以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る端末装置にコンテンツを配信する配信システムの構成を示すシステム構成図であり、図2は、図1に示すキャストサイトサーバに記録されているコンテンツリスト一覧例を示す図であり、図3は、図1に示すコンテンツリストサーバに記録されているコンテンツリスト例を示す図であり、図4は、本発明に係る端末装置の実施の形態の構成を示すブロック図であり、図5は、図4に示すデータ管理部に記憶されているダウンロード条件例を示す図である。
本実施の形態の端末装置50にコンテンツを配信する配信システムは、図1を参照すると、インターネット等のネットワーク10を経由してコンテンツリスト一覧を配信するキャストサイトサーバ20と、ネットワーク10を経由してコンテンツリストを配信するコンテンツリストサーバ30と、ネットワーク10を経由して音声データ、画像データ、映像データ等のコンテンツを配信するコンテンツサーバ40とからなる。なお、本実施の形態では、機能的にキャストサイトサーバ20と、コンテンツリストサーバ30と、コンテンツサーバ40とに分けて説明するが、キャストサイトサーバ20、コンテンツリストサーバ30およびコンテンツサーバ40は、プログラム制御によって動作する1以上の情報処理装置からなるサーバシステムとして実現することができ、各サーバを異なる事業者によって管理するようにしても良く、各サーバの2以上を同一の事業者によって管理するようにしても良い。
キャストサイトサーバ20は、端末装置50からの各種リクエストに応答するWebサーバとしての機能を有し、コンテンツリスト一覧記録部21と、案内情報記録部22と、リクエスト応答部23と、送受信部24とを備えている。
コンテンツリスト一覧記録部21は、コンテンツリスト一覧が記録されているHDD等の記録手段である。コンテンツリスト一覧は、メタ言語によって記述された構造化文書であり、タグを用いてコンテンツリストの名称および当該コンテンツリストが公開されているネットワーク10上のアドレス(以下、リストURLと称す)が記述された一覧である。図2を参照すると、本実施の形態におけるコンテンツリスト一覧は、XML(Extensible Markup Language)の仕様の1つであるOPML(Outline Processor Markup Language)によって記述されている構造化文書である。
図2において、<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>は、コンテンツリスト一覧がXML文書であることを示すXML宣言であり、終了タグ</head>との間に、コンテンツリスト一覧名および作成日時が要素として記述されていることを示す開始タグ<head>と、終了タグ</title>との間に、コンテンツリスト一覧名が要素として記述されていることを示す開始タグ<head>と、終了タグ</dateCreated>との間に、作成日時が要素として記述されていることを示す開始タグ<dateCreated>と、終了力タグ</body>との間に、コンテンツリストのグループ名、複数のコンテンツリスト名およびリストURLが要素として記述されていることを示す開始タグ<body>と、終了力タグ</outline>との間に、複数のコンテンツリスト名およびリストURLが要素として記述されていることを示すと共に、属性としてコンテンツリストのグループ名が記述されていることを示す開始タグ<outline>と、コンテンツリスト名(text)およびリストURL(xmlUrl)が属性として記述されていることを示す空要素タグ<outline/>とで構成されている。
従って、図3に示すコンテンツリスト一覧例には、コンテンツリスト一覧名「△△△キャストサイト」と、その作成日時が記述されていると共に、グループ名「ニュース」にコンテンツリスト名「○○○ニュース」および「本日の株価」とそのリストURLが記述され、グループ名「音声ブログ」にコンテンツリスト名「ネット対談」および「ヒーロー」とそのリストURLが記述されている。
案内情報記録部22は、コンテンツリスト一覧に用いられているメタ言語とは異なる言語、例えばHTML(HyperText Markup Language)を用いて作成された案内ページが記録されているHDD等の記録手段であり、例えば、リクエストされたアドレスがOPMLによって記述されているコンテンツリスト一覧を配信するためのアドレスであることを通知する案内ページが記録されている。
リクエスト応答部23は、端末装置50からリスト一覧リクエストを受信すると、コンテンツリスト一覧記録部21に記録されているコンテンツリスト一覧を送受信部24によってネットワーク10経由で端末装置50に送信し、リスト一覧リクエスト以外のリクエストを受信すると、案内情報記録部22に記録されている案内ページを送受信部24によってネットワーク10経由で送信する。すなわち、端末装置50からのリスト一覧リクエストは、OPMLによって記述されているコンテンツリスト一覧の送信要求であり、HTTPヘッダ等のリクエストのヘッダ(以下、リクエストヘッダと称する)にOPML(XML)対応であることが記述されており、リクエスト応答部23は、リクエストヘッダにOPML対応であることが記述されている場合には、コンテンツリスト一覧記録部21に記録されているコンテンツリスト一覧を送受信部24によってネットワーク10経由で端末装置50に送信し、リクエストヘッダにOPML対応であることが記述されていない場合には、HTMLに対応したWebブラウザからのリクエストであると認識し、案内情報記録部22に記録されているHTMLを用いて作成された案内ページを送受信部24によってネットワーク10経由で送信する。
送受信部24は、有線もしくは無線でネットワーク10に接続する機能を有し、HTTP(HyperText Transfer Protocol)やFTP(File Transfer Protocol)等のプロトコルに基づいてネットワーク10を介して端末装置50と情報通信を行う。
コンテンツリストサーバ30は、端末装置50からの各種リクエストに応答するWebサーバとしての機能を有し、コンテンツリスト記録部31と、案内情報記録部32と、リクエスト応答部33と、送受信部34とを備えている。
コンテンツリスト記録部31は、コンテンツリストが記録されているHDD等の記録手段である。コンテンツリストは、メタ言語によって記述された構造化文書であり、タグを用いてコンテンツの名称、コンテンツが公開されているネットワーク10上でのアドレス(以下、データURLと称す)およびコンテンツのデータタイプが記述されたリストである。図3を参照すると、本実施の形態のコンテンツリストは、XML(Extensible Markup Language)の仕様の1つであるRSS(Rich Site Summary)によって記述されている。
図3において、<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>は、コンテンツリスト一覧がXML文書であることを示すXML宣言であり、終了タグ</rss>との間の要素がRSSによって記述されていることを示す開始タグ<rss>と、終了タグ</channel>との間に、コンテンツリスト名、コンテンツ名、コンテンツの概要、データURLおよび当該データURLからダウンロードできるデータタイプが要素として記述されていることを示す開始タグ<channel>と、終了タグ</title>との間に、コンテンツリスト名が要素として記述されていることを示す開始タグ<title>と、終了力タグ</item>との間に、コンテンツ名、コンテンツの概要、データURLおよびデータタイプが要素として記述されていることを示す開始タグ<item>と、終了力タグ</description>との間に、コンテンツの概要が要素として記述されていることを示す開始タグ<description>と、データURLおよびデータタイプが属性として記述されていることを示す空要素タグ<enclosure/>とで構成されている。なお、空要素タグ<enclosure/>には、コンテンツのデータ量等の配信するコンテンツに関する他の情報を属性として記述するようにしても良い。
従って、図3に示すコンテンツリスト例には、コンテンツリスト名「○○○ニュース」が記述されていると共に、コンテンツ名「3/1のニュース」と、その概要と、データタイプが「音声データ」であるコンテンツをダウンロードすることができるデータURLと、データタイプが「画像データ」であるコンテンツをダウンロードすることができるデータURLと、データタイプが「映像データ」であるコンテンツをダウンロードすることができるデータURLとが記述され、コンテンツ名「2/28のニュース」と、その概要と、データタイプが「画像データ」であるコンテンツをダウンロードすることができるデータURLと、データタイプが「映像データ」であるコンテンツをダウンロードすることができるデータURLとが記述され、コンテンツ名「2/27のニュース」と、その概要と、データタイプが「音声データ」であるコンテンツをダウンロードすることができるデータURLとが記述されている。
案内情報記録部22は、コンテンツリストに用いられているメタ言語とは異なる言語、例えばHTML(HyperText Markup Language)を用いて作成された案内ページが記録されているHDD等の記録手段であり、例えば、リクエストされたアドレスがRSSによって記述されているコンテンツリストを配信するためのアドレスであることを通知する案内ページが記録されている。
リクエスト応答部33は、端末装置50からコンテンツリストリクエストを受信すると、コンテンツリスト記録部31に記録されているコンテンツリストを送受信部34によってネットワーク10経由で端末装置50に送信し、コンテンツリストリクエスト以外のリクエストを受信すると、案内情報記録部32に記録されている案内ページを送受信部34によってネットワーク10経由で送信する。すなわち、端末装置50からのコンテンツリストリクエストは、RSSによって記述されているコンテンツリストの送信要求であり、リクエストヘッダにRSS(XML)対応であることが記述されており、リクエスト応答部23は、リクエストヘッダにRSS対応であることが記述されている場合には、コンテンツリスト記録部31に記録されているコンテンツリストを送受信部34によってネットワーク10経由で端末装置50に送信し、リクエストヘッダにRSS対応であることが記述されていない場合には、HTMLに対応したWebブラウザからのリクエストであると認識し、案内情報記録部32に記録されている案内ページを送受信部34によってネットワーク10経由で送信する。
送受信部34は、有線もしくは無線でネットワーク10に接続する機能を有し、HTTP(HyperText Transfer Protocol)やFTP(File Transfer Protocol)等のプロトコルに基づいてネットワーク10を介して端末装置50と情報通信を行う。
コンテンツサーバ40は、端末装置50からの各種リクエストに応答するWebサーバとしての機能を有し、コンテンツ記録部41と、リクエスト応答部42と、送受信部43とを備えている。
コンテンツ記録部41は、「音声データ」、「画像データ」、「映像データ」等のコンテンツが記録されているHDD等の記録手段である。
リクエスト応答部42と、端末装置50からコンテンツリクエストを受信すると、コンテンツ記録部41に記録されているコンテンツを送受信部43によってネットワーク10経由で端末装置50に送信する。
送受信部43は、有線もしくは無線でネットワーク10に接続する機能を有し、HTTP(HyperText Transfer Protocol)やFTP(File Transfer Protocol)等のプロトコルに基づいてネットワーク10を介して端末装置50と情報通信を行う。
本実施の形態の端末装置50は、コンテンツ(音声データ、画像データ、映像データ)を再生するオーディオプレーヤ等のプログラム制御によって動作する携帯型の情報処理装置であり、コンテンツリスト一覧に用いられているメタ言語(OPML)と、コンテンツリストに用いられているメタ言語(RSS)とに対応することができる機能を有し、送受信部51と、情報記録部52と、液晶ディスプレイ等の表示部53と、操作部54と、再生処理部55と、データ管理部56とを備えている。
送受信部51は、有線もしくは無線でネットワーク10に接続する機能を有し、HTTP(HyperText Transfer Protocol)やFTP(File Transfer Protocol)等のプロトコルに基づいてキャストサイトサーバ20、コンテンツリストサーバ30およびコンテンツサーバ40と情報通信を行う。
情報記録部52は、HDDやシリコンメモリ等の記録手段であり、キャストサイトサーバ20から受信したコンテンツリスト一覧が記録されるコンテンツリスト一覧記録部521と、コンテンツリストサーバ30から受信したコンテンツリストが記録されるコンテンツリスト記録部522と、コンテンツサーバ40から受信したコンテンツが記録されるコンテンツ記録部523とからなる。
表示部53は、液晶ディスプレイ等の表示手段であり、コンテンツリスト一覧記録部521に記録されたコンテンツリスト一覧と、コンテンツリスト記録部522に記録されたコンテンツリストと、コンテンツ記録部523に記録されたコンテンツの一覧とが表示されると共に、コンテンツ記録部523に記録されたコンテンツに基づいて再生処理部55によって再生された画像および映像が表示される。
操作部54は、操作ボタン等の操作手段であり、ダウンロードするコンテンツの条件を示すダウンロード条件を設定する条件設定入力と、キャストサイトサーバ20に記録されているコンテンツリスト一覧の取得を指示するリスト一覧取得指示入力と、コンテンツリストサーバ30に記録されているコンテンツリストの取得を指示するコンテンツリスト取得指示入力と、受信して記録したコンテンツの再生に係る各種入力とが行われる。
再生処理部55は、情報記録部52のコンテンツ記録部523に記録されたコンテンツを伸長して再生し、画像および映像は、表示部53に表示させ、音声は、接続されたヘッドフォン57に出力する。
データ管理部56は、コンテンツリスト一覧のメタ言語を解析、すなわちOPMLの各タグを解析することによって、コンテンツリスト一覧にタグの要素および属性として記述されている内容を認識する機能と、コンテンツリストのメタ言語を解析、すなわちRSSの各タグを解析することによって、コンテンツリスト一覧にタグの要素および属性として記述されている内容を認識する機能とを有し、送受信部51によってネットワーク10経由でキャストサイトサーバ20にリスト一覧リクエストを送信させることで、コンテンツリスト一覧をキャストサイトサーバ20から受信し、受信したコンテンツリスト一覧をコンテンツリスト一覧記録部521に記録させ、表示部53に表示させると共に、送受信部51によってネットワーク10経由でコンテンツリストサーバ30にコンテンツリストリクエストを送信させることで、コンテンツリストをコンテンツリストサーバ30から受信し、受信したコンテンツリストをコンテンツリスト記録部522に記録させ、表示部53に表示させる。また、データ管理部56には、取得するデータの条件が指定されたダウンロード条件が設定されており、コンテンツリストにデータURLが記述されているコンテンツの中でダウンロード条件に適合するコンテンツを、送受信部51によってネットワーク10経由でコンテンツリクエストをコンテンツサーバ40に送信させることで、コンテンツサーバ40から受信すると共に、ダウンロード条件に適合するコンテンツを表示部53に表示させる。
データ管理部56に記憶されているダウンロード条件は、図5に示すように、データタイプとデータ量制限とからなり、データタイプとデータ量制限とに対してそれぞれ判定方法が優先順位をつけて設定されている。図5(a)に示すダウンロード条件では、取得するデータのデータタイプが「音声データ」であり、取得するデータのデータ量が「1M」以下であることが設定され、図5(b)に示すダウンロード条件では、取得するデータのデータタイプが「画像データ」であり、取得するデータのデータ量に制限がないことが設定され、図5(c)に示すダウンロード条件では、取得するデータのデータタイプおよびデータ量に制限がないことが設定されている。なお、ダウンロード条件は、予め初期設定されているが、操作部54からの条件設定入力によってユーザが設定できるようになっている。
また、ダウンロード条件をコンテンツ記録部523の空き容量やネットワーク10との通信速度によって自動的に変更されるように構成すると良い。すなわち、データ管理部56によって、コンテンツ記録部523の空き容量と、ネットワーク10との通信速度を検出し、検出したコンテンツ記録部523の空き容量が所定量よりも小さい場合や、ネットワーク10との通信速度が所定速度よりも遅い場合には、ダウンロード条件を変更することで、容量の大きいコンテンツの取得をデータタイプやデータ量に基づいて制限することができ、端末装置50の閲覧環境に応じたコンテンツの取得が行うことができる。
次に、本実施の形態におけるコンテンツリスト一覧、コンテンツリストおよびコンテンツの配信動作について図6乃至図9を参照して詳細に説明する。
図6は、本発明に係る端末装置にコンテンツを配信する配信システムの動作を示すシーケンスチャートであり、図7は、図1に示すキャストサイトサーバにおけるコンテンツリスト一覧の配信動作を説明するフローチャートであり、図8は、図1に示す端末装置におけるコンテンツリスト値一覧の表示例を示す図であり、図9は、図1に示すコンテンツリストサーバにおけるコンテンツリストの配信動作を説明するフローチャートである。
図6を参照すると、ホットスポットと称される無線LAN等のアクセスポイントや、自宅等でインターネット等のネットワーク10と端末装置50とを接続させ、ユーザによって操作部54からリスト一覧取得指示入力が行われると(ステップA1)、データ管理部56は、送受信部51によってリスト一覧リクエストをキャストサイトサーバ20に送信する(ステップA2)。リスト一覧リクエストは、キャストサイトサーバ20のコンテンツリスト一覧記録部21に記憶されているコンテンツリスト一覧の配信を要求するリクエストであり、コンテンツリスト一覧がネットワーク10上で公開されているアドレス(以下、一覧URLと称する)に基づいて行われ、OPMLによって記述されているコンテンツリスト一覧に対応していること、すなわちOPML対応であることがリクエストヘッダに記述されている。なお、一覧URLは、ユーザによって操作部54から入力するようにしても良く、予め設定しておくようにしても良い。
キャストサイトサーバ20の送受信部24に端末装置50からのリスト一覧リクエストが受信されると、リクエスト応答部23は、リスト一覧リクエストによって要求されたコンテンツリスト一覧をコンテンツリスト一覧記録部21から読み出し、読み出したコンテンツリスト一覧を送受信部24によってネットワーク10経由で端末装置50に送信する(ステップA3)。
なお、図7を参照すると、リクエスト応答部23は、送受信部24によるリクエストの受信を監視しており(ステップB1)、送受信部24にリクエストが受信されると、受信されたリクエストがリスト一覧リクエストであるか否か、すなわちリクエストヘッダにOPML対応であることが記述されている否かを判断する(ステップB2)。ステップB2でリスト一覧リクエストであると判断された場合には、上述のステップA3の動作を行い、ステップB2でリスト一覧リクエストでないと判断された場合には、HTMLに対応したWebブラウザからのリクエストであると認識し、案内情報記録部22からHTMLを用いて作成された案内ページを読み出し、読み出した案内ページを送受信部24によってネットワーク10経由で送信する(ステップB3)。これにより、OPMLに対応していないブラウザからリクエストがあった場合にも、OPMLに対応していないブラウザでも閲覧することができる案内ページを配信することができ、例えば、リクエストされたアドレスがOPMLによって記述されているコンテンツリスト一覧を配信するためのアドレスであることを通知する案内ページを配信することで、コンテンツリスト一覧の認知を促進させることができる。
端末装置50の送受信部51にキャストサイトサーバ20からのコンテンツリスト一覧が受信されると、データ管理部56は、受信されたコンテンツリスト一覧をコンテンツリスト一覧記録部521に記録させると共に、受信されたコンテンツリスト一覧において、属性としてコンテンツリストのグループ名が記述されていることを示す開始タグ<outline text="ニュース">、<outline text="音声ブログ">・・を参照することで、予め設定されているグループのコンテンツリストを対象コンテンツリストとして特定し(ステップA4)、特定した対象コンテンツリストを表示部53に表示させる。図8には、グループ名「ニュース」によってグループ化されたコンテンツリスト「○○○ニュース」、「本日の株」が対象コンテンツリストとして表示部53に表示され、カーソル60によってコンテンツリスト「○○○ニュース」が選択されている状態が示されている。
次に、操作部54によってカーソル60を移動させて、表示部53に表示された対象コンテンツリストの中から取得する対象コンテンツリストを選択し、選択した対象コンテンツリストの取得を指示するコンテンツリスト取得指示入力が操作部54から行われると(ステップA6)、データ管理部56は、送受信部51によってコンテンツリストリクエストをコンテンツリストサーバ30に送信する(ステップA7)。コンテンツリストリクエストは、コンテンツリストサーバ30のコンテンツリスト記録部31に記憶されている所望するコンテンツリストの配信を要求するリクエストであり、コンテンツリスト一覧に空要素タグ<outline/>の属性として記述されているリストURLに基づいて行われ、RSSによって記述されているコンテンツリストに対応していること、すなわちRSS対応であることがリクエストヘッダに記述されている。
コンテンツリストサーバ30の送受信部34に端末装置50からのコンテンツリストリクエストが受信されると、リクエスト応答部33は、コンテンツリストリクエストによって要求されたコンテンツリストをコンテンツリスト記録部31から読み出し、読み出したコンテンツリストを送受信部34によってネットワーク10経由で端末装置50に送信する(ステップA8)。
なお、図9を参照すると、リクエスト応答部33は、送受信部34によるリクエストの受信を監視しており(ステップC1)、送受信部34にリクエストが受信されると、受信されたリクエストがコンテンツリストリクエストであるか否か、すなわちリクエストヘッダにRSS対応であることが記述されている否かを判断する(ステップC2)。ステップC2でコンテンツリストリクエストであると判断された場合には、上述のステップA8の動作を行い、ステップC2でコンテンツリストリクエストでないと判断された場合には、HTMLに対応したWebブラウザからのリクエストであると認識し、案内情報記録部32からHTMLを用いて作成された案内ページを読み出し、読み出した案内ページを送受信部34によってネットワーク10経由で送信する(ステップC3)。これにより、RSSに対応していないブラウザからリクエストがあった場合にも、RSSに対応していないブラウザでも閲覧することができる案内ページを配信することができ、例えば、リクエストされたアドレスがRSSによって記述されているコンテンツリストを配信するためのアドレスであることを通知する案内ページを配信することで、コンテンツリストの認知を促進させることができる。
端末装置50の送受信部51にコンテンツリストサーバ30からのコンテンツリストが受信されると、データ管理部56は、コンテンツサーバ40から取得するコンテンツを受信されたコンテンツリストの中から特定し(ステップA9)、特定したコンテンツの配信を要求するコンテンツリクエストを送受信部51によってコンテンツサーバ40に送信する(ステップA10)。
コンテンツサーバ40の送受信部43に端末装置50からのコンテンツリクエストが受信されると、リクエスト応答部42は、コンテンツリクエストによって要求されたコンテンツをコンテンツ記録部41から読み出し、読み出したコンテンツを送受信部43によってネットワーク10経由で端末装置50に送信する(ステップA11)。
次に、本実施の形態の端末装置50における対象コンテンツの特定動作について図10および図11を参照して詳細に説明する。
図10は、図1に示す端末装置における対象コンテンツの特定動作を示すフローチャートであり、図11は、図4に示す端末装置におけるコンテンツリストの表示例を示す図である。
上述のステップA9で行われる対象コンテンツの特定動作は、コンテンツリスト記録部522に記録されているコンテンツリスト(過去に受信)と、ダウンロード条件とに基づいて行われる。
端末装置50の送受信部51にコンテンツリストサーバ30からのコンテンツリストが受信されると(ステップD1)、データ管理部56は、タグ<Channel>の要素且つタグ<title>の要素として記述されているコンテンツリスト名を参照することで、同一名のコンテンツリストがコンテンツリスト記録部522に記録されているか否かを判断する(ステップD2)。
ステップD2で同一名のコンテンツリストがコンテンツリスト記録部522に記録されている場合には、データ管理部56は、受信したコンテンツリストと、コンテンツリスト記録部522に記録されているコンテンツリストとを比較し(ステップD3)、タグ<item>の要素且つタグ<title>の要素として記述されているコンテンツ名を参照することで、受信したコンテンツリストにコンテンツリスト記録部522に記録されているコンテンツリストに記述されていない新たなコンテンツが存在するか否かを判断する(ステップD4)。
ステップD4で新たなコンテンツが存在する場合には、データ管理部56は、新たなコンテンツを対象コンテンツとして特定する(ステップD5)。また、ステップD2では、同一名のコンテンツリストがコンテンツリスト記録部522に記録されていない場合には、データ管理部56は、受信したコンテンツリストに記述された全てのコンテンツを対象コンテンツとして特定する(ステップD6)。なお、図3に示すように、1つのコンテンツ(タグ<item>の要素)にデータURLが属性として記述されたタグ<enclosure/>が複数存在する場合には、タグ<enclosure/>毎に対象コンテンツが特定される。
次に、データ管理部56は、タグ<enclosure/>に記述された属性(データURLおよびデータタイプ等)を比較することで同一データを削除する(ステップD7)。すなわち、1つのコンテンツ名に複数のタグ<enclosure/>が存在する場合には、誤って2以上の同一コンテンツを取得するデータURLが記述されていることがあり、このような場合に、同一コンテンツが重複して取得されないように、1つのデータURLを残して他の同一データURLを削除する。
次に、データ管理部56は、対象コンテンツのデータタイプおよびデータ量をコンテンツリストに基づいて行われるリスト判定方法によって判定し(ステップD8)、判定した対象コンテンツのデータタイプおよびデータ量がダウンロード条件に適合するか否かを判断する(ステップD9)。ステップD8でのリスト判定方法によるデータタイプの判定は、タグ<enclosure/>に属性として記述されたデータタイプと、タグ<enclosure/>に属性として記述されたデータURLの拡張子に基づいて行われ、ステップD8でのリスト判定方法によるデータ量の判定は、タグ<enclosure/>にデータ量が属性として記述されている場合に行われる。また、ステップD9において、ダウンロード条件に適合するか否かを判断するに際し、ダウンロード条件に設定された判定方法の優先順位が考慮される。すなわちデータタイプの判定方法には、コンテンツサーバ40と通信を行うことなく判定することができるリスト判定方法と、コンテンツサーバ40との通信に基づいて行われる通信判定方法とが存在し、リスト判定方法の優先順位が通信判定方法よりも高い場合には、ステップD8での判定結果に基づいて対象コンテンツのデータタイプおよびデータ量がダウンロード条件に適合するか否かが判断されることになるが、リスト判定方法よりも優先順位が高い通信判定方法が存在する場合には、ステップD8で判定した対象コンテンツのデータタイプおよびデータ量がダウンロード条件に適合する場合でも、ステップD9では、適合するか否かが不明でダウンロード条件に適合しないと判断される。さらに、タグ<enclosure/>にデータタイプおよびデータ量が記述されておらず、ステップD8でのリスト判定方法によって対象コンテンツのデータタイプおよびデータ量が判定できなかった場合にも、ステップD9では、適合するか否かが不明でダウンロード条件に適合しない判断される。
ステップD9でダウンロード条件に適合すると判断された対象コンテンツは、コンテンツサーバ40から取得される。すなわち、データ管理部56は、ダウンロード条件に適合すると判断された対象コンテンツの配信を要求するコンテンツリクエストを送受信部51によってコンテンツサーバ40に送信する(ステップD10)。コンテンツリクエストは、コンテンツサーバ40のコンテンツ記録部41に記憶されているコンテンツの配信を要求するリクエストであり、コンテンツリストに空要素タグ<enclosure/>の属性として記述されているデータURLに基づいて行われる。
コンテンツリクエストに対応して端末装置50の送受信部51にコンテンツサーバ40からの対象コンテンツが受信されると(ステップD11)、データ管理部56は、受信された対象コンテンツをコンテンツ記録部523に記録させる(ステップD12)。
ステップD9でダウンロード条件に適合しないと判断された対象コンテンツに対しては、データ管理部56は、ダウンロード条件に不適合であるか否かを判断する(ステップD13)。ステップD9でダウンロード条件に適合するか否かが不明でダウンロード条件に適合しないと判断された対象コンテンツは、ステップD13でダウンロード条件に不適合でないと判断され、データ管理部56は、ステップD13でダウンロード条件に不適合でないと判断された対象コンテンツの配信を要求するコンテンツリクエストを送受信部51によってコンテンツサーバ40に送信し(ステップD14)、対象コンテンツのデータタイプおよびデータ量をコンテンツリクエストに対するコンテンツサーバ40の応答、すなわち通信判定方法によって判定し、対象コンテンツのデータタイプおよびデータ量の最終判定を行う(ステップD15)。ステップD15での通信判定方法によるデータタイプの判定は、コンテンツリクエストに対するコンテンツサーバ40からの応答のヘッド部(以下、応答ヘッダと称する)に記述されたデータタイプと、MIME(Multipurpose Internet Mail Extensions encoding)の解析とによって行われ、ステップD15での通信判定方法によるデータ量の判定は、応答ヘッダに記述されたデータ量によって行われ、ステップD8でのリスト判定方法による判定結果を加味して最終判定が行われる。すなわち、ステップD8でのリスト判定方法およびステップD15での通信判定方法によるデータタイプおよびデータ量の判定結果の中で最も優先順位が高い判定方法による判定結果を、データタイプおよびデータ量の最終判定とする。なお、ステップD8でのリスト判定方法およびステップD15での通信判定方法のいずれでもデータタイプおよびデータ量の判定ができなかった場合には、データタイプおよびデータ量が不明として最終判定される。
次に、データ管理部56は、ステップD15で最終判定した対象コンテンツのデータタイプおよびデータ量がダウンロード条件に適合するか否かを判断し(ステップD16)、ダウンロード条件に適合すると判断した対象コンテンツをステップD11〜ステップD12の手順でコンテンツ記録部523に記録させる。なお、ステップD15でデータタイプおよびデータ量が不明として最終判定された対象コンテンツに対しては、データタイプおよびデータ量で不明な対象コンテンツを取得することは、端末装置50で対応することができない場合が想定されるため、ステップD16でダウンロード条件に適合しないと判断される。
ステップD12で受信された対象コンテンツがコンテンツ記録部523に記録されると、データ管理部56は、コンテンツ記録部523にデータが記録されているコンテンツのコンテンツ名を表示部53に表示させる(ステップD17)。また、ステップD4で新たなコンテンツが存在しないと判断された場合と、ステップD13でダウンロード条件に不適合である判断された場合と、ステップD16でダウンロード条件に適合しないと判断された場合とには、新たな対象コンテンツをコンテンツサーバ40から取得することなく、コンテンツ記録部523にデータが記録されているコンテンツのコンテンツ名が表示部53に表示されることになる。
ユーザは、操作部54を操作することによってカーソル60で表示部53に表示されたコンテンツのいずれかを選択し、再生を指示することで、所望のコンテンツを再生させることができる。
図11(a)は、図2に示すコンテンツリストと、図5(a)に示すダウンロード条件とに基づいて対象コンテンツが取得された場合の表示部53への表示例であり、ダウンロード条件によって取得するデータとして設定された音声データがタグ<enclosure/>に属性として記述されていないコンテンツ「2/28のニュース」が表示されておらず、ダウンロード条件によって取得するデータとして設定された音声データがタグ<enclosure/>に属性として記述されているコンテンツ「3/1のニュース」、「2/27のニュース」が表示され、カーソル60によってコンテンツ「2/27ニュース」が選択されている状態が示されている。
また、図11(b)は、図2に示すコンテンツリストと、図5(b)に示すダウンロード条件とに基づいて対象コンテンツが取得された場合の表示部53への表示例であり、ダウンロード条件によって取得するデータとして設定された画像データがタグ<enclosure/>に属性として記述されていないコンテンツ「2/27のニュース」が表示されておらず、ダウンロード条件によって取得するデータとして設定された映像データがタグ<enclosure/>に属性として記述されているコンテンツ「3/1のニュース」、「2/28のニュース」のみが表示され、カーソル60によってコンテンツ「2/28ニュース」が選択されている状態が示されている。
また、図11(c)は、図2に示すコンテンツリストと、図5(c)に示すダウンロード条件とに基づいて対象コンテンツが取得された場合の表示部53への表示例であり、コンテンツリストに記述された全コンテンツの全データが対象コンテンツとして取得され、コンテンツがデータタイプを視認することができる形でデータ毎に表示され、カーソル60によってコンテンツ「3/1ニュース 画像」が選択されている状態が示されている。すなわち、1つのコンテンツに複数のデータが存在する場合には、データタイプが視認できる形で同一のコンテンツ名が複数表示され、ユーザは、再生するデータを選択することが可能になる。なお、図11(c)では、データタイプを文字情報によって視認できるように構成したが、色や記号等によって視認できるようにしても良い。また、図11(c)では、同一コンテンツの複数のデータが異なるデータタイプである例を示したが、同一コンテンツに同一データタイプの複数のデータが存在する場合には、タグ<enclosure/>に属性として記述されたデータURL等の区別される情報をコンテンツ名と共に表示させるようにすると良い。さらに、図11(c)では、同一コンテンツの複数のデータをコンテンツリストに記述された順番に表示させるように構成したが、データタイプやデータ量等によって表示順序を入れ替えるようにしても良い。
なお、本実施の形態では、ダウンロード条件に適合する対象コンテンツをコンテンツサーバ40から取得して記録した後に、コンテンツ記録部523にデータが記録されているコンテンツを表示部53に表示させるようにしたが、コンテンツ記録部523にデータが記録されているか否かに拘わらず、コンテンツリストにデータURLが記述されているコンテンツがダウンロード条件に適合するか否かをリスト判定方法によって判定し、ダウンロード条件に適合すると判定されたデータのコンテンツ名を表示部53に表示させ、操作部54からの入力によって選択され取得が指示された場合に、指示されたコンテンツをコンテンツサーバ40から取得して再生(例えば、コンテンツを取得しながら順次再生するストリーミング形式で再生)するように構成しても良い。
以上説明したように、本実施の形態によれば、タグを用いて要素および属性を意味づけするメタ言語によってコンテンツ名と当該コンテンツ名に対応するデータタイプの異なる複数のコンテンツのネットワーク10上でのアドレスとが記述されているコンテンツリストを送受信部51によって受信し、データ管理部56は、コンテンツリストのメタ言語を解析することで認識されるアドレス毎にコンテンツをネットワーク10経由でそれぞれ受信し、アドレス毎にコンテンツ名を選択可能に表示部53に表示させるように構成することにより、コンテンツリストのメタ言語を解析することで認識されるアドレスに基づいて、アドレス毎にコンテンツ名を選択可能に表示されているため、端末装置50側でデータタイプが異なるコンテンツを自由に選択して再生することができ、その時々でユーザが求めるコンテンツのデータタイプが異なる場合に対応することができるという効果を奏する。
さらに、本実施の形態によれば、コンテンツリストにアドレスが記述されているコンテンツのデータタイプを判定し、データタイプが視認できる状態でコンテンツ名を表示手段に表示するように構成することにより、コンテンツのデータタイプを簡単に認識することができ、その時々でユーザが求めるコンテンツのデータタイプが異なる場合に、所望のデータタイプのコンテンツを簡単に選択して再生することができるという効果を奏する。
さらに、本実施の形態によれば、データ管理部56は、ネットワーク上から受信するコンテンツの条件が設定されているダウンロード条件を記憶しておき、ダウンロード条件に適合するコンテンツをアドレスに基づいてネットワーク経由で受信し、ダウンロード条件に適合しないコンテンツ名を表示部53に表示させることなく、ダウンロード条件に適合するコンテンツ名のみを選択可能に表示部53に表示させるように構成することにより、提供されたコンテンツリストの中からダウンロード条件に適合したコンテンツのみが選択可能に表示されるため、ユーザの嗜好に適合したデータタイプの中から所望のコンテンツを簡単に選択して再生することができるという効果を奏する。
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。