JP2007228107A - 通信用アンテナ装置及びリーダライタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、通信範囲が広いだけでなく、その指向性を変更することができる通信用アンテナ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 表面にアンテナが設置されたアンテナ板1a,1bに、伸縮可能なアーム2a,2bが接続され、アンテナ板1a,1bの設置位置がアーム2a,2bの長さによって設定される。又、アーム2a,2bの角度を設定することが可能なヒンジ部3を備え、ヒンジ部3によってアーム2a,2bの角度を変更することで、アンテナの指向性の方向を変更することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、RFID(Radio Frequency Identification)システムによる通信を行うために使用される通信アンテナ装置と、この通信アンテナ装置を備えてRFIDシステムによる通信を行うリーダライタに関する。
近年の半導体産業の発達により、アンテナコイルとコンデンサによる共振回路に接続された半導体チップで構成されたICタグを用いたRFIDシステムが、入退室管理や、交通機関や遊技場での利用者管理や、物流管理などの多岐の範囲において使用されている。このRFIDシステムにおいて、ICタグは、リーダライタより放射される電磁波をアンテナコイルで受信し、このアンテナコイルに入射された電力をコンデンサとの共振回路で整流して使用することで駆動する。そして、駆動したICタグは、リーダライタと通信を行うことで、半導体チップ内への情報の読み書きがなされる。
例えば、このようなRFIDシステムが生産管理や在庫管理に使用されるとき、在庫物品や部品などにICタグが取り付けられ、それぞれの搬入日時や生産日時及び物品名などの管理情報がICタグの半導体チップ内に記録される。そして、作業者がリーダライタを使用してICタグに記録された内容を読み出し、在庫物品や部品の検索を行うことで、在庫物品や部品を管理することができる。
このように生産管理や在庫管理に使用される場合、作業者が利用しやすいように、リーダライタが小型携帯化されている。これにより、作業者が、リーダライタのアンテナをICタグと通信可能な位置にかざすことにより、リーダライタとICタグとの間で通信が行われる。そして、リーダライタが、ICタグとの通信結果により得られた情報を表示することなどにより、ICタグが取り付けられた物品に関する情報が作業者に確認される。又、このとき得られた情報が、集中的に情報管理を行っているサーバに送信され、サーバにおいて生産管理や在庫管理が集中的に行われる。
しかしながら、小型携帯化されたリーダライタを使用したとしても、リーダライタのアンテナに指向性が存在するため、検索物品が梱包されている場合などにおいて、ICタグとの通信が不可能となることがある。即ち、図10のように、木箱100に、部品101a〜101eが梱包され、部品101a〜101eそれぞれにICタグ102a〜102eが取り付けられている。このとき、リーダライタ103の通信範囲にあるICタグ102a,102bについては通信可能であるが、ICタグ102a,102bを取り付けられた部品101a,101bと重なるように設置されている部品101c,101dそれぞれのICタグ102c,102dや、リーダライタ103の通信範囲外となる位置にある部品101eのICタグ102eについては、リーダライタ103との通信が不可能となる。
それに対して、複数のループアンテナを設けるとともに、隣接するループアンテナに与える電流位相を異なるものとして、その通信範囲を広くすることができるリーダ/ライタアンテナが提供されている(特許文献1参照)。このリーダ/ライタアンテナによると、隣り合うループアンテナの位相が異なるものとすることで、隣接するループアンテナによる磁界の相殺を防いで、その通信可能な範囲を広くすることができる。
特開2004−199226号公報
しかしながら、上述のリーダ/ライタアンテナにおいて、その通信範囲を広げることができるが、図10のように複数の部品が木箱100に梱包されているときにおいて、木箱100の形状や部品の配置によっては、ICタグとの通信が不可能となることがある。即ち、目標とする部品のICタグと通信するためにリーダライタを設置する位置が平坦でない場合や、アンテナの指向性に応じた向きに目標とする部品のICタグのアンテナが向いてない場合など、その通信範囲の広いアンテナを用いたとしても、通信不可能となってしまう。
このような問題を鑑みて、本発明は、通信範囲が広いだけでなく、その指向性を変更することができる通信用アンテナ装置を提供することを目的とする。又、本発明は、この通信用アンテナ装置を備え、RFIDシステムにおけるICタグとの通信を行うことができるリーダライタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の通信用アンテナ装置は、異なる2つの発振回路それぞれと接続される2つのアンテナそれぞれが表面に設置される2枚のアンテナ板と、2枚の前記アンテナ板それぞれに一端が接続される2つのアームと、2つの前記アームそれぞれの他端が接続されて、2つの前記アームを回転させるヒンジ部と、を備え、前記発振回路からの発振信号の位相差を切り換えることで、その指向性及び通信範囲を変更することを特徴とする。
このような通信用アンテナ装置において、前記ヒンジ部によって2本の前記アームの間の角度を変更して、2枚の前記アンテナ板表面の角度を変更させることで、その指向性及び通信範囲を変更するものとしても構わないし、更に、2本の前記アームそれぞれの長さを変更することで、その指向性及び通信範囲を変更するものとしても構わない。
このような通信用アンテナ装置において、前記アンテナ板それぞれには、受信用アンテナと送信用アンテナとが設置されるものとしても構わないし、受信用及び送信用共通となるアンテナが設置されるものとしても構わない。
又、本発明のリーダライタは、上述のいずれかの通信用アンテナ装置と、搬送波周波数の発振信号を供給する発振回路と、送信用データを前記発振回路からの発振信号に基づいて変調して前記通信用アンテナ装置のアンテナに供給する変調回路と、を備え、前記発振回路及び前記変調回路それぞれが、前記通信用アンテナ装置に備えられる2つの前記アンテナ個々に設置されることを特徴とする。
本発明によると、2つのアンテナ板それぞれの表面に異なるアンテナが設置されるとともに、このアンテナそれぞれに与える発振信号の位相差を切り換えることで、その指向性及び通信範囲を変更することができるため、従来のアンテナでは探査不可能であった通信相手とも通信を行うことができる。又、ヒンジにより2つのアンテナ板の角度を変更することができるため、接触面の角度に応じて2つのアンテナ板の角度を設定することができる。更に、このアンテナ板の角度を変更することでも、その指向性及び通信範囲を変更することができるものとすることで、別の方向からの探査では複数の通信相手が重なるように設置されるため探査不可能であったものも、探査することができる。又、アームの長さを変更して、更に最適な指向性及び通信範囲とできる位置に2つのアンテナを設置することができる。
本発明の実施の形態について、図面を参照して以下に説明する。図1は、本実施形態におけるリーダライタの構成を示す概略構成図である。又、図3は、図1のリーダライタの内部の構成を示すブロック図である。
(リーダライタの構成)
図1に示すリーダライタは、表面にアンテナが設置されるアンテナ板1a,1bと、アンテナ板1a,1bそれぞれの裏面側に固定された伸縮可能なアーム2a,2bと、アーム2a,2bと接続してアーム2a,2bそれぞれを回転させるヒンジ部3と、ヒンジ部3のアンテナ板1a,1bと逆側となる部分に取り付けられた取手部4と、ICタグとの通信を行うための通信回路を内部に備えた本体5と、アンテナ板1a,1bに設置されたアンテナと本体5に設置された通信回路とを電気的に接続するケーブル6と、を備える。
このとき、アーム2aの一端が固定部材20でアンテナ板1aに固定されるとともに、アーム2aの他端がヒンジ部3のヒンジ3aに接続される。同様に、アーム2bの一端が固定部材20でアンテナ板1bに固定されるとともに、アーム2bの他端が、ヒンジ部3のヒンジ3aと逆側に備えられるヒンジ3bに接続される。これにより、アンテナ1a,1bが、ヒンジ3を中心として対称となる位置に設置されることとなる。又、図1の構成例においては、アーム2a,2bは、2本のアームによって構成されるものとするが、1本又は3本以上のアームで構成されるものであっても構わない。
このような構成のリーダライタによると、図2(a)のように、アーム2a,2bが伸縮することで、矢印Xの方向にアンテナ板1a,1bを移動させて、アンテナ板1a,1bとヒンジ部3との距離を変更する。又、図2(b)のように、ヒンジ部3において、アーム2aと接続されたヒンジ3aと、アーム2bと接続されたヒンジ3bとをそれぞれ矢印Ya,Ybの方向に回転させることにより、アンテナ板1a,1bの表面間の角度を変更することができる。更に、アンテナ板1a,1bそれぞれの表面に設置されたアンテナと接続される銅線などによる導線が、アーム2a,2b、ヒンジ部3、及びケーブル6内部を通って、本体5内の通信回路と接続される。
次に、このリーダライタの内部構成について、図3のブロック図を参照して説明する。図2に示すように、アンテナ板1a表面において、送信用アンテナコイル11a及び受信用アンテナコイル12aが設置されるとともに、アンテナ板1b表面において、送信用アンテナコイル11b及び受信用アンテナコイル12bが設置される。そして、本体5に備えられる通信回路は、ICタグへ送信する送信データを生成する送信データ生成部13と、送信データ生成部13からの送信データに基づいて送信用アンテナコイル11aから送信する送信信号を生成する変調部14aと、送信データ生成部13からの送信データに基づいて送信用アンテナコイル11bから送信する送信信号を生成する変調部14bと、受信用アンテナ12aで受信した受信信号を復調して受信データを抽出する復調部15aと、受信用アンテナ12bで受信した受信信号を復調して受信データを抽出する復調部15bと、復調部15a,15bで得られた受信データを合成することによりICタグより送信されたデータを再現するデータ合成部16と、データ合成部16に基づいて確認された情報を表示する液晶ディスプレイなどの表示部17と、データ合成部16に基づいて確認された情報を外部のサーバと無線又は有線で通信することで送信する通信インターフェース(I/F)18と、本体5に備える通信回路内の各部の制御を行う制御部19とによって構成される。
又、この本体5に具備される通信回路を構成する変調部14aは、図4に示すように、送信信号の搬送周波数となる発振信号を発振する発振器21aと、発振器21aからの発振信号に送信データ生成部13からの送信データを乗算して変調動作を行う乗算器22aと、乗算器22aで変調されて得られた送信信号の信号レベルを決定して送信用アンテナコイル11aに与えるアンプ23aと、送信データ生成部13と乗算器22aとの間に接続されたスイッチSaと、を備える。同様に、変調部14bは、発振器21aと同一の搬送周波数となる発振信号を発振する発振器21bと、発振器21bからの発振信号と送信データ生成部からの送信データとを乗算する乗算器22bと、乗算器22bからの送信信号の信号レベルを設定するアンプ23bと、送信データ生成部13と乗算器22bとの間に接続されたスイッチSbと、を備える。
このように構成されるとき、変調部14a,14b内の各部が制御部19によって制御されることによって、変調部14a,14bいずれか一方のみ、又は、変調部14a,14b両方が、動作するように制御される。同様に、復調部15a,15bについても、動作させる変調部14a,14bの選択状況に応じて、復調部15a,15bいずれか一方のみ、又は、復調部15a,15b両方が、動作するように制御される。
又、変調部14a,14bそれぞれにおいて、待機時と通信時のそれぞれにおいて設定した信号レベルによる送信信号が、送信用アンテナコイル11a,11bより放射されるように、アンプ23a,23bの増幅率が設定される。即ち、待機時においては、通信するICタグが起動可能な最低限の電力供給を行うことができる信号レベルL1となる送信信号が送信用アンテナコイル11a,11bより放射されるように、アンプ23a,23bの増幅率が設定される。そして、ICタグの起動を復調部15a,15bで受信した信号により確認すると、ICタグと通信可能な状態となる。このICタグとの通信時には、ICタグを構成する全回路が動作可能な電力を供給できる信号レベルL2となる送信信号が送信用アンテナコイル11a,11bより放射されるように、アンプ23a,23bの増幅率が設定される。
このようにアンプ23a,23bの増幅率が設定されるリーダライタの動作について、以下に説明する。尚、以下では、変調部14a,14b両方が動作するとともに復調部15a,15b両方が動作する場合を、例にして説明するが、変調部14a,14bのいずれか一方及び復調部15a,15bのいずれか一方がそれぞれ動作する場合も、同様である。
まず、待機時において、リーダライタでは、スイッチSa,SbをOFFとして、発振器21a,21bからの発振信号をアンプ23a,23bにおいて信号レベルL1となる送信信号とし、送信用アンテナコイル11a,11bより送信する。そして、ICタグが通信可能な範囲に存在しているとき、受信用アンテナコイル12a,12bによる受信信号が復調部15a,15bで復調されたときに、ICタグによる受信が行われたデータがデータ合成部16を介して制御部19で確認される。よって、制御部19によって、アンプ23a,23bの増幅率が大きくなるように変更されるとともに、スイッチSa,SbをONとする。このとき、送信データ生成部13で制御部19より与えられるデータに基づいて送信データが生成されて、変調部14a,14bに与えられる。
そして、変調部14a,14bでは、乗算器22a,22bで送信データに基づく送信信号を生成することにより、アンプ23a,23bで信号レベルL2に増幅された送信信号を、送信用アンテナコイル11a,11bより送信する。この送信信号は、質問期間となる所定期間の間、ICタグに対して繰り返し送信される。そして、この質問期間となる所定期間が経過すると、スイッチSa,SbをOFFとして、送信データ生成部13と乗算器22a,22bとの接続を切断して、ICタグから送信される信号を受信する所定期間となる応答期間に遷移する。
これにより、応答期間では、変調部14a,14bでは、発振器21a,21bからの発振信号をアンプ23a,23bで信号レベルL2に増幅して得た送信信号を、送信用アンテナコイル11a,11bより送信する。この送信信号がICタグで受信されると、応答データに応じて変調されることとなる。よって、ICタグで応答データに応じて変調された信号を受信用アンテナ12a,12bで受信し、復調部15a,15bで復調された後にデータ合成部16で復調されたデータが合成されることで、ICタグによる応答データに基づく情報が制御部19で確認される。そして、この制御部19で確認された情報が表示部17に与えられることで情報表示が行われ、又、通信I/F18に与えられることでサーバに送信される。
このICタグとの通信時において、上述の質問期間の動作及び応答期間の動作を、所定時間毎に切り換えて繰り返し行うことで、ICタグから読み出された情報を受信するとともに、ICタグに書き込む情報を送信することができる。
このようなリーダライタにおける変調部14a,14bの動作状態と、アンテナ板1a,1bの設置位置関係とを変化させたときの各動作について、以下に説明する。
(1)1つの変調部のみを動作させた場合
まず、変調部14a,14bのいずれか一つのみを動作させた場合について、以下に説明する。このとき、変調部14aを動作させるものとすると、変調部14bにおいて、スイッチSbを常にOFFとするとともに、発振器21bによる発振動作をOFFとする。更に、復調部15bもOFFとするとともに、データ合成部16において、復調部15aで復調されて得られた受信データを選択し、そのまま制御部19に送出する。即ち、変調部14b及び復調部15bによる動作が、制御部19によって禁止された状態となる。
このように設定したとき、上述のように、変調部14a及び復調部15aそれぞれが動作することにより、ICタグとの通信が行われる。即ち、変調部14a内における、スイッチSaの切換動作、及び、アンプ23aでの増幅率の切換動作や、送信データ生成部13のデータ生成動作や、データ合成部16による復調部15aからのデータの選択動作が、制御部19によって制御されて、待機時動作及びICタグとの通信動作が行われる。
本動作においては、変調部14aのみを動作させるため、送信用アンテナコイル11aのみから送信信号を放射されることとなる。よって、この送信用アンテナコイル11aからの電磁波が届く範囲に存在するICタグと通信可能である。又、送信用アンテナコイル11bからの送信信号の放射がないので、送信用アンテナコイル11aによる電磁波に影響を与える電磁波の発生がないので、アンテナ板1a,1bの角度については、その設置位置に応じた任意の角度で構わない。又、このとき、アーム2aの長さを変更することで、送信用アンテナコイル11aの設置位置を変更することができる。
(2)2つの変調部を共に動作させた場合
上述のように、変調部14a,14bのいずれか一方のみを動作させた場合、上述したように、動作している変調部に接続された送信用アンテナコイルから放射される電磁波のみによる通信が行われるため、ICタグとの通信範囲が従来と同様狭いものとなる。よって、変調部14a,14bのいずれか一方のみを動作させたときよりも遠くにあるICタグと通信するために、変調部14a,14bを共に動作させ、送信用アンテナコイル11a,11bそれぞれから放射される電磁波を合成させる。
このように変調部14a,14bの両方を動作させる場合、アーム2a,2bの長さと、ヒンジ部3を屈曲させる角度と、発振器21a,21bの発振信号の位相差と、アンプ23a,23bによる増幅率のそれぞれとを、変化させる。これらを変化させることによって、送信用アンテナコイル11a,11bから放射する電磁波により合成される電磁波の指向性や電磁波の届く範囲を変更することができる。
1.ヒンジ部3の屈曲角度を180度とし、発振信号を同位相としたとき
本例において、図5に示すように、アーム2a,2bの角度を180度として、アンテナ板1a,1bの表面を同一面として、部品を梱包する木箱40の1面にアンテナ板1a,1bの表面を接触させる。そして、図6のように、発振器21a,21bからの発振信号を同位相とする。このとき、アーム2a,2bの長さを固定するとともに、アンプ23a,23bの増幅率を等しい値とする。
このように設定することで、送信用アンテナコイル11a,11bから発生する磁束の発生方向が同一方向となる。そのため、送信用アンテナコイル11a,11bから発生する磁束が、送信用アンテナコイル11a,11bの間の位置で重なり合い、送信用アンテナコイル11a,11bの間の位置における磁束密度が高くなる。これにより、送信用アンテナコイル11a,11bの間の位置にいてアンテナ1a,1bに対して垂直な方向の指向性が高くなる。そのため、送信用アンテナコイル11a,11bから発生する電磁波を合成した電磁波を、変調部14a,14bのいずれか一方のみを動作するときよりも遠方まで到達させることができる。
2.ヒンジ部3の屈曲角度を180度とし、発振信号に位相差を与えたとき
本例においても、図5に示すように、アーム2a,2bの角度を180度として、アンテナ板1a,1bの表面を同一面として、部品を梱包する木箱40の1面にアンテナ板1a,1bの表面を接触させる。そして、図7のように、発振器21a,21bからの発振信号に位相差を与える。このとき、アーム2a,2bの長さを固定するとともに、アンプ23a,23bの増幅率を等しい値とする。
このように発振信号に位相差を与えることで、送信用アンテナコイル11a,11bから発生する磁束の発生方向にズレが生じる。これにより、送信用アンテナコイル11a,11bから発生する磁束による合成磁束の形状が変化し、送信用アンテナコイル11a,11bから発生する電磁波を合成した電磁波の指向性を変化させることができる。即ち、送信用アンテナコイル11a,11bによる合成電磁波を、送信用アンテナコイル11a,11bの一方を動作させたときよりも遠くに届かせることができるとともに、発振信号を同位相としたときよりも広い範囲とすることができる。
このとき、例えば、発振器21a,21bからの発振信号の位相差をπ/4とすると、送信用アンテナコイル11a,11bから発生する磁束が、送信用アンテナコイル11a,11bに相対する位置で重なり合う。これにより、送信用アンテナコイル11a,11bが覆う広い範囲における合成磁束により磁束密度が高くなる。よって、送信用アンテナコイル11a,11bによる合成電磁波を広げることができ、その通信範囲を広げることができる。
3.ヒンジ部3の屈曲角度を90度としたとき
本例においては、図8に示すように、アーム2a,2bの角度を90度として、アンテナ板1a,1bの表面を互いに垂直な面として、部品を梱包する木箱40の2面それぞれにアンテナ板1a,1bの表面を接触させる。このようにすることで、送信用アンテナコイル11a,11bそれぞれからの電磁波の放射される方向が直交する。そして、この送信用アンテナコイル11a,11bそれぞれからの電磁波によって合成されて得られる合成電磁波に基づいて、送信用アンテナコイル11a,11bによって構成されるアンテナの指向性及び通信範囲が決定する。
このとき、アーム2a,2bそれぞれの長さを変更することにより、アーム2a,2bの間で、送信用アンテナコイル11a,11bによるアンテナの指向性の方向を変更することができる。そして、アーム2a,2bの長さを長くしたとき、アンプ23a,23bによる増幅率を大きくするなどして、送信用アンテナコイル11a,11bから放射する電磁波による合成電磁波を遠くまで届くようにすることができる。又、発振器21a,21bの発振信号の位相差を変更することでも、アーム2a,2bの間で、送信用アンテナコイル11a,11bによるアンテナの指向性の方向を変更することができる。更には、アンプ23a,23bによる増幅率それぞれを変化させることによっても、送信用アンテナコイル11a,11bによるアンテナの指向性の方向を変更することができる。
又、ヒンジ部3によって2つのアンテナ板1a,1bの角度を変更できるため、梱包する木箱40の形状に応じて、アンテナ板1a,1bの角度を変更して設置することができる。そして、このようにヒンジ部3によってアンテナ板1a,1bの角度を変更することで、このアンテナ板1a,1bの表面に挟まれた角度によって、送信用アンテナコイル11a,11bによるアンテナの指向性の方向を変更することができる。
上述のように動作することにより、変調部14a,14bを共に動作させたとき、ヒンジ部3の角度を180度とすることで、アンテナ板1a,1bの表面を同一面として木箱40の1面に接触させる場合、図9(a)に示すように、アンテナ板1a,1b近傍に存在するICタグ50a,50bとだけでなく、遠方に存在するICタグ50eとも通信することができる。又、ヒンジ部3で屈曲することで、アンテナ板1a,1bそれぞれの表面を木箱40の異なる2面に接触させる場合、図9(b)に示すように、アンテナ板1a,1bの表面に挟まれた角度の間に存在するICタグ50b〜50dそれぞれと通信することができる。
尚、本実施形態において、図3のブロック図のように、送信用アンテナコイルと受信用アンテナコイルとを別のアンテナコイルで構成するものとしたが、1つのアンテナコイルで構成するものとし、各アンテナ板表面に1つずつアンテナコイルが設置されるものとしても構わない。このとき、変調部及び復調部がそれぞれのアンテナコイルに並列で接続されることで、変復調部として働く。又、木箱で梱包した例としたが、ICタグが付属された部品が木箱以外のもので梱包された場合でも、本実施形態のリーダライタが梱包された部品のICタグと通信するために使用される。
又、送信用アンテナコイル11a,11bに与える発振信号に位相差が発生するように、発振器21a,21bによって、ICタグとの双方向通信が十分に行われる時間毎に発振信号の位相を自動的に変化させるものとしても構わないし、送信用アンテナコイル11a,11bに与える発振信号の電力差が発生するように、アンプ23a,23bによって、ICタグとの双方向通信が十分に行われる時間毎に発振信号に対する増幅率を自動的に変化させるものとしても構わない。このとき、ICタグからの応答信号を受信すると、発振器21a,21bによる発振信号の位相、又は、アンプ23a,23bによる増幅率を決定する。このようにして、送信用アンテナコイル11a,11bに与える発振信号の位相及び増幅率を変化させることにより、送信用アンテナコイル11a,11bによって構成されるアンテナの指向性を変化させ、広い通信範囲でのICタグの検索を行うことができる。尚、この発振器21a,21bによる発振信号の位相の切換、及び、アンプ23a,23bによる増幅率の切換が、リーダライタを使用する作業者によって行われるものとしても構わない。
本発明の通信用アンテナ装置は、ICタグと通信を行うリーダライタに適用され、この通信用アンテナ装置を備えたリーダライタが、物品を木箱などで梱包された部品に付属されたICタグとの通信に使用される。そして、このリーダライタとICタグとによるRFIDシステムにサーバなどを設けることによって、部品管理や物流管理を行うためのシステムとして構築される。
は、本実施形態におけるリーダライタの構成を示す概略構成図である。 は、図1のリーダライタにおけるアーム及びヒンジの動きを示す図である。 は、図1のリーダライタの内部構成を示すブロック図である。 は、図3のリーダライタにおける変調部の構成を示すブロック図である。 は、アームの角度を180度としたときのアンテナの状態を示す図である。 は、2つの発振信号を同位相としたときの発振信号の状態を示す図である。 は、2つの発振信号に位相差を与えたときの発振信号の状態を示す図である。 は、アームの角度を90度としたときのアンテナの状態を示す図である。 は、図1のリーダライタと通信するICタグとの関係を示す図である。 は、従来のリーダライタと通信するICタグとの関係を示す図である。
符号の説明
1a,1b アンテナ板
2a,2b アーム
3 ヒンジ部
4 取手部
5 本体
6 ケーブル
11a,11b 送信用アンテナコイル
12a,12b 受信用アンテナコイル
13 送信データ生成部
14a,14b 変調部
15a,15b 復調部
16 データ合成部
17 表示部
18 通信I/F
19 制御部

Claims (4)

  1. 異なる2つの発振回路それぞれと接続される2つのアンテナそれぞれが表面に設置される2枚のアンテナ板と、
    2枚の前記アンテナ板それぞれに一端が接続される2つのアームと、
    2つの前記アームそれぞれの他端が接続されて、2つの前記アームを回転させるヒンジ部と、
    を備え、
    前記発振回路からの発振信号の位相差を切り換えることで、その指向性及び通信範囲を変更することを特徴とする通信用アンテナ装置。
  2. 前記ヒンジ部によって2本の前記アームの間の角度を変更して、2枚の前記アンテナ板表面の角度を変更させることで、その指向性及び通信範囲を変更することを特徴とする請求項1に記載の通信用アンテナ装置。
  3. 2本の前記アームそれぞれの長さを変更することで、その指向性及び通信範囲を変更することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信用アンテナ装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の通信用アンテナ装置と、
    搬送波周波数の発振信号を供給する発振回路と、
    送信用データを前記発振回路からの発振信号に基づいて変調して前記通信用アンテナ装置のアンテナに供給する変調回路と、
    を備え、
    前記発振回路及び前記変調回路それぞれが、前記通信用アンテナ装置に備えられる2つの前記アンテナ個々に設置されることを特徴とするリーダライタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009200600A (ja) * 2008-02-19 2009-09-03 Sanden Corp Rfidタグの読取装置
JP2016201597A (ja) * 2015-04-07 2016-12-01 株式会社東芝 アレーアンテナ装置

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