JP2007229366A - 放射線画像撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】固体検出器からの信号電荷に応じた信号電圧をデジタル値に変換する積分増幅器とAD変換器の温度変動による前記デジタル値の変化を補正する。
【解決手段】入射する放射線に応じた電荷を蓄積する固体検出器46から読出信号により読み出された電荷に応じて積分増幅器102で発生された信号電圧VsがAD変換器106により変換されたデジタル値Qを、補正部108により、読出信号毎に基準値と比較して補正する。積分増幅器102とAD変換器106のオフセットとゲインを両方とも温度変動を補償することができる。
【選択図】図4

Description

この発明は、被写体の放射線画像をFPD(Flat Panel Detector)等の固体検出器を利用して撮影する放射線画像撮影装置に関する。
例えば、X線乳房撮影装置(マンモグラフィ装置)等の医療診断等を目的とする放射線画像撮影装置においては、被写体を透過した放射線を検出して得た電荷を固体検出素子の蓄電部に一旦蓄積し、該蓄積した電荷を放射線画像情報を表す画像信号に変換して出力する固体検出器が各種提案、実用化されている(特許文献1参照)。
このような固体検出器では、信号処理の容易化の観点からアナログ画像信号をAD変換器により一旦デジタル値に変更して画像処理を行い、フイルムあるいはディスプレイ上に撮影部位の画像を表示して読影、診断に供するように構成されている。
ところで、放射線画像撮像装置内に配置されるAD変換器は、AD変換器自体の温度上昇及び放射線画像装置筐体内の温度上昇によりオフセットとゲインが変動する。
AD変換器のオフセットとゲインを調整する技術が提案されている(特許文献2参照)。
この技術では、安定なオフセット補正レベルをAD変換器のREFLに保持し、安定なゲイン補正レベルをAD変換器のREFHに保持することで、温度変化によるAD変換器のオフセット及びゲイン変動を抑制している。
特開2004−154409号公報 特開平8−298592号公報
しかしながら、固体検出器の出力側にはチャージアンプ、すなわち積分増幅器が配置され、この積分増幅器の出力側にAD変換器が配置される構成となっているので、たとえAD変換器のオフセット及びゲイン変動を抑制しても、温度変化により積分増幅器においてもオフセットとゲインが変動するためAD変換器から得られるデジタル値のオフセットとゲイン変動を十分に抑制することができない。
この発明は、このような課題を考慮してなされたものであって、積分増幅器及びAD変換器の温度変化によるオフセットとゲインの変動を抑制、除去することを可能とする放射線画像撮影装置を提供することを目的とする。
この発明に係る放射線画像撮影装置は、被写体の放射線画像を撮影する放射線画像撮影装置において、以下の特徴(1)〜(3)を備える。
(1)被写体の放射線画像を撮影する放射線画像撮影装置において、入射する放射線に応じた電荷をアナログ信号の静電潜像として蓄積する固体検出器と、読出信号により前記固体検出器に蓄積された電荷が読み出され、読み出された電荷に応じた信号電圧を発生する積分増幅器と、前記積分増幅器の信号電圧をAD変換してデジタル値に変換するAD変換器と、前記読出信号毎に、前記デジタル値と基準値とを比較して前記デジタル値を補正する補正部と、を備えることを特徴とする。
この特徴(1)を有する発明によれば、入射する放射線に応じた電荷をアナログ信号として蓄積する固体検出器から読出信号により読み出された電荷に応じて積分増幅器で発生された信号電圧がAD変換器により変換されたデジタル値を、補正部により、読出信号毎に、基準値と比較して前記デジタル値を補正するようにしているので、温度変化による積分増幅器及びAD変換器のオフセットとゲインの変動を積分増幅器及びAD変換器の両方同時に抑制、除去することができる。
(2)特徴(1)を有する発明において、さらに、基準電流発生器を備え、前記AD変換器により前記アナログ信号の前記デジタル値を得たとき、前記積分増幅器の電荷を放電し、その後、前記基準電流発生器を前記積分増幅器に一定時間接続し、一定時間経過時の前記積分増幅器の出力電圧を前記AD変換器で変換したデジタル値を前記基準値として取得することを特徴とする。
この特徴(2)を有する発明によれば、温度変化によるアナログ信号のデジタル値の変化を、基準値(既知)の変化に基づいて簡単に補正することができる。
(3)特徴(2)を有する発明において、前記基準値の取得を、前記固体検出器に蓄積された電荷の読み出し毎に行うことを特徴とする。
この特徴(3)を有する発明によれば、電荷の読み出し毎に積分増幅器とAD変換器のオフセットとゲインの補正を行うことができるので、オフセットとゲインの変動に伴うデジタル値の温度変動が除去された正確なデジタル値を得ることができる。
この発明に係る放射線画像撮影装置では、積分増幅器及びAD変換器の温度変化によるオフセットとゲインの変動を抑制、除去することができる。
図1は、この実施形態に係る放射線画像撮影装置であるマンモグラフィ装置12を含む放射線画像処理システム10の全体構成図である。
放射線画像処理システム10は、被写体の乳房の放射線画像情報を撮影によって取得する放射線画像撮影装置であるマンモグラフィ装置12の他、マンモグラフィ装置12によって取得した放射線画像情報に対して、病変部位の自動検出等の画像処理を行う画像処理部を有する画像処理装置であるCAD(Computer Aided Diagnosis)装置14と、医師による診断を行うため、CAD装置14によって画像処理された放射線画像情報を表示する画像表示装置(ビューア)16、18と、放射線画像情報をフイルム等に出力する画像出力装置(プリンタ)20と、医師による診断結果が付加された放射線画像情報を蓄積するサーバである放射線画像情報蓄積装置22とを備える。これらの装置は、ネットワーク24によって相互に接続される。
図2は、マンモグラフィ装置12の構成図である。マンモグラフィ装置12は、支柱を兼用する基台26と、基台26の略中央部に配置される旋回軸28に固定されるアーム部材30と、被写体32に対して放射線を照射する放射線源を収納しアーム部材30の一端部に固定される放射線源収納部34と、被写体32を透過した放射線を検出して放射線画像情報を取得する固体検出器46を収納し、アーム部材30の他端部に固定される撮影台36と、撮影台36に対して被写体32のマンモを押圧して保持する押圧板38とを備える。
放射線源収納部34及び撮影台36が固定されたアーム部材30は、旋回軸28を中心として矢印A方向に旋回することで、被写体32のマンモに対する撮影方向が調整可能に構成される。押圧板38は、アーム部材30に連結された状態で放射線源収納部34及び撮影台36間に設けられており、矢印B方向に変位可能に構成される。
一方、基台26には、マンモグラフィ装置12によって検出された被写体32の撮影部位、撮影方向等の撮影情報、被写体32のID情報等を表示するとともに、必要に応じてこれらの情報を設定可能な表示操作部40が設けられる。
図3は、マンモグラフィ装置12における撮影台36の内部構成図であり、撮影台36及び押圧板38間に被写体32の撮影部位であるマンモ44を設定した状態を示す。
撮影台36の内部には、放射線源収納部34に内蔵された放射線源から出力された放射線Xに基づく放射線画像情報を蓄積し、電気信号として出力する固体検出器46と、固体検出器46に蓄積記録された放射線画像情報を読み取るために、固体検出器46に読取光を照射する読取光源48と、固体検出器46に蓄積されている不要電荷を除去するために、固体検出器46に消去光を照射する消去光源50とを備える。
固体検出器46は、直接変換方式且つ光読出方式の放射線固体検出器であって、マンモ44を透過した放射線Xからなる放射線画像情報を静電潜像として蓄積し、読取光源48からの読取光により走査されることで、静電潜像に応じた電荷(電流)を発生する。
固体検出器46は、より具体的には、ガラス基板上に形成され、放射線Xを透過する第1導電層と、放射線Xが照射されることで電荷を発生する記録用光導電層と、第1導電層に帯電される潜像極性電荷に対して略絶縁体として作用する一方、潜像極性電荷と逆極性の輸送極性電荷に対して略導電体として作用する電荷輸送層と、読取光が照射されることで電荷を発生して導電性を呈する読取用光導電層と、放射線Xを透過する第2導電層とを順に積層して構成される。記録用光導電層と電荷輸送層との界面には、蓄電部が形成される。
第1導電層及び第2導電層は、それぞれ電極を構成する。第1導電層の電極は、二次元状の平坦な平板電極とされ、第2導電層の電極は、記録される放射線画像情報を画像信号として検出するための所定の画素ピッチからなる多数の線状電極として構成される。線状電極の配列方向が主走査方向、線状電極の延在する方向が副走査方向に対応する。
読取光源48は、例えば、複数のLEDチップを一列に並べて構成されるライン光源と、ライン光源から出力された読出信号である読取光を固体検出器46上に線状に照射させる光学系とを有し、固体検出器46の第2導電層である線状電極の延在方向と直交する方向(主走査方向m)にLEDチップが配列されたライン光源を前記線状電極の延在方向(副走査方向a)に移動(ステップ送り)させることで固体検出器46の全面を露光走査する。
消去光源50は、短時間で発光/消光し、且つ、残光の非常に小さい光源が好適であり、例えば、読取光源48を構成するLEDチップの配列方向に延在し、且つ、前記配列方向と直交する方向に配列される複数の外部電極型希ガス蛍光ランプを使用することができる。
図4は、マンモグラフィ装置12を構成する制御回路のブロック図である。
マンモグラフィ装置12の制御回路は、入射する放射線に応じた電荷をアナログ信号の静電潜像として蓄積する固体検出器46と、この固体検出器46に高電圧を供給する高電圧供給部と、読取光源48からの読出信号により固体検出器46に蓄積された電荷を読み出し読み出された電荷(電流)に応じた信号電圧Vs(アナログ信号、アナログ画像信号)等のアナログ値Pを発生する積分増幅器102を含むIV変換部104(電流電圧変換部)と、積分増幅器102の出力であるアナログ値PをAD変換して信号電圧Vs等のデジタル値Qに変換するAD変換器(ADC)106と、読出信号毎に、信号電圧Vsのデジタル値Sd(Vs)と基準電圧Vrのデジタル値Q(Vr)(基準値)とを比較して、信号電圧Vsのデジタル値Sd(Vs)のオフセット及びゲインを補正し、補正後の信号電圧Vsのデジタル値Q´を出力するマイクロコンピュータ等から構成される補正部108と、補正後の信号電圧Vsのデジタル値Q´をメモリに記憶する情報記憶部62と、ネットワーク24に対するインタフェース(I/F)64とを備える。マイクロコンピュータは、計算機であり、CPU(中央処理装置)、メモリであるROM(EEPROMも含む。)、RAM、その他、入出力装置、計時手段としてのタイマ等を有しており、CPUがメモリに記憶されたプログラムを実行することで各種機能手段として機能する。なお、この実施形態において、補正部108を構成するマイクロコンピュータは、固体検出器46からの読出信号、スイッチ121〜123の開閉制御信号、AD変換器106用のタイミング信号等の各種タイミング信号を生成する。
情報記憶部62に記憶された補正後の信号電圧Vsのデジタル値Sd´は、放射線画像情報として、I/F64を介しネットワーク24に接続される各装置に送信される。
固体検出器46は、各線状電極110が副走査方向aに延在し、複数の線状電極110が主走査方向mに配列された構成とされている。
読取光源48が、副走査方向aにステップ送りされる毎にライン光源が点灯し、主走査方向m上に並ぶ線状電極110の位置(画素)から読み出された電荷が信号電荷Is(信号電流)として電荷輸送層を通じて各IV変換部104に供給される。固体検出器46の1画素の大きさは、50〜100[μm]程度である。
IV変換部104は、積分増幅器102と、積分増幅器102の入力側に設けられた入力切替器118とから構成される。
積分増幅器102は、非反転入力端子が接地された演算増幅器112と、この演算増幅器112の入出力端子間に接続された電荷蓄積用であって容量値(静電容量値)Cのコンデンサ114と、このコンデンサ114に並列に接続されたFET(Field Effect Transistor)のスイッチ123とから構成される。スイッチ123の制御端子133にはスイッチ122を開(オフ又はオープン)閉(オン又はクローズ)させる制御信号CL3が補正部108から供給される。
入力切替器118は、FETのスイッチ121、122と抵抗値Rの抵抗器124とを有する。制御端子131を有するスイッチ121は、演算増幅器112の反転入力端子と固体検出器46の線状電極110との間に接続されている。制御端子132を有するスイッチ122は、演算増幅器112の反転入力端子と抵抗器124の一方の端子との間に接続されている。抵抗器124の他方の端子には基準電圧発生器126が接続され、基準電圧発生器126から温度変動のない高精度の基準電圧Vrが供給されている。基準電圧発生器126と抵抗器124により基準電流Irを発生する基準電流発生器128が構成される。基準電流Irは、基準電圧Vrと演算増幅器112の反転入力端子に発生するオフセット電圧Voffとの差を抵抗器124の抵抗値Rで割った値{Ir=(Vr―Voff)/R}として得られる。
制御端子131、132にはスイッチ121、122を開閉させる制御信号CL1、CL2がそれぞれ補正部108より供給される。
この実施形態に係る放射線画像処理システム10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作について説明する。
先ず、図示しないコンソール、IDカード等を用いて、被写体32に係るID情報、撮影方法等の設定を行う。この場合、ID情報には、被写体32の氏名、年齢、性別等の情報があり、ネットワーク24に接続された上位の装置、あるいは、被写体32が所持するIDカードから取得することが可能である。また、撮影方法には、医師によって指示された撮影部位、撮影方向等の情報があり、ネットワーク24に接続された上位の装置から取得し、あるいは、コンソールから技師が入力することが可能である。これらの情報は、マンモグラフィ装置12の表示操作部40に表示して確認することができる。
次いで、技師は、指定された撮影方法に従ってマンモグラフィ装置12を所定の状態に設定する。例えば、マンモ44の撮影方法としては、上部から放射線Xを照射して撮影を行う頭尾方向(CC)撮影(図3参照)、側面から放射線Xを照射して撮影を行う側面方向(ML)撮影、斜め方向から放射線Xを照射して撮影を行う内外側斜位(MLO)撮影があり、これらの撮影方法に応じてアーム部材30を旋回軸28を中心に旋回させる。
次に、マンモグラフィ装置12に対して被写体32を指定された撮影状態に設定する。例えば、被写体32の左のマンモ44に対する頭尾方向(CC)撮影を行う場合、図3に示すように、左のマンモ44を撮影台36に載置した後、押圧板38を押し下げ、撮影台36及び押圧板38間にマンモ44を保持させる。
被写体32の撮影部位が確定した後、放射線源収納部34に収納されている放射線源を駆動し、放射線画像情報の撮影を行う。
押圧板38及び撮影台36間に保持されたマンモ44を透過した放射線Xは、撮影台36に収納されている固体検出器46に照射される。なお、固体検出器46は、撮影に先立ち、消去光源50からの消去光が全面に照射されて不要電荷が除去される。
次いで、高電圧供給部52から第1導電層及び第2導電層間に高電圧を印加した状態において、放射線画像情報を担持した放射線Xが固体検出器46に照射されると、固体検出器46の記録用光導電層内で正負の電荷対が発生し、その負電荷が記録用光導電層と電荷輸送層との界面に形成された蓄電部に蓄積される。この蓄積された負電荷、すなわち、潜像極性電荷の量は、マンモ44を透過した放射線Xの線量に略比例している。なお、記録用光導電層で発生した正電荷は、第1導電層に引き寄せられ、高電圧供給部52から供給された負電荷と結合して消滅する。
放射線画像情報の撮影が行われた後、読取光源48が固体検出器46に沿って矢印方向(副走査方向)aに移動して読取光が照射されると、読取用光導電層に正負の電荷対が発生し、その正電荷が蓄電部に蓄積されている負電荷(潜像極性電荷)に引きつけられるようにして電荷輸送層内を移動し、蓄電部の負電荷と結合して消滅する。一方、読取用光導電層で発生した負電荷は、高電圧供給部52から第2導電層に供給される正電荷と結合して消滅する。このようにして、固体検出器46に蓄積されている負電荷が電荷結合によって消滅し、この電荷結合の際の電荷の移動による電流が固体検出器46内に発生する。
固体検出器46の各線状電極110で発生した画素毎の信号電荷(信号電流)IsがIV変換部104に供給される。
次に、IV変換部104、AD変換器106及び補正部108を含む制御回路の動作について、図5A〜図5Dのタイムチャートをも参照して説明する。
図5Aは補正部108からスイッチ121の制御端子131に供給される制御信号CL1の波形図、図5Bは補正部108からスイッチ122の制御端子132に供給される制御信号CL2の波形図、図5Cは補正部108からスイッチ123の制御端子133に供給される制御信号CL3の波形図を示している。制御信号CL1〜CL3がハイレベルのときにスイッチ121〜123が閉となりローレベルのときに開となる。
図5Dは、AD変換器106の出力側に現れるデジタル値Qをアナログ的に振幅の変化で表した波形図である。
時点t0〜t1の間でハイレベルになっている制御信号CL3によりスイッチ123が閉とされコンデンサ114が短絡されることでコンデンサ114に蓄積されていた前回の画素の信号電荷Isが瞬時に放電され、オフセット電圧Voffのデジタル値Q(Voff)=Vaが補正部108のメモリに記憶される。
次に、時点t1〜t3の間でハイレベルになっている制御信号CL2によりスイッチ121が閉とされ今回の画素の信号電荷Isが固体検出器46からIV変換部104に転送され積分増幅器102のコンデンサ114に時点t1〜t2の間で蓄積される。時点t2で固体検出器46の今回の画素の信号電荷Isが全て読み出される(取り出される)。このとき、積分増幅器102の出力アナログ値Pは、今回のオフセット電圧Voffが今回の画素の信号電荷Isによりコンデンサ114に発生した信号電圧Vsに加算されることになるので、アナログ値P(Is)+P(Voff)が、AD変換器106でデジタル値Q(Is)+Q(Voff)=Vbとされ、このデジタル値Q(Is)+Q(Voff)=Vbがメモリに記憶される。
結果、今回のオフセット補正はされたが、未だゲイン補正がなされていない補正前の信号電圧Vsのデジタル値Qが、Q=Vb−Va=Vmとして得られる。
補正前の信号電圧Vsのデジタル値Q=Vmのゲイン補正を行うために、次に、時点t3〜t4の間でハイレベルになっている制御信号CL3によりスイッチ123が開とされ今回の信号電荷Isが放電され、今回の基準電圧Vrのオフセット値のデジタル値Q(Voff)=Vcがメモリに記憶される。
次いで、予め決められて正確な測定時間Tに対応する時点t4〜t5の間で、スイッチ122が閉じられ、その測定時間Tの間、基準電流Ir=(Vr−Voff)/Rが積分増幅器102のコンデンサ114に電荷として蓄えられる(電荷をQとするとQ=コンデンサ114の容量値C×コンデンサ114の端子間電圧=Ir×T)。時点t4〜t5の間では、一定電流の基準電流Irが供給されているので出力のアナログ値Pは直線的に増加する。時点t5後のアナログ値Pがデジタル値Q=Vdに変換されてメモリに記憶される。
このとき、今回の基準値(測定値)Vpがデジタル値Qの差Vd−Vc=Vpとして計算される。
今回の基準値(測定値)Vpには、今回の温度下での積分増幅器102とAD変換器106のゲイン変動分が含まれている。
予め工場等でのマンモグラフィ装置12の出荷調整時あるいは病院等への据付調整時に、積分増幅器102及びAD変換器106にゲイン変動がない場合の測定時間Tで得られている基準値Vzが補正部108のROMに格納されている。
この場合、補正前の信号電圧Vsのデジタル値Q=Vmのゲイン補正は、次の(1)式で行われ、補正後の信号電圧Vsのデジタル値Q´=Vtが得られる。
Vt=Vm・(Vz/Vp) …(1)
すなわち、基準値(測定値)Vpが基準値Vzより大きな値であった場合には、補正前の信号電圧Vsのデジタル値Q=Vmも大きな値となるので、補正後の信号電圧Vsのデジタル値Q´=Vtは、補正前の信号電圧Vsのデジタル値Q=Vmより小さな値とし、その一方、基準値(測定値)Vpが基準値Vzより小さな値であった場合には、補正前の信号電圧Vsのデジタル値Q=Vmも小さな値となるので、補正後の信号電圧Vsのデジタル値Q´=Vtは、補正前の信号電圧Vsのデジタル値Q=Vmより大きな値とする。
このようにして、積分増幅器102とAD変換器106を合わせたオフセット値とゲインが補正された今回の画素の補正後の信号電圧Vsのデジタル値Q´が算出され情報記憶部62のメモリに記憶される。
時点t6以降、時点t0〜t6までの処理を繰り返すことで、固体検出器46に蓄積された電荷の読み出しを行う読出信号毎に、図5A〜図5Dのタイムチャートを参照して説明した実施形態では画素毎に、補正前の信号電圧Vsのデジタル値Q=Vmと基準値Vzの基準値(測定値)Vpとが比較され、補正後の信号電圧Vsのデジタル値Q´=Vtが得られることになる。
このようにして、固体検出器46の全面の補正後の信号電圧Vsのデジタル値Q´が情報記憶部62に記憶されると、情報記憶部62には、図示しない撮影部位判定部によって判定された被写体32の撮影部位情報が表示操作部40を介して供給されているとともに、図示しないポジション判定部によって判定されたポジション情報が供給されている。従って、情報記憶部62には、被写体32の撮影部位情報及びポジション情報に関連付けられた状態で放射線画像情報が記憶される。
なお、放射線画像情報の読み取られた固体検出器46には、次の撮影を行うため、消去光源50から発せられた消去光が照射され、蓄積されている不要電荷が除去される。
一方、ネットワーク24に接続されている各装置は、放射線画像情報と、その撮影部位情報及びポジション情報とをネットワーク24を介してマンモグラフィ装置12から取得して所定の処理を行う。
すなわち、CAD装置14は、取得した撮影部位情報及びポジション情報に従い、放射線画像情報に対する病変部位等の自動検出を行い、当該放射線画像情報に病変部位を示すマーキング等の処理を施す。この場合、放射線画像情報に対して撮影部位情報及びポジション情報が付されているため、病変部位等の自動検出処理を容易且つ高精度に行うことができる。
また、画像表示装置16、18では、マンモグラフィ装置12において自動取得した撮影部位情報及びポジション情報と、CAD装置14において検出された病変部位等の情報とをネットワーク24を介して取得し、これらの情報に従い、高精度な診断を行うことができる。
さらに、撮影部位情報、ポジション情報及び放射線画像情報は、必要に応じて、ネットワーク24を介して画像出力装置20及び放射線画像情報蓄積装置22に送信され、画像出力装置20を用いてフイルム等に出力するとともに、放射線画像情報蓄積装置22に蓄積保存することができる。
なお、放射線画像処理システム10を構成するネットワーク24としては、有線LAN、無線LAN、赤外線通信、シリアルケーブルを介した通信、電話線によるもの等により構成することができる。ネットワーク24は、例えば、DICOM(Digital Imaging And Communications In Medicine)方式によるプロトコルに従って情報の授受を行うものとして構成すると好適である。
また、この実施形態は、ネットワーク24を介することなく、メモリカードに撮影部位情報、撮影方向情報及び放射線画像情報を保持させ、このメモリカードを介して情報の授受を行うようにしてもよい。
図6A〜図6Dは、他の実施形態の動作を説明するタイムチャートである。この図6A〜図6Dのタイムチャートでは、オフセット補正は画素毎、換言すれば主走査毎に行うが、ゲイン補正は、固体検出器46の各線状電極110毎、換言すれば副走査毎に行うような構成となっている。このため、線状電極110の副走査方向aの最後の画素のデジタル値Q=Vn−3を補正部108のメモリに記憶した後、時点tn−3〜tn−2の間でコンデンサ114の電荷を放電する。次いで、予め決められて正確な測定時間Tに対応する時点tn−2〜tn−1の間での基準電流Irにより発生するデジタル値Q=Vn−1がメモリに記憶される。
このとき、今回の基準値(測定値)Vpがデジタル値Qの差(Vn−1)−(Vn−2)=Vpとして計算される。
次に、図5A〜図5Dのタイムチャートを参照して説明したのと同様に、補正前の信号電圧Vsのデジタル値Q=Vmのゲイン補正を上記(1)式で行うが、この図6A〜図6Dでは、当該線状電極110を構成する全ての画素の測定値Vmを上記(1)式で補正する。
この図6A〜図6Dの実施形態によれば、図5A〜図5Dの実施形態に比較して処理時間を短くすることができるが、各画素の温度変動にもとづく補正の正確さは、図5A〜図5Dの処理より劣る。
この図6A〜図6Dの実施形態の他、今回の基準値(測定値)Vpは、各線状電極110の最初の画素と最後の画素で測定して平均を取って得るようにしてもよく、最初の画素と中央付近の画素と最後の画素で測定して平均を取るようにしてもよい。
なお、簡易な補正の場合には、全体のIV変換部104の内の1箇所(例えば、中央の線状電極110に対応する箇所)にのみ入力切替器118を設け、この線状電極110で得た今回の基準値(測定値)Vpにより他の線状電極110で得られた測定値Vmを補正するように構成してもよい。
なお、この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
この実施形態に係る放射線画像撮影装置を含む放射線画像処理システムの全体構成図である。 この実施形態に係る放射線画像装置としてのマンモグラフィ装置の構成図である。 マンモグラフィ装置における撮影台の内部構成図である。 制御回路のブロック図である。 この実施形態に係る画素毎のオフセット・ゲイン補正の説明用タイムチャートである。 他の実施形態に係る線状電極毎のオフセット・ゲイン補正の説明用タイムチャートである。
符号の説明
10…放射線画像処理システム 12…マンモグラフィ装置
32…被写体 44…マンモ
46…固体検出器 102…積分増幅器
104…IV変換部 106…AD変換器
108…補正部(マイクロコンピュータ)
110…線状電極 118…入力切替器
128…基準電流発生器

Claims (4)

  1. 被写体の放射線画像を撮影する放射線画像撮影装置において、
    入射する放射線に応じた電荷をアナログ信号の静電潜像として蓄積する固体検出器と、
    読出信号により前記固体検出器に蓄積された電荷が読み出され、読み出された電荷に応じた信号電圧を発生する積分増幅器と、
    前記積分増幅器の信号電圧をAD変換してデジタル値に変換するAD変換器と、
    前記読出信号毎に、前記デジタル値と基準値とを比較して前記デジタル値を補正する補正部と、
    を備えることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  2. 請求項1記載の放射線画像撮影装置において、
    さらに、基準電流発生器を備え、
    前記AD変換器により前記アナログ信号の前記デジタル値を得たとき、前記積分増幅器の電荷を放電し、その後、前記基準電流発生器を前記積分増幅器に一定時間接続し、一定時間経過時の前記積分増幅器の出力電圧を前記AD変換器で変換したデジタル値を前記基準値として取得する
    ことを特徴とする放射線画像撮影装置。
  3. 請求項2記載の放射線画像撮影装置において、
    前記基準値の取得を、前記固体検出器に蓄積された電荷の読み出し毎に行う
    ことを特徴とする放射線画像撮影装置。
  4. 請求項2記載の放射線画像撮影装置において、
    前記固体検出器が、FPDであるとき、前記基準値の取得を、主走査毎に行う
    ことを特徴とする放射線画像撮影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009047994A1 (ja) * 2007-10-12 2009-04-16 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 放射線画像撮影システム
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