JP2007236599A - 炊飯器、炊飯器の鍋の仕切り板及び炊飯方法 - Google Patents

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保木本  明雄
Naoki Sugimoto
直樹 杉本
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Abstract

【課題】 硬さの異なる被炊飯物を一度に炊ける炊飯器、及び硬さの異なる被炊飯物を一度に炊くために炊飯器において使用する仕切り板、また、硬さの異なる被炊飯物を一つの鍋で一度に炊くことができる炊飯方法の提供。
【解決手段】 炊飯器は、被炊飯物を入れる鍋3内を仕切るための水が往来自由である一方被炊飯物が往来できない仕切り板50を備えている。仕切り板50は、鍋3に着脱自在であり、被炊飯物を入れる鍋3を所定の容積配分に区画できる鍋3の内断面の形状寸法に対応した形状寸法を有し、かつ被炊飯物よりも幅寸法又は直径寸法の小さい複数のスリット又は孔51を設けている。仕切り板50は、水加減の最高水位よりも高くしてあり、炊飯中の突沸により被炊飯物が越えられない高さ寸法を有する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、電気炊飯器に係り、特に異なった硬さの被炊飯物、例えばご飯を炊き分けることができる炊飯器と炊飯方法に関するものである。
近年、地球温暖化及び環境汚染の問題が地球規模において最優先課題として解決しなければならない時代に突入している。このうち、頻発する自然災害の一因が地球温暖化にあるとされていることから、地球温暖化の防止、すなわちCO排出量の数値目標が世界各国及び地域に設定されて、その目標達成に向けて様々な施策が打ち出され、我が国においても京都議定書での削減目標達成に向けた取り組みがなされている。かかる状況を踏えて、一般家庭で使用される電化製品もその対象となり、電気炊飯器も省エネルギー対策が急務となって、これまでさまざまな工夫がなされた炊飯器が特許文献で紹介されている。
ところで、ご飯の好みの硬さは、育った環境や、年齢あるいは健康状態など、さまざまな要因で人によって異なり、同居する家族においても一様ではない。しかし、一つの炊飯器で炊く場合には一種類の硬さであり、家族の誰かに合わせたものを他の家族も食べるというのが現状である。どうしても、好みに合わないというのであれば何度かに分けて炊くしかない。ここにおいて、一度の炊飯において、個人の好みに合わせてご飯の硬さを炊き分けることができると便利である。一度の炊飯で硬さの異なるご飯を炊き分けることができれば、エネルギーの消費も節減できる。
従来、一つの鍋釜の内部を仕切り板で仕切って炊飯するものとしては、特許文献1に開示された炊飯補助具がある。これはレトルト製品を作るためのものであって、包装袋に入れた被炊飯物を何段か縦に重ねて炊飯するためのものである。すなわち、生米と水と封入気体とを入れて密封した包装袋を収容し、かつ炊飯時の加熱により膨張する包装袋の容積を一定以下に規制するための規制枠と、複数個の規制枠を筒心方向に重ねて収容するための筒と、その筒に収容された規制枠の間に介装される仕切り板とを備えていて、仕切り板はその終端縁が筒の内周面と略密接する大きさに形成され、仕切り板には規制枠の底壁に臨む貫通孔が形成されているとともに、規制枠の底壁に通水孔が形成されているものであり、いわば蒸篭の構造を有する炊飯補助具である。
特許3432024号公報(0008,0010、図1)
しかしながらこの従来例の炊飯補助具では硬軟ご飯の炊き分けはできなかった。したがって、以上のような状況から、硬さの異なるご飯を二度に分けて炊く必要がなく、一度の炊飯で硬さの異なるご飯を炊くことのできる炊飯器が求められている。
本願の発明者は、上記の問題点を解決すべく種々検討を行った結果、鍋の内部を水の往来が自由な仕切り板で必要なブロックに仕切り炊飯を行なうことによって、硬さの異なる被炊飯物を一度に炊くことができることを見出し、本発明の炊飯器を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は、簡単な構成によって、硬さの異なる被炊飯物を一度に炊ける炊飯器を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、硬さの異なる被炊飯物を一度に炊くために、炊飯器において使用する仕切り板を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、硬さの異なる被炊飯物を一つの鍋で一度に炊くことができる炊飯方法を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1の炊飯器は、被炊飯物を入れる鍋と、前記鍋を収容する開口部及び該鍋内の被炊飯物を加熱する加熱手段並びに前記加熱手段を制御して被炊飯物の炊飯及び保温制御を行なう制御手段を有する炊飯器本体と、前記鍋及び前記炊飯器本体の開口部を塞ぐ蓋体と、を備えた炊飯器において、前記炊飯器は、前記鍋に着脱自在で前記鍋内を所定の容積配分に区画するための仕切り板を備えており、該仕切り板は、前記鍋の内断面の形状寸法に対応した形状寸法を有しかつ被炊飯物の粒径よりも幅寸法又は直径寸法の小さい複数のスリット又は孔が設けられていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の炊飯器において、前記仕切り板は、前記鍋における水加減の最大水位よりも高い高さ寸法を有することを特徴とする。
請求項3の発明は、炊飯器の鍋の仕切り板において、炊飯器の鍋に着脱自在な、前記鍋内を所定の容積配分に区画するための仕切り板であって、前記鍋の内断面の形状寸法に対応した形状寸法を有しかつ被炊飯物の粒径より幅寸法又は直径寸法の小さい複数のスリット又は孔を設け、前記鍋における水加減の最大水位よりも高い高さ寸法を有することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の炊飯器の鍋の仕切り板において、前記仕切り板は、所定位置で垂直方向に分断され、該分断された板が相互にヒンジ機構で連結されており、該ヒンジ機構により前記鍋内を所定の容積配分に区画可能であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3又は4に記載の炊飯器の鍋の仕切り板において、前記仕切り板の両端面の上端部には鍋の内壁に沿って密着する支持板がそれぞれ取り付けられていることを特徴とする。
請求項6の発明は、炊飯器による炊飯方法において、炊飯器による炊飯方法において、ひとつの鍋を、水が往来自由である一方被炊飯物が往来できない仕切り板によって仕切り、各区画された部分に異なる量の被炊飯物を入れて一度に炊き上げることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項6に記載の炊飯方法において、被炊飯物を鍋に入れて水加減をした後、仕切り板を装着し、該仕切り板を境にした被炊飯物の量を増減することによって被炊飯物の硬軟を調整することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項6に記載の炊飯方法において、前記ヒンジ機構を用いた仕切り板を所定の区切り位置に装着し、被炊飯物を鍋に入れて水加減をした後、該仕切り板を境にした被炊飯物の量を増減することによって被炊飯物の硬軟を調整することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項6に記載の炊飯方法において、被炊飯物を鍋に入れて水加減をした後、前記ヒンジ機構を用いた仕切り板を所定の区切り位置に装着することによって、水加減に対する被炊飯物の量を増減させ、該仕切り板を境にした被炊飯物の硬軟を調整することを特徴とする。
本発明は上記の構成を備えることにより、以下に示すような優れた効果を奏する。すなわち、請求項1の発明によれば、被炊飯物を入れる鍋内を仕切るための、水が往来自由であってかつ被炊飯物が往来できない構造の仕切り板を備えたので、仕切り板を境にした米など被炊飯物の量を変えることによってご飯の硬軟を調整することができる。したがって複数の好みに応じた硬さのご飯を提供することができる。また、二度炊きに比べて炊飯や保温に要するエネルギーを節約できる。
請求項2の発明によれば、炊飯器における仕切り板は、炊飯中の突沸によっても被炊飯物が越えないように、水加減の最大水位よりも高い高さ寸法を有することによって、仕切られた区画ごとの被炊飯物の量を一定に保つことができる。
請求項3の発明によれば、鍋の仕切り板は、炊飯器の鍋に着脱自在な、鍋内を所定の容積配分に区画するための板であって、鍋の内断面の形状寸法に対応した形状寸法を有しかつ米粒よりも幅寸法又は直径寸法の小さい複数のスリット又は孔を設け、鍋における水加減の最大水位よりも高い高さ寸法を有するから、水が往来自由であったとしても被炊飯物は往来できないので、仕切り板を境にした米など被炊飯物の量を変えることによって、ご飯の硬軟を調整することができる。また、このような簡単な構造で所期の効果が得られ、経済的に安価である。
請求項4の発明によれば、仕切り板は、所定の位置で垂直方向に分断され、その分断された板が相互にヒンジ機構で連結されており、かかるヒンジ機構により鍋内を所定の容積配分に区画することが可能である。ヒンジ機構により簡単に区画の容積配分を調整することにより、ご飯の硬軟を調整することができる。また、炊飯を行わない時には、仕切り板をヒンジ機構により折りたたみコンパクトにして保管し、商品の梱包が簡単になる。
請求項5の発明によれば、仕切り板は、その両端面の上端部には鍋の内壁に沿って密着する支持板がそれぞれ取り付けられていることにより、仕切り板の転倒やがたつきのおそれがない。
請求項6ないし請求項9の発明によれば、炊飯方法において、炊飯器のひとつの鍋を、水が往来自由であってかつ被炊飯物が往来できない仕切り板によって仕切り、各区画された部分に異なる量の被炊飯物を入れることにより、一度に硬さの異なる被炊飯物を炊き上げられ、また、米を鍋に入れて水加減をした後、仕切り板を装着し、仕切り板を境にした被炊飯物の量を増減することによって被炊飯物の硬軟を調整することができる。あるいは、ヒンジ機構により区画の容積配分を簡単に調整して、ご飯の硬軟を炊き分けるべき範囲を調整することができる。さらに、ヒンジ機構により区画の容積配分を簡単に調節して、被炊飯物の総量自体を増減させることなく被炊飯物の硬軟を調整することができる。
以下、図面を参照して、本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための炊飯器、その鍋の仕切り板及び炊飯方法を例示するものであって、本発明をこの炊飯器、その鍋の仕切り板及び炊飯方法に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適用し得るものである。
図1は、本発明の一実施例に係る炊飯器の断面図である。図2は、仕切り板の平面図であり、炊飯器の鍋に仕切り板を装着した状態を示すものである。図3は、仕切り板を装着した図2の鍋の断面図である。図4は、図2及び図3の鍋の斜視図である。図5は、炊飯方法の実施例を示す鍋の断面図である。図6は、ヒンジ機構を備えた仕切り板の平面図である。図7は、図6に示した仕切り板の正面図である。
本発明の実施例に係る炊飯器1は、例えば図1に示すように、被炊飯物を入れる鍋3と、この鍋を着脱自在に収容する開口部及び鍋内の被炊飯物を加熱する誘導加熱コイル5等並びに器外へ連通する通気孔23a及び排気孔23bを有する炊飯器本体2と、鍋3及び炊飯器本体2の開口部を塞ぐ蓋体4と、誘導加熱コイル5及び側面ヒータ6等を制御して被炊飯物の炊飯及び保温を行なう制御手段とを備え、炊飯器本体2に、通気孔23a及び排気孔23bを開閉するシャッター機構25を設け、制御手段は炊飯器本体内部の温度が所定温度以上の期間は通気孔23a及び排気孔23bを開き、また所定温度以下の期間は通気孔23a及び排気孔23bを閉鎖するようにシャッター機構25を制御する構成となっている。
炊飯器本体2は、その内部に鍋3を収容する非金属材料で成形された有底筒状の内ケース21と、この内ケースを覆う外ケース22とを有し、内ケース21内に鍋3が着脱自在に収容されるようになっている。内ケース21は、その上端部に外周へ突出したフランジ21aが形成されている。鍋3は、その上端開口部に外方に張り出すフランジ31が形成されており、このフランジ31が内ケース21のフランジ21aに掛るように載置される。内ケース21は、その底部付近の外周囲に誘導加熱コイル5が配設される。この誘導加熱コイル5は、鍋3の外周面までの距離が一定になるように耐熱性樹脂材料で成形されたコイルカバー(図示省略)に支持されている。また、内ケース21には、上方開口部と誘導加熱コイル5との間に側面ヒータ6が配設されている。
蓋体4は、枠体42の上下に表蓋41及び蓋カバー48をそれぞれ取り付け、蓋カバー48を介して枠体に内蓋43が装着された構成を有し、炊飯器本体2の内ケース21の上方開口部を覆うように取り付けられている。その取り付けは、枠体42をヒンジ部材44と枢支ピン45とを用いて炊飯器本体2に軸支した構成となっている。また枠体42と内蓋43の間には、蓋カバー48に覆われて蓋ヒータ49が配設されるとともに、蓋温度センサ(図示省略)が設けられている。さらに、内蓋43には、炊飯器本体2内の圧力を調整する圧力調整弁4a及び安全弁4bが装着されている。蓋カバー48は枠体42に固定され、内蓋43は蓋カバー48を覆って枠体42に着脱自在に支持されている。圧力調整弁4aは、図示しないソレノイドにより一連の炊飯工程のうち沸騰維持工程で作動される。表蓋41には、鍋内の炊飯物が吹きこぼれて一気に飛び出すのを防止する吹きこぼれ防止蓋4cが着脱自在に装着されている。
内蓋43の外周囲には、鍋のフランジ部31と内蓋43をシールする鍋パッキン46が外枠50に支持されて装着されている。また、ヒンジ部材44の反対側には、内ケース21の上端部に形成された係止部材47aが設けられ、枠体42に設けた係止レバー47bに係止されて蓋体4を閉じた状態に支持するようになっている。炊飯器本体内に鍋3を収容して蓋体4で覆うと、鍋パッキン46が鍋3の開口縁部に圧接して鍋3が閉鎖される。
炊飯器本体2は、外ケース22の前面に操作プレート7が装着されている。この操作プレート7には、電源スイッチ7a、炊飯スタートスイッチ、メニュー選択スイッチ、保温スイッチ等(図示せず)のスイッチ類の操作釦及び表示パネル7bが装着されており、これらの部品のうち、表示パネル7bには操作制御基板8に取り付けられた電子部品(図示省略)によって選択された炊飯メニュー等が表示される。
炊飯器本体2には、誘導加熱コイル5、側面ヒータ6及び蓋ヒータ49等へ電力を供給・制御する電源制御基板10が通気孔23aに近接した箇所に配設されている。この電源制御基板10には、半導体素子からなるインバータ、スイッチング素子、タイマー素子等の電子部品が装着されている。これらの電子部品のうち、特にインバータ9は作動時に発熱するのでヒートシンク、或いは冷却ファンによって冷却される。また、炊飯器本体2は、その底部23の中央部に鍋3の底面に接触するようにして温度検出センサ32が設けられている。さらに炊飯器本体2又は蓋体4のいずれかに外気温度を検知する外気温センサ(図示省略)が設けられている。この外気温センサの出力は、制御装置に入力されて、冷却用ファン11或いはシャッター機構25が作動される。
炊飯器本体2の底部23には、図1の左右に、空気を吸気する通気孔23a及び吸気された空気を排出する排気孔23bが形成され、通気孔23aに近接した位置に冷却ファン11が配設されている。この冷却ファン11は、図示しないモータにより作動される。
通気孔23a及び排気孔23bは、底部23に所定の幅長及び長さを有する複数本の細溝、いわゆるスリットで形成されている。また、これらのスリットからなる通気孔23a及び排気孔23bは、それぞれのスリットを塞ぐ幅長及び長さを有する板状体からなる開閉扉、すなわちシャッター板23a’、23b’で開閉される。その開閉は、各シャッター板23a’、23b’が作動板24に連結されて、この作動板24がソレノイド12によって移動されることによって通気孔23a及び排気孔23bがそれぞれ開閉される。この作動板24は、炊飯器本体の底部23に設けたガイド機構26でガイドされながら底部で摺動可能になっている。シャッター機構25は、各シャッター板23a’、23b’を有する作動板24と、この作動板を作動させるソレノイド12とで構成されている。
本発明は、例えばこのような被炊飯物を入れる鍋3と、鍋3を収容する開口部及び鍋内の被炊飯物を加熱する加熱手段並びに加熱手段を制御して被炊飯物の炊飯及び保温制御を行なう制御手段を有する炊飯器本体2と、鍋及び炊飯器本体の開口部を塞ぐ蓋体4とを備えた炊飯器において、鍋内を仕切るための水が往来自由である一方被炊飯物が往来できない仕切り板50を備えたものである。すなわち、図2に示すような鍋3の内を仕切る仕切り板50が、鍋3の中に着脱自在に設けられる。図2の例では、仕切り板50は、鍋3の中心を通る一枚の板であり鍋をその直径で2分割している。
この仕切り板50は、炊飯器の鍋3を所定の容積配分に区画することができる。図3及び図4に示すように、その輪郭は鍋の内断面の形状寸法に対応した形状寸法を有し、かつ板には米粒などの被炊飯物よりも幅寸法又は直径寸法の小さい複数の丸い貫通孔51を設けてある。孔はまたスリットであってもよく、水の往来が自由であり炊飯される米粒などが通過しなければよい。鍋3に着脱自在なように、仕切り板50の両端面の上端部50aには鍋の内壁に沿って密着する支持板52がそれぞれ取り付けられているので、これによって仕切り板50の転倒やがたつきを防ぐことができる。仕切り板50の高さは、図5に示すような水加減の最高水位50bよりも高くしてあり、炊飯中に突沸したときも米が越えられない高さ寸法を有している。
また、図6、図7に示すように、仕切り板50は、垂直方向に分断して、その分断された板がヒンジ53で連結された構造になされて、ヒンジ部分を中心に角度が自由に変更できるようにすることもできる。かかるヒンジ機構を備えた仕切り板によれば、鍋3内を所定の容積配分にする区画に適宜調節することができる。
このような仕切り板50の材質としては、アルミニウム材、銅材などの熱伝導の良い材質で作るのがよい、またステンレス鋼材や、硬質の耐熱性プラスチックでもよい。熱伝導の良好なアルミニウムや銅を使用すると熱が速やかにかつ均一に鍋3の内全体に伝わり、効率のよい加熱ができる。また、アルミニウムや銅だけでなくそれらとステンレス鋼材とのクラッド材で構成すれば、厚さが薄くても強度を保つことができる。仕切り板50を熱伝導性の良い材料で形成することにより、炊飯器が炊飯・蒸らし及び保温時に消費するエネルギーを減少させることができる。仕切り板50は、アルミニウム材を中間層にしてステンレス鋼材で挟んだクラッド材で形成すれば、両面がステンレス鋼材のため傷がつきにくく、汚れを落とすことが容易であり清潔に維持できる。
また本発明は、上述のような仕切り板50を用いる炊飯器による炊飯方法である。図5に示したように、ひとつの鍋を、水が往来自由である一方被炊飯物が往来できない仕切り板によって仕切り、各区画された部分に異なる量の被炊飯物を入れて一度に炊き上げる炊飯方法である。仕切り板50は、複数の孔51が開けてあるので、水は自由に往来し沸騰状態は仕切り板の両側で変わらない。しかし、孔51の大きさは炊飯される米などよりも小さく、また仕切り板50の高さも最高水位50bよりも高くしてあり、突沸時にも被炊飯物が越えられないくらいの高さがあるので、両側の米は混ざることはなく炊飯が行なわれ、仕切られた区画ごとに所期の硬さのご飯が得られる。
この場合、米を鍋3に入れて研ぎ、あるいは洗米したものを鍋に入れて、全体の水加減をした後で仕切り板50を装着し、仕切り板50を境にした米の量を増減することによってご飯の硬軟を調整すると、米の量を増やした方は硬めに、減らした方は軟らかめに炊き上がる。
図6、図7に示すヒンジ53を備えた仕切り板50を用いると、炊飯方法において、次のような調整ができる。ヒンジ機構を用いて仕切り板50を所定の区切り位置に装着し、被炊飯物を鍋3に入れて水加減をした後、仕切り板50を境にした被炊飯物の量を増減することによって被炊飯物の硬軟を調整することができる。また、被炊飯物を鍋3に入れて水加減をした後、ヒンジ機構を用いて仕切り板50を所定の区切り位置に装着することによって、水加減に対する被炊飯物の量を増減させ、仕切り板50を境にした被炊飯物の硬軟を調整することもできる。
図6に示したように、ヒンジ53を直角に開き、鍋3内を3対1の割合に区切った場合には、例えば、家族4人のうち1人がご飯の軟らかめの炊き上がりを希望するときは、かかる90度に区切られた部分の米の量を減らすことによって米に対する水の割合が高くなり、区切られた部分のみ軟らかな炊き上がりを実現できる。もっとも、鍋3の内容積配分の区切りはこの割合に限られるものではなく、ヒンジ機構であるので他の割合で区切ることも自由にできる。また、米を入れて水加減をした後でヒンジ53を作動させると、ヒンジ53を動かして区切りが狭くなった区画内に関しては、米の量が不変である一方で水の量が減ってご飯を硬めに炊くことができ、区切りが広くなった区画内に関しては、水の量が増えてご飯を軟らかめに炊くことができる。したがって、被炊飯物の総量自体を増減させることなく被炊飯物の硬軟を調整することができる。
また、仕切り板50の区切りに従い、白米と玄米といった異なる種類の被炊飯物を一度の炊飯で炊き分けることもできる。特に、玄米は白米より若干多めの水加減で炊く必要があるので、仕切り板50を用いて玄米の量を減らしたりヒンジ53を用いて水の割合を増やすなどして簡単に適度な炊き上がりを実現することができる。
以上には、仕切り板50が、鍋3の中心を直径方向あるいは半径方向に2分割したものを示したが、必要により3分割あるいはそれ以上分割するものを用いることができる。3分割以上であれば支持板52がなくても仕切り板は鍋の中を傾かないで分割できるので、支持板を設ける必要がなくなる。そしてこの場合、3分の2は同じ量で3分の1は少なめで炊くとか、あるいはすべて異なる量にするなど使い方は自由である。
仕切り板50の貫通孔51は、図示のような丸型に限らず細長いスリットその他矩形、楕円形など任意の形状の孔でよく、要は仕切られた部分の水が往来自由であってかつ被炊飯物が往来できない大きさであればよい。
本発明によれば、炊飯器本体に収容する鍋を仕切る仕切り板を形成したので、簡単な構成によって、硬さの異なるご飯を一度に炊ける炊飯器を提供することができる。このため、エネルギーが有効活用でき、省エネルギー化に有効である。
図1は、本発明の一実施例に係る炊飯器の断面図である。 図2は、仕切り板の平面図であり、炊飯器の鍋に仕切り板を装着した状態を示すものである。 図3は、仕切り板を装着した図2の鍋の断面図である。 図4は、図2及び図3の鍋の斜視図である。 図5は、炊飯方法の実施例を示す鍋の断面図である。 図6は、ヒンジ機構を備えた仕切り板の平面図である。 図7は、図6に示した仕切り板の正面図である。
符号の説明
2 炊飯器本体
3 鍋
4 蓋体
4a 圧力調整弁
4b 安全弁
4c 吹きこぼれ防止蓋
5 誘導加熱コイル
6 側面ヒータ
7 操作プレート
7a 電源スイッチ
7b 表示パネル
8 操作制御基板
9 インバータ
10 電源制御基板
11 冷却ファン
12 ソレノイド
21 内ケース
22 外ケース
23a 通気孔
23b 排気孔
24 作動板
25 シャッター機構
31 鍋のフランジ部
32 鍋底温度センサ
41 表蓋
42 枠体
43 内蓋
46 鍋パッキン
48 蓋カバー
49 蓋ヒータ
50 仕切り板
50a 上端部
50b 最高水位
51 貫通孔
52 支持板
53 ヒンジ

Claims (9)

  1. 被炊飯物を入れる鍋と、前記鍋を収容する開口部及び該鍋内の被炊飯物を加熱する加熱手段並びに前記加熱手段を制御して被炊飯物の炊飯及び保温制御を行なう制御手段を有する炊飯器本体と、前記鍋及び前記炊飯器本体の開口部を塞ぐ蓋体と、を備えた炊飯器において、前記炊飯器は、前記鍋に着脱自在で前記鍋内を所定の容積配分に区画するための仕切り板を備えており、該仕切り板は、前記鍋の内断面の形状寸法に対応した形状寸法を有しかつ被炊飯物の粒径よりも幅寸法又は直径寸法の小さい複数のスリット又は孔が設けられていることを特徴とする炊飯器。
  2. 前記仕切り板は、前記鍋における水加減の最大水位よりも高い高さ寸法を有することを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  3. 炊飯器の鍋に着脱自在な、前記鍋内を所定の容積配分に区画するための仕切り板であって、前記鍋の内断面の形状寸法に対応した形状寸法を有しかつ被炊飯物の粒径より幅寸法又は直径寸法の小さい複数のスリット又は孔を設け、前記鍋における水加減の最大水位よりも高い高さ寸法を有することを特徴とする炊飯器の鍋の仕切り板。
  4. 前記仕切り板は、所定位置で垂直方向に分断され、該分断された板が相互にヒンジ機構で連結されており、該ヒンジ機構により前記鍋内を所定の容積配分に区画可能であることを特徴とする請求項3に記載の炊飯器の鍋の仕切り板。
  5. 前記仕切り板の両端面の上端部には鍋の内壁に沿って密着する支持板がそれぞれ取り付けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の炊飯器の鍋の仕切り板。
  6. 炊飯器による炊飯方法において、ひとつの鍋を、水が往来自由である一方被炊飯物が往来できない仕切り板によって仕切り、各区画された部分に異なる量の被炊飯物を入れて一度に炊き上げることを特徴とする炊飯方法。
  7. 前記炊飯方法において、被炊飯物を鍋に入れて水加減をした後、仕切り板を装着し、該仕切り板を境にした被炊飯物の量を増減することによって被炊飯物の硬軟を調整することを特徴とする請求項6に記載の炊飯方法。
  8. 前記炊飯方法において、前記ヒンジ機構を用いた仕切り板を所定の区切り位置に装着し、被炊飯物を鍋に入れて水加減をした後、該仕切り板を境にした被炊飯物の量を増減することによって被炊飯物の硬軟を調整することを特徴とする請求項6に記載の炊飯方法。
  9. 前記炊飯方法において、被炊飯物を鍋に入れて水加減をした後、前記ヒンジ機構を用いた仕切り板を所定の区切り位置に装着することによって、水加減に対する被炊飯物の量を増減させ、該仕切り板を境にした被炊飯物の硬軟を調整することを特徴とする請求項6に記載の炊飯方法。
JP2006062583A 2006-03-08 2006-03-08 炊飯器、炊飯器の鍋の仕切り板及び炊飯方法 Pending JP2007236599A (ja)

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