JP2007231769A - 内燃機関用吸気流量調整装置 - Google Patents

内燃機関用吸気流量調整装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007231769A
JP2007231769A JP2006052254A JP2006052254A JP2007231769A JP 2007231769 A JP2007231769 A JP 2007231769A JP 2006052254 A JP2006052254 A JP 2006052254A JP 2006052254 A JP2006052254 A JP 2006052254A JP 2007231769 A JP2007231769 A JP 2007231769A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
internal combustion
flow rate
combustion engine
adjusting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006052254A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Sano
亮 佐野
Akira Furukawa
晃 古川
Yuji Nakano
勇次 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2006052254A priority Critical patent/JP2007231769A/ja
Publication of JP2007231769A publication Critical patent/JP2007231769A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

【課題】弁体を開閉方向に駆動する本体を熱硬化性材料によりハウジングに固定する構成において、熱硬化性材料の加熱工程や真空引き工程において不具合の発生を防止可能な内燃機関用吸気流量調整装置を提供する。
【解決手段】ハウジング10は、収容凹部12を臨む円筒形状孔15の開口周縁をなすと共に収容凹部12内へ突出する凸部16を備え、ISCV40は、金属キャップ60をハウジング10の凸部16に外嵌・圧入した状態で、その嵌合部分を覆うように熱硬化性材料からなるポッティング材Pを充填し、加熱硬化することによってハウジング10に固定される。ハウジング10の材料である樹脂は、金属キャップ60の材料である金属よりも線膨張係数が大きいため、加熱硬化工程において、金属キャップ60と凸部16との圧入状態が保たれ、ISCV40の位置ずれやポッティング材Pの漏れを防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の各気筒に吸気を供給する主通路のスロットル弁と並列に設けられるバイパス通路の吸気流量を調整するための内燃機関用吸気流量調整装置に関するものである。
従来、アイドル運転状態に合わせてスロットル弁を迂回するバイパス通路を流れる吸気流量を可変制御するアイドル回転数制御装置(ISCV)において、バイパス通路を開閉するバルブを駆動するためのモータが、バイパス通路が設けられるハウジングのモータ収容穴に収容されてネジ止め等により固定される構造となっている。同様に、バイパス通路を流れる吸気流量を手動にて調整するエアアジャストスクリュウ(AAS)も、バイパス通路が設けられるハウジング内に配置される構造となっている。
一方、電気回路の固定方法としては、従来、電気回路が収容されるケース内に熱硬化性樹脂からなるポッティング材を封入後、真空脱泡して、加熱硬化することにより、気密性を確保しつつ固定を行う方法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−227756号公報
しかしながら、アイドル回転数制御装置において、モータを樹脂ハウジングに対してネジ止めにより固定する構成ではネジ座を設けるためのスペースを確保する必要があることから、近年、車載装置に要求されるようになってきている装置の小型化への対応が困難であるという問題がある。
一方、アイドル回転数制御装置において、モータを熱硬化性樹脂からなるポッティング材にて樹脂ハウジングに固定及び外気シールする場合、モータのヨークとステータとの間に隙間がある為、ポッティング材の真空引き工程において、回転部材までポッティング材が侵入し、回転部材のロック又は回転トルクの低下が発生するおそれがある。
また、樹脂製ハウジングへ金属性のISCV、AAS部材を熱硬化性の接着剤やポッティング材にて固定する場合、樹脂ハウジングの凹部内径へISCV、AAS外径を圧入する構成では、接着剤やポッティング材を高温硬化させる加熱工程において、金属よりも樹脂の線膨張係数の方が大きい為、圧入状態が緩み、組付位置ズレや接着剤やポッティング材の洩れが発生するおそれがある。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、弁体を開閉方向に駆動する本体を熱硬化性材料によりハウジングに固定する構成において、熱硬化性材料の加熱工程や真空引き工程において不具合の発生を防止可能な内燃機関用吸気流量調整装置を提供することを解決すべき課題とする。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段につき、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
1.内燃機関の各気筒に吸気を供給する主通路のスロットル弁と並列に設けられるバイパス通路の吸気流量を調整する装置であって、弁体を開閉方向に駆動する本体と、その本体の少なくとも一部を収容する収容凹部、及びその収容凹部を臨んで開口し前記バイパス通路の一部を形成すると共に前記弁体が設けられる空気通路を有する樹脂製のハウジングとを備えた内燃機関用吸気流量調整装置において、
前記ハウジングは、前記空気通路の開口周縁をなすと共に前記収容凹部内へ突出する凸部を備え、
前記本体は、前記空気通路の開口を臨む面に金属製の凹状部材を備え、その凹状部材を前記ハウジングの前記凸部に外嵌・圧入した状態で、少なくともその嵌合部分を覆うように熱硬化性材料を充填し、加熱硬化することによって前記ハウジングに固定されたことを特徴とする内燃機関用吸気流量調整装置。
手段1によれば、ハウジングは、収容凹部を臨む空気通路の開口周縁をなすと共に収容凹部内へ突出する凸部を備え、弁体を開閉方向に駆動する本体は、空気通路の開口を臨む面に金属製の凹状部材を備え、その凹状部材をハウジングの凸部に外嵌・圧入した状態で、少なくともその嵌合部分を覆うように熱硬化性材料を充填し、加熱硬化することによってハウジングに固定されている。そして、ハウジングの材料である樹脂は、凹状部材の材料である金属よりも線膨張係数が大きいため、熱硬化性材料を加熱硬化する工程において、本体側の凹状部材とハウジング側の凸部との圧入状態が保たれ、本体の位置ずれや熱硬化性材料の漏れを防止することができる。
2.前記本体は、前記弁体を駆動する可動部材及びその可動部材を内部に収容すると共に可動支持する支持部材を有しており、前記収容凹部に熱硬化性材料を充填し、真空引きを実施した後に加熱硬化することによって前記ハウジングに固定されると共に、前記支持部材の前記熱硬化性材料との非接触部分に内部と外部とを連通する通気孔が設けられたことを特徴とする手段1に記載の内燃機関用吸気流量調整装置。
手段2によれば、本体は、弁体を駆動する可動部材及びその可動部材を内部に収容すると共に可動支持する支持部材を有しており、収容凹部に熱硬化性材料を充填し、真空引きを実施した後に加熱硬化することによってハウジングに固定されるので、熱硬化性材料中の気泡が確実に除去されて気密性を確保することができる。さらに、支持部材の熱硬化性材料との非接触部分に内部と外部とを連通する通気孔が設けられているので、真空引きを実施する際に支持部材の内部と外部との気圧差が生じることが無く、熱硬化性材料が支持部材内部の可動部材が収容される空間まで浸入せず、可動部材の熱硬化性材料によるロックやトルク低下等の発生を防止することができる。
3.内燃機関の各気筒に吸気を供給する主通路のスロットル弁と並列に設けられるバイパス通路の吸気流量を調整する装置であって、弁体に接続された可動部材及びその可動部材を内部に収容し可動支持する支持部材を有して前記弁体を開閉方向に駆動する本体と、その本体の少なくとも一部を収容する収容凹部、及びその収容凹部を臨んで開口し前記バイパス通路の一部を形成すると共に前記弁体が設けられる空気通路を有する樹脂製のハウジングとを備えた内燃機関用吸気流量調整装置において、
前記本体は、前記収容凹部に熱硬化性材料を充填し、真空引きを実施した後に加熱硬化することによって前記ハウジングに固定されると共に、前記支持部材の前記熱硬化性材料との非接触部分に内部と外部とを連通する通気孔が設けられたことを特徴とする内燃機関用吸気流量調整装置。
手段3によれば、本体は、弁体を駆動する可動部材及びその可動部材を内部に収容すると共に可動支持する支持部材を有しており、収容凹部に熱硬化性材料を充填し、真空引きを実施した後に加熱硬化することによってハウジングに固定されるので、熱硬化性材料中の気泡が確実に除去されて気密性を確保することができる。さらに、支持部材の熱硬化性材料との非接触部分に内部と外部とを連通する通気孔が設けられているので、真空引きを実施する際に支持部材の内部と外部との気圧差が生じることが無く、熱硬化性材料が支持部材内部の可動部材が収容される空間まで浸入せず、可動部材の熱硬化性材料によるロックやトルク低下等の発生を防止することができる。
4.前記通気孔は、前記支持部材の前記空気通路とは反対側の面に設けられたことを特徴とする手段2又は3に記載の内燃機関用吸気流量調整装置。
手段4によれば、支持部材の空気通路とは反対側の面に通気孔が設けられているので、真空引きを実施する際に支持部材の内部と外部との気圧差が生じることを確実に防止することができる。
5.前記本体は、前記支持部材の前記空気通路とは反対側の面を覆うカバー部材を更に備え、
そのカバー部材には、内部と外部とを連通する通気孔が設けられると共に、真空引き実施後に前記通気孔が封印されたことを特徴とする手段4に記載の内燃機関用吸気流量調整装置。
手段5によれば、支持部材の空気通路とは反対側の面を覆うカバー部材を備え、そのカバー部材には、内部と外部とを連通する通気孔が設けられているので、真空引きを実施する際に支持部材の内部と外部との気圧差が生じることを確実に防止することができる。また、真空引き実施後にカバー部材の通気孔が封印されるので、カバー部材内部の気密性を確保することができる。
6.前記通気孔は、前記支持部材の前記空気通路側の面に設けられたことを特徴とする手段2又は3に記載の内燃機関用吸気流量調整装置。
手段6によれば、支持部材の空気通路側の面に通気孔が設けられているので、真空引きを実施する際に支持部材の内部と外部との気圧差が生じることを確実に防止することができる。
7.前記本体は、内燃機関のアイドル運転時に前記バイパス通路の吸気流量を可変制御するアイドル回転数制御弁であることを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載の内燃機関用吸気流量調整装置。
手段7によれば、熱硬化性材料を用いてアイドル回転数制御弁をハウジングに固定する構成において、熱硬化性材料の加熱工程や真空引き工程における不具合の発生を防止することができる。
8.前記本体は、前記バイパス通路の吸気流量をねじ込み量により決定する吸気調整ねじ部材であることを特徴とする手段1に記載の内燃機関用吸気流量調整装置。
手段8によれば、熱硬化性材料を用いて吸気調整ねじ部材をハウジングに固定する構成において、熱硬化性材料の加熱工程における不具合の発生を防止することができる。
以下、本発明を具体化した内燃機関用吸気流量調整装置の各実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、第一の実施形態の内燃機関用吸気流量調整装置1の構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側断面図である。
本実施形態の内燃機関用吸気流量調整装置1は、内燃機関(以下、エンジンと称する)のアイドル運転時、すなわち、スロットル弁の全閉時にエンジン負荷やエンジンの暖機状態に応じてアイドル回転数を調整する装置である。内燃機関用吸気流量調整装置1は、運転者のアクセル操作量に基づいてエンジンの気筒の燃焼室内に流入する吸入空気量を変更することで、エンジン回転速度又はエンジントルクをコントロールする内燃機関用スロットル装置に組み込まれており、スロットル弁(図示せず)を開閉自在に収容するスロットルボディ(図示せず)に一体的に組み付けられたハウジング10と、スロットル弁を迂回するバイパス通路11内を流れる吸入空気量を調節するためのバルブ20及びこのバルブ2を開弁方向及び閉弁方向に駆動するモータ30からなるアイドル回転数制御バルブ(Idle Speed Control Valve。以下、ISCVと称する。)40とを備えている。尚、バルブ20が本発明の弁体を、ISCV40が本体をそれぞれ構成するものである。
ハウジング10は、スロットルボディ内に形成される吸気通路に対してスロットル弁を迂回するバイパス通路11、及びこのバイパス通路11に連通する収容凹部12を有し、スロットルボディと同一の樹脂材料によって一体的に形成されている。バイパス通路11の途中には、収容凹部12側に開口しバルブ20が挿入され動作する円筒形状孔15が形成されると共に、バルブ20によって開閉される略丸穴形状の弁孔13が空気の入口側に形成されており、弁孔13の周囲には、バルブ20が着座する円環状の弁座14が設けられている。また、ハウジング10は、円筒形状孔15の開口周縁をなすと共に収容凹部12内へ突出する凸部16を有している。尚、円筒形状孔15が本発明の空気通路を構成するものである。
ISCV40のバルブ20は、金属材料又は樹脂材料によって略円筒形状に一体的に形成された弁体であって、モータ30のシャフト50の回転によって軸方向に移動するように構成されている。そして、バルブ20は、ハウジング10の弁座14に着座することで弁孔13を閉じるカップ状部21、カップ状部21より上方に延長された円筒状部22、及び円筒状部22の上方にて外周より鍔状に突出したフランジ部23等を有している。
円筒状部22及びフランジ部23には、上面が開口する軸方向穴24が設けられ、軸方向穴24の穴壁面には、雌ねじ部25が形成されている。また、フランジ部23の下面側にはスプリング係止溝27が形成され、スプリング係止溝27にはスプリング70の一端が係止されている。
ISCV40のモータ30は、公知のステッピングモータであり、樹脂材料よりなるコイルボビンの外周に巻装されたコイル31と、このコイル31の起磁力によって磁化されるステータ32及びヨーク36と、ステータ32の内周側に相対回転可能に配された円筒状のマグネット35と、コイル31に電気的に接続するターミナル38を保持する樹脂材料よりなるコネクタ37とによって構成されている。モータ30は、ハウジング10の収容凹部12内に収容されて熱硬化性樹脂からなるポッティング材Pによって固定され、2つのベアリング34を介してヨーク36に回転自在に軸支されたシャフト50を有している。
シャフト50の軸方向の一端部は、モータ30の前端面、つまりヨーク36の前端面より突出して、ハウジング10の円筒形状孔15内でバルブ20と接続している。このシャフト50の一端部(先端部)の外周面には、軸方向に移動可能なバルブ20の雌ねじ部25に螺合する雄ねじ部51が形成されている。また、シャフト50の軸方向の他端側の外周には、円筒状のマグネット35が結合されている。
また、モータ30外周には、ステータ32、マグネット50及びシャフト50を内部に収容し、シャフト50を回転自在に支持する2つのベアリング34を保持するヨーク36が設けられている。ヨーク36のポッティング材Pとの非接触部分である上端面には、内部と外部とを連通する通気孔36aが形成されている。尚、図2は、ISCV40上部を拡大して示す側断面図である。また、マグネット50及びシャフト50が本発明の可動部材を、ヨーク36が支持部材をそれぞれ構成するものである。
また、ヨーク36のシャフト50非突出側である上面を覆うように、カバー39が設けられている。カバー39には、内部と外部とを連通する通気孔39aが設けられ、この通気孔39aは弾性材料からなる封印部材39bを嵌め込むことによって封印されている。尚、封印部材39bとして接着剤を使用してもよい。
ヨーク36の円筒形状孔15を臨む下面には、凹状の金属キャップ60が接合されている。金属キャップ60は、周面部60aと、端面部60bとを有する有底円筒状の金属製のキャップ部材であり、周面部60aは、ハウジング10の凸部16の外径と略同一の内径を有し、端面部60bの中心にはシャフト50が挿通される孔が設けられている。尚、金属キャップ60が、本発明の凹状部材を構成するものである。
スプリング70は、圧縮コイルスプリングであって、バルブ20のスプリング係止溝27と弁座14外周との間に配設されている。このスプリング70の付勢力は、バルブ20が全開する方向に働いている。これにより、スプリング70の付勢力によってバルブ20が上方に押し付けられることで、バルブ20の雌ねじ部25とモータ30のシャフト50の雄ねじ部51との間に発生するバックラッシュを打ち消している。
次に、ISCV40のハウジング10への組付け手順について、簡単に説明する。まず、バルブ20をハウジング10の円筒形状孔15に挿入しつつ、金属キャップ60をハウジング10の凸部16に外嵌・圧入する。次に、収容凹部12に熱硬化性樹脂からなるポッティング材Pを充填する。尚、図3は、ポッティング材Pの充填直後の状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側断面図である。次に、密閉容器内で図3の状態のものに真空引きを実施し、収容凹部12に充填されたポッティング材Pに含まれる気泡(ボイド)を除去する。続いて、これを高温状態に加熱して、ポッティング材Pを硬化させる。最後に、カバー39に設けられた通気孔39aを封印部材39bにより封印して組付けが完了する(図1参照)。
次に、内燃機関用吸気流量調整装置1の作用を図1に基づいて簡単に説明する。モータ30のコイル31にエンジン制御ユニット(ECU)からモータ駆動電流が印加されると、ステータ32及びヨーク36等の磁性体が磁化されて吸引力が生じる。このコイル31に印加されるモータ駆動電流値に応じた吸引力によって、外周にマグネット35を保持したシャフト50が回転する。そして、シャフト50が回転すると、バルブ20が軸方向に移動して、ハウジング10の弁座14よりカップ状部21が離座することで、バイパス通路11の途中に設けられる弁孔13が開かれる。
このように、内燃機関用吸気流量調整装置1は、バイパス通路11の流路面積を変化させ、バイパス通路11を経由してエンジンの気筒内に供給される吸入空気量を可変に制御することで、エンジンのアイドル運転時、すなわち、スロットル弁の全閉時にエンジン負荷やエンジンの暖機状態に応じてアイドル回転速度が制御される。例えば車両の前照灯を点灯する等によりエンジン負荷が増大した場合でも、内燃機関用吸気流量調整装置1は、バルブ20によってバイパス通路11の流路面積を増大させることで、エンジンの気筒内に供給される吸入空気を増加させ、エンジンストールを防止することができる。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態によれば、ハウジング10は、収容凹部12を臨む円筒形状孔15の開口周縁をなすと共に収容凹部12内へ突出する凸部16を備え、バルブ20を開閉方向に駆動するISCV40は、円筒形状孔15の開口を臨む面に金属キャップ60を備え、金属キャップ60をハウジング10の凸部16に外嵌・圧入した状態で、少なくともその嵌合部分を覆うようにポッティング材Pを充填し、加熱硬化することによってハウジング10に固定されている。そして、ハウジング10の材料である樹脂は、金属キャップ60の材料である金属よりも線膨張係数が大きいため、ポッティング材Pを加熱硬化する工程において、ISCV40側の金属キャップ60とハウジング10側の凸部16との圧入状態が保たれ、ISCV40の位置ずれやポッティング材Pの漏れを防止することができる。
また、ISCV40は、バルブ20を駆動するシャフト50及びマグネット35とシャフト50等を内部に収容すると共にベアリング34を介して回動可能に支持するヨーク36とを有しており、収容凹部12にポッティング剤Pを充填し、真空引きを実施した後に加熱硬化することによってハウジング10に固定されるので、ポッティング材P中の気泡が確実に除去されて気密性を確保することができる。さらに、ヨーク36のポッティング材Pとの非接触部分に内部と外部とを連通する通気孔36aが設けられると共に、ヨーク36の上面を覆うカバー39にも内部と外部とを連通する通気孔39aが設けられているので、真空引きを実施する際にヨーク36の内部と外部との気圧差が生じることが無く、ポッティング材Pがヨーク36内部のシャフト50及びマグネット35が収容される空間まで浸入せず、シャフト50やマグネット35のポッティング材Pによるロックやトルク低下等の発生を防止することができる。
次に、本発明の第二の実施形態の内燃機関用吸気流量調整装置101について図面を参照しつつ説明する。図4は、第二の実施形態の内燃機関用吸気流量調整装置101の構成を示す側断面図である。
本実施形態の内燃機関用吸気流量調整装置101は、バイパス通路内を流れる吸入空気量を固定的に調整する装置である。内燃機関用吸気流量調整装置101は、ハウジング110と、エアアジャストスクリュウ(Air Adjust Screw。以下、AASと略記する。)120とから構成される。尚、AAS120が、本発明の本体を構成するものである。
ハウジング110は、スロットルボディ内に形成される吸気通路に対してスロットル弁を迂回するバイパス通路111、及びこのバイパス通路111に連通する収容凹部112を有し、スロットルボディと同一の樹脂材料によって一体的に形成されている。また、バイパス通路111の入口111aと出口111bとの間には、収容凹部112側に開口し、AAS120が挿入される円筒形状孔113が設けられている。そして、ハウジング110には、円筒形状孔113の開口周縁をなすと共に収容凹部112内に突出する凸部114が設けられている。尚、円筒形状孔113が、本発明の空気通路を構成するものである。
AAS120は、アジャストスクリュウ121と、ケース122と、Oリング123と、スプリング124と、金属キャップ125とを備えている。尚、金属キャップ125が、本発明の凹状部材を構成するものである。
アジャストスクリュウ121は、金属材料又は樹脂材料からなるねじ状部材であって、先端から基端に向かって、弁体121aと、雄ねじ部121bと、スプリング124が外周に装着されるスプリング装着部121cと、スプリング124の一端が当接する鍔状のスプリング当接部121dと、Oリング123が外周に装着されるOリング装着部121eと、上面にドライバの先端を差し込むための溝121gが設けられた頭部121fとが順に形成されている。
ケース122は、アジャストスクリュウ121を収容可能な内周部122aを有する金属材料又は樹脂材料からなる略円筒状部材であり、内周部122aには、弁体121a外径よりも僅かに大きな内径の弁体挿入部122bと、アジャストスクリュウ121の雄ねじ部121bに螺合する雌ねじ部122cと、アジャストスクリュウ頭部121f外径よりも僅かに大きな内径の頭部挿入部122dとが形成されている。また、弁体挿入部122bは、バイパス通路111の入口111aに対応する端面(下側)と出口111bに対応する側面(右側)とに開口している。
Oリング123は、アジャストスクリュウ121のOリング装着部121eの外周に装着される略O字形状の断面を有するゴムシールであって、ケース122の頭部挿入部122d内周面に密着することにより大気側とバイパス通路111側との間をシールする。
金属キャップ125は、金属製の円筒状部材であって、小径部125aと大径部125bとを有する。小径部125aの内径は、ケース122の外径と略同一であり、小径部125a内周面にケース122の外周面を嵌合し且つ接合することにより、金属キャップ125がケース122の軸方向略中央に固定される。また、大径部125bの内径は、ハウジング110の凸部114の外径と略同一であり、金属キャップ125の大径部125bが凸部114に外嵌して圧入されている。
そして、AAS120は、金属キャップ125の大径部125bが凸部114に外嵌・圧入した状態で、収容凹部112内に充填された熱硬化性樹脂からなるポッティング材Pによってハウジング110に固定されている。
次に、AAS120のハウジング110への組付け手順について、簡単に説明する。まず、AAS120をハウジング110の円筒形状孔113に挿入しつつ、ケース122の外周に接合された金属キャップ125をハウジング110の凸部114へ外嵌・圧入する。次に、収容凹部112に熱硬化性樹脂からなるポッティング材Pを充填する。次に、密閉容器内で真空引きを実施し、ポッティング材Pに含まれる気泡(ボイド)を除去する。続いて、これを高温状態に加熱し、ポッティング材Pを硬化させて組付けが完了する。
次に、内燃機関用吸気流量調整装置101の作用を図4に基づいて簡単に説明する。作業者は、AAS120のケース122内周部122a内にドライバを差し込み、その先端部を頭部121f上面の溝121gに係合させて回転することにより、アジャストスクリュウ121のねじ込み量が調整され、これによりバイパス通路111を流れる吸気流量が決定される。作業者は、エンジン毎にばらつくアイドル回転数をアジャストスクリュウ121のねじ込み量を調整することにより補正する。
以上詳述したことから明らかなように、本実施形態によれば、ハウジング110は、収容凹部112を臨む円筒形状孔113の開口周縁をなすと共に収容凹部112内へ突出する凸部114を備え、弁体121aを開閉方向に駆動するAAS120は、円筒形状孔113の開口を臨む面に金属キャップ125を備え、金属キャップ125をハウジング110の凸部114に外嵌・圧入した状態で、その嵌合部分を覆うようにポッティング材Pを充填し、加熱硬化することによってハウジング10に固定されている。そして、ハウジング110の材料である樹脂は、金属キャップ125の材料である金属よりも線膨張係数が大きいため、ポッティング材Pを加熱硬化する工程において、AAS120側の金属キャップ125とハウジング110側の凸部114との圧入状態が保たれ、AAS120の位置ずれやポッティング材Pの漏れを防止することができる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
例えば、前記第一の実施形態では、ヨーク36の上面に通気孔36aを設けた例を示したが、図5に示す第一の変形例にかかる内燃機関用吸気流量調整装置1’のように、ヨーク36の円筒形状孔15を臨む下面に通気孔36aを設ける構成としてもよい。本変形例では、カバー39に通気孔39に通気孔を形成したり、その封印部材を設ける必要がないという利点がある。
また、前記第一の実施形態では、ハウジング10の収容凹部12全体にポッティング材Pを充填する構成としたが、図6に示す第二の変形例にかかる内燃機関用吸気流量調整装置1”のように、金属キャップ60と凸部16との嵌合部分を熱硬化性材料からなる接着剤Bを用いて接着し、収容凹部12の上面にシール材18を介してハウジングカバー17を被せて密閉する構成としてもよい。
本発明は、ISCVやAASを熱硬化性材料によりハウジングに固定する構成に適用可能である。
本発明の第一の実施形態にかかる内燃機関用吸気流量調整装置の構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側断面図である。 ISCV上部を拡大して示す側断面図である。 内燃機関用吸気流量調整装置のポッティング材充填直後の状態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側断面図である。 第二の実施形態にかかる内燃機関用吸気流量調整装置の構成を示す側断面図である。 第一の実施形態の第一の変形例にかかる内燃機関用吸気流量調整装置の構成を示す側断面図である。 第一の実施形態の第二の変形例にかかる内燃機関用吸気流量調整装置の構成を示す側断面図である。
符号の説明
1 内燃機関用吸気流量調整装置(第一の実施形態)
1’ 内燃機関用吸気流量調整装置(第一の実施形態・第一の変形例)
1” 内燃機関用吸気流量調整装置(第一の実施形態・第二の変形例)
10 ハウジング
11 バイパス通路
12 収容凹部
15 円筒形状孔(空気通路)
16 凸部
20 バルブ(弁体)
30 モータ
35 マグネット(可動部材)
36 ヨーク(支持部材)
36a 通気孔
39 カバー
39a 通気孔
39b 封印部材
40 ISCV(本体)
50 シャフト(可動部材)
60 金属キャップ(凹状部材)
101 内燃機関用吸気流量調整装置(第二の実施形態)
110 ハウジング
111 バイパス通路
112 収容凹部
113 円筒形状孔(空気通路)
114 凸部
120 AAS(本体)
121a 弁体
125 金属キャップ(凹状部材)
P ポッティング材
B 接着剤

Claims (8)

  1. 内燃機関の各気筒に吸気を供給する主通路のスロットル弁と並列に設けられるバイパス通路の吸気流量を調整する装置であって、弁体を開閉方向に駆動する本体と、その本体の少なくとも一部を収容する収容凹部、及びその収容凹部を臨んで開口し前記バイパス通路の一部を形成すると共に前記弁体が設けられる空気通路を有する樹脂製のハウジングとを備えた内燃機関用吸気流量調整装置において、
    前記ハウジングは、前記空気通路の開口周縁をなすと共に前記収容凹部内へ突出する凸部を備え、
    前記本体は、前記空気通路の開口を臨む面に金属製の凹状部材を備え、その凹状部材を前記ハウジングの前記凸部に外嵌・圧入した状態で、少なくともその嵌合部分を覆うように熱硬化性材料を充填し、加熱硬化することによって前記ハウジングに固定されたことを特徴とする内燃機関用吸気流量調整装置。
  2. 前記本体は、前記弁体を駆動する可動部材及びその可動部材を内部に収容すると共に可動支持する支持部材を有しており、前記収容凹部に熱硬化性材料を充填し、真空引きを実施した後に加熱硬化することによって前記ハウジングに固定されると共に、前記支持部材の前記熱硬化性材料との非接触部分に内部と外部とを連通する通気孔が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用吸気流量調整装置。
  3. 内燃機関の各気筒に吸気を供給する主通路のスロットル弁と並列に設けられるバイパス通路の吸気流量を調整する装置であって、弁体に接続された可動部材及びその可動部材を内部に収容し可動支持する支持部材を有して前記弁体を開閉方向に駆動する本体と、その本体の少なくとも一部を収容する収容凹部、及びその収容凹部を臨んで開口し前記バイパス通路の一部を形成すると共に前記弁体が設けられる空気通路を有する樹脂製のハウジングとを備えた内燃機関用吸気流量調整装置において、
    前記本体は、前記収容凹部に熱硬化性材料を充填し、真空引きを実施した後に加熱硬化することによって前記ハウジングに固定されると共に、前記支持部材の前記熱硬化性材料との非接触部分に内部と外部とを連通する通気孔が設けられたことを特徴とする内燃機関用吸気流量調整装置。
  4. 前記通気孔は、前記支持部材の前記空気通路とは反対側の面に設けられたことを特徴とする請求項2又は3に記載の内燃機関用吸気流量調整装置。
  5. 前記本体は、前記支持部材の前記空気通路とは反対側の面を覆うカバー部材を更に備え、
    そのカバー部材には、内部と外部とを連通する通気孔が設けられると共に、真空引き実施後に前記通気孔が封印されたことを特徴とする請求項4に記載の内燃機関用吸気流量調整装置。
  6. 前記通気孔は、前記支持部材の前記空気通路側の面に設けられたことを特徴とする請求項2又は3に記載の内燃機関用吸気流量調整装置。
  7. 前記本体は、内燃機関のアイドル運転時に前記バイパス通路の吸気流量を可変制御するアイドル回転数制御弁であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の内燃機関用吸気流量調整装置。
  8. 前記本体は、前記バイパス通路の吸気流量をねじ込み量により決定する吸気調整ねじ部材であることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用吸気流量調整装置。
JP2006052254A 2006-02-28 2006-02-28 内燃機関用吸気流量調整装置 Pending JP2007231769A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006052254A JP2007231769A (ja) 2006-02-28 2006-02-28 内燃機関用吸気流量調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006052254A JP2007231769A (ja) 2006-02-28 2006-02-28 内燃機関用吸気流量調整装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007231769A true JP2007231769A (ja) 2007-09-13

Family

ID=38552626

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006052254A Pending JP2007231769A (ja) 2006-02-28 2006-02-28 内燃機関用吸気流量調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007231769A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013069618A1 (ja) * 2011-11-07 2013-05-16 株式会社ミクニ 流量制御弁

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013069618A1 (ja) * 2011-11-07 2013-05-16 株式会社ミクニ 流量制御弁
JP2013096388A (ja) * 2011-11-07 2013-05-20 Mikuni Corp 流量制御弁
CN103917772A (zh) * 2011-11-07 2014-07-09 株式会社三国 流量控制阀

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7051718B2 (en) Fuel vapor leak check module
US6901942B2 (en) Butterfly valve with injection-molded shaft
US20060000997A1 (en) Throttle device for internal combustion engine
EP1191210A1 (en) Throttle device of internal combustion engine
JP2001241563A (ja) 電磁弁
JP4093173B2 (ja) 内燃機関用スロットル制御装置
CN110566378B (zh) 流体控制阀
JP2007032483A (ja) バルブ装置
US20210062931A1 (en) Throttle valve device and method for magnetizing the same
US20030024119A1 (en) Throttle valve unit with drive unit receptacle and drive unit contact
JP2007231769A (ja) 内燃機関用吸気流量調整装置
US20050044939A1 (en) Fuel vapor leak check module
JP5952067B2 (ja) 流体制御弁装置
JP7462282B2 (ja) 電動弁
CN112219052B (zh) 流体控制阀和蒸发燃料处理装置
US7107827B2 (en) Fuel vapor leak check module
EP1164279A1 (en) Exhaust gas recirculating valve device
JP2009162085A (ja) 過給機付内燃機関用のスロットル装置
JP6546958B2 (ja) 燃料供給装置
JP6529673B2 (ja) 車載用アクチュエータ
US20210062734A1 (en) Throttle valve device
JP2010144899A (ja) シール構造
US7441542B2 (en) Butterfly valves and intake air control devices for internal combustion engines
JP2001227671A (ja) 電磁弁
KR101469390B1 (ko) 전자식 스로틀밸브의 밸브하우징