JP2007227219A - 非水電解質二次電池用負極板およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 SiOやSnOのリチウムを吸蔵しうる酸化物の大きな不可逆容量分を減らし、サイクル特性が良好で、かつアルカリ金属の層をつけた後も、低露点環境下で常に取り扱う必要のない非水電解質二次電池用負極板を提供する。
【解決手段】 集電体の片面または両面上に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の薄膜からなる層を有し、さらにその上に気体の進入を遮断するバリヤ機能を持つ薄膜であって、かつリチウムを吸蔵放出する活物質からなる薄膜の層を有する構成とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 集電体の片面または両面上に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の薄膜からなる層を有し、さらにその上に気体の進入を遮断するバリヤ機能を持つ薄膜であって、かつリチウムを吸蔵放出する活物質からなる薄膜の層を有する構成とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、非水電解質二次電池用負極板およびその製造方法に関し、特にその負極の構造に関するものである。
近年、パーソナルコンピュータ、携帯電話やPDAなどの情報電子機器やビデオカムコーダーやミニディスクプレーヤーなどのオーディオビジュアル電子機器の小型軽量化やコードレス化が急速に進んでいる。これら電子機器の駆動用電源として、高エネルギー密度を有する二次電池が要望されてきた。従来の二次電池である鉛蓄電池、ニッケルカドミウム蓄電池やニッケル水素蓄電池では到達し得なかった高エネルギー密度を有するリチウムイオン二次電池やリチウムイオンポリマー二次電池などがこれらの駆動用電源として多く用いられるようになってきた。
このリチウムイオン二次電池やリチウムイオンポリマー二次電池は、正極にリチウムに対する平均放電電位が3.5Vから4.0Vの範囲であるコバルト酸リチウム(LiCoO2)、ニッケル酸リチウム(LiNiO2)、マンガン酸リチウム(LiMn2O4)やこれら正極材料の1種以上の混合体やこれらの遷移金属を複数取り入れた固溶材料、例えばLiCoxNiyMnzO2あるいはLi(CoaNibMnc)2O4などをアルミニウム箔やチタン製やステンレススチール製ケースなどに導電剤のカーボンや結着剤などとともに塗着または圧縮成型され、用いられている。
電解液には上記のような3.5V〜4.0Vの高電位で放電する正極の酸化雰囲気に耐え、またリチウムに近い電位で充放電する負極の還元雰囲気に耐えるような電解液が選択される。現在では高い誘電率を持つエチレンカーボネート(EC)と鎖状カーボネート、例えば炭酸ジエチル(DEC)、炭酸ジメチル(DMC)、炭酸エチルメチル(EMC)などの低粘性溶媒の1種以上を組み合わせた溶媒に六フッ化燐酸リチウム(LiPF6)を溶解させたものを用いている。ポリマー電解質にはこれらの電解液を可塑剤として使用したリチウムイオン伝導性ゲル状ポリマー電解質などが使用されている。
負極にはリチウムを吸蔵・放出する炭素材料が用いられている。炭素材料には人造黒鉛、天然黒鉛、石炭・石油ピッチから造られるメソフェーズ焼成体、それらに酸素を含ませ焼成させた難黒鉛性炭素、元々酸素を持っているプラスチック焼成体からできる難黒鉛性炭素などが結着剤とともに銅箔集電体や鉄/ニッケル製の封口板もしくはケースに塗着または圧縮成型され、用いられている。一般的に黒鉛材料を用いた場合、難黒鉛炭素を用いた場合と比べ、リチウム放出する平均電位は約0.2Vと卑であるため、高い電圧と電圧平坦性を望まれる分野には黒鉛材料が負極として多く用いられている。
しかしながら、この黒鉛材料は単位体積当りの容量が838mAh/cm3と小さく、またこれ以上の容量増加は結晶構造的に望めない。一方高容量を示す負極材料としては、シリコン(Si)や錫(Sn)などのリチウムと金属間化合物を作る材料が有望である。ただこれらの材料はリチウムを吸蔵する時に結晶構造変化を起こし体積膨張する。そのために粒子の割れや集電体からの離脱等で充放電サイクル寿命が短いという課題をもつ。また、粒子の割れは電解液との反応を増長させ、被膜形成などで界面抵抗を増大させやはり充放電サイクル寿命を短くする原因となる。
また、一方、一酸化シリコン(SiO)や一酸化すずのような周期表13族、14族、15族元素の酸化物が負極活物質として検討されている。(例えば、特許文献1参照)
しかし、電極を作成する際には、いずれも、粒子状の一酸化シリコンや一酸化すずと結着剤とを少なくとも含む合剤を集電体上に塗着する方法を取っている。その場合、酸化ケイ素は充放電時の膨張収縮が大きいために上記のSiやSn、およびその金属間化合物を活物質に用いた場合と同様の課題を有していた。
しかし、電極を作成する際には、いずれも、粒子状の一酸化シリコンや一酸化すずと結着剤とを少なくとも含む合剤を集電体上に塗着する方法を取っている。その場合、酸化ケイ素は充放電時の膨張収縮が大きいために上記のSiやSn、およびその金属間化合物を活物質に用いた場合と同様の課題を有していた。
このような課題に対し、有機結着剤を使用しないSiOの薄膜を用いると良好なサイクル特性が得られることを我々は確認している。
しかし、SiOやSnOのような材料をリチウム電池の負極材料として使用すると、最初のリチウム吸蔵に大きな電気量を有し、これに要した容量の一部はその後の電気化学反応に使われない(不可逆容量)という課題が以前から問題になっていた。不可逆容量が大きいと、電池を設計する際に、初回だけに必要な容量の分、余分に正極材料を要する。そのため、単位体積当り、もしくは、単位重量当りの電池の容量は低くなってしまう。
この不可逆容量を低減するための方法として、炭素材の極板の一部にリチウム金属を貼り付けるという方法が提案されている。また、極板の最表面にリチウム金属薄膜をつけるという方法も広く利用されている。(例えば、特許文献2参照)
特開2001−220124号公報
特開平5−144472号公報
しかし、このような方法では、SiOやSnOのような不可逆容量の大きな材料の場合は、不可逆容量は確かに低減できるが、サイクル特性などはリチウムを貼り付けない場合と変わらなかった。また、極板の最表面にリチウム金属が露出する形になり、工程上常に低露点環境下で取りあつかわなければならないという問題があった。
本発明は、上記の課題を解決し、サイクル特性が良好で、かつアルカリ金属の層をつけた後も、低露点環境下で常に取り扱う必要のない負極を提供するものである。このような負極を用いることで、より高い容量密度を有した電池を作製することができる。
上記課題を解決するために本発明の非水電解質二次電池用負極板は、集電体の片面または両面上に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の薄膜からなる層を有し、さらにその上に気体の進入を遮断するバリヤ機能を持つ薄膜であって、かつリチウムを吸蔵放出する活物質からなる薄膜の層を有すことを特徴とするものである。
ここで、前記活物質が周期表13族、14族、15族元素の単体、化合物またはそれらの混合物を主体とすることが好ましく、その中でもシリコンまたはすずの単体、化合物またはそれらの混合物を主体とするのが、特に好ましい。
このようにすることで、電解液をいれ、電池にした場合に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属と酸化シリコン、酸化すずとの間で化学反応が起こる。たとえば、リチウムと酸化シリコンの場合、式1のような反応が起こると推察される。
2xLi + SiOx = xLi2O + Si (1)
アルカリ金属の量を適当にコントロールし、従来、不可逆容量とみなされていた分だけアルカリ金属またはアルカリ土類金属の層を設けておくと、アルカリ金属またはアルカリ土類金属はなくなり、酸化シリコンと反応する。反応終了後、充電を行うと、1サイクル目の充電量と放電量の差、(これを不可逆容量とみなす)はアルカリ金属層がない場合に比べて極端に少なくなる。
2xLi + SiOx = xLi2O + Si (1)
アルカリ金属の量を適当にコントロールし、従来、不可逆容量とみなされていた分だけアルカリ金属またはアルカリ土類金属の層を設けておくと、アルカリ金属またはアルカリ土類金属はなくなり、酸化シリコンと反応する。反応終了後、充電を行うと、1サイクル目の充電量と放電量の差、(これを不可逆容量とみなす)はアルカリ金属層がない場合に比べて極端に少なくなる。
以下サイクル維持率が向上する旨を説明する。
また、本特許のように極板の集電体上にアルカリ金属またはアルカリ土類金属を含ませることで、繰り返し充放電をした場合のサイクル維持率が向上する。
この理由として、一つには不可逆容量分を消費する方法に差があるためと発明者らは考えている。すなわち、従来のように最初の充電により電気化学的に不可逆容量分を処理するやり方とアルカリ金属またはアルカリ土類金属の層と接触させて、不可逆反応分を消費させる場合とでは、これら反応により、酸化シリコンや酸化すずの層は膨張するが、微小な視点での構造が従来法よりもこわれることなく、より緻密性を保っているのではないかと推察している。その結果、その後充放電を繰り返し、膨張収縮をくりかえしても、最初の構造の差により、サイクル特性にまで影響をおよぼしたのだと推察している。また極板の一部にアルカリ金属を貼り付けるような場合は、不可逆容量分を消費することはできるが、極板の場所により不可逆反応分の消費に差ができていると考えられる。つまり、貼り付けたリチウム金属の近くは不可逆反応分の消費が完全に進行するが、貼り付けた場所から離れたところでは、近くよりも不可逆反応分の消費がうまくされていないと考えられる。そのため各電極の場所により反応むらが存在し、その結果、リチウムと反応したことにより膨張がおこるが、膨張の程度も電極の場所により微妙に異なっていると考えられる。これがサイクル特性に悪影響をおよぼしていると考えられる。
また、もう一つの理由としては、(1)式の反応が起こった後、集電体上のアルカリ金属またはアルカリ土類金属の層は完全になくなるか、またはほとんどなくなってしまうが、このとき、同時に酸化シリコンおよび酸化すずの層は膨張していき、集電体との密着性は維持される。このときの集電体と酸化シリコンや酸化すずとの密着度合いが良好で、サイクルを繰り返しても集電体から離れることなく良好な特性が得られたとも考えられる。これは集電体上にアルカリ金属またはアルカリ土類金属の層を設けていることで得られる効果である。
また、本特許のような構成でアルカリ金属またはアルカリ土類金属を含ませることで、初充電時に充放電をした場合のガス発生量が低減する。
これについては、詳しくはわかっていないが、やはり不可逆容量分を消費する方法に差があるためと発明者らは考えている。
すなわち、従来のように最初の充電により電気化学的に不可逆容量分を処理するやり方で発生する負極表面でのガス量と、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の層と接触させて、時間をかけてゆっくり不可逆反応分を消費させたときに発生するガス量とで大きな差があった。この最初の不可逆容量を低減する際に発生するガス量の差が、初期の充放電時に発生するガス量の差となってあらわれているのである。
またサイクル特性の差と同じように、極板の一部にリチウム金属を貼り付ける場合は、膨張の程度も電極の場所により微妙にことなっており、その結果、初充電でのガス発生量が本特許での提案している方法よりも多くなってしまっている。
また実験の結果、本特許の目的を達成するには、リチウムのみならず、カリウムやナトリウムなどのアルカリ金属層やカルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、バリウムのアルカリ土類金属でもよいことがわかった。これらも電解液の存在下において、時間または場合によって適当な熱(加温)を与えることによって、例えば、酸化シリコンや酸化すずと反応し、酸化リチウムや酸化カリウム、酸化ナトリウムになると考えられる。このよ
うにリチウム以外のアルカリ金属またはアルカリ土類金属を使用しても、不可逆容量を抑制する効果があることがわかった。そして、これらリチウム以外のアルカリ金属またはアルカリ土類金属を用いて電池を構成しても、サイクル特性等の電池特性全般において悪影響を及ぼさないこともわかった。
うにリチウム以外のアルカリ金属またはアルカリ土類金属を使用しても、不可逆容量を抑制する効果があることがわかった。そして、これらリチウム以外のアルカリ金属またはアルカリ土類金属を用いて電池を構成しても、サイクル特性等の電池特性全般において悪影響を及ぼさないこともわかった。
また本特許のようにリチウムの層の上に気体の進入を遮断するバリヤ機能を持つ薄膜の層が存在する方が、極板を製造する上では非常に好ましい。
元来、アルカリ金属またはアルカリ土類金属は通常の空気中で不安定であり、空気中の水分などとすぐに反応して表面が水酸化物などで覆われてしまう。そのため、本特許のようにアルカリ金属またはアルカリ土類金属の層をつくったあとは、通常の空気中にだしてしまうと、表面に水酸化物などの絶縁層ができ、負極板の抵抗が増大し、電池の充放電特性が極端にわるくなってしまう。
そのため、通常ではアルカリ金属またはアルカリ土類金属の層を蒸着またはアルカリ金属またはアルカリ土類金属膜を貼り付けた後は、電池構成前の極板の保管などにおいても、低露点(−20度以下)の雰囲気下でないと取り扱えなかった。これは作業工程上非常に効率が悪く、設備のコストもかかってしまう。
しかし、ここで提案されているように、リチウム層の上にバリヤ機能を持つ薄膜の層を設けるやり方を行えば、より緩い露点管理化で作業することができ、作業効率が向上し、設備コストも低減できることがわかった。
酸化シリコンや酸化すずは、酸素や水などを通しにくく、バリヤ性が高い。そのため、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の層の上にこれら酸化物の層を置くことで、空気中の水分などと反応することが抑制され、通常露点下においても、抵抗が高くならない負極板を提供することができる。
以上のように本発明では、初充電時の大きな不可逆容量を低減することができ、また、初回充放電時に発生するガス量を抑制し、充放電をくりかえしても放電容量の劣化を抑制するすぐれた負極を提供することができる。
本発明の非水電解質二次電池用負極は、集電体の片面または両面上に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の薄膜からなる層を有し、さらにその上に気体の進入を遮断するバリヤ機能を持つ薄膜であって、かつリチウムを吸蔵放出する活物質からなる薄膜の層をもうけるものである。
上記条件をみたしていれば、負極を構成する部分として、例えばバリヤ層の上に炭素材料やリチウムを吸蔵放出しうる周期表13族、14族、15族の元素単体またはそれらの合金やそれら混合物の、粉末の合剤層もしくは有機結着剤をもたない層を有していても良い。なお、前記記載の炭素材料としては、人造黒鉛、天然黒鉛、石炭・石油ピッチから造られるメソフェーズ焼成体、それらに酸素を含ませ焼成させた難黒鉛性炭素、元々酸素を持っているプラスチック焼成体からできる難黒鉛性炭素からなる群から選ばれる少なくとも一つ以上からなるものがあげられる。また、前記リチウムを吸蔵放出しうる周期表13族、14族、15族の合金またはそれらの混合物の層としては、例えば、SiSn,Ge,In、PbとTi,Fe,Ni,V,Co,Cu,Mn,Zr,Y,Nb,Mg,La,Hf,Taから各々一つ以上選ばれる合金層を主として含んだものである。
上記アルカリ金属またはアルカリ土類金属としては、Li,Na,K、Mg,Sr,Ca,Baなどがあげられる。これらを層状に集電体の上に全面に積層するのがよい。ただし、ここで言う全面とは完全に全面でなくてもよい。微少部分のピンホールや、端部の微少部分に存在していてもよいし、確実にバリヤ層で覆うために、若干一回り小さく付けていても良い。
SiやSnの酸化物以外にも、周期表の14族、15族の元素の酸化物でリチウムを吸蔵放出する材料であれば、本特許のような効果は得られると考えられる。そういった酸化物としては、例えば、Ge、Pb,Sb,Biの酸化物などが考えられる。これら酸化物負極は有機結着材を用いないで層を作る。層を作る方法としては、主に抵抗加熱、誘導加熱、EB法による真空蒸着や、スパッタ、レーザーアブレーションのような物理蒸着法とCVD,plasmaCVDのような化学蒸着法などが可能である。
さらに、これら酸化物は、主成分が酸化物であればよく、一部が金属や合金になっていてもよい。例えば、主成分がSiOxやSnOxであり、部分的にSi,やSnが混合していても問題はない。このような混合物は、膜作製の方法、条件等で可能性がある。この場合、活物質全体では、酸素の組成比は小さくなる。特に、好ましいSiOとの混合物では、シリコンの原子比より酸素の原子比は、小さくなる。
また製造上不可避的に生じる酸素原子の数が変動するものも含む。
また製造上不可避な理由で、不純物が入っている可能性があるが、その場合も有効である。不純物としては、金属、非金属やそれらの酸化物などが考えられる。
また上記集電体としては特に限定されないが、導電性金属箔や、表面が導電性金属で被覆された樹脂芯材からなるものが使われる。集電体としては、通常の銅、ニッケルなどに加え、表面を導電性金属で被覆した樹脂芯材を用いてもよい。
なお、前記集電体としての導電性金属箔は、導電性を有しておれば特に限定されないが、白金、金、銀、銅、鉄、ニッケル、亜鉛、アルミニウム、チタン、クロム、インジウムからなる群から選ばれる少なくとも1種、もしくは2種以上からなる金属または合金である。また、前記集電体としての樹脂芯材は、特に限定されないが、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート、アラミド樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、ポリエーテルサルホン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリアミド樹脂などからえらばれる少なくとも一つ以上の樹脂を用いる。この樹脂に引っ張り強度向上などの目的で、ポリエチレンやポリスチレン、シリカ、アルミナなどのフィラーを混入させてもよい。樹脂芯材の強度は、20メガパスカル以上が好ましい。この樹脂芯材上に金、銀、銅、鉄、ニッケルなどの遷移金属や亜鉛、アルミニウムなどの少なくとも一つ以上を導電性金属箔上に蒸着などの方法にて形成する。
以下に本発明の実施例を示すが、以下に示す製造法、構成に限られない。
また本実施例で述べられている厚みは、各層の断面を走査型電子顕微鏡にて断面を観察し、その平均厚みを採用している。厳密には、表面の形状などで、厚みにばらつきが生じるがそれは、ここで提案する特許の内容としては問題にならない。
まず本特許の不可逆容量抑制効果を明らかにするために、対極をリチウムにしたコイン電池を作製し、評価した。
図1に、本実施例で作製したコイン電池の縦断面図を示す。
図1において、リチウム電極2と試験電極5がセパレータ4を挟み対抗しており、ステンレス(SUS)板6とSUS製のさらばね7でケース1に押さえ付けられている。そしてケース1は、ガスケット3およびケース8で密閉されている。
《比較例1》
(i) リチウム電極の作製
本城ケミカル株式会社製リチウム箔(厚み200μm)を内径19mmの抜き型を用いて打ち抜き、リチウム電極2とした。
(i) リチウム電極の作製
本城ケミカル株式会社製リチウム箔(厚み200μm)を内径19mmの抜き型を用いて打ち抜き、リチウム電極2とした。
(ii)試験電極の作製
まず、長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、それを、(株)サンバックの真空加熱蒸着装置ED−1500の基板にセットし、チャンバー内を1×10-4torr以下の真空にした状態で高純度化学(株)製一酸化珪素(SiO)粉末(SIO05PB純度4N)を、蒸着レート0.55から1.1nm/sec、連続蒸着時間を30分から1時間として、膜厚が10μmに達するまで、数回蒸着を行った。銅箔を設置する基板は200℃以上にならないように冷却している。この膜を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜いた。これを試験電極5とした。
まず、長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、それを、(株)サンバックの真空加熱蒸着装置ED−1500の基板にセットし、チャンバー内を1×10-4torr以下の真空にした状態で高純度化学(株)製一酸化珪素(SiO)粉末(SIO05PB純度4N)を、蒸着レート0.55から1.1nm/sec、連続蒸着時間を30分から1時間として、膜厚が10μmに達するまで、数回蒸着を行った。銅箔を設置する基板は200℃以上にならないように冷却している。この膜を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜いた。これを試験電極5とした。
なお、一酸化珪素(SiO)の析出方法は今回のように抵抗加熱式真空加熱蒸着もあるが、誘導加熱式の真空蒸着、電子ビーム方式による真空蒸着、ブロック状の一酸化珪素(SiO)ターゲットを用いスパッタ装置により同様に成膜することができる。特に電子ビーム方式による真空蒸着法などは製膜速度が速くなるため実際の製造工程においては便利である。また、一酸化珪素(SiO)源としてはSiとSiO2の混合物でも一酸化珪素(SiO)の組成に近いものが得られる。さらにCVD法、プラズマCVD法なども使用することができる。
作製した酸化物層であるSiOxの酸素数xは厳密に1である必要は無く、膜を作製する、条件、装置などにより変化するものである。
また、膜を作製するときの条件、手法などによって、不純相が存在していたり、Siの表面などが一部酸化していたりする場合があるが、本発明の効果にはなんら問題ない。
(iii) 電池の作製
まずリチウム電極2をケース1に押さえつけることで貼り付け、対極とした。また、正極板8にSUS製のサラバネ7をスポット溶接でつけ、さらにサラバネのうえにSUS製の板6(外径17mm、厚み0.2mm)をスポット溶接でつけた。これらを洗浄後SUS製の板6の上に試験電極5を中心付近においた。厚みが25μmで外径19mmのセルガード社製ポリプロピレン製微多孔膜(#2500)からなるセパレータ4を非水電解液に浸漬させた。なお、非水電解液には炭酸エチレン(EC)と炭酸エチルメチル(EMC)とを1:3の体積比で混合した溶媒中に6フッ化リン酸リチウム(LiPF6)を1mol/l溶解させたものを用いた。このセパレータを介して対極と試験極をあわせ、プレス機でプレスすることで、ケース1とケース8をかしめて、コイン電池(比較電池1)とした。
まずリチウム電極2をケース1に押さえつけることで貼り付け、対極とした。また、正極板8にSUS製のサラバネ7をスポット溶接でつけ、さらにサラバネのうえにSUS製の板6(外径17mm、厚み0.2mm)をスポット溶接でつけた。これらを洗浄後SUS製の板6の上に試験電極5を中心付近においた。厚みが25μmで外径19mmのセルガード社製ポリプロピレン製微多孔膜(#2500)からなるセパレータ4を非水電解液に浸漬させた。なお、非水電解液には炭酸エチレン(EC)と炭酸エチルメチル(EMC)とを1:3の体積比で混合した溶媒中に6フッ化リン酸リチウム(LiPF6)を1mol/l溶解させたものを用いた。このセパレータを介して対極と試験極をあわせ、プレス機でプレスすることで、ケース1とケース8をかしめて、コイン電池(比較電池1)とした。
得られた電池の寸法は、2016タイプコインセルを使用しており、直径20mm、総高約16mmである。
《実施例1》
(i) リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法でおこなった。
(i) リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法でおこなった。
(ii)試験電極の作製
まず、長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、それを、(株)サンバックの真空加熱蒸着装置ED−1500の基板にセットし、チャンバー内を1×10-4torr以下の真空にした状態で本城金属製金属リチウム箔をもちいて、蒸着レート1.5nm/secから3.5nm/sec(真空度、原料を加熱するための通電量等条件により変わる)、連続蒸着時間を10分以下として、膜厚が6.5μmに達するまで、数回繰り返し蒸着を行った。
まず、長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、それを、(株)サンバックの真空加熱蒸着装置ED−1500の基板にセットし、チャンバー内を1×10-4torr以下の真空にした状態で本城金属製金属リチウム箔をもちいて、蒸着レート1.5nm/secから3.5nm/sec(真空度、原料を加熱するための通電量等条件により変わる)、連続蒸着時間を10分以下として、膜厚が6.5μmに達するまで、数回繰り返し蒸着を行った。
つぎに原料を取り替え、比較例1と同様の方法で、Liの蒸着層の上に、SiOの蒸着層10μmを作製した。
この膜を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜いた。これを試験電極5とした。
(iii) 電池の作製
電池の作製は試験電極5が実施例1用に変えた以外は、まったく比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例1)とした。
電池の作製は試験電極5が実施例1用に変えた以外は、まったく比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例1)とした。
《実施例2》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、実施例1と同様の方法で、リチウムの膜厚が13μmに達するまで、数回繰り返し蒸着を行った。
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、実施例1と同様の方法で、リチウムの膜厚が13μmに達するまで、数回繰り返し蒸着を行った。
次にこの膜を、低露点下の環境を保ったまま、電子ビーム蒸着装置にうつし、この装置を使用して、SiO膜を作製した。前記極板を装置内にセットする。原料として、塊状のSiOを銅板上におき、それに真空中で電子ビームを照射し、表面を溶融蒸発させ、基材である銅の表面にSiOの薄膜を作製した。電子ビームの加速電圧は8kV−10kV,エミッション電流は300mA−500mAとし、容器内の真空度は2x10−5 torr以下にした。成膜時間30秒以下で製膜を繰り返し行い、厚み20μmのSiO膜を作製した。
この膜を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜いた。これを試験電極5とした。
(iii) 電池の作製
電池の作製は試験電極5が実施例2用に変えた以外は、まったく比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例2)とした。
電池の作製は試験電極5が実施例2用に変えた以外は、まったく比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例2)とした。
《実施例3−実施例5》
蒸着するリチウム箔の厚みと、その上に蒸着するSiOの厚みを(表1)に示すような厚みに蒸着時間、蒸着回数などをコントロールすることで作成した以外は、実施例1と全く同じ方法で、試験電極5を作製し、それを用いて、比較例1と全く同じ方法でコイン電池(実施例3−実施例5)を作製した。
蒸着するリチウム箔の厚みと、その上に蒸着するSiOの厚みを(表1)に示すような厚みに蒸着時間、蒸着回数などをコントロールすることで作成した以外は、実施例1と全く同じ方法で、試験電極5を作製し、それを用いて、比較例1と全く同じ方法でコイン電池(実施例3−実施例5)を作製した。
《比較例2》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
まず、長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、比較例1と同様の方法で、SiOの蒸着層10μmを作製した。
まず、長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、比較例1と同様の方法で、SiOの蒸着層10μmを作製した。
そのSiOの上に、実施例1と同様の方法で、膜厚が6.5μmのリチウム膜を作製した。
こうして積層された極板を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜いた。これを試験電極5とした。
(iii)電池の作製
電池の作製は試験電極5が比較例2用に変えた以外は、まったく比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(比較例2)とした。
電池の作製は試験電極5が比較例2用に変えた以外は、まったく比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(比較例2)とした。
《比較例3》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、比較例1とまったく同様の方法で、銅箔上にSiOの蒸着層10μmを作製した。
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、比較例1とまったく同様の方法で、銅箔上にSiOの蒸着層10μmを作製した。
この膜の上に炭素材料の層を塗布法にて作製した。以下の方法で行われた。
活物質として炭素材料100重量部に、結着剤としてポリフッ化ビリニデン(PVdF)のN−メチルピロリドン(NMP)溶液を固形分で4重量部加えて練合し、ペースト状負極合剤を得た。このペースト状負極合剤を、前記SiO蒸着層の上に塗着した後、60℃で8時間乾燥し、圧延して極板を得た。このときの炭素材料の層の厚みは40μmとした。
この極板を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜き、試験電極5とした。
(iii)電池の作製
電池の作製は試験電極5が比較例3用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し
、コイン電池(比較例3)とした。
電池の作製は試験電極5が比較例3用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し
、コイン電池(比較例3)とした。
《実施例6》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず実施例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、厚み7μmのリチウムの膜を作成した。
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず実施例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、厚み7μmのリチウムの膜を作成した。
次に比較例1とまったく同様の方法で、リチウムの層の上にSiOの蒸着層10μmを作製した。
さらにこのSiO膜の上に炭素材料の層を塗布法にて作製した。方法は比較例2の方法と全く同様に行われ、厚み40μmの炭素材料の層を作製した。
この極板を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜き、試験電極5とした。
(iii)電池の作製
電池の作製は試験電極5が実施例6用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例6)とした。
電池の作製は試験電極5が実施例6用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例6)とした。
《実施例7》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず実施例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、厚み10.7μmのリチウムの膜を作成した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず実施例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、厚み10.7μmのリチウムの膜を作成した。
次にこの膜を、低露点下の環境を保ったまま、電子ビーム蒸着装置にうつし、この装置を使用して、SiO膜を作製した。方法は実施例2と同様の方法で行い、SiOの膜厚を16μmにした。
さらにこのSiO膜の上に炭素材料の層を塗布法にて作製した。方法は比較例3の方法と全く同様に行われ、厚み40μmの炭素材料の層を作製した。
この極板を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜き、試験電極5とした。
(iii)電池の作製
電池の作製は試験電極5が実施例7用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例7)とした。
電池の作製は試験電極5が実施例7用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例7)とした。
《実施例8‐実施例9》
蒸着するリチウム箔の厚みと、その上に蒸着するSiOの厚みを(表2)に示すような厚みに蒸着時間、蒸着回数などをコントロールすることで実施例6と同様の方法で作成し、その上に比較例3と同様の方法で厚み40μmの炭素材料の層を作製した。これを試験電極5とし、これを用いて、比較例1と同じ方法でコイン電池(実施例8−実施例9)を作製した。
蒸着するリチウム箔の厚みと、その上に蒸着するSiOの厚みを(表2)に示すような厚みに蒸着時間、蒸着回数などをコントロールすることで実施例6と同様の方法で作成し、その上に比較例3と同様の方法で厚み40μmの炭素材料の層を作製した。これを試験電極5とし、これを用いて、比較例1と同じ方法でコイン電池(実施例8−実施例9)を作製した。
《比較例4》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず比較例1とまったく同様の方法で、銅箔の上にSiOの蒸着層4μmを作製した。
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず比較例1とまったく同様の方法で、銅箔の上にSiOの蒸着層4μmを作製した。
この膜の上に電子ビーム蒸着装置を使用して、Si膜を作製した。
前記SiOの層を有した銅箔を装置内にセットする。原料として、Siのインゴットを銅板上におき、それに真空中で電子ビームを照射し、インゴット表面を溶融蒸発させ、基材である銅の表面にSiの薄膜を作製した。電子ビームの加速電圧は8kV−10kV,エミッション電流は400mA−500mAとし、容器内の真空度は2x10−5 torr以下にした。成膜時間30秒を繰り返し行い、厚み6μmの非晶質シリコン膜を作製した。
この極板を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜き、試験電極5とした。
(iii) 電池の作製
電池の作製は試験電極5が比較例4用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(比較例4)とした。
電池の作製は試験電極5が比較例4用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(比較例4)とした。
《実施例10》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず実施例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、厚み3.8μmのリチウムの膜を作成した。
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず実施例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、厚み3.8μmのリチウムの膜を作成した。
次に比較例1とまったく同様の方法で、リチウムの層の上にSiOの蒸着層4μmを作製した。
さらにこのSiO膜の上に電子ビーム蒸着装置を使用して、Si膜を作製した。方法は比較例4と同じ方法で行い、厚み6μmの非晶質シリコン膜を作製した。
この極板を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜き、試験電極5とした。
(iii) 電池の作製
電池の作製は試験電極5が実施例10用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例10)とした。
電池の作製は試験電極5が実施例10用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例10)とした。
《比較例5》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず比較例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、SiOの蒸着層4μmを作製した。
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず比較例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、SiOの蒸着層4μmを作製した。
次に実施例1と同じ方法で厚み3.8μmのリチウムの膜を作成した。
さらにこのリチウム膜を低露点下の環境を保ったまま、電子ビーム蒸着装置にうつし、この装置を使用して、Si膜を作製した。方法は比較例4と同様の方法で行い、Siの膜厚を6μmにした。
この極板を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜き、試験電極5とした。
(iii) 電池の作製
電池の作製は試験電極5が実施例11用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(《比較例5》)とした。
電池の作製は試験電極5が実施例11用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(《比較例5》)とした。
《実施例11》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず実施例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、厚み6.8μmのリチウムの膜を作成した。
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず実施例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、厚み6.8μmのリチウムの膜を作成した。
次にこのリチウム膜を低露点下の環境を保ったまま、電子ビーム蒸着装置にうつし、この装置を使用して、SiO膜を作製した。方法は実施例2と同様の方法で行い、SiOの膜厚を10μmにした。
つぎにこのSiO膜の上に同じ電子ビーム蒸着装置を使用して、Si膜を作製した。方法は比較例4と同じ方法で行い、厚み2μmの非晶質シリコン膜を作製した。
この極板を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜き、試験電極5とした。
(iii)電池の作製
電池の作製は試験電極5が実施例12用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例11)とした。
《実施例12−実施例13》
蒸着するリチウム箔の厚みと、その上に蒸着するSiOの厚み、さらにその上に蒸着するSiの厚みを(表3)に示すような厚みに、蒸着時間、蒸着回数などをコントロールすることで、実施例10と同様の方法で作成した。これを試験電極5とし、これを用いて、比較例1と同じ方法でコイン電池(実施例12−実施例13)を作製した。
電池の作製は試験電極5が実施例12用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例11)とした。
《実施例12−実施例13》
蒸着するリチウム箔の厚みと、その上に蒸着するSiOの厚み、さらにその上に蒸着するSiの厚みを(表3)に示すような厚みに、蒸着時間、蒸着回数などをコントロールすることで、実施例10と同様の方法で作成した。これを試験電極5とし、これを用いて、比較例1と同じ方法でコイン電池(実施例12−実施例13)を作製した。
《比較例6》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず比較例1とまったく同様の方法で、銅箔の上にSiOの蒸着層2μmを作製した。
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず比較例1とまったく同様の方法で、銅箔の上にSiOの蒸着層2μmを作製した。
この膜の上に電子ビーム蒸着装置を使用して、SiTi2−Siの混合膜を作製した。
電子ビーム蒸着装置を使用して、SiTi2合金+Si膜を作製した。前記SiOの蒸着層のついた銅箔をもちい、それを装置内にセットする。原料として、SiのインゴットとTiのインゴットを銅板上におき、それに真空中で電子ビームを照射し、インゴット表面を溶融蒸発させ、SiOの層の表面にSiとTiの混合膜を作製した。電子ビームの加速電圧は8kV−10kV,エミッション電流は300mA−450mAとし、容器内の真空度は2x10−5 torr 以下に保った。成膜時間30秒を繰り返し行い、厚み10μの膜を作製した。
なおできたSiとTiの混合膜は以下の方法で評価した。
膜に含まれる層の定性分析として、広角X線回折法を用いた。波長1.5405オングストロームのCuKα線を線源とする広角X線回折装置(理学電機(株)製 RINT−2500)を用いて、回折角2シータ=10°−80°の範囲における回折パターンを測定し、相の定性をおこなった。その結果、2種以上の相の存在が確認でき、主なピークはSiとTiSi2であることが確認された。この結果、この相は合金であるTiSi2とSiの混合物が主成分であることがわかった。
次に膜の断面(A)のEPMA分析により、Siを含む合金からなる相を確認し、確認された相の断面(s)の、全断面に対する面積割合を算出し、その値を体積%とした。その結果、膜中のSiを含む合金の含有率は65体積%であった。
また、膜を作製するときの条件、手法などによって、不純相が存在していたり、Siの表面などが酸化していたりする場合があるが、本発明の効果にはなんら問題ない。
(iii) 電池の作製
電池の作製は試験電極5が比較例6用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し
、コイン電池(比較例6)とした。
電池の作製は試験電極5が比較例6用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し
、コイン電池(比較例6)とした。
《実施例14》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず実施例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、厚み2.7μmのリチウムの膜を作成した。
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず実施例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、厚み2.7μmのリチウムの膜を作成した。
次に比較例1とまったく同様の方法で、リチウムの層の上にSiOの蒸着層2μmを作製した。
さらにこのSiO膜の上に電子ビーム蒸着装置を使用して、SiTi2−Siの混合膜を作製した。方法は比較例6と同様の方法で行い、SiTi2−Siの膜厚を10μmにした。なお、比較例6と同様の方法で層の成分を分析した結果、この層は合金であるTiSi2とSiの混合物が主成分であり、膜中のSiを含む合金の含有率は65体積%であった。
この極板を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜き、試験電極5とした。
(iii)電池の作製
電池の作製は試験電極5が実施例14用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例14)とした。
電池の作製は試験電極5が実施例14用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例14)とした。
《実施例15》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず実施例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、厚み4.0μmのリチウムの膜を作成した。
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず実施例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、厚み4.0μmのリチウムの膜を作成した。
次に比較例1とまったく同様の方法で、リチウムの層の上にSiOの蒸着層5μmを作製した。
さらにこのSiO膜の上に電子ビーム蒸着装置を使用して、SiTi2−Siの混合膜を作製した。方法は比較例6と同様の方法で行い、SiTi2−Siの膜厚を6μmにした。なお、比較例6と同様の方法で層の成分を分析した結果、この層は合金であるTiSi2とSiの混合物が主成分であり、膜中のSiを含む合金の含有率は66体積%であった。
この極板を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜き、試験電極5とした。
(iii)電池の作製
電池の作製は試験電極5が実施例15用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例15)とした。
電池の作製は試験電極5が実施例15用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例15)とした。
《比較例7》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず比較例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、SiOの蒸着層2μmを作製した。
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず比較例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、SiOの蒸着層2μmを作製した。
次に実施例1と同じ方法で厚み2.7μmのリチウムの膜を作成した。
さらにこの積層膜を低露点下の環境を保ったまま、電子ビーム蒸着装置にうつし、この装置を使用して、Si膜を作製した。まず実施例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、厚み2.7μmのリチウムの膜を作成した。
次に比較例1とまったく同様の方法で、リチウムの層の上にSiOの蒸着層2μmを作製した。
さらにこのSiO膜の上に電子ビーム蒸着装置を使用して、SiTi2−Siの混合膜を作製した。方法は比較例6と同様の方法で行い、SiTi2−Siの膜厚を10μmにした。なお、比較例6と同様の方法で層の成分を分析した結果、この層は合金であるTiSi2とSiの混合物が主成分であり、膜中のSiを含む合金の含有率は65体積%であった。この極板を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜き、試験電極5とした。
(iii)電池の作製
電池の作製は試験電極5が比較例7用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(比較例7)とした。
電池の作製は試験電極5が比較例7用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(比較例7)とした。
以上比較例4および実施例16から実施例18までの負極の構成を表4に示す。
《比較例8》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず比較例1とまったく同様の方法で、銅箔の上にSiOの蒸着層1μmを作製した。
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず比較例1とまったく同様の方法で、銅箔の上にSiOの蒸着層1μmを作製した。
この膜の上に同じ真空加熱蒸着装置を使用して、Sn膜を作製した。SiOのついた銅箔を真空加熱蒸着装置ED−1500の基板にセットし、チャンバー内を1×10-4torr以下の真空にした状態で高純度化学研究所製 錫(Sn)粉末(SNE08PB純度
4N)を、蒸着レート0.6から1.5 nm/sec、連続蒸着時間を30分から1時間として、膜厚が8μmに達するまで、数回蒸着を行った。
4N)を、蒸着レート0.6から1.5 nm/sec、連続蒸着時間を30分から1時間として、膜厚が8μmに達するまで、数回蒸着を行った。
この極板を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜き、試験電極5とした。
(iii)電池の作製
電池の作製は試験電極5が比較例8用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(比較例8)とした。
電池の作製は試験電極5が比較例8用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(比較例8)とした。
《実施例16》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず実施例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、厚み3.5μmのリチウムの膜を作成した。
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず実施例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、厚み3.5μmのリチウムの膜を作成した。
次に比較例1とまったく同様の方法で、リチウムの層の上にSiOの蒸着層1μmを作製した。
さらにこのSiO膜の上に比較例8と同様の方法で、厚み8μmのSnの膜を作製した。
この極板を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜き、試験電極5とした。
(iii)電池の作製
電池の作製は試験電極5が実施例16用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例16)とした。
電池の作製は試験電極5が実施例16用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例16)とした。
《実施例17−実施例18》
蒸着するリチウム箔の厚みと、その上に蒸着するSiOの厚み、さらにその上に蒸着するSnの厚みを(表5)に示すような厚みに、蒸着時間、蒸着回数などをコントロールすることで、実施例16と同様の方法で作成した。これを試験電極5とし、これを用いて、比較例1と同じ方法でコイン電池(実施例17−実施例18)を作製した。
蒸着するリチウム箔の厚みと、その上に蒸着するSiOの厚み、さらにその上に蒸着するSnの厚みを(表5)に示すような厚みに、蒸着時間、蒸着回数などをコントロールすることで、実施例16と同様の方法で作成した。これを試験電極5とし、これを用いて、比較例1と同じ方法でコイン電池(実施例17−実施例18)を作製した。
《比較例9》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず比較例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、SiOの蒸着層1μmを作製した。
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず比較例1と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、SiOの蒸着層1μmを作製した。
次に実施例1と同じ方法で厚み3.5μmのリチウムの膜を作製した。
さらにこのリチウム膜の上に比較例5と同様の方法で、厚み8μmのSnの膜を作製した。
この極板を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜き、試験電極5とした。
(iii)電池の作製
電池の作製は試験電極5が比較例9用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(比較例9)とした。
電池の作製は試験電極5が比較例9用に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(比較例9)とした。
《比較例10》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、それを、(株)サンバックの真空加熱蒸着装置ED−1500の基板にセットし、チャンバー内を1×10-4torr以下の真空にした状態で高純度化学(株)製酸化すず(SnO)粉末(SNO02PB純度99.9%)を、蒸着レート0.6から1.2nm/sec、連続蒸着時間を30分から1時間として、膜厚が8μmに達するまで、数回蒸着を行った。銅箔を設置する基板は200℃以上にならないように冷却している。この膜を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜いた。これを試験電極5とした。
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、それを、(株)サンバックの真空加熱蒸着装置ED−1500の基板にセットし、チャンバー内を1×10-4torr以下の真空にした状態で高純度化学(株)製酸化すず(SnO)粉末(SNO02PB純度99.9%)を、蒸着レート0.6から1.2nm/sec、連続蒸着時間を30分から1時間として、膜厚が8μmに達するまで、数回蒸着を行った。銅箔を設置する基板は200℃以上にならないように冷却している。この膜を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜いた。これを試験電極5とした。
なお、酸化すず(SnO)の析出方法は今回のように抵抗加熱式真空加熱蒸着もあるが、誘導加熱式の真空蒸着、電子ビーム方式による真空蒸着、ブロック状の一酸化珪素(SiO)ターゲットを用いスパッタ装置により同様に成膜することができる。特に電子ビーム方式による真空蒸着法などは製膜速度が速くなるため実際の製造工程においては便利である。また、酸化すず(SnO)源としてはSnとSnO2の混合物でも酸化すず(SnO)の組成に近いものが得られる。さらにCVD法、プラズマCVD法、溶射法なども使用することができる。
作製した酸化物層であるSnOはアモルファスである。SnOxの酸素数xは厳密に1である必要は無く、膜を作製する、条件、装置などにより変化するものである。
また、膜を作製するときの条件、手法などによって、不純相が存在していたり、Sn単体やSnO2などが微量混合していたりする場合があるが、本発明の効果にはなんら問題ない。
また、膜を作製するときの条件、手法などによって、不純相が存在していたり、Sn単体やSnO2などが微量混合していたりする場合があるが、本発明の効果にはなんら問題ない。
(iii) 電池の作製
電池の作製は試験電極5が比較例10の試験電極に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(比較例10)とした。
電池の作製は試験電極5が比較例10の試験電極に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(比較例10)とした。
《実施例19》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
まず、長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、実施例1と同様の方法で、膜厚が15μmのリチウム膜を作製した。
まず、長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、実施例1と同様の方法で、膜厚が15μmのリチウム膜を作製した。
そのLiの蒸着層の上に、比較例10と同じ方法で、SnOの蒸着層8μmを作製した。
こうして積層された極板を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜いた。これを試験電極5とした。
(iii) 電池の作製
電池の作製は試験電極5が実施例19用に変えたい以外は、まったく比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例19)とした。
電池の作製は試験電極5が実施例19用に変えたい以外は、まったく比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例19)とした。
《実施例20−実施例22》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず実施例1と同じ方法で、Liの蒸着層を表6の層(A)に示す各実施例の膜厚に応じ作製した。
長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず実施例1と同じ方法で、Liの蒸着層を表6の層(A)に示す各実施例の膜厚に応じ作製した。
つぎに比較例10と同じ方法で、蒸着時間、蒸着回数などを調節して、SnOの膜を表6の層(B)に示す各実施例の膜厚に応じて作成した。
この極板を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜き、試験電極5とした。
(iii) 電池の作製
電池の作製は試験電極5が実施例20実施例22の各試験電極に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例20−22)とした。
電池の作製は試験電極5が実施例20実施例22の各試験電極に変えた以外は、比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例20−22)とした。
《比較例11》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
まず、長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、比較例10と同じ方法で、SnOの蒸着層8μmを作製した。
まず、長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、比較例10と同じ方法で、SnOの蒸着層8μmを作製した。
このSnOの上に、実施例1と同様の方法で、膜厚が15μmのリチウム膜を作製した。
こうして積層された極板を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜いた。これを試験電極5とした。
(iii)電池の作製
電池の作製は試験電極5が比較例11用に変えたい以外は、まったく比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(比較例11)とした。
電池の作製は試験電極5が比較例11用に変えたい以外は、まったく比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(比較例11)とした。
《実施例23−実施例26》
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
試験電極の作製には、長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず表7に示されている、各実施例23から実施例26の層Aの材料を示された厚みで銅箔上に作製した。各実施例において、層Aを作製後、その層Aの上に層Bの材料を示された厚みで作製した。さらに層Bの上に層cの材料を示された厚みで作製した。
試験電極の作製には、長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず表7に示されている、各実施例23から実施例26の層Aの材料を示された厚みで銅箔上に作製した。各実施例において、層Aを作製後、その層Aの上に層Bの材料を示された厚みで作製した。さらに層Bの上に層cの材料を示された厚みで作製した。
ここで、Liの層を作製する場合は、実施例1と同様の方法で金属リチウムの蒸着層を作製し、Siの層の場合は、比較例4と同様の方法で作製し、Snの場合は、比較例8と同様の方法で作製し、SiTi2+Siの場合は比較例6と同様の方法で作製し、炭素材料の層を作製する場合は、比較例3と同様の方法で作製し、SnOの層の場合は、比較例10と同様の方法で作製することにした。
こうして積層された各々実施例23から実施例26までの極板を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜いた。これを各々実施例23から実施例26までの試験電極5とした。
(iii) 電池の作製
電池の作製は試験電極5が実施例23から実施例26の各々の試験電極に変えた以外は、まったく比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例23−実施例26)とした。
電池の作製は試験電極5が実施例23から実施例26の各々の試験電極に変えた以外は、まったく比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例23−実施例26)とした。
《実施例27−実施例62、比較例12−比較例17》
次にリテンション容量を減らすための材料としてLi以外のアルカリ金属、アルカリ土類金属についても検討をおこなった。
次にリテンション容量を減らすための材料としてLi以外のアルカリ金属、アルカリ土類金属についても検討をおこなった。
(アルカリ金属、アルカリ土類金属層の作製)
これら材料の層もリチウム金属膜作製と同様、抵抗加熱式の真空加熱蒸着層装置を使用した。(株)サンバックの真空加熱蒸着装置ED−1500を用い、チャンバー内を1×10-4torr以下の真空にした状態で各材料(カリウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム)を原料として、蒸着レート1.5nm/secから3.5nm/sec(真空度、原料を加熱するための通電量等条件により変わる)、連続蒸着時間を10分以下として、表8および表9に示された各実施例及び比較例における厚みに達するまで、数回繰り返し蒸着を行った。
これら材料の層もリチウム金属膜作製と同様、抵抗加熱式の真空加熱蒸着層装置を使用した。(株)サンバックの真空加熱蒸着装置ED−1500を用い、チャンバー内を1×10-4torr以下の真空にした状態で各材料(カリウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム)を原料として、蒸着レート1.5nm/secから3.5nm/sec(真空度、原料を加熱するための通電量等条件により変わる)、連続蒸着時間を10分以下として、表8および表9に示された各実施例及び比較例における厚みに達するまで、数回繰り返し蒸着を行った。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
試験電極の作製には、長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず表12に示されている、各実施例27から実施例62の層Aの材料を示された厚みで銅箔上に作製した。層Aを作製後、その層Aの上に層Bの材料を示された厚みで作製し、さらに層Bの上に層cの材料を示された厚みで作製した。(層Cの欄がなしと記載されている場合は、層Bの作製までで止めた)
ここで、K,Na,Mg,Ca,Sr,Baのいずれかの層を作製する場合は、前記方法で蒸着層を作製した。Siの層の場合は、比較例4と同様の方法で作製し、SiOの場合は比較例1と同様の方法で作製し、炭素材料の層を作製する場合は、比較例3と同様の方法で作製し、SnOの層の場合は、比較例10と同様の方法で作製することにした。
試験電極の作製には、長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず表12に示されている、各実施例27から実施例62の層Aの材料を示された厚みで銅箔上に作製した。層Aを作製後、その層Aの上に層Bの材料を示された厚みで作製し、さらに層Bの上に層cの材料を示された厚みで作製した。(層Cの欄がなしと記載されている場合は、層Bの作製までで止めた)
ここで、K,Na,Mg,Ca,Sr,Baのいずれかの層を作製する場合は、前記方法で蒸着層を作製した。Siの層の場合は、比較例4と同様の方法で作製し、SiOの場合は比較例1と同様の方法で作製し、炭素材料の層を作製する場合は、比較例3と同様の方法で作製し、SnOの層の場合は、比較例10と同様の方法で作製することにした。
こうして積層された各々実施例27から実施例62まで、および比較例12から比較例17までの極板を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜いた。これを各々実施例27から実施例62まで、および比較例12から比較例17までの試験電極5とした。
(iii) 電池の作製
電池の作製は試験電極5が実施例27から実施例62まで、および比較例12から比較例17までの試験電極に変えた以外は、まったく比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例27から実施例62、および比較例12から比較例17)とした。
電池の作製は試験電極5が実施例27から実施例62まで、および比較例12から比較例17までの試験電極に変えた以外は、まったく比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(実施例27から実施例62、および比較例12から比較例17)とした。
《比較例18−比較例21》
次にリテンション容量を減らすための材料としてLiの蒸着層のかわりに、リチウム金属箔を部分的に置く場合についても検討をおこなった。
次にリテンション容量を減らすための材料としてLiの蒸着層のかわりに、リチウム金属箔を部分的に置く場合についても検討をおこなった。
(i)リチウム電極の作製
比較例1と同様の方法で作製した。
比較例1と同様の方法で作製した。
(ii)試験電極の作製
試験電極の作製には、長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず表13に示されている、各比較例18から比較例21の層Aの材料を示された厚みで銅箔上に作製した。
試験電極の作製には、長さ50mm、幅50mm、厚さ30μmの銅箔を用い、まず表13に示されている、各比較例18から比較例21の層Aの材料を示された厚みで銅箔上に作製した。
ここで、SiOの場合は比較例1と同様の方法で作製し、SnOの層の場合は、比較例10と同様の方法で作製することにした。
こうして積層された各々比較例18から比較例21までの極板を内径12mmの抜き型を用い、打ち抜いた。
つぎに、本城ケミカル製の厚み50μmのリチウム箔を、押し伸ばしていく操作を繰り返し行い、表10の各比較例18から21の層Bに示されているリチウム箔の厚みになるようにした。その後、層Bに記載されているサイズのSUS製打ち抜きを用いて、各所定の大きさに打ち抜いた。
これら所定の大きさに打ち抜いたLi箔を比較例18から比較例21までの層Aの上に軽く押さえつけた。
これを各々比較例18から比較例21までの試験電極5とした。
(iii)電池の作製
電池の作製は試験電極5が比較例18から比較例21の各々の試験電極に変えた以外は、まったく比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(比較例18−比較例21)とした。
電池の作製は試験電極5が比較例18から比較例21の各々の試験電極に変えた以外は、まったく比較例1と同様の方法で作製し、コイン電池(比較例18−比較例21)とした。
(コイン電池の試験)
まずLi金属層またはLi金属箔を試験電極に有する電池について、電池組み立て後、室温で72時間−144時間、電池電圧が安定するまで保存した。これら電池は最初、電位は0V近くまで一度下がるが、その後徐々に電位が上昇していき、やがて安定に達する。
まずLi金属層またはLi金属箔を試験電極に有する電池について、電池組み立て後、室温で72時間−144時間、電池電圧が安定するまで保存した。これら電池は最初、電位は0V近くまで一度下がるが、その後徐々に電位が上昇していき、やがて安定に達する。
なお、今回は室温での保存を選択したが、高温の状態で保存すると、より短時間で反応が進み、電池電圧が一定になる。温度としては、80℃以内が望ましい。80℃を越えると、電解液の分解等が促進され、電池特性が悪くなる恐れがあるため、好ましくない。
これら電池電圧が安定になるまで室温で放置したあとの電池を周囲温度20℃において、充電電流61μA(電流密度0.05mA/cm2)で、電池電圧0Vまで定電流充電を行い、1時間休止した後、放電電流61μA、終止電圧1Vで放電を行う充放電を3回繰り返し行った。この時の最初の放電容量を充電容量で除した値を初回充放電効率とし、表14に示した。
(実電池の作製)
つぎに実電池での試験手順について示す。電池はここでは平板型電池を採用した。
つぎに実電池での試験手順について示す。電池はここでは平板型電池を採用した。
図2に、本実施例において作製した平板型非水電解質二次電池の縦断面図を示す。図2において、11は風袋、12は銅芯材、13は負極剤、14は正極合剤、15は正極集電体、16はセパレータ、17、18はリードタブである。この電池は以下のようにして作製した。
活物質としてコバルト酸リチウム(LiCoO2)100重量部に、導電剤としてアセチレンブラックが3重量部、結着剤としてポリフッ化ビリニデン(PVdF)が固形分比で4重量部混合されてなる合剤を集電体であるアルミニウム箔(15μm厚)の片面に塗着形成し、乾燥・圧延して、合剤面積が35mm ×35mmとなるように切断し正極を得た。対向する試験電極に合わせ、単位面積当りの容量が、対向する負極の単位面積当りの容量、具体的には単極電池における3サイクル目の放電容量と1〜3サイクル目までの不可逆容量の合計となるように塗着重量を調整した。
負極は、各実施例および比較例の試験電極のつくりかたを集電体の両面におこなった。各層の作成方法は各実施例、比較例と同様の方法で行った。
例えば、実施例7の場合、まず銅箔の片面にリチウムの蒸着層を作製し、次に裏面を同じ条件で同じ厚みの層を作製した。つぎにそのリチウムの層の上にSiOの膜を片面づつ、両面に作製し、最後のこのSiOの層の上の片面に炭素材料を塗布し、乾燥後、もう一方の面に炭素材料を塗布し、最後に圧延して厚みを調節した。このように各層を両面に作製した後、その上の層を作製していくという方法で両面に作製した。作製した極板は37mm×37mmに切断することにより得た。
上記正極と負極を、厚みが25μmのセルガード社製ポリプロピレン製微多孔膜からなるセパレータを介して、外側に正極を配し層どうしが対向するように積層し、電極群を構成した。電極群内の水分を低減するために電極群を60℃で12時間真空乾燥し、電極群内の水分量を50ppm以下とした。乾燥させた電極群にリードタブを取り付け、アルミニウムラミネート(厚み50μm)風袋1に電極群を収容して、炭酸エチレン(EC)と炭酸エチルメチル(EMC)とを1:3の体積比で混合した溶媒中に6フッ化リン酸リチウム(LiPF6)を1mol/l溶解させた有機電解液を真空注液した。真空注液後、アルミニウムラミネートの変成ポリエチレン部分で正負極のリードを外部に取り出すように封止し、電池を組立てた。得られた電池の寸法は、幅40mm、奥行き40mmである。
これらの電池を、用いた負極(試験電極)に合せて実施例1〜62、比較例1から21の実電池とした。
これら実電池はまず、45℃環境下で電池電圧が安定するまで(目安として48時間−96時間)保存し、アルカリ金属、アルカリ土類金属が反応して消費した。
実電池を用い、周囲温度25℃において、充電電流3mAで4.2Vまで定電流充電を行い、30分間休止した後、放電電流3mAで終止電圧2.5Vで放電を行う定電流放電を行った。この充放電サイクルを3回繰返した。これを仕上げ充放電と呼ぶ。
仕上げ充放電後の試験電池をもう一度周囲温度25℃において、充電電流3mAで4.2Vまで定電流充電した。この試験電池を、テフロン(登録商標)製の袋の中にピンとともに入れ、既知量のアルゴンガスを充満させた後密閉し、袋の中で電池のラミネート部にピンで押して穴を開け、電池内部のガスを放出させた。そのガス量をガスクロマトグラフィーのピーク面積比から求めた。各試験電池における仕上げ充放電後の平均値のガス量を表11から表14に記した。
25℃の環境下において、300サイクルのサイクル試験をおこなった。仕上げ充放電時の3サイクル目の放電容量値を初期容量とみなし、この容量の1C相当(1時間で初期容量値に達する電流量)の電流値をサイクル試験時の充放電電流とした。(したがって、各実施例の電池により充放電電流は異なる。)
充電は、4.2Vカットの定電流充電、放電は、2.5Vカットの定電流放電で行った。充電と放電の間の休止時間は30分とした。
充電は、4.2Vカットの定電流充電、放電は、2.5Vカットの定電流放電で行った。充電と放電の間の休止時間は30分とした。
まずサイクル中に、短絡による電圧の急激な低下を引起した電池を不良電池とし、その発生率を求めた。さらに短絡不良を起こすことなく300サイクルを完了できた電池に対し、その300サイクル目の放電容量を1サイクル目の放電容量で除することにより容量維持率を求め、その平均値を表11から表14に記した。
次に負極板を通常露点下に置いた場合の挙動について調べた。各実施例1から実施例62の極板及び比較例1から比較例21の極板について作製した後に、環境温度25℃湿度55%の中に3時間放置した。放置後の極板についてコイン電池を作製した。方法は前記と同様である。
これらコイン電池を電池電圧が安定になるまで室温で放置したあとの電池を周囲温度20℃において、充電電流61μA(電流密度0.05mA/cm2)で、電池電圧0Vまで定電流充電を行い、1時間休止した後、放電電流61μA、終止電圧1Vで放電を行う充放電を3回繰り返し行った。この時の最初の放電容量を充電容量で除した値を初回充放電効率とし、表11から表14に示した。
以上、各比較例、実施例における、コイン電地による1サイクル目の充放電効率、および実電池による仕上げ充放電後のガス発生量、および実電池による300サイクルでの容量維持率、3時間通常湿度環境下に放置した負極板を用いたコイン電池による1サイクル目の充放電効率について表11から表14にまとめて記した。
比較例のアルカリ金属、アルカリ土類金属が存在しない負極に対し、実施例のいずれの場合においても、コイン電池での1サイクル目の充放電効率は格段に向上していることが認められた。
なお、実施例1から実施例62の充放電効率はアルカリ金属またはアルカリ土類金属の量を適宜調節することにより、さらに充放電効率が向上させることができる。
実電池の仕上げ充放電後のガス発生量に関して、比較例1と実施例1および比較例2を比べると、比較例1よりも他の2つの場合においてガス発生量は格段に少なくなっている
ことがあきらかになった。これらにおいてはSiOの厚みは10μmで同等であるため、このガス発生量の差は、リチウムの層が有る場合無い場合の差であることが確認できた。
ことがあきらかになった。これらにおいてはSiOの厚みは10μmで同等であるため、このガス発生量の差は、リチウムの層が有る場合無い場合の差であることが確認できた。
また、実施例1と比較例2の場合を比べると、実施例1のほうがガス発生量が少ない。
これは、比較例2の場合は、電池にした場合に負極の最表面の層が金属リチウムであり、この層と電解液との反応が、実施例1のようにLiの層の上をSiOの層が覆っている場合よりも、おこりやすいことによる。
このように比較例1と比べるとガス量は、実施例1および比較例2ともに抑制されているが、ガス量の観点から述べると、実施例1のようにLiの表面がSiOで覆われている構成の方がより効果的であることがわかった。
また、この結果は、
SiOx層と炭素材料層とアルカリ金属またはアルカリ土類金属との組み合わせの場合(比較例3と実施例6)
SiOx層とSi層とアルカリ金属またはアルカリ土類金属との組み合わせの場合(比較例4と比較例5、実施例10)
SiOx層とSiTi2合金+Si層とアルカリ金属またはアルカリ土類金属との組み合わせの場合(比較例6と比較例7、実施例14)
SiOx層とSn層とアルカリ金属またはアルカリ土類金属との組み合わせの場合(比較例8と比較例9および実施例16)
SnOx層とアルカリ金属またはアルカリ土類金属との組み合わせの場合(比較例10と比較例11および実施例19)の其々の場合でも同様の結果となっっており、また他の実施例においても比較例と比べると、負極材料の層のあつみ、容量がことなっているにしても、アルカリ金属やアルカリ土類金属の層が無い場合と比べると、ガス量は抑制されているのはあきらかである。
SiOx層と炭素材料層とアルカリ金属またはアルカリ土類金属との組み合わせの場合(比較例3と実施例6)
SiOx層とSi層とアルカリ金属またはアルカリ土類金属との組み合わせの場合(比較例4と比較例5、実施例10)
SiOx層とSiTi2合金+Si層とアルカリ金属またはアルカリ土類金属との組み合わせの場合(比較例6と比較例7、実施例14)
SiOx層とSn層とアルカリ金属またはアルカリ土類金属との組み合わせの場合(比較例8と比較例9および実施例16)
SnOx層とアルカリ金属またはアルカリ土類金属との組み合わせの場合(比較例10と比較例11および実施例19)の其々の場合でも同様の結果となっっており、また他の実施例においても比較例と比べると、負極材料の層のあつみ、容量がことなっているにしても、アルカリ金属やアルカリ土類金属の層が無い場合と比べると、ガス量は抑制されているのはあきらかである。
以上のことから、本特許の構成をした負極をもちいると、初期のガス発生を抑制する効果があることがあきらかになった。
サイクル維持率もガス発生量と同様、負極上に構成されている材料や量により変化する。そこで、材料や量が同じものどうしで比べる。
比較例1、比較例2および比較例18と実施例1を比べると、どの比較例よりも実施例1のほうがサイクル維持率は向上していることがあきらかになった。これら3つの例においては最初のSiOの厚みは10μmで同等であるため、この差は、リチウムの層が有る場合と無い場合の差であると考えられる。
また、実施例33、実施例36、実施例39および実施例42のようにリチウム以外のアルカリ金属、アルカリ土類金属の層を使用していても、比較例と比べてサイクル維持率が向上していることがわかった。
他の場合を比べても前記と同様の傾向になっていることが認められ、このことから、本特許のような負極板を用いた電池を使うことで、サイクル維持率は向上することがあきらかになった。
なお、比較例18から比較例21のように、極板の一部にリチウム金属を押し付けた場合について、1サイクル目の充放電効率や、3サイクル後のガス発生量に関しては、比較的良好ではあるが、実電池における300サイクル後の容量維持率においては、効果が認
められなかった。
められなかった。
3時間通常湿度下においた後の負極板を用いて充放電をおこなった場合、どの実施例においても、放置しなかった場合とほぼ同じ充放電効率を示し、その後も良好な充放電特性をしめした。一方比較例のように最表面がアルカリ金属およびアルカリ土類金属の場合、通常湿度下におくと、30分もしないうちに表面が変色し、空気中の水分などと反応してしまってることがわかった。これらをもちいて電池を組んでも、最初の充電さえまともにおこなうことができなかった。これは、アルカリ金属、アルカリ土類金属の表面が絶縁物で覆われてしまい、極板の抵抗が著しく増加したために、電流を流せなかったと推察される。
また比較例18から比較例21のような場合は、リチウム金属が一部にしか存在していないため、残りの部分で充放電はおこなわれたが、極板としての抵抗は高く、充放電効率も悪かった。
また、比較例5,比較例7,比較例9,比較例11については、金属リチウムの上に酸化物ではないが、何らかの層で覆われているため、まったく空気中に露出しているわけではないが、それでも、水分等を通してしまうために、反応してしまい、充放電効率は悪くなり、極板の抵抗も上昇してしまった。
この結果から、アルカリ金属やアルカリ土類金属の上にSiやSnなどの酸化物で覆うことで、通常湿度下に一度暴露しても、電池として使用することができることがわかった。
以上の結果から、本特許のような構成をもつ負極をもちいることで、SiやSnの酸化物のような大きな不可逆容量を自由に減らすことができ、かつ初期の充放電時のガス発生量をへらせ、さらに充放電を繰り返した場合でも放電容量の低下を抑制することができる。
なお、本実施例において、同じ構成で各層の厚みをかえて実験をおこなっているが、この結果はすべて前記効果を有していることを示している。このことから本実施例に記載されている以外の厚みでおこなっても本特許でいう概念が同じであれば同じ効果を得ることができる。
本発明の非水電解質二次電池用負極を使用した非水電解質二次電池は、携帯電話を始めとするポータブル機器等の電源として有用である。
1 ケース
2 リチウム電極
3 ガスケット
4 セパレータ
5 試験電極
6 SUS板
7 さらばね
8 ケース
11 風袋
12 銅芯材
13 負極剤
14 正極合剤
15 正極集電体
16 セパレータ
17、18 リードタブ
2 リチウム電極
3 ガスケット
4 セパレータ
5 試験電極
6 SUS板
7 さらばね
8 ケース
11 風袋
12 銅芯材
13 負極剤
14 正極合剤
15 正極集電体
16 セパレータ
17、18 リードタブ
Claims (5)
- 集電体の片面または両面上に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の薄膜からなる層を有し、さらにその上に気体の進入を遮断するバリヤ機能を持つ薄膜であって、かつリチウムを吸蔵放出する活物質からなる薄膜の層を有すことを特徴とする非水電解質二次電池用負極板。
- 前記活物質が周期表13族、14族、15族元素の単体、化合物またはそれらの混合物を主体とすることを特徴とする請求項1記載の非水電解質二次電池用負極板。
- 前記活物質がシリコンまたはすずの単体、化合物またはそれらの混合物を主体とすることを特徴とする請求項1または2記載の非水電解質二次電池用負極板。
- 前記活物質がシリコンの化合物または、単体と化合物の混合物を主体としており、かつ前記活物質には、酸素が含まれ、前記活物質の組成において、前記酸素の原子比は、前記シリコンの原子比より小さいものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の非水電解質二次電池用負極板。
- 集電体の片面または両面上に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の薄膜からなる層を形成する第1薄膜形成工程と、さらに前記アルカリ金属またはアルカリ土類金属の薄膜からなる層の上に気体の進入を遮断するバリヤ機能を持つ薄膜であって、かつリチウムを吸蔵放出する活物質からなる薄膜の層を形成する第2薄膜形成工程を持つ非水電解質二次電池用負極板の製造方法であって、第1薄膜形成工程と第2薄膜形成工程を、酸化雰囲気にすることなく、連続的に行うことを特徴とする非水電解質二次電池用負極板の製造方法。
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