JP2000213490A - 電動ウォ―タポンプ - Google Patents
電動ウォ―タポンプInfo
- Publication number
- JP2000213490A JP2000213490A JP11017353A JP1735399A JP2000213490A JP 2000213490 A JP2000213490 A JP 2000213490A JP 11017353 A JP11017353 A JP 11017353A JP 1735399 A JP1735399 A JP 1735399A JP 2000213490 A JP2000213490 A JP 2000213490A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling water
- rotor
- stator
- permanent magnet
- water passage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
- Motor Or Generator Cooling System (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 回転子のインペラと反対側の端部を支持する
側の滑り軸受の潤滑及び冷却が可能な電動ウォータポン
プを提供すること。 【解決手段】 一端にインペラを固設して外周面に永久
磁石３を配設する回転子４と、回転子の他端及び永久磁
石とインペラとの間に配設されてハウジングに対して回
転子を回転可能に支承する軸受と、ハウジングの内周に
固定され回転子に向けて突出する突出部を有するコア及
びコアに巻回されるコイルとからなる固定子９と、回転
子と固定子との隙間に配設され回転子側の冷却水が固定
子側へ流入するのを規制する隔壁１０と、固定子のコイ
ルへの通電を制御する通電制御手段とを備える電動ウォ
ータポンプであり、永久磁石３には一端側の側面と他端
側の側面とを貫通する冷却水通路１３を形成した。
側の滑り軸受の潤滑及び冷却が可能な電動ウォータポン
プを提供すること。 【解決手段】 一端にインペラを固設して外周面に永久
磁石３を配設する回転子４と、回転子の他端及び永久磁
石とインペラとの間に配設されてハウジングに対して回
転子を回転可能に支承する軸受と、ハウジングの内周に
固定され回転子に向けて突出する突出部を有するコア及
びコアに巻回されるコイルとからなる固定子９と、回転
子と固定子との隙間に配設され回転子側の冷却水が固定
子側へ流入するのを規制する隔壁１０と、固定子のコイ
ルへの通電を制御する通電制御手段とを備える電動ウォ
ータポンプであり、永久磁石３には一端側の側面と他端
側の側面とを貫通する冷却水通路１３を形成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用エンジン
の冷却に利用されるウォータポンプに関するものであ
り、特に電動で回転駆動するウォータポンプに関する。
の冷却に利用されるウォータポンプに関するものであ
り、特に電動で回転駆動するウォータポンプに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来より知られているウォータポンプと
して、滑り軸受を介してハウジングに支承され外周面に
永久磁石を配する回転子と、ハウジングの内周側に固設
されて回転子の軸心に向かって突出する複数の突出部を
有するコア及びコアに巻回されるコイルとからなる固定
子とを備え、コイルへの通電を制御することで駆動する
形式の電動ウォータポンプが知られている。このような
形式の電動ウォータポンプでは、回転子とハウジングと
を支持している滑り軸受のうちインペラと反対側の端部
を支持する側の滑り軸受は、ハウジングの吸入口及び吐
出口から離間されているうえに永久磁石が介在している
ために冷却水の流れが伝達されず、この滑り軸受での冷
却水は循環され難く、回転子との摺動摩擦によって冷却
水が高温になる可能性がある。樹脂より構成される滑り
軸受では、この部分での冷却水が高温になると滑り軸受
が膨張するなど、回転子の回転に悪影響を与える要因が
考えられ、電動ウォータポンプの性能の面から好ましく
ない。
して、滑り軸受を介してハウジングに支承され外周面に
永久磁石を配する回転子と、ハウジングの内周側に固設
されて回転子の軸心に向かって突出する複数の突出部を
有するコア及びコアに巻回されるコイルとからなる固定
子とを備え、コイルへの通電を制御することで駆動する
形式の電動ウォータポンプが知られている。このような
形式の電動ウォータポンプでは、回転子とハウジングと
を支持している滑り軸受のうちインペラと反対側の端部
を支持する側の滑り軸受は、ハウジングの吸入口及び吐
出口から離間されているうえに永久磁石が介在している
ために冷却水の流れが伝達されず、この滑り軸受での冷
却水は循環され難く、回転子との摺動摩擦によって冷却
水が高温になる可能性がある。樹脂より構成される滑り
軸受では、この部分での冷却水が高温になると滑り軸受
が膨張するなど、回転子の回転に悪影響を与える要因が
考えられ、電動ウォータポンプの性能の面から好ましく
ない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
の問題点を解決すべく、本発明は回転子のインペラと反
対側の端部を支持する側の軸受の潤滑及び冷却が可能な
電動ウォータポンプを提供することを技術的課題とす
る。
の問題点を解決すべく、本発明は回転子のインペラと反
対側の端部を支持する側の軸受の潤滑及び冷却が可能な
電動ウォータポンプを提供することを技術的課題とす
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項１の発明は、一端にインペラを固設するととも
に外周面に永久磁石を配設してなる回転子と、回転子の
他端及び永久磁石とインペラとの間に配設されてハウジ
ングに対して回転子を回転可能に支承する軸受と、ハウ
ジングの内周に固定されるとともに回転子に向けて突出
する複数の突出部を有するコア及びコアに巻回されるコ
イルとからなる固定子と、回転子と固定子との隙間に配
設され回転子側の冷却水が固定子側へ流入するのを規制
する隔壁と、固定子のコイルへの通電を制御する通電制
御手段とを備える電動ウォータポンプであって、回転子
には、回転子の一端側の側面と他端側の側面とを貫通す
る冷却水通路を形成した。
に請求項１の発明は、一端にインペラを固設するととも
に外周面に永久磁石を配設してなる回転子と、回転子の
他端及び永久磁石とインペラとの間に配設されてハウジ
ングに対して回転子を回転可能に支承する軸受と、ハウ
ジングの内周に固定されるとともに回転子に向けて突出
する複数の突出部を有するコア及びコアに巻回されるコ
イルとからなる固定子と、回転子と固定子との隙間に配
設され回転子側の冷却水が固定子側へ流入するのを規制
する隔壁と、固定子のコイルへの通電を制御する通電制
御手段とを備える電動ウォータポンプであって、回転子
には、回転子の一端側の側面と他端側の側面とを貫通す
る冷却水通路を形成した。
【０００５】請求項１によると、コイルへの通電の制御
によって回転子が回転するとインペラも回転し、インペ
ラの回転に応じて冷却水の循環が行われる。冷却水の循
環の際には冷却水は隔壁内に充填されるため、回転子及
び軸受が冷却水に浸水した状態で回転子が回転する。回
転子が回転すると冷却水通路を介して冷却水が回転子の
両側面を往来し、インペラと反対側の端部を支持する軸
受に向かって流れるとともに、流れ込んだ冷却水は冷却
水通路を通ってインペラ側に向かって流れる。このよう
に冷却水通路を設けたことでインペラと反対側の軸受に
冷却水を流し込むことが可能になり、軸受における冷却
水の循環が行われる。したがって、軸受が回転子との摺
動摩擦によって高温になるのを防止することができる。
によって回転子が回転するとインペラも回転し、インペ
ラの回転に応じて冷却水の循環が行われる。冷却水の循
環の際には冷却水は隔壁内に充填されるため、回転子及
び軸受が冷却水に浸水した状態で回転子が回転する。回
転子が回転すると冷却水通路を介して冷却水が回転子の
両側面を往来し、インペラと反対側の端部を支持する軸
受に向かって流れるとともに、流れ込んだ冷却水は冷却
水通路を通ってインペラ側に向かって流れる。このよう
に冷却水通路を設けたことでインペラと反対側の軸受に
冷却水を流し込むことが可能になり、軸受における冷却
水の循環が行われる。したがって、軸受が回転子との摺
動摩擦によって高温になるのを防止することができる。
【０００６】冷却水通路は、請求項２に示すように回転
子の軸心に対して所定の角度をもって形成すると、回転
子の側面の冷却水が冷却水通路内に入り込み易くなり、
冷却水の往来が円滑に行われる。また請求項３に示すよ
うに、回転子の一端側の側面から他端側の側面に向かっ
て冷却水を送出する第１冷却水通路と、回転子の他端側
の側面から一端側の側面に向かって冷却水を送出する第
２冷却水通路との複数の冷却水通路を設けることで、回
転子の両側面における冷却水の流れを一方向に規定する
ことができ、インペラと反対側の軸受への冷却水の流れ
を更に円滑にすることが可能になる。更に請求項４に示
すように、冷却水通路の入口近傍に冷却水を各冷却水通
路内に案内するための冷却水受板を形成すると、回転子
の回転に応じて大量の冷却水を冷却水通路内に入り込ま
せることができる。
子の軸心に対して所定の角度をもって形成すると、回転
子の側面の冷却水が冷却水通路内に入り込み易くなり、
冷却水の往来が円滑に行われる。また請求項３に示すよ
うに、回転子の一端側の側面から他端側の側面に向かっ
て冷却水を送出する第１冷却水通路と、回転子の他端側
の側面から一端側の側面に向かって冷却水を送出する第
２冷却水通路との複数の冷却水通路を設けることで、回
転子の両側面における冷却水の流れを一方向に規定する
ことができ、インペラと反対側の軸受への冷却水の流れ
を更に円滑にすることが可能になる。更に請求項４に示
すように、冷却水通路の入口近傍に冷却水を各冷却水通
路内に案内するための冷却水受板を形成すると、回転子
の回転に応じて大量の冷却水を冷却水通路内に入り込ま
せることができる。
【０００７】
【実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照して説
明する。図１は本実施の形態における電動ウォータポン
プ１の断面図である。本実施の形態では自動車のエンジ
ン或いはラジエータを冷却する際に用いる電動ウォータ
ポンプを用いて説明する。
明する。図１は本実施の形態における電動ウォータポン
プ１の断面図である。本実施の形態では自動車のエンジ
ン或いはラジエータを冷却する際に用いる電動ウォータ
ポンプを用いて説明する。
【０００８】電動ウォータポンプ１は、一端にインペラ
２を固設するとともに外周面に永久磁石３を配設してな
る回転子４と、回転子４の一端とハウジング５とを回転
可能に支承する第１滑り軸受６Ａと、永久磁石３とイン
ペラ２との間に配設されてハウジング５に対して回転子
４を回転可能に支承する第２滑り軸受６Ｂと、ハウジン
グ５の内周に固定されるとともに回転子４に向けて突出
する突出部７ａを有するコア７及びコア７に巻回される
コイル８とからなる固定子９と、回転子４と固定子９と
の隙間に配設され回転子４側の冷却水が固定子９側へ流
入するのを規制する隔壁１０と、コイル８への通電を制
御する通電制御手段１１とを備える。
２を固設するとともに外周面に永久磁石３を配設してな
る回転子４と、回転子４の一端とハウジング５とを回転
可能に支承する第１滑り軸受６Ａと、永久磁石３とイン
ペラ２との間に配設されてハウジング５に対して回転子
４を回転可能に支承する第２滑り軸受６Ｂと、ハウジン
グ５の内周に固定されるとともに回転子４に向けて突出
する突出部７ａを有するコア７及びコア７に巻回される
コイル８とからなる固定子９と、回転子４と固定子９と
の隙間に配設され回転子４側の冷却水が固定子９側へ流
入するのを規制する隔壁１０と、コイル８への通電を制
御する通電制御手段１１とを備える。
【０００９】ハウジング５は、冷却水を吸入する吸入口
５ａと吸入された冷却水を吐出する吐出口５ｂとを有し
インペラ２側に形成されるインペラ側ハウジング５Ａ
と、滑り軸受６Ａ、６Ｂを介して回転子４を支承するボ
ディ側ハウジング５Ｂとから構成され、インペラ側ハウ
ジング５Ａとボディ側ハウジング５Ｂとはボルト１２に
て固定されている。
５ａと吸入された冷却水を吐出する吐出口５ｂとを有し
インペラ２側に形成されるインペラ側ハウジング５Ａ
と、滑り軸受６Ａ、６Ｂを介して回転子４を支承するボ
ディ側ハウジング５Ｂとから構成され、インペラ側ハウ
ジング５Ａとボディ側ハウジング５Ｂとはボルト１２に
て固定されている。
【００１０】固定子９はボディ側ハウジング５Ｂの内周
に固設されるコア７及びコア７の各突出部７ａに巻回さ
れるコイル８とから構成され、コイル８は通電制御装置
１１と接続して図示しないバッテリーからの電力の供給
が制御される。回転子４はインペラ２を固設する回転軸
１５と、回転軸１５の外周面に配設されＮ極とＳ極が交
互に４極形成される永久磁石３から構成されている。
に固設されるコア７及びコア７の各突出部７ａに巻回さ
れるコイル８とから構成され、コイル８は通電制御装置
１１と接続して図示しないバッテリーからの電力の供給
が制御される。回転子４はインペラ２を固設する回転軸
１５と、回転軸１５の外周面に配設されＮ極とＳ極が交
互に４極形成される永久磁石３から構成されている。
【００１１】回転子４に形成される冷却水通路１３につ
いて説明する。図２は回転子４における永久磁石３のＡ
視図、図３は図２のＢ−Ｂ断面図、図４は図２のＣ−Ｃ
断面図である。冷却水通路１３は永久磁石３の一端側の
側面３ａから他端側の側面３ｂに向けて永久磁石３内を
貫通しており、永久磁石３の一端側の側面３ａから他端
側の側面３ｂに向かって冷却水を送出する第１冷却水通
路１３Ａと、永久磁石３の他端側の側面３ｂから一端側
の側面３ａに向かって冷却水を送出する第２冷却水通路
１３Ｂの２つの冷却水通路を有する。第１冷却水通路と
第２冷却水通路１３Ｂは回転子４の回転軸心に対して所
定の角度をもち且つ回転軸心と交わることなく穿設され
ている。ここで、本実施の形態では永久磁石３に冷却水
通路１３Ａ、１３Ｂを形成したが、永久磁石３の径方向
厚みを薄くして回転軸１５の径方向寸法を厚くした場合
には、回転軸１５に冷却水通路を形成すればよい。
いて説明する。図２は回転子４における永久磁石３のＡ
視図、図３は図２のＢ−Ｂ断面図、図４は図２のＣ−Ｃ
断面図である。冷却水通路１３は永久磁石３の一端側の
側面３ａから他端側の側面３ｂに向けて永久磁石３内を
貫通しており、永久磁石３の一端側の側面３ａから他端
側の側面３ｂに向かって冷却水を送出する第１冷却水通
路１３Ａと、永久磁石３の他端側の側面３ｂから一端側
の側面３ａに向かって冷却水を送出する第２冷却水通路
１３Ｂの２つの冷却水通路を有する。第１冷却水通路と
第２冷却水通路１３Ｂは回転子４の回転軸心に対して所
定の角度をもち且つ回転軸心と交わることなく穿設され
ている。ここで、本実施の形態では永久磁石３に冷却水
通路１３Ａ、１３Ｂを形成したが、永久磁石３の径方向
厚みを薄くして回転軸１５の径方向寸法を厚くした場合
には、回転軸１５に冷却水通路を形成すればよい。
【００１２】冷却水通路１３Ａ、１３Ｂについて更に詳
細に説明する。第１冷却水通路１３Ａは、永久磁石３の
一端側の側面３ａから他端側の側面３ｂに向かって回転
子４の回転方向と逆方向に所定の角度をもって穿設され
ており、一端側の側面３ａにおける冷却水の入口の回転
子４の回転方向と反対側には、冷却水を第１冷却水通路
１３Ａ内に入り込み易くするための案内としての冷却水
受板１４Ａが設けられている。第２冷却水通路１３Ｂ
は、永久磁石３の他端側の側面３ｂから一端側の側面３
ａに向かって回転子４の回転方向と逆方向に所定の角度
をもって穿設されており、他端側の側面３ｂにおける冷
却水の入口の回転子４の回転方向と反対側には、冷却水
を第２冷却水通路１３Ｂ内に入り込み易くするための案
内としての冷却水受板１４Ｂが設けられている。尚、冷
却水を大量に流し込むためには冷却水受板１４Ａ、１４
Ｂの面積を広く設定しておけばよいが、冷却水受板１４
Ａ、１４Ｂは回転子４の回転に対して抵抗となる。そこ
で、冷却水受板１４Ａ、１４Ｂを設けずに冷却水通路１
３Ａ、１３Ｂ内を流れる冷却水の量を抑えて、回転子４
の回転効率を高くしたりコイル８の消費電力を抑えても
よい。
細に説明する。第１冷却水通路１３Ａは、永久磁石３の
一端側の側面３ａから他端側の側面３ｂに向かって回転
子４の回転方向と逆方向に所定の角度をもって穿設され
ており、一端側の側面３ａにおける冷却水の入口の回転
子４の回転方向と反対側には、冷却水を第１冷却水通路
１３Ａ内に入り込み易くするための案内としての冷却水
受板１４Ａが設けられている。第２冷却水通路１３Ｂ
は、永久磁石３の他端側の側面３ｂから一端側の側面３
ａに向かって回転子４の回転方向と逆方向に所定の角度
をもって穿設されており、他端側の側面３ｂにおける冷
却水の入口の回転子４の回転方向と反対側には、冷却水
を第２冷却水通路１３Ｂ内に入り込み易くするための案
内としての冷却水受板１４Ｂが設けられている。尚、冷
却水を大量に流し込むためには冷却水受板１４Ａ、１４
Ｂの面積を広く設定しておけばよいが、冷却水受板１４
Ａ、１４Ｂは回転子４の回転に対して抵抗となる。そこ
で、冷却水受板１４Ａ、１４Ｂを設けずに冷却水通路１
３Ａ、１３Ｂ内を流れる冷却水の量を抑えて、回転子４
の回転効率を高くしたりコイル８の消費電力を抑えても
よい。
【００１３】電動ウォータポンプ１の作動について説明
する。図示しないラジエータ或いはエンジンに冷却水を
流すときには、制御装置１１によって各コイル８への通
電が制御される。例えば所定のコイル８に電流を流して
所定の突出部７ａに磁極を形成すると、永久磁石３との
間に磁気吸引力が働いて回転子４が回転する。このと
き、他のコイル８に逆方向に電流を流して他の突出部７
ａに磁極を形成しておけば、突出部７ａと永久磁石３と
の間に磁気反発力が働いて回転子４の回転が促進され
る。次にコイル７に流れる電流をそれぞれ逆方向に切替
えると、永久磁石３との間の磁気吸引力及び磁気反発力
も切り替わって回転子４が更に回転する。このように制
御装置１１によりコイル８への通電を切替え制御するこ
とによって、回転子４の回転を任意に制御することが可
能になる。例えば、コイル８に流れる電流の大きさを制
御すると突出部７ａと永久磁石３との間で働く磁気吸引
力及び磁気反発力の大きさが制御されて任意の回転トル
クを得ることができ、コイル８への通電の切替え速度を
制御すると任意の回転速度を得ることができる。
する。図示しないラジエータ或いはエンジンに冷却水を
流すときには、制御装置１１によって各コイル８への通
電が制御される。例えば所定のコイル８に電流を流して
所定の突出部７ａに磁極を形成すると、永久磁石３との
間に磁気吸引力が働いて回転子４が回転する。このと
き、他のコイル８に逆方向に電流を流して他の突出部７
ａに磁極を形成しておけば、突出部７ａと永久磁石３と
の間に磁気反発力が働いて回転子４の回転が促進され
る。次にコイル７に流れる電流をそれぞれ逆方向に切替
えると、永久磁石３との間の磁気吸引力及び磁気反発力
も切り替わって回転子４が更に回転する。このように制
御装置１１によりコイル８への通電を切替え制御するこ
とによって、回転子４の回転を任意に制御することが可
能になる。例えば、コイル８に流れる電流の大きさを制
御すると突出部７ａと永久磁石３との間で働く磁気吸引
力及び磁気反発力の大きさが制御されて任意の回転トル
クを得ることができ、コイル８への通電の切替え速度を
制御すると任意の回転速度を得ることができる。
【００１４】上述したように、回転子４を回転させるこ
とで回転子４の先端のインペラ２が回転して高圧側とな
る吐出口５ｂから冷却水を吸入するとともに低圧側とな
る吸入口５ａへと冷却水を吐出する。吸入口５ａから吐
出された冷却水はエンジン或いはラジエータ内を流れて
エンジンを冷却する。
とで回転子４の先端のインペラ２が回転して高圧側とな
る吐出口５ｂから冷却水を吸入するとともに低圧側とな
る吸入口５ａへと冷却水を吐出する。吸入口５ａから吐
出された冷却水はエンジン或いはラジエータ内を流れて
エンジンを冷却する。
【００１５】回転子４が回転すると、第１冷却水通路１
３Ａにおいては、吐出口５ｂから吸入されて第１滑り軸
受６Ａと永久磁石３の一端側の側面３ａとの間に流れ込
んだ冷却水を冷却水受板１４Ａで受けて冷却水が第１冷
却水通路１３Ａ内に入り込む。入り込んだ冷却水は図３
の矢印方向に向かって流れ、永久磁石３の他端側の側面
３ｂから排出される。第２冷却水通路１３Ｂにおいて
は、第２滑り軸受６Ｂと永久磁石３の他端側の側面３ｂ
との間の冷却水を冷却水受板１４Ｂで受けて冷却水が第
２冷却水通路１３Ｂ内に入り込む。入り込んだ冷却水は
図４の矢印方向に向かって流れ、永久磁石３の一端側の
側面３ａから排出されて吸入口５ａより吐出される。こ
のように、冷却水通路１３Ａ、１３Ｂを設けたことによ
って第２滑り軸受６Ｂ側の冷却水が循環され易くなり、
第２滑り軸受６Ｂの潤滑及び冷却が行われる。したがっ
て、この部分における冷却水が高温になるのを防ぐこと
ができ、回転子４の回転に悪影響が与えられることがな
い。尚、本実施の形態では回転子４とボディ側ハウジン
グ５Ｂとは滑り軸受６Ａ、６Ｂにより軸受したが、転が
り軸受等の他の軸受を用いてもよい。
３Ａにおいては、吐出口５ｂから吸入されて第１滑り軸
受６Ａと永久磁石３の一端側の側面３ａとの間に流れ込
んだ冷却水を冷却水受板１４Ａで受けて冷却水が第１冷
却水通路１３Ａ内に入り込む。入り込んだ冷却水は図３
の矢印方向に向かって流れ、永久磁石３の他端側の側面
３ｂから排出される。第２冷却水通路１３Ｂにおいて
は、第２滑り軸受６Ｂと永久磁石３の他端側の側面３ｂ
との間の冷却水を冷却水受板１４Ｂで受けて冷却水が第
２冷却水通路１３Ｂ内に入り込む。入り込んだ冷却水は
図４の矢印方向に向かって流れ、永久磁石３の一端側の
側面３ａから排出されて吸入口５ａより吐出される。こ
のように、冷却水通路１３Ａ、１３Ｂを設けたことによ
って第２滑り軸受６Ｂ側の冷却水が循環され易くなり、
第２滑り軸受６Ｂの潤滑及び冷却が行われる。したがっ
て、この部分における冷却水が高温になるのを防ぐこと
ができ、回転子４の回転に悪影響が与えられることがな
い。尚、本実施の形態では回転子４とボディ側ハウジン
グ５Ｂとは滑り軸受６Ａ、６Ｂにより軸受したが、転が
り軸受等の他の軸受を用いてもよい。
【００１６】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上述した実施の形態に限定される意図は
なく、本発明の主旨に沿った形態の電動ウォータポンプ
であればどのようなものであってもよい。
たが、本発明は上述した実施の形態に限定される意図は
なく、本発明の主旨に沿った形態の電動ウォータポンプ
であればどのようなものであってもよい。
【００１７】
【発明の効果】請求項１の発明によると、回転子が回転
すると冷却水通路を介して冷却水が永久磁石の両側面を
往来し、インペラと反対側の端部を支持する軸受に向か
って流れるとともに、流れ込んだ冷却水は冷却水通路を
通ってインペラ側に向かって流れる。このように冷却水
通路を設けたことでインペラと反対側の軸受に冷却水を
流し込むことが可能になり、軸受における冷却水の循環
が行われる。したがって、軸受が回転子との摺動摩擦に
よって高温になるのを防止することができる。
すると冷却水通路を介して冷却水が永久磁石の両側面を
往来し、インペラと反対側の端部を支持する軸受に向か
って流れるとともに、流れ込んだ冷却水は冷却水通路を
通ってインペラ側に向かって流れる。このように冷却水
通路を設けたことでインペラと反対側の軸受に冷却水を
流し込むことが可能になり、軸受における冷却水の循環
が行われる。したがって、軸受が回転子との摺動摩擦に
よって高温になるのを防止することができる。
【００１８】請求項２によると、永久磁石の側面の冷却
水が冷却水通路内に入り込み易くなり、冷却水の往来が
円滑に行われる。
水が冷却水通路内に入り込み易くなり、冷却水の往来が
円滑に行われる。
【００１９】請求項３によると、永久磁石の両側面にお
ける冷却水の流れを一方向に規定することができ、イン
ペラと反対側の軸受への冷却水の流れを更に円滑にする
ことが可能になる。
ける冷却水の流れを一方向に規定することができ、イン
ペラと反対側の軸受への冷却水の流れを更に円滑にする
ことが可能になる。
【００２０】更に請求項４によると、冷却水通路の入口
近傍に冷却水を各冷却水通路内に案内するための冷却水
受板を形成すると、回転子の回転に応じて大量の冷却水
を冷却水通路内に入り込ませることができる。
近傍に冷却水を各冷却水通路内に案内するための冷却水
受板を形成すると、回転子の回転に応じて大量の冷却水
を冷却水通路内に入り込ませることができる。
【図１】本発明の実施の形態における電動ウォータポン
プの断面図である。
プの断面図である。
【図２】図１のＡ視図である。
【図３】図２のＢ−Ｂ断面図である。
【図４】図２のＣ−Ｃ断面図である。
１・・・電動ウォータポンプ ２・・・インペラ ３・・・永久磁石 ４・・・回転子 ５・・・ハウジング ６・・・滑り軸受 ７・・・コア ８・・・コイル ９・・・固定子 １０・・・隔壁 １１・・・制御装置 １３・・・冷却水通路 １４・・・冷却水受板 １５・・・回転軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｆ１６Ｃ 37/00 Ｆ１６Ｃ 37/00 Ａ Ｈ０２Ｋ 7/14 Ｈ０２Ｋ 7/14 Ｂ 9/197 9/197 21/14 21/14 Ｍ Ｆターム(参考） 3J011 JA02 KA02 MA23 3J017 EA01 FA02 GA01 5H607 AA00 BB01 BB07 BB14 CC01 CC05 DD19 FF06 GG01 GG08 GG09 5H609 BB03 BB14 BB19 BB23 PP02 PP11 QQ04 QQ12 RR01 RR36 RR38 RR42 RR69 5H621 BB07 GA01 GA04 JK07 JK11 JK13
Claims (4)
- 【請求項１】 一端にインペラを固設するとともに外周
面に永久磁石を配設してなる回転子と、 該回転子の他端及び永久磁石とインペラとの間に配設さ
れてハウジングに対して回転子を回転可能に支承する軸
受と、 ハウジングの内周に固定されるとともに前記回転子に向
けて突出する複数の突出部を有するコア及び該コアに巻
回されるコイルとからなる固定子と、 前記回転子と固定子との隙間に配設され回転子側の冷却
水が固定子側へ流入するのを規制する隔壁と、 前記固定子のコイルへの通電を制御する通電制御手段
と、 を備える電動ウォータポンプであって、 前記回転子には、回転子の一端側の側面と他端側の側面
とを貫通する冷却水通路が形成されることを特徴とす
る、電動ウォータポンプ。 - 【請求項２】 前記冷却水通路は、回転子の軸心に対し
て所定の角度をもって形成されることを特徴とする、請
求項１の電動ウォータポンプ。 - 【請求項３】 前記回転子に形成される冷却水通路は、
回転子の一端側の側面から他端側の側面に向かって冷却
水を送出する第１冷却水通路と、回転子の他端側の側面
から一端側の側面に向かって冷却水を送出する第２冷却
水通路とを備えることを特徴とする、請求項１或いは請
求項２の電動ウォータポンプ。 - 【請求項４】 前記冷却水通路の冷却水の入口近傍に
は、冷却水を各冷却水通路内に案内するための冷却水受
板が形成されることを特徴とする、請求項１乃至請求項
３の電動ウォータポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11017353A JP2000213490A (ja) | 1999-01-26 | 1999-01-26 | 電動ウォ―タポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11017353A JP2000213490A (ja) | 1999-01-26 | 1999-01-26 | 電動ウォ―タポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000213490A true JP2000213490A (ja) | 2000-08-02 |
Family
ID=11941693
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11017353A Withdrawn JP2000213490A (ja) | 1999-01-26 | 1999-01-26 | 電動ウォ―タポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000213490A (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002345188A (ja) * | 2001-05-14 | 2002-11-29 | Nissan Motor Co Ltd | 回転電機 |
| JP2007177791A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Korea Mach Res Inst | 側流方式ｌｐｇ用外装型ポンプ |
| KR100753593B1 (ko) * | 2006-02-27 | 2007-08-30 | 한국기계연구원 | 외장형 펌프의 모터부 오일 순환 구조 |
| EP1881200A1 (en) | 2006-07-21 | 2008-01-23 | Hitachi, Ltd. | Electric pump |
| JP2009207217A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Daikin Ind Ltd | 電機子用磁芯、電機子、回転電機及び圧縮機 |
| DE102010023853A1 (de) | 2009-10-26 | 2011-04-28 | Mitsubishi Electric Corp. | Treibstoffzuführungssystem |
| CN102248445A (zh) * | 2010-05-17 | 2011-11-23 | 大隈株式会社 | 机床主轴的冷却构造 |
| KR101131487B1 (ko) * | 2009-07-30 | 2012-04-02 | 캄텍주식회사 | 차량용 워터펌프 |
| CN103683664A (zh) * | 2012-09-26 | 2014-03-26 | 日立工机株式会社 | 无刷电动机和电动工具 |
| US20150015098A1 (en) * | 2013-07-12 | 2015-01-15 | Fanuc Corporation | Rotor with cooling passage and motor having the same |
| CN104638794A (zh) * | 2013-11-07 | 2015-05-20 | 博世汽车部件(长沙)有限公司 | 电机 |
| EP2779366A3 (en) * | 2013-03-15 | 2017-10-04 | Ingersoll-Rand Company | Electrical machine having cooling features |
| CN111188776A (zh) * | 2020-02-13 | 2020-05-22 | 上海琼森流体设备有限公司 | 电磁力驱动泵及其驱动方法 |
| CN113632742A (zh) * | 2021-08-10 | 2021-11-12 | 浙江美新宠物科技有限公司 | 宠物饮水机 |
-
1999
- 1999-01-26 JP JP11017353A patent/JP2000213490A/ja not_active Withdrawn
Cited By (21)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4715028B2 (ja) * | 2001-05-14 | 2011-07-06 | 日産自動車株式会社 | 回転電機 |
| JP2002345188A (ja) * | 2001-05-14 | 2002-11-29 | Nissan Motor Co Ltd | 回転電機 |
| JP2007177791A (ja) * | 2005-12-27 | 2007-07-12 | Korea Mach Res Inst | 側流方式ｌｐｇ用外装型ポンプ |
| KR100753593B1 (ko) * | 2006-02-27 | 2007-08-30 | 한국기계연구원 | 외장형 펌프의 모터부 오일 순환 구조 |
| EP1881200A1 (en) | 2006-07-21 | 2008-01-23 | Hitachi, Ltd. | Electric pump |
| US7750529B2 (en) | 2006-07-21 | 2010-07-06 | Hitachi, Ltd. | Electric Pump |
| US7956509B2 (en) | 2006-07-21 | 2011-06-07 | Hitachi, Ltd. | Electric pump |
| JP2009207217A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Daikin Ind Ltd | 電機子用磁芯、電機子、回転電機及び圧縮機 |
| KR101131487B1 (ko) * | 2009-07-30 | 2012-04-02 | 캄텍주식회사 | 차량용 워터펌프 |
| DE102010023853A1 (de) | 2009-10-26 | 2011-04-28 | Mitsubishi Electric Corp. | Treibstoffzuführungssystem |
| CN102052216A (zh) * | 2009-10-26 | 2011-05-11 | 三菱电机株式会社 | 燃料供给装置 |
| DE102010023853B4 (de) * | 2009-10-26 | 2013-11-28 | Mitsubishi Electric Corp. | Treibstoffzuführungssystem |
| CN102052216B (zh) * | 2009-10-26 | 2013-10-16 | 三菱电机株式会社 | 燃料供给装置 |
| CN102248445A (zh) * | 2010-05-17 | 2011-11-23 | 大隈株式会社 | 机床主轴的冷却构造 |
| US8944731B2 (en) | 2010-05-17 | 2015-02-03 | Okuma Corporation | Cooling structure for machine tool main spindle |
| CN103683664A (zh) * | 2012-09-26 | 2014-03-26 | 日立工机株式会社 | 无刷电动机和电动工具 |
| EP2779366A3 (en) * | 2013-03-15 | 2017-10-04 | Ingersoll-Rand Company | Electrical machine having cooling features |
| US20150015098A1 (en) * | 2013-07-12 | 2015-01-15 | Fanuc Corporation | Rotor with cooling passage and motor having the same |
| CN104638794A (zh) * | 2013-11-07 | 2015-05-20 | 博世汽车部件(长沙)有限公司 | 电机 |
| CN111188776A (zh) * | 2020-02-13 | 2020-05-22 | 上海琼森流体设备有限公司 | 电磁力驱动泵及其驱动方法 |
| CN113632742A (zh) * | 2021-08-10 | 2021-11-12 | 浙江美新宠物科技有限公司 | 宠物饮水机 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN109997296B (zh) | 用于冷却电机的方法以及使用这种方法的电机 | |
| EP3687038A1 (en) | Electric motor | |
| JP5887870B2 (ja) | 回転電機 | |
| US7750529B2 (en) | Electric Pump | |
| JP2000213490A (ja) | 電動ウォ―タポンプ | |
| US7146822B2 (en) | Centrifugal liquid pump with perimeter magnetic drive | |
| JP4682716B2 (ja) | 電動機の冷却装置 | |
| JP2019518408A (ja) | 電動機冷却システム | |
| WO2012176052A2 (en) | Cooling structure of rotary electric machine | |
| JP2002345188A (ja) | 回転電機 | |
| JP6442250B2 (ja) | ブラシレスモータ一体型ポンプ | |
| US11973407B2 (en) | Thermal management techniques for electric motors | |
| JP2012095381A (ja) | 車両用回転電機の冷却装置 | |
| JP2002034205A (ja) | 含油軸受を用いたファンモータ | |
| JP2002058207A (ja) | 冷却流路付モータ | |
| WO2013190790A1 (ja) | 液体循環装置 | |
| JP2001516414A (ja) | 機器に加圧液体を供給するための装置、そのための高速張水冷却式モータ／発電機 | |
| JP2004159402A (ja) | 電動機及び電動発電機 | |
| KR101897946B1 (ko) | 냉각부를 포함하는 bldc 모터 | |
| CN210120441U (zh) | 转子及旋转电机 | |
| KR102696291B1 (ko) | 회전전기기계 | |
| JP2018031330A (ja) | 電動流体ポンプ | |
| JP2000213498A (ja) | 電動流体ポンプ | |
| JP2000209815A (ja) | 高速回転機器 | |
| JP2010172132A (ja) | 回転電機及び回転電機の冷却方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051213 |
|
| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070313 |