JP2007235404A - 広帯域アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 グランド板を小形化することができる、広帯域アンテナ装置を提供すること。
【解決手段】 グランド板12Aと、このグランド板の上部でグランド板が延在する面と同一平面(x、y)上に設けられた楕円形の放射素子14とを有する広帯域アンテナ装置10Aにおいて、グランド板12Aの上縁12uが半楕円形をしている。グランド板12Aと放射素子14とは基板16上に形成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、広帯域アンテナ装置に関し、特に、UWB(Ultra Wide band)用アンテナに関する。
UWBとは、その名の通り超広帯域無線を意味し、中心周波数の25%以上、または1.5GHz以上の帯域幅を占有する無線伝送方式を指す広義の用語である。一言でいうと、超広帯域の短パルス(通常1ns以下)を用いて通信し、無線に革命を起こすような技術である。
従来の無線とUWBとの決定的な違いは、搬送波の有無だといえる。従来の無線では、搬送波と呼ばれるある周波数の正弦波を様々な方法で変調し、データを送受信する。これに対して、UWBではその搬送波を使わない。UWBの定義にも書いたように、超広帯域の短パルスを用いる。
UWBはその名のとおり、超広帯域な周波数帯域をもっている。一方、従来の無線は狭い周波数帯域しかもっていない。それは、周波数帯域の狭いほうが電波を活用できるからである。電波は有限な資源である。では、どうしてUWBは超広帯域であるにも拘らず、注目されているかというと、各周波数での出力エネルギーにある。UWBは周波数帯域が広い代わりに各周波数での出力が非常に小さい。その大きさは、ノイズに埋もれてしまうくらいなので、他の無線通信との干渉は非常に少ないといえる。FCC(Federal Communications Commission:米連邦通信委員会)が許可するのに条件付きとしたのも、他の無線通信との干渉が問題とならないように配慮したためである。
UWBは超広帯域であるため、既存の無線通信サービスと帯域がかぶってしまう。そのため、現在はUWBの帯域は3.1GHzから10.6GHzの間に限定されている状況にある。
また、アンテナは基本的に共振現象を利用している。アンテナはその長さによって共振する周波数が決まってしまうのであるが、多くの周波数成分を含むUWBでは共振させることが難しい。したがって、送信したい電波の周波数帯域が広くなればなるほど、その分アンテナの設計が難しくなる。
太陽誘電は、近距離無線通信の世界で、大容量データ伝送と低消費電力を同時に実現できる次世代技術として、今最も注目を集めているUWB向けに、10mm×8mmの形状で厚さわずか1mmという超小型のセラミックチップアンテナの開発に成功した。このアンテナの開発により、今まで軍事用途に限られていたUWBを、PDP(Plasma Display Panel)テレビやデジタルカメラ等デジタル機器同士のデータを超高速でつなぐなどの民生用途に広げ、モバイルまで視野に入れた機器の小型化が可能となる。
尚、このようなUWB用アンテナは、Bluetooth(商標)や無線LAN(Local Area Network)等の用途に使用され得る。
Bluetoothは、比較的狭い範囲での音声およびデータのワイヤレス通信を、デスクトップおよびノートトップコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、プリンタ、スキャナ、デジタルカメラ、さらには家電製品の間で実現する先端テクノロジーのための一般公開された規格である。Bluetoothは、地球のどこでも利用できる2.4GHz帯域の電波を使って動作するので世界中で利用できる。簡単に言えば、Bluetoothを利用するとデジタル周辺機器との接続にケーブルは不要となり、ケーブル接続にともなう面倒はすべて過去のものとなる。
無線LANとは、電波や赤外線など、有線ケーブル以外の伝送路を利用したLANをいう。
従来から種々の広帯域アンテナ装置が提案されている。例えば、目的とする周波数特性に合わせ込んだ広帯域アンテナ装置を形成し、不必要な周波数帯域からの被干渉、目的外の周波数帯域への与干渉を低減させることができる広帯域アンテナ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示されている広帯域アンテナ装置は、平面導体地板と、この平面導体地板の面上に当該平面導体地板と交差する方向に立てられて使用される平面放射導体とを有する。平面放射導体の外周部、あるいは、その近傍に給電点が設けられている。平面放射導体には、当該平面放射導体の一部分を切り取ることにより形成する切取部分を1つ以上設けている。
また、コスト面や使用目的、あるいは、機器への実装面などの問題に対応し、製造コストを安価にし、広帯域で、かつ、小型の広帯域アンテナ装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2に開示されている広帯域アンテナ装置は、平面導体地板と、この平面導体地板の面上に当該平面導体地板と交差する方向に立てられて使用される多角形平面放射導体とを有する。そして、多角形平面放射導体の頂点を給電点としている。
さらに、放射導体として平面状放射導体を用いた広帯域アンテナ装置であって、より小型化が可能な広帯域アンテナ装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。この特許文献3に開示されている広帯域アンテナ装置は、平面導体地板と、この平面導体地板の面上に当該平面導体地板と交差する方向に立てるように配置されている平面放射導体とを有する。平面放射導体は、平面導体地板の面上に立てられた状態にあるときに、平面導体地板と交差する方向に並べて配置するようにされる複数の導体部分を有する。導電率が概ね0.1以上10.0以下となる低導電率部材によって、複数の導体部分の間を接続して形成している。
また、低背位化した広帯域アンテナ装置が知られている(例えば、特許文献4参照)。この特許文献4に開示されている広帯域アンテナ装置は、電力を伝送するための給電線により接続され、少なくともその一部が互いに対向するように配設された導体地板と放射導体とを備えている。導体地板と放射導体の対向する部位の間に、使用無線周波数における導電率が概ね0.1以上10以下となる物質を介在させている。
一方、本発明者らは、広帯域化が可能で、周波数特性の改善を図ることができるUWB用アンテナを既に提案している(例えば、特許文献5参照)。この特許文献5に開示されたUWB用アンテナは、上側誘電体と、下側誘電体と、それらの間に挟まれた導体パターンとから成る放射素子を備えている。導体パターンは、前面の略中央部に給電点を持ち、この給電点から右側面および左側面へそれぞれ所定の角度で広がる右側テーパ部および左側テーパ部を持つ逆三角形部分と、この逆三角形部分の上辺に底辺が接する矩形部分とから構成されている。尚、導体パターンの給電点には、その導体パターン(放射素子)と同一平面内に延在するグランド板が電気的に接続される。
さらに、本発明者らは、放射素子を楕円形にした広帯域楕円リングアンテナを発表している(例えば、非特許文献1参照)。
特開2003−273638号公報 特開2003−283233号公報 特開2003−304114号公報 特開2003−304115号公報 特開2005−94437号公報 服部、近藤、山内、中野、"広帯域楕円形アンテナ、"電子情報通信学会総合大会、B−1−104、大阪、3月2005年
上述した特許文献1〜3に開示された広帯域アンテナ装置では、平面放射導体は、平面導体地板の面上に当該平面導体地板と交差する方向に立てられている。そのため、広帯域アンテナ装置の背が高くなってしまう。
一方、特許文献4に開示された広帯域アンテナ装置では、導体地板と放射導体とが互いに対向するように配設されるので、ある程度の厚さがあり、薄型化が困難である。
また、特許文献5に開示されたUWB用アンテナでは、放射素子が導体パターンを上側誘電体と下側誘電体とで挟み込む構造を有するので、上記特許文献4の場合と同様に、ある程度の厚さがあり、薄型化には不向きである。
非特許文献1で発表された広帯域楕円形リングアンテナでは、楕円形の放射素子の長軸方向の外径が24mmであるのに対して、グランド板が45mmの正方形をしており、放射素子の寸法に比較してグランド板の寸法が大きいという問題がある。そこで、広帯域楕円形リングアンテナのグランド板を小形することが望まれている。
したがって、本発明の課題は、グランド板を小形化することができる、広帯域アンテナ装置を提供することにある。
本発明によれば、グランド板(12A;12B)と、該グランド板の上部で前記グランド板が延在する面と同一平面(x、y)上に設けられた楕円形の放射素子(14)とを有する広帯域アンテナ装置(10A;10B)において、前記グランド板(12A;12B)の上縁(12u)が半楕円形をしていることを特徴とする広帯域アンテナ装置(10A;10B)が得られる。
上記本発明の広帯域アンテナ装置において、前記グランド板(12B)の下部が、中央部を残して両側角部が削除されていることが好ましい。前記グランド板(12A;12B)と前記放射素子(14)とが基板(16)上に形成されて良い。前記放射素子(14)と前記グランド板(12A;12B)との間が所定の給電間隔(ΔFD)だけ離間していて良い。また、前記楕円形の長軸方向(x)の外径(2aout)と前記楕円形の短軸方向(y)の外径(2bout)との比は、例えば、8:5であって良い。前記楕円形の放射素子(14)が、当該楕円形と同心(O)の楕円開口(14a)を持つことが好ましい。前記楕円形の短軸方向(y)における前記楕円開口(14a)の内径(2bin)は、例えば、前記楕円形の短軸方向(y)の外径(2bout)の半分であって良い。また、楕円形の長軸方向(x)における前記楕円開口(14a)の内径(2ain)は、前記楕円形の長軸方向(x)の外径(2aout)の半分以下であることが好ましい。
尚、上記括弧内の符号は、本発明の理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、これらに限定されないのは勿論である。
本発明では、楕円形の放射素子と対向するグランド板の上縁が半楕円形をしているので、グランド板を小形化できるという効果を奏する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
最初に図1及び図2を参照して、本発明の理解を容易にするために、本発明者らが先に発表した従来の広帯域アンテナ装置10について説明する。図1は広帯域アンテナ装置10の平面図であり、図2は広帯域アンテナ装置10に使用される放射素子14を拡大して示す拡大平面図である。
広帯域アンテナ装置10は、グランド板12と放射素子14とから構成されている。ここでは、図1に示されるように、放射素子14の中心を原点Oにとり、横方向(幅方向、水平方向)にx軸を取り、縦方向(長さ方向、上下方向)にy軸を取っている。
グランド板12は、幅(横)Lx、長さ(縦)Lyを持つ矩形形状をしている。図示の例では、幅(横)Lxが45mmで、長さ(縦)Lyが45mmである。すなわち、グランド板12は一辺の長さが45mmの正方形をしている。
このグランド板12の上端(上辺)12uに近接して中央より右側よりに、放射素子14が配置されている。この放射素子14は、グランド板12が延在する面と同一平面(x、y)上に設けられた扁平形状をしている。放射素子14は導体板から成る。したがって、上記特許文献5に開示されたUWB用アンテナの放射素子のような誘電体を用いていない。
以下、図2を参照して、放射素子14の構成について詳述する。放射素子14は楕円形をしている。すなわち、楕円のx方向(長軸方向)の外径を2aout、y方向(短軸方向)の外径を2boutとすると、放射素子14の外形は、平面(x、y)上、x/aout +y/bout =1(aout>bout>0)で表される楕円形状をしている。図示の例では、長軸方向(x方向)の外径2aoutは24mmであり、短軸方向(y方向)の外径2boutは15mmである。すなわち、楕円形の長軸方向の外径2aoutと楕円形の長軸方向の外径2boutとの比が、8:5である。
図2に示されるように、放射素子14とグランド板12との間は、所定の給電間隔ΔFDだけ離間している。この給電間隔ΔFDを介して、グランド板12へのグランド給電点Q、放射素子14への信号給電点Poが設けられている。図示の例では、この給電間隔ΔFDは0.375mmである。
図示の例では、楕円形の放射素子14は、当該楕円形と同心Oの楕円開口14aを持っている。但し、この楕円開口14aは無くても良い。ここでは、楕円形のx方向(長軸方向)における楕円開口14aの内径(すなわち、x方向の内径)を2ainで、楕円形のy方向(短軸方向)における楕円開口14aの内径(すなわち、y方向の内径)を2binで表している。
図示の例では、y方向の内半径binを、bin=3.75mmに設定している。したがって、y方向の内径2binは7.5mmである。換言すれば、楕円形のy方向(短軸方向)における楕円開口14aの内径(y方向の内径)2binは、楕円形のy方向(短軸方向)の外径2boutの半分に等しい。また、図示の例では、x方向の内半径ainを、ain=6mmに設定している。したがって、x方向の内径2ainは12mmである。換言すれば、楕円形のx方向(長軸方向)における楕円開口14aの内径(x方向の内径)2ainは、楕円形のx方向(長軸方向)の外径2aoutの半分に等しい。すなわち、楕円形の放射素子14の外径と内径の比は2:1となっている。
とにかく、従来の広帯域アンテナ装置10では、楕円形の放射素子14に比較してグランド板12の寸法が大きいので、グランド板12を小形化することが望まれていた。
図3を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る広帯域アンテナ装置10Aについて説明する。図3において、(a)は広帯域アンテナ装置10Aの平面図、(b)は広帯域アンテナ装置10Aの側面図である。図示の広帯域アンテナ装置10Aは、グランド板の形状が相違している点を除いて、図1に図示した広帯域アンテナ装置10と実質的に同様の構成を有する。従って、グランド板に12Aの参照符号を付してある。但し、図3に示した広帯域アンテナ装置10Aは、比誘電率εが2.6で、厚さtが0.5mmの基板16上に、楕円形の放射素子14とグランド板12Aとが印刷により形成されている。図3に示されるように、放射素子14の中心を原点にとり、横方向(幅方向)にx軸を取り、縦方向(長さ方向)にy軸を取り、厚さ方向(高さ方向)をz軸に取っている。
尚、基板16としては、高周波帯域での損失が低いテフロンなどの誘電体基板が使用される。楕円形の放射素子14とグランド板12Aとは、基板16上に形成された銅箔をエッチングすることによって形成しても良い。一方、基板16としてセラミック基板を使用した場合には、銀ペーストにより、楕円形の放射素子14とグランド板12Aとを形成しても良い。
図示のグランド板12Aは、楕円形の放射素子14との対向縁(上縁)12uが半楕円形をした、最大長さLyで、幅(横)Lxの形状をしている。すなわち、放射素子14への信号給電点Poとグランド板12Aへの給電点Qとで、放射素子14とグランド板12Aとは給電間隔ΔFDだけ空けて一番接近しており、給電点Qから幅方向xに離れるに従ってそれらの間の距離が離れている。図示の例では、幅(横)Lxが25mmで、最大長さLyが25mmである。また、グランド板12Aの半楕円形の長軸方向(x方向)の直径2aは25mmであり、短軸方向(y方向)の半径bは7.5mmである。また、給電間隔ΔFDは0.25mmである。
とにかく、グランド板12Aの上縁(上辺)12uは、半楕円形のカーブを持っている。このような構造を持つ広帯域アンテナ装置10Aでは、グランド板12Aの面積を、従来の広帯域アンテナ装置10のグランド板12の面積の約71%に減少することができる。
尚、図示の楕円形の放射素子14では、外径と内径の比は2:1である。すなわち、aout/ain=bout/bin=2である。具体的には、楕円形の放射素子14において、長軸方向(x方向)の外径2aoutは24mmであり、短軸方向(y方向)の外径2boutは15mmであり、長軸方向(x方向)の内径2ainは12mmであり、短軸方向(y方向)の内径2binは7.5mmである。
この技術分野において周知のように、一般的に、アンテナ装置として必要なアンテナ特性としては、電圧定在波比(VSWR)は出来るだけ1に近いことが好ましい。望ましくは、VSWRは2以下であれば良い。
図4に、広帯域アンテナ装置10AのVSWRの周波数特性を示す。図示のVSWRの周波数特性は、FDTD法(Finite Difference Time Domain Method)を用いて解析したものである。図4において、横軸は周波数(frequency)[GHz]を示し、縦軸はVSWRを示す。図4から、図3に示した広帯域アンテナ装置10Aは2.8GHz以上の周波数範囲において、VSWRが2以下になっていることが分かる。
図5に図3に示した広帯域アンテナ装置10Aと図1に示した従来の広帯域アンテナ装置10の放射パターンを示す。図5において、(a)は周波数fが6GHzにおける図3に示した広帯域アンテナ装置10Aの放射パターンを示し、(b)は周波数fが6GHzにおける図1に示した従来の広帯域アンテナ装置10の放射パターンを示す。図1に示した従来の広帯域アンテナ装置10に比べて、図3に示した広帯域アンテナ装置10Aは直交成分(Eθ成分)が減少しているのが分かる。
図6に図3に示した広帯域アンテナ装置10Aと図1に示した従来の広帯域アンテナ装置10の+z方向での利得の周波数特性を示す。図6において、横軸は周波数(frequency)[GHz]を示し、縦軸は利得G(θ=0°)[dBi]を示す。図6において、○が図3に示した広帯域アンテナ装置10Aの利得の周波数特性を示し、×が図1に示した従来の広帯域アンテナ装置10の利得の周波数特性を示す。図1に示した従来の広帯域アンテナ装置10に比べて、図3に示した広帯域アンテナ装置10Aはその利得の変化が少なくなっているのが分かる。
以上の説明から明らかなように、楕円形の放射素子14に対して半楕円形の上縁12uを持つグランド板12Aを対向させることにより、グランド板12Aを小形化し、2,8GHz以上でVSWRが2以下となる広帯域アンテナ装置10Aを実現することができる。
図7を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る広帯域アンテナ装置10Bについて説明する。図7において、(a)は広帯域アンテナ装置10Bの平面図、(b)は広帯域アンテナ装置10Bの側面図である。図示の広帯域アンテナ装置10Bは、グランド板の形状が相違している点を除いて、図3に図示した広帯域アンテナ装置10Aと同様の構成を有する。従って、グランド板に12Bの参照符号を付してある。図7においても、放射素子14の中心を原点にとり、横方向(幅方向)にx軸を取り、縦方向(長さ方向)にy軸を取り、厚さ方向(高さ方向)をz軸に取っている。
図示のグランド板12Bは、その下部が中央部の幅Wxを残して、その両角部が長さWyだけ削除されている点を除いて、図3に示されたグランド板13Aと同様の形状を持つ。具体的には、幅Wxは7mmで、長さWyは10mmである。とにかく、グランド板12Bは、いわゆる「キノコ」の形状をしている。
図8に、広帯域アンテナ装置10BのVSWRの周波数特性を示す。図示のVSWRの周波数特性は、FDTD法(Finite Difference Time Domain Method)を用いて解析したものである。図8において、横軸は周波数(frequency)[GHz]を示し、縦軸はVSWRを示す。2.9GHz以上の周波数範囲において、VSWRが2以下になっていることが分かる。
図9に図7に示した広帯域アンテナ装置10Bと図3に示した広帯域アンテナ装置10Aの放射パターンを示す。図9において、(a)は周波数fが10GHzにおける図7に示した広帯域アンテナ装置10Bの放射パターンを示し、(b)は周波数fが10GHzにおける図3に示した広帯域アンテナ装置10Aの放射パターンを示す。図3に示した広帯域アンテナ装置10Aに比べて、図7に示した広帯域アンテナ装置10Bの方が、周波数fが10GHzにおいて+z方向の放射特性が改善されていることが分かる。
図10に図7に示した広帯域アンテナ装置10Bと図3に示した広帯域アンテナ装置10Aの+z方向での利得の周波数特性を示す。図10において、横軸は周波数(frequency)[GHz]を示し、縦軸は利得G(θ=0°)[dBi]を示す。図9において、○が図7に示した広帯域アンテナ装置10Bの利得の周波数特性を示し、×が図3に示した広帯域アンテナ装置10Aの利得の周波数特性を示す。図3に示した広帯域アンテナ装置10Aに比べて、図7に示した広帯域アンテナ装置10Bは、9GHz以上での利得が改善されていることが分かる。
以上の説明から明らかなように、グランド板12Bの下部の両側角部を削除する(切り取る)ことにより、9GHz以上での利得を改善することができる。
以上、本発明について好ましい実施の形態によって説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定しないのは勿論である。例えば、放射素子14の楕円形の縦横の比率も、上述した実施の形態のものに限定されない。さらに、放射素子14に設けた楕円開口14aの大きさも、上述した実施の形態のものに限定されない。
従来の広帯域アンテナ装置の構成を示す平面図である。 図1に示した広帯域アンテナ装置に使用される放射素子を拡大して示す拡大平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る広帯域アンテナ装置を示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。 図3に示した広帯域アンテナ装置のVSWRの周波数特性を示す図である。 図3に示した広帯域アンテナ装置と図1に示した従来の広帯域アンテナ装置の放射パターンを示す図で、(a)は周波数fが6GHzにおける図3の広帯域アンテナ装置の放射パターンを示し、(b)は周波数fが6GHzにおける図1の従来の広帯域アンテナ装置の放射パターンを示す。 図3に示した広帯域アンテナ装置と図1に示した従来の広帯域アンテナ装置の+z方向での利得の周波数特性を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る広帯域アンテナ装置を示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。 図7に示した広帯域アンテナ装置のVSWRの周波数特性を示す図である。 図7に示した広帯域アンテナ装置と図3に示した広帯域アンテナ装置の放射パターンを示す図で、(a)は周波数fが10GHzにおける図7の広帯域アンテナ装置の放射パターンを示し、(b)は周波数fが10GHzにおける図3の広帯域アンテナ装置の放射パターンを示す。 図7に示した広帯域アンテナ装置と図3に示した広帯域アンテナ装置の+z方向での利得の周波数特性を示す図である。
符号の説明
10A、10B 広帯域アンテナ装置
12A、12B グランド板
12u 上縁(上辺)
14 楕円形の放射素子
14a 楕円開口
16 基板

Claims (8)

  1. グランド板と、該グランド板の上部で前記グランド板が延在する面と同一平面上に設けられた楕円形の放射素子とを有する広帯域アンテナ装置において、前記グランド板の上縁が半楕円形をしている、ことを特徴とする広帯域アンテナ装置。
  2. 前記グランド板の下部が、中央部を残して両側角部が削除されている、ことを特徴とする請求項1に記載の広帯域アンテナ装置。
  3. 前記グランド板と前記放射素子とが基板上に形成されている、請求項1又は請求項2に記載の広帯域アンテナ装置。
  4. 前記放射素子と前記グランド板との間が所定の給電間隔だけ離間している、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の広帯域アンテナ装置。
  5. 前記楕円形の長軸方向の外径と前記楕円形の短軸方向の外径との比が、8:5である、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の広帯域アンテナ装置。
  6. 前記楕円形の放射素子が、当該楕円形と同心の楕円開口を持つ、請求項1乃至5のいずれか1つに記載の広帯域アンテナ装置。
  7. 前記楕円形の短軸方向における前記楕円開口の内径が、前記楕円形の短軸方向の外径の半分である、請求項6に記載の広帯域アンテナ装置。
  8. 前記楕円形の長軸方向における前記楕円開口の内径が、前記楕円形の長軸方向の外径の半分以下である、請求項6又は請求項7に記載の広帯域アンテナ装置。
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