JP2007233150A - 交換システム運用保守遠隔教育支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】交換システムの保守運用教育について、専用施設や教育用の設備の運搬を不要にし、高い教育効果が得られる遠隔教育システムを提供する。
【解決手段】交換システムの運用保守の学習を、少なくとも2つの通信端末を介して支援する支援装置であって、交換機能及び運用保守情報交換対話機能を奏する交換機能手段と、該交換機能手段と該通信端末とネットワークを介して通信可能なサーバと、からなり、該サーバは、該交換機能手段とネットワークを介した運用保守情報の交換のための対話をなす交換機対話手段と、該端末とネットワークを介した運用保守学習情報の交換のための対話をなす端末対話手段と、該端末対話手段と該交換機対話手段の各々の対話内容を相互に関連づける関連制御手段と、からなることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電話交換システムの保守運用者向け遠隔教育を提供する交換システム運用保守遠隔教育支援装置に関するものである。
電気通信事業者が使用する電話交換機類、企業や事務所で使用される私設交換機、2000年頃から使用され始めたソフトスイッチなど(以下、交換システムと総称する)は、ユーザへのサービス提供のために多種多様な機能を有している。そのため、これらの機能の保守管理する装置及び交換システム自体は複雑であって、交換システムを理解してその操作方法を習得するには多くの時間と経験とを要してきた。
一般に、電話交換システムを運用管理する保守者(以下、単に保守者と称する)に実施される交換システム教育においては、対象とする交換システムの「運用マニュアル」や、「教育資料」を用いた座学に加え、教育用に設置された実際の交換システム(以下、実機と称する)を使用した訓練を行うことが必要であった。
このため、保守者を教育するための専用施設を設けたり、遠隔で教育や訓練を実施する場合には必要な設備を運搬し事前に教育用の環境を用意したりしなければならないという問題があった。
教育提供者側では、施設や設備の確保やその維持管理に費用がかかった。また、遠隔地で教育を実施する場合は、近年、従来は専用のハードウェア上でしか動作し得なかった交換システムが汎用のサーバやワークステーション、パーソナルコンピュータ上でも動作するようになったとはいえ、複雑な交換システムを運搬し設備の設定を現地でしなければならないという問題があった。
学習する者、即ち保守者側からすると、教育用施設を利用する場合に、遠方であれば一定期間宿泊を伴うことになり、費用面での負担や時間的な拘束が起きるという不便があった。さらに、教育用資料や運用マニュアルを使用した座学と実機を用いた訓練とが別個に行われるため、教育・学習が効率よく提供されないという問題もあった
このような問題に対して、特許文献1では、教育用ウェブサーバと実習用ウェブサーバとを用意し、学習者がネットワークを通してEDA(Electronic Design Automation)ツールの習得を可能とする技術を開示している。しかし、交換システムの社会基盤・事業基盤としての性格を考えると、かかる技術では、交換システムの保守者に要求された教育レベルを満たすには不十分である。学習のそれぞれのステップにおいて、保守者から交換システムへの指示であるコマンド投入などの交換システムの動作に影響を与える運用操作(以下、「運用操作」と称する)については、単にマニュアルをみて実習してみるだけでは足りず、教育用資料や運用マニュアルで記載された事項を確実に習得できたことを確認することが必要とされるからである。特に、交換システムへのコマンド入力操作は複雑で、コマンドの持つパラメータの順序やその省略の可否、省略形を伴う表記法等を考慮して運用操作を行う必要がある。さらには、保守者は、投入するコマンドだけでなく、コマンド投入により生じる交換システムの状態及び動作の変化、コマンド応答メッセージ・自律メッセージ(保守者の運用操作によらず交換システムが自律的に発するメッセージ)等の正当性を判断できるようにならなければならない。
公開特許公報 特開2001−290411
本発明による支援装置は、交換システムの運用保守の学習を、少なくとも2つの通信端末を介して支援する支援装置であって、交換機能及び運用保守情報交換対話機能を奏する交換機能手段と、該交換機能手段と該通信端末とネットワークを介して通信可能なサーバと、からなり、該サーバは、該交換機能手段とネットワークを介した運用保守情報の交換のための対話をなす交換機対話手段と、該端末とネットワークを介した運用保守学習情報の交換のための対話をなす端末対話手段と、該端末対話手段と該交換機対話手段の各々の対話内容を相互に関連づける関連制御手段と、からなることを特徴とする。
本発明による交換システム運用保守遠隔教育支援装置によれば、運用保守情報対話機能を奏する交換システムとのネットワークを介した対話と並行して、学習者・教育提供者用端末ともネットワークを介した対話をなして両方の対話を関連づけるサーバを含むので実際に則した運用保守教育が可能である。
発明の実施の形態
以下に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の交換システム運用保守遠隔教育支援装置の実施例を示す構成図である。図1に示す交換システム運用保守遠隔教育支援装置は、学習管理システム(以下、LMSと称する)100、交換システム200、学習者用端末10、教育提供者用端末20、LMS100と交換システムとが通信するためのネットワークであるインターネット(以下、IPと称する)等網80、並びにLMS100と学習者用端末及び教育提供者用端末200とが通信するためのネットワークであるIP網90からなる。
交換システム200、即ち交換機能手段は、教育の対象となる交換システムである。交換システム保守者教育の目的からすれば、実機が望ましいが、実機と同等の運用保守に関するコマンドインタフェース(即ち、運用保守対話機能)を有して保守者の運用操作に対して実機と全く同じ応答をするシミュレータを利用してもよい。シミュレータとしては、例えば交換システムの内対保守者インタフェースを擬似するために必要な最低限のハードウェア及びソフトウェアを備えたコンピュータシステムなどがある。交換システム200は、IP網等80内の通信経路81を介してLMS100との間に設定確立される通信セッションによって対話可能となり、LMS100からの交換システムの起動、構成変更、交換システム向けコマンド等を受付け、それらに対して応答を返す。交換システム200は、このためのLMS100によるアクセスを許容している。IP網等80は、典型的にはIP(インターネットプロトコル)を利用したIP網であり、ATMなどのその他の網であってもよく、LMS100と交換システム200との間の通信を、例えば、IETF(Internet Engineering Task Force)がRFC854で規定するtelnetによって実現することが可能である。また、IP網等80をIP網90と同一のものとしてもよい。
学習者用端末10は、パーソナルコンピュータ等(以下、PCと称する)のコンピュータシステムであって、IP網90内の通信経路91を介してLMS100との間に設定確立される通信セッションによって対話可能となる。学習者は、LMS100が学習者用端末10に送信する交換システム200に関する教育資料や保守マニュアルを学習者用端末10の画面上で見てコマンド投入などの保守操作を実行する。投入されたコマンドは、LMS100を介して交換システム200へ送信される。交換システム100の応答は、LMS100を介して端末10の画面上で学習者によって確認される。学習者用端末10は複数存在してもよい。
教育提供者用端末20は、同様にPC等であって、IP網90の通信経路92を介しLMS100との間に設定確立される通信セッションによって対話可能となる。教育提供者が識別手段であるアクセス管理115において認証されると、LMS100に対話制御された対話手順に基づき教育提供者用端末20に表示される内容に従って以下の作業を実施できる。
・学習者の登録
・交換システムアクセス情報の設定
・学習者が学習者用端末10を用いて行う質問に対する回答などの教育支援
・LMS100内に記憶される教育資料121の編集及び設定
・LMS100内に記憶される保守運用マニュアル122の設定
・LMS100内に記憶される期待応答パターン161の設定
・交換システムの構成条件の設定(図示せず)。この設定には、交換システムが起動され るときに参照する構成条件ファイルを作成し、交換システム200とLMS100が適 正に連動できるようにすることなどがある。
これらの機能は、LMS100内部の端末対話手段により、かつ/または、LMS100の交換システム200に対する交換機対話手段により実行される。端末対話手段には、アクセス管理115、後述の学習通信制御機能110及び教材配信機能120等が含まれる。また交換機対話手段には、後述の交換システム通信制御機能150、交換システムアクセス管理155等が含まれる。
教育提供者用端末20も複数存在してもよい。
LMS100は、汎用サーバ、パーソナルコンピュータ等のコンピュータシステムである。LMS100は、端末対話手段を用いて、認証された学習者用端末10へ教育資料及び保守運用マニュアル等からなる運用保守学習情報を送信すると共に、運用保守学習情報に対応させて交換システム200への運用操作を促すメッセージや画面も表示させる。次に、学習者用端末10から行われた運用操作を交換機対話手段を用いて、交換システム200へ中継しさらに運用操作に対する交換システム200からの応答を受信する。この時、LMS100は、関連制御手段を用いて、行われた運用操作に対する交換システム200からの応答が教育資料の内容に沿ったものであるかどうか、言い換えれば、学習者の行った運用操作が教育資料で求められるものに合致するかどうかをチェックする。関連制御手段には後述のコマンド応答解析機能160等が含まれる。
以下に、LMS100の構成を説明する。LMS100は、1つの交換システム100に対して複数設けられてもよい。LMS100の提供する機能は単一のコンピュータシステムで構成されてもよいし、複数のコンピュータシステムで構成されてもよい。
NWインタフェース101はIP網90と接続するための装置である。交換システムインタフェース102はIP網等80と接続するための装置である。IP網等80がIP網である場合には、交換システムインタフェース102をNWインタフェース101が兼ねてもよい。学習通信制御機能110は、学習者用端末10との通信を制御し、以下の機能を実行する。
(1)学習者用端末10からの要求に基づくアクセス制御を行う。
(2)学習者用端末10への教育資料及び保守運用マニュアルの送信を行う。
(3)学習者用端末10への保守運用操作の要求を行う。
(4)学習者用端末10で行われた保守運用操作を交換システム通信制御機能150経由で交換システム200へ中継する。
(5)交換システム200からコマンド応答メッセージ、自律メッセージ等を受信して交換システム通信制御機能150経由で学習者用端末10へ送信する。
(6)コマンド応答メッセージを解析してその結果に応じた処理を行う。
学習通信制御機能110により、学習者用端末10の画面上には、例えば、図2のイメージが表示される。
アクセス管理115は、学習通信制御機能110の要求に応じて、学習者用端末10から行われた認証要求を学習者DB116内にある学習者の認証情報を参照し実行する。学習者DB116は、事前に登録された学習者に関する、氏名、連絡先(電子メールアドレスや電話番号等)、認証情報、学習履歴などの情報が記憶されたデータベースである。教材配信機能120は、交換システム200に関する教育資料121及び保守マニュアル122を管理し、学習者用端末10へ送信するための画像情報に変換するものである。画像情報としては、例えばHTML(ハイパーテキストマークアップランゲージ)が使用される。教材配信機能120から送信された画像情報により、例えば図3のようなイメージが、学習者用端末10の画面上に表示される。教育資料121は、交換システムの保守運用操作を説明した教育用資料である。教育用資料121には、学習者が、コマンド発行のような運用操作を行うべきポイントを示す標識が後述のパターンIDと共に埋め込んである。パターンIDにより期待応答パターンDB内に記憶された関係する期待応答パターンを抽出することができる。埋め込まれたポイントを教材配信機能120が検出すると、教材配信機能120は、例えば図5のような記述を学習者用端末10へ送信する画像情報に埋め込ませる。図5の例は、HTMLによるものであり、学習者が次の教材に進む際に、教材配信機能120は、“txtPoint”の値を読むことにより運用操作ポイントであることを、“PtnID”の値を読むことによりパターンIDであることを知ることができる。
保守運用マニュアル122は、交換システム200の保守運用操作のための情報を記憶したものである。例えば、交換システム200の起動方法、構成の設定・変更のためのコマンド等の運用操作、交換システムからの応答/自律メッセージ、障害対応方法等について網羅された詳細な情報である。保守運用マニュアル122は、交換システムの保守運用機能の学習に必要なものであるが、省略することも可能である。
交換システム通信制御機能150は、LMS100と交換システム200との通信を制御し、例えば交換システム200へのコマンドの発行や交換システム200からの応答/自立メッセージの受信を管理する。交換システム通信制御機能150がメッセージを交換システム200から受信すると、コマンドの正当性をチェックするためにそれらをコマンド応答解析機能160に送信する。
交換システムアクセス管理155は、LMS100と交換システム200との通信開始時に、交換システム200からのLMS100に対する認証要求に対して処理を行う。
コマンド応答解析機能160は、交換システム200からのコマンド応答メッセージと、予め期待応答パターンDB161に記憶された期待応答パターンとを照合して、コマンド応答メッセージが期待されたものかどうかの判定を行う。ここで、期待応答パターンとは、例えば正規表現で書かれたテキストである。図3には、正規表現を使って記述された期待応答パターンが示されている。正規表現を用いることにより、交換システム200から送出されたコマンド応答メッセージにおいてメッセージ毎に異なる部分、例えば日時を表す情報、も含めて照合することができる。よって、チェックの範囲やレベルを柔軟に変更して照合を行うことができる。
以下に、コマンド応答メッセージとそれに対する可能な期待応答パターンの例を示す。
例えば、コマンド応答メッセージの一部に以下の2行が含まれているとする。
xxxx Command Done.
2005/09/07 12:00:00
この部分に対する期待応答パターンとして、次のような記述が可能である。これらの期待応答メッセージが照合されるとすべて成功裏に終わる。
(a)全く同じイメージで記述したもの。ただし、記述中の“¥.”はピリオドを、“¥/”はスラントを表すものとする。
xxxx Command Done\.
2005\/09\/07
(b)日時部分について形式だけの照合を行うもの。ただし、記述中の“¥d”は、0から9の任意の文字列を表す。この例では、例えば日時が、05/09/07やH17/09/07の場合には照合は失敗となる。
xxxx Command Done\.
\d\d\d\d\/\d\d\/\d\d
(c)日時部分の形式及びコマンド名(応答メッセージのxxxx部分)について照合を行うもの。ただし、記述中の".+"は1つ以上の任意の文字を表す。
.+ Command Done\.
\d\d\d\d\/\d\d\/\d\d
(d)すべてを任意としたもの
.+
.+
期待応答パターンDB161は、上記したような期待応答パターンが予め記憶されているデータベースである。複数の期待応答パターンを持つことが可能であり、各期待応答パターンは、図6に示すように、データベース内でユニークに他から識別するためのパターンIDを付与されている。
期待応答パターン作成機能190は、教育提供者が教育提供者用端末20を介して期待応答パターンを作成するために利用する機能である。例えば、交換システム200に所望のコマンドを実際に発行し、その結果得られるコマンド応答メッセージを利用しかつ/または編集して期待応答パターンを作成することができる。また、教育提供者用端末20上で例えばテキストエディタなどを用いて期待応答パターンを作成して、期待応答パターンDB161へ記憶させることも可能である。
また、教育提供者が教育提供者用端末20により、期待応答パターン作成機能を介して期待応答パターンDB161内を参照し、期待応答パターンとそれに対応するパターンIDを得ることもできる。このパターンIDは、教育資料の運用操作実行ポイントに埋め込んでおき、このポイントで実行される運用操作によるコマンド応答メッセージと期待応答パターンを対応づけるために使用される。
次に、図4を参照して、図1に示す交換システム運用保守遠隔教育支援装置の動作について詳細に説明する。
学習者の学習開始前に、教育提供者は、教育提供者用端末20から、LMS100及び交換システム200に対話機能による対話を通して必要に応じて以下の事前準備を行う。
(1)交換システム200の起動に必要な初期構成ファイル(加入者データ、局データ、 システムコンフィギュレーションファイル等)をインストールする。
(2)交換システム200の起動を行う。
(3)交換システム200でLMS100のアクセスを許容する。
(4)期待応答パターンを作成する。これは、教育資料と照合して、例えば、実際に交換システム200の運用操作を行なって得た結果を利用して作成することが望ましい。
(5)作成した期待応答パターンをLMS100の期待応答パターンDB161への登録する。この時に登録した期待応答パターンについてパターンIDを取得しておく。
(6)交換システム200に対する教育資料121及び保守マニュアル122をLMS100に設定する。
(7)LMS100の教育資料121を必要であれば編集し、運用操作が必要となるポイントに、パターンIDを設定する。また、必要があれば、該ポイントでの運用操作の前提となる交換システム200の状態を設定するためにLMS100から自動的に実行される運用操作用の情報を教育資料121の該ポイントに関連させて設定しておく。これは、該ポイントで学習者が、例えば特定の加入者情報の削除といった運用操作を求められる場合に、対象となる加入者情報を学習者の運用操作に先立って設定しておく等の処置である。
さらに、パターンIDを設定した場合には、学習者用端末10からの運用操作に対するコマンド応答メッセージ/自律メッセージと該パターンIDに相当する期待応答パターンとの照合の結果による処理の継続方法についても指定しておく。これは、例えば、照合に成功した場合には教育資料を次に進めることや、失敗の場合には学習者用端末10に再度の保守操作を求めるメッセージを送信することなどといった、続く処理方法の指定である。失敗の場合には、教育資料を先に進めることなく再度表示することや他の箇所を表示することなどを設定してもよい。
(8)学習者の必要な情報をLMS100の学習者DBに登録してログイン可能にしておく。
次に、学習者が学習者用端末10からLMS100へアクセスの要求を出すと、この要求はNWインタフェース101を介して学習通信制御機能110で受信される。学習通信機能110はアクセス管理115の機能を用いて、学習者のアクセスの可否を判断する。アクセス管理115は、学習者用端末10との間で例えばHTTP認証によりユーザ名・パスワードをやり取りし、学習者DBの情報を用いて学習者の認証を行う。アクセス承認を得られなかった学習者は以後のアクセスが許されない(S401)
アクセスを承認された学習者が学習を開始するに当たって、学習通信制御機能110は、学習者DB内に記憶されている該学習者の情報を参照し、必要であれば交換システム200の初期設定を行う(S402)。これは、例えばLMS100と交換システム200との通信の確保や学習者用端末10から学習用に交換システム200全体としてまたは交換システム200内のリソースを利用可能とするための処理である。これらの処理は、図1の交換システム通信制御機能150及びそれに関連する機能も利用して実行される。
次に、学習通信制御機能110は教材配信機能120に制御を渡す。教材配信機能120は、学習者についての情報から学習履歴などを参照しながら、学習者用端末10とやり取りし、入力される要求に基づいて教育資料121及び保守運用マニュアル122を当該学習者向けの画面情報に編集して送信する(S403)。
この画面情報の配信は、学習者用端末10から入力される指示に従って随時画面情報を更新することで進められる。このような機構は、例えばHTMLを使用している場合には、図5のような記述を画面情報内に入れておくことにより可能である。この際に、学習者が学習の終了を指示した場合には、配信を終了する(S404)。学習者が運用操作を要求されるポイントに来たと判断した(S405)場合には、運用操作用の画面を編集して学習者用端末10に送信する(S406)。学習者は、学習者用端末10から教育資料の指示に従ってコマンドを投入する(S407)。図2の13は運用操作用画面の一例を示している。この例では、画面下方部分16に交換システム200に対するコマンドを入力し、画面中央部分15にそのコマンドに対する応答メッセージが表示される構成となっている。
教材通信制御機能110が学習者用端末10からコマンドを受信すると、その受信コマンドと教育資料に設定されているパターンIDや交換システムの動作条件などを図1の交換システム通信制御機能150に渡して、交換システム通信制御機能150からの応答を待つ。交換システム通信制御機能150は交換システム200の状態設定を行う(S408)。例えば、交換システムアクセス管理155を起動して、交換システム200との通信を設定したり、動作条件によっては交換システム200へ事前にコマンド送信を行う。次に、受信コマンドを交換システム200に送信し(S409)、応答を待つ。
交換システム200は、コマンドを受信すると、それを解釈して必要な処理を実行し、LMS100へコマンド応答メッセージを送信する。交換システム通信制御機能150が、このコマンド応答メッセージを受け取って(S410)、教材配信機能120へ送信する。教材配信機能120は、受け取ったコマンド応答メッセージを学習者用端末10に送信して画面情報を更新する(S411)。同時に、コマンド応答メッセージとパターンIDを送信してコマンド応答解析機能160を起動し、コマンド応答メッセージの解析を行わせ(S412)、その解析結果を待つ。
コマンド応答解析機能160は、与えられたパターンIDに対応する期待応答パターンを期待応答パターンDB161から取得し、受信したコマンド応答メッセージと照合する。照合は先に説明したように例えば正規表現を使って行われ、照合の結果は、交換システム通信制御機能150を介して教材配信機能120へ送信される。教材配信機能120は、解析結果と教育資料に記述された次処理とに従って画面の更新情報を学習者用端末10に送信する。例えば、照合が正常終了していれば、次教材を提供することや、照合が失敗であれば、再度同一の内容を提示したり、また失敗に終わったことを特別に説明する別の教材を提示することが考えられる(S413)。
以上のステップは、学習者用端末10から学習終了の指示が来るまで繰り返し実行される。
本発明による交換システム運用保守遠隔教育支援装置によれば、LMS100は、例えば、学習者が投入するコマンドのシンタックスを知る必要や、交換システムが返すコマンド応答メッセージの意味を解釈する必要がないため、LMS100において交換システムの詳細を考慮した実装をする必要がない。言い換えると、LMS100では与えられたパターンに従ってパターン照合のみを行えばよいだけである。従って、交換システムとLMSとが標準的なインタフェースで接続可能であれば、特定の交換システムに限定することなく、様々な交換システムに対する保守運用の遠隔教育を実施することができ、柔軟性の高いシステムを提供することができる。
本発明による交換システム運用保守遠隔教育支援装置の実施例を示すブロック図である。 本発明による学習者用端末に表示される画面の一例を示す図である。 学習者用端末へ送信された画像情報の一例を示す図である。 本発明の実施例における交換システム運用保守遠隔教育の処理を示す図である。 教育用資料に埋め込まれた運用操作ポイント及びパターンIDのHTMLによる記述例を示す図である。 パターンIDと期待応答メッセージとの対応の一例を示す図である。

Claims (5)

  1. 交換システムの運用保守の学習を、少なくとも2つの通信端末を介して支援する支援装置であって、
    交換機能及び運用保守情報交換対話機能を奏する交換機能手段と、
    前記交換機能手段と前記通信端末とネットワークを介して通信可能なサーバと、からなり、
    前記サーバは、
    前記交換機能手段とネットワークを介した運用保守情報の交換のための対話をなす交換機対話手段と、
    前記端末とネットワークを介した運用保守学習情報の交換のための対話をなす端末対話手段と、
    前記端末対話手段と前記交換機対話手段の各々の対話内容を相互に関連づける関連制御手段と、
    からなることを特徴とする支援装置。
  2. 前記交換機対話手段は、前記端末対話手段と前記端末の少なくとも1つとの間の通信セッションが確立した場合に前記交換システムとの通信セッションの設定をなすことを特徴とする請求項1記載の支援装置。
  3. 前記端末対話手段は、
    前記端末から送信される識別マークを受信してこれによって前記端末のクライアント種別を識別する識別手段と、
    前記識別手段によって識別したクライアント種別に応じた対話手順に従った対話をなす対話制御手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1記載の支援装置。
  4. 前記端末対話手段は、前記識別手段により識別された前記クライアント種別に応じた操作画面情報信号を前記端末に送信する操作画面送信手段をさらに含み、
    前記関連制御手段は、前記操作画面送信手段の送信動作に並行して前記端末からの操作入力の内容に応じたコマンドを前記交換機能手段に向けて前記交換機対話手段が送出するように前記交換機対話手段を制御することを特徴とする請求項3記載の支援装置。
  5. 前記関連制御手段は、前記端末対話手段と前記交換機対話手段の対話内容の対比しつつ解析を行って前記解析の結果を前記端末対話手段に送出し、前記端末対話手段は前記解析の結果に従って予め設定された複数の対話内容のうちの1つを選択して当該選択した対話内容のデータを前記端末に送出することを特徴とする請求項1記載の支援装置。
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