JP2007241609A - 印刷制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発生すべきエラーを未然に回避することができ、またそのための情報をユーザに対して提示することができる印刷制御装置を提供する。
【解決手段】印刷制御装置のプリンタドライバは、印刷指示が受け付けられると(S200)文書データを取得して(S210)同様の文書データについて印刷失敗の履歴を抽出し(S230)、履歴がある場合(S240)ユーザに履歴を提示して中止判断を委ね(S250)、中止されない場合プリンタへ印刷データを送信する(S270)。その後エラー通知を受信すると上記失敗履歴を作成し(S300)、成功した場合でも失敗履歴がある場合にはユーザの印刷評価を受け付け(S320)評価が不良の場合に成功原因を履歴として作成する(S340)。このようにエラーを未然に回避するため、予め作成された印刷失敗および印刷成功原因の履歴を印刷前にユーザに提示できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、印刷すべき画像に関連する処理を行う印刷制御装置に関し、より詳細には画像を形成する際に発生するエラーに関連する処理を行う印刷制御装置に関する。
一般に、オフィス等ではパーソナルコンピュータ等にプリンタが接続されており、このパーソナルコンピュータにおいてユーザにより画像を含む各種文書が作成され、作成された当該文書がプリンタから印刷される。
このとき、プリンタにおいて何らかの原因によりエラー(動作異常)が発生すると、処理が停止されるか、またはユーザにより当該エラーを無視して(スキップして)処理が続行されるのみであって、発生したエラーが再度発生することを防止するための処理(以下「エラー防止処理」という)は、エラーが発生するたびにユーザの手により行われることが多かった。
そこで、従来より、このエラー防止処理を自動化するため、発生したエラーに対して行われたエラー防止処理を記憶し、同様のエラーが生じた場合に対応するエラー防止処理を呼び出して実行するデータ処理装置がある(特許文献1を参照)。この従来のデータ処理装置(印刷制御装置)によれば、発生したエラーに対して実際に行われたエラー防止処理を同一のエラーに対して同様に行うことができるので、繰り返し発生する同一のエラーを自動的に防止することができる。
特開平10−287028号公報
しかし、上記従来の印刷制御装置では、エラーが実際に発生した場合に初めて処理が開始されるので、エラーを未然に防ぐことができず、無駄な印刷を避けることができない。また、エラー防止処理には自動化できないものも多いので、自動化を前提とした上記従来の印刷制御装置では、ユーザにエラーを防止または回避するための適切な情報を適宜提示することができない。
そこで本発明では、印刷時においてエラーが実際に発生する前に、発生すべきエラーを未然に回避することができ、またそのための情報をユーザに対して提示することができる印刷制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、所定の文書データに対応する画像を所定の印刷装置により印刷させる印刷制御装置であって、
前記印刷装置による印刷に異常が生じた場合、当該印刷異常を生じた文書データに対応し当該印刷異常の原因に関連する所定の項目の内容を履歴データとして蓄積する履歴管理手段と、
前記印刷装置により印刷されるべき文書データについて前記項目の内容が前記履歴データの内容と一致または類似するか否かを判断する履歴判断手段と、
前記履歴判断手段により一致または類似すると判断される場合、前記印刷されるべき文書データを印刷する前に当該印刷を中止するか否かの指示を受け付け、当該印刷を中止する指示が受け付けられるときには当該印刷を中止する制御手段と
を備えることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、
前記履歴管理手段は、前記印刷装置による印刷に異常が生じた後に、当該異常が生じた印刷に関連する印刷が成功した場合、当該印刷が成功した文書データに対応し印刷成功の原因に関連する所定の項目の内容を、前記印刷異常の原因に関連する所定の項目の内容と関連づけて履歴データとして蓄積することを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明において、
前記履歴管理手段は、印刷に異常が生じた文書データ毎に、前記履歴データを蓄積することを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明において、
前記履歴管理手段は、前記項目として印刷に異常が生じた文書データに付されたファイル名を含む履歴データを蓄積し、
前記履歴判断手段は、前記印刷装置により印刷されるべき文書データのファイル名が前記履歴データに含まれるファイル名と一致または類似するか否かを判断することを特徴とする。
第5の発明は、第1の発明において、
前記履歴管理手段は、前記項目として、前記印刷装置に印刷させるための制御プログラムであるプリンタドライバのバージョン、前記印刷装置の制御プログラムであるファームウェアのバージョン、および前記文書データを生成または変更するための制御プログラムであるアプリケーションプログラムのバージョンのいずれか1つ以上を示すバージョン情報を含む履歴データを蓄積し、
前記制御手段は、前記印刷装置により印刷されるべき文書データを印刷するときの前記バージョン情報が前記履歴データに含まれるバージョン情報よりも新しい場合、前記履歴判断手段により一致または類似すると判断されるか否かにかかわらず、前記印刷されるべき文書データの印刷を続行することを特徴とする。
第6の発明は、第1の発明において、
前記履歴管理手段は、前記項目として、前記印刷装置に印刷させるための制御プログラムであるプリンタドライバにより定められる前記印刷装置における印刷に関連する印刷条件情報、および前記文書データを生成または変更するための制御プログラムであるアプリケーションプログラムにより定められる前記印刷装置における印刷に関連する印刷設定情報のいずれか1つ以上を含む履歴データを蓄積することを特徴とする。
第7の発明は、第1の発明において、
当該印刷制御装置の外部に備えられ前記履歴データを記憶する記憶装置と相互に通信を行うための通信手段をさらに備え、
前記履歴管理手段は、前記通信手段を介して前記記憶装置に前記履歴データを蓄積し、
前記履歴判断手段は、前記通信手段を介して前記記憶装置から前記履歴データを参照することを特徴とする。
第8の発明は、第1の発明において、
当該印刷制御装置の外部に備えられる複数の前記印刷装置とそれぞれ相互に通信を行うための通信手段と、
前記複数の印刷装置から1つ以上の印刷装置を選択する指示を受け付ける選択受付手段とをさらに備え、
前記制御手段は、前記履歴判断手段により一致または類似すると判断される場合、前記選択手受付手段により選択を受け付けられた印刷装置以外の印刷装置により印刷されるべき文書データが印刷可能であるか否かを判断し、印刷可能であると判断される場合当該印刷可能である旨を表示することを特徴とする。
第9の発明は、第1から第8までのいずれか1つの発明において、
前記制御手段は、前記履歴データの内容のうち少なくとも一部を表示することを特徴とする。
第10の発明において、所定の文書データに対応する画像を印刷する印刷装置と、当該印刷装置と相互に通信可能に接続され当該印刷装置に前記画像を印刷させる印刷制御装置とを備える印刷システムであって、
印刷に異常が生じた場合、当該印刷異常を生じた文書データに対応し当該印刷異常の原因に関連する所定の項目の内容を履歴データとして蓄積する履歴管理手段と、
前記印刷装置により印刷されるべき文書データについて前記項目の内容が前記履歴データの内容と一致または類似するか否かを判断する履歴判断手段と、
前記履歴判断手段により一致または類似すると判断される場合、前記印刷されるべき文書データを印刷する前に当該印刷を中止するか否かの指示を受け付け、当該印刷を中止する指示が受け付けられるときには当該印刷を中止する制御手段と
を備え、
前記履歴管理手段は、前記印刷装置および前記印刷制御装置のいずれか一方に備えられ、
前記履歴判断手段は、前記印刷装置および前記印刷制御装置のいずれか一方に備えられ、
前記履歴データは、前記印刷装置および前記印刷制御装置のいずれか一方に備えられる所定の記憶装置に格納されることを特徴とする。
第11の発明は、第10の発明において、
前記履歴判断手段は、前記印刷装置に備えられ、
前記履歴管理手段は、前記項目として、前記印刷装置の制御プログラムであるファームウェアのバージョン情報を少なくとも含む履歴データを蓄積することを特徴とする。
第12の発明は、所定の文書データに対応する画像を所定の印刷装置により印刷させる印刷制御装置の制御方法であって、
前記印刷装置による印刷に異常が生じた場合、当該印刷異常を生じた文書データに対応し当該印刷異常の原因に関連する所定の項目の内容を履歴データとして蓄積する履歴管理ステップと、
前記印刷装置により印刷されるべき文書データについて前記項目の内容が前記履歴データの内容と一致または類似するか否かを判断する履歴判断ステップと、
前記履歴判断ステップにおいて一致または類似すると判断される場合、前記印刷されるべき文書データを印刷する前に当該印刷を中止するか否かの指示を受け付け、当該印刷を中止する指示が受け付けられるときには当該印刷を中止する制御ステップと
を備えることを特徴とする。
第13の発明は、所定の文書データに対応する画像を所定の印刷装置により印刷させる印刷制御装置に、
前記印刷装置による印刷に異常が生じた場合、当該印刷異常を生じた文書データに対応し当該印刷異常の原因に関連する所定の項目の内容を履歴データとして蓄積する履歴管理ステップと、
前記印刷装置により印刷されるべき文書データについて前記項目の内容が前記履歴データの内容と一致または類似するか否かを判断する履歴判断ステップと、
前記履歴判断ステップにおいて一致または類似すると判断される場合、前記印刷されるべき文書データを印刷する前に当該印刷を中止するか否かの指示を受け付け、当該印刷を中止する指示が受け付けられるときには当該印刷を中止する制御ステップと
を実行させるためのプログラムである。
第1の発明によれば、印刷装置による印刷に異常が生じた場合、関連項目の内容を履歴データとして蓄積し、印刷しようとする文書データについて項目の内容が履歴データの内容と一致または類似する場合、印刷する前に当該印刷を中止するか否かの指示を受け付け、当該印刷を中止する指示が受け付けられるときには当該印刷を中止するので、発生すべきエラー(印刷異常)を未然に回避することができ、またそのための履歴情報をユーザに対して提示することができる。
第2の発明によれば、印刷に異常が生じた後に当該異常が生じた印刷に関連する印刷が成功した場合、その印刷成功原因に関連する項目の内容を履歴データとして蓄積するので、発生すべきエラーを未然に回避する方法を示す上記成功原因を含む履歴情報をユーザに対して提示することができる。よって、ユーザは特別な知識がなくても容易にエラーを未然に回避することができる。
第3の発明によれば、印刷に異常が生じた文書データ毎に履歴データが蓄積されるので、履歴データの管理が容易となる。
第4の発明によれば、印刷に異常が生じた文書データに付されたファイル名を含む履歴データが蓄積され、印刷されるべき文書データのファイル名が履歴データに含まれるファイル名と一致または類似するか否かが判断される。このようにファイル名が同一または類似する場合、文書データの内容が共通することが多く、そのため印刷条件等の上記項目もほとんど共通することが多い。そのため、印刷失敗原因もほとんど共通するので、これを抽出して提示することにより、エラーを未然に回避するための情報を利用者に提示することができる。
第5の発明によれば、プリンタドライバ、ファームウェア、およびアプリケーションプログラムのバージョンのいずれか1つ以上を示すバージョン情報が履歴データに含まれるので、バージョンが古いことにより印刷が失敗することが多いことを考慮して、エラーを未然に回避するための情報を利用者に提示することができる。
第6の発明によれば、プリンタドライバにより定められる印刷条件情報、およびアプリケーションプログラムにより定められる印刷設定情報のいずれか1つ以上が履歴データに含まれるので、これらの設定内容が適切でないため印刷が失敗することが多いことを考慮して、エラーを未然に回避するための情報を利用者に提示することができる。
第7の発明によれば、印刷制御装置の外部に備えられ記憶装置に履歴データが蓄積されるので、その他の多くの印刷制御装置による履歴データの蓄積を前提とした履歴データの共有化を図ることができ、エラーを未然に回避するための十分な量及び質の情報を利用者に提示することができる。
第8の発明によれば、複数の印刷装置のうち印刷が可能である印刷装置がある場合に印刷可能である旨が表示されるので、利用者が容易に印刷装置を選択することによりエラーを未然に回避するための情報を利用者に提示することができる。
第9の発明によれば、履歴データの内容のうち少なくとも一部が表示されるので、利用者は表示された履歴データに基づき、容易にエラーを回避することができる。特に、第2の発明における上記成功原因を含む履歴情報をユーザに対して表示することにより、ユーザは特別な知識がなくても容易にエラーを未然に回避することができる。
第10の発明によれば、第1の発明における効果を本印刷システムにおいて同様に奏することができる。
第11の発明によれば、第5の発明における効果と同様の効果を本印刷システムにおいて容易に奏することができる。
第12の発明によれば、第1の発明における効果を本データ処理方法においても同様に奏することができる。
第13の発明によれば、第1の発明における効果を本プログラムにおいても同様に奏することになる。
以下、本発明の各実施形態について添付図面を参照して説明する。
<1. 第1の実施形態>
<1.1 装置全体の構成>
図1は、本発明における第1の実施形態に係る印刷制御装置およびプリンタ(印刷装置)の機能的な構成を示すブロック図である。
印刷制御装置10は、CRTディスプレイまたはLCD等からなる表示装置とキーボードおよびマウスやタッチペンなどのポインティングデバイス等からなる入力装置とを含む操作表示部11と、ハードディスクなどの磁気記憶媒体を含む記憶部12と、CPU(Central Processing Unit )および主メモリ(半導体メモリ)などにより構成される主制御部13と、プリンタ20などの周辺機器等と相互に通信可能に接続するための通信制御部14とを備える。
この印刷制御装置10に備えられる主制御部13は、一般的なパーソナルコンピュータにオペレーティングシステム(不図示)と、プリンタ20による印刷を制御するためのプリンタドライバ15と、画像を含む文書を作成するワードプロセッサ・ソフトウェアやドロー・ソフトウェアなどのアプリケーションプログラム16とにより構成されている。
この印刷制御装置10の外部には、文書データを紙に印刷出力するプリンタ20が設けられており、この印刷制御装置10とプリンタ20と所定の接続ケーブルにより相互に通信可能に接続される。なお、この接続ケーブルによる通信方式には、周知のUSB(Universal Serial Bus)接続方式や各種パラレルインタフェース接続方式などが採用される。
印刷制御装置10に備えられる主制御部13のプリンタドライバ15は、アプリケーションプログラム16に含まれる(文字や画像などの)文書の印刷を行う文書印刷指示部161から印刷すべき文書データを受け取りまた利用者から各種印刷条件を設定するための操作入力を受け取る文書データ取得部151と、文書データ取得部151において受け取られた文書データからプリンタに解釈可能なページ記述言語(PDL:Page Description Language)により記述される印刷データを生成する印刷データ生成部152と、当該文書データの印刷履歴に関連する所定の履歴データを作成または更新するとともに後述する各種判断を行う履歴管理判断部153とを備える。なお、これらの構成要素の一部または全部は、アプリケーションプログラム16などその他のプログラムに備えられていてもよい。
印刷制御装置10に備えられる主制御部13のアプリケーションプログラム16は、前述したような文書を作成または編集するなどの各種機能を実現する構成要素のほか、さらに当該文書を印刷指示する機能を有する上記文書印刷指示部161を備えている。
なお、主制御部13のこれらの構成要素の機能は、典型的には半導体メモリからなる主メモリに展開されたプリンタドライバ15およびアプリケーションプログラム16などをCPUが実行することにより実現される。ここで、上記プログラムは、例えば、そのプログラムを記録した記録媒体であるCD−ROMによって提供される。すなわち、上記プログラムの記録媒体としてのCD−ROMが印刷制御装置10内に補助記憶装置として内蔵された図示されないCD−ROM駆動装置に装着され、そのCD−ROMから上記プログラムが読み出されて記憶部12であるハードディスク装置にインストールされる。また、上記プログラムは、CD−ROM以外の記録媒体や通信回線を介して提供されてもよい。そして、本印刷制御装置10の起動のための所定操作がなされると、ハードディスク装置にインストールされた所定プログラムは、上記主メモリに転送されてそこに展開され(一時的に格納され)、主制御部13内のCPUによって実行される。これにより、主制御部13の各部の制御処理が実現される。
この印刷制御装置10は、具体的にはオペレーティングシステムとして例えばウィンドウズ(登録商標)が使用される場合、当該オペレーティングシステムにより提供されるサブシステムの1つである図示されないGDI(Graphic Device Interface)の機能を介して印刷処理を行う。すなわち、アプリケーションプログラム16が印刷を指示するためにGDIへのAPI(Application Programming Interface)コールを行うと、GDIはプリンタドライバ15を動的にリンクし、プリンタドライバ15はGDIから与えられるデータを受け取りまた場合によって利用者により設定された各種印刷条件を受け取ることにより、プリンタ20が解釈可能な印刷データを生成し出力する。なお、この印刷データは、スプーラを介してプリンタ20に与えられる。このような構成により、アプリケーションプログラム16の種類に関わりなく、プリンタドライバ15は印刷のための動作を行うことができる。ここで、上記印刷データの形式に限定はなく、例えばビットマップデータであってもよい。
また、プリンタ20は、LCD等からなる表示装置とタッチパネルやボタンスイッチ等からなる入力装置とを含む操作表示部21と、ハードディスクなどの磁気記憶媒体を含む記憶部22と、CPUおよび半導体メモリなどにより構成される主制御部23と、印刷制御装置10と相互に通信可能に接続するための通信制御部24と、用紙に画像を形成して当該用紙を装置外へ排出するためのプリント部25とを備える。なお、プリント部25は、画像形成のための各種方式(例えば電子写真方式やインクジェット方式など)のいずれかに応じた周知の構成であるため、詳しい説明は省略する。
このプリンタ20に備えられる主制御部23は、印刷制御装置10から与えられる受け取られた印刷データに基づきこれに対応するビットマップ形式のデータを生成するビットマップデータ生成部231と、ビットマップデータを生成するときに発生する(またはその後に発生する)エラーを検知し、通信制御部24を介して印刷制御装置10へ通知するエラー通知部232と、印刷が完了したことを通信制御部24を介して印刷制御装置10へ通知する印刷完了通知部233とを備える。
なお、主制御部23のこれらの構成要素の機能は、主制御部13と同様、半導体メモリに格納された(具体的には書き込み専用メモリから読み出されて主メモリに展開された)所定プログラムをCPUが実行することにより実現される。このプログラムは、ファームウェアと呼ばれており、上記書き込み専用メモリに予め格納されているが、CD−ROMやそれ以外の記録媒体または通信回線を介して提供されてもよい。
また、主制御部23は、トナー切れや用紙切れなどプリンタ20の画像形成に関わる状態を管理するための図示されない機器状態管理部や、操作表示部21を介して利用者による印刷枚数や濃度指定などの指示入力を受け付け利用者に各種情報を提示するフロントパネル制御部など構成要素を含むが、これらの構成要素は周知であるのでその説明を省略する。
<1.2 プリンタの動作>
プリンタ20は、印刷制御装置10からのデータを受け取ることにより動作を開始するが、説明の便宜上このプリンタ20の動作について先に説明した後に印刷制御装置10の動作について説明する。また、本実施形態におけるプリンタ20は、一般的な従来のプリンタと同様の動作を行う。以下、詳しく説明する。
図2は、このプリンタ20における主制御部23の処理の流れを示すフローチャートである。この図2に示すステップS100において、ビットマップデータ生成部231は、通信制御部24を介して印刷制御装置10から印刷データを受け取る。
ステップS110において、ビットマップデータ生成部231は、受け取った上記印刷データを解釈することにより画像形成のためのビットマップデータの生成を開始し、生成されたビットマップデータを一旦記憶部22に(部分的に)順次格納する。なお、このような印刷データからビットマップデータへの生成手法(展開手法)は周知であるので、説明は省略する。
ステップS120において、エラー通知部232は、上記ステップS110におけるビットマップデータ生成部231による展開処理(ビットマップデータ生成処理)にエラーが検知されたか否かを判定する。判定の結果、エラーが検知された場合(ステップS120においてYesの場合)にはステップS130の処理へ進み、検知されない場合(ステップS120においてNoの場合)には、ステップS140の処理へ進む。なお、ステップS110において開始されたビットマップデータ生成部231による展開処理は、上記エラー通知部232による判定処理と並行して行われ、エラーが致命的なものでない限り継続して行われる。
ステップS130において、エラー通知部232は、検知されたエラーの内容を通信制御部24を介して印刷制御装置10へ送信する。なお、エラーが致命的なものである場合には上記展開処理は終了し、さらにプリンタ20の動作自体が終了する。
ステップS140において、ビットマップデータ生成部231は、上記ステップS110において開始された展開処理が終了したか否かを判定する。判定の結果、展開処理が終了した場合(ステップS140においてYesの場合)にはステップS150の処理へ進み、展開処理が終了していない場合(ステップS140においてNoの場合)には、ステップS120の処理へ戻り展開処理が終了するまで上記処理が繰り返される(S140→S120→S130→S140)。
ステップS150において、ビットマップデータ生成部231は、記憶部22に格納されたビットマップデータを読み出し、プリント部25に与えることにより印刷を開始する。プリント部25は、受け取ったビットマップデータにより示される画像を順次用紙上に形成し、当該用紙を装置外へ排出する。
ステップS160において、印刷完了通知部233は、上記ステップS150において開始された印刷が終了したか否かを判定する。判定の結果、展開処理が終了した場合(ステップS160においてYesの場合)にはステップS170の処理へ進み、印刷が終了していない場合(ステップS160においてNoの場合)には、印刷が終了するまで上記判定が繰り返される(S160→S160)。なお、このときの周知の異常動作時の終了処理については説明を省略する。
ステップS170において、印刷完了通知部233は、所定の印刷完了通知を通信制御部24を介して印刷制御装置10へ送信する。その後、プリンタ20は一旦処理を終了し、後述するように利用者が所定のアプリケーションプログラムを起動して印刷指示を行うことにより再びプリンタドライバ15から印刷データが送信されると、ステップS100の処理が開始される。なお、エラーが致命的なものである場合には上記印刷完了通知が送信されることなく、プリンタ20の動作が終了する。
<1.3 印刷制御装置におけるプリンタドライバの動作>
次に、印刷制御装置10におけるプリンタドライバ15の動作について説明する。図3は、このプリンタドライバ15における処理の流れを示すフローチャートである。この図3に示すステップS200において、文書データ取得部151は、アプリケーションプログラム16における文書印刷指示部161から印刷指示を受け取ると、まず印刷部数やカラーモード、グラフィックスモードなどの印刷条件を設定するため利用者からの操作入力を受け付ける操作画面を操作表示部11に表示し、印刷条件を設定する操作入力および印刷開始を指示する操作入力(例えば印刷開始ボタンをマウスで押下する入力)を受け付ける。この操作画面等の内容は一般的なプリンタドライバと同様の周知の構成であるのでその説明を省略する。なお、上記印刷条件は、例えば文書データ取得部151により、アプリケーションプログラム16における文書印刷指示部161から受け付けてもよい。
次にステップS210において、文書データ取得部151は、アプリケーションプログラム16における文書印刷指示部161から与えられた文書データを受け取る。
続いてステップS220において、印刷データ生成部152は、文書データ取得部151において受け取られた文書データおよび印刷条件に基づき、PDLで記述された印刷データの生成を開始する。なお、この印刷データの生成処理は、他の処理と並行して行われる。
続いてステップS230において、履歴管理判断部153は、印刷データ生成部152から生成中の印刷データに対応する文書データの各種情報および印刷条件を受けとり、当該文書データと同一または類似の文書データの履歴データを全ての履歴データから抽出するサブルーチン処理(履歴抽出処理)を行う。
図4は、履歴抽出処理の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。この図4に示すステップS231において、履歴管理判断部153は、ステップS210において取得された文書データと同一または類似のファイル名を有する文書データが存在するか否かを判定する。この判定は全ての履歴データを対象に行われる。判定の結果、存在する場合(ステップS231においてYesの場合)には、ステップS235における処理へ進み、上記存在しない場合(ステップS231においてNoの場合)には、ステップS232の処理へ進む。
ここで上記判定対象である全ての履歴データをテーブル形式のデータとした履歴テーブルの構成について説明する。図5は、履歴テーブルの構成例を示す図である。この履歴テーブル(履歴データ)は、印刷が失敗したときの各種状態を示す失敗履歴データと、一度以上印刷が失敗した後に印刷が成功したときの各種状態を示す成功履歴データとを含む。これら失敗履歴データおよび成功履歴データは、図5に示す「種別」の項目で区別されている。また、これらは対応する文書データ毎に1組とされて、順に番号が付されている。この番号は、図5に示す「番号」の項目に格納されている。
図5に示されるように、履歴テーブルは、管理を容易にするため文書データ毎に履歴データが作成されており、文書データに対応する上記各種状態を示す項目として、上記「番号」および「種別」のほか、文書データの名称を示す「ファイル名」、当該文書名を作成したアプリケーション名を示す「アプリ名」、当該アプリケーションにおける印刷に関連する設定内容を示す「アプリ設定」、プリンタドライバにおいて設定された各種設定内容を示す「印刷条件」、プリンタドライバのバージョンを示す「Drv」、プリンタ20におけるファームウェアのバージョンを示す「Frm」、当該文書データを印刷しようとした利用者の名称を示す「利用者」、発生したエラーや印刷結果の異常などを含む印刷異常の内容を示す「内容」、印刷異常の原因を示す「原因」、および後述するように利用者により入力されたコメント内容を示す「コメント」を含んでいる。なお、さらにアプリケーションのバージョンを上記項目として含んでいてもよい。
なお、成功履歴データにおいて、これらの項目のうちのいくつかが空欄となっているが、これは対応する失敗履歴データと同内容であることを示している。これら失敗履歴データおよび成功履歴データの生成処理等については後述する。また、上記項目のうち、プリンタ20におけるファームウェアのバージョンは、プリンタ20からの通知を受けることにより得られるが、一般的なプリンタはファームウェアのバージョンを印刷制御装置10に通知することはないので、その場合は当該項目「Frm」は省略されてもよい。
図4に示すステップS231において、履歴管理判断部153は、具体的には上記履歴テーブルにおける「ファイル名」を参照し、ステップS210において取得された文書データと同一または類似のファイル名を有する文書データが存在するか否かを判定する。例えば、文書データのファイル名が「週報WWW」である場合、このファイル名は図5に示すファイル名「週報XXX」および「週報YYY」と、週報というキーワードで一致しているので、類似するファイル名が存在すると判定される。このようにファイル名が同一または類似する場合、文書データの内容が共通することが多く、そのため印刷条件等の上記項目もほとんど共通することが多い。そのため、印刷失敗原因もほとんど共通するので、これを抽出して提示することにより、エラーを未然に回避するための情報を利用者に提示することができる。
次に、ステップS232において、履歴管理判断部153は、履歴テーブルの「印刷条件」の項目を参照し、ステップS210において取得された文書データを印刷する際に使用されるフォームオーバレイファイルと同一のフォームオーバレイファイルが存在するか否かを判定する。なお、フォームオーバレイファイルとは、頻繁に使用される印刷書式(例えば納品書の書式など)を保存したファイルであって、利用者によってこのフォームオーバレイファイルが適宜に指定されることにより、アプリケーションの種類やその設定内容にかかわらず所望の書式で簡単に文書データの印刷を行うことができる。上記判定の結果、同一のフォームオーバレイファイルが存在する場合(ステップS232においてYesの場合)には、ステップS235における処理へ進み、上記存在しない場合(ステップS232においてNoの場合)には、ステップS233の処理へ進む。
続いてステップS233において、履歴管理判断部153は、履歴テーブルの「印刷条件」の項目を参照し、ステップS210において取得された文書データを印刷する際に設定された所定の印刷条件と同一の印刷条件が存在するか否かを判定する。ここで、上記所定の印刷条件は、印刷異常と関連のないものが含まれないよう、複数の印刷条件のうち印刷異常を起こしやすいものまたはその組み合わせを参考に、予め定められるものとする。上記判定の結果、同一の印刷条件が存在する場合(ステップS233においてYesの場合)には、ステップS235における処理へ進み、上記存在しない場合(ステップS233においてNoの場合)には、ステップS234の処理へ進む。
次にステップS234において、履歴管理判断部153は、履歴テーブルの「アプリ名」および「アプリ設定」の項目を参照し、ステップS210において取得された文書データを印刷する際のアプリケーションの設定内容のうち所定の設定内容と(同一のアプリケーションにおける)同一の設定内容が存在するか否かを判定する。ここで、上記所定の設定内容は、上記と同様、印刷異常と関連のないものが含まれないよう、複数の設定内容のうち印刷異常を起こしやすいものまたはその組み合わせを参考に、予め定められるものとする。上記判定の結果、(同一のアプリケーションにおける)同一の設定内容が存在する場合(ステップS234においてYesの場合)には、ステップS235における処理へ進み、上記存在しない場合(ステップS234においてNoの場合)には、ステップS236の処理へ進む。
ステップS235において、履歴管理判断部153は、上記各ステップS231,S232,S233,S234のいずれかにおいて存在すると判定された項目を有する履歴データに対応する履歴テーブルの「Drv」(プリンタドライバのバージョン)よりも現在のプリンタドライバ15のバージョンが新しいか否かを判定する。上記判定の結果、新しい場合(ステップS235においてYesの場合)には、ステップS236における処理へ進み、新しくない場合(ステップS235においてNoの場合)には、ステップS237の処理へ進む。なお、このステップS235の処理は、プリンタドライバのバージョンアップにより全ての印刷異常が解消されることを前提としているが、このような前提が成り立たない場合があることを考慮してこの処理を省略してもよい。また、このプリンタドライバのバージョンに代えてまたはこれとともにアプリケーションのバージョンが新しいか否かが判定されてもよい。
ステップS236において、履歴管理判断部153は、履歴データを抽出(特定)することなく、図3の処理へ復帰して続くステップS240の処理を行う。
また、ステップS237において、履歴管理判断部153は、上記各ステップS231,S232,S233,S234のいずれかにおいて存在すると判定された項目を有する履歴データを抽出(特定)し、図3の処理へ復帰して続くステップS240の処理を行う。なお、このような履歴データの抽出は、後述するように履歴データの更新等に使用するために特定されていればよいので、例えば対応する「番号」などが一時的に記憶されていれば足りる。
ここで履歴抽出処理の詳細な内容である図4に示す各処理は、まずステップS231において、履歴テーブルにおける「ファイル名」が最初に参照されるが、このことは印刷失敗原因がほとんど共通すると考えられる履歴を先に抽出することができる点で好ましい。また、次にステップS232において、履歴テーブルにおいてフォームオーバレイファイルのファイル名が参照されるが、このことは印刷失敗の原因となることが多いフォームオーバレイファイルに着目して履歴を抽出することができる点で好ましい。しかし、ステップS231〜S234における判断処理の順番は必ずしも図4に示す順番でなくてもよいし、並行的に判断されてもよい。
以上のような履歴抽出処理(ステップS230)が行われた後、図3に示されるステップS240において、履歴管理判断部153は、ステップS230において履歴データが抽出されたか否かを判定する。判定の結果、抽出された場合(ステップS240においてYesの場合)には、ステップS250における中止判断処理へ進み、抽出されなかった場合(ステップS240においてNoの場合)には、ステップS260の処理へ進む。
続いてステップS250において、履歴管理判断部153は、(ステップS230における抽出履歴処理により)抽出された履歴データを利用者に表示して印刷中止の判断を受け付けるサブルーチン処理(中止判断処理)を行う。
図6は、中止判断処理の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。この図6に示すステップS251において、履歴管理判断部153は、ステップS230における抽出履歴処理により抽出された履歴データの内容を利用者に表示するとともに、利用者による印刷中止(または印刷続行)の指示入力を受け付ける。
図7は、利用者に表示される履歴データの内容を表す操作画面例を示す図である。この図7に示される操作画面には、履歴データの各項目のうち、発生内容、ファイル名、発生原因、およびユーザコメントが示されている。なお、ステップS230における抽出履歴処理により抽出された履歴データは、ここでは「番号」1の履歴データであるものとする。よって、図7では、「番号」1の履歴データの各項目に対応する内容が表示されている。
また、図7に示される操作画面には、「続行しますか?」という問い合わせに対する利用者による指示入力を受け付けるキャンセルボタンとOKボタンとが表示されており、利用者によって操作されるマウスによりOKボタンがクリックされると、履歴管理判断部153は印刷の続行指示を受け取り、キャンセルボタンがクリックされると、履歴管理判断部153は印刷の中止指示を受け取る。
次に図6に示されるステップS252において、履歴管理判断部153は、(ステップS251において)印刷の中止指示を受け取ったか否かを判定する。判定の結果、中止指示を受け取った場合(ステップS252においてYesの場合)には、ステップS253における処理へ進み、続行指示を受け取り中止指示を受け取らなかった場合(ステップS252においてNoの場合)には、図3の処理へ復帰して続くステップS260の処理を行う。
続いてステップS253において、履歴管理判断部153は、(ステップS220において開始され)他の処理と並行して行われている印刷データの生成を中止する。なお、生成が中止された印刷データは生成が完了している場合であっても破棄される。
次にステップS254において、履歴管理判断部153は、(ステップS230における抽出履歴処理により)抽出された履歴データが印刷条件に関連して抽出されたものであるか否か、すなわち印刷条件が印刷失敗の原因であるか否かを判定する。ここで、この印刷条件が印刷失敗の原因であるということは、具体的には当該履歴データが、ステップS232において印刷しようとする文書データとフォームオーバレイファイルが同じであると判定されたか、またはステップS233において、印刷しようとする文書データと所定の印刷条件が同じであると判定されたことを指す。
このような判定の結果、印刷条件が印刷失敗の原因である場合(ステップS254においてYesの場合)には、ステップS255における処理へ進み、印刷条件が印刷失敗の原因でない場合(ステップS254においてNoの場合)には、全ての処理が終了し、利用者がアプリケーションプログラムを起動して文書データの印刷指示を行うことにより処理が開始されると再びプリンタドライバ15における(図3に示す)処理(S200〜)が開始される。
続いてステップS255において、履歴管理判断部153は、上記印刷失敗の原因となった印刷条件を強調表示するとともに、それに代わる好ましい(成功履歴のある)印刷条件を利用者に示すための操作画面を操作表示部11に表示し、印刷条件を設定する操作入力および印刷開始を指示する操作入力を受け付ける。そして、印刷開始を指示する操作入力が受け付けられると、図3に示すステップS220の処理に戻り、再設定された印刷条件に基づき再び印刷データの生成が開始される。
図8は、上記強調表示された印刷条件を含む操作画面例を示す図である。図8に示されるように、この操作画面は利用者のマウスによる操作入力により、印刷部数の設定、両面印刷に関する設定(片面印刷か、縦とじの両面印刷か、横とじの両面印刷かを指定するための設定)、Nup設定(1ページにN(Nは自然数)枚を集約印刷するための設定)、およびフォームオーバレイファイルを指定するための設定を受け付ける。
これらの設定自体は、一般的なプリンタドライバと同様の周知の構成であり、前述したステップS200において常時される操作画面とほぼ同様であるが、このような周知の構成とは異なり、図8に示される操作画面では、印刷失敗の原因となった印刷条件であるフォームオーバレイファイルの名称「ファイルααα」が強調表示(ここでは反転表示)されており、またその下側近傍に印刷失敗の原因となった印刷条件に代わる好ましい(成功履歴のある)印刷条件であるフォームオーバレイファイルの名称「ファイルβββ」が表示されている。したがって、利用者は、これらの表示に従って、フォームオーバレイファイルを「ファイルααα」から「ファイルβββ」に変更し、あらためて(OKボタンを押下して)印刷を続行することにより、簡単な操作で印刷異常を回避することができる。
なお、上記強調表示は、例えば項目の横に所定のマークが付されたり、項目の表示色が変更されるなど、利用者が印刷失敗の原因となった印刷条件であると判別しやすい表示がなされていればよい。
また、上記強調表示等に代えて、フォームオーバレイファイルの名称「ファイルααα」から自動的に「ファイルβββ」に変更し、変更されたフォームオーバレイファイルが表示されてもよい。
さらに、上記操作画面を表示することなく、また印刷開始を指示する操作入力を受け付けることなく、図3に示すステップS220の処理に戻り、自動的に再設定された印刷条件に基づき印刷データの生成が開始されてもよい。
以上のような中止判断処理(ステップS250)が行われた後、図3に示されるステップS260において、履歴管理判断部153は、ステップS220において開始され他の処理と並行して処理されている印刷データの生成処理が終了したか否かを判定する。判定の結果、終了した場合(ステップS260においてYesの場合)には、生成された印刷データをプリンタ20に送信し(ステップS270)、終了していない場合(ステップS260においてNoの場合)には、印刷データ生成処理が終了するまで本判定処理が繰り返される(S260→S260)。
続いてステップS280において、履歴管理判断部153は、プリンタ20から送信される通知、ここでは図2に示されるステップS130においてプリンタ20から送信されるエラー通知、またはステップS170においてプリンタ20から送信される印刷完了通知を受信する。
次にステップS290において、履歴管理判断部153は、ステップS280において受信した通知がエラー通知であるか否かを判定する。判定の結果、エラー通知である場合(ステップS290においてYesの場合)には、ステップS300の失敗履歴処理に進み、エラー通知でない(すなわち印刷完了通知である)場合(ステップS290においてNoの場合)には、ステップS310の処理へ進む。
なお、上記ステップS290において、プリンタ20が異常動作により停止するなどの理由により、エラー通知および印刷完了通知がプリンタ20から所定時間送られてこない場合には、履歴管理判断部153は、エラー通知が送られてきた場合と同視してステップS300の処理に進んでもよい。
続いてステップS300において、履歴管理判断部153は、印刷が失敗した原因を後のエラー回避に利用するため、印刷が失敗した文書データに対応する履歴データを履歴テーブルに登録するサブルーチン処理(失敗履歴処理)を行う。
図9は、失敗履歴処理の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。この図9に示すステップS301おいて、履歴管理判断部153は、失敗履歴データを更新するなどの履歴データに関する処理をキャンセルする指示入力を受け付ける。
図10は、上記履歴データに関する処理をキャンセルする指示入力を受け付けるため利用者に表示される操作画面例を示す図である。この図10に示されるように、この操作画面には、「プリンターからエラー通知がきています。」という利用者へのエラー内容の告知とともに、印刷失敗履歴に登録するか否かを問い合わせる文字と、その指示入力を受け付けるための2つのボタンが示されている。これら2つのボタンのうち、「いいえ」と記載されたボタンをマウス等でクリックすることにより、上記キャンセルの指示入力がなされ、「はい」と記載されたボタンをマウス等でクリックすることにより、上記キャンセルをすることなく、履歴データに関する処理を続行する旨の指示入力がなされる。
次に図9に示すステップS302において、履歴管理判断部153は、ステップS301において受け付けられた指示入力が履歴データに関する処理をキャンセルするものである否かを判定する。判定の結果、キャンセルするものである場合(ステップS302においてYesの場合)には、本失敗履歴処理は終了して図3の処理へ復帰し、その後また利用者がアプリケーションプログラムを起動して文書データの印刷指示を行うことにより処理が開始されると再びプリンタドライバ15における(図3に示す)処理(S200〜)が開始される。また、上記判定の結果、キャンセルするものでない(すなわち処理を続行する旨の指示入力である)場合(ステップS301においてNoの場合)には、ステップS303の処理へ進む。
続いてステップS303において、履歴管理判断部153は、ステップS230における履歴抽出処理により抽出された履歴データが存在するか否かを判定する。判定の結果、存在する場合(ステップS303においてYesの場合)には、ステップS304における処理へ進み、存在しない場合(ステップS303においてNoの場合)には、ステップS307の処理へ進む。
次にステップS304において、履歴管理判断部153は、ステップS230における履歴抽出処理により抽出された失敗履歴データを利用者に提示するとともに、今回の印刷失敗の内容を当該失敗履歴に反映させるための更新入力の有無および更新の内容を受け付ける。
図12は、上記更新入力を受け付けるため利用者に表示される操作画面例を示す図である。この図12に示されるように、この操作画面は、「更新する印刷失敗履歴」という項目と、「新規登録」という項目とが択一的に選択可能となっており、利用者により「新規登録」という項目が選択されると、今回の印刷失敗の内容を当該失敗履歴に反映させるための更新入力が無い旨の指示入力が受け付けられる。また、「更新する印刷失敗履歴」という項目が選択される場合、さらに抽出された失敗履歴データにおける各項目と一致する(または類似する)今回印刷が失敗した文書データの対応する項目に関連する1つ以上の選択肢が表示される。図12では、「ファイル名」が同じであるという選択肢と、「アプリ設定」が同じであるという選択肢とが表示されており、このうち「ファイル名」が同じであるという選択肢が反転表示されていることからこの選択肢が選択の対象となっていることがわかる。また、その操作画面における右側部分には抽出された失敗履歴データの項目内容(「ファイル名」「アプリ名」「アプリ設定」など)が表示されている。
なお、図12に示されるキャンセルボタンが押下されると、ステップS302においてキャンセルするものであると判定された場合と同様に、本失敗履歴処理は終了するものとする。
続いてステップS305において、履歴管理判断部153は、ステップS304において更新入力が受け付けられたか否か(具体的には図12に示される「更新する印刷失敗履歴」の項目が選択されたか否か)を判定する。判定の結果、更新入力が受け付けられた場合(ステップS305においてYesの場合)には、ステップS306における処理へ進み、場合(ステップS305においてNoの場合)には、ステップS307の処理へ進む。
次にステップS306において、履歴管理判断部153は、印刷条件などの失敗履歴データの各項目と、今回印刷が失敗した文書データにおける各項目とを比較し、比較により得られる同一項目の異なる内容を示す差分データが抽出された失敗履歴データに追加または上書きされる。例えば、抽出された失敗履歴データの図5に示される「Drv」の項目が1.1であり、今回印刷が失敗した文書データではプリンタドライバのバージョンが1.2である場合には、当該失敗履歴データの「Drv」の項目が1.2に書き換えられる。このような抽出された失敗履歴データに対する差分データの追加または上書きは所定の規則に従って行われるものとする。また、図12に示される操作画面には表示されていないが、本ステップS306において、履歴管理判断部153は、利用者による自由なコメント文を文字情報として受け付けることができるものとする。受け付けられた文字情報は、失敗履歴データの図5に示される「コメント」の項目に書き込まれる。なお、既存の失敗履歴データに差分データの追加または上書きを行うのではなく、新しい失敗履歴データを毎回追加し、同一の「番号」を付与することにより1組として取り扱ってもよい。
さらに、上記ステップS306において、履歴管理判断部153は、失敗履歴データに追加または上書きされるべき差分データの内容を利用者に提示してもよい。図12は、差分データの内容を利用者に表示する操作画面例を示す図である。この図12に示されるように、この操作画面は、抽出された失敗履歴データの項目の内容を「前回」として表示し、今回印刷が失敗した文書データの項目の内容を「今回」として表示している。なお、図12に示されるキャンセルボタンが押下されると前述と同様に、本失敗履歴処理は終了するものとする。
またステップS307において、履歴管理判断部153は、今回印刷が失敗した文書データにおける各項目を参照して、新たに失敗履歴データを作成する。なお、失敗履歴データの例については図5において前述した。
上記ステップS306,S307の処理が終了すると、本失敗履歴処理は終了して図3の処理へ復帰し、その後また利用者がアプリケーションプログラムを起動して文書データの印刷指示を行うことにより処理が開始されると再びプリンタドライバ15における(図3に示す)処理(S200〜)が開始される。
以上の処理は、前述したように図3に示されるステップS290において、受信された通知がエラー通知であると判定された場合に行われ、次のステップS310以下の処理は上記通知がエラー通知でないと判定された場合に行われる。
ステップS310において、履歴管理判断部153は、ステップS230における履歴抽出処理により抽出された履歴データが存在するか否かを判定する。判定の結果、存在する場合(ステップS310においてYesの場合)には、ステップS320における処理へ進み、存在しない場合(ステップS310においてNoの場合)には、エラーもなく失敗履歴データもない以上、本失敗履歴処理は終了する。
次にステップS320において、履歴管理判断部153は、今回の印刷が良好であるか否かを利用者に評価させるための操作入力を受け付ける。この評価は、文書データを印刷した用紙を利用者が実際に目視しなければ判明しないような、プリンタ20からエラー通知がない場合にも発生することがある印刷異常(例えば文字化けなど)を検出するために行われる必要がある。
図13は、上記評価を受け付けるため利用者に表示される操作画面例を示す図である。この図13に示されるように、この操作画面には、「正しく印刷されましたか?」という利用者への質問文とともに、その答えである評価が良好か否かを受け付けるための2つのボタンが示されている。これら2つのボタンのうち、「はい」と記載されたボタンをマウス等でクリックすることにより、上記評価が良好である旨の操作入力が受け付けられ、「いいえ」と記載されたボタンをマウス等でクリックすることにより、上記評価が良好でない旨の操作入力が受け付けられる。
次にステップS330において、履歴管理判断部153は、ステップS320において受け付けられた利用者による評価が良好であるか否かを判定する。判定の結果、良好である場合(ステップS330においてYesの場合)には、ステップS340における成功履歴処理へ進み、良好でない場合(ステップS330においてNoの場合)には、ステップS300における失敗履歴処理へ進む。このステップS300における失敗履歴処理の詳細な流れおよび操作画面例については前述したが、上記ステップS330において利用者の評価が良好でない場合には、エラーが生じていないことから、図11および図12において前述した操作画面例に代えて、図14に示すような操作画面例が好ましい。
図14は、利用者の評価が良好でない場合に失敗履歴の内容を受け付けるため利用者に表示される操作画面例を示す図である。この図14に示されるように、この操作画面は、正しく印刷されなかった内容として、「文字化け」「データの一部欠け」「印刷時間がかかる」といった(動作異常によるエラーが生じていない場合に)比較的多く生じる印刷異常を複数選択可能に受け付ける項目と、その他の印刷異常を説明する利用者の文字入力を受け付ける項目とが示されている。このような操作画面例によれば、利用者が印刷結果を良好でないと評価した理由を正確に受け付けることができる。
続いてステップS340において、履歴管理判断部153は、印刷が(以前に失敗しているにもかかわらず今回)成功した原因を後のエラー回避に利用するため、印刷が成功した文書データに対応する履歴データを履歴テーブルに登録するサブルーチン処理(成功履歴処理)を行う。
図15は、成功履歴処理の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。この図15に示すステップS314おいて、履歴管理判断部153は、成功履歴データを更新するなどの履歴データに関する処理をキャンセルする指示入力を受け付ける。
図16は、上記履歴データに関する処理をキャンセルする指示入力を受け付けるため利用者に表示される操作画面例を示す図である。この図16に示されるように、この操作画面には、「印刷失敗履歴に登録しますか?」という利用者への質問文とともに、その答えである履歴データに登録するか否かの指示を受け付けるための2つのボタンが示されている。これら2つのボタンのうち、「はい」と記載されたボタンをマウス等でクリックすることにより、履歴データへの登録を指示する、すなわち登録処理をキャンセルしない旨の指示入力が受け付けられ、「いいえ」と記載されたボタンをマウス等でクリックすることにより、上記登録処理をキャンセルする旨の指示入力が受け付けられる。
次にステップS342において、履歴管理判断部153は、ステップS341において受け付けられた指示入力がキャンセルであるか否かを判定する。判定の結果、キャンセルである場合(ステップS342においてYesの場合)には、本成功履歴処理は終了して図3の処理へ復帰し、その後また利用者がアプリケーションプログラムを起動して文書データの印刷指示を行うことにより処理が開始されると再びプリンタドライバ15における(図3に示す)処理(S200〜)が開始される。また、上記判定の結果、キャンセルでない場合(ステップS342においてNoの場合)には、ステップS343の処理へ進む。
次にステップS343において、履歴管理判断部153は、印刷が成功した文書データに対応する(以前に生じた)失敗履歴データを利用者に表示し、後のエラー回避に利用するために利用者から成功の原因を示す入力を受け付ける。以下に、これらの表示および入力を受け付ける一連の操作画面例を図17から図19までに示して説明する。
図17は、上記失敗履歴データを利用者に表示するための操作画面例を示す図である。この図17に示されるように、この操作画面には、「更新する印刷失敗履歴」という項目と、「更新しない」という項目とが択一的に選択可能となっており、利用者により「更新しない」という項目が選択されると、今回の印刷成功の原因を示す入力がない旨の指示入力が受け付けられる。なお、キャンセルボタンがクリックされた場合も同じ指示入力が受け付けられるものとする。また、「更新する印刷失敗履歴」という項目が選択される場合、さらに抽出された失敗履歴データにおける各項目と一致する(または類似する)今回印刷が失敗した文書データの対応する項目に関連する1つ以上の選択肢が表示される。図17では、「ファイル名」が同じであるという選択肢と、「印刷条件」が一部同じであるという選択肢と、「アプリ設定」が同じであるという選択肢とが表示されており、このうち「ファイル名」が同じであるという選択肢が反転表示されるとこの選択肢が選択の対象となる。また、その操作画面における右側部分には抽出された失敗履歴データの項目内容(「ファイル名」「アプリ名」「アプリ設定」など)が表示されている。ここで、「更新する印刷失敗履歴」という項目が選択され、上記選択肢を選択した状態でOKボタンをクリックすると、続く図18に示す操作画面が表示される。
図18は、成功の原因を示す入力を受け付けるため利用者に表示される操作画面例を示す図である。この図18に示されるように、この操作画面には、選択した印刷失敗履歴と成功した情報との違いとして「印刷条件フォームオーバレイ」という項目と、「ドライバーのバージョン」という項目とが1つ以上選択可能となっている。これらの項目は、履歴管理判断部153により(自動的に)抽出される、失敗履歴データの項目内容と印刷が成功した文書データにおける対応する項目内容との相違点に基づき表示される。また、この操作画面には、上記項目以外の成功原因を利用者が自由に入力可能なコメント欄が表示されている。このコメント欄に入力された文字情報は、抽出された失敗履歴データに対応する成功履歴データの図5に示される「コメント」の項目に書き込まれる。なお、キャンセルボタンがクリックされた場合には、前述のように印刷成功の原因を示す入力がない旨の指示入力が受け付けられるるものとする。ここで、上記「印刷条件フォームオーバレイ」という項目が選択された状態でOKボタンをクリックすると、続く図19に示す操作画面が表示される。
図19は、成功の原因を確認させるため利用者に表示される操作画面例を示す図である。この図19に示されるように、この操作画面には、利用者に確認させるため、図18において選択された項目およびその詳しい内容が表示されている。この詳しい内容は、失敗履歴データの項目内容と印刷が成功した文書データにおける対応する項目内容との相違点に基づき、履歴管理判断部153により(自動的に)抽出される。また、この操作画面には、上記項目に関連したコメントを利用者が自由に入力可能なコメント欄が表示されている。このコメント欄に入力された文字情報は、前述と同様、図5に示される「コメント」の項目に書き込まれる。なお、キャンセルボタンがクリックされた場合も前述と同様である。ここで、OKボタンをクリックすると、表示された項目内容で成功入力が受け付けられる。
次に図15に示すステップS344において、履歴管理判断部153は、ステップS343において成功入力が受け付けられたか否かを判定する。判定の結果、成功入力がある場合(ステップS344においてYesの場合)には、ステップS345の処理へ進み、成功入力がない場合(ステップS342においてNoの場合)には、本成功履歴処理は終了して図3の処理へ復帰し、その後また利用者がアプリケーションプログラムを起動して文書データの印刷指示を行うことにより処理が開始されると再びプリンタドライバ15における(図3に示す)処理(S200〜)が開始される。
続くステップS345において、履歴管理判断部153は、今回印刷が成功した文書データにおける印刷条件などの各項目と、対応する失敗履歴データの各項目とを比較し、比較により得られる同一項目の異なる内容を示す差分データが抽出された成功履歴データが履歴データに追加または上書きされる。なお、このような差分データの追加または上書きは所定の規則に従って行われるものとする。また、上記図18に示される操作画面において受け付けられた項目の内容は、図5に示される「原因」の項目に書き込まれる。
以上の処理が終了すると本成功履歴処理は終了して図3の処理へ復帰し、その後また利用者がアプリケーションプログラムを起動して文書データの印刷指示を行うことにより処理が開始されると再びプリンタドライバ15における(図3に示す)処理(S200〜)が開始される。
<1.4 第1の実施形態の効果>
以上のように本実施形態では、プリンタ20において実際に発生したエラーの原因をステップS300における失敗履歴処理により履歴データとして蓄積するとともに、エラーが以前に発生した(すなわち失敗履歴データのある)文書の印刷に成功した場合にはその成功原因(エラー回避方法)をステップS340における成功履歴処理により履歴データとして蓄積する。そして、プリンタ20において印刷を行う際にはこの蓄積された履歴データを参照し、履歴データがある場合、ステップS250における中止判断処理により、発生すべきエラーを未然に回避することができ、またそのための失敗履歴情報およびエラー回避方法を含む成功履歴情報をユーザに対して提示することができる。
<2. 第2の実施形態>
図20は、本発明における第2の実施形態に係る印刷制御装置、プリントサーバ、およびプリンタの機能的な構成を示すブロック図である。本実施形態では、第1の実施形態とは異なり、新たにプリントサーバ40が備えられている点が異なる。なお、この図20に示される印刷制御装置10およびプリンタ20は、図1に示される印刷制御装置10およびプリンタ20とほぼ同様の構成を有するので同一の構成要素には同一の番号を付してその説明を省略する。また、他の印刷制御装置101,102は、本印刷制御装置10と同様の構成を有し同様の動作を行うので、詳しい説明を省略する。
これら印刷制御装置10、プリンタ20、プリントサーバ40、および他の印刷制御装置101,102は、所定のケーブルやハブなどからなるLAN(Local Area Network)30により相互に通信可能に接続される。なお、このLAN30に代えて、WAN(Wide Area Network)やインターネットなど周知の相互通信網またはUSB(Universal Serial Bus)接続や各種パラレルインタフェースなどの通信接続手段が使用されてもよい。
プリントサーバ40は、印刷制御装置10と同様のハードウェアを備えており、ハードディスクなどの磁気記憶媒体を含む記憶部42と、CPU(Central Processing Unit )および主メモリ(半導体メモリ)などにより構成される主制御部43と、印刷制御装置10やプリンタ20などと相互に通信可能に接続するための通信制御部44とを備える。
ここで、第1の実施形態とは異なり本実施形態では、(図5に示すような)履歴データは、印刷制御装置10(および他の印刷制御装置101,102)に備えられる記憶部12には格納されておらず、プリントサーバ40に備えられる記憶部42に格納される。この履歴データは、印刷制御装置10(および他の印刷制御装置101,102)に備えられる主制御部13のプリンタドライバ15に含まれる履歴管理判断部153により、プリントサーバ40の主制御部43に含まれる履歴データ管理部431を介して、適宜読み出され、または書き込まれる。したがって、履歴管理判断部153の動作自体は、履歴データ管理部431を介して履歴データを取り扱うほかは、第1の実施形態における動作とほぼ同様であるのでその説明を省略する。
上記履歴データ管理部431は、印刷制御装置10および他の印刷制御装置101,102からの履歴データに対するそれぞれの書き込みについて排他制御(ロック)を行う。すなわち、例えば或る印刷制御装置が履歴データを読み込み中に他の印刷制御装置が書き込むことがないよう、履歴データに対するアクセスの管理を行う。
本実施形態では、第1の実施形態における効果と同様の効果を奏する他、以上のようなプリントサーバ40により、複数の印刷制御装置により使用されるべき履歴データを一括して管理することができるので、プリンタ20と相互に接続される全ての印刷制御装置において作成される履歴データを共有することができる。その結果、利用者は、蓄積された多くの失敗履歴情報および成功履歴情報を参照することができる。
<3. 第3の実施形態>
<3.1 装置全体の構成>
図21は、本発明における第3の実施形態に係る印刷制御装置およびプリンタの機能的な構成を示すブロック図である。この図21に示される印刷制御装置10およびプリンタ20は、図1に示される第1の実施形態における印刷制御装置10およびプリンタ20とほぼ同様の構成を有するので同一の構成要素には同一の番号を付してその説明を省略する。また、図21に示される他の印刷制御装置101,102の構成も印刷制御装置10の構成と同様であり、これらがLAN30により相互に通信可能に接続される構成は第2の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
ここで、第1の実施形態とは異なり、本実施形態における印刷制御装置10は、履歴管理判断部153の一部の機能のみを有する履歴管理部155のみを備え、プリンタ20は、履歴管理判断部153の一部の機能を有する履歴判断部235を新たに備えている。以下、これら各構成要素の機能を説明しつつ、本実施形態における印刷制御装置10およびプリンタ20の動作について説明する。
<3.2 プリンタの動作>
図22は、本第3の実施形態におけるプリンタ20に備えられる主制御部23の処理の流れを示すフローチャートである。この図22に示すステップS500,S510の各処理は、図2に示すステップS100,S110の各処理と同様であるので、その説明を省略する。
次に、図22に示すステップS520において、履歴判断部235は、通信制御部24を介して印刷データ生成部152から印刷データに対応する文書データの各種情報および印刷条件を受けとり、当該文書データと同一または類似の文書データの履歴データを全ての履歴データから抽出するサブルーチン処理(履歴抽出処理)を行う。この履歴抽出処理は、図2に示すステップS230において(印刷制御装置10に備えられる)履歴管理判断部153により行われる履歴抽出処理とほぼ同様であってその詳細な処理の流れは図4を参照して前述したとおりであるので、その説明は省略する。このように、本実施形態におけるプリンタ20に備えられる履歴判断部235は、第1の実施形態における印刷制御装置10に備えられる履歴管理判断部153の一部の機能(履歴判断手段としての機能の一部)を有している。
ここで、履歴抽出処理はプリンタ20において行われるので、第1の実施形態の場合とは異なり、プリンタ20におけるファームウェアのバージョンを容易に取得できるので、図5に示す項目「Frm」が省略されることがないという点で極めて好ましい。このことに関連して、(図2に示すステップS230に相当する)ステップS520における履歴抽出処理の詳細な処理内容である、図4に示すステップS235において、履歴判断部235は、各ステップS231,S232,S233,S234のいずれかにおいて存在すると判定された項目を有する履歴データに対応する履歴テーブルの「Drv」(プリンタドライバのバージョン)よりも現在のプリンタドライバ15のバージョンが新しく、かつ履歴テーブルの「Frm」(ファームウェアのバージョン)よりも現在のプリンタ20におけるファームウェアのバージョンが新しいか、これらのバージョンのいずれか一方が新しくないかを判定する。上記判定の結果、いずれのバージョンも新しい場合(ステップS235においてYesの場合)には、ステップS236における処理へ進み、いずれか一方が新しくない場合(ステップS235においてNoの場合)には、ステップS237の処理へ進む。なお、この処理は、ステップS235における処理の場合と同様、プリンタドライバおよびファームウェアのバージョンアップにより全ての印刷異常が解消されることを前提としているが、このような前提が成り立たない場合があることを考慮してこの処理を省略してもよい。また、上記プリンタドライバおよびファームウェアのバージョンに代えてまたはこれとともにアプリケーションのバージョンが新しいか否かが判定されてもよい。
続いてステップS530において、履歴判断部235は、ステップS520において履歴データが抽出されたか否かを判定する。判定の結果、履歴が抽出された場合(ステップS240においてYesの場合)には、抽出された履歴データを通信制御部24を介して印刷制御装置10へ通知し(ステップS540)、ステップS550の処理へ進む。また、上記判定の結果、抽出されなかった場合(ステップS240においてNoの場合)には、履歴が抽出されなかった旨の通知(以下「無理歴通知」という)を通信制御部24を介して印刷制御装置10へ通知し(ステップS545)、ステップS550の処理へ進む。
次のステップS550〜S595までの各処理は、図2に示すステップS120〜S170の各処理と全く同様であるので、その説明を省略する。その後、プリンタ20は一旦処理を終了し、利用者が所定のアプリケーションプログラムを起動して印刷指示を行うことにより再びプリンタドライバ15から印刷データが送信されると、上記ステップS500の処理が開始される。
<3.3 印刷制御装置におけるプリンタドライバの動作>
次に、本実施形態の印刷制御装置10におけるプリンタドライバ15の動作について説明する。図23は、このプリンタドライバ15における処理の流れを示すフローチャートである。この図23に示すステップS600〜S620までの各処理は、図3に示すステップS200〜S220の各処理とほぼ同様であるので、その説明を省略する。ただし、ステップS620において、印刷データの生成は完全に終了するまで行われる。続くステップS630において、印刷データ生成部152は、ステップS620において生成された印刷データをプリンタ20に送信する。
次にステップS640において、履歴管理部155は、前述した図22に示すステップS540においてプリンタ20から送られる履歴データを受け取り、または図22に示すステップS545においてプリンタ20から送られる無理歴通知を受け取る。このように、本実施形態における印刷制御装置10に備えられる履歴管理部155は、第1の実施形態における印刷制御装置10に備えられる履歴管理判断部153の機能の一部(すなわち履歴を抽出する機能)が省略されている。このことは、他の印刷制御装置101,102においても同様である。
続いてステップS650〜S730までの各処理は、図3に示すステップS240〜S340の各処理とほぼ同様であるので、その説明を省略する。以上の処理が終了すると、その後また利用者がアプリケーションプログラムを起動して文書データの印刷指示を行うことにより処理が開始されると再びプリンタドライバ15における(図23に示す)処理(S600〜)が開始される。
<1.4 第3の実施形態の効果>
以上のように本実施形態では、第1の実施形態における効果と同様の効果を奏する他、印刷制御装置10および他の印刷制御装置101,102に備えられる履歴管理部155から、第1の実施形態における印刷制御装置10に備えられる履歴管理判断部153の機能の一部(すなわち履歴を抽出する機能)が省略されているので、多くの印刷制御装置に備えられるプリンタドライバ15の構成を簡易なものとすることができる。また、印刷失敗の原因となることが多いプリンタ20におけるファームウェアのバージョンを容易に取得することができる。
<4. 第4の実施形態>
図24は、本発明における第4の実施形態に係る印刷制御装置およびプリンタの機能的な構成を示すブロック図である。この図24に示される印刷制御装置10およびプリンタ20は、図1に示される第1の実施形態における印刷制御装置10およびプリンタ20とほぼ同様の構成を有するので同一の構成要素には同一の番号を付してその説明を省略する。また、図24に示される他のプリンタ201,202の構成はプリンタ20の構成と同様であり、これらがLAN30により相互に通信可能に接続される構成は第2の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
ここで、本実施形態における印刷制御装置10は、上記プリンタ20,201,202のいずれかを自由に選択して印刷可能であるとともに、さらにこれらのプリンタのうちの複数を選択し、選択した複数のプリンタに文書データを適宜分割した異なるデータをそれぞれのプリンタに与えることにより高速に印刷を行う分散印刷を行うことができる。この分散印刷については周知であるのでその実現のための説明は省略する。本実施形態では、図5に示されるような履歴テーブルが、この分散印刷を含む複数のプリンタを選択的に使用した印刷における異常についても好適に対応できるよう構成されている。以下、この履歴テーブルの構成およびこの履歴テーブルを参照した中止判断処理について説明する。
図25は、本実施形態における履歴テーブルの構成例を示す図である。この履歴テーブル(履歴データ)は、印刷が失敗したときの各種状態を示す失敗履歴データと、一度以上印刷が失敗した後に印刷が成功したときの各種状態を示す成功履歴データとを含む。これら失敗履歴データおよび成功履歴データは、図25に示す「種別」の項目で区別されている。また、これらは当該文書データを印刷しようとした利用者の名称を示す「利用者」の項目で1組とされている。
図25に示されるように、履歴テーブルは、文書データに対応する上記各種状態を示す項目として、上記「利用者」および「種別」のほか、文書データの名称を示す「ドキュメント名」、プリンタドライバにおいて設定された各種設定内容を示す「印刷設定」、分散印刷により使用されたプリンタ名を示す「分散先プリンタ」、および利用者により入力されたコメント内容を示す「コメント」を含んでいる。
この図25を参照すると、例えばプリンタaに失敗履歴はないので、プリンタaにより印刷すれば成功する可能性が極めて高いことがわかる。そこで、この図6に示すステップS251において、履歴管理判断部153は、ステップS230における抽出履歴処理により抽出された履歴データの内容を利用者に表示するとともに、上記印刷の成功が見込めるプリンタを利用者に表示する。この表示を参考にすることにより、利用者はエラーを容易に回避することができる。
<5. 変形例>
第2の実施形態におけるプリントサーバ40は、印刷制御装置10(および他の印刷制御装置101,102)に備えられる履歴管理判断部153により読み書きされるべき履歴データを、プリントサーバ40に備えられる記憶部42に保存し履歴データ管理部431により管理する構成であるが、この構成に代えて、他の印刷制御装置101,102のいずれかに上記履歴データ管理部431が備えられ、内蔵される記憶部に上記履歴データが格納される構成であってもよい。また、プリンタ20に上記履歴データ管理部431が備えられ、内蔵される記憶部22に上記履歴データが格納される構成であってもよい。
第3の実施形態における印刷制御装置10および他の印刷制御装置101,102に備えられる履歴管理部155は、第1の実施形態における印刷制御装置10に備えられる履歴管理判断部153の機能の一部(すなわち履歴を抽出する機能)が省略されているが、さらに図23におけるステップS650〜S730までの各処理を実行する機能(例えば、中止判断機能や失敗履歴および成功履歴を作成または更新する機能など)が省略され、これらの機能はプリンタ20に備えられる履歴判断部235により実行される構成であってもよい。そうすれば、多くの印刷制御装置に備えられるプリンタドライバ15の構成をさらに簡易なものとすることができる。なお、この構成では、上記印刷制御装置10の機能の一部がプリンタ20に含まれることになるので、プリンタ20もまた印刷制御装置であるといえる。このように、前述した中止判断機能や失敗履歴および成功履歴を作成または更新する機能などを実行する履歴管理手段および履歴判断手段は、印刷制御装置10およびプリンタ20からなる印刷システムに備えられていればよく、印刷制御装置10およびプリンタ20のいずれに備えられていてもよい。
上記各実施形態において使用される履歴テーブルの項目は、図5に示されるような文書データに対応する各種状態を示す項目として、ファイル名、アプリケーション名やその設定内容、プリンタドライバやファームウェアのバージョン、発生したエラーや印刷結果の異常の内容やその原因、利用者により入力されたコメントなどであるが、履歴データの項目はこれらに限定されるわけではなく、プリンタによる印刷に異常が生じた場合、停電や装置の故障などの文書データに対応しない印刷異常の原因を除く、当該印刷異常を生じた文書データに対応し当該印刷異常の原因に関連する項目であればよい。
本発明の一実施形態に係る印刷制御装置およびプリンタの構成を示すブロック図である。 上記実施形態におけるプリンタにおける主制御部の処理の流れを示すフローチャートである。 上記実施形態におけるプリンタドライバにおける処理の流れを示すフローチャートである。 上記実施形態におけるプリンタにおける主制御部の処理の流れを示すフローチャートである。 上記実施形態における履歴テーブルの構成例を示す図である。 上記実施形態における中止判断処理の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。 上記実施形態において利用者に表示される履歴データの内容を表す操作画面例を示す図である。 上記実施形態において上記強調表示された印刷条件を含む操作画面例を示す図である。 上記実施形態における失敗履歴処理の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。 上記実施形態において履歴データに関する処理をキャンセルする指示入力を受け付けるため利用者に表示される操作画面例を示す図である。 上記実施形態において更新入力を受け付けるため利用者に表示される操作画面例を示す図である。 上記実施形態における差分データの内容を利用者に表示する操作画面例を示す図である。 上記実施形態において評価を受け付けるため利用者に表示される操作画面例を示す図である。 上記実施形態において利用者の評価が良好でない場合に失敗履歴の内容を受け付けるため利用者に表示される操作画面例を示す図である。 上記実施形態における成功履歴処理の詳細な処理の流れを示すフローチャートである。 上記実施形態における履歴データに関する処理をキャンセルする指示入力を受け付けるため利用者に表示される操作画面例を示す図である。 上記実施形態における失敗履歴データを利用者に表示するための操作画面例を示す図である。 上記実施形態における成功の原因を示す入力を受け付けるため利用者に表示される操作画面例を示す図である。 上記実施形態における成功の原因を確認させるため利用者に表示される操作画面例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る印刷制御装置、プリントサーバ、およびプリンタの機能的な構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る印刷制御装置およびプリンタの機能的な構成を示すブロック図である。 上記実施形態におけるプリンタに備えられる主制御部の処理の流れを示すフローチャートである。 上記実施形態におけるプリンタドライバにおける処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第4の実施形態に係る印刷制御装置およびプリンタの機能的な構成を示すブロック図である。 上記実施形態における履歴テーブルの構成例を示す図である。
符号の説明
10,101,102 …印刷制御装置
11,21 …操作表示部
12,22,42 …記憶部
13,23,43 …主制御部
14,24,44…通信制御部
15 …プリンタドライバ
16 …アプリケーションプログラム
20,201,202 …プリンタ
25 …プリント部
30 …LAN
151 …文書データ解析部
152 …印刷データ生成部
153 …履歴管理判断部
155 …履歴管理部
161 …文書印刷指示部
231 …ビットマップデータ生成部
232 …エラー通知部
233 …印刷完了通知部
235 …履歴判断部
431 …履歴データ管理部

Claims (13)

  1. 所定の文書データに対応する画像を所定の印刷装置により印刷させる印刷制御装置であって、
    前記印刷装置による印刷に異常が生じた場合、当該印刷異常を生じた文書データに対応し当該印刷異常の原因に関連する所定の項目の内容を履歴データとして蓄積する履歴管理手段と、
    前記印刷装置により印刷されるべき文書データについて前記項目の内容が前記履歴データの内容と一致または類似するか否かを判断する履歴判断手段と、
    前記履歴判断手段により一致または類似すると判断される場合、前記印刷されるべき文書データを印刷する前に当該印刷を中止するか否かの指示を受け付け、当該印刷を中止する指示が受け付けられるときには当該印刷を中止する制御手段と
    を備えることを特徴とする、印刷制御装置。
  2. 前記履歴管理手段は、前記印刷装置による印刷に異常が生じた後に、当該異常が生じた印刷に関連する印刷が成功した場合、当該印刷が成功した文書データに対応し印刷成功の原因に関連する所定の項目の内容を、前記印刷異常の原因に関連する所定の項目の内容と関連づけて履歴データとして蓄積することを特徴とする、請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記履歴管理手段は、印刷に異常が生じた文書データ毎に、前記履歴データを蓄積することを特徴とする、請求項1に記載の印刷制御装置。
  4. 前記履歴管理手段は、前記項目として印刷に異常が生じた文書データに付されたファイル名を含む履歴データを蓄積し、
    前記履歴判断手段は、前記印刷装置により印刷されるべき文書データのファイル名が前記履歴データに含まれるファイル名と一致または類似するか否かを判断することを特徴とする、請求項3に記載の印刷制御装置。
  5. 前記履歴管理手段は、前記項目として、前記印刷装置に印刷させるための制御プログラムであるプリンタドライバのバージョン、前記印刷装置の制御プログラムであるファームウェアのバージョン、および前記文書データを生成または変更するための制御プログラムであるアプリケーションプログラムのバージョンのいずれか1つ以上を示すバージョン情報を含む履歴データを蓄積し、
    前記制御手段は、前記印刷装置により印刷されるべき文書データを印刷するときの前記バージョン情報が前記履歴データに含まれるバージョン情報よりも新しい場合、前記履歴判断手段により一致または類似すると判断されるか否かにかかわらず、前記印刷されるべき文書データの印刷を続行することを特徴とする、請求項1に記載の印刷制御装置。
  6. 前記履歴管理手段は、前記項目として、前記印刷装置に印刷させるための制御プログラムであるプリンタドライバにより定められる前記印刷装置における印刷に関連する印刷条件情報、および前記文書データを生成または変更するための制御プログラムであるアプリケーションプログラムにより定められる前記印刷装置における印刷に関連する印刷設定情報のいずれか1つ以上を含む履歴データを蓄積することを特徴とする、請求項1に記載の印刷制御装置。
  7. 当該印刷制御装置の外部に備えられ前記履歴データを記憶する記憶装置と相互に通信を行うための通信手段をさらに備え、
    前記履歴管理手段は、前記通信手段を介して前記記憶装置に前記履歴データを蓄積し、
    前記履歴判断手段は、前記通信手段を介して前記記憶装置から前記履歴データを参照することを特徴とする、請求項1に記載の印刷制御装置。
  8. 当該印刷制御装置の外部に備えられる複数の前記印刷装置とそれぞれ相互に通信を行うための通信手段と、
    前記複数の印刷装置から1つ以上の印刷装置を選択する指示を受け付ける選択受付手段とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記履歴判断手段により一致または類似すると判断される場合、前記選択手受付手段により選択を受け付けられた印刷装置以外の印刷装置により印刷されるべき文書データが印刷可能であるか否かを判断し、印刷可能であると判断される場合当該印刷可能である旨を表示することを特徴とする、請求項1に記載の印刷制御装置。
  9. 前記制御手段は、前記履歴データの内容のうち少なくとも一部を表示することを特徴とする、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の印刷制御装置。
  10. 所定の文書データに対応する画像を印刷する印刷装置と、当該印刷装置と相互に通信可能に接続され当該印刷装置に前記画像を印刷させる印刷制御装置とを備える印刷システムであって、
    印刷に異常が生じた場合、当該印刷異常を生じた文書データに対応し当該印刷異常の原因に関連する所定の項目の内容を履歴データとして蓄積する履歴管理手段と、
    前記印刷装置により印刷されるべき文書データについて前記項目の内容が前記履歴データの内容と一致または類似するか否かを判断する履歴判断手段と、
    前記履歴判断手段により一致または類似すると判断される場合、前記印刷されるべき文書データを印刷する前に当該印刷を中止するか否かの指示を受け付け、当該印刷を中止する指示が受け付けられるときには当該印刷を中止する制御手段と
    を備え、
    前記履歴管理手段は、前記印刷装置および前記印刷制御装置のいずれか一方に備えられ、
    前記履歴判断手段は、前記印刷装置および前記印刷制御装置のいずれか一方に備えられ、
    前記履歴データは、前記印刷装置および前記印刷制御装置のいずれか一方に備えられる所定の記憶装置に格納されることを特徴とする、印刷システム。
  11. 前記履歴判断手段は、前記印刷装置に備えられ、
    前記履歴管理手段は、前記項目として、前記印刷装置の制御プログラムであるファームウェアのバージョン情報を少なくとも含む履歴データを蓄積することを特徴とする、請求項10に記載の印刷システム。
  12. 所定の文書データに対応する画像を所定の印刷装置により印刷させる印刷制御装置の制御方法であって、
    前記印刷装置による印刷に異常が生じた場合、当該印刷異常を生じた文書データに対応し当該印刷異常の原因に関連する所定の項目の内容を履歴データとして蓄積する履歴管理ステップと、
    前記印刷装置により印刷されるべき文書データについて前記項目の内容が前記履歴データの内容と一致または類似するか否かを判断する履歴判断ステップと、
    前記履歴判断ステップにおいて一致または類似すると判断される場合、前記印刷されるべき文書データを印刷する前に当該印刷を中止するか否かの指示を受け付け、当該印刷を中止する指示が受け付けられるときには当該印刷を中止する制御ステップと
    を備えることを特徴とする、制御方法。
  13. 所定の文書データに対応する画像を所定の印刷装置により印刷させる印刷制御装置に、
    前記印刷装置による印刷に異常が生じた場合、当該印刷異常を生じた文書データに対応し当該印刷異常の原因に関連する所定の項目の内容を履歴データとして蓄積する履歴管理ステップと、
    前記印刷装置により印刷されるべき文書データについて前記項目の内容が前記履歴データの内容と一致または類似するか否かを判断する履歴判断ステップと、
    前記履歴判断ステップにおいて一致または類似すると判断される場合、前記印刷されるべき文書データを印刷する前に当該印刷を中止するか否かの指示を受け付け、当該印刷を中止する指示が受け付けられるときには当該印刷を中止する制御ステップと
    を実行させるためのプログラム
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