JP2007233699A - データ書き込み方法およびデータ書き込み装置 - Google Patents

データ書き込み方法およびデータ書き込み装置 Download PDF

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Abstract


【課題】データ書き込み方法およびデータ書き込み装置において、不揮発性メモリの使用領域が拡大しても全データの書き込む時間を短時間化する。
【解決手段】データ書き込み装置は、一括書き込み手段(例えばステップ116)が、複数のデータのなかで2個以上同一のものが存在するデータのうちのいずれか一つのデータである所定データを記憶領域の全アドレスに一括で書き込む。また、個別書き込み手段(例えばステップ118および120)が、一括書き込み手段(ステップ116)によって一括書き込みが終了した後に、所定データ以外のデータを、当該データを記憶すべきアドレスに個々に書き込む。
【選択図】 図3

Description

本発明は、データ書き込み方法およびデータ書き込み装置に関するものである。
従来から、データ書き込み方法およびデータ書き込み装置としては、特許文献1に示されているように、外部装置から製品内の不揮発性メモリに製品機能を規定するパラメータを書込むことにより製品機能の設定あるいは変更を行う製品機能設定方法及び製品機能設定システムが知られている。
この場合、不揮発性メモリがEEPROMである場合には、データの書き込み・消去は1バイト(1ワード)単位すなわち1データで行われるのが一般的である。また、所定領域(例えば同一ページ)へのデータ書き込みをまとめて(一括で)処理する機能を有するEEPROMも知られている。
特開2005−135260号公報
ところで、上述したデータ書き込み方法およびデータ書き込み装置においては、図6に示すように、書き込むデータの数が例えば16個である場合には、16アドレスにデータをそれぞれ1個ずつ書き込むため、16t(msec)の時間が掛かっていた。なお、t(msec)は1つのデータを書き込むのに必要な時間である。
具体的には、図6(a)に示すように全アドレスにデータFFhが書き込まれた状態のEEPROMに、図6(b)に示すようにアドレス0010h〜001Fhに各データ53h,56h,00h,・・・,00hを書き込む場合には、まず、図6(c)に示すように第1工程としてアドレス0010hのデータFFhにデータ53hを書き込む(上書きする)。次に、第2工程としてアドレス0011hのデータFFhにデータ56hを書き込む。次に、第3工程としてアドレス0012hのデータFFhにデータ00hを書き込む。そして、第16工程としてアドレス001FhのデータFFhにデータ00hを書き込む。
一方、電子制御装置による制御の高度化に伴って、取り扱うデータの数が増えてきており、増加した書き込むデータの数に応じてEEPROMの使用領域を拡大している。例えば、図7に示すように、書き込むデータの数が図6に示す場合に比べて7倍となり使用領域も7倍となった場合には、16×7アドレスにデータをそれぞれ1個ずつ書き込むため、16×7t(msec)の時間が掛かることになり、全データを書き込み時間が長くなるという問題があった。
本発明は、上述した各問題を解消するためになされたもので、データ書き込み方法およびデータ書き込み装置において、不揮発性メモリの使用領域が拡大しても全データの書き込む時間を短時間化することを目的とする。
請求項1に係るデータ書き込み方法の特徴は、電子制御装置に搭載されている不揮発性メモリの記憶領域を初期化する際に、電子制御装置に関する各種パラメータの各種値を含む複数のデータを当該データを記憶すべき記憶領域に書き込むデータ書き込み方法において、複数のデータのなかで2個以上同一のものが存在するデータのうちのいずれか一つのデータである所定データを記憶領域の全アドレスに一括で書き込み、その後、所定データ以外のデータを、当該データを記憶すべきアドレスに個々に書き込むことである。
請求項2に係るデータ書き込み方法の特徴は、請求項1において、所定データは、複数のデータのなかで最も数の多い同一データであることである。
請求項3に係るデータ書き込み方法の特徴は、請求項1または請求項2において、記憶領域の全アドレスに所定データを一括で書き込む前に、複数のデータを外部の不揮発性メモリに記憶することである。
請求項4に係るデータ書き込み装置の特徴は、電子制御装置に搭載されている不揮発性メモリの記憶領域を初期化する際に、電子制御装置に関する各種パラメータの各種値を含む複数のデータを当該データを記憶すべき記憶領域に書き込むデータ書き込み装置において、複数のデータのなかで2個以上同一のものが存在するデータのうちのいずれか一つのデータである所定データを記憶領域の全アドレスに一括で書き込む一括書き込み手段と、一括書き込み手段によって一括書き込みが終了した後に、所定データ以外のデータを、当該データを記憶すべきアドレスに個々に書き込む個別書き込み手段と、を備えたことである。
請求項5に係るデータ書き込み装置の特徴は、請求項4において、複数のデータを記憶する記憶装置と、一括書き込み手段によって一括書き込みが行われる前に、複数のデータの全て又は一部を記憶手段に記憶するバックアップ手段と、をさらに備えたことである。
請求項6に係るデータ書き込み装置の特徴は、請求項4または請求項5において、一括書き込み手段は、複数のデータのなかから最も数の多い同一データを所定データとして導出する機能も有することである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、まず、電子制御装置に関する各種パラメータの各種値を含む複数のデータのなかで2個以上同一のものが存在するデータのうちのいずれか一つのデータである所定データを、不揮発性メモリの記憶領域の全アドレスに一括で書き込む。その後、所定データ以外のデータを、当該データを記憶すべきアドレスに個々に書き込む。これにより、2個以上同一のものが存在するデータを書き込む時間を確実に短縮することができるので、全てのアドレスにデータを一つずつ書き込む方法と比較して、全データの書き込み時間を短縮することができる。したがって、不揮発性メモリの使用領域が拡大しても全データを書き込む時間を短時間化することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、請求項1に係る発明において、複数のデータのなかで最も数の多い同一データを不揮発性メモリの記憶領域の全アドレスに一括で書き込むので、データを書き込む時間を最も有効に短縮することができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、請求項1または請求項2に係る発明において、記憶領域の全アドレスに所定データを一括で書き込む前に、複数のデータを外部の不揮発性メモリに記憶するので、書き込み前または書き込み中にデータが喪失した場合であっても、外部の不揮発性メモリに記憶されているデータを使用して再び書き込みを実施することができる。
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、一括書き込み手段が、複数のデータのなかで2個以上同一のものが存在するデータのうちのいずれか一つのデータである所定データを記憶領域の全アドレスに一括で書き込む。また、個別書き込み手段が、一括書き込み手段によって一括書き込みが終了した後に、所定データ以外のデータを、当該データを記憶すべきアドレスに個々に書き込む。これにより、2個以上同一のものが存在するデータを書き込む時間を確実に短縮することができるので、全てのアドレスにデータを一つずつ書き込む方法と比較して、全データの書き込み時間を短縮することができる。したがって、不揮発性メモリの使用領域が拡大しても全データを書き込む時間を短時間化することができる。
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、請求項4に係る発明において、バックアップ手段が、一括書き込み手段によって一括書き込みが行われる前に、複数のデータの全て又は一部を記憶装置に記憶するので、書き込み前または書き込み中にデータが喪失した場合であっても、記憶装置に記憶されているデータを使用して再び書き込みを実施することができる。
上記のように構成した請求項6に係る発明においては、請求項4または請求項5に係る発明において、一括書き込み手段は、複数のデータのなかから最も数の多い同一データを所定データとして導出する機能も有するので、容易かつ手間なく所定データを導出し、ひいては容易かつ手間なく全データの書き込み時間を短縮することができる。
以下、本発明に係るデータ書き込み方法およびデータ書き込み装置の一実施形態について図面を参照して説明する。データ書き込み装置20は、電子制御装置10に搭載されている不揮発性メモリであるEEPROMの記憶領域を初期化する際に、電子制御装置10に関する各種パラメータの各種値を含む複数のデータを当該データを記憶すべき記憶領域に書き込むための装置である。電子制御装置10は、車両に搭載されるものであり、当該車両の各車輪に独立して制動力を発生させるブレーキ液圧制御装置を制御するためのものである。
図1に示すように、電子制御装置10は、車両の各車輪の回転速度を検出する車輪速度センサSfl,Sfr,Srl,Srrから車輪速度信号を入力する。電子制御装置10は、アキュムレータの圧力を検出するアキュムレータ圧力センサP1、2つの油圧系統の各マスタシリンダ圧をそれぞれ検出するマスタシリンダ圧力センサPMC1,PMC2、および4輪のホイールシリンダ圧をそれぞれ検出するホイールシリンダ圧力センサPWC1〜PWC4から各圧力値を入力する。
電子制御装置10は、ステアリングの操舵角を検出するステアリングセンサSsteから操舵角信号を入力する。電子制御装置10は、車両のヨーレートを検出するヨーレートセンサSyrからヨーレート信号を入力する。電子制御装置10は、車両の前後左右加速度を検出する加速度センサSgから前後左右加速度信号を入力する。電子制御装置10は、ブレーキペダルのオン・オフ状態を検出するストップスイッチSW1からブレーキペダルのオン・オフ信号を入力する。そして、電子制御装置10は、ブレーキペダルストローク量を検出するストロークセンサSstrからブレーキペダルストローク量を入力する。
電子制御装置10は、上述した各センサおよびスイッチからの入力信号に基づいて、ブレーキアクチュエータを構成する各リニアソレノイドバルブV1〜V8、各切替ソレノイドバルブV9,V10、およびポンプモータMをそれぞれ必要に応じて駆動させて各種の車両挙動制御を実施する。リニアソレノイドバルブV1〜V8は、各車輪に対してそれぞれ設けられている一対の保持弁および減圧弁である。切替ソレノイドバルブV9,V10は、2つの油圧系統にそれぞれ設けられるものであり、マスタシリンダとホイールシリンダの連通・遮断状態を切り換えるものである。ポンプモータMは、アキュムレータとともに油圧源を構成し、所定値以上の油圧をアキュムレータに蓄圧するものである。本構成は一例であり、種々のブレーキ制御により構成は異なる。
車両挙動制御としては、ESC制御、ABS制御、EBD制御などがある。ESC(Electronic Stability Control)制御は、車両の横滑りを防止して車両の走行安定性を確保する制御であり、ABS(Antilock Brake System)制御は、車両の制動時に起きる車輪ロックを防止する制御であり、EBD(Electronic Brake force Distribution)制御は、前後輪および左右輪の制動力を適切に配分する制御である。
電子制御装置10は、図2に示すように、バス11を介してそれぞれ接続された入出力インターフェース12、CPU13、EEPROM14、RAM15、ROM16を備えている。入出力インターフェース12は、外部装置とデータを互いに通信するためのものである。例えば、データ書き込み装置20の入出力インターフェース22に接続されて、電子制御装置10とデータ書き込み装置20との間でデータの送受信をすることができる。CPU13は、電子制御装置10のハードウェア各部を制御するとともに、ROM16に記憶されたプログラムに基づいて各種のプログラムを実行する。
EEPROM14は、電気的に消去可能なプログラマブル・リード・オンリ・メモリであり、1ワード単位で書き込み・消去ができるものである。このEEPROM14は、所定領域へのデータ書き込みをまとめて(一括で)処理する機能を有する。なお、フラッシュメモリも電気的に消去可能であるからEEPROMと言えるが、書込み単位が1ワードより非常に大きい単位となるので、本実施形態のEEPROMにはフラッシュメモリを含めない。このEEPROM14は、電子制御装置10に関する各種パラメータの各種値を含む複数のデータが当該データを記憶すべき記憶領域に格納される。
ROM16は、全体のプログラムを起動するための起動プログラム、外部のデータ書込み装置20からの書込みデータを受け取るための通信プログラム、書換え実行プログラム、メモリチェックプログラム等が格納される。
電子制御装置10に関するパラメータは、例えば各リニアソレノイドバルブへの出力、各圧力センサからの入力に関するものなどである。パラメータの各種値は、パラメータの特性を測定する際に使用する初期値や、測定結果に基づいて算出されたパラメータの設定値の一つである補正値(例えばオフセット値、ゲイン値)などである。
RAM15は上記各プログラムの実行に必要な変数を一時的に記憶するものである。
データ書き込み装置20は、図2に示すように、バス21を介してそれぞれ接続された入出力インターフェース22、CPU23、ROM24、RAM25、表示部26、入力部27、記憶装置28を備えている。入出力インターフェース22は、電子制御装置10の入出力インターフェース12に接続されて、電子制御装置10とデータ書き込み装置20との間でデータの送受信をすることができる。CPU23は、データ書き込み装置20のハードウェア各部を制御するとともに、ROM24に記憶された図3および図4に示すプログラムを実行する。
RAM25は上記各プログラムの実行に必要な変数を一時的に記憶するものである。表示部26は、液晶表示装置(LCD)又はCRTディスプレイ等の表示装置である。入力部27は、データ書き込み装置20を操作するためのキーボードである。記憶装置28は、電子制御装置10に関する各種パラメータの各種値を含む複数のデータを記憶する記憶手段であり、ハードディスクドライブなどで構成されている。
次に、このように構成されたデータ書き込み装置20による電子制御装置10の製品検査について図3および図4のフローチャートに沿って説明する。製品検査は4つの工程から構成されており、第1工程は常温(例えば20℃)で実施する常温検査であり、ステップ102からステップ120の処理を実行するようになっている。第2工程は低温(例えば−40℃)で実施する低温検査であり、ステップ132からステップ144の処理を実行するようになっている。第3工程は高温(例えば125℃)で実施する高温検査であり、ステップ156からステップ168の処理を実行するようになっている。第4工程は、常温で実施するパッケージ後の検査であり、ステップ170からステップ182の処理を実行するようになっている。なお、製品検査は基板状態の電子制御装置10を検査する。
第1工程について詳述する。データ書き込み装置20は、ステップ102において、電子制御装置10のEEPROM14の全記憶領域(電子制御装置10に関する各種パラメータの各種値を含む複数のデータを記憶する領域)を初期化する指令を電子制御装置10に出力する。すなわち、データ書き込み装置20は、EEPROM14の全記憶領域に所定データである00hを一括で書き込む指令を電子制御装置10に出力する。電子制御装置10は、その指令を受けてEEPROM14の全記憶領域に所定データである00hを一括で書き込む(図5(a)参照)。この書き込みの後、一括でベリファイをしている。なお、全記憶領域は例えばアドレス0010hからアドレス007Fhであるとする。
所定データは、電子制御装置10に関する各種パラメータの各種値を含む複数のデータのなかで2個以上同一のものが存在するデータのうちのいずれか一つのデータである。また、所定データは、次の処理で書き込むべき複数のデータのなかで最も数の多い同一データであることが好ましい。ステップ102においては、所定データは、パラメータの初期値を示す複数のデータのなかから選ばれたものであり、00hが最も数が多い同一データである。パラメータの初期値は、データ書き込み装置20の記憶装置28やROM24に予め記憶されている。
また、所定データは、操作者が入力部27から入力するようにしてもよいし、データ書き込み装置20が書き込むべきデータのなかから自動的に導出するようにしてもよい。
データ書き込み装置20は、ステップ104において、電子制御装置10のEEPROM14の特定のアドレスに各種パラメータの初期値を書き込む指令を電子制御装置10に出力する。すなわち、データ書き込み装置20は、ステップ102にて一括で書き込んだ所定データ以外のデータであるパラメータの初期値を当該データを記憶すべき所定のアドレスに個々に書き込む指令を電子制御装置10に出力する。電子制御装置10は、その指令を受けてEEPROM14の所定のアドレスにパラメータの初期値を示すデータを書き込む。例えば、EEPROM14のアドレス0010hにデータ53hを書き込み(図5(b)参照)、次にアドレス0011hにデータ56hを書き込む(図5(c)参照)。なお、この書き込むたびに、ベリファイをしている。
データ書き込み装置20は、ステップ106において、電子制御装置10と協働して電子制御装置10に関する特性を測定し、その測定結果に基づいてパラメータの設定値を算出する。例えば、各リニアソレノイドバルブへの出力特性(ハードウェア上の特性)を測定し基準特性と比較して、オフセット値やゲイン値を算出する。
そして、データ書き込み装置20は、ステップ108において、電子制御装置10のEEPROM14の特定のアドレスに、先にステップ106で算出した各種パラメータの設定値を書き込む指令を電子制御装置10に出力する。電子制御装置10は、その指令を受けてEEPROM14の所定のアドレスにパラメータの設定値を示すデータを書き込む。例えば、EEPROM14のアドレス0042hにデータ3Fhを書き込み(図5(d)参照)、次にアドレス007Fhにデータ57hを書き込む(図5(e)参照)。なお、この書き込むたびに、ベリファイをしている。
次に、データ書き込み装置20は、ステップ110において、電子制御装置10の特性検査を実施する。すなわち、電子制御装置10の各入力および各出力を検査したり、電子制御装置10のハードウェア部の作動を検査したりする。この特性検査を合格した電子制御装置10は、次の工程に進むことができる。
特性検査が終了すると、データ書き込み装置20は、ステップ112において、電子制御装置10のEEPROM14の全記憶領域(電子制御装置10に関する各種パラメータの各種値を含む複数のデータを記憶する領域)に例えば0Fhを一括で書き込む指令を電子制御装置10に出力する。電子制御装置10は、その指令を受けてEEPROM14の全記憶領域に例えば0Fhを一括で書き込む。この書き込みの後、一括でベリファイをしている。
次に、データ書き込み装置20は、ステップ114において、電子制御装置10のEEPROM14の全記憶領域に例えばF0hを一括で書き込む指令を電子制御装置10に出力する。電子制御装置10は、その指令を受けてEEPROM14の全記憶領域に例えばF0hを一括で書き込む。この書き込みの後、一括でベリファイをしている。ステップ112とステップ114の処理により、全記憶領域の全ビットを反転処理することができ、両ベリファイで合格判定されれば全ビット正常であると判定することができる。
そして、データ書き込み装置20は、上記ステップ102と同様に、ステップ116において、電子制御装置10のEEPROM14の全記憶領域を初期化する指令を電子制御装置10に出力する。すなわち、データ書き込み装置20は、EEPROM14の全記憶領域に所定データである00hを一括で書き込む指令を電子制御装置10に出力する。電子制御装置10は、その指令を受けてEEPROM14の全記憶領域に所定データである00hを一括で書き込む(図5(a)参照)。この書き込みの後、一括でベリファイをしている。
このステップ116においては、所定データは、上述したパラメータの初期値および上記ステップ106で算出した設定値すなわち各種値のなかから選ばれたものであり、00hが最も数が多い同一データである。パラメータの各種値は、データ書き込み装置20の記憶装置28やROM24に予め記憶されている。
次に、データ書き込み装置20は、上記ステップ104および106と同様に、ステップ118および120において、電子制御装置10のEEPROM14の特定のアドレスに各種パラメータの初期値および設定値を書き込む指令を電子制御装置10に出力する。すなわち、データ書き込み装置20は、ステップ116にて一括で書き込んだ所定データ以外のデータであるパラメータの初期値および設定値を当該データを記憶すべき所定のアドレスに個々に書き込む指令を電子制御装置10に出力する。電子制御装置10は、その指令を受けてEEPROM14の所定のアドレスにパラメータの初期値および設定値を示すデータを書き込む。なお、この書き込むたびに、ベリファイをしている。以上で第1工程が終了する。
次に、電子制御装置10の雰囲気温度が低温のなかで、第2工程が実施される。まず、データ書き込み装置20は、上記ステップ122と同様に、電子制御装置10のEEPROM14に記憶されているパラメータの設定値を読み出し、記憶装置28に記憶するすなわちバックアップする(ステップ132)。そして、データ書き込み装置20は、ステップ134〜ステップ144において、上記ステップ110〜ステップ120と同様な処理を実施する。
次に、電子制御装置10の雰囲気温度が高温のなかで、第3工程が実施される。すなわち、データ書き込み装置20は、ステップ156〜ステップ168において、上記ステップ132〜ステップ144と同様な処理を実施する。
そして、パッケージ後、常温で第4工程が実施される。すなわち、データ書き込み装置20は、ステップ170〜ステップ182において、上記ステップ156〜ステップ168と同様な処理を実施する。
上述したステップ102,116,140,164,178がそれぞれ一括書き込み手段であり、上述したステップ104,108,118,120,142,144,166,168,180,182が個別書き込み手段であり、上述したステップ132,156,170がバックアップ手段である。
EEPROM14の全記憶領域が850データ分である場合に、同一データである所定データが680個(例えば00hが680個)であり所定データ以外のデータが170個であるとする。従来の方式では、850×tmsecの時間(具体的には3.6秒)が掛かっていたが、本発明による方式では、(170×t+T)msecの時間(具体的には0.7秒)に短縮することができる。t(msec)は1つのデータを書き込むのに必要な時間であり、T(msec)は一括でデータを書き込むのに必要な時間であり、tとほとんど同一である。
上述した説明から明らかなように、本実施形態によれば、一括書き込み手段(例えばステップ116)が、複数のデータのなかで2個以上同一のものが存在するデータのうちのいずれか一つのデータである所定データを記憶領域の全アドレスに一括で書き込む。また、個別書き込み手段(例えばステップ118および120)が、一括書き込み手段(ステップ116)によって一括書き込みが終了した後に、所定データ以外のデータを、当該データを記憶すべきアドレスに個々に書き込む。これにより、2個以上同一のものが存在するデータを書き込む時間を確実に短縮することができるので、全てのアドレスにデータを一つずつ書き込む方法と比較して、全データの書き込み時間を短縮することができる。したがって、不揮発性メモリの使用領域が拡大しても全データを書き込む時間を短時間化することができる。
また、バックアップ手段(例えばステップ122)が、一括書き込み手段(例えば126)によって一括書き込みが行われる前に、複数のデータを記憶装置28に記憶するので、書き込み前または書き込み中にデータが喪失した場合であっても、記憶装置28に記憶されているデータを使用して再び書き込みを実施することができる。
また、一括書き込み手段(例えばステップ116)が、複数のデータのなかから最も数の多い同一データを所定データとして導出する機能を有するので、容易かつ手間なく所定データを導出し、ひいては容易かつ手間なく全データの書き込み時間を短縮することができる。
また、データ書き込み方法においては、まず、電子制御装置10に関する各種パラメータの各種値を含む複数のデータのなかで2個以上同一のものが存在するデータのうちのいずれか一つのデータである所定データを、不揮発性メモリであるEEPROM14の記憶領域の全アドレスに一括で書き込む。その後、所定データ以外のデータを、当該データを記憶すべきアドレスに個々に書き込む。これにより、2個以上同一のものが存在するデータを書き込む時間を確実に短縮することができるので、全てのアドレスにデータを一つずつ書き込む方法と比較して、全データの書き込み時間を短縮することができる。したがって、不揮発性メモリの使用領域が拡大しても全データを書き込む時間を短時間化することができる。
また、データ書き込み方法においては、複数のデータのなかで最も数の多い同一データを不揮発性メモリであるEEPROM14の記憶領域の全アドレスに一括で書き込むので、データを書き込む時間を最も有効に短縮することができる。
また、データ書き込み方法においては、記憶領域の全アドレスに所定データを一括で書き込む前に、複数のデータを外部の不揮発性メモリであるデータ書き込み装置20の記憶装置28に記憶するので、書き込み前または書き込み中にデータが喪失した場合であっても、外部の不揮発性メモリに記憶されているデータを使用して再び書き込みを実施することができる。
本発明によるデータ書き込み方法およびデータ書き込み装置によりデータ書き込みを実施する電子制御装置の外部機器との接続関係を説明する図である。 互いに通信可能に接続されたデータ書き込み装置および電子制御装置の構成を示す概略ブロック図である。 データ書き込み装置による電子制御装置の製品検査を示すフローチャートである。 データ書き込み装置による電子制御装置の製品検査を示すフローチャートである。 本発明によってEEPROMにデータを書き込む各工程を説明する図である。本図に示す値は全て16進数で表されているが、16進数を表すhは省略する。 従来技術によってEEPROMにデータを書き込む各工程を説明する図である。本図に示す値は全て16進数で表されているが、16進数を表すhは省略する。 EEPROMにデータを書き込んだ状態を示す図である。本図に示す値は全て16進数で表されているが、16進数を表すhは省略する。
符号の説明
10…電子制御装置、11…バス、12…入出力インターフェース、13…CPU、14…EEPROM(不揮発性メモリ)、15…RAM、16…ROM、
20…データ書き込み装置、21…バス、22…入出力インターフェース、23…CPU、24…ROM、25…RAM、26…表示部、27…入力部、28…記憶装置(外部の不揮発性メモリ)。

Claims (6)

  1. 電子制御装置(10)に搭載されている不揮発性メモリ(14)の記憶領域を初期化する際に、前記電子制御装置に関する各種パラメータの各種値を含む複数のデータを当該データを記憶すべき記憶領域に書き込むデータ書き込み方法において、
    前記複数のデータのなかで2個以上同一のものが存在するデータのうちのいずれか一つのデータである所定データを前記記憶領域の全アドレスに一括で書き込み、その後、前記所定データ以外のデータを、当該データを記憶すべきアドレスに個々に書き込むことを特徴とするデータ書き込み方法。
  2. 請求項1において、前記所定データは、前記複数のデータのなかで最も数の多い同一データであることを特徴とするデータ書き込み方法。
  3. 請求項1または請求項2において、前記記憶領域の全アドレスに前記所定データを一括で書き込む前に、前記複数のデータを外部の不揮発性メモリに記憶することを特徴とするデータ書き込み方法。
  4. 電子制御装置(10)に搭載されている不揮発性メモリ(14)の記憶領域を初期化する際に、前記電子制御装置に関する各種パラメータの各種値を含む複数のデータを当該データを記憶すべき記憶領域に書き込むデータ書き込み装置において、
    前記複数のデータのなかで2個以上同一のものが存在するデータのうちのいずれか一つのデータである所定データを前記記憶領域の全アドレスに一括で書き込む一括書き込み手段(ステップ116)と、
    前記一括書き込み手段によって一括書き込みが終了した後に、前記所定データ以外のデータを、当該データを記憶すべきアドレスに個々に書き込む個別書き込み手段(ステップ118,120)と、を備えたことを特徴とするデータ書き込み装置。
  5. 請求項4において、前記複数のデータを記憶する記憶装置(28)と、
    前記一括書き込み手段によって一括書き込みが行われる前に、前記複数のデータの全て又は一部を前記記憶手段に記憶するバックアップ手段(ステップ122)と、をさらに備えたことを特徴とするデータ書き込み装置。
  6. 請求項4または請求項5において、前記一括書き込み手段は、前記複数のデータのなかから最も数の多い同一データを所定データとして導出する機能も有することを特徴とするデータ書き込み装置。
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JPH0520179A (ja) * 1991-07-15 1993-01-29 Oki Electric Ind Co Ltd メモリの初期値書込み機構
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