JP2007231864A - 内燃機関制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関にVVT制御を施す場合であっても、目標空燃比を最適に補正することができる内燃機関制御装置を提供すること。
【解決手段】ECUは、ROMに記憶された空燃比マップ上でエンジンの回転数とエンジンの負荷とに対応する目標空燃比を選択して、選択した目標空燃比を三元触媒の下流に設けられた下流側O2センサによって検出された酸素濃度の経時的変化に基づいて補正したベース目標空燃比aを算出し、吸気バルブ制御量と排気バルブ制御量とに補正量マップ上で対応する補正量bを選択し(S2)、選択した補正量bをベース目標空燃比aに乗じることによってベース目標空燃比aを補正し、補正したベース目標空燃比a×bを目標空燃比としてインジェクタによる燃料の噴射時間を調整する(S3)。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の空燃比が目標空燃比になるように内燃機関に供給される燃料の量を調整すると共に、可変バルブタイミング制御を行う内燃機関制御装置に関するものである。
従来、内燃機関から排出される排気ガスに含まれる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)および窒素酸化物(NOx)等の不要成分を酸化還元する三元触媒を排気系に配置しることによって、排気ガスに含まれる不要成分を低減させると共に、三元触媒の上流側と下流側とに酸素濃度センサを設け、これらセンサの検出値に基づいて空燃比を制御するものが広く知られている。
上述した三元触媒では、排気ガスに含まれる一酸化炭素や炭化水素と水(H2O)とが反応して、水素(H2)と二酸化炭素(CO2)とを生成する水性ガス反応が起きるため、三元触媒の下流側では、水素濃度が高くなる傾向がある。
さらに、水素は、酸素より拡散速度が速いため、水素濃度が高くなることによって、酸素が酸素濃度センサに到達することが阻害され、三元触媒の下流側に設けられた酸素濃度センサの検出値が、実際の酸素濃度より低くなるため、空燃比制御の精度が低下してしまう。
この水性ガス反応による影響に対応するものとして、例えば、内燃機関の排気系に設けられた触媒手段の上流側の酸素濃度を検出する最上流検出手段と、触媒手段の下流側の酸素濃度を検出する最下流検出手段と、内燃機関に供給する混合気の目標空燃比を設定する目標空燃比設定手段と、最上流検出手段の出力を用いて混合気の空燃比が目標空燃比と一致するようにフィードバック制御するフィードバック制御手段と、最下流検出手段の出力が所定値を越える場合のみ、目標空燃比設定手段により設定された目標空燃比を、最下流検出手段の出力に応じて補正する目標空燃比補正手段とを備え、触媒手段で起こる水性ガス反応によって発生する水素の影響で酸素濃度の検出精度が劣化することを考慮して目標空燃比を補正するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−182595号公報
しかしながら、このような従来の技術では、吸気バルブおよび排気バルブの開閉タイミングを内燃機関の回転数に応じて調整する可変バルブタイミング制御(Variable Valve Timing制御、以下、単に「VVT制御」という。)を内燃機関に施した場合には、VVT制御の作動状況に応じて排気ガスの水素濃度が変化するため、目標空燃比を最適に補正できないといった問題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、内燃機関にVVT制御を施す場合であっても、目標空燃比を最適に補正することができる内燃機関制御装置を提供することを目的とする。
本発明の内燃機関制御装置は、内燃機関の空燃比が目標空燃比になるように前記内燃機関に供給される燃料の量を調整する内燃機関制御装置において、前記内燃機関が有する吸気バルブおよび排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミングを前記内燃機関の運転状態に応じて調整するバルブ調整手段と、前記吸気バルブおよび前記排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミングに基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて前記目標空燃比の補正量を決定する補正量決定手段と、前記補正量に基づいて前記目標空燃比を補正する目標空燃比補正手段とを備えた構成を有している。
この構成により、本発明の内燃機関制御装置は、吸気バルブや排気バルブの開閉タイミングに基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて目標空燃比を補正するため、内燃機関にVVT制御を施す場合であっても、目標空燃比を最適に補正することができる。
なお、本発明の内燃機関制御装置は、前記開閉タイミングを検出する開閉タイミング検出手段を備え、前記補正量決定手段は、前記開閉タイミング検出手段によって検出された開閉タイミングに基づいて前記排気ガス中の水素の量を算出するようにしてもよい。
この構成により、本発明の内燃機関制御装置は、吸気バルブや排気バルブの実際の開閉タイミングに基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて目標空燃比を補正するため、内燃機関にVVT制御を施す場合であっても、目標空燃比を最適に補正することができる。
また、前記補正量決定手段は、前記バルブ調整手段によって調整される開閉タイミングの目標量に基づいて前記排気ガス中の水素の量を算出するようにしてもよい。
この構成により、本発明の内燃機関制御装置は、吸気バルブや排気バルブの開閉タイミングの目標量に基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて目標空燃比を補正するため、内燃機関にVVT制御を施す場合であっても、目標空燃比を最適に補正することができる。
また、本発明の内燃機関制御装置は、前記開閉タイミングと、前記開閉タイミングに基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて定められた前記目標空燃比の補正量との対応を表す補正量マップを記憶する補正量マップ記憶手段を備え、前記補正量決定手段は、前記補正量マップに基づいて前記目標空燃比の補正量を決定するようにしてもよい。
この構成により、本発明の内燃機関制御装置は、吸気バルブや排気バルブの開閉タイミングに基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて定められた補正量マップに基づいて目標空燃比を補正するため、内燃機関にVVT制御を施す場合であっても、目標空燃比を最適に補正することができる。
また、前記バルブ調整手段は、前記開閉タイミングを前記内燃機関の回転数および負荷率に応じて調整するようにしてもよい。
また、前記補正量決定手段は、前記吸気バルブの開閉タイミングの位相と基準角との差を表す吸気バルブ制御量と、前記排気バルブの開閉タイミングの位相と基準角との差を表す排気バルブ制御量との少なくとも一方を前記開閉タイミングとして前記目標空燃比の補正量を決定するようにしてもよい。
ここで、前記補正量決定手段は、前記吸気バルブの位相の基準角を最遅角とし、前記排気バルブの位相の基準角を最進角としてもよい。
本発明の内燃機関制御方法は、内燃機関の空燃比が目標空燃比になるように前記内燃機関に供給される燃料の量を調整する内燃機関制御方法において、バルブ調整手段が、前記内燃機関が有する吸気バルブおよび排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミングを前記内燃機関の運転状態に応じて調整するバルブ調整ステップと、補正量決定手段が、前記吸気バルブおよび前記排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミングに基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて前記目標空燃比の補正量を決定する補正量決定ステップと、目標空燃比補正手段が、前記補正量に基づいて前記目標空燃比を補正する目標空燃比補正ステップとを有する。
この方法により、吸気バルブや排気バルブの開閉タイミングに基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて目標空燃比が補正するため、内燃機関にVVT制御を施す場合であっても、目標空燃比を最適に補正することができる。
なお、本発明の内燃機関制御方法は、開閉タイミング検出が、前記開閉タイミングを検出する開閉タイミング検出ステップを有し、前記補正量決定ステップでは、前記補正量決定手段が、前記開閉タイミング検出ステップで検出された開閉タイミングに基づいて前記排気ガス中の水素の量を算出するようにしてもよい。
この方法により、吸気バルブや排気バルブの実際の開閉タイミングに基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて目標空燃比を補正するため、内燃機関にVVT制御を施す場合であっても、目標空燃比を最適に補正することができる。
また、前記補正量決定ステップでは、前記補正量決定手段が、前記バルブ調整ステップで調整される開閉タイミングの目標量に基づいて前記排気ガス中の水素の量を算出するようにしてもよい。
この方法により、吸気バルブや排気バルブの開閉タイミングの目標量に基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて目標空燃比を補正するため、内燃機関にVVT制御を施す場合であっても、目標空燃比を最適に補正することができる。
また、前記開閉タイミングと、前記開閉タイミングに基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて定められた前記目標空燃比の補正量との対応を表す補正量マップを記憶媒体に記憶しておき、前記補正量決定ステップでは、前記補正量決定手段が、前記補正量マップに基づいて前記目標空燃比の補正量を決定するようにしてもよい。
この方法により、吸気バルブや排気バルブの開閉タイミングに基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて定められた補正量マップに基づいて目標空燃比を補正するため、内燃機関にVVT制御を施す場合であっても、目標空燃比を最適に補正することができる。
また、前記バルブ調整ステップでは、前記バルブ調整手段が、前記開閉タイミングを前記内燃機関の回転数および負荷率に応じて調整するようにしてもよい。
また、前記補正量決定ステップでは、前記補正量決定手段が、前記吸気バルブの開閉タイミングの位相と基準角との差を表す吸気バルブ制御量と、前記排気バルブの開閉タイミングの位相と基準角との差を表す排気バルブ制御量との少なくとも一方を前記開閉タイミングとして前記目標空燃比の補正量を決定するようにしてもよい。
ここで、前記補正量決定ステップでは、前記補正量決定手段が、前記吸気バルブの位相の基準角を最遅角とし、前記排気バルブの位相の基準角を最進角としてもよい。
本発明は、内燃機関にVVT制御を施す場合であっても、目標空燃比を最適に補正することができる内燃機関制御装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、本実施の形態においては、本発明に係る内燃機関制御装置を適用したエンジンについて説明する。
図1に示すように、エンジン1は、車両に搭載される多気筒の内燃機関によって構成され、各気筒2には、ピストン3で仕切られた燃焼室4が形成されている。また、気筒2には、燃焼室4内に燃料を噴射するインジェクタ5と、燃焼室4内に電極部が露出するように設けられた点火プラグ6と、ピストン3のストローク、すなわち、エンジン1の回転に応動するカム7、8にそれぞれ連動する吸気バルブ9および排気バルブ10とが設けられている。
ピストン3は、クランクシャフト11を回転駆動するようになっており、クランクシャフト11の近傍には、エンジン1の回転数を検出するエンジン回転数センサ12が設けられている。また、カム7、8の近傍には、カム7、8の回転角を検出する回転角センサ13、14がそれぞれ設けられている。
吸気バルブ9は、空気を燃焼室4に導くための吸気管15内と燃焼室4とを連通または遮断するよう開閉するようになっており、吸気管15内には、燃焼室4に導く空気の量を図示しないアクセルペダルの操作に応じて調節するスロットルバルブ16が設けられている。また、吸気管15には、吸気管15内の気圧を検出する吸気圧センサ17と、スロットルバルブ16の開度を検出するスロットルポジションセンサ18とが設けられている。
排気バルブ10は、燃焼室4内に生じる排気ガスを排気するための排気管19内と燃焼室4とを連通または遮断するよう開閉するようになっており、排気管19には、排気ガスに含まれる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)および窒素酸化物(NOx)を浄化する三元触媒20と、三元触媒20の上流側の酸素(O2)濃度を検出する上流側O2センサ21と、三元触媒20の下流側の酸素濃度を検出する下流側O2センサ22とが設けられている。
また、図2に示すように、エンジン1には、ECU(Engine Control Unit)23が設けられている。ECU23には、エンジン回転数センサ12、回転角センサ13、14、吸気圧センサ17、スロットルポジションセンサ18、上流側O2センサ21および下流側O2センサ22等の各種センサが接続されている。
ECU23は、CPU(Central Processing Unit)24と、RAM(Random Access Memory)25と、ROM(Read Only Memory)26とを有している。このCPU24が、ROM26に記憶されたプログラムをRAM25に読み込んで、RAM25に読み込んだプログラムを実行することによって、ECU23は、各種センサによる検出値等に基づいて、インジェクタ5、点火プラグ6、カム7、8をそれぞれ駆動する油圧コントローラ27、28およびスロットルバルブ16等のエンジン1の各部を制御するようになっている。
特に、ECU23は、エンジン回転数センサ12によって検出されたエンジン1の回転数、スロットルポジションセンサ18によって検出されるスロットルバルブ16の開度または吸気圧センサ17によって検出される吸気管15内の気圧に基づいて定まるエンジン1の負荷、および図示しない水温計によって計測されるエンジン1の温度等のエンジン1の運転状態に応じた目標量を算出し、油圧コントローラ27、28を制御してカム7、8の位相が目標量となるように調整することにより、吸気バルブ9および排気バルブ10の開閉タイミングを調整するVVT制御を行うようになっている。
また、ECU23のROM26には、図3(a)に示すように、エンジン回転数センサ12によって検出されるエンジン1の回転数と、エンジン1の負荷とに応じた目標空燃比を表す空燃比マップが記憶されている。なお、図3(a)において、目標空燃比A乃至Dは、A>B>C>Dを満たすものとする。特に、ストイキ燃焼を目的とした場合には、目標空燃比A乃至Dは、15≧A>B>C>D≧14を満たすことが望ましい。
ECU23は、この空燃比マップによって定められる目標空燃比を、下流側O2センサ22によって検出された酸素濃度の単位時間あたりの変化量等の経時的変化と、VVT制御の作動量とに基づいて補正するようになっている。さらに、ECU23は、上流側O2センサ21によって検出された酸素濃度に基づいて算出される燃焼室4内の空燃比が、補正した目標空燃比になるようインジェクタ5による燃料の噴射時間を調整することによって燃焼室4に供給される燃料の量を調節するようになっている。
ここで、VVT制御の作動量とは、吸気バルブ9の開閉タイミングの位相を基準角である最遅角からの進角で表す吸気バルブ制御量と、排気バルブ10の開閉タイミングの位相を基準角である最進角からの遅角で表す排気バルブ制御量とのことをいう。ECU23は、回転角センサ13、14によってそれぞれ検出されるカム7、8の回転角から吸気バルブ制御量および排気バルブ制御量をそれぞれ算出するようになっている。
また、ECU23のROM26には、図3(b)に示すように、吸気バルブ制御量(IN.VVT)および排気バルブ制御量(Ex.VVT)と、目標空燃比の補正量との対応を表す補正量マップが記憶されている。なお、図3(b)において、補正量E乃至Iは、1≧E>F>G>H>I≧0.95を満たすものとする。
この補正量マップは、吸気バルブ制御量および排気バルブ制御量に基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて定められ、例えば、VVT制御を行わなかったときの上流側O2センサ21および下流側O2センサ22の出力に対して、VVT制御を行ったときの上流側O2センサ21および下流側O2センサ22の出力の変化を補償するような補正量を実験的に求めることによって定められる。
ECU23は、この補正量マップに基づいて目標空燃比の補正量を決定し、決定した補正量で目標空燃比を補正するようになっている。
以上のように、回転角センサ13、14は、吸気バルブ9および排気バルブ10の開閉タイミングを検出する開閉タイミング検出手段を構成し、ECU23は、VVT制御を行うバルブ調整手段と、補正量マップを記憶する補正量マップ記憶手段と、目標空燃比の補正量を決定する補正量決定手段と、目標空燃比を補正する目標空燃比補正手段とを構成する。
このように構成されたエンジン1について、ECU23による目標空燃比の補正動作について図4を参照して説明する。
まず、ECU23は、ECU23のROM26に記憶された空燃比マップ上でエンジン1の回転数とエンジン1の負荷とに対応する目標空燃比を選択して、選択した目標空燃比を下流側O2センサ22によって検出された酸素濃度の経時的変化に基づいて補正したベース目標空燃比aを算出する(S1)。
次に、ECU23は、吸気バルブ制御量と排気バルブ制御量とに補正量マップ上で対応する補正量bを選択し(S2)、選択した補正量bをベース目標空燃比aに乗じることによってベース目標空燃比aを補正し、補正したベース目標空燃比a×bを目標空燃比としてインジェクタ5による燃料の噴射時間を調整する(S3)。
このような本発明の一実施の形態のエンジン1は、吸気バルブ9および排気バルブ10の開閉タイミングに基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて目標空燃比を補正するため、エンジン1にVVT制御を施す場合であっても、目標空燃比を最適に補正することができる。
なお、本実施の形態において、ECU23は、吸気バルブ9および排気バルブ10の開閉タイミングを調整するものとして説明したが、本発明においては、吸気バルブ9および排気バルブ10の何れか一方の開閉タイミングを調整するようにしてもよい。
また、本実施の形態において、ECU23は、吸気バルブ制御量と排気バルブ制御量とに基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて目標空燃比の補正量を決定するものとして説明したが、エンジン1によって排出される排気ガス中の水素の量が排気バルブ制御量によらず吸気バルブ制御量によって変化する場合には、ECU23は、吸気バルブ制御量に基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて目標空燃比の補正量を決定するようにしてもよい。
一方、エンジン1によって排出される排気ガス中の水素の量が吸気バルブ制御量によらず排気バルブ制御量によって変化する場合には、ECU23は、排気バルブ制御量に基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて目標空燃比の補正量を決定するようにしてもよい。
また、本実施の形態において、ECU23は、回転角センサ13、14によって検出されたVVT制御の作動量に基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて目標空燃比の補正量を決定するものとして説明したが、本発明においては、VVT制御の目標量に基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて目標空燃比の補正量を決定するようにしてもよい。
また、本実施の形態において、ECU23は、補正量マップを用いて目標空燃比の補正量を決定するものとして説明したが、本発明においては、VVT制御の作動量や目標量から排気ガス中の水素の量を算出し、算出した水素の量に応じて目標空燃比の補正量を決定するようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、下流側O2センサ22によって検出された酸素濃度の単位時間あたりの変化量等の経時的変化と、VVT制御の作動量とに基づいて目標空燃比を補正し、上流側O2センサ21によって検出された酸素濃度に基づいて算出される燃焼室4内の空燃比が、補正した目標空燃比になるようインジェクタ5による燃料の噴射時間を調整するエンジンに本発明に係る内燃機関制御装置を適用した例を説明したが、O2センサを用いて空燃比制御を行う何れの内燃機関にも、本発明に係る内燃機関制御装置を適用することができる。
本発明の一実施の形態におけるエンジンのブロック図 本発明の一実施の形態におけるエンジンの制御回路のブロック図 本発明の一実施の形態におけるエンジンを構成するECUによって参照される空燃比マップおよび補正量マップの例を示すテーブル 本発明の一実施の形態におけるエンジンの目標空燃比の補正動作を説明するためのフローチャート
符号の説明
1 エンジン
2 気筒
3 ピストン
4 燃焼室
5 インジェクタ
6 点火プラグ
7、8 カム
9 吸気バルブ
10 排気バルブ
11 クランクシャフト
12 エンジン回転数センサ
13、14 回転角センサ
15 吸気管
16 スロットルバルブ
17 吸気圧センサ
18 スロットルポジションセンサ
19 排気管
20 三元触媒
21 上流側O2センサ
22 下流側O2センサ
23 ECU
24 CPU
25 RAM
26 ROM
27、28 油圧コントローラ

Claims (14)

  1. 内燃機関の空燃比が目標空燃比になるように前記内燃機関に供給される燃料の量を調整する内燃機関制御装置において、
    前記内燃機関が有する吸気バルブおよび排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミングを前記内燃機関の運転状態に応じて調整するバルブ調整手段と、
    前記吸気バルブおよび前記排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミングに基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて前記目標空燃比の補正量を決定する補正量決定手段と、
    前記補正量に基づいて前記目標空燃比を補正する目標空燃比補正手段とを備えたことを特徴とする内燃機関制御装置。
  2. 前記開閉タイミングを検出する開閉タイミング検出手段を備え、
    前記補正量決定手段は、前記開閉タイミング検出手段によって検出された開閉タイミングに基づいて前記排気ガス中の水素の量を算出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  3. 前記補正量決定手段は、前記バルブ調整手段によって調整される開閉タイミングの目標量に基づいて前記排気ガス中の水素の量を算出することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  4. 前記開閉タイミングと、前記開閉タイミングに基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて定められた前記目標空燃比の補正量との対応を表す補正量マップを記憶する補正量マップ記憶手段を備え、
    前記補正量決定手段は、前記補正量マップに基づいて前記目標空燃比の補正量を決定することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関制御装置。
  5. 前記バルブ調整手段は、前記開閉タイミングを前記内燃機関の回転数および負荷率に応じて調整することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の内燃機関制御装置。
  6. 前記補正量決定手段は、前記吸気バルブの開閉タイミングの位相と基準角との差を表す吸気バルブ制御量と、前記排気バルブの開閉タイミングの位相と基準角との差を表す排気バルブ制御量との少なくとも一方を前記開閉タイミングとして前記目標空燃比の補正量を決定することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の内燃機関制御装置。
  7. 前記補正量決定手段は、前記吸気バルブの位相の基準角を最遅角とし、前記排気バルブの位相の基準角を最進角とすることを特徴とする請求項6に記載の内燃機関制御装置。
  8. 内燃機関の空燃比が目標空燃比になるように前記内燃機関に供給される燃料の量を調整する内燃機関制御方法において、
    バルブ調整手段が、前記内燃機関が有する吸気バルブおよび排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミングを前記内燃機関の運転状態に応じて調整するバルブ調整ステップと、
    補正量決定手段が、前記吸気バルブおよび前記排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミングに基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて前記目標空燃比の補正量を決定する補正量決定ステップと、
    目標空燃比補正手段が、前記補正量に基づいて前記目標空燃比を補正する目標空燃比補正ステップとを有することを特徴とする内燃機関制御方法。
  9. 開閉タイミング検出が、前記開閉タイミングを検出する開閉タイミング検出ステップを有し、
    前記補正量決定ステップでは、前記補正量決定手段が、前記開閉タイミング検出ステップで検出された開閉タイミングに基づいて前記排気ガス中の水素の量を算出することを特徴とする請求項8に記載の内燃機関制御方法。
  10. 前記補正量決定ステップでは、前記補正量決定手段が、前記バルブ調整ステップで調整される開閉タイミングの目標量に基づいて前記排気ガス中の水素の量を算出することを特徴とする請求項8に記載の内燃機関制御方法。
  11. 前記開閉タイミングと、前記開閉タイミングに基づいて算出される排気ガス中の水素の量に応じて定められた前記目標空燃比の補正量との対応を表す補正量マップを記憶媒体に記憶しておき、
    前記補正量決定ステップでは、前記補正量決定手段が、前記補正量マップに基づいて前記目標空燃比の補正量を決定することを特徴とする請求項8に記載の内燃機関制御方法。
  12. 前記バルブ調整ステップでは、前記バルブ調整手段が、前記開閉タイミングを前記内燃機関の回転数および負荷率に応じて調整することを特徴とする請求項8乃至請求項11の何れかに記載の内燃機関制御方法。
  13. 前記補正量決定ステップでは、前記補正量決定手段が、前記吸気バルブの開閉タイミングの位相と基準角との差を表す吸気バルブ制御量と、前記排気バルブの開閉タイミングの位相と基準角との差を表す排気バルブ制御量との少なくとも一方を前記開閉タイミングとして前記目標空燃比の補正量を決定することを特徴とする請求項8乃至請求項12の何れかに記載の内燃機関制御方法。
  14. 前記補正量決定ステップでは、前記補正量決定手段が、前記吸気バルブの位相の基準角を最遅角とし、前記排気バルブの位相の基準角を最進角とすることを特徴とする請求項13に記載の内燃機関制御方法。
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