JP2007228102A - 画像データ中継装置、画像データ中継方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】FAX端末同士で書類をやり取りする場合において従来よりも確実に正しい相手に書類が届けられるようにする。
【解決手段】FAX中継装置1に、送信先が指定された画像データFGを第一のFAX端末から受信する対象画像データ受付部101と、第二のFAX端末から、画像データFGの配信要求とともに、ユーザが第二のFAX端末に対して入力したそのユーザのIDを受信する、配信要求受付部122と、配信要求受付部122によって受信されたIDが、対象画像データ受付部101によって受信された画像データFGに対して指定された送信先に対応する場合に、その画像データFGを、第二のFAX端末に送信する、対象データ配信部124と、を設ける。
【選択図】図3
【解決手段】FAX中継装置1に、送信先が指定された画像データFGを第一のFAX端末から受信する対象画像データ受付部101と、第二のFAX端末から、画像データFGの配信要求とともに、ユーザが第二のFAX端末に対して入力したそのユーザのIDを受信する、配信要求受付部122と、配信要求受付部122によって受信されたIDが、対象画像データ受付部101によって受信された画像データFGに対して指定された送信先に対応する場合に、その画像データFGを、第二のFAX端末に送信する、対象データ配信部124と、を設ける。
【選択図】図3
Description
本発明は、FAX端末同士で行われる通信を支援する装置および方法などに関する。
従来より、互いに離れた場所にいる者同士が文書または図表などの書類をやり取りするためにFAX通信がよく用いられている。書類の送信者は、自分のFAX端末を使用して書類の画像を画像データ化し相手方のFAX端末にその画像データを送信する。電子データを受信したFAX端末は、それに基づいて書類の画像を用紙に印刷する。
FAX通信の場合は、FAX端末同士の接続が確立されたら、ユーザが相手方を確認するステップを踏むことなく、自動的に画像データのやり取りが開始される。したがって、送信者が相手方のFAX番号を誤って指定してしまい、見ず知らずの人のFAX端末に画像データが送信されてしまうことがある。そうすると、大事な情報が漏洩してしまうおそれがある。
そこで、特許文献1に記載されるような方法が提案されている。係る方法によると、情報通信機器は、送信先のアドレス情報を記憶する送信先アドレス情報記憶手段と、誤送信のアドレス情報を記憶する誤送信アドレス情報記憶手段と、送信しようとする情報の相手先アドレスが間違っているか否かを判別する誤送信判別手段と、誤送信判別手段が誤送信であることを判別したときに誤送信であることの報知を行う報知手段とを有している。そして誤送信判別手段は、情報通信機器が情報送信を実行しようとする際に、設定された送信相手先のアドレスと送信先アドレス情報記憶手段に登録した誤送信アドレスとを比較し、送信相手先のアドレスが誤送信アドレス情報記憶手段に登録されている場合に、誤送信であると判断する。
特開2005−73186号公報
ところで、役所または会社などの組織においては、通常、複数のユーザが1台のFAX端末を共有することが多い。よって、送信者がFAX番号を間違えずに相手方のFAX端末に画像データを送信しても、受信側において、書類が印刷された用紙を本来の相手以外の者(例えば、同僚)が誤って持ち去ってしまうおそれがある。したがって、送信者は、本来の相手の手元にきちんと届いたか否かを、本人に電話するなどして確認しなければならず、面倒である。
特許文献1に記載される方法によると、送信先の指定の誤りを防止することができるので、本来の送信相手に書類が届けられる確実性を、ある程度向上させることができる。しかし、相手方のFAX端末で正しく受信された後、別の人に書類を持ち去られてしまうおそれは、依然として残っている。
本発明は、このような問題点に鑑み、FAX端末同士で書類をやり取りする場合において、従来よりも確実に正しい相手に書類が届けられるようにすることを目的とする。
本発明に係る画像データ中継装置は、送信先が指定された画像データを第一のFAX端末から受信する画像データ受信手段と、第二のFAX端末から、ユーザが当該第二のFAX端末に対して入力した当該ユーザのIDを受信する、ID受信手段と、前記ID受信手段によって受信された前記IDが、前記画像データ受信手段によって受信された前記画像データに対して指定された送信先に対応する場合に、当該画像データを、前記第二のFAX端末に送信する、画像データ送信手段と、を有することを特徴とする。
または、ユーザごとに、当該ユーザを人間が識別するための第一の識別情報と、当該ユーザに与えられている記録媒体に、人間の目では認識することができないように記録されている、第二の識別情報と、を対応付けて記憶する、識別情報記憶手段と、送信先のユーザの前記第一の識別情報が指定された画像データを第一のFAX端末から受信する画像データ受信手段と、ユーザが読取装置に前記記録媒体から読み取らせた前記第二の識別情報を第二のFAX端末から受信する、識別情報受信手段と、前記識別情報受信手段によって受信された前記第二の識別情報が、前記画像データ受信手段によって受信された前記画像データに対して指定された前記第一の識別情報に対応する前記第二の識別情報と一致する場合に、当該画像データを、前記第二のFAX端末に送信する、画像データ送信手段と、を有することを特徴とする。
本発明によると、FAX端末同士で書類をやり取りする場合において、従来よりも確実に正しい相手に書類が届けられるようにすることができる。請求項3の発明によると、誤ったFAX端末への画像データの送信を防止することができる。
図1はFAX通信システム100の全体的な構成の例を示す図、図2はFAX中継装置1のハードウェア構成の例を示す図、図3はFAX中継装置1の機能的構成の例を示す図、図4はFAX端末2のハードウェア構成の例を示す図、図5はFAX端末2の機能的構成の例を示す図である。
FAX通信システム100は、図1に示すように、本発明に係るFAX中継装置1、複数台のFAX端末2、パーソナルコンピュータ3、携帯電話端末4、および通信回線5などによって構成される。FAX中継装置1とFAX端末2、パーソナルコンピュータ3、および携帯電話端末4とは通信回線5を介して接続されている。通信回線5として、公衆回線、インターネット、LAN、または携帯電話回線などが用いられる。
FAX中継装置1は、図2に示すように、CPU10a、RAM10b、ROM10c、ハードディスク10d、ネットワークカード10e、およびFAXモデム10fなどによって構成され、2台のFAX端末2同士がFAXプロトコル(G3、G4、またはインターネットファックスなど)に基づいてやり取りする画像データの中継のための処理を行う。
ハードディスク10dには、図3に示すような対象画像データ受付部101、送信者適格判別部102、送信実行可否確認部103、対象データ移動処理部104、対象データ蓄積通知部121、配信要求受付部122、受信者適格判別部123、対象データ配信部124、中継処理完了通知部125、個人情報データベース13、会員宛先データベース14、および転送対象データベース15などの機能を実現するためのプログラムおよびデータがインストールされている。これらのプログラムおよびデータは必要に応じてRAM10bにロードされ、CPU10aによってプログラムが実行される。
ネットワークカード10eは、インターネットまたはLANなどを介してパーソナルコンピュータ3または携帯電話端末4と通信を行うためのインタフェースである。FAXモデム10fは、公衆回線などを介して1−
FAX端末2と通信を行うためのインタフェースである。
FAX端末2と通信を行うためのインタフェースである。
FAX中継装置1は、上記の中継の処理のサービスを提供する事業者、例えば、IDC(Internet Data Center)またはASP(Application Service Provider)などのセンタに設置される。以下、係るサービスを「FAX中継サービス」と記載する。
FAX端末2は、図4に示すように、CPU20a、フラッシュメモリ20b、画像処理回路20c、操作ボタン20d、液晶パネル20e、スキャナ20f、FAXモデム20g、プリンタ20h、およびICタグリーダ20jなどによって構成される。このように、FAX端末2のハードウェア構成自体は、ICタグリーダ20jが設けられている点を除き、従来のFAX端末と同様である。図4のFAX端末2として、従来のFAX端末にICタグリーダを増設したものを用いてもよい。FAX中継サービスの提供を受けることを所望する者は、FAX端末2を用意しなければならない。
フラッシュメモリ20bには、図5に示すような対象データ送信処理部201、蓄積データ要求部202、および受信完了通知部203などの機能を実現するためのプログラムおよびデータがインストールされている。これらのプログラムは、CPU20aによって実行される。
スキャナ20fは、相手方に送信する対象の画像を読み取って電子化する。画像処理回路20cは、スキャナ20fによって電子化された画像のデータをFAXプロトコルに準拠したフォーマットに変換したり画像を拡大しまたは縮小したりする処理を行う。
FAXモデム20gは、ユーザが指定したFAX番号にダイアルすることによってFAX中継装置1または他のFAX端末2に接続し、画像処理回路20cによる処理が施された画像のデータをFAXプロトコルに基づいて接続先に送信する処理を行う。以下、FAX端末2同士がFAXプロトコルに基づいてやり取りする画像のデータを「画像データFG」と記載する。また、FAXモデム20gは、相手方から掛かってきた電話(呼)があった場合に、当該相手方から画像データFGを受信する処理を行う。
プリンタ20hは、相手方から受信した画像データFGに基づいて用紙に画像を印刷する処理を行う。
操作ボタン20dは、画像データFGを送信する相手のFAX番号などをユーザが指定するための入力装置である。液晶パネル20eは、ユーザが指定したFAX番号などを表示するための表示装置である。つまり、操作ボタン20dおよび液晶パネル20eは、ユーザインタフェースの役割を果たしている。
ICタグリーダ20jは、IC(Integrated Circuit)タグに記録されているデータを読み取る装置である。ICタグは、RFID(Radio Frequency Identification)タグまたは無線タグなどと呼ばれることもある。ICタグリーダ20jの使用方法については、後に説明する。
パーソナルコンピュータ3は、電子メールの送受信を行う機能を有する、従来のパーソナルコンピュータである。携帯電話端末4も同様に、電子メールの送受信を行う機能を有する従来の携帯電話端末である。FAX中継サービスの提供を受ける者は、自分の電子メールアドレス宛ての電子メールを受信できるように設定したパーソナルコンピュータ3または携帯電話端末4を持っている。
図6は個人情報データベース13の例を示す図、図7は会員宛先データベース14の例を示す図、図8は転送対象データベース15の例を示す図、図9は確認用画面HG1の例を示す図、図10は中継完了通知画面HG2の例を示す図である。
次に、A社、B社、…などの複数の会社がFAX中継サービスに加入している場合を例に、図3に示すFAX中継装置1の各部および図5に示すFAX端末2の各部の処理の内容などについて詳細に説明する。以下、FAX中継サービスに加入している会社を「加入会社」と記載する。
加入会社の各部署には、FAX端末2が設置されており、各FAX端末2にはFAX番号が与えられている。以下、説明の簡単のため、1つの部署に1台のFAX端末2が設置されており、かつ、1台のFAX端末2にユニークなFAX番号が与えられているものとする。
各加入会社の社員には、ICタグが埋め込まれたカードが1枚ずつ配付されている。ICタグには、RFIDが記録されている。RFIDの一部分には、その社員を他の社員と識別するための社員IDが含まれている。なお、後に説明する図6および図8では、説明の簡単のため、RFIDとして安易なコードを用いている例を示している。しかし、実際にFAX中継装置1を運用する際は、RFIDとして、人間が識別できない程度に長くかつ不規則なコードを用いるのが望ましい。また、カードには、RFIDを印刷したりペンで書いたりしないようにする。また、本実施形態における社員IDは、従来の従業員番号とは異にしておいてもよい。
図3において、個人情報データベース13は、加入会社ごとに設けられており、各社に勤める社員の個人情報KJが格納されている。例えば、A社の個人情報データベース13Aには、図6に示すように、A社に勤める社員ごとの個人情報KJが格納されている。個人情報KJには、その個人情報KJに係る社員の社員ID、氏名、RFID、会社の識別情報である会社コード、所属している部署の名称(職属名)、その部署の識別情報である所属コード、および電子メールアドレスなどに関する情報が含まれている。同様に、B社の個人情報データベース13B、13C、…には、それぞれ、B社、C社、…に勤める社員ごとの個人情報KJが格納されている。
会員宛先データベース14には、図7に示すように、加入会社の部署(職属)ごとのFAX番号を示す情報が格納されている。
個人情報データベース13および会員宛先データベース14に格納されている各情報は、FAX中継装置1の管理者がパーソナルコンピュータなどを操作することによって変更され、削除され、または新たに登録される。
転送対象データベース15も、個人情報データベース13と同様に、加入会社ごとに設けられている。転送対象データベース15には、その転送対象データベース15に係る加入会社のFAX端末2と他の加入会社のFAX端末2との間でやり取りされる画像データFGおよびそれに関連する情報からなる転送対象情報TJを一時的に保存される。
例えば、A社の転送対象データベース15Aには、図8に示すように、A社のFAX端末2が他の加入会社のFAX端末2との間で行う1回のFAX通信ごとに、1つの転送対象情報TJが格納される。
転送対象情報TJにおいて、「管理ID」は、転送対象情報TJ同士を識別するための管理上の識別情報である。「通信方向フラグ」は、そのFAX通信が、A社のFAX端末2から他社のFAX端末2への画像データFGの送信に係るものであるか、他社のFAX端末2からA社のFAX端末2への画像データFGの送信に係るものであるか、を示す。つまり、通信の方向を示す。本実施形態では、通信方向フラグは、前者の場合は「0」を示し、後者の場合は「1」を示すものとする。
「送信先ID」は、そのFAX通信における画像データFGの送信先(宛先)である社員の社員IDを示す、「送信元ID」は、送信元である社員の社員IDを示す。「送信日時」は、その画像データFGが送信元である社員のFAX端末2から送信された日時を示し、「完了日時」は、その画像データFGが送信先の社員のFAX端末2によって受信された日時を示す。「課金情報」は、そのFAX通信に掛かった費用を示す。「件名」は、その画像データFGに記される文書の件名を示す。
図5において、FAX端末2の対象データ送信処理部201は、FAX中継サービスを利用して相手方に送りたい画像データFGを、中継のためにFAX中継装置1に送信する処理を行う。係る処理は、例えば次のように行われる。
加入会社の社員すなわちユーザが操作ボタン20dを操作して所定のコマンドを入力すると、対象データ送信処理部201は、液晶パネル20eにメッセージを表示し、所定の作業を行うようにユーザに対して求める。
ユーザは、メッセージに従って、次の作業を行う。ICタグリーダ20jに自分のカードをかざして社員IDを読み取らせる。送信相手である社員の会社名、職属名、および氏名を指定する。さらに、従来のFAX端末を操作する場合と同様に、送信対象の画像が記載されている原稿をFAX端末2のスキャナ20fに読み取らせる。
これらの操作によって、FAX端末2に、画像データFG、送信先である社員の会社名、職属名、および氏名を示す送信先情報SJa、および送信者の社員IDを示す送信元情報SJbが入力される。
そして、対象データ送信処理部201は、FAX中継装置1のFAX番号にダイアルしてFAX中継装置1との接続を確立し、入力された画像データFGがFAXプロトコルに基づいて送信されるようにFAXモデム10fを制御する。さらに、画像データFGの送信処理と前後して、FAX中継装置1との間で予め決めておいたタイミングでかつ所定のフォーマットを用いて、送信先情報SJaおよび送信元情報SJbがFAX中継装置1に送信されるように制御する。
図3において、FAX中継装置1の対象画像データ受付部101は、FAX端末2から発信(送信)された画像データFG、送信先情報SJa、および送信元情報SJbを受け付けるための処理を次のように行う。
そのFAX端末2の属する会社つまり送信元である加入会社に対応する転送対象データベース15(図8参照)に新規の転送対象情報TJを生成する。その転送対象情報TJの「管理ID」には、新規のIDを発行し格納する。「通信方向フラグ」には、「0」を格納しておく。「画像データ」には、受信した画像データFGを格納する。
「送信元ID」には、受信した送信元情報SJbに示される社員IDを格納する。「送信先ID」には、受信した送信先情報SJaに示される送信先に係る社員IDを格納する。これは、その送信先情報SJaに示される加入会社の個人情報データベース13の中から、その送信先情報SJaに示される職属名および氏名を示す個人情報KJを検索することによって分かる。つまり、このようにして検索した個人情報KJに示される社員IDが、送信先に係る社員IDである。「送信日時」には、FAX中継装置1と送信元のFAX端末2との間で今回の通信を開始した日時(例えば、両装置が接続を確立した日時)を格納する。「完了日時」および「課金情報」は、この時点では空欄にしておく。
「件名」には、例えば画像データFGに係る画像の中の所定の領域の文字画像に対しての文字認識処理を施すことによって得られる文字列のデータを格納する。文字認識処理が上手くできない場合は、空欄にしておいても構わない。
送信者適格判別部102は、FAX端末2から送信されて来た画像データFGの送信元のユーザ(社員)に、送信者としての権利があるか否かつまり送信者として適格であるか否かを、その画像データFGとともに受信した送信元情報SJbに基づいて判別する。具体的には、その送信元情報SJbに示される社員IDが、そのFAX端末2の属する加入会社の個人情報データベース13に格納されているいずれかの個人情報KJに示されている場合は送信者として適格であると判別し、いずれの個人情報KJにも示されていない場合は適格でないと判別する。
送信者適格判別部102による判別の結果、適格でないと判別された場合は、今回の転送対象情報TJを転送対象データベース15から削除し、その画像データFGを転送するための処理を中止する。なお、先に送信者適格判別部102による判別処理を行い、送信者として適格であると判別できた場合に転送対象情報TJを転送対象データベース15に登録する処理を行うようにしてもよい。
送信実行可否確認部103は、対象画像データ受付部101によって受け付けられた画像データFGを送信先に送信する処理を実行してもよいか否かを送信元に対して確認するための処理を行う。係る処理は、例えば次のような手順で行われる。
今回の送信先で使用されるFAX端末2のFAX番号、送信先の会社名、職属名、および氏名、件名、および送信日時を示す送信確認情報SKと画像データFGとを、送信元である社員の電子メールアドレスに宛てて、電子メールによって送信する。なお、送信確認情報SKの内容は会員宛先データベース14およびその画像データFGに係る転送対象情報TJより得られる。また、電子メールアドレスは、その社員の個人情報KJを参照すれば分かる。以下、同様である。
すると、その社員のパーソナルコンピュータ3または携帯電話端末4の表示部には、その送信確認情報SKの内容を示す、図9のような確認用画面HG1が表示される。
ここで、社員は、送信対象および送信先などに誤りがないかどうかをチェックする作業を行う。送信対象を画像でチェックしたい場合は、画像ボタンBN13を押す。すると、パーソナルコンピュータ3または携帯電話端末4は、送信確認情報SKに含まれる画像データFGに基づいて送信対象の画像を領域RY1に表示させる。または、社員は、送信対象を音声でチェックしたい場合は、音声ボタンBN14を押す。すると、パーソナルコンピュータ3または携帯電話端末4は、送信確認情報SKに含まれる画像データFGに対して文字認識処理を施すことによって、画像データFGに示される文字列のデータ(テキストデータ)を取得し、これを音声合成処理によって音声で出力する(読み上げる)。また、送信先に関する情報も読み上げる。そして、社員は、送信対象および送信先などに誤りがないことが分かったら、OKボタンBN11を押すことによって、送信の許可をFAX中継装置1に対して与える。誤りがあることが分かった場合は、キャンセルボタンBN12を押し、送信の中止をFAX中継装置1に対して求める。
パーソナルコンピュータ3または携帯電話端末4は、OKボタンBN11が押された場合は、その送信確認情報SKに係る画像データFGの送信の実行を許可する旨を示す送信許可情報SGをFAX中継装置1に送信する。一方、キャンセルボタンBN12が押された場合は、その送信確認情報SKに係る画像データFGの送信を中止するように求める送信中止情報SCをFAX中継装置1に送信する。
このようにして、送信実行可否確認部103は、対象画像データ受付部101によって受け付けられた画像データFGを送信先に送信する処理を実行してもよいか否かを確認する。そして、その画像データFGについて送信許可情報SGが得られた場合は、次に説明する対象データ移動処理部104以降の処理が実行される。一方、送信中止情報SCが得られた場合は、その画像データFGに係る転送対象情報TJを転送対象データベース15から削除し、その画像データFGの転送の処理を中止する。
対象データ移動処理部104は、送信の実行の許可が得られた画像データFGに係る転送対象情報TJを、現在の格納場所である転送対象データベース15から、その送信先である社員の加入会社の転送対象データベース15に移動させる。例えば、送信先がB社の社員である場合は、転送対象データベース15Bに移動させる。このとき、その転送対象情報TJの通信方向フラグを、「0」から「1」に書き換えておく。
対象データ蓄積通知部121は、転送対象情報TJが移動したときに、その転送対象情報TJに示される送信先IDに係る社員に対して、その社員宛ての新たな画像データFGが届きFAX中継装置1に蓄積された旨を通知する。具体的には、その旨を示す電子メールEMAをその社員の電子メールアドレスに宛てて送信する。
その電子メールを受け取った社員は、自分の職属(部署)のFAX端末2を次のように操作し、FAX中継装置1に蓄積された画像データFGを受信することができる。すなわち、その社員は、そのFAX端末2の操作ボタン20dの中の所定のボタンを押した後、自分のカードをICタグリーダ20jにかざして社員ID(RFID)を読み取らせる。
すると、図5において、蓄積データ要求部202は、ICタグリーダ20jが読み取った社員IDを示す蓄積データ要求情報RJをFAX中継装置1に送信することによって、その社員宛ての画像データFGを要求する。
図3において、FAX中継装置1の配信要求受付部122は、FAX端末2からの蓄積データ要求情報RJを受け付ける。受信者適格判別部123は、画像データFGを要求したその社員が、その画像データFGの受信者として適格であるか否かを次のように判別する。配信要求受付部122によって受け付けられた蓄積データ要求情報RJに示される社員IDが、そのFAX端末2の属する会社つまりその社員の会社の個人情報データベース13の中のいずれかの個人情報KJに示されるか否かをチェックする。そして、その社員IDが示されている場合は、受信者として適格であると判別する。示されていない場合は、適格でないと判別する。
対象データ配信部124は、画像データFGの要求元(つまり、蓄積データ要求情報RJの送信元)の社員が受信者として適格であると受信者適格判別部123によって判別された場合に、その画像データFGをその社員のFAX端末2に送信(配信)する処理を、例えば次のように行う。
その社員の加入会社の転送対象データベース15の中から、その社員の社員ID(つまり、蓄積データ要求情報RJに示される社員ID)を示す転送対象情報TJを検索する。その転送対象情報TJに含まれる画像データFGを呼び出す。そして、その画像データFGを従来通りFAXプロトコルによって、その社員のFAX端末2に送信する。FAX番号は、会員宛先データベース14を参照すれば分かる。
送信後、その転送対象情報TJの完了日時に、その画像データFGを送信した日時を書き込んでおく。さらに、課金情報に、今回の画像データFGの転送のための一連の処理に掛かった費用を書き込んでおく。なお、係る費用は、予め決めておいた規則に基づいて産出すればよい。
図5において、FAX端末2の受信完了通知部203は、FAX中継装置1から画像データFGが受信されると、その旨を示す受信完了情報CJをFAX中継装置1に送信する。
図3において、FAX中継装置1の中継処理完了通知部125は、受信完了情報CJが受信されると、その受信完了情報CJに係る画像データFGの送信元である社員の電子メールアドレスに対して、今回の送信先の社員のFAX端末2のFAX番号、送信先の会社名、職属名、および氏名、件名、送信日時、完了日時、および課金情報などを示す中継完了情報CKと画像データFGとを、電子メールに添付して送信する。
すると、その社員のパーソナルコンピュータ3または携帯電話端末4の表示部には、その中継完了情報CKの内容および送信対象であった画像を示す、図10のような中継完了通知画面HG2が表示される。
図11は中継の対象の画像データFGを受け付ける際の処理の流れの例を説明するフローチャート、図12は中継の対象の画像データFGを配信する際の処理の流れの例を説明するフローチャートである。
次に、FAX中継装置1の全体的な処理の手順について、A社の社員がFAX中継サービスを利用してB社の社員にFAX送信を行う場合を例に、フローチャートを参照して説明する。
A社の社員がFAX中継サービスを利用してB社の社員に対して画像データFGを送信する操作をFAX端末2に対して行うと、その画像データFGが宛先の社員IDおよび送信元の社員IDを示す情報(送信先情報SJaおよび送信元情報SJb)とともにFAX中継装置1に送信される。
図11において、FAX中継装置1は、これらの画像データFGなどを受信すると(#11)、転送対象情報TJを生成してA社の転送対象データベース15A(図6参照)に格納するとともに(#12)、送信者の適格性を判別する(#13)。
適格であることが判別できたら(#14でYes)、送信者であるA社の社員に対して、今回の送信対象の画像データFGおよび送信先などを電子メールで提示することによって、送信の実行を行ってもよいか否かの確認を求める(#15)。
送信の実行の許可が得られたら(#16でYes)、転送対象情報TJをA社の転送対象データベース15AからB社の転送対象データベース15Bに移動させる(#17)。そして、送信先であるB社の社員に対して、その社員宛ての画像データFGがFAX中継装置1に届いている旨を通知する(#18)。
一方、その画像データFGの送信元である社員に送信者としての適格がない場合(#14でNo)または送信の実行の許可が得られなかった場合は(#16でNo)、その画像データFGの中継の処理を中止する(#19)。
B社の社員は、画像データFGが届いている旨の通知を受け取ると、自分の職属のFAX端末2を操作し、その画像データFGを要求する。このとき、その社員の社員IDがICタグリーダ20jによって読み取られ、FAX中継装置1に送信される。
図12において、FAX中継装置1は、画像データFGの要求を受け付けると(#21)、その社員が受信者として適格であるか否かを判別し(#22)、適格である場合は(#23でYes)、要求元の社員のFAX端末2にその画像データFGを送信する(#24)。
すると、従来通り、FAX端末2が画像データFGを受信し、用紙に書類の画像を印刷する。要求した社員は、これを受け取る。
その後、その画像データFGの受信を完了した旨の通知をFAX端末2から受け取ったら(#25でYes)、その画像データFGの送信元であるA社の社員に対して、その画像データFGが宛先つまりB社の社員に届けられた旨を通知する(#26)。
一方、受信者として適格でないと判別した場合は(#23でNo)、ステップ#21で受け付けた要求を拒否する。
本実施形態によると、FAX通信において従来よりも確実に正しい相手の手元に書類が届けられるようにすることができる。これにより、FAX通信の機密性が従来よりも向上する。
また、送信者に対して送信対象の画像を送信し誤りがないか否かをチェックさせる。そして、誤りがない場合に、相手先へ画像データを届けるための処理を再開する。よって、誤送信を防止することもできる。
本実施形態では、ICタグに社員IDを記録したが、人間の目によって何が記録されているのかを認識することができないのであれば、他の記録媒体に記録するようにしてもよい。例えば、磁気ストライプに記録してもよい。この場合は、ICタグリーダ20jの代わりに磁気リーダをFAX端末2に設けておけばよい。
同一の加入会社の中のFAX端末2、パーソナルコンピュータ3、および携帯電話端末4をイーサネット回線などで接続し、イントラネットを構成するようにしてもよい。
その他、FAX通信システム100、FAX中継装置1、FAX端末2の全体または各部の構成、処理内容、処理順序、データベースの内容などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
1 FAX中継装置(画像データ中継装置)
2 FAX端末(第一のFAX端末、第二のFAX端末)
101 対象画像データ受付部(画像データ受信手段)
103 送信実行確認部(送信実行確認手段)
122 配信要求受付部(ID受信手段、識別情報受信手段)
125 中継処理完了通知部(画像データ送信手段)
13 個人情報データベース(識別情報記憶手段、電子メールアドレス記憶手段)
2 FAX端末(第一のFAX端末、第二のFAX端末)
101 対象画像データ受付部(画像データ受信手段)
103 送信実行確認部(送信実行確認手段)
122 配信要求受付部(ID受信手段、識別情報受信手段)
125 中継処理完了通知部(画像データ送信手段)
13 個人情報データベース(識別情報記憶手段、電子メールアドレス記憶手段)
Claims (5)
- 送信先が指定された画像データを第一のFAX端末から受信する画像データ受信手段と、
第二のFAX端末から、ユーザが当該第二のFAX端末に対して入力した当該ユーザのIDを受信する、ID受信手段と、
前記ID受信手段によって受信された前記IDが、前記画像データ受信手段によって受信された前記画像データに対して指定された送信先に対応する場合に、当該画像データを、前記第二のFAX端末に送信する、画像データ送信手段と、
を有することを特徴とする画像データ中継装置。 - ユーザごとに、当該ユーザを人間が識別するための第一の識別情報と、当該ユーザに与えられている記録媒体に、人間の目では認識することができないように記録されている、第二の識別情報と、を対応付けて記憶する、識別情報記憶手段と、
送信先のユーザの前記第一の識別情報が指定された画像データを第一のFAX端末から受信する画像データ受信手段と、
ユーザが読取装置に前記記録媒体から読み取らせた前記第二の識別情報を第二のFAX端末から受信する、識別情報受信手段と、
前記識別情報受信手段によって受信された前記第二の識別情報が、前記画像データ受信手段によって受信された前記画像データに対して指定された前記第一の識別情報に対応する前記第二の識別情報と一致する場合に、当該画像データを、前記第二のFAX端末に送信する、画像データ送信手段と、
を有することを特徴とする画像データ中継装置。 - 各ユーザの電子メールアドレスを記憶する電子メールアドレス記憶手段と、
前記画像データ受信手段によって前記画像データが受信された場合に、当該画像データと当該画像データに対して指定された当該第一の識別情報とを当該画像データの送信元のユーザの前記電子メールアドレスに宛てて送信し、当該画像データを送信してもよいか否かの回答を受信することによって、当該画像データを送信してもよいか否かを確認する、送信実行確認手段と、を有し、
前記画像データ送信手段は、前記画像データを送信してもよい旨の回答が前記送信実行確認手段によって得られた場合に、当該画像データを送信する、
請求項2記載の画像データ中継装置。 - 送信先が指定された画像データを第一のFAX端末から受信し、
第二のFAX端末から、ユーザが当該第二のFAX端末に対して入力した当該ユーザのIDを受信し、
受信した前記IDが、受信した前記画像データに対して指定された送信先に対応する場合に、当該画像データを前記第二のFAX端末に送信する、
ことを特徴とする画像データ中継方法。 - 複数台のFAX端末同士でやり取りされるデータを中継するコンピュータに用いられるコンピュータプログラムであって、
送信先が指定された画像データを第一のFAX端末から受信する処理と、
第二のFAX端末から、ユーザが当該第二のFAX端末に対して入力した当該ユーザのIDを受信する処理と、
受信した前記IDが、受信した前記画像データに対して指定された送信先に対応する場合に、当該画像データを前記第二のFAX端末に送信する処理と、
をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006044563A JP2007228102A (ja) | 2006-02-21 | 2006-02-21 | 画像データ中継装置、画像データ中継方法、およびコンピュータプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006044563A JP2007228102A (ja) | 2006-02-21 | 2006-02-21 | 画像データ中継装置、画像データ中継方法、およびコンピュータプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007228102A true JP2007228102A (ja) | 2007-09-06 |
Family
ID=38549490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006044563A Withdrawn JP2007228102A (ja) | 2006-02-21 | 2006-02-21 | 画像データ中継装置、画像データ中継方法、およびコンピュータプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007228102A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2271086A1 (en) | 2006-09-29 | 2011-01-05 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Projection-type image display device and projection-type image display system |
-
2006
- 2006-02-21 JP JP2006044563A patent/JP2007228102A/ja not_active Withdrawn
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