JP2007230875A - 入浴剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】湯への分散性および湯を白濁させる効果に優れ、入浴中および入浴後に肌がべたつかず、入浴後に肌にしっとり感が得られ、かつ保存安定性に優れた入浴剤を提供すること。
【解決手段】本発明は、グリセリン(a)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(b)、25℃で液状の油性成分(c)、スメクタイト(d)、および水(e)を含有する入浴剤であって、該(a)が10〜30質量%、該(b)が5〜25質量%、該(c)が30〜50質量%、該(d)が0.1〜2質量%、該(e)が20〜30質量%、および該(a)と該(b)と該(c)と該(d)と該(e)との合計量が70〜80質量%含有される入浴剤を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は入浴剤に関する。さらに詳しくは、湯への分散性および湯を白濁させる効果に優れ、入浴中および入浴後に肌がべたつかず、入浴後に肌にしっとり感が得られ、かつ保存安定性に優れた、入浴剤に関する。
入浴は、身体を清潔にし、手足のみならず身体を芯まで温め、精神的にリラックスさせるなどの種々の効果があり、日常生活上欠くことのできない行為である。しかし、その一方で入浴による肌からの油分の喪失、特に冬季における入浴後の肌のかさつきを訴える人が多い。そこで、この入浴後の肌のかさつきを抑制するために、入浴後にローションやクリームなどを塗布することが行われている。しかし、ローションやクリームは、塗布に手間を要し、十分に体の隅々まで塗ることは困難である。このような問題を解決するために、油性成分や保湿剤を配合した入浴剤が用いられている。しかし、これらの効果は十分とはいえない。
ところで、粘土鉱物は、吸着性、結合性、懸濁性、膨潤性、被膜形成性、増粘性などの性質を有することから、これらの性質を利用して化粧品などに配合されている。粘土鉱物を化粧品に用いる場合、(1)べたつきがなく、滑らかでさわやかな感触を有する、(2)皮膚表面でのびがよく、被膜を形成して接着する、(3)増粘する、(4)エマルションやサスペンションの安定性が向上する、(5)シャンプーなどに用いた場合、クレンジング性能が向上する、そして(6)界面活性剤の刺激を緩和するなどの効果が得られることが知られている。このような性質を入浴剤にも応用する試みがなされている。
特許文献1では、水膨潤性粘土鉱物、液性成分、および無機塩類を含有し、粉末流動性、粉末凝集性、溶解性などを改善した入浴剤が開示されている。特許文献2では、ストークス相当球形で表される2ミクロン以上の粒子からなる非粘土質を含まないベントナイトを95〜99.5重量%と、重合度が20乃至200からなるポリアクリル酸ナトリウム0.5〜5重量%とを含有する、水への懸濁性を改善した入浴剤が開示されている。特許文献3では、動的光散乱法による平均粒径1〜5000nm、電気泳動法によるゼータ電位の絶対値30mV以上、および粉末X線解析法による純度90%以上である水膨潤性粘土鉱物と、水溶性高分子で被膜した無機顔料とを含有し、分散性、白濁性、明度、および保存安定性に優れた入浴剤が開示されている。しかしながら、これらの組成物は、粘土鉱物の配合により湯への分散性および使用感は比較的良好であるものの、入浴後のしっとり感が得られ難いという問題点がある。
特開平5−70341号公報 特開平5−57164号公報 特開平12−34220号公報
本発明の目的は、湯への分散性および湯を白濁させる効果に優れ、入浴中および入浴後に肌がべたつかず、入浴後に肌にしっとり感が得られ、かつ保存安定性に優れた入浴剤を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねたところ、グリセリン(a)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(b)、25℃で液状の油性成分(c)、スメクタイト(d)、および水(e)を特定の割合で組み合わせることによって、湯への分散性および湯を白濁させる効果に優れ、入浴中および入浴後に肌がべたつかず、入浴後に肌にしっとり感が得られ、かつ保存安定性に優れた入浴剤が得られることを見出した。さらに、湯を白濁させる効果が特に優れた上記入浴剤の製造方法を見出して本発明を完成するに至った。
本発明の入浴剤は、グリセリン(a)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(b)、25℃で液状の油性成分(c)、スメクタイト(d)、および水(e)を含有する入浴剤であって、該(a)が10〜30質量%、該(b)が5〜25質量%、該(c)が30〜50質量%、該(d)が0.1〜2質量%、および該(e)が20〜30質量%含有され、そして該(a)と該(b)と該(c)と該(d)と該(e)との合計量が70〜80質量%である。
本発明の入浴剤の製造方法は、グリセリン(a)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(b)、および該(a)の0.2〜0.4倍質量の水(e1)を混合する工程、さらに25℃で液状の油性成分(c)を添加し、40〜80℃にて混合する工程、および35℃以下に冷却し、さらにスメクタイト(d)および残りの水(e2)を混合する工程を包含する。
本発明の入浴剤は、湯への分散性および湯を白濁させる効果に優れ、入浴中および入浴後に肌がべたつかず、入浴後に肌にしっとり感が得られ、かつ保存安定性に優れている。
本発明の入浴剤は、グリセリン(a)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(b)、25℃で液状の油性成分(c)、スメクタイト(d)、および水(e)を含有する。以下、各成分およびそれらを構成成分とする入浴剤について順次説明する。
本発明の入浴剤中のグリセリン(a)の含有量は10〜30質量%、好ましくは15〜25質量%である。10質量%未満の場合、得られる入浴剤では、湯への分散性、湯を白濁させる効果、および入浴後の肌のしっとり感が不十分であり、そして保存安定性が悪くなる。30質量%を超える場合、湯への分散性および湯を白濁させる効果が不十分であり、入浴中および入浴後に肌にべたつきを感じる。さらに保存安定性が悪くなる。
本発明の入浴剤に用いられるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(b)は、硬化ヒマシ油にエチレンオキシドを付加することによって得られる。エチレンオキシドの付加モル数は、特に制限されないが、得られる入浴剤の保存安定性の観点から、好ましくは10〜80、より好ましくは20〜60である。
本発明の入浴剤中のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(b)の含有量は5〜25質量%、好ましくは10〜20質量%である。5質量%未満の場合、得られる入浴剤では、湯への分散性が不十分であり、保存安定性も悪くなる。25質量%を超える場合、湯への分散性および湯を白濁させる効果が不十分であり、入浴中および入浴後に肌にべたつきを感じる。さらに入浴後の肌のしっとり感も不十分である。
本発明の入浴剤に用いられる油性成分(c)は、25℃において液状である。このような油性成分(c)としては、例えば、炭化水素、液状油脂、エステルなどが挙げられる。油性成分は、単独で用いてもよく、2以上を組み合わせて用いてもよい。
炭化水素は、直鎖、分岐鎖、および環状のいずれの構造であってもよく、飽和結合および不飽和結合のいずれを有していてもよい。このような炭化水素としては、例えば、実質的に直鎖の飽和炭化水素化合物である流動パラフィン、分岐鎖を有する飽和炭化水素化合物である流動イソパラフィン、スクワラン、およびスクワレンが挙げられる。入浴剤の保存安定性、入浴後の肌のしっとり感が十分得られる点で流動パラフィンまたはスクワランが好ましく用いられる。
液状油脂には、例えば、動物由来のミンク油、植物由来のアボガド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ひまわり油、コメヌカ油、およびコメ胚芽油が挙げられる。入浴後の肌のしっとり感が十分得られる点からコメヌカ油またはオリーブ油が好ましく用いられる。
エステルは、カルボン酸と1〜3価のアルコールとの脱水反応などによって得られる合成カルボン酸エステル化合物である。例えば、パルミチン酸2−エチルヘキシル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、2−エチルヘキサン酸セチル、セバシン酸ジエチル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸エチル、ジデカン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリルなどが挙げられる。入浴中および入浴後に肌にべたつきを抑える点からパルミチン酸2−エチルヘキシルまたはトリ2−エチルヘキサン酸グリセリルが好ましく用いられる。
本発明の入浴剤中の上記油性成分(c)の含有量は30〜50質量%、好ましくは35〜45質量%である。30質量%未満の場合、得られる入浴剤では、湯を白濁させる効果が不十分であり、入浴後の肌のしっとり感が不十分である。50質量%を超える場合、入浴剤の保存安定性が悪く、相分離を生じる場合がある。さらに調製された入浴剤では、入浴中および入浴後に肌にべたつきを感じる。
本発明の入浴剤に用いられるスメクタイト(d)は、0.2〜0.6の層電荷を有する層状のフィロ珪酸塩である。スメクタイトは、構造によって分類され、例えば、2八面体型のモンモリオナイト、バイデライト、ノントロナイトまたは3八面体型のヘクトライト、サポナイト、ソーコナイトなどが挙げられる。湯への分散性および保存安定性に優れる点からモンモリオナイト、ヘクトライト、またはスチブンサイトが好ましく用いられる。
本発明の入浴剤中のスメクタイト(d)の含有量は0.1〜2質量%、好ましくは0.2〜1.5質量%である。0.1質量%未満の場合、得られる入浴剤では、湯への分散性が不十分である。さらに保存安定性も悪くなる。2質量%を超える場合、得られる入浴剤を用いると、スメクタイトが浴槽内に沈降してしまう場合があり、またコスト的にも不利である。
本発明の入浴剤中の上記グリセリン(a)と上記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(b)と上記油性成分(c)と上記スメクタイト(d)との合計量は、70〜80質量%である。70質量%未満の場合、得られる入浴剤では、湯を白濁させる効果が不十分であり、入浴後の肌のしっとり感が不十分である。80質量%を超える場合、湯への分散性が不十分である。
本発明の入浴剤に用いられる水(e)としては、精製水、イオン交換水、上水(水道水)、蒸留水、および天然水(湧き水、海水脱塩水など)のいずれも使用することができる。
本発明の入浴剤中の水(e)の含有量は20〜30質量%、好ましくは23〜27質量%である。20質量%未満の場合、得られる入浴剤では、湯への分散性が不十分である。30質量%を超える場合、得られる入浴剤では、湯を白濁させる効果が不十分であり、入浴後の肌のしっとり感が不十分である。さらに入浴剤の保存安定性も悪くなる。
本発明の入浴剤の製造方法は、特に湯を白濁させる効果に優れる点から、グリセリン(a)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(b)、および該(a)の0.2〜0.4倍質量の水(e1)を混合する工程、さらに25℃で液状の油性成分(c)を添加し、40〜80℃にて混合する工程、および35℃以下に冷却し、スメクタイト(d)および残りの水(e2)を混合する工程を包含することが好ましい。
本発明の入浴剤の使用において、本発明の入浴剤の性能を損なわない範囲で、当業者が通常入浴剤に用いる添加剤を併用してもよい。このような添加剤としては、例えば、pH調整剤としての酸またはアルカリ、防腐剤、キレート剤、抗酸化剤、血行促進剤、紫外線吸収剤、ビタミン類、アミノ酸類、色素、顔料、香料などが挙げられる。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は下記実施例に制限されない。
(実施例1)
グリセリン(a成分)15.0質量部と、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(b成分)15.0質量部と、水の一部(e1成分)5.0質量部(第1の水の混合量という)とを室温(約25℃)にて均一になるまで混合した後、60℃まで昇温し、さらにコメヌカ油(c成分)40.0質量部を加えて均一になるまで混合した。この混合物を35℃まで冷却し、スチブンサイト(d成分)0.5質量部および残りの水(e2成分)24.5質量部(第2の水の混合量という)を加えてさらに均一になるまで混合して入浴剤を得た。得られた入浴剤について、以下の(1)〜(5)の方法により評価した。結果を表1に示す。
(1)湯への分散性
12名の男性(27〜45歳)および8名の女性(23〜58歳)の合計20名をパネラーとし、180Lの湯(約40℃)が入った浴槽中に50mLの入浴剤を入れ、10分間入浴させる。浴槽での入浴剤の湯への分散性について以下の基準で採点する。
(評価基準)
4点:入浴剤投入後に素早く分散し、均一に分散する。
2点:入浴剤投入後の分散に時間を要するが、均一に分散する。
1点:入浴剤を投入しても分散しない。
得られた点数の合計が60点以上であれば湯への分散性が良好であり(○)、60点未満であれば湯への分散性が不十分である(×)として評価する。
(2)湯の白濁度
12名の男性(27〜45歳)および8名の女性(23〜58歳)の合計20名をパネラーとし、180Lの湯(約40℃)が入った浴槽中に50mLの入浴剤を入れ、10分間入浴させる。湯の白濁度について以下の基準で採点する。
(評価基準)
4点:十分白濁している。
2点:白濁しているものの透明感がある。
1点:ほとんど透明であり、白濁が不十分である。
得られた点数の合計が60点以上であれば白濁度が良好であり(○)、60点未満であれば白濁度が不十分である(×)として評価する。
(3)入浴中および入浴後の肌のべたつき感
12名の男性(27〜45歳)および8名の女性(23〜58歳)の合計20名をパネラーとし、180Lの湯(約40℃)が入った浴槽中に50mLの入浴剤を入れ、10分間入浴させる。入浴中および入浴後の肌のべたつき感について以下の基準で採点する。
(評価基準)
4点:入浴中および入浴後において、肌のべたつきがない。
2点:入浴中および入浴後において、肌にべたつきを感じるが許容範囲である。
1点:入浴中および入浴後において、肌に非常にべたつきを感じる。
得られた点数の合計が60点以上であれば、入浴中および入浴後の肌のべたつき感がない(○)とし、60点未満であれば、入浴中および入浴後の肌のべたつき感がある(×)として評価する。
(4)入浴後の肌のしっとり感
12名の男性(27〜45歳)および8名の女性(23〜58歳)の合計20名をパネラーとし、180Lの湯(約40℃)が入った浴槽中に50mLの入浴剤を入れ、10分間入浴させる。タオルドライしてから120分後における肌の潤いについて以下の基準で採点する。
(評価基準)
4点:入浴直後と同様、肌が十分潤っていると感じる。
2点:入浴直後に比べて、肌の潤いがやや減っていると感じる。
1点:入浴直後に比べて、肌の潤いが明らかに減っていると感じる。
得られた点数の合計が60点以上であれば、入浴後の肌のしっとり感が十分である(○)とし、60点未満であれば、入浴後の肌のしっとり感が不十分である(×)として評価する。
(5)保存安定性
入浴剤を、5℃、25℃、および50℃のそれぞれの条件下で4週間保存する。保存終了後、入浴剤の外観を観察して、以下の基準で評価する。なお、○の評価であれば、保存安定性が良好であると評価する。
(評価基準)
○:いずれの温度条件においても、分離を生じない。
△:いずれかの温度条件において、分離が若干生じる。
×:いずれかの温度条件において、分離が著しい。
(実施例2〜5)
表1に記載のa成分〜e成分を実施例1と同様の方法で混合して入浴剤を得た。ただし第1の水の混合量(e1)および第2の水の混合量(e2)については各実施例で以下のように設定した。実施例2では(e1)が5.0質量部、(e2)が24.0質量部である。実施例3では(e1)が5.0質量部、(e2)が24.5質量部である。実施例4では(e1)が6.0質量部、(e2)が23.5質量部である。実施例5では(e1)が3.0質量部、(e2)が24.5質量部である。そして実施例6では(e1)が0.3質量部、(e2)が29.2質量部である。得られた各入浴剤について、実施例1と同様の試験方法(1)〜(5)により評価した。結果を表1に示す。
(比較例1〜11)
表2に記載のa成分〜e成分を実施例1と同様の方法で混合して入浴剤を得た。ただし第1の水の混合量(e1)および第2の水の混合量(e2)については各比較例で以下のように設定した。比較例1では(e1)が1.5質量部、(e2)が38.0質量部である。比較例2では(e1)が10.0質量部、(e2)が9.5質量部である。比較例3では(e1)が5.0質量部、(e2)が34.5質量部である。比較例4では(e1)が5.0質量部であり、(e2)が14.5質量部である。比較例5では(e1)が5.0質量部、(e2)が39.5質量部である。比較例6では(e1)が5.0質量部、(e2)が9.5質量部である。比較例7では(e1)が5.0質量部、(e2)が25.0質量部である。比較例8では(e1)が5.0質量部、(e2)が35.0質量部である。比較例9および10では(e1)が5.0質量部、(e2)が24.5質量部である。そして比較例11では(e1)が5.0質量部、(e2)が23.0質量部である。得られた各入浴剤について、実施例1と同様の試験方法(1)〜(5)により評価した。結果を表2に示す。
Figure 2007230875
Figure 2007230875
表1の結果から、実施例1〜6で得られた入浴剤はいずれも湯への分散性および湯を白濁させる効果に優れ、入浴中および入浴後に肌がべたつかず、入浴後に肌にしっとり感が得られ、かつ保存安定性に優れていた。特に、実施例1〜5の方法によって得られた入浴剤は、湯を白濁させる効果が顕著であった。
他方、表2の結果から、比較例1〜11の入浴剤は、本発明の範囲を満たしていないため、入浴剤としての十分な性能が得られていないことがわかる。すなわち、比較例1では、a成分の含有量が低く、e成分の含有量が高いため、湯への分散性、湯の白濁度、および入浴後のしっとり感が不十分であった、さらに保存安定性も劣った。比較例2では、a成分の含有量が高く、e成分の含有量が低いため、湯への分散性および湯の白濁度が不十分であり、入浴中および入浴後に肌にべたつき感があった。さらに保存安定性も劣った。比較例3では、e成分の含有量が高いため、入浴剤調製直後に相分離が生じ、そのため評価できなかった。比較例4では、b成分の含有量が高く、e成分の含有量が低いため、湯への分散性および湯の白濁度が不十分であり、入浴中および入浴後に肌にべたつき感があり、そして入浴後のしっとり感が不十分であった。比較例5では、c成分の含有量が低く、e成分の含有量が高いため、湯の白濁度および入浴後のしっとり感が不十分であった、比較例6では、c成分の含有量が高く、e成分の含有量が低いため、入浴剤調製直後に相分離が生じ、そのため評価できなかった。比較例7では、d成分が含有されていないため、湯への分散性が不十分であり、保存安定性が劣った。比較例8では、c成分の含有量が低く、e成分の含有量が高いため、湯の白濁度および入浴後の肌のしっとり感が不十分であり、保存安定性も劣った。比較例9では、a成分の代わりに1,3−ブチレングリコールが含有されているため、入浴剤調製直後に相分離が生じ、そのため評価できなかった。比較例10では、b成分の代わりにステアリン酸ポリエチレングリコール(75モル)が含有されているため、入浴剤調製直後に相分離が生じ、そのため評価できなかった。そして比較例11では、d成分の代わりにタルクが含有されているので入浴剤の保存安定性が劣った。
本発明によれば、湯への分散性および湯を白濁させる効果に優れ、入浴中および入浴後に肌がべたつかず、入浴後に肌にしっとり感を与える入浴剤およびその製造方法が提供される。

Claims (2)

  1. グリセリン(a)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(b)、25℃で液状の油性成分(c)、スメクタイト(d)、および水(e)を含有する入浴剤であって、
    該(a)が10〜30質量%、該(b)が5〜25質量%、該(c)が30〜50質量%、該(d)が0.1〜2質量%、および該(e)が20〜30質量%含有され、そして該(a)と該(b)と該(c)と該(d)と該(e)との合計量が70〜80質量%である、入浴剤。
  2. 請求項1に記載の入浴剤の製造方法であって、
    グリセリン(a)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(b)、および該(a)の0.2〜0.4倍質量の水(e1)を混合する工程、
    さらに25℃で液状の油性成分(c)を添加し、40〜80℃にて混合する工程、および
    35℃以下に冷却し、さらにスメクタイト(d)および残りの水(e2)を混合する工程
    を包含する、方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014210717A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 ライオン株式会社 液体浴用剤組成物

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