JP2007227749A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 R、G、B各々異なる波長の光であっても、発生されたキャリアを高い効率で光電変換することができる半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 p型基板1の所定領域にn型ウェル2を形成して、p型基板1とn型ウェル2との接合界面に生成される空乏層により、入射された光の光電変換を行う半導体装置において、光電変換を行う光の波長に応じて、n型ウェル2の底部側に生成される空乏層K1の範囲が該波長の光の侵入深さの範囲内となる深さに、n型ウェル2の底部側の接合界面J1を設け、n型ウェル2の底部側に生成される空乏層K1の深さより深く、かつ、n型ウェル2の側方に生成される空乏層K2、K3の幅より大きいトレンチ22を、n型ウェル2の側方の接合界面J2、J3を削除するように設け、トレンチ22に絶縁層21を埋め込む。
【選択図】図5

Description

本発明は、イメージセンサに用いられる半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。
イメージセンサは、例えば、1つのフォトダイオードを有するセルを、平面上に複数整列配置したものであり、通常、カラーフィルタやプリズムに入射光を入射して、赤色域(R域)、緑色域(G域)、青色域(B域)各々の波長の光に分光し、分光した光を同じ構造のセルに各々入射することにより、R、G、B各々の波長の光の入射強度を検出している。又、タイムシェアによりR、G、B各々の波長の光を同一セルに入射し、そのタイムシェア毎に、R、G、B各々の波長の光の入射強度を検出するものもある。
特開平04−099066号公報 特開平07−038136号公報 特開2004−040126号公報
図1に一般的なイメージセンサの1つのセルの構成を示す。
図1に示すように、イメージセンサの1つのセル(1つのフォトダイオード)は、P型基板1の所定領域に形成されたN型ウェル2と、素子間分離のため、N型ウェル2の上部周縁にLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法により形成されたフィールド酸化膜3と、N型ウェル2と電気的接続を取るための高濃度N型領域4と、フィールド酸化膜3の上層に形成された層間絶縁膜5と、層間絶縁膜5を貫通して形成され、高濃度N型領域4と接続される配線6と、層間絶縁膜5、配線6の上層に形成され、素子を保護する保護膜7を有するものである。なお、上記特許文献1のように、1つのセルの周囲をトレンチ絶縁層により、素子分離するものもある。上記構成のセルにおいては、P型基板1とN型ウェル2との接合界面J1〜J3の近傍に空乏層K1〜K3が生成されており、入射光9が入射された際、素子内部で吸収された光によりキャリア10(電子−正孔対)が発生し、主に空乏層K1〜K3で発生したキャリア10が、各々P型領域、N型領域へ移動することで電流が生じて、光電変換が行われることになる。
上述したように、光電変換には、主に空乏層K1〜K3で発生したキャリア10が作用しており、光電変換の効率は、空乏層K1〜K3で発生したキャリア10の量に左右される。従って、光電変換の効率を上げるには、キャリア10が多く発生する領域の近傍に、空乏層K1〜K3、即ち、接合界面J1〜J3を配置することが望ましい。
一般的に、P型基板1を構成するシリコン等の材料に対して、光が侵入する深さには限界があり、又、光の波長によって、その侵入深さは変化する。ところが、従来のイメージセンサにおいては、同一構造のセルを用いて、つまり、拡散深さが同一のN型ウェル2を用いて、R、G、B各々異なる波長の光を検出しているため、R、G、B各々異なる波長の光に対して、必ずしも、最適な位置に接合界面J1が配置されていなかった。その結果、R、G、B各々異なる波長の光により発生されたキャリアが、効率よく光電変換されていなかった。
なお、この点については、上記引用文献2において、光の波長に応じて、ウェル領域の拡散深さを変化させることが示されているが、空乏層の幅(接合界面に垂直な方向の長さを空乏層の幅と規定する。)のことまでは考慮されておらず、ウェル領域の拡散深さが、キャリアが多く発生する領域と合致しているとは限らず、光電変換の効率の点では改善の余地があった。
又、図1に示すように、P型基板1とN型ウェル2との接合界面J1〜J3は、光の入射面に平行な接合界面J1と垂直な接合界面J2、J3から構成される。従って、接合界面J2、J3が生成する空乏層K2、K3は、P型基板1の深さ方向に、入射光9と略平行に配置された領域となり、光電変換に大きく寄与する領域と、全く寄与しない領域、つまり、素子の感度に大きく寄与する領域と、全く寄与しない領域を有することとなる。電気回路的機能を考えると、空乏層K1〜K3は、キャパシタC1〜C3として機能するため、素子感度に寄与しない空乏層を有することは、余分な寄生容量を有することになり、光電変換する際に、出力電圧の低下を招く原因となる。これは、上記素子構造において、電圧と容量の関係(V=Q/C)を考慮すると、容量Cが増えた場合、出力電圧Vが低下することから明らかである。従って、出力電圧Vを増加させるには、即ち、光電効率を増加させ、素子感度を増加させるには、電荷Qを大きくするか、又は、容量Cを小さくすることが望ましい。
このように、従来の構造のセルでは、空乏層の幅まで考慮して、接合界面の深さ位置を配置しておらず、そのため、異なる波長の光により発生されたキャリアを光電変換する効率の点では改善の余地があった。加えて、余分な容量を有するため、光電変換されても、出力電圧を向上させることができないという問題もあった。
なお、寄生容量を低減するという点では、上記特許文献3には、ウェル自体の構造を工夫する等の方法が示されているが、いずれも、ウェルの側方に形成される空乏層K2、K3の容量C2、C3について着目したものではない。特に、光電変換を効率的に行うには、底部側の空乏層K1を所定の深さに配置することが望ましいが、このような場合、側方の空乏層K2、K3の領域が大きくなると共に、空乏層K2、K3の容量C2、C3も大きくなり、効率的な光電変換を行う上では、大きな障害となる。
特に、現在、デジタルカメラ等の普及に伴い、より高解像度のイメージセンサ、つまり、高画素数のイメージセンサが求められているが、全体の大きさを変更せず、高画素数とするには、1つのセル当たりの面積は小さくせざるを得ず、セル面積は小さくても、高い光電効率を有するものが求められている。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、R、G、B各々異なる波長の光であっても、発生されたキャリアを高い効率で光電変換することができる半導体装置及び半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る半導体装置は、
n型又はp型の何れか一方の半導体からなる基板の所定領域に、n型又はp型の何れか他方の半導体からなるウェル領域を形成して、前記基板と前記ウェル領域との接合界面近傍に生成される空乏層により、入射された光の光電変換を行う半導体装置において、
光電変換を行う光の波長に応じて、平面上に前記ウェル領域を各々配置すると共に、前記ウェル領域の底部側に生成される空乏層の範囲が該波長の光の侵入深さの範囲内となる深さに、前記ウェル領域の底部側の接合界面を各々設け、
前記ウェル領域の底部側に生成される空乏層の深さより深く、かつ、前記ウェル領域の側方側に生成される空乏層の幅より大きい溝を、前記ウェル領域の側方側の接合界面を削除するように設け、
前記溝に絶縁物を埋め込んだことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る半導体装置は、
上記第1の発明に記載の半導体装置において、
前記絶縁物を、酸化珪素又は低誘電率を有する珪素系絶縁化合物とすることを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る半導体装置は、
上記第1又は第2の発明に記載の半導体装置において、
前記光電変換を行う光の波長を、少なくとも、可視光の青、緑、赤の波長域とし、
前記基板をシリコンとする場合、可視光の青の波長域に対する前記ウェル領域の底部側の接合界面の深さを、0.3以上、0.5μm以下の範囲、望ましくは、0.4μmとし、可視光の緑の波長域に対する前記ウェル領域の底部側の接合界面の深さを、0.7以上、0.9μm以下の範囲、望ましくは、0.8μmとし、可視光の赤の波長域に対する前記ウェル領域の底部側の接合界面の深さを、2.3以上、2.5μm以下の範囲、望ましくは、2.4μmとすることを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係る半導体装置の製造方法は、
入射された光の光電変換を行う半導体装置の製造方法であって、
n型又はp型の何れか一方の半導体からなる基板の所定領域に、n型又はp型の何れか他方の半導体からなるウェル領域を形成する際、光電変換を行う光の波長に応じて、平面上に前記ウェル領域を各々配置すると共に、前記ウェル領域の底部に生成される空乏層の範囲が該波長の光の侵入深さの範囲内となる深さに、前記ウェル領域の底部側の接合界面を各々配置し、
前記ウェル領域の底部側に生成される空乏層の深さより深く、かつ、前記ウェル領域の側方側に生成される空乏層の幅より大きい溝を、前記ウェル領域の側方側の接合界面を削除するように形成し、
前記溝に絶縁物を埋め込むことを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明に係る半導体装置の製造方法は、
上記第4の発明に記載の半導体装置において、
前記絶縁物を、酸化珪素又は低誘電率を有する珪素系絶縁化合物とすることを特徴とする。
上記課題を解決する第6の発明に係る半導体装置の製造方法は、
上記第4又は第5の発明に記載の半導体装置において、
前記光電変換を行う光の波長を、少なくとも、可視光の青、緑、赤の波長域とし、
前記基板をシリコンとする場合、可視光の青の波長域に対する前記ウェル領域の底部側の接合界面の深さを、0.3以上、0.5μm以下の範囲、望ましくは、0.4μmとし、可視光の緑の波長域に対する前記ウェル領域の底部側の接合界面の深さを、0.7以上、0.9μm以下の範囲、望ましくは、0.8μmとし、可視光の赤の波長域に対する前記ウェル領域の底部側の接合界面の深さを、2.3以上、2.5μm以下の範囲、望ましくは、2.4μmとすることを特徴とする。
本発明によれば、波長が異なる入射光に対して、最適な深さの接合界面を形成するので、ウェル領域の底部側の空乏層の位置も最適な位置となり、波長が異なる入射光であっても、発生したキャリアを高効率で光電変換することができる。加えて、ウェル領域の側方側の接合界面、つまり、ウェル領域の側方側の空乏層を排除するので、素子自体の寄生容量を低減することができ、出力電圧を増大させると共に、素子間の分離も行うことができ、リーク電流を低減させることもできる。その結果、素子感度を向上させることができる。
イメージセンサのセルを構成するウェル領域において、ウェル領域の側面側の接合界面が生成する空乏層は、必ずしも、光電変換の向上に寄与しているとは限らず、むしろ、その寄生容量のため、光電変換の際、出力電圧を低減させており、より効率よく光電変換を行うには、側面側の空乏層を排除して、余分な寄生容量を低減することが望ましい。そこで、本発明に係る半導体装置は、ウェル領域における側面側の空乏層に着目し、その空乏層を排除して、余分な寄生容量を低減させて、素子の出力電圧を向上させるのである。
又、詳細は後述するが、主に光電変換に寄与する、ウェル領域の底部側の空乏層の深さ位置は、波長の異なる光が発生したキャリアを高効率で光電変換できる所定の深さに配置することが望ましい。そこで、本発明に係る半導体装置は、更に、ウェル領域における底部側の空乏層の深さ位置に着目し、その空乏層の深さ位置を最適な位置とする、つまり、底部側の接合界面の配置位置を適切な位置とすることにより、波長が異なる光により発生されたキャリアを、高効率で光電変換するものである。
以下、図2〜図5を参照して、本発明に係る半導体装置の実施形態を説明する。
本実施例の半導体装置は、図2(a)に示すように、イメージセンサの1つのセル(1つのフォトダイオード)として、シリコン等からなるP型基板1の所定領域に形成されたN型ウェル2と、素子間分離のため形成された酸化膜等からなる絶縁層21と、N型ウェル2と電気的接続を取るための高濃度N型領域4と、絶縁層21、N型ウェル2の上層に形成された層間絶縁膜5と、層間絶縁膜5を貫通して形成され、高濃度N型領域4と接続される配線6と、層間絶縁膜5、配線6の上層に形成され、素子を保護する保護膜7を有する。なお、P型、N型は、上記組み合わせに限定されず、逆の構成としてもよい。
本実施例の半導体装置においては、絶縁層21が、N型ウェル2の側方を囲むように、N型ウェル2と直接隣接して配置されており、絶縁層21の底部の位置は、底部側の接合界面J1より深い位置に配置されている。又、この絶縁層21は、N型ウェル2の側方側において、P型基板1等のP型領域との接合界面を形成しないようにしている。上記構成により、N型ウェル2の側方における容量C2、C3が、図1に示した素子構造では、空乏層K2、K3であったものが、本実施例の素子では、絶縁層21の容量に置き換わることになる。
この絶縁層21の容量は、空乏層K2、K3の容量より小さいものであり、図2(b)に示すように、絶縁層21の幅Wが大きくなればなるほど小さくなる。従って、絶縁層21の幅Wを可能な限り大きくすれば、N型ウェル2の側方における容量C2、C3も可能な限り小さくすることができる。なお、絶縁層21の幅Wは、1セル当たりの大きさにより、その上限値が規定される。なお、埋め込み絶縁層の素材としては、絶縁物である酸化珪素膜でもよいが、容量低減を考慮すると、図2(b)に示すように、誘電率の低いLow−k素材(例えば、ポーラスSiO2、SiOC等の珪素系絶縁化合物)がより望ましい。Low−k素材を使用する場合、容量Cがより小さくなるため、同じ寄生容量とする場合、幅Wが小さくてもよく、セルの単位素子面積を小さくすることが可能となる。
ここで、空乏層の深さ位置、つまり、接合界面の深さ位置について、図3、図4を用いて説明する。
図3は、光の波長に対するシリコン基板の吸収係数の変化及び光の侵入深さを示すグラフである。図3では、左側の縦軸に吸収係数aをとり、右側の縦軸に光の侵入深さ(1/a)をとって示している。なお、光の強度は、深さxにおいて、e-axで減少し、吸収係数aの逆数(1/a)は、光の侵入深さを意味する。
図3からわかるように、Si基板に侵入する光の侵入深さ(1/a)は、常温(300k)時において、B光(中心波長0.45μm)は約1μm、G光(中心波長0.53μm)は約2μm、R光(中心波長0.7μm)は約6μmである。従って、空乏層K1の幅の範囲が光の侵入深さの範囲内となり、そして、光の強度の減少が67%程度となる深さを考慮すると、接合界面J1を形成する深さは、B光に対しては約0.4μm、G光に対しては約0.8μm、R光に対しては約2.4μmの位置となる。
以上のことから、接合界面J1を形成する際には、その深さ位置を、Bセルでは、0.3〜0.5μmの範囲、望ましくは、0.4μmに位置に、Gセルでは、0.7〜0.9μmの範囲、望ましくは、0.8μmに位置に、Rセルでは、2.1〜2.7μmの範囲、望ましくは、2.4μmに位置にすることが望ましい。このような位置に接合界面J1を形成することにより、光によるキャリアの発生場所の範囲と重なるように、接合界面J1を配置することになる。
従って、図2に示した半導体装置において、R、G、Bセル毎に接合界面J1の深さ位置が、上記の異なる深さに配置されており、異なる波長の光が発生したキャリアが高効率で光電変換できることになる。
次に、各波長の光に対して、接合界面J1を所定の深さ位置に形成する製造方法について、図4を用いて説明を行う。なお、図4においては、説明を簡単にするため、各R、G、Bセルに対応するN型ウェルを符号2B、2G、2Rで表し、例えば、絶縁層21等の他の構成は省略する。
本実施例においては、異なる波長の光に対して、接合界面J1を所定の深さ位置に形成するため、各R、G、Bセルに対応して、所定量、所定種のイオンを注入し、拡散及び活性化を行うことにより、異なる最適な接合深さを有するN型ウェル2B、2G、2Rを、各々形成している。なお、本実施例の場合、一例として、N型ウェル2B、2G、2Rの順序、つまり、拡散深さが浅い方から深い方への順序で形成しているが、逆に、N型ウェル2R、2G、2Bの順序、つまり、拡散深さが深い方から浅い方への順序で行っても構わない。
最初に、N型ウェル2Bを形成する領域以外にイオンが注入されないように、他の領域のP型基板1の表面をレジスト11でマスクした後、N型ウェル2Bを形成する領域に、所定量、所定種のイオン12を注入し、拡散及び活性化を行う(図4(a)参照)。
次に、レジスト11を除去した後、N型ウェル2Gを形成する領域以外にイオンが注入されないように、他の領域のP型基板1の表面をレジスト13でマスクした後、N型ウェル2Gを形成する領域に、所定量、所定種のイオン12を注入し、拡散及び活性化を行う(図4(b)参照)。
次に、レジスト13を除去した後、N型ウェル2Rを形成する領域以外にイオンが注入されないように、他の領域のP型基板1の表面をレジスト15でマスクした後、N型ウェル2Rを形成する領域に、所定量、所定種のイオン12を注入し、拡散及び活性化を行う(図4(c)参照)。
最後に、レジスト13を削除すると、図4(d)に示すように、各RGBセルに応じて、各接合界面JB、JG、JRが所定の深さ位置に形成されることになり、各波長の侵入深さ限度より浅い位置に各空乏層KB、KG、KRが配置されることになる。そして、図4(e)に示すように、これら素子部の表面に、層間絶縁膜5、保護膜7等を形成すると共に、電極、配線等を形成して、各空乏層KB、KG、KRの深さ位置が各々異なるRGBセルを有するイメージセンサとなる。
なお、N型ウェル2のプロセス条件について説明をすると、N型ウェル2は、シリコンのP型基板1に、リン(P)がイオン注入されて形成されたものであり、注入量としては、2×1012/cm2である。例えば、N型ウェル2の深さを1μmとする場合、N型ウェル2における不純物濃度は、2×1016/cm3となり、N型ウェル2の深さを2μmとする場合、N型ウェル2における不純物濃度は、1×1016/cm3となる。
続いて、N型ウェル2の形成後の本実施例の半導体装置の製造方法を、図5を用いて説明する。
図5(a)に示すように、最初に、P型基板1の所定領域に、所定量、所定種のイオンを注入し、拡散及び活性化することにより、N型ウェル2を形成する。このとき、図4で説明したように、N型ウェル2の底部側の接合界面J1の深さ位置を、RGB各セルに応じて適切な深さ位置とする。そして、N型ウェル2の領域内に高濃度N領域4を形成する。この高濃度N型領域4は、N型ウェル2の領域の一部に更に高濃度のイオンを注入することにより形成されている。
図5(a)の状態では、図1と同様に、N型ウェルの側方には、P型基板1との接合界面J2、J3(空乏層K2、K3)が存在している。そこで、本実施例においては、N型ウェルの側方に空乏層K2、K3が生成されないようにするため、図5(b)、(c)に示すように、N型ウェルの側方の接合界面J2、J3(空乏層K2、K3)が存在する位置にトレンチ溝22を形成して、接合界面J2、J3(空乏層K2、K3)を排除している。更に、そのトレンチ溝22の内部に絶縁層21を形成して、素子間分離を行うようにしている。このとき、素子間分離を確実に行うため、接合界面J1より深い位置までトレンチ溝22を形成して、絶縁層21を埋め込むことが望ましい。
なお、この絶縁層21及びトレンチ溝22の幅Wは、少なくとも、接合界面J2、J3が生成する空乏層K2、K3の幅より広くする必要がある。通常、空乏層の幅は、PN接合の濃度に依存し、ゼロバイアスのとき、高濃度の不純物同士が階段接合している場合は1μm程度、低濃度の不純物同士が階段接合している場合は1.5μm程度となる。従って、絶縁層21及びトレンチ溝22の幅Wは、少なくとも1μm、望ましくは、1.5μm以上とすればよい。更に、絶縁層21及びトレンチ溝22の深さDは、N型ウェル2の接合界面J1の深さ位置、例えば、R光に対する深さ位置である2.4μmを考慮し、生成される空乏層の幅1.5μmをこの深さ位置に追加し、更に余裕を取るための深さを追加して、4.5μm程度が望ましい。
そして、図5(d)に示すように、これらの素子部の表面に、層間絶縁膜5、配線6、保護膜7等を形成する。そして、これらの素子を、アレイとして平面上に整列配置することにより、イメージセンサを構成する各RGBセルを形成する。なお、本発明の半導体装置の場合、入射光を各波長R、G、Bに分光する分光部材(例えば、カラーフィルタ等)を、各セルの上方に必ずしも設ける必要はなく、省略してもよい。
このような構成を有するセルにおいては、光の波長に応じた位置にウェル領域の底部側の接合界面が形成されているので、入射光が入射された際には、異なる深さ位置の接合界面近傍に生成された空乏層に、より多くのキャリアが発生し、より多くのキャリアが光電変換されることになる。加えて、光電変換する際、余分な寄生容量が無いため、出力電圧を向上させることができる。その結果、入射光に対して、高効率の光電変換を達成することが可能となり、検出感度を向上させることができる。
イメージセンサの1つのセルの構成を示す図である。 本発明に係る半導体装置の一例を説明する構造図である。 Si基板への光の侵入深さを示すグラフである。 図2に示した半導体装置におけるウェル構造の製造方法を説明する図である。 図2に示した半導体装置の製造方法を説明する図である。
符号の説明
1 P型基板
2、2B、2G、2R N型ウェル
3 フィールド酸化膜
4 高濃度N領域
5 層間絶縁膜
6 配線
7 保護膜
9 入射光
10 キャリア
11、13、15 レジスト
12 イオン
21 絶縁層
22 トレンチ
1、C2、C3 容量
1、J2、J3、JB、JG、JR 接合界面
1、K2、K3、KB、KG、KR 空乏層

Claims (6)

  1. n型又はp型の何れか一方の半導体からなる基板の所定領域に、n型又はp型の何れか他方の半導体からなるウェル領域を形成して、前記基板と前記ウェル領域との接合界面近傍に生成される空乏層により、入射された光の光電変換を行う半導体装置において、
    光電変換を行う光の波長に応じて、平面上に前記ウェル領域を各々配置すると共に、前記ウェル領域の底部側に生成される空乏層の範囲が該波長の光の侵入深さの範囲内となる深さに、前記ウェル領域の底部側の接合界面を各々設け、
    前記ウェル領域の底部側に生成される空乏層の深さより深く、かつ、前記ウェル領域の側方側に生成される空乏層の幅より大きい溝を、前記ウェル領域の側方側の接合界面を削除するように設け、
    前記溝に絶縁物を埋め込んだことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記絶縁物を、酸化珪素又は低誘電率を有する珪素系絶縁化合物とすることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記光電変換を行う光の波長を、少なくとも、可視光の青、緑、赤の波長域とし、
    前記基板をシリコンとする場合、可視光の青の波長域に対する前記ウェル領域の底部側の接合界面の深さを、0.3以上、0.5μm以下の範囲、望ましくは、0.4μmとし、可視光の緑の波長域に対する前記ウェル領域の底部側の接合界面の深さを、0.7以上、0.9μm以下の範囲、望ましくは、0.8μmとし、可視光の赤の波長域に対する前記ウェル領域の底部側の接合界面の深さを、2.3以上、2.5μm以下の範囲、望ましくは、2.4μmとすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  4. 入射された光の光電変換を行う半導体装置の製造方法であって、
    n型又はp型の何れか一方の半導体からなる基板の所定領域に、n型又はp型の何れか他方の半導体からなるウェル領域を形成する際、光電変換を行う光の波長に応じて、平面上に前記ウェル領域を各々配置すると共に、前記ウェル領域の底部に生成される空乏層の範囲が該波長の光の侵入深さの範囲内となる深さに、前記ウェル領域の底部側の接合界面を各々配置し、
    前記ウェル領域の底部側に生成される空乏層の深さより深く、かつ、前記ウェル領域の側方側に生成される空乏層の幅より大きい溝を、前記ウェル領域の側方側の接合界面を削除するように形成し、
    前記溝に絶縁物を埋め込むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記絶縁物を、酸化珪素又は低誘電率を有する珪素系絶縁化合物とすることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記光電変換を行う光の波長を、少なくとも、可視光の青、緑、赤の波長域とし、
    前記基板をシリコンとする場合、可視光の青の波長域に対する前記ウェル領域の底部側の接合界面の深さを、0.3以上、0.5μm以下の範囲、望ましくは、0.4μmとし、可視光の緑の波長域に対する前記ウェル領域の底部側の接合界面の深さを、0.7以上、0.9μm以下の範囲、望ましくは、0.8μmとし、可視光の赤の波長域に対する前記ウェル領域の底部側の接合界面の深さを、2.3以上、2.5μm以下の範囲、望ましくは、2.4μmとすることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
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