JP2007236655A - スロットマシン - Google Patents

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Junpei Suzuki
純平 鈴木
Koji Okada
孝司 岡田
Yoshihisa Hirakawa
善久 平川
Hideki Furuya
秀樹 古屋
Satoyuki Tajima
聡之 田島
Harunobu Kanamaru
晴信 金丸
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Abstract

【課題】 遊技媒体の賭け数(規定数)が少ない場合に、一遊技媒体あたりのスタート可能なゲーム数を増加させ、遊技者がリラックスした状態でより多くのゲームを消化できる流し打ちの遊技モードを提供する。
【解決手段】 スタートレバー4の操作によりリールが回転し、停止ボタン5の操作により各リールが停止し、リール上の図柄配列に応じたメダルが払い出されるスロットマシン1であって、内部抽せん用テーブルに基づいてゲーム毎に行われる内部抽せんの結果に応じて各ゲームを制御する制御手段を備え、内部抽せん用テーブルに、メダルの賭け数に応じて異なる抽せん確率が設定されることにより、制御手段が、メダルの賭け数が「1」の場合に、メダルの賭け数が「3」又は「2」の場合より、一メダルあたりの可能ゲーム数が、賭け数比よりも更に多くなるようゲームを制御する構成としてある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、遊技媒体を投入後、スタート操作により回転を開始する複数のリール(回胴)を、停止操作により停止させ、各リールに付された絵柄,文字等の図柄が入賞ライン上で所定の入賞図柄が揃うように配列させることによって、入賞図柄に応じた遊技媒体を獲得できるスロットマシン(回胴式遊技機)に関し、特に、遊技媒体の賭け数(規定数)に応じて、賭け数が少ない程、一遊技媒体あたりのスタート可能なゲーム数を増加させることにより、遊技者がリラックスした状態で多くのゲームを消化できる新たな遊技状態(リラックス・モード、流し打ちモード)を提供するスロットマシンに関する。
一般に、スロットマシンは、遊技者が遊技媒体となる遊技用のメダル(コイン)や遊技球(パチンコ球)を投入してスタートレバーを押下することにより、外周面に所定の絵柄や数字,文字等の図柄を表示した複数のリール(通常3個のリール)が回転を開始し、定速回転後、任意のタイミングで停止ボタンが押されることでリールが停止し、停止したリールの図柄の配列に応じて所定数の遊技媒体が払い出される遊技機である(例えば、特許文献1,2参照)。
このようなスロットマシンでは、通常、ゲームの面白さを増すために、複数のリールが一定の確率で自動的に制御されて、各リールに付された図柄が入賞ライン上で所定配列となるよう停止する、所謂「内部抽せん」と呼ばれる入賞制御が行われる。
この内部抽せんによる制御は、スタートレバーの押下によりゲームが開始されると、ゲーム1回ごとにスロットマシン内部で自動的に内部当たりの抽せんが行われて当せん内容が決定され、その当せん内容に応じてリールの停止位置が制御されるものである。このような停止制御により、内部抽せんの結果ある内容に当せんすると、遊技者の停止ボタンを押すタイミングに拘わらず、一定範囲内で各リールに付された図柄がその当せん内容に応じた配列(入賞配列)となるように自動的に停止制御され(スベリ制御)、その入賞配列に応じた所定量の遊技媒体が払い出されるようになる。
より具体的には、内部抽せんの結果、ある入賞内容に当せんすると、回転する複数のリールは、一定範囲内(例えば、該当する図柄の位置から図柄4コマ分の範囲内)で、遊技者の停止ボタンを押すタイミングに拘わらず、図柄が所定の入賞ライン上でその当せん内容に応じた所定の入賞配列(例えば「7・7・7」や「BAR・BAR・BAR」等)となるように停止制御(入賞制御)される。
そして、このようなリールの停止制御が行われることにより、各リールの停止ボタンの押下タイミングが、ある入賞内容の配列を構成する図柄(「7」,「BAR」等)を入賞ライン上で止めるタイミングからずれたとしても、そのずれが一定範囲内(その図柄から4コマ分等の範囲内)であれば、機械的制御によってその図柄が所定の入賞ライン上に位置するようにリールが停止され、所定の入賞配列が構成されることになる。
このような停止制御により、遊技の巧拙等に拘わらず、遊技者が一定範囲内で停止ボタンを押下すれば、図柄が所定の入賞配列となるようにリールが自動的に停止されて、停止された入賞配列に応じて所定量の遊技媒体が払い出される。その結果、初心者や遊技に不慣れな者であっても、一定の確率で所定量の入賞遊技媒体を獲得できることになる。
ここで、以上のようなリールの停止制御によって所定量の遊技媒体が払い出されるスロットマシンゲームでは、通常、遊技者に有利な特定遊技と、この特定遊技以外の遊技である通常遊技とが行われるようになっている。
特定遊技(役物)とは、内部抽せんの結果、所定の入賞役に当せんすると、そのゲーム又は次回以降のゲームで所定条件が成立することで特定遊技状態が開始し、通常遊技とは異なる制御で一回又は複数回のゲームが行われ、ある条件が成立することでその特定遊技状態が終了するというものである。
特定遊技としては、例えば、ボーナスゲームと呼ばれる遊技者に有利な特定遊技状態がある。ボーナスゲームには、例えば、「ビッグボーナスゲーム(BB)」,「レギュラーボーナスゲーム(RB)」,「シングルボーナスゲーム(SB)」などの種類がある。
また、ボーナスゲーム以外にも、例えば、「シングルチャレンジタイム」,「チャレンジタイム」等の特定遊技もある。
これに対して、通常遊技とは、上記の特定遊技が行われていない状態のゲームであり、遊技が継続して行われる場合には、特定遊技状態の終了後、次の特定遊技状態が開始されるまでの遊技が通常遊技となる。
通常遊技においては、内部抽せんの結果として、一ゲーム毎に少量(例えばメダル2〜4枚,7枚等)の遊技媒体の入賞払出がある「小役」や、遊技媒体の投入なしで次回の遊技が行える「再遊技(リプレイ、RP)」、遊技媒体の払出のない「ハズレ」の停止制御が行われる。
この通常遊技における抽せん結果の効果はそのゲーム限り有効なものとなり、以降のゲームではその効果は消失する。
一般に、スロットマシンの遊技は、一定確率で発生する特定遊技(役物)を除いては、この一ゲーム単位で行われる通常遊技の繰り返しが原則となる。
そして、所定の確率で特定遊技(役物)が発生すると、所定の入賞図柄が高確率で入賞ライン上に揃うように制御され、これにより、通常遊技状態では得られない大量の遊技媒体の獲得が可能となる。
スロットマシン遊技では、このような大当たり(特定遊技(役物)の入賞)によって発生する特定遊技状態において、遊技者に有利な大量の遊技媒体の払い出しが行われることが最大の魅力・醍醐味となっている。
ところで、上述したように、スロットマシンにおいては、スタート操作に伴って内部抽せんが行われるが、その内部抽せんの抽せん確率は、所定の抽せん確率テーブルによって定められている。
この抽せん確率テーブルの一例を図9(a),(b)に示す。
同図(a)は、3枚賭け専用機、すなわち、通常遊技における遊技媒体の賭け数が「3」(メダルであれば3枚(1枚×3)、パチンコ球であれば15個(5個×3))に固定された遊技機における遊技状態ごとの抽せん確率の概略を示す具体例である。なお、3枚賭け専用機であっても、レギュラーボーナス(RB:JACゲーム)では賭け数は「1」に固定される。
また、同図(b)は、1枚〜3枚賭け機、すなわち、通常遊技における遊技媒体の賭け数が「1」,「2」,「3」(メダルであれば1枚,2枚,3枚、パチンコ球であれば5個,10個,15個)のいずれも選択可能な遊技機における遊技状態ごとの抽せん確率の概略を示す具体例である。この1枚〜3枚賭け機でも、レギュラーボーナス(RB)では賭け数は「1」に固定される。
同図(a),(b)に示すように、3枚賭け専用機、1枚〜3枚賭け機のそれぞれにおいて、抽せん確率テーブル上で各入賞の当せん確率が定められている。
具体的には、この例では、通常遊技中の小役の当せん確率(1/6〜1/30),再遊技(RP)の当せん確率(1/7.3),ビッグボーナス(BB)の当せん確率(1/300〜1/1300),レギュラーボーナス(RB)の当せん確率(1/500〜1/16000)、ビッグボーナス(BB)中の小役の当せん確率(1/1)、レギュラーボーナス(RB)中の小役の当せん確率(1/1)が定められている。
なお、ビッグボーナス(BB)中及びレギュラーボーナス(RB)中は、ビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB),再遊技(RP)については抽せんされないため、これらの役の抽せん確率は定められていない。
そして、これらの抽せん確率テーブルに定められた抽せん確率に従って内部抽せんが行われ、各ゲームごとに入賞内容が決定される。
これらの抽せん確率テーブルから明らかなように、大量の遊技媒体の獲得が可能なビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB)の当せん確率は、小役や再遊技(RP)の当せん確率に比べて非常に低く設定されるようになっている。これは、ビッグボーナス(BB)等が頻繁に入賞して遊技者が過剰な利益を得ることを抑制するためである。
また、1枚〜3枚賭け機の場合(図9(b)参照)、通常遊技においては、賭け数が少なくなるほど各入賞の当せん確率が低く設定されるようになっており、特に、1枚賭けの場合、3枚賭けや2枚賭けに比べて、小役やビッグボーナス(BB),レギュラーボーナス(RB)の当せん確率が非常に低い確率に設定されている。
このように、スロットマシンでは、遊技媒体の賭け数によって抽せん確率が異なるようになっており、最大賭け数(3枚賭け)の場合が遊技者にとって最も有利な状態となるように設定されている。これは、一回のゲームでより多くの遊技媒体を賭けて、より多くの遊技媒体を使用する遊技者に対し、より多くのメリットを与えるようにするためである。
従って、3枚賭け専用機では当然のことながら1回のゲームの賭け数は「3」となるが、1枚〜3枚賭け機でも、通常の遊技者は、1回のゲームの賭け数は、抽せん確率が最も有利となる賭け数「3」を選択することになる。
既存のスロットマシンのほぼ全てにおいて、1回のボタン操作で最大賭け数「3」の遊技媒体を自動投入できるMAXベットボタンが備えられているのもこのためである。
特開2000−342751号公報 特開2000−350809号公報
以上のように、これまでのスロットマシンでは、1回のスタート操作でゲームに投入される遊技媒体の賭け数は、最大賭け数(賭け数「3」)が選択されるのが一般的であり、最少の賭け数(賭け数「1」)が選択されることは、1枚賭け専用ゲームとなるJACゲームの場合などを除いて、ほとんどなかった。
ただ、賭け数が「1」であっても、小役やボーナスゲームの当せん確率は低くなるとしても、ゲーム自体はスタートできることから、賭け数「1」に相当する数の遊技媒体(メダルであれば1枚、遊技球であれば5個)を投入すれば、手持ちの遊技媒体の数だけゲームを1回ずつ行える。
すなわち、同じ数の遊技媒体数を使用した場合には、賭け数「1」でゲームを行えば、賭け数「3」でゲームを行う場合と比較して、単純計算では3倍の数のゲームを行うことができることになる。
従って、多量の入賞払出やボーナスゲーム等にこだわらず純粋にスロットマシンゲームを数多く行いたい場合や、同じ金額でより長い時間ゲームを行いたい場合などには、賭け数「1」で遊技を行えばよいことになる。
ところが、上述したように、現行のスロットマシンでは、一ゲームあたりの賭け数が少なくなるほど各入賞の当せん確率が低くなるように設定されており、特に、1枚賭けの抽せん確率は、3枚賭けの場合と比べて極端に低い確率に設定されている。
このため、たとえゲーム自体を楽しみたい、より長い時間ゲームを行いたいという遊技者であっても、明らかに入賞確率が低い1枚賭けでゲームを行うことは、心理的に大きな抵抗がある。
また、実際に、抽せん確率が極端に低く設定された1枚賭けでゲームを行うと、3枚賭けの場合と比較して、獲得できる入賞払出の数に大きな開きがあるために、ゲームを行えば行う程、獲得できる遊技媒体数に差が出てきてしまう。
このため、本来であれば3枚賭けの3倍の数のゲーム数を行えるはずであるところ、ゲームを続ければ続ける程、1枚賭けで行えるゲーム数は減っていき、3枚賭けで行えるゲーム数の3倍を大きく下回ってしまうことになる。
従って、現実には1枚賭けでスロットマシンゲームを行う遊技者はほとんどいないというのが実情であった。
このようなことから、既存のスロットマシンにおいて、ボーナスゲームや大量払出などは期待せずにリラックスした状態で純粋にスロットマシンゲームを楽しみたいと思う遊技者や、空き時間などを利用して同じ金額でより長い時間ゲームを行いたいと考える遊技者がいたとしても、実際にはほとんど全ての遊技者は3枚賭けでゲームを行うこととなっていた。
その結果、予想外のボーナスゲーム等の発生によってリラックスした状態でゲームが行えなかったり、3枚賭けでゲームを行う当然の結果として、手持ちの遊技媒体が短時間でなくなってしまい、ある程度の時間ゲームを行うために結局はある程度のお金を使う必要があるといった弊害が発生することになっていた。
このため、大量の入賞払出を目的とするのではなく、少ない金額でも一定の時間スロットマシンゲームが楽しめ、リラックスした状態でゲームが行えたり、空き時間を有効利用できるようなスロットマシンの開発が望まれるようになったが、現在までのところ、このような要請に対応できるスロットマシンの提案はなされていない。
そこで、本願の発明者らは、鋭意研究の結果、賭け数が少ない場合の内部抽せんの当せん確率や入賞内容として所定の値を設定することにより、賭け数が少ない場合の一遊技媒体あたりのスタート可能なゲーム数を、ゲームを継続する程増加させることができ、これによって、従来のスロットマシンゲームには存在しないリラックス・モード、流し打ちモードの遊技状態を実現し得る本発明に想到するに至ったものである。
すなわち、本発明は、上述したような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、1回のスタート操作でゲームに投入させる遊技媒体の賭け数が少ない場合に、賭け数が多い場合と比較して、一遊技媒体あたりのスタート可能なゲーム数を増加させることにより、大きな入賞払出は望めないものの、同じ遊技媒体数で行えるゲーム数を実質的に増大させることができ、遊技者が精神を集中させずに多くのゲームを消化でき、同じ金額でより長く、より多くのゲームが楽しめる、特に、スロットマシンゲーム自体を楽しみたい遊技者や、待ち時間の調整や暇つぶしをしたい遊技者等に好適な、従来にはないリラックス・モード、流し打ちモードを提供できるスロットマシンの提供を目的とする。
この目的を達成するため、本発明のスロットマシンは、請求項1に記載するように、スタート操作により複数のリールが回転し、停止操作により回転する各リールが停止し、停止した各リール上の図柄の配列に応じた数の遊技媒体が払い出されるスロットマシンであって、所定の内部抽せん用テーブルに設定された抽せん確率に基づいて、ゲーム毎に内部抽せんを行い、当該内部抽せんの結果に応じて各ゲームを制御する制御手段を備え、前記内部抽せん用テーブルに、1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数に応じて、異なる抽せん確率及び/又は異なる当せん内容が設定されることにより、前記制御手段が、1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が少ない場合に、1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が多い場合より、以下の式1で求められる可能ゲーム数が多くなるようゲームを制御する構成としてある。
式1:可能ゲーム数=投入遊技媒体数÷{1−(入賞払出数÷投入遊技媒体数)}
以上のような構成からなる本発明のスロットマシンによれば、内部抽せんの抽せん確率を所定の値に設定することにより、一遊技媒体あたりのスタート可能なゲーム数を、遊技媒体の賭け数が少ない場合(例えば賭け数「1」)に、遊技媒体の賭け数が多い場合(例えば賭け数「3」)よりも多くなるようにしてある。
そして、このようにすることで、同じ数の遊技媒体数を使用した場合に、例えば、賭け数「1」でゲームを行うと、賭け数「3」でゲームを行う場合と比較して、ゲームを継続すればする程、3倍以上の数のゲームが行えるようにすることができる。
ここで、スロットマシンゲームにおいては、同じ金額を使って、同じ数の遊技媒体数を使用して遊技を行う場合には、賭け数が少ない程、スタートできるゲーム数は多くなる。
従って、多量の入賞払出やボーナスゲーム等にこだわらず純粋にスロットマシンゲームを数多く行いたい場合や、同じ金額でより長い時間ゲームを行いたい場合などには、賭け数「1」で遊技を行えばよいことになる。例えば、賭け数「1」でゲームを行う場合には、賭け数「3」でゲームを行う場合より、3倍の数のゲームを行うことができる。
ところが、従来のスロットマシンでは、最大賭け数でゲームを行う場合に各入賞内容への当せん確率が最も高くなるように内部抽せんの確率が設定されており、少ない賭け数(例えば、賭け数「1」)場合には、抽せん確率が極端に低く設定されているために、ゲームを継続すればする程、1枚賭けで行えるゲーム数は、3枚賭けで行えるゲーム数の3倍を大きく下回るようになっていた。
このため、1枚賭けでゲームを行うことは遊技者にデメリット感が強く、多くの遊技者が直感的に敬遠してしまう結果となり、実際に1枚賭けでゲームを行う遊技者はほとんど存在していなかった。
従って、ほぼ全ての遊技者が3枚賭けで遊技を行う結果となり、1枚賭けによって多数のゲームを、ある程度の時間をかけてのんびり行うというような、リラックスした遊び方が行われることがなかった。
そこで、本発明では、内部抽せんの抽せん確率や入賞払出数を所定の値に設定することにより、遊技媒体の賭け数が少ない場合に、賭け数が多い場合と比較して、一遊技媒体数あたりのスタート可能なゲーム数(スタート回数)を多くするようにしてある。
これにより、遊技者は、1枚賭けを選択することにより、大量の入賞払出やボーナスゲーム等の望みは少ないものの、同じ遊技媒体数あたりの消化ゲーム数を実質的に増大させることが可能となり、ねらい打ちやフラグの成立等に精神を集中させることなく、リラックスした状態で通常の3倍以上のゲームを行うことができ、同じ金額でより長く、より多くのゲームが楽しめる本発明のリラックス・モード、流し打ちモードの遊技を享受できるようになる。
また、遊技者はスロットマシンに備えられるBETボタンを操作するだけで、1枚賭けか3枚賭け(又は2枚賭け)かを選択することができるので、特別な操作や遊技知識、技量等を何等必要とすることなく、本発明に係るリラックス・モードの遊技を行うことができる。
すなわち、本発明では、BET数を変えるだけで、通常の遊技も、リラックス・モードの遊技も自由に選択できるので、遊技者の技量や好み、年齢層等を問わず、誰にでも簡単にリラックス・モード付きのスロットマシン遊技を任意のタイミングで楽しむことができる。
例えば、遊技開始当初は精神を集中させて通常の遊技を行い、疲れてきたらBET数を減らしてリラックス・モードにおいて流し打ち感覚で遊技する、という遊び方ができる。
また、パチンコ機の羽物モードと同様に、喫茶店等での時間つぶしの代わりにリラックス・モードで遊技を行うこともでき、ホールにとっては昼間の客付きの良くない時間帯であっても集客効果を見込めるスロットマシンとして営業面での効果も大きくなる。
そして、このような本発明に係るリラックス・モードは、内部抽せん用の抽せんテーブルに所定の抽せん確率を設定するだけで実現でき、既存のスロットマシンに対しても直ちに適用が可能で、低コストで汎用性、拡張性に優れたスロットマシンとして広く提供することができる。
従って、本発明によれば、スロットマシンゲーム自体を楽しみたい遊技者や、待ち時間の調整や暇つぶしをしたい遊技者等に好適な新たな遊技状態(リラックス・モード、流し打ちモード)を備えた、従来には存在しない優れたスロットマシンを実現することができるようになる。
特に、本発明のスロットマシンは、請求項2に記載するように、前記制御手段が、前記内部抽せんの結果に応じて、各ゲームを通常遊技状態及び特定遊技状態に制御するとともに、通常遊技状態における前記可能ゲーム数を、1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が少ない場合に、1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が多い場合より、多くなるようゲームを制御する構成としてある。
以上のような構成からなる本発明のスロットマシンによれば、本発明に係るリラックス・モードの遊技を、通常遊技状態において行えるようにすることができる。
通常遊技状態は、ボーナスゲーム等の特定遊技が行われていない状態での遊技であり、遊技者が特に緊張感や精神の集中等を必要とすることなく、リラックスした精神状態で遊技を行うことができる。
そこで、本発明では、リラックス・モードの遊技を、通常遊技状態において行うようにすることで、リラックス・モード、流し打ちモードの効果を十分に高めることができるようにしてある。
また、リラックス・モードの遊技を通常遊技状態で行うことにより、ボーナスゲーム等の特定遊技は、通常の遊技と同様に行えるようになり、リラックス・モードで遊技を行いつつも、ボーナスゲーム等の可能性や期待感を残すことができ、遊技者にとってメリハリのある魅力的なスロットマシン遊技を提供できるようになる。
また、本発明のスロットマシンは、請求項3に記載するように、前記1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が少ない場合の当該賭け数が「1」であり、前記1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が多い場合の当該賭け数が「2」又は「3」である構成としてある。
以上のような構成からなる本発明のスロットマシンによれば、本発明に係るリラックス・モードの遊技を、1枚賭けのゲームにおいて行えるようにすることができる。
本来、多量の入賞払出やボーナスゲーム等にこだわらず純粋にスロットマシンゲームを数多く行いたい場合や、同じ金額でより長い時間ゲームを行いたい場合などには、最少の賭け数である賭け数「1」で遊技を行えばよいことになる。
そこで、本発明では、リラックス・モードの遊技を、賭け数「1」の遊技で行えるようにしてあり、これによって、リラックス・モード、流し打ちモードの効果を十分に高めることができる。
なお、リラックス・モードの遊技を賭け数「2」の遊技で行えるようにすることも勿論可能である。
また、遊技媒体の賭け数は、一般に賭け数1〜3となっており、本発明もこの賭け数に合わせてリラックス・モードの遊技を賭け数「1」(又は「2」)で行えるようにしてあるが、賭け数は「3」以上であってもよく、その場合にも、賭け数の少ない遊技において本発明のリラックス・モードの遊技が行えるようにすることができる。
また、本発明のスロットマシンは、請求項4に記載するように、前記内部抽せん用テーブルに、前記1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が少ない場合の、以下の式2で求められる遊技媒体獲得率が、前記1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が多い場合より大きくなるよう、前記抽せん確率が設定される構成としてある。
式2:遊技媒体獲得率=入賞払出数÷投入遊技媒体数
以上のような構成からなる本発明のスロットマシンによれば、遊技媒体の賭け数が少ない場合の内部当たり抽せんの抽せん確率を所定の値に設定する場合に、遊技媒体獲得率(所謂「出玉率」)が、遊技媒体の賭け数が多い場合の遊技媒体獲得率よりも高くなるよう、抽せん確率を設定する。
これによって、例えば、通常遊技状態における賭け数が少ない場合の遊技媒体の獲得数を、賭け数が多い場合の獲得数より多くすることができ、本発明に係るリラックス・モードの遊技状態を実現することができる。
そして、このようにすれば、内部抽せん用の抽せんテーブルに、賭け数が少ない場合の遊技媒体獲得率を、賭け数が多い場合より高い値で設定することで、本発明に係るリラックス・モードの遊技状態を実現でき、既存のスロットマシンに対しても直ちに適用が可能で、低コストで汎用性、拡張性に優れたスロットマシンを提供することができる。
なお、本発明では、上記のリラックス・モードの遊技を行わせるために、内部当たり抽せんの抽せん確率を所定の値に設定する場合に、上記の出玉率が所定の値を下回らないように抽せん確率を設定するようにしてある。
具体的には、例えば、賭け数「1」における遊技媒体獲得率が0.55より大きい値となるように設定する。
スロットマシンでは、規則上、遊技媒体獲得率が所定の値を下回らないように設計しなければならないと定められており、例えば、いずれの賭け数においても遊技媒体獲得率が0.55を下回らないようにするように決められている。
そこで、本発明においても、このような所定の遊技媒体獲得率を下回らない範囲で、リラックス・モードの遊技が行えるよう、内部当たりの抽せん確率を設定するようにしてある。
これにより、規則に従った適正な内部当たりの抽せん確率の範囲で、本発明に係るリラックス・モードの遊技状態が行えるスロットマシンを提供することができる。
なお、規則で定められる遊技媒体獲得率の値は変更される場合があり、その場合には、本発明においても当該規則に合わせて内部当たりの抽せん確率を変更することができる。また、規則の適用を受けることのないスロットマシンであれば、遊技媒体獲得率についても特に制限を受けることなく、内部当たりの抽せん確率として任意の値を設定することができる。
また、本発明のスロットマシンは、請求項5に記載するように、前記内部抽せん用テーブルに、前記1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が少ない場合の所定の小役の当せん確率及び/又は当該小役の入賞払出数が、前記1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が多い場合より、大きくなるよう、前記抽せん確率が設定される構成とすることもできる。
以上のような構成からなる本発明のスロットマシンによれば、特定の小役(例えば「トリ」役や「チェリー」役)について、賭け数が少ない場合の当せん確率を所定の値に設定したり、当該小役の入賞払出数を賭け数が多い場合よりも多くなるように設定することで、本発明に係るリラックス・モードの遊技状態を実現することができる。
このようにすると、リラックス・モードの遊技においても、特定の小役についてはある程度高い確率で揃えることができたり、特定の小役では2枚賭け、3枚賭けの場合より多い入賞払出が得られるようになり、リラックスした流し打ち状態であっても、ある程度の狙い打ちや適度な緊張感を保てることができ、本発明のリラックス・モード、流し打ちモードのおもしろみをより高めることができるようになる。
また、本発明のスロットマシンは、請求項6に記載するように、前記内部抽せん用テーブルに、前記所定の小役の前記式2で求められる遊技媒体獲得率が、前記1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が少ない場合における前記式2で求められる遊技媒体獲得率の70%以上となるよう、前記抽せん確率が設定される構成とすることもできる。
以上のような構成からなる本発明のスロットマシンによれば、リラックス・モードで当せん確率や入賞払出数が増加する特定小役(例えば「トリ」役)による遊技媒体獲得率を、当該賭け数全体の遊技媒体獲得率の70%以上になるよう、内部当たり抽せんの抽せん確率を所定の値に設定するようにしてある。
このようにすることで、リラックス・モードで得られる入賞払出のほとんどを特定の小役で得られる払出とすることができ、リラックス・モードにおいてねらい打ちすべき小役をより明確化でき、狙い打ちによる適度な緊張感を高めることで、本発明のリラックス・モード、流し打ちモードのおもしろみを更に高めることができるようになる。
また、本発明のスロットマシンは、請求項7に記載するように、前記制御手段が、回転するリールの停止操作のタイミングに拘わらず、当該リールに付された前記内部抽せんの結果に応じた入賞図柄が、所定の停止制御範囲内に位置する場合には、当該入賞図柄が入賞となるよう当該リールを停止制御する場合に、前記所定の小役の入賞図柄が、常に前記停止制御範囲内に位置する間隔で、前記リール上に配置される構成とすることもできる。
以上のような構成からなる本発明のスロットマシンによれば、リラックス・モードで当せん確率や入賞払出数が増加する特定小役(例えば「トリ」役)に係る図柄を、リールの停止制御範囲内に位置する間隔で配置することで、内部当たり抽せんの結果、当該小役に当せんした場合には、当該小役に係る図柄が必ず入賞配列で揃うようにすることができる。
これにより、リラックス・モードの遊技において、ある程度高い確率で当せんする特定の小役や、2枚賭け,3枚賭けの場合より払出数が増加する小役について、当該小役に当せんした場合には、遊技者の技量,遊技の巧拙等に拘わらず、必ずその入賞図柄を揃えられるようになり、リラックスした流し打ち状態においても、ある程度の確率で発生する確実な入賞払出による満足感や充実感が得られるようになり、本発明のリラックス・モード、流し打ちモードのおもしろみを更に高めることができる。
さらに、請求項8に記載するように、表示及び/又は音声により所定の演出を行う演出手段を備える場合に、前記1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が少ない場合に、前記演出手段が特定の演出を行う構成とすることもできる。
以上のような構成からなる本発明のスロットマシンによれば、リラックス・モードにおいて、通常の遊技では行われないような特定の演出を行うことができ、これによって、本発明に係るリラックス・モード遊技の魅力を更に高めることができる。
例えば、通常遊技では行われないボーナスゲーム等における演出をリラックス・モードにおいて行うことで、ボーナスゲームによる大量払出は得られなくても、普段は見ることのできない演出を見ることができ、遊技者の満足感を高めることができる。
また、内部抽せんの結果と関連付けて特定の演出を行うことができ、例えば、当せん確率や払出数が増加する「トリ」役に当せんすると、特定の演出が行われるようにすることもでき、このようにすれば、当該小役の狙い打ちが行えるようになり、リラックスした流し打ち状態であっても、狙い打ちによる適度な緊張感を持たせることができ、単なる時間つぶしとは異なるおもしろさや充実感を与えることができる。
さらに、特定演出が行われたにも拘わらず、当該小役の入賞図柄を揃えられなかったときには、次回の演出のときには必ず揃えられるようにと、遊技に対する意気込みや、やる気などを喚起することもできる。
そして、このように遊技に対して前向きな気持ちが喚起された遊技者は、BET数を1枚賭けから3枚賭けに変えるだけで、3枚賭けによる通常遊技を行うことができ、本来のボーナスゲームや大量払出狙いのスロットマシンゲームに切り替えることもできる。
従って、リラックス・モードと通常の遊技を自由に選択し、任意のタイミングで切り替えることができる本発明のスロットマシンは、遊技者にとっても、また、ホール側にとっても、大きなメリットのある優れた遊技機となるものである。
本発明によれば、1回のスタート操作でゲームに投入させる遊技媒体の賭け数が少ない場合に、賭け数が多い場合と比較して、一遊技媒体数あたりのスタート可能なゲーム数(スタート回数)を多くすることができる。
これにより、大きな入賞払出は望めないものの、同じ遊技媒体数あたりの消化ゲーム数を実質的に増大させることができるので、遊技者が精神を集中させずにリラックスした状態で多くのゲームを消化することができ、同じ金額でより長く、より多くのゲームが楽しめるようになる。
従って、本発明は、スロットマシンゲーム自体を楽しみたい遊技者や、待ち時間の調整や暇つぶしをしたい遊技者等に好適な新たな遊技状態(リラックス・モード、流し打ちモード)を備えたスロットマシンを提供することができる。
以下、本発明に係るスロットマシンの好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
ここで、以下の実施形態に示す本発明のスロットマシンは、プログラムに制御されたコンピュータにより動作するようになっている。プログラムは、コンピュータの各構成要素に指令を送り、所定の処理、例えば、リールの回転開始処理,リールの停止制御処理,内部当たりの抽せん処理等を行わせる。このように、本発明にかかるスロットマシンにおける各処理,動作は、プログラムとコンピュータとが協働した具体的手段により実現されるものである。なお、プログラムは予めROM,RAM等の記録媒体に格納され、コンピュータに実装された記録媒体から当該コンピュータにプログラムを読み込ませて実行されるが、例えば通信回線を介してコンピュータに読み込ませることもできる。また、プログラムを格納する記録媒体は、例えば半導体メモリ,磁気ディスク,光ディスク,その他コンピュータで読取り可能な任意の記録手段により構成できる。
[スロットマシン本体]
まず、図1、図2を参照して、本発明の一実施形態に係るスロットマシン本体の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るスロットマシンを示す概略正面図であり、図2は、同じく本実施形態に係るスロットマシンの内部構成を示す概略斜視図である。
これら図に示すように、本実施形態のスロットマシンは、従来のスロットマシンと同様に、スロットマシン1に備えられた複数のリール21a,21b,21cを回転させることによって入賞遊技媒体を獲得することができる回胴式遊技機を構成している。
そして、本実施形態のスロットマシンでは、遊技媒体の賭け数に応じて、通常の遊技とは異なる「リラックス・モード(流し打ちモード)」の遊技状態が行えるようになっている。
具体的には、スロットマシン1は、内部にマイクロコンピュータ等で構成された制御部10及び必要な機械,装置等を収納可能な筐体状に構成されており、筐体の前面側が前扉1aによって開閉可能に覆われている。
前扉1aは、図1及び図2に示すように、スロットマシン1の筐体にヒンジ等を介して開閉自在に取り付けられる扉体で、この前扉1aに前面パネル2とその他各部が備えられてスロットマシン1の正面部を構成している。
前扉1aの最上部には、表示器Lが備えられている。
表示器Lは、点灯・点滅するランプや液晶表示装置等からなる表示手段であり、ボーナスゲーム等の当せん時や各種入賞役の当せん時や入賞時,遊技媒体の払出時等に、ランプが点灯・点滅したり、液晶表示装置に演出画像(動画及び静止画像を含む)が表示されることによって所定の演出が行われるようになっている。この表示器Lによる演出は、後述するスピーカ9からの音による演出と連動して、又はスピーカ9による音による演出とは独立して行われるようになっている。
この表示器Lは、制御部10に備えられる表示器駆動回路18によって駆動制御される(図4参照)。
そして、本実施形態では、後述するリラックス・モードの遊技状態において、特定の演出が行われるようになっており、その特定演出も表示器Lにおいて行われるようになっている。
ここで、リラックス・モードにおける演出は、通常の遊技では行われないような特定の演出とすることが好ましい。例えば、通常遊技では行われないボーナスゲーム等における演出をリラックス・モードにおいて行うことで、ボーナスゲームによる大量払出は得られなくても、普段は見ることのできない演出を見ることができ、遊技者の満足感を高めることができる。
また、リラックス・モード中に行われる内部抽せんの結果と関連付けて特定の演出を行うこともできる。例えば、当せん確率や払出数が増加する「トリ」役に当せんすると、特定の演出が行われるようにすることもでき、このようにすれば、当該小役の狙い打ちが行えるようになり、リラックスした流し打ち状態であっても、狙い打ちによる適度な緊張感を持たせることができ、単なる時間つぶしとは異なるおもしろさや充実感を与えることができる。
また、このように小役と関連付けた演出を行うことで、特定演出が行われたにも拘わらず、当該小役の入賞図柄を揃えられなかったときには、次回の演出のときには必ず揃えられるようにと、遊技に対する意気込みや、やる気などを喚起することもできるようになる。
前面パネル2には、ほぼ中央部分に表示窓3が設けられ、筐体内の各リール21a〜21cが外部から視認可能となっている。
表示窓3は、スロットマシン1内部に配設された三つのリール(左)21a,リール(中)21b,リール(右)21c(図2参照)の視認用の窓部で、通常、無色透明又は有色透明な樹脂製パネル等からなり、三つの各リール21の周囲に描かれた複数の図柄のうち、縦方向に連続して隣接する複数(通常三つ)の図柄をそれぞれ視認,識別できるようになっている。
この表示窓3には、通常、入賞ラインが設定・表示されており(図示省略)、メダルの賭け数に応じて所定の入賞ラインが決定され、入賞ラインに沿って停止,配列されたリール21a〜21cの図柄の組合せによって、ゲームの入賞が決定されるようになっている。
前面パネル2の表示窓3の下側には、内部当たり告知部2aと、クレジット表示部2bと、状態表示部2cと、ペイアウト表示部2dとが備えられている。
内部当たり告知部2aは、スロットマシン1の制御部10における内部抽せんの結果、所定の大当たりに当せんした場合に点灯又は点滅するランプと、ランプの光によって絵柄等を透光表示させる透光表示部とを有している。
クレジット表示部2b,状態表示部2c及びペイアウト表示部2dは、それぞれ7セグメントLED等からなり、所定の数値が表示されるようになっている。
すなわち、クレジット表示部2bは、貯留メダル数が表示され、状態表示部2cは、特定遊技状態中のメダルの払出総数や消化ゲーム数が表示され、ペイアウト表示部2dは、通常遊技や特定遊技における各入賞払出時の払出数が表示される。これら内部当たり告知部2aと、クレジット表示部2bと、状態表示部2cと、ペイアウト表示部2dの各表示部は、制御部10に備えられた表示部駆動回路16によって駆動制御される(図4参照)。
前面パネル2の下側の前扉1aのほぼ中央部分には、スタートレバー4,停止ボタン5,メダル投入口6,精算ボタン6b,BETボタン7等の遊技者が操作するためのボタン類が備えられている。
スタートレバー4は、三つの各リール21の回転を開始させるゲームスタート手段であり、このスタートレバー4が遊技者の操作によって押下されることで、後述する制御部10にスタート信号が出力され(図4参照)、本体内部の各リール21a〜21cが一斉に(又は順次)回転するようになっている。
また、このスタートレバー4の押下によりスタート信号が入力されることで、制御部10において後述する内部抽せんが行われる。
停止ボタン5は、回転するリール21を停止させる停止手段であり、三つのリール(左)21a,リール(中)21b,リール(右)21cに対応して設けられた三つの停止ボタン(左)5a,停止ボタン(中)5b,停止ボタン(右)5cが備えられている。この各停止ボタン5a,5b,5cが遊技者の任意のタイミングで押下されることで、制御部10にストップ信号が出力され(図4参照)、対応する各リール21a,21b,21cの回転が停止されるようになっている。
従って、遊技者がこれらスタートレバー4及び停止ボタン5を操作することにより、三つのリール21a〜21cを回転及び停止させて、各リール21a〜21cに付された図柄を所定の入賞配列となるよう揃えるスロットマシン遊技を行うことができる。
メダル投入口6は、ゲームに使用される遊技媒体となるメダルの受け入れ口であり、このメダル投入口6から投入されたメダル数に応じてゲームが行えるようになっている。
メダル投入口6の本体内部側には、図2に示すようにメダルセレクタ6aが備えられ、投入されたメダル数がカウントされ、そのメダル数を示すメダル信号が、本体内部の制御部10に出力されるようになっている。これにより、メダル投入口6からメダルが1枚投入されれば1枚賭けのゲーム、2枚投入されれば2枚賭けのゲーム、3枚投入されれば3枚賭け(MAXBET)のゲームが行えるようになる。
そして、本実施形態では、メダル投入口6からメダルが投入されて、3枚賭け又は2枚賭けの場合には通常の遊技が、また、1枚賭けの場合にはリラックス・モードの遊技が行われるようになっている。
また、メダル投入口6から投入されるメダルの数は、貯留メダル数として制御部10内のRAM12に記憶されるようになっており(図4参照)、遊技の開始に先立って、予め複数のメダルを投入し、貯留メダルとして貯留,記憶できるようになっている。
具体的には、メダルが3枚投入されている状態で、さらにメダル投入口6からメダルが投入されると、4枚目以降のメダルは貯留メダルとして、所定数(例えば、最大50枚)が貯留,記憶される。また、入賞払出があった場合、貯留メダルの最大数までは、入賞メダルは貯留メダルとして貯留させる。貯留メダル数は前面パネル2のクレジット表示部2bに数値として表示される。
精算ボタン6bは、遊技の終了時等に貯留メダルを精算するためのスイッチである。
この精算ボタン6bが押下されることで、貯留メダル分のメダルがホッパー装置30から遊技メダル払出口8に排出され、RAM12に記憶された貯留メダル数のデータも消去される。
また、貯留メダルが精算されることでクレジット表示部2bの数値もゼロ表示となる。
メダルのBETボタン(投入ボタン)7は、メダル投入口6から投入されたメダルに貯留メダルがある場合に、その貯留メダルの中からゲームに使用する(賭ける)メダルを投入(BET)するメダル投入用のスイッチである。
具体的には、一回の押下によって一ゲームに投入可能な最大数のメダル(通常3枚)を貯留メダルから投入する3枚賭け用のMAXBETボタン7aと、一回の押下で1枚のメダルを貯留メダルから投入する1枚賭け用の1BETボタン7bとが備えられている。
1BETボタン7bは一回押下するたびに1枚賭け、2枚賭け、3枚賭けとBET数が増加するようになっている。
このBETボタン7が押下されると、メダル信号が制御部10に出力され(図4参照)、押下された回数と同数のメダルが、RAM12に記憶された貯留メダルからゲームに投入されることになる。
なお、貯留メダルが投入されると、メモリの貯留メダル数が投入数だけ減算され、クレジット表示部2bの表示数値も投入数だけ減ることになる。
そして、本実施形態では、これらBETボタン7が操作されて、3枚賭け又は2枚賭けでメダルが投入された場合には通常の遊技が、また、1枚賭けでメダルが投入された場合にはリラックス・モードの遊技が行われるようになっている。
スロットマシン1の最下部には、遊技メダル払出口8が、また最上部にはスピーカ9が備えられている。
遊技メダル払出口8は、停止ボタン5の押下によって停止されたリール21が所定の入賞配列となった場合に、筐体内のホッパー装置30から排出される入賞配列に応じた数量の入賞メダルが払い出されるようになっている。払い出されたメダル数は、リールの表示窓3の下側にある状態表示部を構成するペイアウト表示部2dに表示される。
スピーカ9は、遊技者に対してメロディ音やメッセージ音等の各種の音声を発生するようになっており、このスピーカ9を介して、上述した表示器Lとともに、又は表示器Lとは別個に、音による所定の演出が行われるようになっている。
例えば、制御部10で内部抽せんが行われ、所定の大当たりや小役に当せんした場合や、入賞図柄が揃って大当たりや小役に入賞した場合等に、スピーカ9から所定の演出音声や内部当たりを告知する音声等が発せられようになっている。
また、リラックス・モードにおける特定演出についてもスピーカ9からの音声によって行うことができる。
このスピーカ9から発生される音声は、制御部10に備えられるサウンド回路17に生成・出力される(図4参照)。
スロットマシン1の筐体内部には、図2に示すように、三個のリール21a〜21cを回転及び停止駆動するドラムユニット20や、メダルを払い出すホッパー装置30、その他の機械,装置等が備えられている。
ドラムユニット20は、三つのリール21a,21b,21cと、三つのリール21a〜21cを回転自在に保持し、各リール21a〜21cに対応するステッピングモータ23a〜23cを回転駆動することで各リール21a〜21cの回転の始動,定速回転及び停止の制御を行うモータ駆動回路22と、停止された各リール21a〜21cの停止位置を検出して位置信号を制御部10に出力する回胴位置検出部24を備えている(図4参照)。
リール21は、既存のスロットマシンにおけるものと同様、外周に複数(通常21個)の絵柄や文字等の図柄が描かれた円筒状部分からなり、縦方向(図面上下方向)に回転する三つのリール(左)21a,リール(中)21b,リール(右)21cが横方向(図面左右方向)に一列に並んで配設されている(図2参照)。
各リール21a〜21cに備えられる図柄は、図3に示すように、各リールごとに等間隔で配設され、例えば「7」や「トリ」,「チェリー」,「リプレイ」,「BAR」等の絵柄や文字、その他スロットマシンのキャラクターや果物等を示す絵柄が、所定の順番で表示されており、通常、各リールに21個ずつの図柄が表示されるようになっている。
そして、それらリール21a〜21cの図柄が、対応する停止ボタン5a〜5cが押下操作されることで、上述した表示窓3の入賞ラインに沿って所定の組合せで停止されることで入賞が決定される。
このような三つのリール21a〜21cは、制御部10とドラムユニット20のモータ駆動回路22及び回胴位置検出部24によって駆動制御及び停止制御される。
ドラムユニット20では、三つのリール21a〜21cは対応する三つのステッピングモータ23a〜23cによってそれぞれ回転自在に保持されており、スタートレバー4及び停止ボタン5a〜5cが押下操作されることで、モータ駆動回路22が制御部10からパルス(駆動)信号を入力してステッピングモータ23a〜23cを駆動して(図4参照)、対応するリール21a〜21cの回転の始動,定速回転及び停止の制御が行われる。
そして、制御部10で行われる内部抽せんの結果に応じてリール21の停止位置が制御されて、遊技者の停止ボタン5を押すタイミングに拘わらず、すなわち、各停止ボタン5a〜5cの押下タイミングがずれていても、一定の停止制御範囲内(通常、図柄5コマの範囲内)で、対応する図柄が入賞ライン上に停止するように、リール21が停止制御されることになる。
これにより、スタートレバー4からのスタート信号を契機として制御部10で内部抽せんが行われ、制御部10からの制御信号によりドラムユニット20が制御されることで、停止ボタン5が押下されるタイミングに拘わらず、所定の停止制御範囲内で、抽せん結果に応じた図柄が入賞ライン上に配列されるよう、各リール21a,21b,21cが停止されることになる。
ここで、本実施形態では、上記のような図柄の停止制御範囲内に、後述するリラックス・モードにおいて高確率で当せんするように設定された小役の入賞図柄が、常に停止制御範囲内に位置する間隔で、リール21上に配置されるようになっている。
具体的には、図3に示すように、各リール21a,21b,21cには21個の図柄が等間隔で表示されているが、その中で、「トリ」役の図柄は必ず図柄5個以内の間隔で表示されるようになっている。
このようにすることで、リラックス・モードで当せん確率が増加する特定小役(本実施形態では「トリ」役)に係る図柄を、リール21の停止制御範囲内に位置する間隔(図柄5個以内)で配置することで、内部当たり抽せんの結果、当該小役に当せんした場合には、その小役に係る図柄が必ず入賞配列で揃うようにリール21が停止制御されることになる。
従って、リラックス・モードの遊技では、所定の高確率で当せんする特定の小役に当せんした場合には、遊技者の技量や遊技の巧拙等に拘わらず、必ずその入賞図柄を揃えられることになる。
ホッパー装置30は、筐体内のドラムユニット20の下側に配設されるメダル払出用の装置であり、払出用のメダルを収納するホッパー31と、ホッパー31を駆動して所定数のメダルを排出させるホッパー駆動回路32と、排出されたメダルの枚数を検出して払出数信号を制御部10に出力するメダル検出部33を備えている(図4参照)。
このホッパー装置30から排出されるメダルが、前扉1aの遊技メダル払出口8からスロットマシン前面に払い出されて遊技者に提供されることになる。
[制御手段]
次に、本実施形態のスロットマシン1を制御する制御部10について、図4を参照して説明する。
図4は、本実施形態に係るスロットマシンの制御手段となる制御部及びその周辺構成の概略を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施形態の制御部10は、上述したスロットマシン1の各部を制御する制御手段であって、IC,メモリ,各種回路基板等を備えたマイクロコンピュータを有して構成されている。
具体的には、制御部10は、CPU11と、記憶手段となるRAM12及びROM13,基準クロックを発生するクロック発生回路14,内部抽せん用の乱数を発生する乱数発生回路15,各表示部2a〜2dを駆動する表示部駆動回路16,スピーカ9を介して音声を発生させるサウンド回路17,演出用の表示器Lを駆動させる表示器駆動回路18等を備えている。
まず、制御部10は、メダルセレクタ6aからのメダル信号及びベットボタン7(1ベットボタン7a,最適ベットボタン7b)からのメダル信号を入力し、メダル投入口6から投入されたメダルの枚数、又はベットボタン7が押下されて賭けられたメダルの投入枚数を確認するとともに、ベットボタン7からのメダル信号に基づき、RAM12で記憶される貯留メダル枚数を減少させる。これにより、各ゲームに賭けられる賭け数1〜3が決定されることになる。
これにより、1回のゲームがスタート可能な状態となる。
次に、制御部10は、スタートレバー4からのスタート信号及び停止ボタン5a〜5cからのストップ信号を入力することにより、リール21の制御信号となるパルス(駆動)信号をドラムユニット20へ出力し、リール21a〜21cを回転及び停止させる。これにより、ドラムユニット20では、スタート信号によってリール21a〜21cを回転させるとともに、停止ボタン5a〜5cの押下操作により入力されるストップ信号により、対応するリール21a〜21cを停止させる。
さらに、制御部10は、ドラムユニット20から入力されるマーカー信号により、各リール21a〜21cの停止図柄を認識し、この停止図柄が所定の入賞配列か否かを判定するようになっており、判定の結果、所定の入賞配列であるときは、入賞の種類に応じた枚数のメダルの払出処理を行うようになっている。
そして、以上のようなゲーム制御を行う制御部10は、各ゲーム毎に内部抽せんを行い、その内部抽せんの結果に従ってゲームを制御している。
内部抽せんは、各ゲーム毎に行われる抽せん処理であり、カウンタIC等からなる乱数発生回路15と、ROM13に予め設定,記憶された乱数テーブルにより実行され、抽出された乱数が乱数テーブルのいずれの領域に属しているかで、その属する領域が示す内容が抽せん結果として決定・当せんするようになっている。
具体的には、内部抽せんは、乱数発生回路15が、所定の乱数幅の範囲(例えば0〜16383)で乱数を発生させる。
図5に、本実施形態に係るスロットマシンの内部抽せんに使用される乱数テーブルの一例を示す。同図(a)は乱数テーブルを表に示したものであり、(b)は(a)に示す乱数テーブルを円グラフに表したものである。
乱数テーブルは、ROM13に格納されるデータテーブルからなり、図5に示すように、乱数値が取り得る範囲(0〜16383等)に対応して所定の当せん内容が割り当てられている。
乱数テーブルに設定される当せん内容としては、大当たり(ボーナスゲーム、例えば、BB,RB,SB等),小役(例えば、トリ役,チェリー役等),再遊技(リプレイ),ハズレ等があり、乱数テーブルにはこの当せん内容が乱数幅の範囲に対応して割り当てられるようになっている。
例えば、図5に示す乱数テーブルでは、0〜11492:ハズレ、11493〜11547:BB、11548〜11572:RB、11573〜13882:トリ役、13883〜14138:チェリー役、14139〜16383:再遊技、というように各内容が所定の確率で当せんとなるように割り当てられている。
これにより、スタートレバー4が押下された瞬間に乱数発生回路15から一の乱数が抽出され、その抽出された乱数が乱数テーブルの値と照合されることにより、その乱数が属する当せん内容が抽せん結果として決定される。
当せん内容が決定されると、その当せん内容に応じてリール21の停止位置が制御され、ある入賞内容に当せんすると、遊技者の停止ボタン5を押すタイミングに拘わらず、一定範囲内で各リール21に付された図柄がその入賞内容に応じた配列となるように停止制御されることになる。
そして、以上のような内部抽せんの結果に基づいてリール21が停止制御されてゲームが行われる本実施形態のスロットマシン1では、制御部10の制御により、遊技者に有利な特定遊技と、この特定遊技以外の遊技である通常遊技が行われるようになっている。
特定遊技(役物)とは、内部抽せんの結果、所定の入賞役に当せんすると、そのゲーム又は次回以降のゲームで所定条件が成立することで特定遊技状態が開始し、通常遊技とは異なる制御で一回又は複数回のゲームが行われ、ある条件が成立することでその特定遊技状態が終了するものである。
特定遊技としては、例えば、ボーナスゲームと呼ばれる遊技者に有利な特定遊技状態が知られている。このボーナスゲームには、例えば、「レギュラーボーナスゲーム(RB)」,「ビッグボーナスゲーム(BB)」などの種類がある。
また、レギュラーボーナス(RB),ビッグボーナス(BB)の他に、特定遊技(役物)として、例えば、シングルボーナスゲーム(SB)やシングルチャレンジタイム(SCT),チャレンジタイム(CT)などが備えられることもある。
一方、通常遊技とは、特定遊技状態が開始していない状態のゲームであり、遊技が継続して行われる場合には、特定遊技状態の終了後、次の特定遊技状態が開始されるまでの遊技が通常遊技となる。
通常遊技においては、内部抽せんの結果として、一ゲーム毎に少量(例えばメダル2〜4枚,7枚等)の遊技媒体の入賞払出がある「小役」や、遊技媒体の投入なしで次回の遊技が行える「再遊技(リプレイ、RP)」、遊技媒体の払出のない「ハズレ」の停止制御が行われる。この通常遊技における抽せん結果の効果はそのゲーム限り有効なものとなり、以降のゲームではその効果は消失するようになっている。本実施形態に係るスロットマシン1の遊技においても、一定確率で発生する特定遊技(役物)を除いては、この一ゲーム単位で行われる通常遊技の繰り返しが原則となる。
そして、このような通常遊技において、内部抽せんの結果として、所定の確率で、レギュラーボーナス(RB)やビッグボーナス(BB)(さらに、備えられている場合にはシングルボーナス(SB)やシングルチャレンジタイム(SCT),チャレンジタイム(CT)等)などに当せんするようになっており、これら当せんの内容に応じたリールの停止制御が行われる。
従って、リールの停止制御により、入賞ライン上に所定の図柄が揃って特定遊技(役物)に入賞すると、次のゲームから特定遊技状態が開始され、遊技者に有利となるような制御が行われることになる。
一方、リールの停止制御が行われても入賞ライン上に所定の図柄が揃わず特定遊技(役物)に入賞しなかったときは、特定遊技状態は開始されず、次のゲームも引き続き通常遊技状態による遊技が行われることになる。
なお、通常遊技は、特定遊技状態の終了後、次の特定遊技状態が開始されるまでの遊技であるが、一の特定遊技状態の終了後、他の特定遊技状態が連続して行われる場合もあり、その場合には、連続する二以上の特定遊技状態が全て終了した後のゲームからが通常遊技状態となる。
例えば、ビッグボーナス(BB)の終了後、引き続きリプレイタイム(RT)が開始されるような場合には、それらビッグボーナス(BB)とリプレイタイム(RT)との間に通常遊技は存在しないことになり、この場合は、リプレイタイム(RT)が終了した以降のゲームから通常遊技となる。
特定遊技状態となるレギュラーボーナス(RB)又はビッグボーナスにおいては、内部抽せんの結果、大量の遊技媒体の払出が可能となるレギュラーボーナス(RB)又はビッグボーナス(BB)に当せんすると、当該ゲーム又は次回以降のゲームでリールの図柄が所定の入賞配列(例えば「7・7・7」)となるまで、その当せんの効果が維持され、その入賞図柄でリールが停止して「入賞(スタート)」すると、それ以降の一ゲーム又は数ゲームの間特定遊技状態となり、通常遊技中には得られない高い出玉率(遊技媒体獲得率)で遊技媒体の払出が行われる。
具体的には、レギュラーボーナス(RB)に当せん・入賞した場合は、数ゲームが1セットとなったボーナスゲーム用の制御が行われ、そのボーナスゲーム中は、少量の払出のある小役や大量払出のある所定の図柄配列が連続して揃うように抽せん及びリールの制御が行われ、例えば百枚以上の遊技媒体が払い出されるようになる。なお、このレギュラーボーナス(RB)は、規則上、第一種特別役物に相当するゲームである。
ビッグボーナス(BB)に当せん・入賞した場合は、上記のレギュラーボーナス(RB)が数セット(例えば3セット)連続する制御が行われ、例えば数百枚の大量の遊技媒体が払い出されるようにゲームが制御される。なお、このビッグボーナス(BB)は、規則上は、第一種特別役物に係る役物連続作動装置に相当するゲームである。
ところで、上述したように、乱数テーブルは乱数値の取り得る範囲内で各入賞内容を割り当てたものである。すなわち、乱数テーブルは、乱数の各値と入賞内容との対応表となっている。そして、この乱数テーブルの割り振り方によって、各入賞内容の当せん確率を設定することができる。
例えば、ある入賞内容(例えばBB)の当せん確率は、割り当てられた乱数の数(例えば55個)を乱数全体の数(16384個)で除算した数(ここでは約1/300)となる。
このような計算により各入賞内容の当せん確率を算出して設定したものが抽せん確率テーブルであり、具体的には、図6及び図7に示すような抽せん確率テーブルを設定し、この抽せん確率テーブルに基づいて、上述した乱数テーブルの割り振りを決定している。
本実施形態において、内部抽せん用テーブルとは、抽せん確率テーブル及び乱数テーブルの双方を含むものである。
制御部10は、内部抽せん用テーブル(抽せん確率テーブル)に定められた抽せん確率にもとづいて内部抽せんを行い、当該当せんの結果に応じて、各ゲームを、特定遊技状態又は通常遊技状態のいずれかで行うように制御する。
そして、本実施形態では、内部抽せん用テーブル(抽せん確率テーブル)にメダルの賭け数に応じて、異なる抽せん確率が設定されることにより、制御部10の制御により、通常遊技において賭け数「1」のゲームが、通常遊技において賭け数「3」及び「2」のゲームの場合より、以下の式1で求められる可能ゲーム数が多くなるようゲームが制御される。
式1:可能ゲーム数=投入遊技媒体数÷{1−(入賞払出数÷投入遊技媒体数)}
ここで、式1の「入賞払出数÷投入遊技媒体数」は入賞払出確率、所謂「出玉率」と呼ばれるものであり、可能ゲーム数とは、一遊技媒体あたりにスタート可能なゲームの数を示すことになる。
本実施形態では、通常遊技における賭け数1の出玉率を所定の値に設定することで、賭け数「1」でゲームを行った場合の一遊技媒体あたりのスタート可能なゲーム数を、賭け数「3」及び賭け数「2」でゲームを行った場合より、多くなるようにしてある。
具体的には、本実施形態では、通常遊技における賭け数「1」の場合に以下の式2で求められる遊技媒体獲得率が、通常遊技における賭け数「3」及び「2」の場合の遊技媒体獲得率より大きくなるように、内部抽せん用テーブルが設定されるようになっている。
式2:遊技媒体獲得率=入賞払出数÷投入遊技媒体数
ここで、式2の「遊技媒体獲得率」は、式1の「入賞払出数÷投入遊技媒体数」と同様、所謂出玉率のことである。
より具体的には、図6に示すように、通常遊技において賭け数「1」の場合に、小役「トリ」の出玉率が「0.549」に設定され、これによって通常遊技全体の出玉率(所謂ベース)が「0.687」となるように設定されている。
一方、通常遊技における賭け数「3」の場合には、「BB」の当せん確率によって設定1〜6の6種類の抽せん確率テーブルが備えられるが、いずれの場合にも、通常遊技全体の出玉率(ベース)が「0.640」となるように設定されている。
また、通常遊技における賭け数「2」の場合には、通常遊技全体の出玉率(ベース)が「0.544」となるように設定されている。
以上の通り、抽せん確率テーブルは、賭け数「1」及び「2」で一種ずつ、賭け数「3」で六種類の、計7つのテーブルが備えられるようになっており、これに対応して、上述した乱数テーブルも7つ備えられることになる。
これにより、例えば、遊技媒体としてメダルを50枚(1000円相当)使用した場合の可能ゲーム数は、賭け数「1」の場合の可能ゲーム数は「50÷(1−0.687)=159.7」となり、メダル50枚あたり約160回、メダル1枚あたり約3.2回のゲームが行えることになる。
これに対して、賭け数「3」の場合には、可能ゲーム数は「50÷(1−0.640)=138.9」となり、メダル50枚あたり約139回、メダル1枚あたり約2.7回のゲームしか行えないことになる。
また、賭け数「2」の場合には、可能ゲーム数は「50÷(1−0.544)=109.6」となり、メダル50枚あたり約110回、メダル1枚あたり約2.2回のゲームしか行えないことになる。
このようにして、本実施形態のスロットマシン1では、通常遊技状態においては、賭け数「1」でゲームを行うことにより、賭け数「3」や賭け数「2」の場合より、一遊技媒体あたりにより多くのゲームを行うことができ、実際のスタート回数は、メダル50枚使用した場合には、1枚賭けで約160回、3枚賭けでは約46回、2枚賭けでは約54回となり、1枚賭けは3枚賭けの約3.5倍、2枚賭け数の約3.0倍の数のゲームが行えることになる。
これによって、本実施形態では、通常遊技において1枚賭けでゲームを行うことで、3枚賭けや2枚賭けよりも一遊技媒体あたりのゲーム数が多くなり、スロットマシンゲーム自体を楽しみたい遊技者や、待ち時間の調整や暇つぶしをしたい遊技者等に好適な新たな遊技状態(リラックス・モード、流し打ちモード)を実現できるようになる。
さらに、本実施形態では、「トリ」役の出玉率が、通常遊技全体における出玉率の79.9%(0.549/0.687)となるように設定してあり、特定の小役(ここでは「トリ」役)の出玉率が通常遊技全体の出玉率の70%以上となるようにしてある。
このようにすると、リラックス・モードで得られる入賞払出のほとんどを特定の小役で得られる払出とすることができ、リラックス・モードにおいてねらい打ちすべき小役をより明確化でき、狙い打ちによる適度な緊張感を高めることができるようになる。
また、図6に示すように、本実施形態では、1枚賭けにおいても、第一種特別役物(RB)や第一種特別役物に係る役物連続作動装置(BB)の当せん確率が設定されており、3枚賭けや2枚賭けて比較して可能性は低くはなるが、BBやRBへの当せんの可能性もあり、リラックス・モードの遊技状態においても、ボーナスゲームへの期待感が残されるようになっている。
ここで、図6に示す抽せん確率テーブルでは、1枚賭けの場合、1種類のテーブルしか備えられていないが、1枚賭けについて複数種類のテーブルを備えることも勿論可能である。
例えば、図7に示すように、3枚賭けの場合と同様に、「BB」の当せん確率によって設定1〜6の6種類の抽せん確率テーブルを備えることもできる。この場合でも、通常遊技における出玉率(ベース)が、3枚賭け,2枚賭けの場合より高くなるように設定しておけばリラックス・モードの遊技状態を行わせることができる。
従って、この場合には、抽せん確率テーブルは、賭け数「1」で六種類、賭け数「2」で一種類、賭け数「3」で六種類の、計13個のテーブルが備えられることになり、上述した乱数テーブルも13個備えられることになる。
なお、図7では、所謂「目押し」の技術が必要となる「チェリー」役については、まったく入賞できないと仮定して、出玉率を「0(ゼロ)」として通常遊技全体の出玉率を算出・設定してある。この場合でも、図6に示した抽せん確率テーブルの場合と同様、メダル50枚使用した場合には、1枚賭けで160回のゲームがスタートでき、3枚賭けの3倍以上の数のゲームが行えるようになる。
なお、本実施形態では、賭け数「1」を含む各賭け数とも、通常遊技における上記式2で求められる遊技媒体獲得率が「0.55」より大きくなるように抽せん確率が設定されている。
一般に、スロットマシンに対しては、規則上、遊技媒体獲得率が所定の値を下回らないように設計しなければならないと定められており、例えば、いずれの賭け数においても遊技媒体獲得率が0.55を下回らないようにするように決められている。
そこで、本実施形態においても、このような所定の遊技媒体獲得率を下回らない範囲で、リラックス・モードの遊技が行えるよう、内部当たりの抽せん確率を設定するようにしてある。
以上のようにして、本実施形態では、特定の小役(ここでは「トリ」役)について、当せん確率を所定の値に設定することで、「トリ」役についてはある程度高い確率で揃えることができ、これによって、リラックス・モードの遊技状態が行われるようにしてあるが、いずれの小役にどのような当せん確率を設定するかは、任意に選択・変更可能であり、本実施形態に示したものに限定されるものではない。
また、リラックス・モードとしては、本実施形態における当せん確率の設定による場合の他、当せん内容を所定の内容・値に設定するようにしても実現可能である。例えば、特定の小役について、3枚賭け、2枚賭けの場合より多い入賞払出が得られるように当せん内容を設定することもでき、このようにしても、賭け数「1」の場合に、賭け数「3」又は「2」の場合より、一遊技媒体あたりのゲーム数が多くなるリラックス・モードの遊技状態を行わせることができる。
[遊技動作]
次に、以上のような実施形態に係るスロットマシン1の遊技動作について、図8を参照しつつ説明する。
図8は、本実施形態に係るスロットマシンの遊技動作の概略を示すフローチャートである。
まず、遊技者がメダル投入口6にメダルを投入することでゲームが開始される(図8のステップ801)。このとき開始されるゲームは通常遊技のゲームである。
投入されるメダルは、通常、表示窓3上の入賞ラインに対応して1枚賭け,2枚賭け,3枚賭けに割り当てられ、4枚以上のメダルが投入された場合、4枚目以降のメダルは貯留メダルとして制御部10のRAM12に記憶される。従って、貯留メダルは、投入ボタン7によって2回目以降のゲームに使用されることになる。
そして、この投入メダル数に応じて、1枚賭けの場合には、2枚賭け,3枚賭けよりも遊技媒体あたりのゲーム数が多くなるリラックス・モードの遊技が行われることになる。
具体的には、メダル投入後は、スタートレバー4が押下されることにより(ステップ802)、制御部10により、投入枚数に応じた内部抽せん用テーブルが選択され、内部抽せんが行われる。従って、1枚賭けの場合には、通常遊技の出玉率が2枚賭け,3枚掛けより高い値に設定された抽せんテーブルが使用され、リラックス・モードの遊技状態が行われることになる。
この内部抽せんとともに、前回のスタートレバー押下から所定の一遊技時間(例えば4.1秒)が経過すると、三つのリール21が回転を開始する(ステップ803)。
なお、内部抽せんの結果、所定の大当たり(BB)に入賞している場合には、そのゲームのスタートと同時に、あるいはそのゲームの終了後、内部当たり告知2aを介して所定の内部当たり告知を行わせることができる。
その後、遊技者により停止ボタン5a〜5cが押下操作されると(ステップ804)、各停止ボタン5a〜5cに対応するリール21a〜21cが停止制御される(ステップ805)。
このとき、各リール21a〜21cは、制御部10及びドラムユニット20の制御により、停止ボタン5の押下のタイミングに拘わらず、一定範囲内で、各リール上の図柄が内部抽せんの入賞内容に応じた所定配列となるように停止制御される。
そして、全リール21a〜21cが停止されると(ステップ805)、その停止図柄に応じた処理が行われる。
まず、内部抽せん(ステップ803)の結果、大当たりに当せんしていない場合には(ステップ806のNo)、次いで小役に当せんしているか否かが判断され(ステップ807)、この小役に当せんしていれば(ステップ807のYes)、リールの停止図柄が所定の入賞配列となっていることを条件に(ステップ808)、当該入賞配列に応じた遊技媒体が払い出される(ステップ809)。
その後は、遊技者の判断によりゲームの続行又は終了が選択されることになる(ステップ810)。
一方、内部抽せん(ステップ803)の結果、大当たりに当せんしている場合には(ステップ806のYes)、フラグ成立であり、リール21の停止図柄が所定の入賞配列となっていれば入賞となり(ステップ811のYes)、特定遊技状態となってその特定遊技が行われる(ステップ812)。
従って、リラックス・モードの遊技状態においても、当せん確率が低いとはいえ、大当たりに当せんする可能性があり、通常遊技状態と同様、ボーナスゲーム等への期待をもった遊技も行える。
大当たり当せん後、停止図柄が所定の入賞配列となっていなければ(ステップ811のNo)、特定遊技はスタートせず、停止された図柄配列に応じて小役に当せんしていれば(ステップ807のyes)、リールの停止図柄が所定の入賞配列となっていることを条件に(ステップ808)、当該入賞配列に応じた遊技媒体が払い出されることになる(ステップ809)。
その後は、遊技者の判断によりゲームの続行又は終了が選択されることになる(ステップ810)。
以上説明したように、本実施形態に係るスロットマシン1によれば、内部抽せんの抽せん確率を所定の値に設定することにより、一遊技媒体あたりのスタート可能なゲーム数を、遊技媒体の賭け数が「1」の場合に、遊技媒体の賭け数が「3」(及び「2」)の場合よりも多くなるようにしてある。
これにより、遊技者は、1枚賭けを選択することにより、大量の入賞払出やボーナスゲーム等は望めないものの、同じ遊技媒体数あたりの消化ゲーム数を実質的に増大させることが可能となり、ねらい打ちやフラグの成立等に精神を集中させることなく、リラックスした状態で通常の3枚賭けの3倍以上のゲーム数を消化でき、同じ金額でより長く、より多くのゲームが楽しめる本実施形態に係るリラックス・モード、流し打ちモードの遊技を享受できるようになる。
また、遊技者はスロットマシン1に備えられるBETボタン7(7a,7b)を操作するだけで、1枚賭けか3枚賭け(又は2枚賭け)かを選択することができるので、特別な操作や遊技知識、技量等を何等必要とすることなく、本実施形態に係るリラックス・モードの遊技を行うことができる。
すなわち、本実施形態では、BET数を変えるだけで、通常の遊技も、リラックス・モードの遊技も自由に選択できるので、遊技者の技量や好み、年齢層等を問わず、誰にでも簡単にリラックス・モード付きのスロットマシン遊技を任意のタイミングで楽しむことができる。
例えば、遊技開始当初は精神を集中させて通常の遊技を行い、疲れてきたらBET数を減らしてリラックス・モードで流し打ち感覚で遊技する、という遊び方ができる。
また、パチンコ機の羽物モードと同様に、喫茶店等での時間つぶしの代わりにリラックス・モードで遊技を行うこともでき、ホールにとっては昼間の客付きの良くない時間帯であっても集客効果を見込めるスロットマシンとして営業面での効果も大きくなる。
そして、このような本実施形態に係るリラックス・モードは、内部抽せん用の抽せんテーブルに所定の抽せん確率を設定するだけで実現でき、既存のスロットマシンに対しても直ちに適用が可能で、低コストで汎用性、拡張性に優れたスロットマシンとして広く提供することができる。
従って、本実施形態のスロットマシン1によれば、スロットマシンゲーム自体を楽しみたい遊技者や、待ち時間の調整や暇つぶしをしたい遊技者等に好適な新たな遊技状態(リラックス・モード、流し打ちモード)を備えた、従来には存在しない優れたスロットマシンを実現することができるようになる。
以上、本発明のスロットマシンの好ましい実施形態について説明したが、本発明に係るスロットマシンは上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、スロットマシンの内部抽せんにより抽せん,決定される入賞内容としては、小役,再遊技(リプレイ),ビッグボーナス(BB),レギュラーボーナス(RB),チャレンジタイム(CT),シングルチャレンジタイム(SCT),シングルボーナス(SB),ハズレなどを挙げてあるが、遊技媒体の賭け数に応じて遊技状態の抽せん確率に変化を持たせてボーナスゲームの高確率状態を実現できる限り、特段の限定等はない。
また、上述した実施形態のスロットマシンでは、使用する遊技媒体がメダル(コイン)の場合を示したが、本発明に係るスロットマシンに使用可能な遊技媒体はメダルに限られず、例えば、パチンコ球と同様の遊技球を遊技媒体として使用することもできる。このような遊技球を使用して遊技可能なスロットマシンは、パチロット等とも呼ばれ、本発明のスロットマシンとして適用可能である。
本発明は、遊技媒体として主にメダル(コイン)を使用して遊技が行われるスロットマシン(回胴式遊技機)に利用することができ、特に、ゲーム毎に内部抽せんを行うスロットマシンに好適に利用することができる。
本発明の一実施形態に係るスロットマシンを示す概略正面図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの内部構成を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンのリールの図柄配列の一例を示す、リールを展開した状態の正面図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの制御部を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンの内部抽せんに使用される乱数テーブルを示す説明図であり、(a)は乱数テーブル表、(b)は(a)に示す乱数テーブル表を円グラフに表したものである。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンで使用される内部抽せん用の抽せん確率テーブルを示す説明図であり、3枚賭けと1枚賭けの抽せん確率を対比させたものである。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンで使用される内部抽せん用の抽せん確率テーブルを示す説明図であり、1枚賭けの抽せん確率を設定1〜6ごとに異ならせたものである。 本発明の一実施形態に係るスロットマシンのゲーム処理の流れを示すフローチャートである。 (a),(b)は従来のスロットマシンに備えられる内部抽せん用の抽せん確率テーブルの概要を示す説明図である。
符号の説明
1 スロットマシン
2 前面パネル
3 表示窓
4 スタートレバー
5(5a,5b,5c) 停止ボタン
6 メダル投入口
7 BETボタン
8 遊技メダル払出口
9 スピーカ
10 制御部
20 ドラムユニット
21(21a,21b,21c) リール
30 ホッパー装置

Claims (8)

  1. スタート操作により複数のリールが回転し、停止操作により回転する各リールが停止し、停止した各リール上の図柄の配列に応じた数の遊技媒体が払い出されるスロットマシンであって、
    所定の内部抽せん用テーブルに設定された抽せん確率に基づいて、ゲーム毎に内部抽せんを行い、当該内部抽せんの結果に応じて各ゲームを制御する制御手段を備え、
    前記内部抽せん用テーブルに、1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数に応じて、異なる抽せん確率及び/又は異なる当せん内容が設定されることにより、
    前記制御手段が、1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が少ない場合に、1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が多い場合より、以下の式1で求められる可能ゲーム数が多くなるようゲームを制御することを特徴とするスロットマシン。
    式1:可能ゲーム数=投入遊技媒体数÷{1−(入賞払出数÷投入遊技媒体数)}
  2. 前記制御手段が、
    前記内部抽せんの結果に応じて、各ゲームを通常遊技状態及び特定遊技状態に制御するとともに、
    通常遊技状態における前記可能ゲーム数を、1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が少ない場合に、1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が多い場合より、多くなるようゲームを制御する請求項1記載のスロットマシン。
  3. 前記1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が少ない場合の当該賭け数が「1」であり、
    前記1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が多い場合の当該賭け数が「2」又は「3」である請求項1又は2記載のスロットマシン。
  4. 前記内部抽せん用テーブルに、前記1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が少ない場合の、以下の式2で求められる遊技媒体獲得率が、前記1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が多い場合より大きくなるよう、前記抽せん確率が設定される請求項1乃至3のいずれかに記載のスロットマシン。
    式2:遊技媒体獲得率=入賞払出数÷投入遊技媒体数
  5. 前記内部抽せん用テーブルに、前記1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が少ない場合の所定の小役の当せん確率及び/又は当該小役の入賞払出数が、前記1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が多い場合より、大きくなるよう、前記抽せん確率が設定される請求項1乃至4のいずれかに記載のスロットマシン。
  6. 前記内部抽せん用テーブルに、前記所定の小役の前記式2で求められる遊技媒体獲得率が、前記1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が少ない場合における前記式2で求められる遊技媒体獲得率の70%以上となるよう、前記抽せん確率が設定される請求項5記載のスロットマシン。
  7. 前記制御手段が、
    回転するリールの停止操作のタイミングに拘わらず、当該リールに付された前記内部抽せんの結果に応じた入賞図柄が、所定の停止制御範囲内に位置する場合には、当該入賞図柄が入賞となるよう当該リールを停止制御する場合に、
    前記所定の小役の入賞図柄が、常に前記停止制御範囲内に位置する間隔で、前記リール上に配置される請求項5又は6記載のスロットマシン。
  8. 表示及び/又は音声により所定の演出を行う演出手段を備える場合に、
    前記1回のスタート操作で投入される遊技媒体の賭け数が少ない場合に、前記演出手段が特定の演出を行う請求項1乃至7のいずれかに記載のスロットマシン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020032226A (ja) * 2019-11-05 2020-03-05 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

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