JP2007238979A - 金属粉体、その製造方法及び導体用ペースト - Google Patents
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Abstract
【構成】本発明の第1の実施形態は、金属元素M(形式酸化数 +m)と有機酸基A(イオン価数 −р)を含み、組成式がAxMy(OH)z・nH2O(x≧1、z≧1、m×y=p×x+z、n=0以上の整数または半整数)である塩基性有機酸金属塩から生成される金属粉体であり、第2の実施形態は、前記塩基性有機酸金属塩と有機金属化合物との混合物から生成される金属粉体である。
【選択図】なし
Description
(1)燃焼・分解時に腐食性のガスを発生させるハロゲンや硫黄を含まない。
(2)合成・精製が容易である。
(3)化学的安定性があり、保存・取扱いが容易である。
(4)有機溶媒又は水等に対して高い溶解度をもつ。
(5)金属含有量が高い。
更に、原料の含水有機酸金属塩には親水性有機溶媒のみが混合されるだけであるので、一連の製造工程を通じて、不純物の混入が起きないため極めて高純度の塩基性有機酸金属塩が得られる。従って、この塩基性有機酸金属塩から前記有機酸基、水酸基及び結晶水を除去することにより、高純度の金属粉体を生成することができ、この金属粉体を導体用材料として用いれば、極めて信頼性の高い導体部材を製造することができる。換言すれば、本発明に係る金属粉体が高純度であることにより、設計時に設定された所望の電気伝導度を有する導体部材を製造することができる。更に、本発明に係る原料物質としては、ナフテン酸塩、オクチル酸塩、ステアリン酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、安息香酸塩、パラトイル酸塩、n−デカン酸塩、金属アルコキシド、金属アセチルアセトネート等のうち、有機配位子を備える有機金属レジネートを原料として合成される塩基性有機酸金属塩を用いても良い。
前記塩基性有機酸金属塩に含まれる金属元素Mが貴金属元素(Au、Ag、Pt、Pd、Ir、Rh、Os、Ru)である場合、塩基性有機酸金属塩から生成される金属粉体は貴金属粉体であり、この粉体を導体部材用貴金属材料として用いることができる。貴金属粉体は、安定で良好な導電性を有しており、電子部品等の導体用材料として好適な原料である。前記貴金属元素を含む塩基性有機酸金属塩を出発材料として用いれば、高純度で均一な貴金属粉体を生成することができ、平滑で均一な極めて薄い貴金属電極膜等を形成することができる。
本発明に係る金属粉体の出発材料としては、前記塩基性有機酸金属塩の固体物質又は溶液物質を用いることができる。前記固体物質の出発材料として、例えば、前記沈殿物をろ過や遠心分離によって分取して乾燥させることにより、塩基性有機酸金属塩が凝集して形成される凝集粉体を得ることができる。また、前記溶液物質の出発材料としては、溶媒中に前記塩基性有機酸金属塩が分散又は溶解する金属塩溶液を用いることができる。また、前記塩基性有機酸金属塩をこの塩基性有機酸金属塩が分離堆積した前記親水性有機溶媒に分散させ、溶液物質として用いても良い。
4 混合溶液
6 恒温槽
8 シリコーンオイル
10 凝集沈殿物
12 1次粒子
14a 内部電極
14b 内部電極
14c 電極
15 セラミック体
Claims (18)
- 金属元素M(形式酸化数 +m)と有機酸基A(イオン価数 −р)を含み、組成式がAxMy(OH)z・nH2O(x≧1、z≧1、m×y=p×x+z、n=0以上の整数または半整数)である塩基性有機酸金属塩を原料物質とし、この原料物質から生成されることを特徴とする金属粉体。
- 金属元素M(形式酸化数 +m)と有機酸基A(イオン価数 −р)を含み、組成式がAxMy(OH)z・nH2O(x≧1、z≧1、m×y=p×x+z、n=0以上の整数または半整数)である塩基性有機酸金属塩と、他の金属元素(前記金属元素Mを除く)を含有する有機金属化合物との混合物を原料物質とし、この原料物質から生成されることを特徴とする金属粉体。
- 前記原料物質を焼成して生成される請求項1又は2に記載の金属粉体。
- 前記原料物質を非酸化性雰囲気下で焼成して生成される請求項3に記載の金属粉体。
- 前記非酸化性雰囲気が還元性ガスからなり、この還元性雰囲気下で前記原料物質を焼成して生成される請求項4に記載の金属粉体。
- 前記塩基性有機酸金属塩に含まれる金属元素Mが卑金属元素である請求項1〜5のいずれかに記載の金属粉体。
- 前記塩基性有機酸金属塩の組成式が(CH3COO)3Ni2(OH)・nH2O又は(CH3COO)5Ni3(OH)・nH2Oであり、前記原料物質から生成される粉体がNi粉体、Ni合金粉体又はNi混合粉体である請求項6に記載の金属粉体。
- 金属元素M(形式酸化数 +m)と有機酸基A(イオン価数 −р)を含み、組成式がAxMy(OH)z・nH2O(x≧1、z≧1、m×y=p×x+z、n=0以上の整数または半整数)で表される塩基性有機酸金属塩からなる原料物質を焼成して金属粉体を製造することを特徴とする金属粉体製造方法。
- 金属元素M(形式酸化数 +m)と有機酸基A(イオン価数 −р)を含み、組成式がAxMy(OH)z・nH2O(x≧1、z≧1、m×y=p×x+z、n=0以上の整数または半整数)で表される塩基性有機酸金属塩と、他の金属元素(前記金属元素Mを除く)を含有する有機金属化合物との混合物からなる原料物質を焼成し、金属混合体及び/又は合金粉体からなる金属粉体を製造することを特徴とする金属粉体製造方法。
- 前記原料物質を非酸化性雰囲気下で焼成する請求項8又は9に記載の金属粉体製造方法。
- 前記非酸化性雰囲気を形成する非酸化性ガスを流通させながら前記原料物質を焼成する請求項10に記載の金属粉体製造方法。
- 前記非酸化性雰囲気が還元性ガスからなり、還元性雰囲気下で前記原料物質を焼成する請求項10又は11に記載の金属粉体製造方法。
- 前記原料物質の焼成温度が400℃から金属元素のバルク融点未満の範囲に設定される請求項8〜12のいずれかに記載の金属粉体製造方法。
- 前記塩基性有機酸金属塩の組成式が(CH3COO)3Ni2(OH)・nH2O又は(CH3COO)5Ni3(OH)・nH2Oであり、前記原料物質からNi粉体、Ni合金粉体又はNi混合粉体を生成する請求項9〜13のいずれかに記載の金属粉体製造方法。
- 前記原料物質が固体物質であり、この固体物質から金属粉体を生成する請求項8〜14のいずれかに記載の金属粉体製造方法。
- 前記原料物質が液体物質であり、この液体物質から金属粉体を生成する請求項8〜14のいずれかに記載の金属粉体製造方法。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の金属粉体とこの金属粉体の溶剤及び/又は粘度調整用の樹脂を少なくとも含有することを特徴とする導体用ペースト。
- 前記金属粉体が30重量部〜90重量部、前記溶剤が30〜60重量部、前記樹脂が0.5重量部〜10重量部配合される請求項17に記載の導体用ペースト。
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JP2006060373A JP2007238979A (ja) | 2006-03-06 | 2006-03-06 | 金属粉体、その製造方法及び導体用ペースト |
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JP (1) | JP2007238979A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009090767A1 (ja) * | 2008-01-17 | 2009-07-23 | Applied Nanoparticle Laboratory Corporation | 複合銀ナノ粒子、複合銀ナノペースト、その製法、製造装置、接合方法及びパターン形成方法 |
JP2013112889A (ja) * | 2011-11-30 | 2013-06-10 | Toda Kogyo Corp | ニッケル微粒子粉末の製造法及び該製造法により得られるニッケル微粒子粉末 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH11256207A (ja) * | 1997-12-22 | 1999-09-21 | Sandvik Ab | 硬質構成材粉末混合物の製造方法 |
-
2006
- 2006-03-06 JP JP2006060373A patent/JP2007238979A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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