JP2007233550A - 遅延解析プログラム、該プログラムを記録した記録媒体、遅延解析方法、および遅延解析装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遅延解析装置500は、解析対象回路300のタイミング解析結果の入力を受け付け、検出部502により、入力されたタイミング解析結果からクリティカルパスを検出する。そして、平均遅延分布算出部503により、各クリティカルパスの平均遅延値に基づいて、解析対象回路300内の全パスのうちクリティカルパスを除く他のパスの平均遅延分布を算出する。つぎに、第1の確率密度分布算出部504により、クリティカルパスの確率密度分布を算出し、第2の確率密度分布算出部505により、平均遅延分布から全パスの確率密度分布を算出する。そして、差分算出部506により、クリティカルパスの確率密度分布と全パスの確率密度分布とに基づいて、クリティカルパスの統計的遅延値と全パスの統計的遅延値との差分を算出する。
【選択図】図5
Description
まず、この発明の実施の形態にかかる遅延解析装置のハードウェア構成について説明する。図1は、この発明の実施の形態にかかる遅延解析装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
つぎに、この発明の実施の形態にかかる解析対象回路300の一例について説明する。図3−1は、この発明の実施の形態にかかる解析対象回路300の一例を示す回路図である。なお、図面では一部を抜粋して表示している。図3−1において、解析対象回路300は、回路素子C1〜C20を有している。
つぎに、この発明の実施の形態にかかる遅延解析装置500の機能的構成について説明する。図5は、この発明の実施の形態にかかる遅延解析装置500の機能的構成を示すブロック図である。図5において、遅延解析装置500は、入力部501と、検出部502と、平均遅延分布算出部503と、第1の確率密度分布算出部504と、第2の確率密度分布算出部505と、差分算出部506と、判断部507と、修正部508と、特定部509と、抽出部510と、表示部511と、から構成されている。
(Pa×Pb)(t)=Pa(t)・Qb(t)+Pb(t)・Qa(t)
・・・(5)
(Qa×Qb)(t)=Qa(t)・Qb(t)・・・・・・・・・・(6)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる遅延解析装置500の遅延解析処理手順について説明する。図12は、この発明の実施の形態にかかる遅延解析装置500の遅延解析処理手順を示すフローチャートである。図12において、まず、入力部501により、タイミング解析結果の入力を待ち受け(ステップS1201:No)、タイミング解析結果が入力された場合(ステップS1201:Yes)、クリティカルパス検出処理を実行する(ステップS1202)。そして、平均遅延値算出部503により、クリティカルパスの平均遅延分布から対象回路300内の全パスの平均遅延分布を算出する(ステップS1203)。
前記入力工程によって入力されたタイミング解析結果から遅延値が所定範囲内となるクリティカルパスを検出させる検出工程と、
前記検出工程によって検出された各クリティカルパスの平均遅延値に基づいて、前記解析対象回路内の全パスのうち前記クリティカルパスを除く他のパスの平均遅延分布を算出させる平均遅延分布算出工程と、
前記クリティカルパスを構成する各回路素子の遅延に関する確率密度分布に基づいて、前記検出工程によって検出されたクリティカルパスの確率密度分布を算出させる第1の確率密度分布算出工程と、
前記第1の確率密度分布算出工程によって算出された前記クリティカルパスの確率密度分布と、前記平均遅延分布算出工程によって算出された前記他のパスの平均遅延分布とに基づいて、前記解析対象回路に含まれる全パスの確率密度分布を算出させる第2の確率密度分布算出工程と、
前記クリティカルパスの確率密度分布と前記第2の確率密度分布算出工程によって算出された全パスの確率密度分布とに基づいて、前記クリティカルパスの統計的遅延値と前記全パスの統計的遅延値との差分を算出させる差分算出工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする遅延解析プログラム。
さらに、前記他のパスの平均遅延分布に基づいて、前記他のパスの確率密度分布を算出させ、
前記第2の確率密度分布算出工程は、
前記クリティカルパスの確率密度分布と前記第1の確率密度分布算出工程によって算出された前記他のパスの確率密度分布とに基づいて、前記全パスの確率密度分布を算出させることを特徴とする付記1に記載の遅延解析プログラム。
前記修正工程は、
前記判断工程によって前記誤差が所定値以下でないと判断された場合、前記クリティカルパスの統計的遅延値を、前記差分を用いて修正させることを特徴とする付記3に記載の遅延解析プログラム。
前記全パスの確率密度分布の中から、前記特定工程によって特定された有効パスの確率密度分布を抽出させる抽出工程と、
前記クリティカルパスの確率密度分布と前記抽出工程によって抽出された前記有効パスの確率密度分布とに基づいて、前記クリティカルパスの統計的遅延値と前記有効パスの統計的遅延値との差分を算出させる差分再算出工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする付記1または2に記載の遅延解析プログラム。
前記特定工程は、
前記判断工程によって前記差分が所定値以下でないと判断された場合、前記有効パスを特定することを特徴とする付記5に記載の遅延解析プログラム。
前記入力工程によって入力されたタイミング解析結果から遅延値が所定範囲内となるクリティカルパスを検出する検出工程と、
前記検出工程によって検出された各クリティカルパスの平均遅延値に基づいて、前記解析対象回路内の全パスのうち前記クリティカルパスを除く他のパスの平均遅延分布を算出する平均遅延分布算出工程と、
前記クリティカルパスを構成する各回路素子の遅延に関する確率密度分布に基づいて、前記検出工程によって検出されたクリティカルパスの確率密度分布を算出する第1の確率密度分布算出工程と、
前記第1の確率密度分布算出工程によって算出された前記クリティカルパスの確率密度分布と、前記平均遅延分布算出工程によって算出された前記他のパスの平均遅延分布とに基づいて、前記解析対象回路に含まれる全パスの確率密度分布を算出する第2の確率密度分布算出工程と、
前記クリティカルパスの確率密度分布と前記第2の確率密度分布算出工程によって算出された全パスの確率密度分布とに基づいて、前記クリティカルパスの統計的遅延値と前記全パスの統計的遅延値との差分を算出する差分算出工程と、
を含むことを特徴とする遅延解析方法。
前記入力手段によって入力されたタイミング解析結果から遅延値が所定範囲内となるクリティカルパスを検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された各クリティカルパスの平均遅延値に基づいて、前記解析対象回路内の全パスのうち前記クリティカルパスを除く他のパスの平均遅延分布を算出する平均遅延分布算出手段と、
前記クリティカルパスを構成する各回路素子の遅延に関する確率密度分布に基づいて、前記検出手段によって検出されたクリティカルパスの確率密度分布を算出する第1の確率密度分布算出手段と、
前記第1の確率密度分布算出手段によって算出された前記クリティカルパスの確率密度分布と、前記平均遅延分布算出手段によって算出された前記他のパスの平均遅延分布とに基づいて、前記解析対象回路に含まれる全パスの確率密度分布を算出する第2の確率密度分布算出手段と、
前記クリティカルパスの確率密度分布と前記第2の確率密度分布算出手段によって算出された全パスの確率密度分布とに基づいて、前記クリティカルパスの統計的遅延値と前記全パスの統計的遅延値との差分を算出する差分算出手段と、
を備えたことを特徴とする遅延解析装置。
300 解析対象回路
400 タイミングリスト
500 遅延解析装置
501 入力部
502 検出部
503 平均遅延分布算出部
504 第1の確率分布密度算出部
505 第2の確率分布密度算出部
506 差分算出部
507 判断部
508 修正部
509 特定部
510 抽出部
511 表示部
Claims (5)
- 解析対象回路のタイミング解析結果の入力を受け付けさせる入力工程と、
前記入力工程によって入力されたタイミング解析結果から遅延値が所定範囲内となるクリティカルパスを検出させる検出工程と、
前記検出工程によって検出された各クリティカルパスの平均遅延値に基づいて、前記解析対象回路内の全パスのうち前記クリティカルパスを除く他のパスの平均遅延分布を算出させる平均遅延分布算出工程と、
前記クリティカルパスを構成する各回路素子の遅延に関する確率密度分布に基づいて、前記検出工程によって検出されたクリティカルパスの確率密度分布を算出させる第1の確率密度分布算出工程と、
前記第1の確率密度分布算出工程によって算出された前記クリティカルパスの確率密度分布と、前記平均遅延分布算出工程によって算出された前記他のパスの平均遅延分布とに基づいて、前記解析対象回路に含まれる全パスの確率密度分布を算出させる第2の確率密度分布算出工程と、
前記クリティカルパスの確率密度分布と前記第2の確率密度分布算出工程によって算出された全パスの確率密度分布とに基づいて、前記クリティカルパスの統計的遅延値と前記全パスの統計的遅延値との差分を算出させる差分算出工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする遅延解析プログラム。 - 前記第1の確率密度分布算出工程は、
さらに、前記他のパスの平均遅延分布に基づいて、前記他のパスの確率密度分布を算出させ、
前記第2の確率密度分布算出工程は、
前記クリティカルパスの確率密度分布と前記第1の確率密度分布算出工程によって算出された前記他のパスの確率密度分布とに基づいて、前記全パスの確率密度分布を算出させることを特徴とする請求項1に記載の遅延解析プログラム。 - 請求項1または2に記載の遅延解析プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
- 解析対象回路のタイミング解析結果の入力を受け付ける入力工程と、
前記入力工程によって入力されたタイミング解析結果から遅延値が所定範囲内となるクリティカルパスを検出する検出工程と、
前記検出工程によって検出された各クリティカルパスの平均遅延値に基づいて、前記解析対象回路内の全パスのうち前記クリティカルパスを除く他のパスの平均遅延分布を算出する平均遅延分布算出工程と、
前記クリティカルパスを構成する各回路素子の遅延に関する確率密度分布に基づいて、前記検出工程によって検出されたクリティカルパスの確率密度分布を算出する第1の確率密度分布算出工程と、
前記第1の確率密度分布算出工程によって算出された前記クリティカルパスの確率密度分布と、前記平均遅延分布算出工程によって算出された前記他のパスの平均遅延分布とに基づいて、前記解析対象回路に含まれる全パスの確率密度分布を算出する第2の確率密度分布算出工程と、
前記クリティカルパスの確率密度分布と前記第2の確率密度分布算出工程によって算出された全パスの確率密度分布とに基づいて、前記クリティカルパスの統計的遅延値と前記全パスの統計的遅延値との差分を算出する差分算出工程と、
を含むことを特徴とする遅延解析方法。 - 解析対象回路のタイミング解析結果の入力を受け付ける入力手段と、
前記入力手段によって入力されたタイミング解析結果から遅延値が所定範囲内となるクリティカルパスを検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された各クリティカルパスの平均遅延値に基づいて、前記解析対象回路内の全パスのうち前記クリティカルパスを除く他のパスの平均遅延分布を算出する平均遅延分布算出手段と、
前記クリティカルパスを構成する各回路素子の遅延に関する確率密度分布に基づいて、前記検出手段によって検出されたクリティカルパスの確率密度分布を算出する第1の確率密度分布算出手段と、
前記第1の確率密度分布算出手段によって算出された前記クリティカルパスの確率密度分布と、前記平均遅延分布算出手段によって算出された前記他のパスの平均遅延分布とに基づいて、前記解析対象回路に含まれる全パスの確率密度分布を算出する第2の確率密度分布算出手段と、
前記クリティカルパスの確率密度分布と前記第2の確率密度分布算出手段によって算出された全パスの確率密度分布とに基づいて、前記クリティカルパスの統計的遅延値と前記全パスの統計的遅延値との差分を算出する差分算出手段と、
を備えたことを特徴とする遅延解析装置。
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