JP2007233204A - 駆動ユニットの取付構造 - Google Patents

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康介 福薗
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Abstract

【課題】そこで、本発明は、部品点数を増やさずに電磁クラッチの回り止めが可能で従来の組立作業の中で回り止めを行うことができる駆動ユニットの取付構造を提供することを目的とするものである。
【解決手段】ブラケット5は、駆動ユニットの側面フレーム2aに形成された取付部20aに対して装着部5aが当接するように取り付けられており、回り止め部50は、モータフレーム30に穿設された挿入口30aに差し込まれて、係止部50aが電磁クラッチ4の係合部40に係合するようになっている。係合部40は、電磁クラッチ4から外方に突設されており、先端部が二股に分かれるように形成されてその間に係止部50aが差し込まれて係合することで、電磁クラッチ4の回り止めが行われる。
【選択図】図3

Description

本発明は、モータユニット及び電磁クラッチ等の部品を備えた駆動ユニットの取付構造に関する。
従来より、複写機、ファクシミリやプリンタ等の画像形成装置では、用紙搬送機構や画像形成処理機構等においてモータの駆動伝達のために歯車機構及び電磁クラッチといった部品が数多く用いられており、こうしたモータや駆動伝達部品をユニット化して装置本体に取り付けるようにしている。
駆動伝達部品のうち電磁クラッチは、オン・オフにより回転駆動の伝達及び遮断動作を正確なタイミングで行うことができ、用紙や原稿の搬送動作に使用されている。電磁クラッチを固定する場合、電磁クラッチの回り止めをしておくことが必要で、そのために、電磁クラッチ側には係止用の切欠き部を形成し、電磁クラッチを取り付けるフレームに係止部材を折り曲げ形成し、切欠き部に係止部材を係合させて電磁クラッチの回り止めが行われている。
しかしながら、電磁クラッチの取り付けの際に併せて回り止めの係合を行う必要があるため、電磁クラッチの取付作業に時間がかかり、組立作業の効率が悪かった。こうした問題点を解決するために、特許文献1では、電磁クラッチに設けられた係止部材と、第2分割板に設けられた係止用ビスとを有し、係止用ビスを装着した状態で係止部材に係止する位置と係止部材に対する係止が解除された位置とに取り得るようにした点が記載されている。また、特許文献2では、電磁クラッチ本体の軸受の端末の形状を非円形の形状にし、この端末部分を同一形状の連結部材の軸受穴に嵌合して固定するようにした点が記載されている。
特開平10−207158号公報 特開平8−210385号公報
上述した特許文献1では、電磁クラッチをベース板に取り付けた後係止用ビスで電磁クラッチの回り止めをするので、電磁クラッチの取付の際に回り止めの作業を行う必要がなくなり、作業を分けて行うことで組立作業を簡単に行える。しかしながら、係止用ビス等の別部品が必要になることから、その分コスト負担がかかり、その取付作業が別途必要になるためその分作業負担が増えることになる。
そこで、本発明は、部品点数を増やさずに電磁クラッチの回り止めが可能で従来の組立作業の中で回り止めを行うことができる駆動ユニットの取付構造を提供することを目的とするものである。
本発明に係る取付構造は、支持フレームにモータユニット及び電磁クラッチを取り付けた駆動ユニットを装置本体に取り付ける取付構造であって、前記支持フレームを装置本体に固定する取付部品を別体に設けるとともに当該取付部品の一部を延設して前記電磁クラッチの回り止め部が形成されていることを特徴とする。さらに、前記取付部品の回り止め部は、前記支持フレームの外面に当接して固定される装着面に隣接して当該装着面にほぼ直交する方向に延設されていることを特徴とする。
上記のような構成を有することで、支持フレームを装置本体に固定する取付部品に電磁クラッチの回り止め部が形成されているので、駆動ユニットの取付作業を行う際に別体の取付部品を支持フレームに固定しながら電磁クラッチの回り止め部をセットすることができるようになり、回り止め用の部品を増やす必要がなく回り止め用部品のための取付作業が不要となる。さらに、駆動ユニットの取付作業の中で電磁クラッチの回り止め作業が組込まれているので、回り止め作業をし忘れることがなく作業ミスが抑止される。
また、取付部品の回り止め部が、支持フレームの外面に当接して固定される装着面に隣接して当該装着面にほぼ直交する方向に延設されているので、取付部品を支持フレームに装着するための位置合せを行う際に回り止め部を電磁クラッチに係止してセットすることが容易に行えるようになり、取付部品の取付作業が正確かつ容易にできるようになる。
以下、本発明に係る実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に本発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る実施形態を備えた画像読取装置の駆動ユニット1に関する概略外観斜視図である。駆動ユニット1は、電磁クラッチ4や歯車等の駆動伝達機構を取り付けた支持フレーム2にモータユニット3を装着して構成されている。
支持フレーム2は、コ字状に折り曲げて側面フレーム2a及び2bが形成されており、側面フレーム2aの先端部は更に内方に折り曲げられて取付部20aが形成され、側面フレーム2bには内方に折り曲げ形成された切り起し部20bが形成されている。そして、モータユニット3は、両端部を取付部20a及び切り起し部20bにネジにより締付固定されて、両側面フレーム2a及び2bの間に取り付けられるようになっている。
側面フレーム2aの取付部20aには、取付部品であるブラケット5が併せて取付固定されており、ブラケット5を図示せぬ装置本体に取り付けて駆動ユニット1を装置本体に組み付けるようになっている。
図2は、ブラケット5の平面図(図2(a))、正面図(図2(b))及び側面図(図2(c))を示している。ブラケット5は、1枚の金属板を折り曲げて形成されており、支持フレーム2の取付部20aに当接して固定される装着部5a、装着部5aの一側端においてほぼ直角に折り曲げられた連結部5b、及び連結部5bの一側端においてほぼ直角に折り曲げられた支持部5cが形成されている。そして、支持部5cは、装着部5aに対してもほぼ直交する位置関係とされている。
装着部5aの他側端には、連結部5bとは反対方向にほぼ直角に折り曲げ形成された回り止め部50が延設されている。回り止め部50は、中間から先端にかけて根元よりも細幅に形成されて係止部50aとなっている。
装着部5aには、支持フレーム2にネジ止めするための取付孔51が穿設されており、連結部5bには、電気コードを把持する部材を挿着するための挿着孔52が穿設されている。また、支持部5cには、装置本体にネジ止めするための一対の固定孔53a及び53bが穿設されている。一方の固定孔53bは、長孔に形成されており、装置本体に組み付ける際に組付け位置の調整ができるようになっている。
このようにブラケット5を駆動ユニット1と別体に取り付けることで、駆動ユニット1を装置本体に組み付ける際の設計上の自由度を大きくすることができる。例えば、画像読取装置のデザインが機種毎に変更されたとしてもブラケット5の形状をそれに合せて変更し同じ駆動ユニット1を組み付けることができるようになる。
図3は、ブラケット5を駆動ユニット1に取り付けた状態を内側からみた外観斜視図である。ブラケット5は、側面フレーム2aの取付部20aに対して装着部5aが当接するように取り付けられており、回り止め部50は、モータフレーム30に穿設された挿入口30aに差し込まれて、係止部50aが電磁クラッチ4の係合部40に係合するようになっている。係合部40は、電磁クラッチ4から外方に突設されており、先端部が二股に分かれるように形成されてその間に係止部50aが差し込まれて係合することで、電磁クラッチ4の回り止めが行われる。
ブラケット5を取り付ける際には、点線で図示するように、回り止め部50を先頭に挿入口30aに差し込んでいけば、装着部5aが取付部20aに対して大まかな位置合わせができる。その際に、予め電磁クラッチ4の係合部40を挿入口30aの位置に合わせるようにある程度位置調整しておけば、簡単に回り止め部50を係合部40にセットすることができる。
そして、回り止め部50がセットされた状態で取付部20aの取付孔と装着部5aの取付孔51の位置合せを行ってネジ止めすればよい。その際に回り止め部50のセットによってブラケット5が仮止めされた状態となっているので、ネジ止めのための位置合せを簡単に行うことができる。
以上説明したように、駆動ユニット1を装置本体に取り付けるための取付部品であるブラケット5に電磁クラッチ4の回り止め部50を形成しているので、ブラケット5の取付作業の一環として回り止めのセットを行うことができるようになり、部品点数を増加することなく電磁クラッチの回り止め作業を正確に効率よく行うことが可能となる。そして、取付作業の一環として行うことで、回り止め作業のし忘れといったミスを確実に防止することができる。
本発明に係る実施形態を備えた駆動ユニットに関する概略外観斜視図である。 ブラケットの平面図(図2(a))、正面図(図2(b))及び側面図(図2(c))である。 ブラケットを駆動ユニットに取り付けた状態を内側からみた外観斜視図である。
符号の説明
1 駆動ユニット
2 支持フレーム
20a 取付部
3 モータユニット
30 モータフレーム
30a 挿入口
4 電磁クラッチ
40 係合部
5 ブラケット
5a 装着部
50 回り止め部
50a 係止部

Claims (2)

  1. 支持フレームにモータユニット及び電磁クラッチを取り付けた駆動ユニットを装置本体に取り付ける取付構造であって、前記支持フレームを装置本体に固定する取付部品を別体に設けるとともに当該取付部品の一部を延設して前記電磁クラッチの回り止め部が形成されていることを特徴とする取付構造。
  2. 前記取付部品の回り止め部は、前記支持フレームの外面に当接して固定される装着面に隣接して当該装着面にほぼ直交する方向に延設されていることを特徴とする請求項1に記載の取付構造。
JP2006056959A 2006-03-02 2006-03-02 駆動ユニットの取付構造 Pending JP2007233204A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011202795A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Kyocera Mita Corp 駆動装置、及び該駆動装置を備える画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004100923A (ja) * 2002-09-12 2004-04-02 Fuji Xerox Co Ltd 駆動装置及び画像形成装置

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