装置は、被処理基板2が載置される載置面を含むサセプタ3と、被処理基板2を収容する内部空間6を形成し、内部空間6にガス流れが形成される反応管32とを備える。反応管32は、内部空間6に面する表面34aおよび35aを有する回転プレート34および35を含む。回転プレート34および35は、少なくとも被処理基板2よりもガス流れの下流側であってサセプタ3の近傍に位置する箇所とその他の箇所との間で、表面34aおよび35aが入れ替わるように動作する。
【選択図】図6
【解決手段】気相成長装置は、被処理基板2が載置される載置面を含むサセプタ3と、被処理基板2を収容する内部空間6を形成し、内部空間6にガス流れが形成される反応管32とを備える。反応管32は、内部空間6に面する表面34aおよび35aを有する回転プレート34および35を含む。回転プレート34および35は、少なくとも被処理基板2よりもガス流れの下流側であってサセプタ3の近傍に位置する箇所とその他の箇所との間で、表面34aおよび35aが入れ替わるように動作する。
【選択図】図6
Description
この発明は、一般的には、気相成長装置および気相成長装置を用いた処理方法に関し、より特定的には、被処理物上に処理ガスを導入する反応管を備える気相成長装置および気相成長装置を用いた処理方法に関する。
従来、LED(light emitting diode)や半導体レーザーの製造方法として、トリメチルガリウムおよびトリメチルアルミニウムなどの有機金属ガスと、アンモニア、ホスフィンおよびアルシンなどの水素化合物とを原料として、化合物半導体薄膜を形成するMOCVD法(metal organic chemical vapor deposition:有機金属化学気相蒸着法)が知られている。MOCVD法では、原料を反応炉内に導入して混合させ、それを被処理基板上で熱化学反応させることによって、被処理基板上に薄膜を形成する。
MOCVD法を利用した気相成長装置の1つとして、横型MOCVD装置がある。横型MOCVD装置は、膜厚および膜質の面内均一性に優れており、一般的によく用いられている。図11は、従来の横型MOCVD装置を示す断面図である。
図11を参照して、横型MOCVD装置101は、反応炉109と、反応炉109内に設けられ、被処理基板102を処理するための処理空間106を規定する反応管105とを備える。ガス供給口107およびガス排気口108が、反応管105の両端に接続されており、これら互いに接続された部材が反応炉109を貫通している。処理空間106のほぼ中央に位置して、被処理基板102が配置されている。被処理基板102は、反応炉109内に設けられたサセプタ103上に載置されている。サセプタ103の下方には、被処理基板102を加熱するためのヒータ104が設けられている。
横型MOCVD装置101を用いて被処理基板102を処理する場合、ガス供給口107から反応管105に向けて処理ガスを供給する。またこれと同時に、ヒータ104に通電し、サセプタ103を介して被処理基板102を加熱する。処理空間106に導入された処理ガスは、加熱された被処理基板102上において化学反応が促進され、これにより被処理基板102上に薄膜が形成される。被処理基板102上を通過した処理ガスは、ガス排気口108から反応炉109の外部に排出される。このような成膜工程を繰り返し行なった場合、反応管105の内面に、成膜工程時の副生成物としてパーティクル110が堆積する。
また別に、フローチャンネルに付着した汚れに起因する成長再現性の低下を抑制することを目的とした気相成長装置が、特開2001−185488号公報に開示されている(特許文献1)。図12は、特許文献1に開示されている気相成長装置を示す断面図である。
図12を参照して、フローチャンネル210内には、サセプタ212上に載置された基板211が配置されている。サセプタ212の下方には、ヒータ213が設けられている。基板211よりも上流側のフローチャンネル210の底板部分が、所定温度に加熱可能な付着物除去用ヒータ221によって構成されている。気相成長操作の終了後、フローチャンネル210内に適当なガスを流しながら、ヒータ213および付着物除去用ヒータ221に通電する。これにより、サセプタ212の表面や付着物除去用ヒータ221の表面に付着した汚れ215は、再蒸発し、フローチャンネル210内から除去される。
特開2001−185488号公報
図11中に示すように、横型MOCVD装置101を用いて所定の成膜工程を繰り返した場合、反応管105の内面にはパーティクル110が堆積する。しかし、このパーティクル110を放置すると、成膜工程時に処理ガスの流れが妨げられたり、処理空間106の温度分布が変化したりするおそれがある。このことは、膜厚分布の均一性を著しく低下させ、被処理基板102上に良質な成膜を行なうことができないという問題が発生する。
また横型MOCVD装置101を用いた場合、サセプタ103(詳細にはヒータ104)に対してガスが供給される方向の下流側で、パーティクル110が集中して堆積する傾向が見られる。このため、パーティクル110は、成膜工程を繰り返し実施すると特定位置に次々と堆積してゆき、パーティクル110の厚みが一定の限度を超えた時に反応管105の内面から自然に剥離したり、処理ガスの流れによって剥離したりするおそれがある。そしてこの場合、剥離したパーティクル110が、処理空間106で舞い上がり、その後ゴミとなって被処理基板102上に落下して付着するという問題が発生する。
このような問題を解決する手段としては、作業者が、反応管105の内面に堆積するパーティクル110の状態に注意しながら、定期的または不定期的に反応管105の内面を洗浄したり、反応管105を取り換えたりする方法が考えられる。
しかし、成膜時の条件にもよるが、一般的には、成膜工程を20回程度繰り返しただけでパーティクル110は剥離するほどの厚みに堆積する。このため、少なくとも20回のサイクルで上述のメンテナンスを実施しなければならない。しかし、この作業を行なうには長時間を要するため、横型MOCVD装置101による処理効率を著しく低下させることとなる。また、パーティクル110が毒性を有する場合があるため、メンテナンスを頻繁に行なうことによって作業者の危険性は増大する。
また、反応管105の交換に際しては、反応炉109の内部が一部大気に晒されるため、交換直後の反応炉109の内部には、残留酸素や残留水分がかなり存在する。このため、真空ベークアウトなどの方法を用いて、残留酸素や残留水分の除去を行なう。しかし、成膜可能な状態まで除去を行なうためには、数時間から数10時間の時間を要する。また、成膜を再び開始した直後は、膜質が安定しない。このため、良質な膜を形成するために、少なくとも5回程度のダミー成膜を実施する必要がある。
このように、反応管105の内面を洗浄したり反応管105を交換するメンテナンスは、たとえ1回の実施であっても大きな生産性の低下を招き、さらに、メンテナンスの回数が積み重なることによって、作業者の健康を害するおそれが生じる。
また、反応管に堆積したパーティクルを取り除くため、特許文献1に開示されているように、加熱によってパーティクルを再蒸発させる方法が考えられる。しかしこの場合、パーティクルを再蒸発させるためには、長時間を要する。(たとえば、パーティクルを再蒸発させるために必要なヒータの温度を1200℃とした場合、ヒートショックによる被処理基板やヒータの破損防止を考慮すれば、少なくともヒータを昇温させるために30分程度、降温させるために1時間程度要する。)このため、装置の処理効率が大きく低下するという問題が発生する。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、処理効率の低下を伴うことなく、処理空間内で発生するパーティクルが処理に影響を与えることを抑制できる気相成長装置および気相成長装置を用いた処理方法を提供することである。
この発明に従った気相成長装置は、被処理物が載置される載置面を含む保持部材と、被処理物を収容する内部空間を形成し、内部空間にガス流れが形成される反応管とを備える。反応管は、内部空間に面する表面を有する可動部を含む。可動部は、表面が少なくとも被処理物よりもガス流れの下流側であって保持部材の近傍に位置する箇所とその他の箇所との間で入れ替わるように動作する。
このように構成された気相成長装置によれば、処理を繰り返し行なうことによって、可動部の表面にパーティクルが堆積する。このパーティクルは、特に被処理物よりもガス流れの下流側であって保持部材の近傍に位置する箇所で発生する。そこで、可動部を動作させることによって、そのパーティクルが堆積した表面の部分を被処理物から離れた位置に移動させ、パーティクルが堆積していない表面の部分と入れ替えることができる。これにより、パーティクルが被処理物に対する処理に悪影響を与えることを抑制できる。また、反応管に可動部を設けることによって、作業者自らがパーティクルを除去する必要がなくなったり、除去するサイクルを長くすることができる。これにより、気相成長装置を用いた処理の効率を向上させるとともに、作業者の安全を図ることができる。
また好ましくは、可動部は、さらに被処理物に対向する箇所とその他の箇所との間で、表面が入れ替わるように動作する。また好ましくは、可動部の動作により、被処理物よりもガス流れの下流側であって保持部材の近傍に位置する箇所と、被処理物よりもガス流れの上流側であって保持部材の近傍に位置する箇所との間で表面が入れ替わる。また好ましくは、可動部の動作により、被処理物よりもガス流れの下流側であって保持部材の近傍に位置する箇所と、内部空間の外側との間で表面が入れ替わる。このように構成された気相成長装置によれば、パーティクルの局所的な堆積を防止できる。
また好ましくは、可動部は、反応管の全体である。このように構成された気相成長装置によれば、反応管を、可動部と位置が変化しない固定部とに分けて作製する必要がない。このため、反応管の構造を簡易にすることができる。
また好ましくは、気相成長装置は、内部空間にガスを供給するガス供給部と、被処理物に対してガス供給部とは反対側に設けられ、内部空間からガスを排気するガス排気部とをさらに備える。保持部材は、載置面上の被処理物を加熱する加熱部をさらに含む。可動部は、被処理物とガス排気部との間に設けられている。
このように構成された気相成長装置によれば、ガスが供給されるガス供給部に近い位置では、パーティクルが発生しにくい。パーティクルは、加熱されたガスが熱化学反応を起こす際の副生成物として形成され、ガス供給部から供給されて間もないガスは、加熱部によって未だ十分に加熱されていないからである。一方、被処理物とガスが排気されるガス排気部との間、特にその間に位置する被処理物の近傍では、パーティクルが発生しやすい。これは、ガスが加熱部によって十分に加熱され、熱化学反応を起こしやすい状態となっているからである。また特に、被処理物が載置される位置は、被処理物の処理が進行しやすいように諸条件が設定されており、このため副生成物としてのパーティクルも多量に発生するからである。
本発明では、このパーティクルが発生しやすい位置に可動部が設けられている。このため、可動部を動作させることによって、より効果的にパーティクルが堆積した表面の部分を移動させることができる。
また好ましくは、可動部は、動作前にガス供給部に接続され、動作後にガス排気部に接続される一方端と、動作前にガス排気部に接続され、動作後にガス供給部に接続される他方端とをさらに有する。このように構成された気相成長装置によれば、可動部の動作前、ガスの流れる方向の上流側にある一方端でパーティクルが発生しにくく、下流側にある他方端でパーティクルが発生しやすい。しかし、可動部を動作させることによって、その一方端の位置と、他方端の位置とを入れ替えることができる。このため、可動部の一方端側および他方端側でパーティクルを均一な割合で堆積させることができる。これにより、パーティクルが特定の位置に集中して堆積することを抑制し、パーティクルを除去するサイクルを延ばすことができる。
また好ましくは、表面は、載置面の周囲で環状に延在し、載置面とほぼ同一平面となる第1の部分と、第1の部分と所定の距離を隔てて配置される第2の部分とを含む。可動部は、第1および第2の部分が内部空間に供給されたガスの進行方向に平行な平面内で回転するように動作する。このように構成された気相成長装置によれば、被処理物に対してガスの進行方向の上流側および下流側で、パーティクルが発生しにくい領域と発生しやすい領域とがそれぞれ形成される。そこで、可動部を動作させ、第1および第2の部分を回転させることによって、第1および第2の部分の全体にパーティクルを均一な割合で堆積させることができる。これにより、パーティクルが特定の位置に集中して堆積することを抑制し、パーティクルを除去するサイクルを延ばすことができる。また、第1の部分は、載置面とほぼ同一平面であり、さらに第1および第2の部分は、ガスの進行方向に平行な平面内で回転する。このため、処理中に第1および第2の部分を回転させても、処理空間でガスの流れが乱されることがない。これにより、被処理物に対して安定した処理を行なうことができる。
また好ましくは、可動部は、載置面の近傍で帯状に延在し、載置面とほぼ同一平面となる第3の部分と、第3の部分と所定の距離を隔てて配置される帯状の第4の部分とを含む。可動部は、第3および第4の部分が内部空間に供給されたガスの進行方向に平行な平面内でスライドするように動作する。このように構成された気相成長装置によれば、可動部を動作させ、第3および第4の部分をスライドさせることによって、載置面の近傍にパーティクルが堆積していない新たな表面を供給することができる。また、第3の部分は、載置面とほぼ同一平面であり、さらに第3および第4の部分は、ガスの進行方向に平行な平面内でスライドする。このため、処理中に第3および第4の部分をスライドさせても、処理空間でガスの流れが乱されることがない。これにより、被処理物に対して安定した処理を行なうことができる。
また好ましくは、第3および第4の部分は、内部空間に供給されたガスの進行方向にほぼ直交する方向に沿ってスライドする。また好ましくは、第3および第4の部分は、内部空間に供給されたガスの進行方向に沿ってスライドする。このように構成された気相成長装置によれば、第3および第4の部分を所定方向にスライドさせることによって、上述の効果を得ることができる。
また好ましくは、保持部材は、載置面が自らの面内で回転可能なように設けられている。このように構成された気相成長装置によれば、載置面上に載置された被処理物を処理中に回転させることができる。これにより、被処理物の全体に均一な処理を行なうことができる。
また好ましくは、載置面には、複数の被処理物が載置される。保持部材は、複数の被処理物の各々を載置面に平行な平面内で回転させる回転機構をさらに含む。このように構成された気相成長装置によれば、処理中に複数の被処理物の各々を回転させることができる。これにより、被処理物の全体に均一な処理を行なうことができる。
この発明に従った処理方法は、上述のいずれかに記載の気相成長装置を用いた処理方法である。処理方法は、載置面に被処理物を載置する工程と、内部空間にガスを供給するとともに被処理物を加熱することによって、被処理物を処理する工程と、被処理物を処理する工程の後、可動部を動作させる工程とを備える。
このように構成された処理方法によれば、可動部を動作させる工程を被処理物を処理する工程の後に実施している。このため、被処理物の処理工程時、可動部の動作によって、処理空間でガスの流れが乱されることがない。これにより、パーティクルが被処理物に対する処理に悪影響を与えることを抑制するとともに、被処理物に対して安定した処理を行なうことができる。
また好ましくは、可動部を動作させる工程は、被処理物を処理する工程が完了する度に実施される。このように構成された処理方法によれば、堆積したパーティクルの厚みが大きくなる前に、可動部を動作させている。このため、パーティクルが被処理物に対する処理に悪影響を与えることを確実に防止できる。また、可動部の表面をパーティクルが発生しにくい位置と発生しやすい位置とで入れ替える場合、被処理物を処理する工程を複数回実施し、その後、可動部を動作させる場合と比較して、同じ厚みのパーティクルが堆積されてもパーティクルが可動部の表面から剥離しにくくなる。
以上説明したように、この発明に従えば、処理効率の低下を伴うことなく、処理空間内で発生するパーティクルが処理に影響を与えることを抑制できる気相成長装置および気相成長装置を用いた処理方法を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における気相成長装置を示す断面図である。図2は、図1中のII−II線上に沿った断面図である。図1および図2を参照して、気相成長装置1は、MOCVD法を利用して、被処理基板2の表面に薄膜を形成するための装置である。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における気相成長装置を示す断面図である。図2は、図1中のII−II線上に沿った断面図である。図1および図2を参照して、気相成長装置1は、MOCVD法を利用して、被処理基板2の表面に薄膜を形成するための装置である。
気相成長装置1は、成膜工程時に内部が真空状態とされる反応炉9と、反応炉9の向い合う側面にそれぞれ設けられたガス供給口7およびガス排気口8と、ガス供給口7およびガス排気口8に接続され、処理空間6を規定する反応管5と、反応炉9の内部に設けられ、載置面3aを有するサセプタ3とを備える。
反応管5は、たとえば、矩形の断面形状を有し、一方端5mから他方端5nに向けて延びている。一方端5mは、ガス供給口7に接続されており、他方端5nは、ガス排気口8に接続されている。反応管5は、処理空間6に面する表面5aを有する。ガス供給口7は、反応炉9の外部に設けられた図示しないガス供給装置に接続されており、ガス排気口8は、反応炉9の外部に設けられた図示しない吸気ポンプに接続されている。ガス供給口7、反応管5およびガス排気口8によって、被処理基板2の表面に成膜を行なうためのガスが通過するガス経路が形成されている。
反応管5の底面には、一方端5mおよび他方端5nの間のほぼ中央に位置して、円状の開口が形成されている。反応管5は、高温および反応性雰囲気に対して耐性のある材料、たとえば、石英などによって形成されている。反応管5は、たとえばモーターなどの図示しないアクチュエータに接続されている。
反応管5の底面に形成された開口には、その開口の直径よりも少し小さい直径で形成されたサセプタ3が配置されている。サセプタ3は、たとえば、シリコンカーバイド(SiC)でコーティングされたカーボン(C)などから形成されている。サセプタ3の載置面3aには、処理空間6に収容されるように被処理基板2が載置されている。被処理基板2は、反応管5の表面5aと被処理基板2の主表面とがほぼ同一平面となるように配置されており、被処理基板2およびサセプタ3が反応管5の底面の一部を構成している。
サセプタ3の下方には、サセプタ3を介して被処理基板2を加熱するためのヒータ4が設けられている。サセプタ3およびヒータ4は、反応炉9に固定された支持部材13によって、反応炉9内の所定位置に支持されている。
反応管5に接続された図示しないアクチュエータを稼働させることによって、サセプタ3の中心を軸として反応管5を矢印17に示す方向に180度回転させることができる。図3は、図2中の反応管が180度回転した場合の気相成長装置を示す断面図である。図3を参照して、反応管5を180度回転させると、一方端5mは、ガス排気口8に接続され、他方端5nは、ガス供給口7に接続される。
気相成長装置1を用いて処理を行なう場合、図1および図2を参照して、ガス供給口7から矢印11に示す方向に所定のガスを供給するとともに、ヒータ4に通電し、被処理基板2を加熱する。処理空間6に導入されたガスは、反応管5の表面5aに略平行に矢印16に示す方向に進みながら、加熱された被処理基板2上において温度が上昇する。これにより、ガスは化学反応が促進される状態となり、被処理基板2の主表面に所定の薄膜が形成される。
この際、反応副生成物として媒状のパーティクル10が処理空間6で発生し、成膜工程を繰り返し行なうと、そのパーティクル10が表面5aに堆積するという現象が起こる。パーティクル10は、表面5aに一様に堆積するのではなく、反応管5の形状や構造またはガス流の状態に起因して表面5aの特定位置に局所的に堆積する。たとえばパーティクル10は、ガスが十分に加熱されており、さらに処理が促進されるように諸条件が設定されている位置、つまり、ガスの進行方向の下流側であって、被処理基板2の近傍において特に集中して堆積する。本実施の形態では、被処理基板2近傍の他方端5n側で、反応管5の頂面および底面の表面5aにパーティクル10が集中して堆積している。
被処理基板2上を通過したガスは、その後、ガス排気口8から矢印12に示す方向に沿って外部に排出される。
図3を参照して、被処理基板2への成膜工程が完了後、図示しないアクチュエータを稼働させ、反応管5を180度回転させる。これにより、アクチュエータを稼働させる前には、一方端5mがガスの進行方向の上流側に位置し、他方端5nがガスの進行方向の下流側に位置していたのが、アクチュエータを稼働させた後には、他方端5nがガスの進行方向の上流側に位置し、一方端5mがガスの進行方向の下流側に位置することとなる。このため、アクチュエータを稼働させた後に次の成膜工程を実施すると、パーティクル10は、被処理基板2近傍の一方端5m側で集中して堆積する。これにより、反応管5の一方端5m側および他方端5n側で均一にパーティクル10を堆積させることができる。
なお、成膜工程の完了後ではなく、気相成長装置1の待機時に、アクチュエータを稼働させても良い。これらのタイミングでアクチュエータを稼働させることによって、反応管5の回転が成膜工程の実施を妨げることを防止できる。
この発明の実施の形態1に従った気相成長装置1は、被処理物としての被処理基板2が載置される載置面3aを含む保持部材としてのサセプタ3(およびヒータ4)と、被処理基板2を収容する内部空間6を形成し、内部空間6にガス流れが形成される反応管5とを備える。反応管5は、内部空間6に面する表面5aを有する可動部を含む。その可動部は、被処理基板2の処理過程において形成される付着物が表面5aの一定個所に留まらないように、少なくとも被処理基板2よりもガス流れの下流側であってサセプタ3に隣接する箇所とその他の箇所との間で、表面5aが入れ替わるように動作する。その可動部は、反応管5の全体である。
気相成長装置1は、処理空間6にガスを供給するガス供給部としてのガス供給口7と、被処理基板2に対してガス供給口7とは反対側に設けられ、処理空間6からガスを排気するガス排気部としてのガス排気口8とをさらに備える。保持部材は、載置面3a上の被処理基板2を加熱する加熱部としてのヒータ4をさらに含む。可動部は、動作前にガス供給口7に接続され、動作後にガス排気口8に接続される一方端5mと、動作前にガス排気口8に接続され、動作後にガス供給口7に接続される他方端5nとをさらに有する。
このように構成された気相成長装置1によれば、反応管5を回転させることによって、パーティクル10が特定位置に集中して堆積することを抑制できる。これにより、成膜工程を繰り返し実施した場合のパーティクル10の堆積量が減少するため、パーティクル10を除去するメンテナンスの実施サイクルを延ばすことができる。このため、気相成長装置1による生産性が大幅に改善され、さらにメンテナンス作業の危険性を最小限に抑えることができる。
なお、本実施の形態では、パーティクル10が、ガスの進行方向の下流側であって、被処理基板2の近傍に集中して堆積するものとして説明を行なったが、パーティクル10が集中して堆積する位置は、反応管5内の状態(ガスの組成、流量比、流速および温度等)や反応管5の形状などによって、さらに他の箇所にも存在する。しかし、その位置が表面5aのどの部分であっても、対応する箇所で反応管5を動作させることによって、上述の効果を同様に得ることができる。
続いて、反応管5を回転させるタイミングについて説明を行なう。図4は、成膜工程の実施回数とパーティクルの堆積量との関係を示すグラフである。
図4を参照して、実線21は、反応管5を全く回転させることなく、成膜工程の実施を繰り返した場合、実線22は、成膜工程を10回実施するごとに反応管5を回転させた場合、実線23は、成膜工程を1回実施するたびに反応管5を回転させた場合、これらそれぞれの場合の成膜工程の実施回数とパーティクル10の堆積量との関係を示している。
実線21から分かるように、パーティクル10の堆積量は、石英から形成された表面5aが滑らかな状態の初期から成膜工程の実施回数を重ねるごとに、増加する割合が大きくなる傾向がある。そして、反応管5を全く回転させない場合、成膜条件にもよるが、成膜工程の実施回数が20回に達した時にパーティクル10の堆積量が厚みt(mm)となる。このとき、パーティクル10は、表面5aから剥がれたり崩れたりし、処理空間6に飛散しやすくなる。このため、少なくとも成膜工程を20回行なうごとに、パーティクル10を除去するためのメンテナンスを実施する必要がある。
成膜工程を10回実施するごとに反応管5を回転させた場合、特定位置への集中的なパーティクル10の堆積が緩和されるため、反応管5を全く回転させない場合の1.5倍から2倍程度となる30回から40回程度が、メンテナンスの実施時期となる。
成膜工程を1回実施するたびに反応管5を回転させた場合、連続して成膜工程を実施する場合と比較して、表面5aが滑らかな状態がより長く持続するため、パーティクル10が表面5aに定着しにくくなる。このため、パーティクル10が特定位置に堆積するペースがさらに遅くなり、メンテナンスを実施するサイクルをさらに延ばすことができる。
また、成膜工程を1回実施するたびに反応管5を回転させた場合は、他の場合と比較して、パーティクル10の堆積量が厚みt(mm)になっても剥離が起こりにくい傾向にある。ガスの進行方向の下流側に位置していた部分が上流側に反転されている間、パーティクルの堆積層に応力緩和が起こる。このため、その部分がまたガスの進行方向の下流側に反転されても、パーティクルは応力緩和された堆積層上に堆積される。これにより、内部応力の増大による剥離が発生しにくくなるからだと考えられる。
(実施の形態2)
図5は、この発明の実施の形態2における気相成長装置を示す断面図である。図6は、図5中の気相成長装置の一部を示す斜視図である。この発明の実施の形態2における気相成長装置は、実施の形態1における気相成長装置と比較して、反応管の構造が主に異なる。以下、重複する構造については説明を省略する。
図5は、この発明の実施の形態2における気相成長装置を示す断面図である。図6は、図5中の気相成長装置の一部を示す斜視図である。この発明の実施の形態2における気相成長装置は、実施の形態1における気相成長装置と比較して、反応管の構造が主に異なる。以下、重複する構造については説明を省略する。
図5および図6を参照して、気相成長装置31は、ガス供給口7およびガス排気口8に接続され、処理空間6を規定する反応管32を備える。反応管32の底面には、サセプタ3の直径よりも大きい直径の開口33qが形成されている。反応管32の頂面には、開口33qに向い合う位置に開口33pが形成されている。開口33qには、サセプタ3の周囲を環状に延びる回転プレート34が設けられている。開口33pには、円盤状の回転プレート35が設けられている。なお、反応管32は、回転プレート34および35の直径よりも大きい幅で形成されている。
回転プレート34および35は、処理空間6に面する表面34aおよび35aをそれぞれ有する。表面34aは、サセプタ3の載置面3aおよび反応管32の内面とほぼ同一平面にあり、表面35aは、その表面34aに向い合う位置で、反応管32の内面とほぼ同一平面にある。ガス供給口7、反応管32、回転プレート34および35、ならびにガス排気口8によって、被処理基板2の表面に成膜を行なうためのガスが通過するガス経路が形成されている。
回転プレート34および35は、図示しないアクチュエータに接続されている。図示しないアクチュエータを稼働させることによって、サセプタ3の中心を軸として回転プレート34および35を矢印41に示す方向に回転させることができる。この際、回転プレート34および35の表面34aおよび35aは、処理空間6でガスが流れる方向(図6中の矢印16に示す方向)に平行な平面内でゆっくりと回転する。このため、成膜工程中に回転プレート34および35を回転させた場合であっても、ガスの流れが乱されることがない。これにより、安定した成膜工程を実施することができる。
なお、本実施の形態では、サセプタ3を反応管32の底面側に設けたが、サセプタ3が反応管32の頂面側に設けられ、回転プレート34と回転プレート35とが上下反転した形状となっていても良い。
サセプタ3の載置面3aには、複数枚の被処理基板2が載置されている。サセプタ3には、その被処理基板2の各々を載置面3a上で回転させる回転機構が内蔵されている。さらに、サセプタ3およびヒータ4を支持する支持部材13は、回転自在に設けられており、支持部材13を稼働させることによって、サセプタ3を載置面3aが延在する平面内で回転させることができる。成膜工程中に、これらの機構を稼働させることによって、被処理基板2に膜厚および膜質が均一な成膜を行なうことができる。
気相成長装置31を用いて所定の処理を行なう場合、たとえば、成膜工程中に、回転プレート34および35を回転させる。これにより、表面34aおよび35aの特定位置に集中してパーティクル10が堆積することを抑制できる。なお、回転プレート34および35を回転させるタイミングは、成膜工程の完了後であっても良いし、気相成長装置31の待機時であっても良い。また、180度ごとまたは120度ごとに間欠的に回転させても良いし、連続して回転させても良い。
この発明の実施の形態2における気相成長装置31では、表面は、載置面3aの周囲で環状に延在し、載置面3aとほぼ同一平面となる第1の部分としての表面34aと、表面34aと所定の距離を隔てて配置される第2の部分としての表面35aとを含む。可動部としての回転プレート34および35は、表面34aおよび35aが処理空間6に供給されたガスの進行方向に平行な平面内で回転するように動作する。
サセプタ3は、載置面3aが自らの面内で回転可能なように設けられている。載置面3aには、複数の被処理基板2が載置される。サセプタ3は、複数の被処理基板2の各々を載置面3aに平行な平面内で回転させる回転機構をさらに含む。
このように構成された気相成長装置31によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を奏することができる。
(実施の形態3)
図7は、この発明の実施の形態3における気相成長装置を示す断面図である。図8は、図7中の気相成長装置の一部を示す斜視図である。この発明の実施の形態3における気相成長装置は、実施の形態1における気相成長装置と比較して、反応管の構造が主に異なる。以下、重複する構造については説明を省略する。
図7は、この発明の実施の形態3における気相成長装置を示す断面図である。図8は、図7中の気相成長装置の一部を示す斜視図である。この発明の実施の形態3における気相成長装置は、実施の形態1における気相成長装置と比較して、反応管の構造が主に異なる。以下、重複する構造については説明を省略する。
図7および図8を参照して、気相成長装置51は、ガス供給口7およびガス排気口8に接続され、処理空間6を規定する反応管52を備える。反応管52の底面には、帯形状の開口53qが形成されている。開口53qは、処理空間6でガスが流れる方向(図8中の矢印16に示す方向)に直交して延びている。開口53qは、被処理基板2に対して処理空間6でガスが流れる方向の下流側、つまり、被処理基板2とガス排気口8との間に形成されている。反応管52の頂面には、開口53qに向い合う位置に、帯形状の開口53pが形成されている。開口53qには、処理空間6でガスが流れる方向に直交して延びるスライドプレート56が設けられている。開口53pには、スライドプレート56と同じ方向に延びるスライドプレート55が設けられている。
スライドプレート56および55は、処理空間6に面する表面56aおよび55aをそれぞれ有する。表面56aは、サセプタ3の載置面3aおよび反応管52の内面とほぼ同一平面にあり、表面55aは、その表面56aに向い合う位置で、反応管52の内面とほぼ同一平面にある。ガス供給口7、反応管52、スライドプレート56および55、ならびにガス排気口8によって、被処理基板2の表面に成膜を行なうためのガスが通過するガス経路が形成されている。
スライドプレート56および55は、図示しないアクチュエータに接続されている。図示しないアクチュエータを稼働させることによって、スライドプレート56および55をそれぞれのプレートが延びる方向(図8中の矢印58に示す方向)に移動させることができる。この際、表面56aおよび55aは、ガスが流れる方向に平行な平面内でゆっくりとスライドする。このため、成膜工程中にスライドプレート56および55を移動させた場合であっても、ガスの流れが乱されることがない。これにより、安定した成膜工程を実施することができる。
気相成長装置51を用いて所定の処理を行なう場合、たとえば、成膜工程中に、スライドプレート56および55を移動させる。これにより、表面56aおよび55aの特定位置に集中してパーティクル10が堆積することを抑制できる。なお、スライドプレート56および55は、間欠的に移動させても良く、微速度で連続的に移動させても良い。また、スライドプレート56および55を移動させるタイミングは、成膜工程中以外であっても良い。
この発明の実施の形態3における気相成長装置51では、可動部としてのスライドプレート56および55は、被処理基板2とガス排気口8との間に設けられている。表面は、載置面3aの近傍で帯状に延在し、載置面3aとほぼ同一平面となる第3の部分としての表面56aと、表面56aと所定の距離を隔てて配置された帯状の第4の部分としての表面55aとを含む。スライドプレート56および55は、表面56aおよび55aが処理空間6に供給されたガスの進行方向に平行な平面内でスライドするように動作する。表面56aおよび55aは、処理空間6に供給されたガスの進行方向にほぼ直交する方向に沿ってスライドする。
このように構成された気相成長装置51によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を奏することができる。
(実施の形態4)
図9は、この発明の実施の形態4における気相成長装置を示す断面図である。図10は、図9中の気相成長装置の一部を示す斜視図である。この発明の実施の形態4における気相成長装置は、実施の形態1における気相成長装置と比較して、反応管の構造が主に異なる。以下、重複する構造については説明を省略する。
図9は、この発明の実施の形態4における気相成長装置を示す断面図である。図10は、図9中の気相成長装置の一部を示す斜視図である。この発明の実施の形態4における気相成長装置は、実施の形態1における気相成長装置と比較して、反応管の構造が主に異なる。以下、重複する構造については説明を省略する。
図9および図10を参照して、気相成長装置71は、ガス供給口7およびガス排気口8に接続され、処理空間6を規定する反応管72を備える。反応管72の底面には、処理空間6でガスが流れる方向(図10中の矢印16に示す方向)に延びる繰り出しプレート74が設けられている。繰り出しプレート74は、被処理基板2に対して処理空間6でガスが流れる方向の下流側、つまり、被処理基板2が設けられた位置からガス排気口8の位置まで延びている。反応管72の頂面には、繰り出しプレート74と同じ方向に延びる繰り出しプレート73が設けられている。繰り出しプレート73は、ガス供給口7からガス排気口8にまで延びている。
繰り出しプレート74および73は、互いに分離可能な複数のブロック74tが組み合わされて構成されている。隣り合うブロック74tは互いに重なり合っている。
繰り出しプレート74および73は、処理空間6に面する表面74aおよび73aをそれぞれ有する。表面74aは、サセプタ3の載置面3aおよび反応管72の内面とほぼ同一平面にある。ガス供給口7、反応管72、繰り出しプレート74および73、ならびにガス排気口8によって、被処理基板2の表面に成膜を行なうためのガスが通過するガス経路が形成されている。
繰り出しプレート74および73は、図示しないアクチュエータに接続されている。図示しないアクチュエータを稼働させることによって、繰り出しプレート74および73をそれぞれのプレートが延びる方向(繰り出しプレート74は矢印77に示す方向、繰り出しプレート73は矢印76に示す方向)に移動させることができる。この際、表面74aおよび73aは、ガスが流れる方向に平行な平面内でゆっくりとスライドする。このため、成膜工程中に繰り出しプレート74および73を移動させた場合であっても、ガスの流れが乱されることがない。これにより、安定した成膜工程を実施することができる。
気相成長装置71を用いて所定の処理を行なう場合、たとえば、成膜工程が完了した後に、繰り出しプレート73をブロック74tひとつ分だけ移動させる。また同時に、被処理基板2に最も近接するブロック74tを繰り出しプレート74から分離し、これを回収するとともに、繰り出しプレート74をブロック74tひとつ分だけ移動させる。これにより、表面74aおよび73aの特定位置に集中してパーティクル10が堆積することを抑制できる。なお、繰り出しプレート74および73を移動させるタイミングは、たとえば、成膜工程を10回実施した後であったり、成膜工程を1回実施するたびであっても良い。
この発明の実施の形態4における気相成長装置71では、第3および第4の部分としての表面74aおよび73aは、処理空間6に供給されたガスの進行方向に沿ってスライドする。
このように構成された気相成長装置71によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を奏することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,31,51,71 気相成長装置、2 被処理基板、3 サセプタ、3a 載置面、4 ヒータ、5,32,52,72 反応管、5a,34a,35a,55a,56a,73a,74a 表面、5m 一方端、5n 他方端、6 処理空間、7 ガス供給口、8 ガス排気口、34,35 回転プレート、55,56 スライドプレート、73,74 繰り出しプレート。
Claims (8)
- 被処理物が載置される載置面を含む保持部材と、
被処理物を収容する内部空間を形成し、前記内部空間にガス流れが形成される反応管とを備え、
前記反応管は、前記内部空間に面する表面を有し、前記表面が、少なくとも被処理物よりも前記ガス流れの下流側であって前記保持部材の近傍に位置する箇所とその他の箇所との間で入れ替わるように動作する可動部を含む、気相成長装置。 - 前記可動部は、前記反応管の全体である、請求項1に記載の気相成長装置。
- 前記内部空間にガスを供給するガス供給部と、
被処理物に対して前記ガス供給部とは反対側に設けられ、前記内部空間からガスを排気するガス排気部とをさらに備え、
前記保持部材は、前記載置面上の被処理物を加熱する加熱部をさらに含み、
前記可動部は、被処理物と前記ガス排気部との間に設けられている、請求項1または2に記載の気相成長装置。 - 前記可動部は、動作前に前記ガス供給部に接続され、動作後に前記ガス排気部に接続される一方端と、動作前に前記ガス排気部に接続され、動作後に前記ガス供給部に接続される他方端とをさらに有する、請求項3に記載の気相成長装置。
- 前記表面は、前記載置面の周囲で環状に延在し、前記載置面とほぼ同一平面となる第1の部分と、前記第1の部分と所定の距離を隔てて配置される第2の部分とを含み、
前記可動部は、前記第1および第2の部分が前記内部空間に供給されたガスの進行方向に平行な平面内で回転するように動作する、請求項1から4のいずれか1項に記載の気相成長装置。 - 前記表面は、前記載置面の近傍で帯状に延在し、前記載置面とほぼ同一平面となる第3の部分と、前記第3の部分と所定の距離を隔てて配置される帯状の第4の部分とを含み、
前記可動部は、前記第3および第4の部分が前記内部空間に供給されたガスの進行方向に平行な平面内でスライドするように動作する、請求項1から4のいずれか1項に記載の気相成長装置。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の気相成長装置を用いた処理方法であって、
前記載置面に被処理物を載置する工程と、
前記内部空間にガスを供給するとともに前記被処理物を加熱することによって、前記被処理物を処理する工程と、
前記被処理物を処理する工程の後、前記可動部を動作させる工程とを備える、処理方法。 - 前記可動部を動作させる工程は、前記被処理物を処理する工程が完了する度に実施される、請求項7に記載の処理方法。
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WO2015033752A1 (ja) * | 2013-09-04 | 2015-03-12 | 昭和電工株式会社 | SiCエピタキシャルウェハの製造方法 |
-
2006
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