JP2007233091A - トナー残量検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】検出信号中のノイズを十分に除去しトナー残量を精度良く検出できるトナー残量検出装置の提供。
【解決手段】トナー残量検出装置は、発光部材、清掃部材、受光部材24及び検出信号生成部41を含む。発光部材は現像器内に光を照射する。清掃部材は、現像器内部に所定の回転速度で回転自在に支持され、発光部材からの光を周期的に透過または遮光可能である。受光部材24は、清掃部材の回転動作により透過された発光部材24からの光を受光する。検出信号生成部41は、受光部材24の受光量から透過区間及び遮光区間を有する信号を取り出して現像器内のトナー残量検出用の検出信号を生成する。特に、検出信号生成部41は、透過区間を第1タイミングで区切り2以上の信号に分割する分割部43、分割された各信号を透過区間内における第2タイミングにてサンプルホールドするS/H部44及びサンプルホールド後の各信号を減算する減算部45を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、トナーを収納している収納容器内のトナー残量を検出するトナー残量検出装置に関する。
プリンタや複写機等の従来の画像形成装置としては、感光体ドラムと、感光体ドラム表面にトナーを供給する現像装置と、現像装置に供給するためのトナーを収納しているトナーコンテナとを含む装置がある。現像装置は、トナー収容室、供給ローラ及び現像ローラを含み、トナー収容室内のトナーが消耗した場合はトナーコンテナ内のトナーが補給される。トナーコンテナや現像装置のトナー収容室は、その内部のトナーの残量を検出するためのトナー残量検出装置が装着されている。トナー残量検出装置としては、例えば発光部と受光部とを有する光学式の装置がある。
光学式のトナー残量検出装置では、発光部はトナーコンテナや現像装置のトナー収容室内に向けて光を照射し、受光部はこれを受光する。トナー残量検出装置は、受光部の受光量によりトナーの残量を検出する。トナー残量検出装置は、このような簡単な構成でトナー残量を検出することができるが、例えば受光部及び発光部の故障による動作不良や受光部の感度のばらつきによりトナー残量を誤検出する場合がある。
そこで、トナー残量検知手段による検知動作が正常か否かの検知動作確認を行いトナー残量の誤検知を未然に防止する現像装置や(特許文献1)、光センサの受光部の感度のばらつき等にかかわらずトナーカートリッジのトナーエンドを正確に判定する現像装置(特許文献2)、及び現像装置内のトナーの有無あるいは残量を低コストで正確に判断できる小型の画像形成装置が知られている(特許文献3)。
特開2001−175070号公報 特開2000−231254号公報 特開2000−347494号公報
光学式のトナー残量検出装置を用いた場合、受光部が受光した光から取り出される検出信号には外乱等の光学的ノイズや電気的ノイズが含まれる。一般的に、検出信号のダイナミックレンジは、その検出信号に含まれるノイズが大きい程小さくなる。信号成分がノイズに埋もれてしまう程ダイナミックレンジの小さい検出信号がトナー残量の検出に用いられると、トナー残量の誤検出が生じる恐れがある。例えば、トナー残量が少ない状態であっても、トナー残量が十分であると誤って判断してしまう場合が挙げられる。
しかしながら、特許文献1の現像装置は、トナー残量の検出信号に含まれる外乱等の光学的ノイズや電気的ノイズを除去する手段を有していない。
特許文献2の現像装置は、反射偏光板の外壁部分に遮光部材を設けて外乱等のトナーエンド検知に不要な光を遮断しているが、それでも遮断しきれなかった不要な光を受光部が受光したために検出信号にノイズが含まれている場合は、これを除去することができない。
また、特許文献3の画像形成装置では、現像装置内を通過させた透過光を数回検知することでノイズによる誤検出を防止しているが、ノイズ自体を十分に除去する手段を有していない。更に、この画像形成装置は、トナーの残量を判断するまでに透過光を数回検知するため、トナーの残量を判断するまでに時間がかかってしまう。
そこで、本発明は、検出信号に含まれるノイズを十分に除去し、トナー残量を精度良く検出できるトナー残量検出装置の提供を目的とする。
前記課題を解決するために、発明1は、トナーを収納している収納容器内のトナー残量を検出するトナー残量検出装置であって、前記収納容器内に光を照射する発光部材と、前記収納容器の内部に所定の回転速度で回転自在に支持され、前記発光部材からの光を周期的に透過または遮光可能な回転部材と、前記回転部材の回転動作により透過された前記発光部材からの光を受光する受光部材と、前記受光部材の受光量に応じて前記収納容器のトナー残量を検出するための検出信号を生成する検出信号生成手段と、を含むトナー残量検出装置を提供する。前記発光部材からの光が周期的に透過または遮光された場合の前記受光部材の受光量から検出された信号は、前記照射された光が前記回転部材を通じて透過されたことを示す透過区間と、前記照射された光が前記回転部材により遮光されたことを示す遮光区間とを有する。そして、前記検出信号生成手段は、前記透過区間を第1タイミングで区切り、少なくとも2つの信号に分割する分割手段と、前記分割手段により分割された前記少なくとも2つの信号のそれぞれを、前記透過区間内における第2タイミングにてサンプルホールドするサンプルホールド手段と、前記前記サンプルホールド手段によりサンプルホールドされた各信号を互いに減算する減算手段と、を有する。
収納容器内のトナーが所定の量以上ある場合、発光部材が照射した光は、トナーにより遮断されて受光部材側には到達しない。また、収納容器内のトナーが所定の量未満である場合、発光部材が照射した光は、収納容器内を通過し回転部材の回転により周期的に透過及び遮光され、透過された時のみ受光部材に到達する。検出信号生成手段は、各場合における受光部材の受光量から信号を取り出して分割しサンプルホールドした2以上の信号を減算することで、“トナー残量あり”または“トナー残量なし”を示すオフセットノイズの除去された検出信号を生成する。即ち、この装置は、受光部材の受光量に基づいて、収納容器内部のトナーの残量を検出するための検出信号を、電気的ノイズや外乱光ノイズ等のノイズを除去しつつ生成する。これにより、検出信号における信号成分とノイズとのレベル比(S/N比)は高くなり、ダイナミックレンジの大きい検出信号が得られる。従って、トナー残量検出装置は、ノイズや信号の歪みによる誤検出を防ぎ、収納容器内のトナーの残量を精度良く且つ安定して検出することができる。
発明2は、前記発明1において、前記収納容器内に配置され、前記発光部材からの光を反射して前記受光部材に導く反射部材を更に含むトナー残量検出装置を提供する。
これにより、発光部材及び受光部材を配置する際の自由度が上がる。
発明3は、前記発明2において、前記反射部材は反射面を有し前記回転部材の外周側に配置されており、前記回転部材は回転動作に伴って前記反射面に摺接可能な外周部を有するトナー残量検出装置を提供する。
回転部材は、反射部材の反射面を摺接することで反射面に付着したトナーを除去する、いわゆる清掃部材の役割を担う。従って、発光部材からの光は反射面でより反射し易くなる。
本発明のトナー残量検出装置は、受光部が受光した光から取り出した信号に含まれるノイズを除去すると共に検出信号を生成する。これにより、ダイナミックレンジの大きい検出信号が得られ、トナー残量を精度良く検出することができる。
<実施形態>
(1)プリンタの構成
図1は、本発明の一実施形態が採用された画像形成装置であるカラープリンタ1を示す。尚、この図1は各構成要素の配置を示すための模式図であり、各部の詳細は省略して示している。このカラープリンタ1は、図示しないコンピュータ等に接続されており、コンピュータ等から送られてくる画像情報に基づいてカラー画像を用紙に印刷可能な装置である。
図1のカラープリンタ1は、画像形成部2、トナー補給部3、定着部4、用紙搬送部5、給紙部6及び排出部7を含む。
画像形成部2は、画像情報に基づいてトナー画像を形成するための部分であって、表面に静電潜像が形成される感光体ドラム11と、トナー画像を形成するための4つの現像器13と、画像情報に基づいて感光体ドラム11表面を走査露光するレーザユニット12とを備える。
感光体ドラム11は、4つの現像器13に隣接するように設けられ、その回転軸は図1の紙面に対して垂直に延びるように設けられている。感光体ドラム11の上部には、感光体ドラム11の表面を一様に帯電するための帯電ローラが設けられている。
4つの現像器13は、回転枠28に支持され全体が回転自在となっている。また、現像器13は内部に現像ローラ14を有しており、この現像ローラ14によって感光体ドラム11にトナーを供給する。各現像器13には、イエロー、シアン、マゼンダ及びブラックの4色のトナーがそれぞれ収納されている。更に、現像器13の内部には、収納しているトナーの残量を検出するためのトナー残量検出装置16(後述)が装着されている。
レーザユニット12は、レーザ光を感光体ドラム11に照射するためのものであって、感光体ドラム11の上方で、かつ4つの現像器13とは感光体ドラム11を挟んで逆側に配置されている。
トナー補給部3は、現像器13及びトナーを収納しているトナー収容部15に接続されており、トナー収容部15内のトナーを現像器13に補給する。トナー収容部15には、それぞれの色のトナーが収容されたコンテナが4つ並べて配置されている。
定着部4は、画像形成部2で形成されたトナー画像を用紙に定着させるための部分であって、加圧ローラ及び加熱ローラを有している。
用紙搬送部5は、画像形成部2や定着部4に用紙を搬送する。
給紙部6は、印刷を行うための用紙が収納された給紙カセットや用紙搬送部5に用紙を給紙するためのローラ等を有している。また、給紙部6は、このカラープリンタ1の下側に配置されている。
排出部7は、トナー画像が定着された用紙が用紙搬送部5を通って排出される部分であり、このカラープリンタ1の上部に配置されている。
(2)トナー残量検出装置
(2−1)全体構成
図2は、トナー残量検出装置16のブロック図である。図3は、トナー残量検出装置16が現像器13に装着された場合の、各部材の配置について説明するための図である。
トナー残量検出装置16は、発光部材23、受光部材24、反射部材25、清掃部材27及び検出部31を含む。
発光部材23及び受光部材24は、カラープリンタ1のフレームに取り付けられ、現像器13の外側に位置している。発光部材23は現像器13の内部へ向けて光を照射し、受光部材24は現像器13内を透過した発光部材23からの光を受光する。発光部材23及び受光部材24としては、例えば発光ダイオード及びフォトトランジスタをそれぞれ用いることができる。尚、図3では、発光部材23や受光部材24の位置を理解し易いように、カラープリンタ1のフレームは省略している。
反射部材25は、清掃部材27の外周側に2つ配置されている。反射部材25は、現像器13の内部であって、発光部材23及び受光部材24それぞれに対応する位置には反射面25a及び反射面25bを有しており、発光部材23から照射された光を受光部材24側へ反射させる。
清掃部材27は、現像器13の内部で各反射部材25の間に回転自在に設けられ、回転した際に外周部が反射部材25の反射面25a,25bと摺接するように位置している。清掃部材27は、プリンタ1に配置されたモータ(図示せず)により所定の速度で回転することで、各反射部材25の反射面25a,25bの反射面に付着したトナーを除去すると共に、発光部材23から照射された光を周期的に透過または遮光する。
検出部31は、現像器13の外部に設けられ、受光部材24及びトナー補給部3に接続されている。検出部31は、受光部材24の受光量に基づいて、現像器13内のトナー残量を検出する。検出部31の構成については後述する。
以下に、発光部材23により照射された光の光路について、簡単に説明する。
現像器13内のトナーの残量が所定の量以上の場合、発光部材23により照射された光はトナーにより遮断されるため、受光部材24はこれを受光しない。
現像器13内のトナーの残量が所定の量未満の場合、発光部材23により照射された光は、現像器13内を透過して反射部材25の反射面25aで反射して清掃部材27へ到達し、回転している清掃部材27により周期的に透過または遮光される。清掃部材27により透過された光は、反射部材25の反射面25bにより受光部材24方向へ反射し、受光部材24で受光される。
(2−2)検出部の構成
図4は、トナー残量検出装置16内の検出部31のブロック図である。検出部31は、検出信号生成部41、記憶部51及びCPU52を含む。
検出信号生成部41は、受光部材24の受光量から検出された信号のノイズを除去すると共に、現像器13内のトナー残量を検出するための検出信号Vを生成するものであって、以下の構成要素(a)〜(e)を含む。
(a)フィルタ42:受光部材24の受光量から信号を取り出し平滑化させ、フィルタ出力信号S1を出力する。
(b)分割部43:CPU52から取得した分割制御信号S2(後述)に基づいて、フィルタ出力信号S1を2つの信号に分割し、分割出力信号S3’,S3”を出力する。
(c)サンプルホールド部44a,44b:CPU52から取得したS/H制御信号S4(後述)に基づいて、分割出力信号S3’,S3”をサンプルホールドし、S/H出力信号S5’,S5”を出力する。以下より、“サンプルホールド部”を“S/H(Sample/Hold)部”と言う。
(d)減算部45:S/H出力信号S5’,S5”を互いに減算し、減算出力信号S6を出力する。
(e)増幅器46:トナー残量が検出し易いように減算出力信号S6を所定の増幅度で増幅させ、増幅後の信号を検出信号Vとして、接続されているCPU52へ出力する。
記憶部51はCPU52と接続されており、トナー残量判別テーブル51aと各種信号生成プログラム51bとを記憶している。
図5は、記憶部51が記憶しているトナー残量判別テーブル51aの概念を説明する図である。このトナー残量判別テーブル51aは、CPU52が現像器13内のトナー残量を判別する際の判断基準として用いられる。図5のトナー残量判別テーブル51aは、検出信号Vの範囲と、トナー残量とを、1レコードとして記憶している。例えば、検出信号Vの範囲“1v≧V≧0v”とトナー残量“100%”とが対応づけて記憶されている。
各種信号生成プログラム51bは、分割部43がフィルタ出力信号S1を分割するタイミング(第1タイミングに相当)を指定するための分割制御信号S2や、S/H部44a,44bが分割出力信号S3’,S3”をサンプルホールドするタイミング(第2タイミングに相当)を指定するためのS/H制御信号S4を、CPU52が生成する際に用いられる。
CPU52は、各種信号生成プログラム51bに基づいて、内部のタイマが有する時刻情報を用いて分割制御信号S2及びS/H制御信号S4を生成し、分割部43及びS/H部44a,44bへそれぞれ出力する。
また、CPU52は、検出信号生成部41内の増幅器46及びトナー補給部3と接続されている。CPU52は増幅器46から検出信号Vを取得すると、記憶部51内のトナー残量判別テーブル51aに基づいて現像器13内のトナー残量を判別し、トナー補給部3へ出力する。
(2−3)トナー残量検出装置の動作
次に、トナー残量が“0%”である場合のトナー残量検出装置16の動作について説明する。図6は、検出信号生成部41内の各機能部が出力する信号のタイミングチャートである。尚、説明を簡単にするため、増幅器46の増幅度は“1”である場合を例にとる。また、各信号の振幅は“0V−5V”であるとする。以下より、振幅が“0V”の場合を“L”、“5V”の場合を“H”とそれぞれ記す。
カラープリンタ1が起動を開始すると、トナー残量検出装置16の清掃部材27は接続されているモータにより回転し、発光部材23は現像器13内に向かって光を照射する。CPU52は、各種信号生成プログラム51bに基づいて、図6の分割制御信号S2及びS/H制御信号S4を生成し、分割部43及びS/H部44a,44bそれぞれに出力する。
現像器13内のトナーはその残量が“0%”であるため、発光部材23からの光は反射部材25の反射面25aを経て清掃部材27に到達し、清掃部材27の回転動作により周期的に透過または遮光される。そしてこの光は反射部材25の反射面25bを経て受光部材24に到達する。受光部材24はこれを受光する。
フィルタ42は、受光部材24の受光量から信号を取り出して平滑化させる。この時、受光部材24は、周期的に透過された光のみを受光しているため、フィルタ42により平滑化されたフィルタ出力信号S1は、図6に示すように透過区間と遮光区間とを有している。また、このフィルタ出力信号S1には、受光部材24が受光するまでの経過における外乱等の光学的ノイズや電気的ノイズがいわゆるオフセットノイズとして含まれており、このオフセットノイズは信号の“L”から“H”レベルまで到達している可能性がある。フィルタ42は、この信号S1を分割部43へ出力する。
分割部43は、CPU52から取得した分割制御信号S2が“L”から“H”へ立ち上がるタイミングで、フィルタ出力信号S1のうち透過区間を図6の分割出力信号S3’,S3”に示すように分割する。分割部43は、分割出力信号S3’,S3”を、S/H部44a,44bにそれぞれ出力する。
S/H部44a,44bは、図6のS5’,S5”に示すように、CPU52から取得したS/H制御信号S4が“L”から“H”に立ち上がるタイミングで分割出力信号S3’,S3”のサンプリングを開始し、S/H制御信号S4が“H”である期間の間はサンプリングをし続ける。そして、S/H部44a,44bは、S/H制御信号S4が“H”から“L”へ立ち下がるタイミングでホールドを開始する。これにより、図6に示すように、S/H出力信号S5’では“0V”がホールドされ、S/H出力信号S5”では“5V”がホールドされる。S/H部44a,44bは、S/H出力信号S5’,S5”を減算部45へ出力する。
減算部45は、S/H出力信号S5’,S5”を取得すると、S/H出力信号S5”からS/H出力信号S5’を減算し、図6に示すような減算出力信号S6を増幅器46へ出力する。この減算処理により、図6のS6に示すように、S/H出力信号S5’,S5”のオフセットノイズは信号の値と共に減算される。従って、減算出力信号S6はノイズのない信号となる。ここで、減算出力信号S6の値は“5v”である。
増幅器46は、減算出力信号S6を増幅させてCPU52へ出力する。ここで、増幅器46の増幅度は“1”であるため、増幅器46の出力する検出信号Vは減算出力信号S6と同一である。
CPU52は、検出信号Vを取得すると、検出信号Vの値“5v”がトナー残量判別テーブル51aの検出信号Vの範囲“5v≧V≧4v”に該当すると判断し、この範囲に対応するトナー残量“0%”を抽出する。CPU52は、トナー残量“0%”をトナー補給部3へ出力する。
トナー補給部3は、トナー残量“0%”の結果を取得すると、例えばトナー収容器15から現像器13へトナーを補給する動作を行う。
(3)効果
トナー残量検出装置16は、受光部材24の受光量に基づいて、現像器13内のトナーの残量を検出するための検出信号Vをノイズの除去を行いながら生成し、この検出信号Vによりトナー残量を判別する。具体的には、トナー残量検出装置16は、透過区間を分割しサンプルホールドした信号S5’,S5”を減算することで、検出信号Vのオフセットノイズを除去している。これにより、検出信号Vにおける信号成分とノイズとのレベル比(S/N比)は高くなり、ダイナミックレンジの大きい検出信号Vが得られる。従って、トナー残量検出装置16は、ノイズや信号の歪みによる誤検出を防ぎ、現像器13内のトナーの残量を精度良く且つ安定して検出することができる。
また、トナー残量検出装置16は、現像器13内に反射部材25を設けているため、発光部材23及び受光部材24を配置する際の自由度が上がる。そして、清掃部材27がこの反射部材25の反射面に付着したトナー除去するため、発光部材23からの光は反射面でより反射し易くなる。
<その他の実施例>
(A)上記実施形態では、トナー残量検出装置が現像器に装着された場合について説明したが、トナー収容部に装着されてもよい。
(B)上記実施形態では、増幅器の増幅度を“1”としたが、これに限定されない。尚、増幅度により検出信号Vの値は変化するため、これに応じてトナー残量判別テーブル内の検出信号Vの範囲を変更するとよい。
(C)上記実施形態では、CPUは、トナー残量判別テーブルに基づいてトナー残量を判別したが、例えば取得した検出信号Vを用いてトナー残量が演算可能な演算式に基づいて、トナー残量を判別してもよい。
(D)上記実施形態では、分割部が信号を分割するタイミングと、S/H部がサンプルホールドを開始するタイミングとは異なっているが、同一であってもよい。
(E)上記実施形態では、反射部材25の間に配置されている部材を清掃部材としたが、反射部材の反射面のトナーを除去する機能を有せずともよい。即ち、反射部材の間に配置される部材は、単に所定の回転速度で回転し、発光部材からの光を周期に透過または遮光するような回転部材であってもよい。
(F)上記実施形態では、分割部はフィルタ出力信号S1を2つの信号に分割したが、2以上の信号に分割してもよい。
(G)上記実施形態では、検出信号生成部が回路で構成される場合を例にとり説明したが、CPUで構成されてもよい。
(H)上記実施形態では、CPUは検出信号Vの範囲によりトナー残量を段階的に判別したが、検出信号Vが所定の閾値を超えたか越えないかでトナー補給部3がトナー補給動作を行うか否かを判断してもよい。
本発明のトナー残量検出装置は、複写機、プリンタ及びファクシミリ装置の各機種や、これらの機能及びスキャナ機能を併せ持つ複合機においてトナーを収納する収納容器中のトナー残量を検出する装置として適用できる。
本実施形態のトナー残量検出装置が装着されたカラープリンタの模式図。 本実施形態のトナー残量検出装置のブロック図。 発光部材、受光部材及び反射部材の位置関係を示す図。 検出部のブロック図。 記憶部が記憶しているトナー残量判別テーブル。 検出信号生成部内の各機能部から出力される各信号のタイミングチャート。
符号の説明
1 カラープリンタ
2 画像形成部
3 トナー補給部
11 感光体ドラム
15 トナー収容部
16 トナー残量検出装置
23 発光部材
24 受光部材
25 反射部材
27 清掃部材
28 回転枠
31 検出部
41 検出信号生成部
42 フィルタ
43 分割部
44 S/H部
45 減算部
46 増幅器
51 記憶部
52 CPU

Claims (3)

  1. トナーを収納している収納容器内のトナー残量を検出するトナー残量検出装置であって、
    前記収納容器内に光を照射する発光部材と、
    前記収納容器の内部に所定の回転速度で回転自在に支持され、前記発光部材からの光を周期的に透過または遮光可能な回転部材と、
    前記回転部材の回転動作により透過された前記発光部材からの光を受光する受光部材と、
    前記受光部材の受光量に応じて前記収納容器のトナー残量を検出するための検出信号を生成する検出信号生成手段と、を含み、
    前記発光部材からの光が周期的に透過または遮光された場合の前記受光部材の受光量から検出された信号は、前記照射された光が前記回転部材を通じて透過されたことを示す透過区間と、前記照射された光が前記回転部材により遮光されたことを示す遮光区間とを有し、
    前記検出信号生成手段は、前記透過区間を第1タイミングで区切り、少なくとも2つの信号に分割する分割手段と、前記分割手段により分割された前記少なくとも2つの信号のそれぞれを、前記透過区間内における第2タイミングにてサンプルホールドするサンプルホールド手段と、前記前記サンプルホールド手段によりサンプルホールドされた各信号を互いに減算する減算手段と、を有する、トナー残量検出装置。
  2. 前記収納容器内に配置され、前記発光部材からの光を反射して前記受光部材に導く反射部材を更に含む、請求項1に記載のトナー残量検出装置。
  3. 前記反射部材は反射面を有し前記回転部材の外周側に配置されており、
    前記回転部材は、回転動作に伴って前記反射面に摺接可能な外周部を有する、請求項2に記載のトナー残量検出装置。
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