JP2007228998A - ベッド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベッド本体の側部材に手摺りを強固に取付け固定できるようにしたベッド装置を提供することにある。
【解決手段】一対の脚部22bを有し、その脚部に挿通孔が形成された手摺り21と、側部材2を有し、側部材に一対の脚部と対応する間隔で取付け孔26が形成されたベッド本体と、内面が脚部の外面に対応する形状に形成されその内面に挿通孔及び取付け孔に挿入可能なねじ軸29の一端が連結固定された保持部材28と、ねじ軸を脚部の挿通孔及び側部材の取付け孔に順次挿通させたときにこのねじ軸の側部材から突出した端部にねじ込むことで脚部を上記ねじ軸を介して保持部材と側部材とで挟持固定させるめねじ32と具備する。
【選択図】 図4

Description

この発明はベッド本体の側部材にたとえば手摺りや側柵などの被取付け体が設けられるベッド装置に関する。
一般に、ベッド装置は一対の側部材の長手方向一端にヘッドボードが連結され、他端にフットボードが連結されてベッド本体が構成されている。このベッド本体の一対の側部材間には床板が上記側部材の内面に設けられた受け桟に幅方向の両端部を係合させて架設されている。そして、この床板上にマットレスが載置される。
ベッド装置の利用者が老人や体の不自由な人の場合、上記側部材には利用者がマットレス上から起き上がったり仰臥するときに掴まるための手摺りを設けたり、利用者が就寝中にマットレス上から落ちるのを防止するための側柵を設けるということが行なわれる。上記側部材には、手摺りや側柵に代わり、利用者が小物類を置くためにテーブルが取付けられるということもある。
上記手摺り、側柵或いはテーブルなどの被取付け体を上記側部材に取付け固定する場合、ベッド本体の側部材に差し込み穴を形成し、この穴に側柵の脚部を差し込むことで、側柵を側部材に取付けるようにした構造が知られている。このような構造の従来技術は特許文献1に示されている。
側柵などの被取付け部材を側部材に対して着脱可能に取付ける場合は脚部を差し込み穴に差し込むだけの構造で差し支えない。しかしながら、利用時に被取付け部材が側部材から外れるのを防止するためには、その被取付け部材をベッド本体の側部材に固定して設けることが必要となる。
上記手摺り、側柵或いはテーブルなどの被取付け体を上記側部材に固定して取付ける場合、この被取付け部材に所定の間隔で設けられた一対の脚部の下端部に挿通孔を形成する。また、ベッド本体の側部材には一対の脚部に形成された挿通孔と対応する間隔で取付け孔を形成する。
そして、上記脚部の挿通孔から上記側部材の取付け孔にねじ軸を通し、上記側部材の内面に突出した上記ねじ軸の端部にめねじを締め込むことで、上記被取付け部材を上記ねじ軸によって上記側部材に取付け固定するということが行なわれていた。
しかしながら、被取付け部材に設けられた一対の脚部の下端部を、それぞれ1本のねじ軸によって側部材に取付け固定するようにしたのでは、被取付け部材はねじ軸によって連結された下端部を支点として前後方向にがたつき易いということがある。
そこで、従来は被取付け部材の一対の脚部の下端部にそれぞれ2つの挿通孔を上下方向に所定間隔で形成する一方、側部材には2つの挿通孔と対向するよう上下方向に2つの取付け孔を形成する。そして、一対の脚部をそれぞれ2本のねじ軸によって側部材に連結固定することで、被取付け部材が側部材に対して前後方向にがたつくのを防止するようにしている。
実公平7−48254号公報
しかしながら、被取付け部材の一対の脚部をそれぞれ2本のねじ軸で側部材に取付けるようにすると、合計で4本のねじ軸が必要となる。そのため、2本のねじ軸を用いて取付け固定する場合に比べて取付け作業に手間が掛かるということがあったり、ねじの数に応じて挿通孔や取付け孔を形成しなければならないから、それらの加工に手間が掛かるということがある。さらに、脚部を側部材に取付けた状態では、ねじ軸の頭が外部に露出するため、外観的が損なわれるということもあった。
この発明は、側部材に被取付け部材を容易かつ確実に取付け固定することができるようにしたベッド装置を提供することにある。
この発明は、一対の脚部を有し、その脚部に挿通孔が形成された被取付け体と、
側部材を有し、この側部材に一対の脚部と対応する間隔で取付け孔が形成されたベッド本体と、
内面が上記脚部の外面に対応する形状に形成されその内面に上記挿通孔及び上記取付け孔に挿入可能なねじ軸の一端が連結固定された保持部材と、
上記ねじ軸を上記脚部の挿通孔及び上記側部材の取付け孔に順次挿通させたときにこのねじ軸の上記側部材から突出した端部にねじ込むことで上記脚部を上記ねじ軸を介して上記保持部材と上記側部材とで挟持固定させるめねじと
を具備したことを特徴とするベッド装置にある。
上記被取付け体の脚部には、上記側部材の外面に面接触する平面を有する板部材が固着されていることが好ましい。
上記保持部材の外面は弾性材によって被覆されていることが好ましい。
上記側部材は上下方向に対して中間部材、第1の部材及び第2の部材に三分割されているとともに、上記中間部材は上記第1、第2の部材よりも厚さ寸法が大きく設定されていて、
上記第1の部材と第2の部材は、外面を上記中間部材の外面と面一にしてこの中間部材の上面と下面とにそれぞれ連結固定され、上記中間部材の上記第1の部材と第2の部材の内面から突出した幅方向の一端部には上記ベッド本体に設けられる床板の幅方向の端部が係合保持されることが好ましい。
上記第1の部材と第2の部材は異なる高さ寸法に設定されていることが好ましい。
この発明によれば、被取付け部材の1つの脚部を1つのねじ軸で側部材に固定しても、その脚部は保持部材と側部材とによって挟持固定されるから、上記脚部を上記側部材に下端部を支点として前後方向にがたつくようなことなく、強固に取付け固定することが可能となる。
以下、この発明の一実施の形態の形態を図面を参照して説明する。
図1はベッド装置の斜視図であって、このベッド装置はベッド本体1を備えている。このベッド本体1は図2(a)、(b)に示すように所定間隔で平行に離間した一対の側部材2を有する。これら側部材2の長手方向一端にはヘッドボード3が連結固定され、他端にはフットボード4が連結固定されている。
上記一対の側部材2の長手方向の両端部にはそれぞれ脚体5の一端が枢着されている。ベッド本体1の幅方向において対応する各一対の脚体5の一端部と他端部は連結杆6a,6bによって連結されている。
上記ベッド本体1の幅方向一端側に位置する一方の脚体5には図2(b)に示すように段階状の係合部7が長手方向に沿って形成されている。この係合部7には一端が上記側部材2に枢着された係止部材8の他端に設けられた図示しない係止部材が着脱可能に係合する。それによって、上記脚体5は所定の傾斜角度で保持されるようになっている。つまり、脚体5の傾斜角度を変えることで、ベッド本体1の支持高さを調整できるようになっている。
上記側部材2は図4に示すように金属製の角パイプからなる中間部材11を有する。この中間部材11の上面には木材や合成樹脂によって帯板状に形成された第1の部材12が設けれ、下面には同じく帯板状の第2の部材13が設けられる。中間部材11は第1、第2の部材12,13よりもベッド本体1の幅方向に沿う厚さ寸法が大きく設定されている。
第1、第2の部材12,13は外面を中間部材11の外面と面一にして配置されている。そして、第1、第2の部材12,13と中間部材11は、一辺を第1、第2の部材12,13の内面に固定し、他辺を中間部材11の上下面固定した断面形状がL字状の一対の連結部材16によって一体的に連結されている。つまり、側部材2は上下方向に対して三分割されている。
上記中間部材11の厚さ方向の一端部は第1、第2の部材12,13の内面よりもベッド本体1の幅方向内方に突出していて、その突出部分には図6(a)に示す第1の床板15aが幅方向の端部を係合させて設けられている。第1の床板15の上下方向の厚さ寸法は第1の部材12の高さ寸法とほぼ同じに設定されている。それによって、第1の床板15aの上面が側部材2の上端から上方へ突出しないようになっている。そして、第1の床板15aの上面には図1に示すようにマットレスMが載置される。
上記第1の部材12は第2の部材13よりも高さ寸法が小さく設定されている。そのため、図6(b)に示すように側部材2を第2の部材13が上になるようにして使用すれば、この第2の部材13の高さ寸法に対応する厚さ寸法の第2の床板15b、つまり第1の床板15aよりも厚手の第2の床板15bを、上面が側部材2の上端から上方へ突出しない状態でベッド本体1に架設することができる。
つまり、側部材2を上下方向に三分割したことで、厚さの異なる第1の床板15a或いは第2の床板15b、つまり構造の異なる床板15a又は15bを選択的に使用する場合に、これら床板の上面が側部材2の上端から上方へ突出しないよう架設することができる。
しかも、中間部材11の厚さ寸法を第1、第2の部材12,13の厚さ寸法よりも大きくし、その厚さ方向の一端部を第1、第2の部材12,13の内面側に突出させた。そのため、中間部材11の突出した幅方向の一端部に床板15a又は15bの幅方向両端部を係合させて支持することができる。つまり、側部材2の内面に床板15a,15bを架設するための受け桟を設けなくてすむ。
上記ベッド本体1の一側には被取付け部材としての手摺り21が取付けられる。この手摺り21は図1と図2(b)に示すようにパイプ材を逆U字状に曲成して形成されている。すなわち、手摺り21は中間部22aと、この中間部22aの両端に設けられた一対の脚部22bとによって形成されている。
なお、手摺り21は脚部22bの下端部を除く部分がウレタンフォームなどの弾性材23によって被覆されている。
図3と図5に示すように、上記手摺り21の一対の脚部22bの下端部には平らな板部材24が上下方向に沿って固着されている。この板部材24の長さは上記側部材2の高さ寸法よりもわずかに長尺に設定されている。
一対の脚部22bの板部材24が固着された部分には、上下方向に所定間隔で離間した一対の挿通孔25が脚部22bの径方向に沿って穿設されている。つまり、挿通孔25は脚部22b及び板部材24にわたって穿設されている。上記側部材2の中間部材11には一対の脚部22bに形成された挿通孔25の間隔の2分の1の間隔で複数の取付け孔26が幅方向に貫通して穿設されている。
上記手摺り21は保持部材28によって上記側部材2に取付け固定される。この保持部材28は、図5に示すように内径寸法が上記脚部22bの外径寸法とほぼ同じ大きさに設定された断面U字形状をなしていて、長さ寸法は上記脚部22bに固着された板部材24とほぼ同じに設定されている。
この保持部材28の内面の高さ方向中途部にはねじ軸29の一端が溶接などの手段によって固着されている。このねじ軸29の他端部には他の部分よりも小径になっていて、この部分にはおねじ部30が形成されている。さらに、保持部材28の外面はウレタンフォームなどの弾性材31によって被覆されている。
そして、上記保持部材28によって手摺り21を側部材2に取付け固定するには、保持部材28のねじ軸29を手摺り21の一対の脚部22bの下端部に穿設された上下一対の挿通孔25の一方、たとえば下側の挿通孔25に挿通し、この保持部材28を脚部22bの下端部に被着する。それによって、ねじ軸29のおねじ部30の形成された他端部が板部材24から突出する。
ついで、ねじ軸29の板部材24から突出した他端部を側部材2の中間部材11に穿設された取付け孔26に挿入する。それによって、ねじ軸29のおねじ部30が形成された他端部が中間部材11の内側の側面から突出するから、そのおねじ部30にめねじ32を平ワッシャ33及びスプリングワッシャ34を介して螺合する。
そして、めねじ32を締め込めば、側部材2の外面に脚部22bに固着された板部材24が圧接して手摺り21が側部材2に固定される。つまり、脚部22bの板部材24が固着された下端部は、保持部材28の内面と側部材2の外面とで挟持固定されることになる。
このようにして側部材2に手摺り21を取付け固定するようにすれば、手摺り21の一対の脚部22bは、この脚部22bに固着された板部材24が側部材2の外面に接触する範囲で、この側部材2と保持部材28とによって挟持固定される。
このとき、脚部22bは、保持部材28の内面に面接触し、側部材2の外面には板部材24を介して面接触した状態で挟持固定される。
つまり、脚部22bは側部材2に対してねじ軸29の部分だけでなく、保持部材28が脚部22bに接触する長さと、板部材24が側部材2の外面に接触する長さの面接触状態で上記側部材2に挟持固定されることになる。
そのため、脚部22bの下端部を1本のねじによって側部材2に取付け固定していた従来に比べ、上記脚部22bを、手摺り21が前後方向にがたつくようなことなく強固に取付け固定することができる。
内面にねじ軸29が設けられた保持部材28の外面を弾性材31によって被覆した。そのため、ねじ軸29が外部に露出しないから外観的に良好であるばかりか、保持部材28に接触するようなことがあっても、感触が良好であるとともに、利用者が進退の一部を強くぶつけた場合などに怪我をするのを防止することもできる。
側部材2は中間部材11、第1の部材12及び第2の部材13に三分割している。中間部材11は第1、第2の部材12,13よりもベッド本体1の幅方向に沿う厚さ寸法を大きくしている。
そのため、中間部材11に対して第1、第2の部材12,13をこれらの外面を面一にして連結固定すれば、中間部材11の厚さ方向の一端部が側部材2の内面側に突出する。したがって、中間部材11の一端部を床板15a又は15bをベッド本体1に架設するための受け桟として兼用することができる。
側部材2の第1の部材12と第2の部材13とを異なる高さ寸法とした。そのため、第1の部材12と第2の部材13のどちらを上にして側部材2を使用するかによって、厚さの異なる床板15a又は15bを上面が側部材2の上端から上方に突出しない状態で使用することが可能となる。
手摺り21の一対の脚部22bに歯上下方向に一対の挿通孔25を穿設した。そのため、上下いずれの挿通孔にねじ軸29を挿通して手摺り21を側部材2に取付けるかによって、ベッド本体1に対する手摺り21の取り付けたかさを変えることができる。
上記一実施の形態では脚部の下端部に板部材を固着し、脚部を保持部材と側部材とで挟持固定したときに、この脚部を板部材によって側部材の外面に面接触させるようにしたが、板部材を設けずに、脚部を直接、側部材の外面に当てることで、この脚部を側部材の外面に線接触させるようにしてもよい。線接触であっても、脚部の所定の長さが保持部材と側部材とによって挟持固定されるから、十分な取付け強度を得ることができる。
また、保持部材の内面を脚部の外面に対応する円弧状に形成することで、その内面を脚部に面接触させるようにしたが、保持部材の半径を脚部の半径よりもわずかに大きくすることで、保持部材の内面を脚部の外面に線接触させるようにしてもよく、要は保持部材の内面が脚部の外面に対応する形状に形成されていればよい。
この発明の一実施の形態を示すベッド装置の斜視図。 (a)はベッド本体の平面図、(b)はベッド本体の側面図。 手摺りと保持部材を示す側面図。 手摺りを側部材に取付けた状態を示す一部断面した側面図。 手摺りの脚部に保持部材を装着した状態を示す横断面図。 (a)は側部材に第1の床板を架設した説明図、(b)は同じく第2の床板を架設した説明図。
符号の説明
1…ベッド本体、2…側部材、11…中間部材、12…第1の部材、13…第2の部材、21…手摺り(被取付け体)、22b…脚部、24…板部材、25…挿通孔、26…取付け孔、28…保持部材、29…ねじ軸、30…おねじ部、31…弾性材。

Claims (5)

  1. 一対の脚部を有し、その脚部に挿通孔が形成された被取付け体と、
    側部材を有し、この側部材に一対の脚部と対応する間隔で取付け孔が形成されたベッド本体と、
    内面が上記脚部の外面に対応する形状に形成されその内面に上記挿通孔及び上記取付け孔に挿入可能なねじ軸の一端が連結固定された保持部材と、
    上記ねじ軸を上記脚部の挿通孔及び上記側部材の取付け孔に順次挿通させたときにこのねじ軸の上記側部材から突出した端部にねじ込むことで上記脚部を上記ねじ軸を介して上記保持部材と上記側部材とで挟持固定させるめねじと
    を具備したことを特徴とするベッド装置。
  2. 上記被取付け体の脚部には、上記側部材の外面に面接触する平面を有する板部材が固着されていることを特徴とする請求項1記載のベッド装置。
  3. 上記保持部材の外面は弾性材によって被覆されていることを特徴とする請求項1記載のベッド装置。
  4. 上記側部材は上下方向に対して中間部材、第1の部材及び第2の部材に三分割されているとともに、上記中間部材は上記第1、第2の部材よりも厚さ寸法が大きく設定されていて、
    上記第1の部材と第2の部材は、外面を上記中間部材の外面と面一にしてこの中間部材の上面と下面とにそれぞれ連結固定され、上記中間部材の上記第1の部材と第2の部材の内面から突出した幅方向の一端部には上記ベッド本体に設けられる床板の幅方向の端部が係合保持されることを特徴とする請求項1記載のベッド装置。
  5. 上記第1の部材と第2の部材は異なる高さ寸法に設定されていることを特徴とする請求項4記載のベッド装置。
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