JP2007240340A - 形状測定方法及び形状測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】測定対象物の負角部の形状を比較的簡単な構成で正確に測定すること。
【解決手段】測定ワーク1の負角部1aの形状を測定する形状測定方法は、相互に位置関係が既知である二つのマーク22a,22bと球体23を有する測定治具6を、負角部1aの表面に対し球体23が接するように設置する。次に、測定治具6に付されたマーク22a,22b、及び測定ワーク1又はその一部をカメラ2で撮像する。次に、撮像された画像データをパソコン11に取り込み、パソコン12において、取り込まれた画像データから球体23の中心座標を演算する。次に、パソコン12において、演算された中心座標を事前に用意した測定ワーク1のCADデータと同一座標系に合わせ、演算された中心座標の、形状データにより表される測定ワーク1に対する最短距離を演算し、その最短距離に基づき、負角部1aの形状誤差を求める。
【選択図】 図2

Description

この発明は、金型などの測定対象物の形状を測定するために使用される形状測定方法及び形状測定装置に関する。
従来より、金型などの測定対象物の形状測定に関する技術として、画像処理技術を採り入れた非接触式測定装置を用いる測定方法が知られている。この測定方法は、測定対象物をデジタルカメラにより複数の方向から撮像し、それら撮像された複数の画像データを比較し、演算することにより、測定対象物の各部位の位置を測定するようにしている。この場合、位置を知りたい部位に測定マークを付け、その測定マークを複数の方向から撮像する。この撮像で得られた複数の画像データを画像処理することにより、各測定マークの座標値を得る。そして、得られた座標値に基づいて、測定対象物の各部位の位置、寸法誤差などを求めるようにしている。
ここで、測定対象物の凹部の位置を測定する技術が下記の特許文献1に形状測定装置として開示されている。この形状測定装置は、球面を含む形状の測定治具を備え、その球面に付された測定マークと球中心座標との関係が明らかな測定治具を、測定対象物の凹部に載置してカメラで撮像することにより、球中心座標から凹部の位置座標を算出するようになっている。
特開2004−191335号公報
ところが、特許文献1に記載の形状測定装置では、測定対象物について凹部の位置座標を測定できるだけであり、汎用性が低いものとなっていた。例えば、測定対象物には、形状測定の際に負角部(撮影正面に対して裏側に折れ曲がった部分)が存在し、その負角部の形状を測定する必要がある。しかし、前記形状測定装置のみでは、負角部の測定は困難であった。一方、測定対象物を特殊な保持装置によって三次元に向きを変えながら、前記形状測定装置を使用して形状測定することも考えられる。しかし、この場合は、特殊な保持装置が必要となり設備が大掛かりとなる問題があった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、測定対象物の負角部の形状を比較的簡単な構成で正確に測定することを可能にした形状測定方法及び形状測定装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、負角部を有する測定対象物の形状を測定する形状測定方法において、相互に位置関係が既知である複数のマークと球体を有する測定治具を、負角部の表面に対し球体が接するように設置するステップと、測定治具に付されたマーク、及び測定対象物又はその一部を撮像するステップと、撮像された画像データを演算部に取り込むステップと、演算部において、取り込まれた画像データから球体の中心座標を演算するステップと、演算部において、演算された中心座標を事前に用意した測定対象物に係る形状データと同一座標系に合わせ、演算された中心座標の、形状データにより表される測定対象物に対する最短距離を演算するステップとを少なくとも備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、測定対象物における負角部の形状を測定するには、先ず、相互に位置関係が既知である複数のマークと球体を有する測定治具を、負角部の表面に対し球体が接するように設置する。このとき、複数のマークは負角部の外に現れるように配置する。次に、測定治具に付されたマーク、及び測定対象物又はその一部を撮像する。次に、撮像された画像データを演算部に取り込む。次に、演算部において、取り込まれた画像データから球体の中心座標を演算する。その後、演算部において、演算された中心座標を事前に用意した測定対象物に係る形状データと同一座標系に合わせ、演算された中心座標の、形状データにより表される測定対象物に対する最短距離を演算する。このように、測定治具に付した複数のマークを撮像した画像データから、間接的に球体の中心座標が求められ、その中心座標から負角部の最短距離が求められる。この最短距離と球体の実際の半径との比較により、負角部の形状誤差が求められる。従って、負角部を直接撮像することなく負角部の形状誤差が求められる。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、測定対象物の負角部の形状を測定するために用いる測定治具において、複数のマークが付された治具本体と、治具本体に設けられ、複数のマークとの位置関係が既知である球体とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、治具本体において複数のマークと球体との相互の位置関係が既知であることから、複数のマークを撮像することで、その画像データから各マークの位置座標が決定可能となり、各マークの位置座標から球体の位置座標が決定可能となる。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明の測定治具において、複数のマーク及び球体の中心が同一直線上に位置することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項2に記載の発明の作用に加え、複数のマークと球体が同一直線上に位置することから、各マークの位置座標から球体の位置座標の決定が容易となる。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、負角部を有する測定対象物の形状を測定する形状測定装置において、請求項2又は3に記載の測定治具と、測定治具の球体を測定対象物の表面に接触させた状態で、複数のマークを撮像するための撮像手段と、撮像された画像データに基づき球体の中心座標を演算し、演算された中心座標を事前に用意した測定対象物に係る形状データと同一座標系に合わせ、演算された中心座標の、形状データにより表される測定対象物に対する最短距離を演算する演算手段とを少なくとも備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、測定対象物の負角部の形状を測定するには、先ず、相互に位置関係が既知である複数のマークと球体を有する測定治具を、測定対象物の負角部の表面に球体が接触するように設置する。このとき、複数のマークは負角部の外に現れるように配置する。この状態で、撮像手段により、測定治具の複数のマークを、測定対象物又はその一部と共に撮像する。そして、演算手段において、撮像された画像データに基づき球体の中心座標を演算し、その演算された中心座標を事前に用意した測定対象物に係る形状データと同一座標系に合わせ、演算された中心座標の、形状データにより表される測定対象物に対する最短距離を演算する。このように、測定治具に付された複数のマークを撮像した画像データから、間接的に球体の中心座標が求められ、その中心座標から負角部の最短距離が求められる。この最短距離と球体の実際の半径との比較により、負角部の形状誤差が求められる。従って、負角部を直接撮像することなく負角部の形状誤差が求められる。
請求項1に記載の発明によれば、測定対象物の負角部の形状を測定治具を付加するだけの比較的簡単な構成により正確に測定することができる。
請求項2に記載の発明によれば、負角部の形状測定に好適な測定治具を得ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、負角部の形状測定の演算処理を簡略化することができる。
請求項4に記載の発明によれば、測定対象物の負角部の形状を測定治具を付加するだけの比較的簡単な構成により正確に測定することができる。
以下、本発明の形状測定方法、測定治具及び形状測定装置を具体化した一実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、この実施形態の形状測定装置を概略構成図により示す。この形状測定装置は、金型などの測定ワーク1を測定対象物として形状測定するものである。そのために、形状測定装置は、測定ワーク1を1台のカメラ2により撮像し、座標演算用パソコン11及び点群解析用パソコン12により各部位の位置座標を演算し、その演算結果を処理結果出力用プリンター13により出力するようになっている。座標演算用パソコン11、点群解析用パソコン12及び処理結果出力用プリンター13は互いにネットワーク14により接続される。1台のカメラ2は、本発明の撮像手段に相当する。座標演算用パソコン11及び点群解析用パソコン12は、本発明の演算部及び演算手段に相当する。測定ワーク1の形状測定に際して、同ワーク1には、事前にマーカー3、コードマーカー4及び基準バー5が取り付けられ、測定治具6が設置される。
この実施形態では、カメラ2として、例えば、デジタルカメラが使用される。カメラ2は、ストロボ7を有し、撮像の際にはストロボ7が閃光を発生する。図2に、測定ワーク1とカメラ2の位置関係を概念図により示す。カメラ2は、測定ワーク1の上方の任意の位置(例えば、図2において「位置1、位置2、位置3」)において各方向から撮像可能となっている。図1において、撮像された複数の画像データは、コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の記憶媒体15に保存し、これを座標演算用パソコン11に読み取らせるようになっている。カメラ2と座標演算用パソコン11を、無線LANを介して接続することで画像データを同パソコン11へ転送するように構成してもよい。
座標演算用パソコン11は、撮像された複数の画像データに基づいて、マーカー3、コードマーカー4及び基準バー5等の三次元座標値を算出する機能を有する。算出された座標値データは、ネットワーク14を介して点群解析用パソコン12に読み込まれる。算出された座標値データを、フレキシブル・ディスク等の移動情報媒体に記録して、点群解析用パソコン12に入力してもよい。点群解析用パソコン12では、座標値データに基づいて各部位の位置座標を算出する。この算出方法については後述する。また、座標値データを、取り扱いやすい座標系、例えば、測定ワーク1を設計した際に使用したCAD座標系に変換してもよい。
前述したように、測定ワーク1には、測定を行う前に、測定対象となる各部位にマーカー3、コードマーカー4及び基準バー5が取り付けられる。また、図2に示すように、測定治具6は、測定ワーク1の負角部1aに設置される。負角部1aは、カメラ2による撮影正面に対して裏側に折れ曲がった部分のことを意味する。測定治具6は、この負角部1aに所定の状態で設置される。この実施形態では、測定ワーク1の庇状部分の裏側水平面を負角部1aとして測定するようになっている。
マーカー3及びコードマーカー4は、黒色背景に白色の点又は円を付した記号を含み、測定ワーク1に対して十分に小さく、薄いシールよりなる。これらのマーカー3,4は、測定ワーク1の表面に簡単に貼付することができる。この他、これらのマーカー3を、磁石シートにより構成することもできる。座標演算用パソコン13では、これらマーカー3,4の中心の座標値が算出される。
図3に、測定治具6を平面図により示す。図4に、測定治具6を側面図により示す。この測定治具6は、図2に示すような測定ワーク1の負角部1aの形状を測定するために用いられ、長尺状の治具本体21と、その表面に付された二つのマーク22a,22b(図2,4において便宜上「×」で示される。)と、同じく治具本体21の表面に設けられた球体23とを備える。球体23は、治具本体21の表面から半球のみが突出するように設けられる。各マーク22a,22bは、治具本体21の表面に印刷、貼付又は埋め込まれる。マーク22a,22bは、治具本体21の表面が黒色背景であるのに対し、白色の丸で構成される。二つのマーク22a,22b及び球体23は、相互に位置関係が既知となっている。すなわち、この実施形態では、二つのマーク22a,22b及び球体23の中心が、同一直線上に位置するように治具本体21の表面に配置され、それらの配置間隔が既知となっている。測定治具6を負角部1aに設置するために、治具本体21の表面には磁石24が設けられる。この磁石24は、球体23に隣接して配置される。この実施形態で、治具本体21の表面からの磁石24の高さは、同じく治具本体21の表面からの球体23の高さと同じか若干低く設定される。球体23は、負角部1aの面に対して球面により点接触することから、磁石24が球体23より多少低くても、球体23を負角部1aの面に対して点接触させることができる。この場合に、治具本体21は、球体23と磁石24の接触高さの違いから多少傾くこともあるが、負角部1aの測定には何ら影響はない。
次に、上記のように構成した形状測定装置を使用して行う形状測定方法について、図5を参照して以下に説明する。図5には、測定ワーク1の負角部1aについて行われる形状測定方法の流れをフローチャートに示す。
先ず、ステップ1で、作業者が測定ワーク1の負角部1aにおける測定部位に測定治具6を取り付ける。このとき、図2に示すように、二つのマーク22a,22bが負角部1aの外に現れてカメラ2から撮像できるように配置する。
ステップ2では、マーカー3、コードマーカー4及び基準バー5を測定ワーク1の所定部位に配置する。
ステップ3では、カメラ2で測定ワーク1を複数枚撮像する。このとき、図2に示すように、カメラ2を、位置1、位置2及び位置3のように複数の位置から方向を変えて撮像する。
ステップ4では、カメラ2で撮像したファイルを、記憶媒体15を介して、座標演算用パソコン11に取り込む。
ステップ5では、座標演算用パソコン11を使用して、全測定ポイントの3次元座標を計算してファイルを作成する。
ステップ6では、座標演算用パソコン11で作成したファイルを点群解析用パソコン12にて読み込む。
ステップ7では、測定治具6につき、作図により2点を結ぶ延長線上に球体23の中心P1の座標を計算する。ここで、2点とは、測定治具6のマーク22a,22bの中心P2,P3の座標を意味する。この計算方法を図6に説明図により示す。図6にて破線で示すのは、実際に測定している測定対象物である測定ワーク1とその負角部1aを意味する。図6にて実線で示すのは、後述するCADデータ10を意味する。図6に示すように、二つのマーク22a,22bの中心P2,P3を結ぶ延長線L1上において球体23の中心P1の座標を計算する。
ステップ8では、点群解析用パソコン12に事前に用意しておいたCADデータ10を読み込む。このCADデータ10は、測定ワーク1の負角部1aに係る形状データを含む。そして、球体23の中心P1の座標を同一座標系に合わせる。
ステップ9では、ステップ7で計算した球体23の中心P1の座標と、CADデータ10の対応する面との最短距離S1を計算する。すなわち、最短距離S1は、図6において、球体23の中心P1と、負角部1aに対応するCADデータ10上の基準点P4との間の距離を意味する。
そして、ステップ10で、計算した最短距離S1と球体23の半径R1との差を誤差E1として計算する。すなわち、図6において、球体23の中心P1から球体23が負角部1aに接触する接触点P5までの距離を球体23の半径R1とし、その半径R1と最短距離S1との差を誤差E1として計算するのである。この誤差E1が、測定ワーク1の負角部1aの形状精度を代表する値として得られる。
つまり、この実施形態では、負角部1aを有する測定ワーク1の形状を測定する形状測定方法において、相互に位置関係が既知である二つのマーク22a,22bと球体23を有する測定治具6を、負角部1aの表面に対し球体23が接するように設置する(ステップ1)。その後、測定治具6に付されたマーク22a,22b、及び測定ワーク1又はその一部をカメラ2で撮像する(ステップ3)。次に、撮像された画像データを座標演算用パソコン11に取り込み(ステップ4)、そのパソコン11にて全測定ポイントの3次元座標を計算して画像データのファイルを作成する(ステップ5)。そして、そのファイルを点群解析用パソコン12に読み込み(ステップ6)、同パソコン12において、取り込まれたファイルから球体23の中心P1の座標を演算する(ステップ7)。また、同パソコン12において、演算された中心P1の座標を事前に用意した測定ワーク1に係る形状データであるCADデータと同一座標系に合わせ、演算された中心P1の座標の、CADデータにより表される測定ワーク1に対する最短距離S1を演算する(ステップ7〜9)。最後に演算された最短距離S1と球体23の半径R1との差を誤差E1として計算する(ステップ10)ようにしている。
以上説明したこの実施形態の形状測定装置及び形状測定方法によれば、測定ワーク1の負角部1aの形状を測定するのに、先ず、相互に位置関係が既知である二つのマーク22a,22bと球体23を有する測定治具6を、負角部1aの表面に対し球体23が接するように設置する。このとき、図2に示すように、二つのマーク22a,22bは負角部1aの外に現れるように配置する。この状態で、カメラ2により、測定治具6に付されたマーク22a,22bを、測定ワーク1又はその一部と共に撮像する。次に、撮像された画像データを座標演算用パソコン11に取り込み、測定ポイントの3次元座標を計算する。次に、点群解析用パソコン12において、計算された画像データ(ファイル)から球体23の中心P1の座標を計算する。その後、同パソコン12において、計算された中心P1の座標を事前に用意した測定ワークに係るCADデータと同一座標系に合わせ、計算された中心P1の座標の、CADデータにより表される測定ワーク1に対する最短距離S1を計算する。このように、二つのマーク22a,22bを撮像した画像データから、間接的に球体23の中心P1の座標が求められ、その中心P1の座標から負角部1aの最短距離S1が求められる。この最短距離S1と球体23の実際の半径R1との比較により、負角部1aの形状誤差E1が求められる。従って、負角部1aをカメラ2で直接撮像することなく負角部1aの形状誤差E1が求められる。このため、測定ワーク1の負角部1aの形状(形状上の誤差E1)を測定治具6を付加するだけの比較的簡単な構成により正確に測定することができる。
また、この実施形態の測定治具6によれば、治具本体21に設けられた二つのマーク22a,22bと球体23とが相互に位置関係が既知であることから、二つのマーク22a,22bをカメラ2で撮像することで、その画像データから各マーク22a,22bの中心P2,P3の位置座標が決定可能となり、各マーク22a,22bの位置座標から球体23の中心P1の位置座標が決定可能となる。このため、負角部1aに取り付けるだけで使用できて、負角部1aの形状測定に好適な測定治具6を得ることができる。
特に、この実施形態では、二つのマーク22a,22bと球体23が同一直線L1上に位置することから、各マーク22a,22bの中心P2,P3の位置座標から球体23の中心P1の位置座標の決定が容易となる。このため、点群解析用パソコン12における負角部1aの形状測定、すなわち誤差E1の計算のための演算処理を簡略化することができる。
加えて、この実施形態の測定治具6は、負角部1aと接触する主要部が球体23であることから、負角部1aの表面と球体23とを点接触させることができ、接触部分を点として特定することができる。また、球体23の中心P1と、二つのマーク22a,22bとが同一平面及び同一直線L1上にあることから、球体23の中心P1と、各マーク22a,22bの中心P2,P3との位置関係が分かりやすくなっている。更に、この実施形態の測定治具6では、球体23よりも磁石24の方が低いので、球体23が必ず負角部1aの表面に接触することとなる。このため、負角部1aの表面が多少湾曲していても、球体23を負角部1aに確実に点接触させて測定に寄与することができる。
なお、この発明は前記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で以下のように実施することもできる。
(1)前記実施形態では、測定ワーク1の庇状部分の裏側水平面を負角部1aとして測定するようにした測定治具6を使用したが、図7に示すように、測定ワーク1の庇状部分の裏側垂直面を負角部1bとして測定する測定治具26を使用してもよい。この測定治具26の球体23は、各マーク22a,22bと同一平面上には配置されず、各マーク22a,22bの配置面と直交する平面上、すなわち治具本体21の先端面上に配置される。磁石24は、各マーク22a,22bと同一平面上に配置される。ただし、この測定治具26においても、各マーク22a,22bの中心と、球体23の中心が同一直線上に配置されるのは、上記した測定治具6と同じである。
(2)前記実施形態では、測定治具6に二つのマーク22a,22bを設けたが、このマークを二つ以上に適宜増やすこともできる。
(3)前記実施形態では、測定治具6において、二つのマーク22a,22b、球体23及び磁石24を互いに同一直線上に配列したが、測定対象物の形状に合わせて磁石のみ異なる配列としてもよい。例えば、図8に示すように、治具本体21を平面視で鉤形に形成し、その一辺上に二つのマーク22a,22bと球体23を同一直線上に配置し、磁石24のみを残りの辺上に配置した測定治具27としてもよい。このような測定治具27は、例えば、奥行きの短い負角部に有効である。
(4)前記実施形態では、測定治具6において、二つのマーク22a,22bと球体23とを同一直線上に配置したが、各マークと球体の位置関係が相互に既知であれば、同一直線上の配置に限られるものではない。
(5)前記実施形態では、座標演算用パソコン11と点群解析用パソコン12の二つのコンピュータにより本発明の演算部及び演算手段を構成したが、一つのコンピュータにより演算部及び演算手段を構成してもよい。
(6)前記実施形態では、測定治具6につき、球体23の半球のみが治具本体21の外部に露出するように設けたが、図9に示すように、治具本体21の先端角部分に形成された矩形の切り欠き部に球体23を載せて固定した測定治具28を使用してもよい。この測定治具28は、球体23のほぼ全体が治具本体21から露出しているため、磁石24の高さを変えるだけで負角部1aと負角部1bのいずれも測定することが可能である。
形状測定装置を示す概略構成図。 測定ワークとカメラの位置関係を示す概念図。 測定治具を示す平面図。 測定治具を示す側面図。 形状測定方法を示すフローチャート。 計算方法を示す説明図。 負角部への測定治具の設置状態を示す側面図。 測定治具を示す平面図。 測定治具を示す側面図。
符号の説明
1 測定ワーク(測定対象物)
1a 負角部
1b 負角部
2 カメラ(撮像手段)
6 測定治具
11 座標演算用パソコン(演算部、演算手段)
12 点群解析用パソコン(演算部、演算手段)
21 治具本体
22a マーク
22b マーク
23 球体
24 磁石
26 測定治具
27 測定治具
28 測定治具
P1 球の中心
L1 延長線
S1 最短距離

Claims (4)

  1. 負角部を有する測定対象物の形状を測定する形状測定方法において、
    相互に位置関係が既知である複数のマークと球体を有する測定治具を、前記負角部の表面に対し前記球体が接するように設置するステップと、
    前記測定治具に付されたマーク、及び前記測定対象物又はその一部を撮像するステップと、
    前記撮像された画像データを演算部に取り込むステップと、
    前記演算部において、前記取り込まれた画像データから前記球体の中心座標を演算するステップと、
    前記演算部において、前記演算された中心座標を事前に用意した前記測定対象物に係る形状データと同一座標系に合わせ、前記演算された中心座標の、前記形状データにより表される前記測定対象物に対する最短距離を演算するステップと
    を少なくとも備えた形状測定方法。
  2. 測定対象物の負角部の形状を測定するために用いる測定治具において、
    複数のマークが付された治具本体と、
    前記治具本体に設けられ、前記複数のマークとの位置関係が既知である球体と
    を備えた測定治具。
  3. 前記複数のマーク及び前記球体の中心が同一直線上に位置する請求項2に記載の測定治具。
  4. 負角部を有する測定対象物の形状を測定する形状測定装置において、
    請求項2又は3に記載の測定治具と、
    前記測定治具の前記球体を前記測定対象物の表面に接触させた状態で、前記複数のマークを撮像するための撮像手段と、
    前記撮像された画像データに基づき前記球体の中心座標を演算し、前記演算された中心座標を事前に用意した前記測定対象物に係る形状データと同一座標系に合わせ、前記演算された中心座標の、前記形状データにより表される前記測定対象物に対する最短距離を演算する演算手段と
    を少なくとも備えた形状測定装置。
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