JP2007237814A - ベルトロック機構及びそれを備えたシート並びにショッピングカート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ベースプレート410と、ベースプレートに回動可能に支持された回動部材420と、回動部材に付勢力を与える弾性部材430とを備え、ベースプレートは、ベルト挿通用のスリット411と、スリットに隣接した固定摩擦部412,413とを備え、回動部材は可動摩擦部422Aを有していて、回動部材が弾性部材によって付勢されることで、可動摩擦部がスリット及び固定摩擦部に押し当てられて、ベースプレートの裏側からスリットを通して引き出されたベルトが可動摩擦部と固定摩擦部とに挟み込まれてロックされ、弾性部材の付勢力に抗して回動部材を回動させて可動摩擦部をスリット及び固定摩擦部から離れるように移動させると、ベルトのロックが解除される。
【選択図】図7
Description
シート本体51は、合成樹脂により形成されており、子供を収容する収容部53を備えている。収容部53は、図示するように、背もたれ部53A、座部53B、肘置きガード部53Cとが一体に形成されており、それらに囲まれて収容空間Sが画成されている。
弾性部材は、好ましくはコイル状のバネであり、固定摩擦部はベースプレートと一体に形成されている。
また、本発明のベルトロック機構は、図13に示す従来のベルトロック機構60と比較して、品質安定性を確保しながら、構成部品点数を低減することができるので製造コストが安価となる共に、組立も簡単であるので、従来の複雑なベルトロック機構60と異なり、製造作業も簡素化することができる。
図1は本発明の実施形態に係るショッピングカート10の前方斜視図、図2は図1のショッピングカート10の後方斜視図、図3は図1のショッピングカート10の正面図、図4は図1のショッピングカート10の側面図である。図中のFrはショッピングカート前方を、Upは上方を、Wはショッピングカートの横幅方向を示す。これらの図に示すように、ショッピングカート10は、カート本体100とそれに取り付けた走行輪200とカート本体100に支持されたチャイルドシート300とを備えている。
ベースフレーム110は、「ハ」の字状に互いの間隔が前方に行くにつれて狭くなるように水平に並設した一対の直線状の棒材111R,111Lと、これらの各棒材111R,111Lの前端を連結するように横幅水平方向に直線状に延出した第1連結棒材112と、から構成されている。
ここで、図6はシート本体310の座部311Bの前縁に凹設された受容部360の周辺を示す斜視図である。受容部360は、断面半円弧状の湾曲部361とその両側に設けられた側壁362,362とから形成されており、これら湾曲部361と側壁362,362とで画成される領域にガード350の回転部353が受容される。受容部360の各側壁362,362には、軸354を嵌入する貫通孔363が形成されている。
このように構成された受容部360にガード350の回転部353が共通の軸354にて支持されて、ガード350が揺動可能にシート本体310に支持されるようになっている。
図7及び図8はガード350の分解斜視図で、図9はガード350の断面図である。これらの図に示すように、ガード350の腹当接部351には、前方に開放したロック機構収容凹部356が形成されている。このロック機構収容凹部356は、その開口縁形状と同形の輪郭を有するリッド357により閉塞されるようになっている。このロック機構収容凹部356とリッド357とで空間S’が画成され、この空間S’内にベルトロック機構400が内蔵されている。
ベルトロック機構400は、ベースプレート410と、ベースプレート400に回動可能に支持された回動部材420と、回動部材420に付勢力を与える弾性部材430と、を備えている。
ベースプレート410は、横長の長方形状に形成されており、その中央にベルト挿通用に縦長に形成されたスリット411と、このスリット411に隣接してプレート表面から略直方体形状に膨出し回動部材420を回動可能に支持する支持部412と、この支持部412に対してスリット411を挟んで対向する位置でプレート表面から膨出しスリット411の縁からスリット411から離れるにしたがって高くなる斜面413Aを有する傾斜部413と、を備えている。支持部412と傾斜部413とは、ベースプレート410に一体成形されている。
図10に示すように、ガード350が背もたれ部311A側に倒れている状態において、子供をチャイルドシート300の座部311Bに座らせる場合には、先ず、ガード350のボタン、即ち回動部材420の突出部422Aを押して、摩擦部422Aをベースプレート410のスリット411から引き離し、ベルト380のロックを解除する。
座部311Bに子供を座らせたら、図11に示すガード350を上記操作と逆に、背もたれ部311Aへ倒すように、ガード350に力を加える。これにより、ガード350の回転部353自体に軸354まわりに回転しようとする力が働く。
本実施形態に係るベルトロック機構400は、図13に示す従来のベルトロック機構60と比較して、品質安定性を確保しながら、構成部品点数を低減することができて製造コストを安価にすることができる。また、本実施形態に係るベルトロック機構400は組立も簡単であるので、図13に示す複雑なベルトロック機構60と異なり、製造作業も簡素化することができる。
100 カート本体
110 ベースフレーム
111R,111L 棒材
112 第1連結棒材
114 第1架設材
114R,114L 起立部
114C 横部
115 金属棒部
115A 緩斜部
115B 段差部
115C 水平部
115S ストッパー
118 緩衝部材
120 シート支持フレーム
121R,121L 第1垂直棒材
122R,122L 第1傾斜棒材
123 第2連結棒材
130 ハンドルフレーム
131R,131L 第2垂直棒材
132R,132L 第2傾斜棒材
133R,133L 第3傾斜棒材
134 第3連結棒材
135 第3横架材
138 グリップ
200 走行輪
300 チャイルドシート
310 シート本体
311 収容部
311A 背もたれ部
311B 座部
311C 肘置きガード部
312 カバー
350 ガード
351 腹当接部
352 股当接部
353 回転部
353A 貫通孔
353B,367 凹部
353C 孔
354 軸
355 回転止め
355A ベース部
355B 凸部
355C 湾曲部
355D 傾斜部
355E 突起部
356 ロック機構収容凹部
356A,356B ベルト挿通孔
356C ベースプレート取付穴
357 リッド
357A スリット
357B 第1凸部
357C 窓部
358 取っ手
360 受容部
361 湾曲部
362 側壁
365 ロック溝
370 ヘッドサポート
380 ベルト
390 レバー
400 ベルトロック機構
410 ベースプレート
411 スリット
412 支持部
412 傾斜部
412A 軸受け部
413A 斜面
414 受け部
415 第2凸部
416 位置決め部
420 回動部材
421,422 縦枠部
421A 突出部
422A 摩擦部
423,424 横枠部
425 軸
430 弾性部材
S 収容空間
Claims (11)
- シート本体にガードを揺動可能に取り付け、該ガードに挿通してガード外側に引き出したベルトの両端を上記シート本体に固定すると共に、上記ガード内でこのベルトをロックするベルトロック機構であって、
ベースプレートと、該ベースプレートに回動可能に支持された回動部材と、該回動部材に付勢力を与える弾性部材と、を備えており、
上記ベースプレートは、ベルト挿通用のスリットと、該スリットに隣接して配設した固定摩擦部と、を有し、
上記回動部材は、可動摩擦部を有していて、
上記回動部材が上記弾性部材によって付勢されることで、上記可動摩擦部が上記スリット及びそれに隣接した固定摩擦部に押し当てられて、上記ベースプレートの裏側から上記スリットを通して引き出された上記ベルトが上記可動摩擦部と上記固定摩擦部とに挟み込まれてロックされ、
上記弾性部材の付勢力に抗して上記回動部材を回動させ上記可動摩擦部を上記スリット及び上記固定摩擦部から離れるように移動させると、上記ベルトのロックが解除されることを特徴とする、ベルトロック機構。 - シート本体にガードを揺動可能に取り付け、該ガードに挿通してガード外側に引き出したベルトの両端を上記シート本体に固定すると共に、上記ガード内でこのベルトをロックするベルトロック機構であって、
ベースプレートと、該ベースプレートに回動可能に支持された回動部材と、該回動部材に付勢力を与える弾性部材と、を有し、
上記ベースプレートは、ベルト挿通用のスリットと、該スリットに隣接してプレート表面から膨出し上記回動部材を回動可能に支持する支持部と、該支持部に対して上記スリットを挟んで対向する位置でプレート表面から膨出し斜面を有する傾斜部と、を有し、
上記回動部材は、摩擦部を有していて、
上記回動部材が上記弾性部材によって付勢されることで、上記摩擦部が上記スリット及びそれに隣接した支持部並びに傾斜部に押し当てられて、上記ベースプレートの裏側から上記スリットを通して引き出された上記ベルトが上記摩擦部と上記スリットに隣接した支持部並びに傾斜部とに挟み込まれてロックされ、
上記弾性部材の付勢力に抗して上記回動部材を回転させて上記摩擦部を上記スリット及びそれに隣接した支持部並びに傾斜部から離れるように移動させると、上記ベルトのロックが解除されることを特徴とする、ベルトロック機構。 - 前記ガードが、ロック機構収容凹部と、該ロック機構収容凹部を閉塞するリッドと、を備え、
前記ベースプレートと前記回動部材と前記弾性部材とが、上記ロック機構収容凹部と上記リッドとで画成される空間内に収容されており、
前記回動部材に突出部が形成され、前記弾性部材が上記突出部の裏面と前記ベースプレートの表面とに圧縮した状態で挟持され、
ガード表面に上記突出部が現れるように窓部が上記リッドに開設されていて、
前記弾性部材の付勢力に抗して上記突出部を押すことで前記回動部材が回動して、上記ベルトのロックが解除されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のベルトロック機構。 - 前記弾性部材がコイル状のバネであることを特徴とする、請求項1乃至3の何れかに記載のベルトロック機構。
- 前記固定摩擦部が前記ベースプレートと一体に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のベルトロック機構。
- 座部と背もたれ部とを備えたシート本体と、上記座部に着座した子供の動きを規制するガードと、上記シート本体に両端を固定されたベルトと、を備えたシートであって、
請求項1乃至5の何れかに記載のベルトロック機構を備えた、シート。 - 下部に複数の走行輪を備えたカート本体と該カート本体に支持されたチャイルドシートとを備えたショッピングカートであって、
上記チャイルドシートが、座部と背もたれ部とを備えたシート本体と、該シート本体に揺動可能に取り付けたガードと、上記シート本体に両端を固定されていて中間部位が上記ガードに挿通されてガード外側に引き出されたベルトと、上記ガード内でベルトをロックするベルトロック機構と、を備え、
上記ベルトロック機構が、ベースプレートと、該ベースプレートに回動可能に支持された回動部材と、該回動部材に付勢力を与える弾性部材と、を備えており、
上記ベースプレートは、ベルト挿通用のスリットと、該スリットに隣接して配設した固定摩擦部と、を有し、
上記回動部材は、可動摩擦部を有していて、
上記回動部材が上記弾性部材によって付勢されることで、上記可動摩擦部が上記スリット及びそれに隣接した固定摩擦部に押し当てられて、上記ベースプレートの裏側から上記スリットを通して引き出された上記ベルトが上記可動摩擦部と上記固定摩擦部とに挟み込まれてロックされ、
上記弾性部材の付勢力に抗して上記回動部材を回動させ上記可動摩擦部を上記スリット及び上記固定摩擦部から離れるように移動させると、上記ベルトのロックが解除されることを特徴とする、ショッピングカート。 - 下部に複数の走行輪を備えたカート本体と該カート本体に支持されたチャイルドシートとを備えたショッピングカートであって、
上記チャイルドシートが、座部と背もたれ部とを備えたシート本体と、該シート本体に揺動可能に取り付けたガードと、上記シート本体に両端を固定されていて中間部位が上記ガードに挿通されてガード外側に引き出されたベルトと、上記ガード内でベルトをロックするベルトロック機構と、を備え、
上記ベルトロック機構が、ベースプレートと、該ベースプレートに回動可能に支持された回動部材と、該回動部材に付勢力を与える弾性部材と、を備えており、
上記ベースプレートは、ベルト挿通用のスリットと、該スリットに隣接してプレート表面から膨出し上記回動部材を回動可能に支持する支持部と、該支持部に対して上記スリットを挟んで対向する位置でプレート表面から膨出し斜面を有する傾斜部と、を有し、
上記回動部材は、摩擦部を有していて、
上記回動部材が上記弾性部材によって付勢されることで、上記摩擦部が上記スリット及びそれに隣接した支持部並びに傾斜部に押し当てられて、上記ベースプレートの裏側から上記スリットを通して引き出された上記ベルトが上記摩擦部と上記スリットに隣接した支持部並びに傾斜部とに挟み込まれてロックされ、
上記弾性部材の付勢力に抗して上記回動部材を回転させて、上記摩擦部を上記スリット及びそれに隣接した支持部並びに傾斜部から離れるように移動させると、上記ベルトのロックが解除されることを特徴とする、ショッピングカート。 - 前記ガードが、ロック機構収容凹部と、該ロック機構収容凹部を閉塞するリッドと、を備え、
前記ベースプレートと前記回動部材と前記弾性部材とが、上記ロック機構収容凹部と上記リッドとで画成される空間内に収容されており、
前記回動部材に突出部が形成され、前記弾性部材が上記突出部の裏面と前記ベースプレートの表面とに圧縮した状態で挟持され、
ガード表面に上記突出部が現れるように窓部が上記リッドに開設されていて、
前記弾性部材の付勢力に抗して上記突出部を押すことで前記回動部材が回動して、上記ベルトのロックが解除されることを特徴とする、請求項7又は8に記載のショッピングカート。 - 前記弾性部材がコイル状のバネであることを特徴とする、請求項7乃至9の何れかに記載のショッピングカート。
- 前記固定摩擦部が前記ベースプレートと一体に形成されていることを特徴とする、請求項7に記載のショッピングカート。
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