JP2007228669A - 電動モータの冷却装置 - Google Patents

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Hiroyuki Hirano
弘之 平野
Masaki Kimura
正喜 木村
Yoshihiko Ishii
好彦 石井
Naoko Abe
直子 阿部
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Abstract

【課題】永久磁石に発生する渦電流損が比較的小さく冷却を必要としない低回転域ではロータコア冷却油路を遮断して油を流さないことでオイルポンプ吐出量を減らし、モータの出力効率を含むモータ全体の総合効率を向上させる。
【解決手段】ロータ軸8とロータコア7とからなるロータと、ステータ3と、永久磁石19近傍を軸方向に貫通するロータコア冷却油路20と、ロータ軸の内周側に軸方向に沿って設けられたロータ軸冷却油路16と、ロータ軸冷却油路からロータコア冷却油路に冷却用の油を分岐させて供給する供給油路21と、油をロータ外へと排出させる方向のみ前記油を流通させるチェック弁24とを備えてなる電動モータM1と、ロータと同期回転し前記ロータ軸冷却油路に冷却用の油を供給するオイルポンプ15とを備え、前記ロータの回転数が所定回転以上で前記チェック弁24が開き、前記油をロータ外へと排出させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば電動式自動車の駆動源などに使用する電動モータの冷却装置に関するものである。
例えば、ロータとステータからなる電動モータのうち、ロータ側に永久磁石を備えた電動モータでは、ロータの外周に配設された永久磁石が高温となり不可逆減磁を起こすことによって、モータの出力効率低下を引き起こすといった問題がある。
これを回避するために、例えばロータ軸に供給された冷却用の油を、ロータコアの両側に配設したプレート(エンドプレート)の連絡油路を通って供給し、該ロータコア内の永久磁石近傍に設けた軸方向油路に該油を導く構成とすることで、永久磁石を冷却する技術が開示されている(例えば、特許文献1など参照)。
特開平9−182374号公報
しかし、特許文献1に記載の例のように、冷却ポンプを有せず歯車等で掻き揚げた油を冷却に使用する場合は問題ないものの、高性能電動モータに適用する場合は、より高性能な冷却性能を確保するために冷却用油ポンプを使用することが求められる。
このような冷却用油ポンプは、一般にモータ回転に同期して回転し、回転に比例した油を吐出するので、永久磁石に発生する渦電流損が比較的小さく冷却を必要としない低回転域でもロータコア冷却油路に常時油を流し続けることになり、大流量を吐出できる油ポンプを設定する必要が生じ、結果的に総合効率の悪い電動モータとなることが懸念される。
本発明の電動モータの冷却装置は、ロータ軸と外周に複数の永久磁石を配設したロータコアとからなるロータと、ステータと、ロータコアの内部に形成され、永久磁石近傍を軸方向に貫通するロータコア冷却油路と、ロータ軸の内周側に軸方向に沿って設けられたロータ軸冷却油路と、ロータ軸冷却油路からロータコア冷却油路に冷却用の油を分岐させて供給する供給油路と、油をロータ外へと排出させる方向のみ前記油を流通させるチェック弁とを備えてなる電動モータと、ロータと同期回転し前記ロータ軸冷却油路に冷却用の油を供給するオイルポンプとを備え、前記ロータの回転数が所定回転以上で前記チェック弁が開き、前記油をロータ外へと排出させることを特徴とする。
本発明の電動モータの冷却装置によれば、永久磁石に発生する渦電流損が比較的小さく冷却を必要としない低回転域ではロータコア冷却油路を遮断して油を流さないことでオイルポンプ吐出流量を減らし、モータの出力効率を含むモータ全体の総合効率を向上させることができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
「第1実施形態」
図1は第1実施形態における電動モータの冷却装置のロータ軸を含み軸に平行な断面図、図2は図1における電動モータのチェック弁が設けられた部位を拡大して示す要部断面図、図3は図1における電動モータのロータコアを拡大して示すロータ軸に垂直な断面図である。
電動モータM1は、図1に示すように、ステータ3を内装した円筒状のモータケーシング2と、このモータケーシング2の前端開口を塞ぐフロントブラケット4と、後端開口を塞ぐリアブラケット5と、これらフロントブラケット4及びリアブラケット5にロータ軸8の前後部をそれぞれ回転自在に保持されるロータとを有する。
ロータは、内部に右側出力軸13を挿入させる中空状のロータ軸8と、このロータ軸8に固定され、外周に複数の永久磁石19を配設したロータコア7とから構成されている。ロータコア7は、ロータ軸8に対して圧入されることによって当該ロータ軸8に固定されている。このロータコア7の一端には、入口側エンドプレート22が設けられ、他端には、出口側エンドプレート23が設けられている。ステータ3は、前記モータケーシング2の内面に固定され、前記ロータの外周囲を取り囲むように配設されている。
フロントブラケット4には、軸受け9が設けられ、その軸受け9にロータ軸8が支持されている。一方、リアブラケット5には、同じく軸受け10が設けられ、その軸受け10にロータ軸8が支持されている。
ロータ軸8の後端(図1の右方向端部)には、ロータの回転数を検出する回転検出手段である回転検出器(レゾルバ)11が取り付けられている。一方、ロータ軸8の前端(図1の左方向端部)には、電動モータM1と同軸上に取り付けられた減速機12が接続されている。ロータ軸8は、減速機12で適切な減速がなされた動力を右側出力軸13、左側出力軸(図示せず)を介して、車輪(図示せず)に動力を伝達する。なお、右側出力軸13は、ロータ軸8内部に設けた軸受14を介して当該ロータ軸8に支持されている。
減速機12には、オイルポンプ15が内蔵されている。このオイルポンプ15は、一般的には電動モータM1又は減速機12の回転と同期して廻る構成となっている。オイルポンプ15により吐出された冷却用の油(オイル)は、減速機12内の歯車装置(図示せず)などを潤滑した後、ロータ軸8の内周側に軸方向に沿って設けられた(ロータ軸8と右側出力軸13との間に形成された)ロータ軸冷却油路16を通り、軸受14を潤滑した後、その右側のリアブラケット5に形成されたオイル溜り17に吐出され、ユニット下部に設置されたリターン油路18を通り減速機12内のオイル溜り(図示せず)に戻される。
ロータコア7には、図2及び図3に示すように、永久磁石近傍をロータ軸8方向に貫通するロータコア冷却油路20が設けられている。ロータコア冷却油路20は、各永久磁石19の間に複数設けられている。このロータコア冷却油路20は、ロータ軸8及び入口側エンドプレート22に形成された供給油路21によって、前記ロータ軸冷却油路16と連通されている。かかる供給油路21は、ロータ軸冷却油路16からロータコア冷却油路20に冷却用の油を分岐させる働きをする。
出口側エンドプレート23には、ロータコア冷却油路20内の油をロータ外へと排出させるチェック弁24が前記ロータコア7の径方向に向けて設けられている。このチェック弁24は、非磁性材料で作られた球体40と、同じく非磁性材料で作られた弾性体であるバネ41と、このバネ41に付勢力を与えるサポート部材44とで構成され、該バネ41によって前記球体40を所定荷重で弁座42に押し付けることで前記ロータコア冷却油路20を閉じている。なお、バネ41は、出口側エンドプレート23に取り付けられた、冷却油排出口43を有したサポート部材44によって、前記球体41を前記弁座42へと付勢する付勢力を付与する。
このチェック弁24は、ロータコア7の回転に伴う遠心力により作動し開閉する。具体的には、ロータコア7が回転してその回転数が所定回転数に達した時点で、球体40及びバネ42に作用する遠心力により(当該バネ41が撓み、前記球体40が図2上方向に移動することで弁座42から離れる。その結果、チェック弁24が開き、ロータコア冷却油路20内の油はロータ外に流れ始める。
逆に、ロータコア7の回転が所定回転数以下に低下すると、球体40及び弾性体41に作用する遠心力が当該バネ41の所定荷重以下となるので、チェック弁24は閉じロータコア冷却油路20内の油は、ロータ外へと流れなくなる。ロータコア7外に排出された油は、一旦、モータケーシング2内に留まった後、このモータケーシング2に形成された冷却油合流部45を通って、前記リターン油路18を経由して前記減速機12内のオイル溜り(図示せず)に戻される。
前記ロータコア7の所定回転数は、永久磁石19に発生する渦電流損により当該永久磁石19を冷却する必要がある場合と、その渦電流損が比較的小さく冷却を必要としない場合とを考慮して決められる。
本実施形態によれば、ロータコア冷却油路20を開閉するチェック弁24を用いて、ロータの回転数が所定回転数以上でチェック弁24を開いて油をロータ外へと排出する構成としたので、永久磁石19に発生する渦電流損が比較的小さく冷却を必要としない低回転域ではロータコア冷却油路20を遮断して油を流さないことでオイルポンプ吐出流量を減らし、モータの出力効率を含むモータ全体の総合効率を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、ロータコア冷却油路20を開閉する手段を、ロータが回転することで発生する遠心力により作動するチェック弁24としたので、油を流し始める所定回転数の設定が容易となる。
また、本実施形態によれば、遠心力により作動するチェック弁24の構造を、非磁性体よりなる球体40と、この球体40を所定荷重で弁座42に押し付ける非磁性体よりなる弾性体であるバネ41で構成することで、ロータに発生する磁力の影響を受けない材料でチェック弁24を構成でき、簡素なチェック弁構造となり信頼性確保が容易となる。
「第2実施形態」
図4第2実施形態における電動モータの冷却装置を示し、(A)は電動モータのチェック弁が設けられた部位を拡大して示す要部断面図、(B)はチェック弁を構成する弾性体A-A’の断面図である。
第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明するものとし、第1実施形態と同一部分については同一の符号を付すると共にその説明を省略するものとする。
第2実施形態のチェック弁24は、弁座46に接するゴム状シート47と、このゴム状シート47を所定荷重で該弁座46に押し付ける樹脂発泡弾性体48と、この樹脂発泡弾性体48に付勢力を与えるサポート部材44とで構成され、ロータコア7の径方向に向けて取り付けられている。
樹脂発泡弾性体48は、出口側エンドプレート23に取り付けられた、冷却油排出口43を有したサポート部材44によって、前記ゴム状シート47を前記弁座46へと付勢する付勢力を付与する。この樹脂発泡弾性体48には、相対向する側面に高さ方向に沿って半円弧形状をなす切り欠き溝として形成された冷却油通路49が形成されている。
このように構成されたチェック弁24においては、ロータコア7が回転してその回転数が所定回転数に達した時点で、ゴム状シート47及び樹脂発泡弾性体48に作用する遠心力により当該樹脂発泡弾性体48が撓み、ゴム状シート47が図4上方向に移動することで弁座46から離れる。その結果、チェック弁24が開き、ロータコア冷却油路20内の油は樹脂発泡弾性体48の外周に設けられた冷却油通路49を通りロータ外に流れ始める。逆に、ロータコア7の回転が所定回転数以下に低下すると、ゴム状シート47及び樹脂発泡弾性体48に作用する遠心力が当該樹脂発泡弾性体48の所定荷重以下となるので、チェック弁24は閉じ、ロータコア冷却油路20内の油は、ロータ外へと流れなくなる。
本実施形態によれば、遠心力により作動するチェック弁24の構造を、弁座46に接する部分をゴム状シート47とし、そのゴム状シート47を所定荷重で弁座46に押し付ける樹脂発泡弾性体48とで構成することで、ロータに発生する磁力の影響を受けない材料でチェック弁24を構成でき、安定した作動性能を得ることができる。
「第3実施形態」
図5は第3実施形態における電動モータの冷却装置におけるチェック弁が設けられた部位を拡大して示す要部断面図である。
第3実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明するものとし、第1実施形態と同一部分については同一の符号を付すると共にその説明を省略するものとする。
第3実施形態のチェック弁24は、弁座46と接する部分にリード弁形状部50を成形したゴム状弾性体51と、このゴム状弾性体51に付勢力を与えるサポート部材44とで構成され、ロータコア7の径方向に向けて取り付けられている。
リード弁形状部50は、冷却油排出口43を軸芯に有した円筒形状をなすゴム状弾性体51の図5における下端面端縁部に、肉薄とされた屈曲部51aを介して前記弁座46を塞ぐに足る大きさの断面三角形状をなす弁として当該ゴム状弾性体51に一体的に成形されている。このリード弁形状部50は、屈曲部51aを支点として撓むことができるようになっている。
ゴム状弾性体51は、出口側エンドプレート23に取り付けられた、前記冷却油排出口43と連通する排出孔52を有したサポート部材44によって、その下端に一体成形したリード弁形状部50を前記弁座46へと付勢する付勢力を付与する。
このように構成されたチェック弁24においては、ロータコア7が回転してその回転数が所定回転数に達した時点で、リード弁形状部50に作用する遠心力により当該リード弁形状部50が屈曲部51aを支点として撓み、そのリード弁形状部50が図5上方向に変位することで弁座46から離れる。その結果、チェック弁24が開き、ロータコア冷却油路20内の油は、ゴム状弾性体51に形成された冷却油排出口43とサポート部材44に形成された排出孔52を通してロータ外に流れ始める。逆に、ロータコア7の回転が所定回転数以下に低下すると、リード弁形状部50に作用する遠心力が所定荷重以下となるので、チェック弁24は閉じ、ロータコア冷却油路20内の油は、ロータ外へと流れなくなる。
本実施形態によれば、遠心力により作動するチェック弁24の構造を、弁座46と接する部分にリード弁形状部50を持つゴム状弾性体51で構成することで、ロータに発生する磁力の影響を受けないとともに、また、チェック弁24としての可動部分がリード弁形状部50のみなので耐久性確保が容易となる。
「第4実施形態」
図6は第4実施形態における電動モータの冷却装置におけるチェック弁が設けられた部位を拡大して示す要部断面図である。
第4実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明するものとし、第1実施形態と同一部分については同一の符号を付すると共にその説明を省略するものとする。
第4実施形態のチェック弁24は、非磁性体よりなる球体53と、この球体53と接する部分に径外方向にテーパ面54aを形成した非磁性体よりなるガイド部材54と、このガイド部材54を介して球体53を弁座46に押し付ける非磁性体よりなる弾性体であるバネ55と、このバネ55に付勢力を与えるサポート部材44とで構成され、ロータコア冷却油路20内であってその出口側に設けられると共に前記ロータ軸8と平行に配置されている。
球体53、ガイド部材54及びバネ55は、作業性を考慮して同じく非磁性体で形成された円筒状のバルブボディ56に組み込まれている。バルブボディ56には、その先端部に弁座46が形成されており、その内部に前記球体53、ガイド部材54、バネ55がこの順に組み込まれている。ガイド部材54は、高さの低い有底の円筒体として形成され、バルブボディ56の内部で移動自在とされている。そして、このガイド部材54の底面には、球体53を弁座46に押し付けるためのテーパ面54aを有した突起がロータコア7の径外側へ向かって形成されている。また、このガイド部材54の底面には、弁座46から球体53が離れてバルブボディ56の先端に形成された流入孔59よりその内部に流入して来る油を冷却油排出口43へと導くための導入孔60が形成されている。
これら各構成部品からなるチェック弁24は、ロータコア冷却油路20の出口側に形成されたチェック弁収容孔部57内に設けられている。バネ55は、出口側エンドプレート23に径方向に向かって形成された冷却油排出口43と連通する排出孔58を有したサポート部材44によって、球体53を前記弁座46へと付勢する付勢力を付与する。
このように構成されたチェック弁24においては、ロータコア7が回転してその回転数が所定回転数に達した時点で、ロータの回転に伴いロータコア冷却油路20内の油に発生する遠心油圧力(遠心力が油に掛かることにより生じる圧力)により、球体53が図6中右側へ押されてバネ55が撓み、当該球体53は弁座46から離れる。その結果、チェック弁24が開き、ロータコア冷却油路20内の油は、バルブボディ56の流入孔59、ガイド部材54の導入孔60、サポート部材44の排出孔58及び冷却油排出口43を通ってロータ外に流れ始める。逆に、ロータコア7の回転が所定回転数以下に低下すると、球体53に作用する遠心油圧力が所定荷重以下となるので、チェック弁24は閉じ、ロータコア冷却油路20内の油は、ロータ外へと流れなくなる。
本実施形態によれば、遠心力により作動するチェック弁24の構造を、非磁性体よりなる球体53と、この球体53と接する部分に径外方向にテーパ面54aを有した突起を形成してなる非磁性体よりなるガイド部材54と、このガイド部材54を介して球体53をバルブボディ56に形成した弁座46に押し付ける非磁性体よりなる弾性体であるバネ55とで構成することで、弁座46に対して横方向に開くチェック弁構造となるので、作動時の弁の開口面積を大きく出来き、比較的小型のチェック弁にて性能を確保できる。
また、本実施形態によれば、ロータが回転することでロータコア冷却油路20内に発生する遠心油圧力により作動するチェック弁24としたので、油を流し始める所定回転数の設定が容易となるうえに、チェック弁24の作動が断続的に作動するのでロータを冷却する油量を節約することが可能となる。
「第5実施形態」
図7は第5実施形態における電動モータの冷却装置を示し、(A)は電動モータのロータ軸を含み軸に平行な冷却装置の断面図、(B)は入口側エンドプレートに形成された供給油路が設けられた部位を拡大して示す要部断面図、図8(A)は、電動モータのチェック弁が設けられた部位を拡大して示す要部断面図、図8(B)はチェック弁を構成する弾性体のB−B’断面図である。
第5実施形態では、第4実施形態と異なる部分のみを説明するものとし、第4実施形態と同一部分については同一の符号を付すると共にその説明を省略するものとする。
第5実施形態のチェック弁24は、ロータの回転に伴い前記ロータコア冷却油路20内の油に発生する遠心油圧力により作動して開閉するように構成されている。具体的には、ロータコア冷却油路20内であってその出口側に、ロータ軸8の軸方向と平行に下記構造のチェック弁24を配設することで、ロータコア冷却油路20中の油に作用する遠心油圧力により作動するチェック弁24の構成を実現する。
すなわち、チェック弁24は、ロータコア冷却油路20の出口側に形成されたチェック弁収容孔部57に設けられ、弁座46と接するゴム状シート61と、このゴム状シート61を弁座46に所定荷重で押し付ける樹脂発泡体からなる樹脂発泡弾性体62と、この樹脂発泡弾性体62に付勢力を与えるサポート部材44とで構成され、ロータコア冷却油路20内であってその出口側に設けられると共に前記ロータ軸8と平行に取り付けられている。
樹脂発泡弾性体62は、出口側エンドプレート23に接して設けられるサポート部材44によって、ゴム状シート61を前記弁座46へと付勢する付勢力を付与する。この樹脂発泡弾性体62には、相対向する側面に高さ方向に沿って半円弧状をなす切り欠き溝として形成された冷却油通路63が形成されている。なお、ゴム状シート61とサポート部材44は、何れもチェック弁収容孔部57の内径寸法よりも小径な円盤として形成されている。
このように構成されたチェック弁24においては、ロータコア7が回転してその回転数が所定回転数に達した時点で、ロータコア冷却油路20中の油に作用する遠心油圧力により、発泡樹脂弾性体62の付勢力に抗してゴム状シート61が図8(A)中右側へ押され弁座46と離れる。その結果、チェック弁24が開き、ロータコア冷却油路20内の油は、ゴム状シート61の外側を通り発泡樹脂弾性体48の冷却油通路63を流れた後、サポート部材44の外側を通って冷却油排出口43よりロータ外に流れ始める。逆に、ロータコア7の回転が所定回転数以下に低下すると、ゴム状シート61に作用する遠心油圧力が所定荷重以下となるので、チェック弁24は閉じ、ロータコア冷却油路20内の油は、ロータ外へと流れなくなる。
ここで、第5実施形態では、ロータコア7に設けられる永久磁石19の本数に応じてロータコア冷却油路20を複数設けて渦電流損の影響を出来る限り抑制することが望ましいため、前記ロータコア冷却油路20の入口側に、図7(B)に示す如きオリフィス64を設定している。かかるオリフィス64は、ロータコア冷却油路20の入口部に設ける。
このように、ロータコア冷却油路20の入口部にオリフィス64を設ければ、各ロータコア冷却油路20への油分配を適切に管理することができ、本実施形態の電動モータM2に対して均等な冷却効果を得ることができる。
本実施形態によれば、ロータコア冷却油路20内で発生する遠心油圧力により作動するチェック弁構造を、弁座46に接する部分をゴム状シート61とし、そのゴム状シート61を所定荷重で弁座46に押し付ける樹脂発泡弾性体62で構成することで、チェック弁24の作動が断続的に作動しロータを冷却する油量を節約することができるうえに、ロータに発生する磁力の影響を受けない。
「第6実施形態」
図9は第6実施形態における電動モータのチェック弁が設けられた部位を拡大して示す要部断面図である。
第6実施形態では、第4実施形態と異なる部分のみを説明するものとし、第4実施形態と同一部分については同一の符号を付すると共にその説明を省略するものとする。
第6実施形態のチェック弁24は、ロータコア冷却油路20内で発生する遠心油圧力により作動するチェック弁構造であり、弁座46と接する部分にリード弁形状部65を有したゴム状弾性体66で構成され、ロータコア冷却油路20内であってその出口側に且つ設けられると共に前記ロータ軸8と平行に配置されている。
リード弁形状部65は、冷却油排出口67を軸芯に有した円筒形状のゴム状弾性体66の先端面端縁部に、肉薄とされた屈曲部66aを介して前記弁座46を塞ぐに足る大きさの断面三角形をなす弁として当該ゴム状弾性体66に一体的に形成されている。このリード弁形状部65は、屈曲部66aを支点として撓むことができるようになっている。
このように構成されたチェック弁24においては、ロータコア7が回転してその回転数が所定回転数に達した時点で、ロータコア冷却油路20内の油に作用する遠心油圧力により、リード弁形状部65が屈曲部66aを支点として図9中右側へ変位されて弁座46と離れる。その結果、チェック弁24が開き、ロータコア冷却油路20内の油は、ゴム状弾性体66の冷却油排出口67を通り冷却油排出口43へと流れてロータ外に流れ始める。逆に、ロータコア7の回転が所定回転数以下に低下すると、リード弁形状部65に作用する遠心油圧力が所定荷重以下となるので、チェック弁24は閉じ、ロータコア冷却油路20内の油は、ロータ外へと流れなくなる。
本実施形態によれば、遠心油圧力により作動するチェック弁構造を、弁座46と接する部分にリード弁形状部65を持つゴム状弾性体66で構成することで、チェック弁24の作動が断続的に作動しロータを冷却する油量を節約することができるうえに、ロータに発生する磁力の影響を受けない。さらに、本実施の形態によれば、チェック弁24としての可動部分がリード部のみなので耐久性確保が容易となる、等の利点が得られる。
「第7実施形態」
図10は第7実施形態における電動モータのチェック弁が設けられた部位を拡大して示す要部断面図である。
第7実施形態では、第4実施形態と異なる部分のみを説明するものとし、第4実施形態と同一部分については同一の符号を付すると共にその説明を省略するものとする。
第7実施形態のチェック弁24は、ロータコア冷却油路20内で発生する遠心油圧力により作動するチェック弁構造であり、非磁性体よりなる球体53と、この球体53を所定荷重で弁座46に押し付ける非磁性体よりなる弾性体であるバネ55と、このバネ55に付勢力を与えるサポート部材44と、球体53を弁座46に対してロータ軸8方向のみ移動可能に支持するガイド部品である非磁性材料からなるバルブボディ56とで構成され、ロータコア冷却油路20内であってその出口側に設けられると共に前記ロータ軸8と平行に配置されている。
球体53及びバネ55は、作業性を考慮して同じく非磁性体で形成された円筒状のバルブボディ56に組み込まれている。バルブボディ56には、その先端部に軸芯より径方向上側にオフセットする弁座46が形成されており、その内部に前記球体53、バネ55がこの順に組み込まれている。本実施形態では、出口側エンドプレート23に接して設けられたサポート部材44により付勢力が与えられるバネ55にて球体53を弁座53に押し付けるようになっている。そして、この実施形態では、前記したように、弁座46の位置がバルブボディ56の軸芯より径方向外側にオフセットされていることから、ロータの回転に関係無く球体53は常にバルブボディ56の外側へ付勢された状態で軸方向にのみ移動可能とされる。
このように構成されたチェック弁24においては、ロータコア7が回転してその回転数が所定回転数に達した時点で、ロータの回転に伴いロータコア冷却油路20内の油に発生する遠心油圧力により、球体53が図10中右側へ押されてバネ55が撓み、当該球体53は弁座46から離れる。その結果、チェック弁24が開き、ロータコア冷却油路20内の油は、バルブボディ56の流入孔59、サポート部材44の排出孔58及び冷却油排出口43を通ってロータ外に流れ始める。逆に、ロータコア7の回転が所定回転数以下に低下すると、球体53に作用する遠心油圧力が所定荷重以下となるので、チェック弁24は閉じ、ロータコア冷却油路20内の油は、ロータ外へと流れなくなる。
本実施形態によれば、非磁性体よりなる球体53と、この球体53を所定荷重で弁座46に押し付ける非磁性体よりなる弾性体であるバネ55と、該球体53を該弁座46に対してロータ軸方向のみ移動可能に支持するガイド部品であるバルブボディ56とで構成することで、チェック弁24の作動が断続的に作動しロータを冷却する油量を節約することができるうえに、簡素な構成が可能となり信頼性確保が容易となる。
「第8実施形態」
図11は第8実施形態における電動モータの冷却装置のロータ軸を含み軸に平行な断面図、図12は図11における電動モータの電磁開放弁が設けられた部位を拡大して示す要部断面図、図13は図11における電動モータの開放電磁弁の作動フローチャートである。
第8実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明するものとし、第1実施形態と同一部分については同一の符号を付すると共にその説明を省略するものとする。
本実施形態の電動モータM3では、ロータコア冷却油路20の出口であって出口側エンドプレート23に径方向に形成された冷却油排出口43との連結部位に電磁開放弁69を設け、前記した回転検出器(レゾルバ)11で測定したロータコア7の回転数が所定回転以上であるときに該電磁開放弁69を作動させて開放し、ロータコア冷却油路20内の油をロータ外に排出するように構成されている。電磁開放弁69を作動させる電源には、ロータ軸8に固定した給電装置27により外部から供給する。
この電磁開放弁69の動作フローを図13のフローチャートを参照して説明すると、回転検出器11でロータコア7(ロータ軸8)の回転数を読み込み(ステップS1)、その読み込んだ回転数が所定回転数以上か否かを判断し(ステップS2)、所定回転数以上でなければステップS1に戻り、所定回転数以上であれば電磁開放弁69を作動(ON)し(ステップS3)、ロータコア冷却油路20内の油を冷却油排出口43からロータ外へと排出させてこの動作フローを終了する。
本実施形態によれば、ロータの回転数を検出する回転検出器11からの情報により、電磁開放弁69を作動させ、ロータコア冷却油路20を開閉する構成とすることで、所望のロータ回転数でロータの冷却を開始できるので、油の消費を更に節約することが可能となる。
「第9実施形態」
図14は第9実施形態における電動モータの冷却装置のロータ軸を含み軸に平行な断面図、図15は図14における電動モータのチェック弁が設けられた部位を拡大して示す要部断面図である。
第9実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明するものとし、第1実施形態と同一部分については同一の符号を付すると共にその説明を省略するものとする。
第9実施形態の電動モータM4では、実施形態1と同一構造のチェック弁24を出口側エンドプレート23の径方向に有すると共に、そのチェック弁24が開いたときにロータコア冷却油路20から排出される油を油回収室29へと送る円環状突出部28を、前記ロータ軸8と平行に突出するように前記出口側エンドプレート23に一体的に形成している。そして、この円環状突出部28を、前記ロータコア7及びステータ3を収納するロータ室70と油回収室29間を仕切る隔壁30(モータケーシング2に一体的に形成された隔壁)に設けた円環状スリット31に所定隙間を持って挿入させている。前記円環状突出部28は、冷却油排出口43をその軸芯にロータ軸方向に向けて形成されており、その先端部を油回収室29に突出させている。
この実施形態では、ロータコア7の回転数が所定回転数以上となり、チェック弁24が開いてロータコア冷却油路20から油が前記円環状突出部28の冷却油排出口43を通って油回収室29へと排出されることとなる。油回収室29とオイル溜り17間は、図示を省略した冷却油合流部で連通されており、その油回収室29に排出された油は、最終的に減速機12内のオイル溜り(図示せず)に戻される。
本実施形態によれば、ロータコア冷却後の油をロータ室70を通さず回収することで、減速機12等で発生する鉄紛でステータ3の絶縁が低下したり、ロータに組み込まれた永久磁石19に鉄紛が付着し磁気回路の効率が悪化することを防止できる。
「オイルポンプ吐出量、ロータ回転による発熱量について」
図16は従来構造でのポンプ回転数と吐出油量との関係を示す特性図、図17は本実施形態構造でのポンプ回転数と吐出油量との関係を示す特性図、図18は回転数と損失との関係を示す特性図である。
従来構造と本実施形態構造とのオイルポンプ吐出油量を比較すると、本実施形態構成では、特に永久磁石に発生する渦電流損が比較的小さく冷却を必要としない低回転数において、従来構造に比べ全吐出油量を大幅に少なくすることができる。
以上、本発明を適用した具体的な実施形態について説明したが、上述した各実施形態は本発明の一例であり、これらに限定されないものである。
第1実施形態における電動モータの冷却装置のロータ軸を含み軸に平行な断面図である。 図1における電動モータのチェック弁が設けられた部位を拡大して示す要部断面図である。 図1における電動モータのロータコアを拡大して示す断面図である。 第2実施形態における電動モータの冷却装置を示し、(A)は電動モータのチェック弁が設けられた部位を拡大して示す要部断面図、(B)はチェック弁を構成する弾性体のA-A’断面図である。 第3実施形態における電動モータの冷却装置におけるチェック弁が設けられた部位を拡大して示す要部断面図である。 第4実施形態における電動モータの冷却装置におけるチェック弁が設けられた部位を拡大して示す要部断面図である。 第5実施形態における電動モータの冷却装置し、(A)は電動モータのロータ軸を含み軸に平行な冷却装置の断面図、(B)は入口側エンドプレートに形成された供給油路が設けられた部位を拡大して示す要部断面図である。 図8(A)は電動モータのチェック弁が設けられた部位を拡大して示す要部断面図、図8(B)はチェック弁を構成する弾性体のB−B’断面図である。 第6実施形態における電動モータのチェック弁が設けられた部位を拡大して示す要部断面図である。 第7実施形態における電動モータのチェック弁が設けられた部位を拡大して示す要部断面図である。 第8実施形態における電動モータの冷却装置のロータ軸を含み軸に平行な断面図である。 図11における電動モータの電磁開放弁が設けられた部位を拡大して示す要部断面図である。 図11における電動モータの開放電磁弁の作動フローチャートである。 第9実施形態における電動モータの冷却装置のロータ軸を含み軸に平行な断面図である。 図14における電動モータのチェック弁が設けられた部位を拡大して示す要部断面図である。 従来構造でのポンプ回転数と吐出油量との関係を示す特性図である。 本実施形態構造でのポンプ回転数と吐出油量との関係を示す特性図である。 回転数と損失との関係を示す特性図である。
符号の説明
M1,M2,M3,M4…電動モータ
3…ステータ
7…ロータコア
8…ロータ軸
11…回転検出器(レゾルバ)
12…減速機
15…オイルポンプ
16…ロータ軸冷却油路
17…オイル溜り
18…リターン油路
19…永久磁石
20…ロータコア冷却油路
21…供給油路
22…入口側エンドプレート
23…出口側エンドプレート
24…チェック弁
28…円環状突出部
29…油回収室
30…隔壁
31…円環状スリット
42,46…弁座
43…冷却油排出口
47,51,61…ゴム状シート
48,62…樹脂発泡弾性体
50,65…リード弁形状部
51,66…ゴム状弾性体
56…バルブボディ
69…電磁開放弁
70…ロータ室

Claims (10)

  1. ロータ軸と、該ロータ軸に固定され、外周に複数の永久磁石を配設したロータコアと、からなるロータと、
    前記ロータの外周囲を取り囲むように配設されたステータと、
    前記ロータコアの内部に形成され、前記永久磁石近傍を軸方向に貫通するロータコア冷却油路と、
    前記ロータ軸の内周側に軸方向に沿って設けられたロータ軸冷却油路と、
    前記ロータ軸冷却油路から前記ロータコア冷却油路に、冷却用の油を分岐させて供給する供給油路と、
    前記油を前記ロータ外へと排出させる方向のみ前記油を流通させるチェック弁とを備えてなる電動モータと、
    前記電動モータに接続され、前記ロータと同期回転し前記ロータ軸冷却油路に冷却用の油を供給するオイルポンプとを備えており、
    前記ロータの回転数が所定回転以上で前記チェック弁が開き、前記油を前記ロータ外へと排出させる
    ことを特徴とする電動モータの冷却装置。
  2. 請求項1に記載の電動モータの冷却装置であって、
    前記チェック弁は、非磁性体よりなる球体と、この球体を所定荷重で弁座に押し付ける非磁性体よりなる弾性体とで構成され、
    前記チェック弁は、前記ロータの回転に伴い、前記球体が前記ロータコアの半径方向外向きに変位し、前記弾性体が収縮することで前記油を流通させるよう配置された
    ことを特徴とする電動モータの冷却装置。
  3. 請求項1に記載の電動モータの冷却装置であって、
    前記チェック弁は、弁座に接するゴム状シ−トと、このゴム状シ−トを所定荷重で該弁座に押し付ける樹脂発泡弾性体とで構成され、
    前記チェック弁は、前記ロータの回転に伴い、前記ゴム状シ−トが前記ロータコアの半径方向外向きに変位し、前記樹脂発泡弾性体が収縮することで前記油を流通させるよう配置された
    ことを特徴とする電動モータの冷却装置。
  4. 請求項1に記載の電動モータの冷却装置であって、
    前記チェック弁は、弁座と接する部分にリード弁形状部を成形したゴム状弾性体で構成され、
    前記チェック弁は、前記ロータの回転に伴い、前記リード弁形状部が前記ロータコアの半径方向外向きに変位し、前記油を流通させるように配置された
    ことを特徴とする電動モータの冷却装置。
  5. 請求項1に記載の電動モータの冷却装置であって、
    前記チェック弁は、非磁性体よりなる球体と、この球体と接する部分に径外方向にテーパ面を形成した非磁性体よりなるガイド部材と、このガイド部材を介して該球体を弁座に押し付ける非磁性体よりなる弾性体とで構成され、
    前記チェック弁は、前記ロータの回転に伴い、前記球体が前記ロータ軸方向に変位し、前記弾性体が収縮することで前記油を流通させるよう前記ロータコア冷却油路上であって前記ロータ軸と平行に配置された
    ことを特徴とする電動モータの冷却装置。
  6. 請求項1に記載の電動モータの冷却装置であって、
    前記チェック弁は、前記弁座に接するゴム状シートと、このゴム状シートを所定荷重で弁座に押し付ける樹脂発泡弾性体とで構成され、
    前記チェック弁は、前記ロータの回転に伴い、前記ゴム状シートが前記ロータ軸方向に変位し、前記樹脂発泡弾性体が収縮することで前記油を流通させるよう前記ロータコア冷却油路上であって前記ロータ軸と平行に配置された
    ことを特徴とする電動モータの冷却装置。
  7. 請求項1に記載の電動モータの冷却装置であって、
    前記チェック弁は、前記弁座と接する部分にリード弁形状部を成形したゴム状弾性体で構成され、
    前記チェック弁は、前記ロータの回転に伴い、前記リード弁形状部が前記ロータ軸方向に変位し、前記油を流通させるよう前記ロータコア冷却油路上であって前記ロータ軸と平行に配置された
    ことを特徴とする電動モータの冷却装置。
  8. 請求項1に記載の電動モータの冷却装置であって、
    前記チェック弁は、非磁性体よりなる球体と、この球体を所定荷重で弁座に押し付ける非磁性体よりなる弾性体と、該球体を該弁座に対して前記ロータ軸方向のみ移動可能に支持するガイド部品とで構成され、
    前記チェック弁は、前記ロータの回転に伴い、前記球体が前記ロータ軸方向に変位し、前記弾性体が収縮することで前記油を流通させるよう前記ロータコア冷却油路上であって前記ロータ軸と平行に配置された
    ことを特徴とする電動モータの冷却装置。
  9. 請求項1に記載の電動モータの冷却装置であって、
    制御手段と、前記ロータの回転数を検出する回転検出手段とを更に備え、
    前記チェック弁は、電磁開放弁とされ、
    前記制御手段は、前記ロータの回転数が所定回転以上で開くよう前記電磁開放弁を制御する
    ことを特徴とする電動モータの冷却装置。
  10. 請求項1に記載の電動モータの冷却装置であって、
    前記チェック弁の油排出を、前記ロータ軸と平行に設けた円環状突出部から排出させ、前記ロータ及び前記ステータを収納する室と油回収室間とを仕切る壁に設けた円環状スリットに、前記円環状突出部を挿入した
    ことを特徴とする電動モータの冷却装置。
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