JP2007230573A - ガム用捨紙束 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 複数枚の捨て紙2が上下に積層され、この積層された各捨て紙2を冊子状に結束するため各捨て紙2の一側縁2aに接着剤によって結束層5が設けられている捨紙束に於いて、捨て紙一枚を引張った際、結束層が該捨て紙との接着を維持しつつ破断するガム用捨紙束。接着剤としては、酢酸ビニル共重合体を含むエマルジョン型接着剤が用いられる。
【選択図】 図1
Description
かかる容器に入れられたガムは、一般に、ガムそのものは包装紙に包まれておらず、包装紙で個包装されたガムのように、噛み終わった後のガムを該包装紙に包んで捨てることができないため、別途、複数枚の捨て紙が束ねられた捨て紙束が容器内に同封されている。
かかる捨て紙が同封されていることにより、消費者は、ガムを噛み終わった後、容器から捨紙束を取り出し、その束から1枚の捨て紙を取り出してガムを包み、ゴミ箱に捨てることができる。
かかるミシン目を形成した捨紙束は、使用時、ミシン目に沿って捨て紙を切り取らなければならないので面倒で、又、切り取る際、折り畳まれた連続用紙が展開してばらける場合がある。従って、該捨紙束では、ユーザーの利便性が悪いという問題点がある。
かかる捨て紙は、ガム容器に一体成形された捨て紙収納部に積層収納する構成からなるので、ガム容器の形態が限定され、又、ガム容器の製造コストが高くなる。従って、該捨て紙では、汎用性がなく、高コストであるという問題点がある。
かかる冊子状の捨紙束は、複数枚の捨て紙が糊によって閉じられた構成からなるので、使用時、1枚の捨て紙を容易に引き剥がすことができ、又、ガムと共に捨紙束をガム容器に入れておくことができるので、一般に流通している汎用的なガム容器に用いることができる。
尚、上記公報には、糊として食品衛生上無害なものを用いる旨が記載され、糊滓を誤食しても食品衛生上では問題がないが、ガムに糊滓が付着することで、ユーザーに不快な思いを抱かせる。
かかるガム用捨紙束は、捨て紙一枚を引張った際、結束層が該捨て紙との接着を維持しつつ破断するように構成されているので、捨て紙を引き剥がした際、該捨て紙の一側縁と接着した結束層が分離せずに、結束層自体が破断し、該捨て紙の一側縁に対応した結束層の一部分が、捨て紙と共に捨紙束から除去される。
このように各捨て紙に接着した結束層(すなわち接着剤)が、捨て紙と共に捨紙束から除去されるので、ガム容器内などに接着剤の滓が混入することを防止できる。
また、結束層の接着剤を構成するベースポリマーとして、ビカット軟化点70℃以上の合成樹脂が用いられているガム用捨紙束は、これをガムと共にガム容器内に同封しても、結束層の樹脂成分が、ガムに付着することを防止できる。
図1に於いて、1は、複数枚の捨て紙2が積層され、これが接着剤にて冊子状に結束されたガム用捨紙束を示す。
該捨紙束1は、例えば、図2に示すように、複数のガム4が収納されたガム容器6内に、該ガム4に接触した状態で同封される。
各捨て紙2は、それぞれ所定形状(例えば平面矩形状など)に形成され、ガム6を包み込むことができる程度の大きさ(矩形状の場合、経てば40mm四方など)に形成されている。各捨て紙2は、その一側縁2aを揃え且つそれぞれ独立した状態で、上下多段状に積層されている。
この積層体3の一側縁には、各捨て紙2の一側縁2aを連結するため、接着剤を塗工することによって結束層5が設けられている。
該結束層5の厚みは、特に限定されないが、余りに薄いと各捨て紙2を十分に接着できず捨て紙2が不用意に外れる虞があり、一方、余りに厚いと捨て紙2を引き剥がした際、捨て紙2の一側縁2aが結束層5から分離する虞があることから、結束層5の厚み(乾燥厚)は、50μm〜1000μm程度、さらに、50〜500μm程度が好ましく、特に50〜200μm程度がより好ましい。
尚、接着剤の塗工は、刷毛や塗工ロールなどの公知の方法で行えばよい。
ここで、結束層5の層間に於ける破断強度は、捨て紙2を引き剥がした際に結束層5自体が破断する強度であり、例えば、下記実施例欄の引裂強度試験又は引張強度試験により、結束層5と捨て紙2は接着したままで結束層5自体が破断した際に計測される引裂強度又は引張強度で表すことができる。
ここで、ビカット軟化点は、JIS K 7206:1999(プラスチック−熱可塑性プラスチック−ビカット軟化温度 (VST) 試験方法)の「A50法」に準じて測定されたものをいう。
また、融点は、ISO 11357−3:1999(プラスチック−示差走査熱量測定(DSC))に準じて測定されたものをいう。
酢酸ビニル共重合体としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体の部分けん化物、酢酸ビニル−アクリル共重合体などが挙げられる。これらの中では、ビカット軟化点が70℃以上のエチレン−酢酸ビニル共重合体が好ましく、該エチレン−酢酸ビニル共重合体としては、酢酸ビニル含量が5.0〜25.0モル%(全重合単位を100モル%とする)、質量平均分子量5万〜50万程度のものが挙げられる。
アクリル系樹脂としては、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸アルキルエステルなどの(メタ)アクリル系モノマーの単独重合体、又はこれらの共重合体が挙げられる。 これらの中では、アクリル酸アルキルエステル共重合体が好ましい。
上記接着剤は、ベースポリマーが全固形分中60質量%以上、特に80質量%以上含まれているものが好ましく、必要に応じて固形分残部として、粘着付与樹脂、ワックスなどが少量含まれていてもよい。
上記接着剤の具体例としては、高圧ガス工業株式会社製、商品名:ペガールなどを用いることができる。
上記接着剤は、水、アルコールなどの水系溶媒で全固形分濃度が30〜50質量%に調整することが好ましい。固形分濃度が余りに高いと塗工性が悪くなり、一方、固形分濃度が余りに低いと結束層5を所定厚みに形成することが困難となるからである。
具体的には、捨て紙2’を引張ると、該捨て紙2’の一側縁2aと結束層5の接着界面に剥離力が生じ、一方、結束層5の内部にせん断力が生じる。この点、本発明の捨紙束1は、捨て紙2’を引張った際、結束層5が該引張った捨て紙2’との接着を維持しつつ結束層5間で破断するように構成されているので、該捨て紙2’の一側縁2aと接着した結束層5の一部分51が分離せずに、結束層5自体が破断する。従って、同図(b)に示すように、捨て紙2’に結束層5(すなわち接着剤)の一部分51が接着した状態で、該捨て紙2’を引き剥がすことができる。引き剥がされた捨て紙2’は、ガム4を包んで廃棄される。
よって、ガム4に接着剤の滓が付着したり、或いは、ユーザーが接着剤の滓を誤食することを防止できる。
上記実施形態では、捨て紙2は、平面矩形状に形成されているが、例えば、半円状などの他の平面形状に形成されている捨て紙2を用いることもできる。
また、上記実施形態では、捨紙束1は、ガム4に接触した状態でガム容器6に収納されているが、例えば、捨紙束1の裏面に粘着剤などを設け、該捨紙束1を蓋体62の内面に添付することにより、捨紙束1をガム容器6内に収納することもできる。
片艶紙(三島製紙(株)製、白銀(しろがね)40g/m2、30mm×40mm)を50枚準備し、これを揃えて重ね合わせた。この積層体の上から0.01MPaの荷重を加え、積層体の一端面(30mm辺の積層面)に、エチレン−酢酸ビニル共重合体をベースポリマーとするエマルジョン型系接着剤(サイデン化学(株)製、ペガール233AR(固形分量40質量%))90質量部に対し、蒸留水10質量部の割合で希釈した接着溶液を、接着剤層の乾燥厚が50μm程度となるように塗工した。接着溶液の塗工は、刷毛で行い、塗工後、2〜3時間自然乾燥させることにより、ガム用捨紙束を得た。
上記捨紙束の最上層の1枚の捨て紙を、図4(a)の二点鎖線に示すように、捨紙束に対して180度となるように捲り、該捨て紙と捨紙束を反対方向に引張った。引張りは、最上層の捨て紙一枚の端部と捨紙束の端部とを、強度測定器(島津製作所製、オートグラフ AG−I 500N)のチャックにそれぞれ保持し(チャック間距離40mm。但し、結束層が、両チャックの中心に位置するようにチャックの保持位置を調整)、JIS K 7127に準拠して、引張速度300mm/minで行った。この測定を10サンプル行ったところ、何れのサンプルも測定時に結束層が凝集破壊することにより、捨て紙が結束層から剥がれ(捨て紙の一側縁には、結束層の接着剤が付着していた)、その際の強度は、11N/30mm(10サンプルの平均値)であった。
上記捨紙束の最上層の1枚の捨て紙を、図4(b)の二点鎖線に示すように、捨紙束から1cm程度剥がし、該一部剥離した最上層の捨て紙を捨紙束の上面に対して90度方向に引張った。引張りは、捨紙束を固定しつつ、最上層の捨て紙の上端部を強度測定器(島津製作所製、オートグラフ AG−I 500N)のチャックに保持し、JIS Z 0237(90度引き剥がし粘着力の測定)に準拠して、引張速度300mm/minで行った。この測定を10サンプル行ったところ、何れのサンプルも測定時に結束層が凝集破壊することにより、捨て紙が結束層から剥がれ(捨て紙の一側縁には、結束層の接着剤が付着していた)、その際の強度は、0.40N(10サンプルの平均値)であった。
Claims (3)
- 複数枚の捨て紙が上下に積層され、この積層された各捨て紙を冊子状に結束するため各捨て紙の一側縁に接着剤によって結束層が設けられている捨紙束に於いて、
捨て紙一枚を引張った際、結束層が該捨て紙との接着を維持しつつ破断することを特徴とするガム用捨紙束。 - 前記接着剤が、酢酸ビニル共重合体を含むエマルジョン型接着剤であることを特徴とするガム用捨紙束。
- 前記接着剤が、ビカット軟化点70℃以上の合成樹脂をベースポリマーとして含む請求項1又は2記載のガム用捨紙束。
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