JP2007226335A - 遠隔操作システム、遠隔操作コンピュータおよび遠隔操作プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ネットワークを介して接続されたコンピュータを、より少ない作業負担で遠隔操作し所定の処理を実行させる。
【解決手段】サーバコンピュータ1とリモートコンピュータ2とが、ネットワーク4を介して接続されている。起動手段2aは、オペレーティングシステムの動作停止時に起動信号を受信すると、オペレーティングシステムを起動させる。その後、起動情報取得手段2bは、サーバコンピュータ1の起動情報回答手段1dへ起動情報の取得要求を送信する。起動情報回答手段1dは、起動情報記憶手段1cから起動情報を抽出し、抽出した起動情報を起動情報取得手段2bへ送信する。起動処理実行手段2cは、起動情報取得手段2bが取得した起動情報で示される処理を実行する。
【選択図】図1

Description

本発明は遠隔操作システム、遠隔操作コンピュータおよび遠隔操作プログラムに関し、特にネットワークを介して接続されたコンピュータを遠隔操作する遠隔操作システム、遠隔操作コンピュータおよび遠隔操作プログラムに関する。
現在、ネットワーク技術の発達に伴い、物理的に離れた場所に設置されたコンピュータを遠隔操作することが行われている。ネットワークを介して遠隔操作を行うことで、コンピュータが設置された場所に出向くことなくこれらコンピュータを一元的に管理することができる。また、遠隔地からコンピュータに所望の処理を実行させることもできる。このように、遠隔操作によって、地理的位置の違いをほとんど意識することなくコンピュータを利用することができるようになる。
ここで、ネットワークを介して遠隔地にあるコンピュータに処理を実行させるためには、あらかじめそのコンピュータを起動しておかなければならない。すなわち、コンピュータの電源をオンにし、メモリにオペレーティングシステム(OS:Operating System)を読み込ませ、ネットワークを介したアクセスを受信可能な状態にしておく必要がある。しかし、頻繁に処理を実行させる必要がない場合、コンピュータを常時起動しておくことは好ましくない。処理を実行しない間もコンピュータを起動しておくことは、電力などの資源の無駄になるとともに、ハードウェアを疲弊させることになるからである。
そこで、処理を実行させる際に、そのコンピュータに対して起動信号を送信することでコンピュータを起動することが行われている。電源がオフの状態のときに起動信号を受信したコンピュータは、電源ボタンが押されたときと同様に、電源がオンになりオペレーティングシステムが読み込まれる。これにより、そのコンピュータは処理を実行できる状態になる。さらに、そのコンピュータにあらかじめ実行する処理の登録を行っておくことで、コンピュータの起動に続いて所定の処理を自動的に実行させることもできる(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−311251号公報
しかし、特許文献1記載の技術ではコンピュータの起動後に所定の処理を実行させるために、そのコンピュータにあらかじめ処理の登録を行っておく必要があり、人手による遠隔操作が必要になるという問題がある。したがって、処理の登録を行う者は、起動信号を送信してコンピュータが完全に起動状態になるのを待ってから、手作業で登録作業を行わなければならない。このような作業は、処理の登録を行う者にとって大きな負担となる。また、あらかじめ登録した処理以外の処理を実行させる場合も、登録作業と同様に、処理を実行させる操作を各コンピュータに対して行う作業がコンピュータの利用者にとって大きな負担となる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、できる限り人手で作業を行わずにネットワークを介して接続されたコンピュータを遠隔操作し所定の処理を実行させる遠隔操作システム、遠隔操作コンピュータおよび遠隔操作プログラムを提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような遠隔操作システムが提供される。本発明に係る遠隔操作システムは、サーバコンピュータに格納された起動情報に従って、リモートコンピュータが起動処理を実行するものである。この遠隔操作システムは、サーバコンピュータ1とリモートコンピュータ2から構成される。サーバコンピュータ1は、リモートコンピュータ2とネットワーク4を介して接続されている。サーバコンピュータ1は、起動情報記憶手段1cおよび起動情報回答手段1dを有する。起動情報記憶手段1cは、オペレーティングシステムの起動時に実行する処理が示された起動情報を記憶する。起動情報回答手段1dは、ネットワーク4を介して起動情報の取得要求が入力されると、起動情報を起動情報記憶手段1cから抽出し、抽出した起動情報を、取得要求の送信元に対して送信する。また、リモートコンピュータ2は、起動手段2a、起動情報取得手段2bおよび起動処理実行手段2cを有する。起動手段2aは、オペレーティングシステムの動作停止時に、オペレーティングシステムの起動の要求を示す起動信号を、ネットワーク4を介して受信すると、オペレーティングシステムを起動する。起動情報取得手段2bは、起動手段2aによってオペレーティングシステムが起動されると、起動情報の取得要求をネットワーク4を介してサーバコンピュータ1へ送信し、取得要求に応じてサーバコンピュータ1から送られた起動情報を取得する。起動処理実行手段2cは、起動情報取得手段2bにより取得された起動情報で示される処理を実行する。
このような遠隔操作システムによれば、リモートコンピュータ2の起動手段2aにより、起動信号が受信され、オペレーティングシステムが起動される。そして、起動情報取得手段2bにより、サーバコンピュータ1の起動情報回答手段1dに対して起動情報の取得要求が送信される。起動情報回答手段1dにより、起動情報取得手段2bに対して起動情報が送信される。その後、リモートコンピュータ2の起動処理実行手段2cにより、起動情報で示される処理が実行される。
また、上記課題を解決するために、遠隔操作コンピュータが提供される。本発明に係る遠隔操作コンピュータは、スケジュールに従ってリモートコンピュータを起動するとともに、リモートコンピュータに対して起動情報を提供するものである。この遠隔操作コンピュータであるサーバコンピュータ1は、ネットワーク4と接続されており、スケジュールファイル記憶手段1a、起動信号送信手段1b、起動情報記憶手段1cおよび起動情報回答手段1dを有する。スケジュールファイル記憶手段1aは、リモートコンピュータ2を遠隔で起動する起動時刻が設定された起動スケジュールファイルを記憶する。起動信号送信手段1bは、起動スケジュールファイルを参照し、起動時刻になるとリモートコンピュータ2に対して起動信号を送信する。起動情報記憶手段1cは、リモートコンピュータ2が起動時に実行する処理を示す起動情報を記憶する。起動情報回答手段1dは、起動信号に応じてリモートコンピュータ2から出力された取得要求をネットワーク4を介して受信し、起動情報を起動情報記憶手段1cから抽出し、抽出した起動情報をリモートコンピュータ2へ送信する。
このような遠隔操作コンピュータによれば、起動信号送信手段1bにより、起動スケジュールに従ってリモートコンピュータ2に対して起動信号が送信される。そして、起動情報回答手段1dにより、リモートコンピュータ2からの要求に応じてリモートコンピュータ2に対して起動情報が送信される。
また、上記課題を解決するために、遠隔操作プログラムが提供される。本発明に係る遠隔操作プログラムは、あらかじめ設定された起動スケジュールに従ってリモートコンピュータを起動するとともに、リモートコンピュータに対して起動情報を提供するものである。この遠隔操作プログラムを実行するサーバコンピュータ1は、ネットワーク4と接続されており、スケジュールファイル記憶手段1a、起動信号送信手段1b、起動情報記憶手段1cおよび起動情報回答手段1dを有する。スケジュールファイル記憶手段1aは、リモートコンピュータ2を遠隔で起動する起動時刻が設定された起動スケジュールファイルを記憶する。起動信号送信手段1bは、起動スケジュールファイルを参照し、起動時刻になるとリモートコンピュータ2に対して起動信号を送信する。起動情報記憶手段1cは、リモートコンピュータ2が起動時に実行する処理を示す起動情報を記憶する。起動情報回答手段1dは、起動信号に応じてリモートコンピュータ2から出力された取得要求をネットワーク4を介して受信し、起動情報を起動情報記憶手段1cから抽出し、抽出した起動情報をリモートコンピュータ2へ送信する。
このような遠隔操作プログラムを実行するコンピュータによれば、上記遠隔操作コンピュータと同様の処理が行われる。
本発明では、サーバコンピュータが起動情報を保持し、リモートコンピュータがオペレーティングシステムの起動後にこの起動情報で示される処理を自動的に実行することとした。このため、リモートコンピュータの利用者が、手作業で各リモートコンピュータに対して実行する処理の登録を行ったり、直接に処理を実行させる操作を行ったりする必要がなくなる。これにより、リモートコンピュータの利用者の作業負担を大きく軽減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の概要について説明し、その後、実施の形態の具体的な内容を説明する。
図1は、実施の形態に適用される発明を示す原理図である。
図1に示されるシステムは、サーバコンピュータ1、リモートコンピュータ2およびクライアントコンピュータ3から構成される。サーバコンピュータ1、リモートコンピュータ2およびクライアントコンピュータ3は、ネットワーク4を介して相互に接続されている。
サーバコンピュータ1は、スケジュールファイル記憶手段1a、起動信号送信手段1b、起動情報記憶手段1cおよび起動情報回答手段1dを有する。スケジュールファイル記憶手段1aは、リモートコンピュータ2を遠隔で起動する起動時刻が設定された起動スケジュールファイルを記憶する。起動信号送信手段1bは、起動スケジュールファイルを参照し、起動時刻になるとリモートコンピュータ2に対して起動信号を送信する。起動情報記憶手段1cは、リモートコンピュータ2が起動時に実行する処理を示す起動情報を記憶する。起動情報回答手段1dは、起動信号に応じてリモートコンピュータ2から出力された取得要求をネットワーク4を介して受信し、起動情報を起動情報記憶手段1cから抽出し、抽出した起動情報をリモートコンピュータ2へ送信する。
リモートコンピュータ2は、起動手段2a、起動情報取得手段2bおよび起動処理実行手段2cを有する。起動手段2aは、オペレーティングシステムの動作停止時に、オペレーティングシステムの起動の要求を示す起動信号を、ネットワーク4を介して受信すると、オペレーティングシステムを起動する。起動情報取得手段2bは、起動手段2aによってオペレーティングシステムが起動されると、起動情報の取得要求をネットワーク4を介してサーバコンピュータ1へ送信し、取得要求に応じてサーバコンピュータ1から送られた起動情報を取得する。起動処理実行手段2cは、起動情報取得手段2bにより取得された起動情報で示される処理を実行する。
クライアントコンピュータ3は、起動情報の作成、起動信号の送信および起動スケジュールファイルの作成のために使用される。システムの利用者は、クライアントコンピュータ3を利用して起動情報を作成し、これをサーバコンピュータ1の起動情報記憶手段1cに格納することができる。また、システムの利用者は、クライアントコンピュータ3から、リモートコンピュータ2へ起動信号を送信することができる。さらに、システムの利用者は、クライアントコンピュータ3を使用して起動スケジュールファイルを作成し、これをサーバコンピュータ1のスケジュールファイル記憶手段1aに格納することができる。
このようなシステムによれば、クライアントコンピュータ3により、起動情報が作成され起動情報記憶手段1cに作成された起動情報が記憶される。そして、クライアントコンピュータ3により、起動信号がリモートコンピュータ2に対して送信される。または、クライアントコンピュータ3によって作成された起動スケジュールファイルで示されるスケジュールに従い、サーバコンピュータ1の起動信号送信手段1bにより、起動信号がリモートコンピュータ2に対して送信される。リモートコンピュータ2の起動手段2aにより、起動信号が受信され、リモートコンピュータ2のオペレーティングシステムが起動される。そして、起動情報取得手段2bにより、サーバコンピュータ1の起動情報回答手段1dに対して起動情報の取得要求が送信される。起動情報回答手段1dにより、起動情報取得手段2bに対して起動情報が送信される。その後、リモートコンピュータ2の起動処理実行手段2cにより、起動情報で示される処理が実行される。
これにより、システムの利用者は、各リモートコンピュータに対して手作業で処理の登録や処理の実行操作を行うことなく、所望の処理をリモートコンピュータで実行させることができる。したがって、リモートコンピュータを利用する場合の作業負担を大きく軽減することができる。さらに、あらかじめ起動スケジュールファイルを作成しておくことで、起動信号の送信を自動化でき、リモートコンピュータを利用する場合の作業負担をより軽減することができる。
以下、本発明の第1の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図2は、第1の実施の形態のシステム構成を示す図である。
ルータ31,32,32a,32b,33はネットワーク21に接続されている。サーバコンピュータ100は、ルータ31と接続されている。リモートコンピュータ200は、ルータ32と接続されている。リモートコンピュータ200aは、ルータ32aと接続されている。リモートコンピュータ200bは、ルータ32bと接続されている。クライアントコンピュータ300は、ルータ33と接続されている。このような接続関係のもと、サーバコンピュータ100は、ネットワーク21を介してリモートコンピュータ200,200a,200bおよびクライアントコンピュータ300と通信可能である。また、クライアントコンピュータ300は、サーバコンピュータ100のほか、ネットワーク21を介してリモートコンピュータ200,200a,200bと通信可能である。
サーバコンピュータ100は、リモートコンピュータ200が起動時に実行する処理を示す起動情報を保持する。この起動情報は、あらかじめシステムの利用者がクライアントコンピュータ300を使用して作成し、サーバコンピュータ100に格納しておく。リモートコンピュータ200に処理を実行させる場合、システムの利用者は、クライアントコンピュータ300を操作してリモートコンピュータ200に対して起動信号を送信する。リモートコンピュータ200は、起動信号を受信すると、サーバコンピュータ100に対して起動情報の取得要求を送信し、リモートコンピュータ200用の起動情報をサーバコンピュータ100から取得する。その後、リモートコンピュータ200は、取得した起動情報で示される処理を実行する。
同様に、サーバコンピュータ100は、リモートコンピュータ200a,200bのための起動情報をそれぞれ保持する。そして、システムの利用者は、リモートコンピュータ200と同様の方法で、リモートコンピュータ200a,200bを起動し処理を実行させることができる。
次に、サーバコンピュータ100、リモートコンピュータ200,200a,200bおよびクライアントコンピュータ300のハードウェア構成について説明する。ただし、これらコンピュータは同様のハードウェア構成によって実現できるため、代表してサーバコンピュータ100について説明する。
図3は、サーバコンピュータのハードウェア構成を示す図である。サーバコンピュータ100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105および通信インタフェース106が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOSプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSプログラムやアプリケーションプログラムが格納される。グラフィック処理装置104には、モニタ11が接続されている。
グラフィック処理装置104は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ11の画面に表示させる。入力インタフェース105には、キーボード12とマウス13とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード12やマウス13から送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。通信インタフェース106は、ネットワーク21に接続されている。
以上のようなハードウェア構成によって、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
次に、サーバコンピュータ100およびリモートコンピュータ200,200a,200bのモジュール構成について説明する。ただし、リモートコンピュータ200,200aおよび200bのモジュール構成は同様であるため、代表してリモートコンピュータ200について説明する。
図4は、第1の実施の形態のサーバコンピュータとリモートコンピュータの機能を示すブロック図である。
サーバコンピュータ100は、起動情報記憶部110、起動情報追加部120および起動情報回答部130を有する。起動情報追加部120および起動情報回答部130は、ルータ31を通じて他のコンピュータと通信が可能である。
起動情報記憶部110には、リモートコンピュータごとに、そのリモートコンピュータのための起動情報ファイルが格納されている。各起動情報ファイルには、処理を実行するために必要な起動情報が記載されている。ここで、リモートコンピュータを識別するための識別情報として、リモートコンピュータを一意に特定することができる任意の情報を使用することができる。例えば、あらかじめすべてのリモートコンピュータに一意な番号を付与しておくことで、その番号を識別情報として使用することができる。また、リモートコンピュータのIP(Internet Protocol)アドレスや、リモートコンピュータがもつ通信インタフェースのMAC(Media Access Control)アドレスを、識別情報として使用することもできる。
図5は、第1の実施の形態の起動情報ファイルのデータ構造例を示す図である。起動情報ファイル111には、実行させるプログラムを示す項目111aと、プログラムの実行後の動作を示す項目111bとが設けられている。1組の項目111aと項目111bとによって、1台のリモートコンピュータのための起動情報が構成される。
項目111aには、オペレーティングシステムの起動後にリモートコンピュータで実行させるプログラムが1つ以上設定される。1行が1つのプログラムのプログラム情報に相当する。1つのプログラム情報は、「プログラム名」、「=(イコール)」、「プログラムが保存されている場所」、「プログラムに対して与えるパラメータ」で構成される。「プログラムに対して与えるパラメータ」は省略することができる。2つ以上のプログラム情報が設定されている場合は、上側に記述されたプログラム情報のプログラムから順に実行されることを意味する。
項目111bには、項目111aで設定されたプログラムのすべての実行が終了した後に、そのリモートコンピュータをシャットダウンするか否かの値が設定される。シャットダウンを行う場合にはshutdown=“TRUE”が、シャットダウンを行わない場合にはshutdown=“FALSE”が設定される。
起動情報ファイル111は、リモートコンピュータを起動する前に、あらかじめシステムの利用者によって作成される。図5に示した例では、リモートコンピュータに“application1”,“application2”の順でプログラムを実行させ、これらプログラムの実行後にリモートコンピュータをシャットダウンするという起動情報が設定されている。
再び図4に戻って説明する。
起動情報追加部120は、クライアントコンピュータ300から、起動情報ファイルとリモートコンピュータの識別情報との組を受信する。そして、起動情報追加部120は、受信した起動情報ファイルをリモートコンピュータの識別情報と対応付けて起動情報記憶部110に格納する。
起動情報回答部130は、リモートコンピュータ200,200a,200bから、起動情報の取得要求を受信する。起動情報の取得要求には、その取得要求を送信したリモートコンピュータを識別するための識別情報が含まれる。起動情報の取得要求を受信すると、起動情報回答部130は、受信した識別情報に対応する起動情報ファイルを起動情報記憶部110から抽出し、抽出した起動情報ファイルをリモートコンピュータ200,200a,200bに送信する。
リモートコンピュータ200は、起動部210、起動情報取得部220および起動処理実行部230を有する。起動部210および起動情報取得部220は、ルータ32と接続されている。なお、起動部210は、リモートコンピュータ200のオペレーティングシステムが停止状態でも動作し、ルータ32からのアクセスを受信することができる。
起動部210は、クライアントコンピュータ300から、起動信号を受信する。起動信号を受信すると、起動部210は、リモートコンピュータ200のオペレーティングシステムを起動する。そして、オペレーティングシステムの起動が完了すると、起動部210は、起動情報取得部220に対して通知を行う。
起動情報取得部220は、起動部210から通知を受けると、サーバコンピュータ100に対して起動情報の取得要求を送信する。起動情報の取得要求には、リモートコンピュータ200を識別するための識別情報が含まれる。そして、起動情報取得部220は、サーバコンピュータ100から起動情報ファイルを取得し、取得した起動情報ファイルを起動処理実行部230に渡す。
起動処理実行部230は、起動情報取得部220から起動情報ファイルを取得すると、取得した起動情報ファイルに記載された起動情報に従って、プログラムを実行させる。その後、起動処理実行部230は、必要に応じてリモートコンピュータ200をシャットダウンする。
次に、以上のような構成およびデータ構造のシステムにおいて実行される処理の詳細を説明する。
図6は、第1の実施の形態の起動情報追加処理の手順を示すフローチャートである。以下、図6に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS11]クライアントコンピュータ300は、システムの利用者からの入力に応じて、起動するリモートコンピュータを1つ指定する。例えば、クライアントコンピュータ300は、起動可能なリモートコンピュータの一覧をシステムの利用者に提示し、1つのリモートコンピュータを選択させることで、リモートコンピュータの指定を行うことができる。この場合、クライアントコンピュータ300は、起動可能なリモートコンピュータの情報を保持している必要がある。
[ステップS12]クライアントコンピュータ300は、システムの利用者からの入力に応じて、実行させるプログラムを1つ以上指定する。例えば、クライアントコンピュータ300は、ステップS11で指定したリモートコンピュータに組み込まれているプログラムの一覧をシステムの利用者に提示し、1つ以上のプログラムを選択させることで、プログラムの指定を行うことができる。この場合、クライアントコンピュータ300は、各リモートコンピュータに組み込まれているプログラムの情報を保持している必要がある。
[ステップS13]クライアントコンピュータ300は、ステップS12で指定したプログラムを実行した後に、ステップS11で指定したリモートコンピュータをシャットダウンするか否かを指定する。例えば、クライアントコンピュータ300は、“TRUE”(シャットダウンする)または“FALSE”(シャットダウンしない)のいずれか1つを、システムの利用者に選択させることで、シャットダウンの有無を指定することができる。
[ステップS14]クライアントコンピュータ300は、ステップS12およびステップS13で行った指定に基づき、起動情報ファイルを作成する。そして、クライアントコンピュータ300は、作成した起動情報ファイルと、ステップS11で指定したリモートコンピュータを識別するための識別情報とを、サーバコンピュータ100の起動情報追加部120に対して送信する。例えば、識別情報として、リモートコンピュータのIPアドレスを使用することができる。
[ステップS15]起動情報追加部120は、クライアントコンピュータ300から起動情報ファイルと識別情報とを受信すると、起動情報記憶部110に、受信した識別情報と対応付けて受信した起動情報ファイルを格納する。ここで、受信した識別情報に対応する起動情報ファイルが起動情報記憶部110にすでに存在する場合、起動情報追加部120は、格納されている起動情報ファイルを削除して受信した起動情報ファイルに置き換える。これにより、起動情報記憶部110に格納される起動情報ファイルが最新のものに維持される。
このようにして、クライアントコンピュータ300は、1つの起動情報ファイルを作成すると、作成した起動情報ファイルをサーバコンピュータ100の起動情報追加部120に送信する。起動情報追加部120は、受信した起動情報ファイルを、リモートコンピュータと対応付けて起動情報記憶部110に格納する。これにより、起動情報記憶部110には、それぞれのリモートコンピュータ用の起動情報ファイルが格納される。
例えば、クライアントコンピュータ300によって、起動するリモートコンピュータとしてリモートコンピュータ200が指定され、図5に示した起動情報ファイル111が作成される。そして、クライアントコンピュータ300によって、リモートコンピュータ200を識別するためのIPアドレス“123.456.789.XXX”と、起動情報ファイル111とが、起動情報追加部120に送信される。起動情報記憶部110には、識別情報“123.456.789.XXX”に対応付けられて、起動情報ファイル111が格納される。
次に、リモートコンピュータ200,200a,200bの起動処理について説明する。ただし、リモートコンピュータ200,200a,200bの起動処理は同様であるため、代表してリモートコンピュータ200を起動する場合について説明する。
図7は、第1の実施の形態の起動処理の手順を示すフローチャートである。以下、図7に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS21]クライアントコンピュータ300は、リモートコンピュータ200に対して、起動信号を送信する。ここで、起動信号として、いわゆるマジックパケットを使用する。マジックパケットには、リモートコンピュータがもつ通信インタフェースのMACアドレスと、そのリモートコンピュータが属するネットワークを管理しているルータのIPアドレスとが含まれる。まず、クライアントコンピュータ300が送信したマジックパケットは、マジックパケットに含まれるIPアドレスに基づいて、ルータ32に届けられる。次に、ルータ32は、受け取ったマジックパケットを、ルータ32が管理するネットワークにブロードキャストによって転送する。そして、リモートコンピュータ200の起動部210は、ルータ32が転送したマジックパケットを受け取り、受け取ったマジックパケットに含まれるMACアドレスに基づいて、リモートコンピュータ200を起動するためのマジックパケットであると判断する。このようにして、クライアントコンピュータ300が送信したマジックパケットが、起動部210に届けられる。
[ステップS22]起動部210は、起動信号を受信すると、リモートコンピュータ200が停止状態であるか否かを判断する。停止状態である場合には、処理がステップS23へ進められる。起動状態である場合には、起動がステップS24へ進められる。
[ステップS23]起動部210は、リモートコンピュータ200のオペレーティングシステムを起動する。オペレーティングシステムの起動が完了すると、起動部210は、起動情報取得部220へ通知を行う。
[ステップS24]起動情報取得部220は、起動部210から通知を受け取ると、サーバコンピュータ100の起動情報回答部130に対して、起動情報の取得要求を送信する。この取得要求には、リモートコンピュータ200を識別するための識別情報が含まれる。例えば、識別情報として、リモートコンピュータ200のIPアドレスを使用することができる。
[ステップS25]起動情報回答部130は、起動情報取得部220から起動情報の取得要求を受信すると、受信した取得要求に含まれる識別情報に対応付けられた起動情報ファイルを、起動情報記憶部110から抽出する。そして、起動情報回答部130は、起動情報取得部220に対して、抽出した起動情報ファイルを送信する。
[ステップS26]起動情報取得部220は、起動情報回答部130から起動情報ファイルを取得すると、取得した起動情報ファイルを起動処理実行部230へ渡す。起動情報ファイルを受け取った起動処理実行部230は、起動情報ファイルに記載された起動情報に従って、プログラムによる処理を実行する。
[ステップS27]起動処理実行部230は、起動情報ファイルに記載された起動情報に、コンピュータをシャットダウンすべき旨の設定があるか否かを判断する。シャットダウンすべき旨の設定がある場合には、処理がステップS28へ進められる。シャットダウンすべき旨の設定がない場合には、起動処理が終了する。
[ステップS28]起動処理実行部230は、リモートコンピュータ200のオペレーティングシステムを終了させ、電源をオフにしてリモートコンピュータ200を停止状態にする。
このようにして、クライアントコンピュータ300によって起動信号が送信されると、
リモートコンピュータ200の起動部210は起動信号を受信し、オペレーティングシステムを起動する。その後、起動情報取得部220は、サーバコンピュータ100の起動情報回答部130から、起動情報ファイルを取得する。そして、起動処理実行部230は、取得した起動情報ファイルに記載された起動情報に従って、処理を実行させる。
例えば、リモートコンピュータ200のための起動情報ファイルとして、図5に示した起動情報ファイル111が、起動情報記憶部110に格納されているとする。クライアントコンピュータ300によってリモートコンピュータ200が起動されると、起動情報取得部220は、リモートコンピュータ200を識別するためのIPアドレス“123.456.789.XXX”を起動情報回答部130に送信する。起動情報回答部130は、IPアドレス“123.456.789.XXX”に対応付けられた起動情報ファイル111を、起動情報取得部220へ送信する。そして、起動処理実行部230は、起動情報ファイル111に記載された起動情報に従って、“application1”と“application2”とを実行した後、リモートコンピュータ200を停止させる。
このような遠隔操作システムを用いることで、システムの利用者は、各リモートコンピュータに対して手作業で処理の登録や処理の実行操作を行うことなく、所望の処理をリモートコンピュータで実行させることができる。したがって、リモートコンピュータを利用する場合の作業負担を大きく軽減することができる。具体的には、システムの利用者は、クライアントコンピュータ300を使用して、起動情報ファイルを作成してサーバコンピュータ100に送信した後、処理を実行させたいリモートコンピュータに対して起動信号を送信すればよい。
なお、システムの利用者は、リモートコンピュータに起動信号を送信した後、リモートコンピュータでの処理の終了を待たずに、クライアントコンピュータ300をネットワーク21から切断することができる。すなわち、クライアントコンピュータ300とネットワーク21とを接続するために、常時接続されたネットワークを使用する必要はない。
次に、本発明の第2の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。前述の第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。
第2の実施の形態では、クライアントコンピュータがリモートコンピュータへ起動信号を送信するのではなく、あらかじめ設定されたスケジュールに従ってサーバコンピュータがリモートコンピュータへ起動信号を送信する。これにより、システムの利用者は、所望の時刻にリモートコンピュータに処理を実行させることができる。
図8は、第2の実施の形態のサーバコンピュータとリモートコンピュータの機能を示すブロック図である。
サーバコンピュータ100aは、起動情報記憶部110、起動情報追加部120、起動情報回答部130、スケジュールファイル記憶部140、スケジュール情報追加部150および起動信号送信部160を有する。起動情報追加部120、起動情報回答部130、スケジュール情報追加部150および起動信号送信部160は、ルータ31を通じて他のコンピュータと通信が可能である。ここで、起動情報記憶部110、起動情報追加部120および起動情報回答部130の機能は、図4に示した第1の実施の形態における同名の要素の機能と同じである。また、リモートコンピュータ200の構成要素およびその機能は、図4に示した第1の実施の形態におけるリモートコンピュータの構成要素およびその機能と同じである。
スケジュールファイル記憶部140には、スケジュール情報を記載した起動スケジュールファイルが複数格納されている。1つの起動スケジュールファイルには、1つのリモートコンピュータに対する1回の起動についてのスケジュール情報が記載されている。
図9は、起動スケジュールファイルのデータ構造例を示す図である。起動スケジュールファイル141には、リモートコンピュータを起動する時刻を示す項目141aと、起動するリモートコンピュータを特定するためのアドレスを示す項目141bとが設けられている。1組の項目141aと項目141bとによって、1回のリモートコンピュータの起動のためのスケジュール情報が構成される。
項目141aには、“time=”の後ろに、リモートコンピュータを起動する年月日および時分が1つ設定される。項目141bには、“machine=”の後ろに、1つのIPアドレスと1つのMACアドレスとが順に設定される。ここで設定されるIPアドレスは、起動するリモートコンピュータが属するネットワークを管理するルータのIPアドレスである。また、ここで設定されるMACアドレスは、起動するリモートコンピュータがもつ通信インタフェースのMACアドレスである。これは、第1の実施の形態の説明で述べた通り、マジックパケットを使用してリモートコンピュータを起動する際に、ルータのIPアドレスとリモートコンピュータのMACアドレスとを指定する必要があるからである。
起動スケジュールファイル141は、あらかじめシステムの利用者によって作成される。図9に示した例では、ルータのIPアドレス“123.123.123.XXX”と、通信インタフェースのMACアドレス“00−20−BB−AA−AA−AA”で特定されるリモートコンピュータを、2006年1月1日12時10分に起動するというスケジュール情報が設定されている。
再び図8に戻って説明する。
スケジュール情報追加部150は、クライアントコンピュータ300aで作成された起動スケジュールファイルを、クライアントコンピュータ300aから受信する。そして、スケジュール情報追加部150は、受信した起動スケジュールファイルをスケジュールファイル記憶部140に格納する。
起動信号送信部160は、スケジュールファイル記憶部140に格納された起動スケジュールファイルを継続的に監視する。起動時刻が到来したスケジュール情報がある場合には、起動信号送信部160は、そのスケジュール情報に基づいてリモートコンピュータへ起動信号を送信する。
次に、以上のような構成およびデータ構造のシステムにおいて実行される処理の詳細を説明する。
図10は、第2の実施の形態の起動情報追加処理の手順を示すフローチャートである。以下、図10に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS31]クライアントコンピュータ300aは、システムの利用者からの入力に応じて、起動するリモートコンピュータを1つ指定する。例えば、クライアントコンピュータ300aは、起動可能なリモートコンピュータの一覧をシステムの利用者に提示し、1つのリモートコンピュータを選択させることで、リモートコンピュータの指定を行うことができる。
[ステップS32]クライアントコンピュータ300aは、システムの利用者からの入力に応じて、実行させるプログラムを1つ以上指定する。例えば、クライアントコンピュータ300aは、ステップS31で指定したリモートコンピュータに組み込まれているプログラムの一覧をシステムの利用者に提示し、1つ以上のプログラムを選択させることで、プログラムの指定を行うことができる。
[ステップS33]クライアントコンピュータ300aは、ステップS32で指定したプログラムを実行した後に、ステップS31で指定したリモートコンピュータをシャットダウンするか否かを指定する。例えば、クライアントコンピュータ300aは、“TRUE”(シャットダウンする)または“FALSE”(シャットダウンしない)のいずれか1つを、システムの利用者に選択させることで、シャットダウンの有無を指定することができる。
[ステップS34]クライアントコンピュータ300aは、ステップS32およびステップS33で行った指定に基づき、起動情報ファイルを作成する。そして、クライアントコンピュータ300aは、作成した起動情報ファイルと、ステップS31で指定したリモートコンピュータを識別するための識別情報とを、サーバコンピュータ100aの起動情報追加部120に対して送信する。
[ステップS35]起動情報追加部120は、クライアントコンピュータ300aから起動情報ファイルと識別情報とを受信すると、起動情報記憶部110に、受信した識別情報と対応付けて受信した起動情報ファイルを格納する。ここで、受信した識別情報に対応する起動情報ファイルが起動情報記憶部110にすでに存在する場合、起動情報追加部120は、格納されている起動情報ファイルを削除して受信した起動情報ファイルに置き換える。これにより、起動情報記憶部110に格納される起動情報ファイルが最新のものに維持される。
[ステップS36]クライアントコンピュータ300aは、ステップS31で指定したリモートコンピュータにステップS32で指定したプログラムによる処理を実行させる時刻を指定する。例えば、クライアントコンピュータ300aは、現在時刻よりも値が大きい(時刻が新しい)任意の時刻をシステムの利用者に入力させることで、起動時刻を指定することができる。
[ステップS37]クライアントコンピュータ300aは、ステップS31で指定したリモートコンピュータとステップS36で指定した起動時刻とに基づいて、起動スケジュールファイルを作成する。ここで、起動スケジュールファイルを作成するために、クライアントコンピュータ300aは、リモートコンピュータが属するネットワークを管理するルータのIPアドレスと、リモートコンピュータがもつ通信インタフェースのMACアドレスとの情報を保持している必要がある。そして、クライアントコンピュータ300aは、サーバコンピュータ100aのスケジュール情報追加部150に対して、作成した起動スケジュールファイルを送信する。
[ステップS38]スケジュール情報追加部150は、クライアントコンピュータ300aから起動スケジュールファイルを受信すると、受信した起動スケジュールファイルをスケジュールファイル記憶部140に格納する。なお、スケジュール情報追加部150は、スケジュールファイル記憶部140に格納された起動スケジュールファイルを、設定された起動時刻の値が小さい順(起動時刻が古い順)に並べなおしておくことが好ましい。これは、起動時刻が到来したスケジュール情報の検索を容易にするためである。
このようにして、クライアントコンピュータ300aは、1つの起動情報ファイルを作成すると、作成した起動情報ファイルをサーバコンピュータ100aの起動情報追加部120に送信する。起動情報追加部120は、受信した起動情報ファイルを、リモートコンピュータと対応付けて起動情報記憶部110に格納する。これにより、起動情報記憶部110には、それぞれのリモートコンピュータ用の起動情報ファイルが格納される。
さらに、クライアントコンピュータ300aは、1つの起動スケジュールファイルを作成すると、作成した起動スケジュールファイルをサーバコンピュータ100aのスケジュール情報追加部150に送信する。スケジュール情報追加部150は、受信した起動スケジュールファイルをスケジュールファイル記憶部140に格納する。これにより、スケジュールファイル記憶部140に、スケジュール情報が保持される。
例えば、クライアントコンピュータ300aによって、図5に示した第1の実施の形態における起動情報ファイル111と同様の起動情報ファイルが作成される。さらに、クライアントコンピュータ300aによって、図9に示した起動スケジュールファイル141が作成される。ここで、IPアドレス“123.456.789.XXX”はルータ32のIPアドレスであり、MACアドレス“00−20−BB−AA−AA−AA”はリモートコンピュータ200がもつ通信インタフェースのMACアドレスである。
次に、リモートコンピュータ200の起動処理について説明する。
図11は、第2の実施の形態の起動処理の手順を示すフローチャートである。以下、図11に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS41]サーバコンピュータ100aの起動信号送信部160は、スケジュールファイル記憶部140に格納された起動スケジュールファイルを検索し、起動時刻が到来したスケジュール情報が存在するか否かを判断する。起動時刻が到来したスケジュール情報が存在する場合には、処理がステップS42へ進められる。起動時刻が到来したスケジュール情報が存在しない場合には、起動信号送信部160により、ステップS41の処理が繰り返される。
[ステップS42]起動信号送信部160は、スケジュールファイル記憶部140から、起動時刻が到来したスケジュール情報を含む起動スケジュールファイルを1つ抽出する。起動信号送信部160は、抽出した起動スケジュールファイルに記載されたIPアドレスとMACアドレスとを用いて、リモートコンピュータ200の起動部210へ起動信号を送信する。具体的には、起動信号送信部160は、そのIPアドレスとMACアドレスとを含むマジックパケットを送信する。そして、起動信号送信部160は、スケジュールファイル記憶部140から、抽出した起動スケジュールファイルを削除する。
[ステップS43]起動部210は、起動信号を受信すると、リモートコンピュータ200が停止状態であるか否かを判断する。停止状態である場合には、処理がステップS44へ進められる。起動状態である場合には、処理がステップS45へ進められる。
[ステップS44]起動部210は、リモートコンピュータ200のオペレーティングシステムを起動する。オペレーティングシステムの起動が完了すると、起動部210は、起動情報取得部220へ通知を行う。
[ステップS45]起動情報取得部220は、起動部210から通知を受け取ると、サーバコンピュータ100aの起動情報回答部130に対して、起動情報の取得要求を送信する。この取得要求には、リモートコンピュータ200を識別するための識別情報が含まれる。
[ステップS46]起動情報回答部130は、起動情報取得部220から起動情報の取得要求を受信すると、受信した取得要求に含まれる識別情報に対応付けられた起動情報ファイルを、起動情報記憶部110から抽出する。そして、起動情報回答部130は、起動情報取得部220に対して、抽出した起動情報ファイルを送信する。
[ステップS47]起動情報取得部220は、起動情報回答部130から起動情報ファイルを取得すると、取得した起動情報ファイルを起動処理実行部230へ渡す。起動情報ファイルを受け取った起動処理実行部230は、起動情報ファイルに記載された起動情報に従って、プログラムによる処理を実行する。
[ステップS48]起動処理実行部230は、起動情報ファイルに記載された起動情報に、コンピュータをシャットダウンすべき旨の設定があるか否かを判断する。シャットダウンすべき旨の設定がある場合には、処理がステップS49へ進められる。シャットダウンすべき旨の設定がない場合には、起動処理が終了する。
[ステップS49]起動処理実行部230は、リモートコンピュータ200のオペレーティングシステムを終了させ、電源をオフにしてリモートコンピュータ200を停止状態にする。
このようにして、サーバコンピュータ100aの起動信号送信部160は、起動スケジュールファイルに記載されたスケジュール情報に従って、起動信号を送信する。リモートコンピュータ200の起動部210は、起動信号を受信すると、オペレーティングシステムを起動する。その後、起動情報取得部220は、サーバコンピュータ100aの起動情報回答部130から、起動情報ファイルを取得する。そして、起動処理実行部230は、取得した起動情報ファイルに記載された起動情報に従って、処理を実行させる。
このような遠隔操作システムを用いることで、第1の実施の形態における遠隔操作システムを用いた場合と同様の効果を得られる。さらに、本実施の形態で示した遠隔操作システムを用いることで、システムの利用者は、所望の時刻にリモートコンピュータを起動し処理を実行させることができる。すなわち、システムの利用者は、リモートコンピュータで処理を実行させたい時刻になるのを待って起動信号を送信する必要がない。したがって、リモートコンピュータを利用する場合の作業負担をより軽減することができる。
なお、システムの利用者は、サーバコンピュータ100aへ起動情報ファイルと起動スケジュールファイルとを送信した後、直ちにクライアントコンピュータ300aをネットワーク21から切断することができる。したがって、クライアントコンピュータ300aとネットワーク21とを接続するために、常時接続されたネットワークを使用する必要はない。
次に、本発明の第3の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。前述の第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については説明を省略する。
第3の実施の形態では、起動情報に有効期間を設定する。リモートコンピュータは、その有効期間内に正常に起動した場合のみ、起動情報で示される処理を実行する。これにより、リモートコンピュータやネットワークに不具合が発生し、リモートコンピュータによる処理の開始が遅延した場合に、古い起動情報に基づいて処理を実行することを防止できる。
図12は、第3の実施の形態のサーバコンピュータとリモートコンピュータの機能を示すブロック図である。
サーバコンピュータ100bは、起動情報記憶部110b、起動情報追加部120および起動情報回答部130を有する。起動情報追加部120および起動情報回答部130は、ルータ31を通じて他のコンピュータと通信が可能である。ここで、起動情報追加部120および起動情報回答部130の機能は、図4に示した第1の実施の形態における同名の要素の機能と同じである。
起動情報記憶部110bには、リモートコンピュータごとに、そのリモートコンピュータのための起動情報ファイルが格納されている。各起動情報ファイルには、処理を実行するために必要な起動情報が記載されている。
図13は、第3の実施の形態の起動情報ファイルのデータ構造例を示す図である。起動情報ファイル112には、起動情報の有効期間を示す項目112a、実行させるプログラムを示す項目112bおよびプログラムの実行後の動作を示す項目112cが設けられている。1組の項目112a、項目112bおよび項目112cによって、1台のリモートコンピュータのための起動情報が構成される。
項目112aには、その起動情報の有効期間を示す、1組の開始時刻と終了時刻とが設定される。“begin=”の後ろに開始時刻が設定され、“end=”の後に終了時刻が設定される。開始時刻から終了時刻までの間が、その起動情報が有効な期間となる。項目112bに設定される値およびその意味は、図5に示した第1の実施の形態における起動情報ファイル111の項目111aに設定される値およびその意味と同じである。また、項目111cに設定される値およびその意味は、図5に示した第1の実施の形態における起動情報ファイル111の項目111bに設定される値およびその意味と同じである。
再び図12に戻って説明する。
リモートコンピュータ200cは、起動部210、起動情報取得部220および起動処理実行部230cを有する。起動部210および起動情報取得部220は、ルータ32を通じて他のコンピュータと通信が可能である。ここで、起動部210および起動情報取得部220の機能は、図4に示した第1の実施の形態における同名の要素の機能と同じである。
起動処理実行部230cは、起動情報取得部220から起動情報ファイルを取得すると、取得した起動情報ファイルに記載された有効期間を確認する。有効期間内である場合のみ、起動処理実行部230cは、取得した起動情報ファイルに記載された起動情報に従ってプログラムを実行させる。
次に、以上のような構成およびデータ構造のシステムにおいて実行される処理の詳細を説明する。
図14は、第3の実施の形態の起動情報追加処理の手順を示すフローチャートである。以下、図14に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS51]クライアントコンピュータ300bは、システムの利用者からの入力に応じて、起動するリモートコンピュータを1つ指定する。例えば、クライアントコンピュータ300bは、起動可能なリモートコンピュータの一覧をシステムの利用者に提示し、1つのリモートコンピュータを選択させることで、リモートコンピュータの指定を行うことができる。
[ステップS52]クライアントコンピュータ300bは、システムの利用者からの入力に応じて、実行させるプログラムを1つ以上指定する。例えば、クライアントコンピュータ300bは、ステップS51で指定したリモートコンピュータに組み込まれているプログラムの一覧をシステムの利用者に提示し、1つ以上のプログラムを選択させることで、プログラムの指定を行うことができる。
[ステップS53]クライアントコンピュータ300bは、ステップS52で指定したプログラムを実行した後に、ステップS51で指定したリモートコンピュータをシャットダウンするか否かを指定する。例えば、クライアントコンピュータ300bは、“TRUE”(シャットダウンする)または“FALSE”(シャットダウンしない)のいずれか1つを、システムの利用者に選択させることで、シャットダウンの有無を指定することができる。
[ステップS54]クライアントコンピュータ300bは、起動情報の有効期間を指定する。例えば、クライアントコンピュータ300bは、現在時刻よりも値が大きい(時刻が新しい)任意の時刻を、開始時刻および終了時刻として、システムの利用者にそれぞれ入力させることで有効期間を指定することができる。
[ステップS55]クライアントコンピュータ300bは、ステップS52、ステップS53およびステップS54で行った指定に基づき、起動情報ファイルを作成する。そして、クライアントコンピュータ300bは、作成した起動情報ファイルと、ステップS51で指定したリモートコンピュータを識別するための識別情報とを、サーバコンピュータ100bの起動情報追加部120に対して送信する。
[ステップS56]起動情報追加部120は、クライアントコンピュータ300bから起動情報ファイルと識別情報とを受信すると、起動情報記憶部110bに、受信した識別情報と対応付けて受信した起動情報ファイルを格納する。ここで、受信した識別情報に対応する起動情報ファイルが起動情報記憶部110bにすでに存在する場合、起動情報追加部120は、格納されている起動情報ファイルを削除して受信した起動情報ファイルに置き換える。これにより、起動情報記憶部110に格納される起動情報ファイルが最新のものに維持される。
このようにして、クライアントコンピュータ300bは、有効期間を設定した1つの起動情報ファイルを作成すると、作成した起動情報ファイルをサーバコンピュータ100bの起動情報追加部120に送信する。起動情報追加部120は、受信した起動情報ファイルを、リモートコンピュータと対応付けて起動情報記憶部110に格納する。これにより、起動情報記憶部110には、それぞれのリモートコンピュータ用の起動情報ファイルが格納される。
次に、リモートコンピュータ200cの起動処理について説明する。
図15は、第3の実施の形態の起動処理の手順を示すフローチャートである。以下、図15に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS61]クライアントコンピュータ300bは、リモートコンピュータ200cの起動部210に対して、起動信号を送信する。ここで、起動信号として、マジックパケットを使用する。
[ステップS62]起動部210は、起動信号を受信すると、リモートコンピュータ200cが停止状態であるか否かを判断する。停止状態である場合には、処理がステップS63へ進められる。起動状態である場合には、処理がステップS64へ進められる。
[ステップS63]起動部210は、リモートコンピュータ200cのオペレーティングシステムを起動する。オペレーティングシステムの起動が完了すると、起動部210は、起動情報取得部220へ通知を行う。
[ステップS64]起動情報取得部220は、起動部210から通知を受け取ると、サーバコンピュータ100bの起動情報回答部130に対して、起動情報の取得要求を送信する。この取得要求には、リモートコンピュータ200cを識別するための識別情報が含まれる。
[ステップS65]起動情報回答部130は、起動情報取得部220から起動情報の取得要求を受信すると、受信した取得要求に含まれる識別情報に対応付けられた起動情報ファイルを、起動情報記憶部110bから抽出する。そして、起動情報回答部130は、起動情報取得部220に対して、抽出した起動情報ファイルを送信する。
[ステップS66]起動情報取得部220は、起動情報回答部130から起動情報ファイルを取得すると、取得した起動情報ファイルを起動処理実行部230cへ渡す。そして、起動処理実行部230cは、起動情報ファイルに記載された起動情報が有効期間内のものか否かを判断する。具体的には、現在時刻が、起動情報ファイルに記載された開始時刻より遅く、かつ、起動情報ファイルに記載された終了時刻より早いか否かを判断する。有効期間内である場合には、処理がステップS67へ進められる。有効期間内でない場合には、起動処理が終了する。
[ステップS67]起動処理実行部230cは、起動情報ファイルに記載された起動情報に従って、プログラムによる処理を実行する。
[ステップS68]起動処理実行部230cは、起動情報ファイルに記載された起動情報に、コンピュータをシャットダウンすべき旨の設定があるか否かを判断する。シャットダウンすべき旨の設定がある場合には、処理がステップS69へ進められる。シャットダウンすべき旨の設定がない場合には、起動処理が終了する。
[ステップS69]起動処理実行部230cは、リモートコンピュータ200cのオペレーティングシステムを終了させ、電源をオフにしてリモートコンピュータ200cを停止状態にする。
このようにして、クライアントコンピュータ300bによって起動信号が送信されると、リモートコンピュータ200cの起動部210は起動信号を受信し、オペレーティングシステムを起動する。その後、起動情報取得部220は、サーバコンピュータ100bの起動情報回答部130から、起動情報ファイルを取得する。そして、起動処理実行部230cは、起動情報が有効期間内である場合、起動情報ファイルに記載された起動情報に従って処理を実行させる。
例えば、リモートコンピュータ200cのための起動情報ファイルとして、図13に示した起動情報ファイル112が起動情報記憶部110bに格納されているとする。起動処理実行部230cは、起動情報ファイル112を受け取ると、現在時刻が2006年1月1日12時10分から2006年1月1日12時20分までの間であるか否かを判断する。現在時刻が有効期間内である場合には、起動処理実行部230cは“application1”と“application2”とを実行し、リモートコンピュータ200cを停止させる。有効期間内でなければ、処理は行われない。
このような遠隔操作システムを用いることで、第1の実施の形態における遠隔操作システムを用いた場合と同様の効果を得られる。さらに、本実施の形態で示した遠隔操作システムを用いることで、リモートコンピュータが古い起動情報に基づいて処理を実行することを防止できる。これにより、リモートコンピュータの起動をより適切に制御することができる。
次に、本発明の第4の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。第4の実施の形態は、前述の遠隔操作システムを応用することによって実現される緊急通報システムである。
図16は、第4の実施の形態のシステム構成を示す図である。本実施の形態の緊急通報システムでは、緊急通報センタと各家庭とが、インターネットおよび電話回線網によって接続されている。家庭内に設置された緊急通報装置から緊急通報を受信すると、緊急通報センタは、その家庭内に設置されたリモートコンピュータを遠隔操作し、自動的にテレビ電話を使用できる状態にする。
緊急通報センタには、サーバコンピュータ400、クライアントコンピュータ600、ルータ34および受信装置50が設置されている。サーバコンピュータ400、クライアントコンピュータ600、ルータ34および受信装置50は、緊急通報センタ内のネットワーク22に接続されている。サーバコンピュータ400およびクライアントコンピュータ600は、ルータ34を介して、インターネット23に接続されたコンピュータと通信が可能である。また、受信装置50は、電話回線網24を介して電話呼出しを受信することができる。
一方、各家庭には、それぞれリモートコンピュータ、ルータおよび緊急通報装置が設置されている。リモートコンピュータ500は、ルータ35を介してインターネット23と接続されている。緊急通報装置40は、電話回線網24と接続されている。同様に、リモートコンピュータ500aは、ルータ35aを介してインターネット23と接続されている。緊急通報装置40aは、電話回線網24と接続されている。リモートコンピュータ500bは、ルータ35bを介してインターネット23と接続されている。緊急通報装置40bは、電話回線網24と接続されている。リモートコンピュータ500,500a,500bには、それぞれテレビ電話アプリケーションが組み込まれている。
ここで、サーバコンピュータ400は、リモートコンピュータ500,500a,500bが起動時に実行する処理を示す起動情報を保持する。さらに、サーバコンピュータ400は、リモートコンピュータ500,500a,500bの利用者に関する情報を保持する。
平常時は、リモートコンピュータ500の利用者は、それぞれリモートコンピュータ500を通常のコンピュータとして使用することができる。一方、緊急事態が発生した場合、リモートコンピュータ500の利用者は、緊急通報装置40のボタンを押すことで、緊急通報センタの受信装置50に対して電話呼び出しを行うことができる。
受信装置50は、電話呼び出しを受信すると、電話呼び出しを行った家庭の電話番号をクライアントコンピュータ600に通知する。通知を受け取ったクライアントコンピュータ600は、緊急呼び出しである旨を記述した起動情報ファイルを作成し、作成した起動情報ファイルをサーバコンピュータ400へ送信する。さらに、クライアントコンピュータ600は、サーバコンピュータ400に格納された利用者情報に基づいて、リモートコンピュータ500を起動するための起動信号を送信する。
リモートコンピュータ500は、起動信号を受信すると、サーバコンピュータ400から起動情報ファイルを取得する。そして、リモートコンピュータ500は、取得した起動情報ファイルに記載された起動情報に基づいて、テレビ電話アプリケーションを起動する。
同様に、リモートコンピュータ500a,500bの利用者は、リモートコンピュータ500a,500bを、リモートコンピュータ500と同様の方法で利用することができる。
次に、サーバコンピュータ400、クライアントコンピュータ600およびリモートコンピュータ500,500a,500bのモジュール構成について説明する。ただし、リモートコンピュータ500,500aおよび500bのモジュール構成は同様であるため、代表してリモートコンピュータ500について説明する。
図17は、第4の実施の形態のサーバコンピュータとクライアントコンピュータの機能を示すブロック図である。
サーバコンピュータ400は、起動情報記憶部410、起動情報追加部420、起動情報回答部430、利用者情報記憶部440および利用者情報検索部450を有する。起動情報追加部420、起動情報回答部430および利用者情報検索部450は、ネットワーク22を通じて他のコンピュータと通信が可能である。
起動情報記憶部410には、家庭ごとに、その家庭に設置されたリモートコンピュータのための起動情報ファイルが格納されている。各起動情報ファイルには、テレビ電話アプリケーションを実行するために必要な起動情報が記載されている。ここで、家庭を識別するための識別情報として、その家庭の電話番号を使用する。
図18は、第4の実施の形態の起動情報ファイルのデータ構造例を示す図である。起動情報ファイル411には、リモートコンピュータの起動が緊急通報に基づく起動であるか否かを示す項目411aが設けられている。1つの設定項目411aによって、1つの家庭に対する1回のリモートコンピュータの起動のための起動情報が構成される。項目411aには、“EMERGENCY=”の後に、0または1のいずれかの値が設定される。0は、リモートコンピュータの起動が、緊急通報に基づく起動ではないことを意味する。1は、リモートコンピュータの起動が、緊急通報に基づく起動であることを意味する。
起動情報ファイル411は、リモートコンピュータを起動する前に、あらかじめクライアントコンピュータ600によって作成される。図18に示した例では、リモートコンピュータの起動が、緊急通報に基づく起動であるという起動情報が設定されている。
再び図17に戻って説明する。
起動情報追加部420は、クライアントコンピュータ600から、起動情報ファイルと電話番号との組を受信する。そして、起動情報追加部420は、受信した起動情報ファイルを受信した電話番号と対応付けて起動情報記憶部410に格納する。
起動情報回答部430は、リモートコンピュータ500,500a,500bから、起動情報の取得要求を受信する。起動情報の取得要求には、その取得要求を送信したリモートコンピュータが設置されている家庭の電話番号が含まれる。起動情報の取得要求を受信すると、起動情報回答部430は、受信した電話番号に対応する起動情報ファイルを起動情報記憶部410から抽出し、抽出した起動情報ファイルをリモートコンピュータ500,500a,500bに送信する。
利用者情報記憶部440は、利用者情報の一覧を表す利用者情報テーブル440aを有している。
図19は、利用者情報テーブルのデータ構造例を示す図である。利用者情報テーブル440aには、利用者情報が利用者ごとに関連付けられテーブル化されて格納されている。利用者情報テーブル440aには、氏名を示すフィールド441、電話番号を示すフィールド442、IPアドレスを示すフィールド443およびMACアドレスを示すフィールド444が設けられている。各フィールドの横方向に並べられた情報同士が互いに関連付けられて、利用者情報を構成する。
フィールド441には、利用者の氏名が設定される。フィールド442には、利用者の家庭の電話番号が設定される。フィールド443には、利用者の家庭に設置されたルータのIPアドレスが設定される。フィールド444には、利用者の家庭に設置されたリモートコンピュータがもつ通信インタフェースのMACアドレスが設定される。フィールド443のIPアドレスとフィールド444のMACアドレスとによって、リモートコンピュータが一意に識別される。
利用者情報テーブル440aに格納される利用者情報は、緊急通報センタと利用者との間の契約に基づいて、あらかじめサーバコンピュータ400の管理者によって登録される。例えば、リモートコンピュータ500の利用者について、氏名が“鈴木○○”、電話番号が“03−1234−XXXX”、IPアドレスが“123.123.123.XXX”、MACアドレスが“00−20−BB−AA−AA−AA”という情報を登録しておく。
再び図17に戻って説明する。
利用者情報検索部450は、クライアントコンピュータ600から、利用者情報の取得要求を受信する。利用者情報の取得要求には、利用者の電話番号が含まれる。利用者情報の取得要求を受信すると、利用者情報検索部450は、受信した電話番号を含む利用者情報を利用者情報記憶部440から抽出し、抽出した利用者情報をクライアントコンピュータ600に送信する。
クライアントコンピュータ600は、起動情報作成部610および起動信号送信部620を有する。起動情報作成部610および起動信号送信部620は、ネットワーク22を通じて他のコンピュータと通信が可能である。
起動情報作成部610は、受信装置50から、緊急通報を行った家庭の電話番号を受信する。電話番号を受信した起動情報作成部610は、起動情報ファイルを作成し、作成した起動情報ファイルと受信した電話番号との組をサーバコンピュータ400の起動情報追加部420へ送信する。そして、起動情報作成部610は、受信した電話番号を起動信号送信部620へ渡す。
起動信号送信部620は、起動情報作成部610から電話番号を受け取ると、利用者情報検索部450へ利用者情報の取得要求を送信する。利用者情報の取得要求には、起動情報作成部610から受け取った電話番号が含まれる。そして、起動信号送信部620は、利用者情報検索部450から利用者情報を取得すると、取得した利用者情報に含まれるIPアドレスとMACアドレスとに基づいて、リモートコンピュータに対して起動信号を送信する。ここで、起動信号としてマジックパケットを使用する。
図20は、第4の実施の形態のリモートコンピュータの機能を示すブロック図である。
リモートコンピュータ500は、起動部510、起動情報取得部520、状態情報記憶部530およびテレビ電話起動部540を有する。起動部510および起動情報取得部520は、ルータ35と接続されている。なお、起動部510は、リモートコンピュータ500のオペレーティングシステムが停止状態でも動作し、ルータ35からのアクセスを受信することができる。
起動部510は、クライアントコンピュータ600から起動信号を受信する。起動信号を受信すると、起動部510は、リモートコンピュータ500のオペレーティングシステムを起動する。そして、オペレーティングシステムの起動が完了すると、起動部510は、起動情報取得部520に対して通知を行う。
起動情報取得部520は、起動部510から通知を受けると、サーバコンピュータ400に対して起動情報の取得要求を送信する。起動情報の取得要求には、リモートコンピュータ500が設置された家庭の電話番号が含まれる。そのため、リモートコンピュータ500の利用者は、あらかじめ起動情報取得部520に電話番号を登録しておく必要がある。起動情報取得部520は、サーバコンピュータ400から起動情報ファイルを取得すると、取得した起動情報ファイルを状態情報記憶部530に一時的に格納する。その後、起動情報取得部520は、テレビ電話起動部540に対して通知を行う。
テレビ電話起動部540は、起動情報取得部520から通知を受けると、状態情報記憶部530から起動情報ファイルを取得し、テレビ電話アプリケーションを起動する。そして、テレビ電話起動部540は、起動情報ファイルに記載された起動情報に従って、自動的にテレビ電話の発呼を行う。このため、リモートコンピュータ500の利用者は、緊急時に発呼する相手の電話番号をあらかじめテレビ電話起動部540に登録しておく必要がある。例えば、テレビ電話の発呼の相手として、緊急通報センタ内に設置されたテレビ電話の電話番号を登録しておく。
次に、以上のような構成およびデータ構造のシステムにおいて実行される処理の詳細を説明する。
ここでは、緊急通報装置40から緊急通報が行われ、リモートコンピュータ500が起動される場合について説明する。緊急通報装置40aから緊急通報が行われリモートコンピュータ500aが起動される場合、および緊急通報装置40bから緊急通報が行われ500bが起動される場合も、同様の処理が行われる。
図21は、緊急呼出処理の手順を示すフローチャートである。以下、図21に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS71]受信装置50は、電話回線網24を介して緊急通報の電話呼び出しを受信したか否かを判断する。緊急通報の電話呼び出しを受信した場合には、処理がステップS72に進められる。緊急通報の電話呼び出しを受信していない場合には、受信装置50によってステップS71の処理が繰り返される。
[ステップS72]受信装置50は、緊急通報装置40から緊急通報の電話呼び出しが行われると、電話呼び出しに使用された電話番号を取得し、その電話番号をクライアントコンピュータ600の起動情報作成部610へ通知する。なお、呼び出し相手の電話番号を取得する方法として、電話事業者が提供する番号通知サービスを利用することができる。
[ステップS73]起動情報作成部610は、受信装置50から通知を受けると、“EMERGENCY=1”という値が設定された起動情報ファイルを作成し、作成した起動情報ファイルと受け取った電話番号との組を、サーバコンピュータ400の起動情報追加部420へ送信する。
[ステップS74]起動情報追加部420は、起動情報作成部610から起動情報ファイルと電話番号とを受信すると、起動情報記憶部410に、受信した電話番号と対応付けて受信した起動情報ファイルを格納する。
[ステップS75]起動情報作成部610は、ステップS73で受け取った電話番号を起動信号送信部620へ渡す。起動信号送信部620は、起動情報作成部610から電話番号を受け取ると、サーバコンピュータ400の利用者情報検索部450へ利用者情報の取得要求を送信する。利用者情報の取得要求には、受け取った電話番号が含まれる。
[ステップS76]利用者情報検索部450は、利用者情報記憶部440から、受信した電話番号を含む利用者情報を抽出し、抽出した利用者情報を起動信号送信部620へ送信する。
[ステップS77]起動信号送信部620は、利用者情報検索部450から利用者情報を取得すると、取得した利用者情報に含まれるIPアドレスとMACアドレスとに基づいて、リモートコンピュータ500に対してマジックパケットを送信する。送信されたマジックパケットは、マジックパケットに含まれるIPアドレスに基づいてルータ35に届けられる。次に、ルータ35は、受け取ったマジックパケットをルータ35が管理するネットワークにブロードキャストによって転送する。そして、リモートコンピュータ500の起動部510は、ルータ35が転送したマジックパケットを受け取り、受け取ったマジックパケットに含まれるMACアドレスに基づいて、リモートコンピュータ500を起動するためのマジックパケットであると判断する。このようにして、マジックパケットが起動部510に届けられる。
このようにして、緊急通報装置40のボタンが押されると、受信装置50は緊急通報の電話呼び出しを受信し、クライアントコンピュータ600の起動情報作成部610に対して電話番号の通知を行う。起動情報作成部610は、起動情報ファイルを作成する。作成された起動情報ファイルは、サーバコンピュータ400の起動情報記憶部410に格納される。その後、起動信号送信部620は、利用者情報検索部450から電話番号に対応する利用者情報を取得する。そして、起動信号送信部620は、取得した利用者情報に基づいてマジックパケットを送信する。これにより、リモートコンピュータ500へマジックパケットが届けられる。
例えば、緊急通報装置40が設置された家庭の電話番号が“03−1234−XXXX”である場合、この電話番号が受信装置50からクライアントコンピュータ600へ通知される。そして、起動情報作成部610によって起動情報ファイル411が作成される。起動情報記憶部410には、起動情報ファイル411が電話番号“03−1234−XXXX”と対応付けられて格納される。その後、利用者情報検索部450によって、電話番号“03−1234−XXXX”を含む利用者情報が抽出される。そして、起動信号送信部620によって、IPアドレス“123.123.123.XXX”とMACアドレス“00−20−BB−AA−AA−AA”とが含まれたマジックパケットが送信される。
次に、停止状態にあるリモートコンピュータ500のテレビ電話アプリケーションを起動する処理について説明する。
図22は、テレビ電話起動処理の手順を示すフローチャートである。以下、図22に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS81]起動部510は、ルータ35を通じて起動信号を受信するか、または利用者の操作によってリモートコンピュータ500の電源がオンになると、リモートコンピュータ500のオペレーティングシステムを起動する。オペレーティングシステムの起動が完了すると、起動部510は、起動情報取得部520へ通知を行う。
[ステップS82]起動情報取得部520は、起動部510から通知を受け取ると、サーバコンピュータ400の起動情報回答部430に対して、起動情報の取得要求を送信する。この取得要求には、リモートコンピュータ500が設置された家庭の電話番号が含まれる。
[ステップS83]起動情報回答部430は、起動情報取得部520から起動情報の取得要求を受信すると、受信した取得要求に含まれる電話番号に対応付けられた起動情報ファイルを、起動情報記憶部410から抽出することを試みる。起動情報ファイルを抽出できた場合には、起動情報回答部430は、起動情報取得部520に対して起動情報ファイルを送信するとともに、起動情報記憶部410からその起動情報ファイルを削除する。
[ステップS84]起動情報取得部520は、起動情報回答部430から起動情報ファイルを取得できたか否かを判断する。起動情報ファイルを取得できた場合には、処理がステップS85へ進められる。起動情報ファイルを取得できなかった場合には、処理がステップS86へ進められる。
[ステップS85]起動情報取得部520は、取得した起動情報ファイルを状態情報記憶部530に格納する。すでに状態情報記憶部530に起動情報ファイルが存在する場合には、格納されている起動情報ファイルを削除し取得した起動情報ファイルに置き換える。
[ステップS86]起動情報取得部520は、テレビ電話起動部540に対して通知を行う。通知を受けたテレビ電話起動部540は、リモートコンピュータ500に組み込まれているテレビ電話アプリケーションを起動する。
[ステップS87]テレビ電話起動部540は、状態情報記憶部530に起動情報ファイルが格納されており、かつ起動情報ファイルに記述された起動情報に“EMERGENCY=1”の設定があるか否かを判断する。“EMERGENCY=1”の設定がある場合には、処理がステップS88へ進められる。“EMERGENCY=1”の設定がない場合には、テレビ電話起動処理が終了する。
[ステップS88]テレビ電話起動部540は、状態情報記憶部530に格納された起動情報ファイルの内容を、“EMERGENCY=0”に書き換える。
[ステップS89]テレビ電話起動部540は、ステップS86で起動したテレビ電話アプリケーションに対して、あらかじめ登録された相手にテレビ電話を発呼するよう指示する。
このようにして、平常時に起動されたリモートコンピュータ500は、テレビ電話アプリケーションの起動のみを行い、その後の処理は利用者による操作に委ねる。一方、緊急通報に基づいて起動されたリモートコンピュータ500は、テレビ電話アプリケーションを起動した後、あらかじめ登録された相手に自動的にテレビ電話を発呼するようテレビ電話アプリケーションに指示を行う。緊急通報に基づく起動か否かは、起動情報取得部520が取得した起動情報ファイルの内容が、“EMERGENCY=1”であるか否かに基づいて判断される。
このような緊急通報システムを用いることで、リモートコンピュータ500,500a,500bの利用者は、平常時はリモートコンピュータ500,500a,500bを通常のコンピュータとして利用することができる。一方、緊急時には、緊急通報センタを介してリモートコンピュータ500,500a,500bを自動的に起動し、テレビ電話を発呼させることができる。このように、本実施の形態のシステムを用いることで、リモートコンピュータ500,500a,500bに平常時と緊急通報時の判断をさせ、それぞれの場合に応じた処理を行わせることが可能となる。したがって、緊急通報サービスを提供する者の作業負担を大きく軽減することができる。
なお、本実施の形態では、緊急通報センタ内にサーバコンピュータ400とクライアントコンピュータ600とを設置したが、クライアントコンピュータ600が有する機能をサーバコンピュータ400に組み込むことで、1台のコンピュータで緊急通報センタ側の処理を実現することも可能である。
以上、本発明の遠隔操作システム、遠隔操作コンピュータおよび遠隔操作プログラムを、図示の実施の形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物や工程が付加されていてもよい。
また、本発明は、前述した実施の形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
なお、上記の処理機能は、汎用的なコンピュータによって実現することができる。その場合、サーバコンピュータ100,100a,100b,400、リモートコンピュータ200,200a,200b,200c,500,500a,500bおよびクライアントコンピュータ300,300a,300b,600が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどが挙げられる。磁気記録装置としては、例えば、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどが挙げられる。光ディスクとしては、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM(Random Access Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などが挙げられる。光磁気記録媒体としては、例えば、MO(Magneto-Optical disk)などが挙げられる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
上記プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
以上説明した実施の形態の主な技術的特徴は、以下の付記の通りである。
(付記1) ネットワークを介して接続されたコンピュータを遠隔操作する遠隔操作システムにおいて、
オペレーティングシステムの起動時に実行する処理が示された起動情報を記憶する起動情報記憶手段と、
前記ネットワークを介して前記起動情報の取得要求が入力されると、前記起動情報を前記起動情報記憶手段から抽出し、抽出した前記起動情報を、前記取得要求の送信元に対して送信する起動情報回答手段と、
を備えたサーバコンピュータと、
前記サーバコンピュータに前記ネットワークを介して接続されており、
オペレーティングシステムの動作停止時に、オペレーティングシステムの起動の要求を示す起動信号を、前記ネットワークを介して受信すると、オペレーティングシステムを起動する起動手段と、
前記起動手段によってオペレーティングシステムが起動されると、前記起動情報の取得要求を前記ネットワークを介して前記サーバコンピュータへ送信し、前記取得要求に応じて前記サーバコンピュータから送られた前記起動情報を取得する起動情報取得手段と、
前記起動情報取得手段により取得された前記起動情報で示される処理を実行する起動処理実行手段と、
を備えたリモートコンピュータと、
を有することを特徴とする遠隔操作システム。
(付記2) 前記サーバコンピュータは、
前記リモートコンピュータを遠隔で起動する起動時刻が設定された起動スケジュールファイルを記憶するスケジュールファイル記憶手段と、
前記起動スケジュールファイルを参照し、前記起動時刻になると前記リモートコンピュータに対して前記起動信号を送信する起動信号送信手段と、
をさらに有することを特徴とする付記1記載の遠隔操作システム。
(付記3) 前記起動情報には、前記起動情報の有効期間を示す情報が設定されており、
前記起動処理実行手段は、処理を実行する時刻が前記起動情報に設定された前記有効期間に含まれている場合のみ、前記起動情報で示される処理を実行する、
ことを特徴とする付記1記載の遠隔操作システム。
(付記4) 前記リモートコンピュータの設置場所に設けられており、緊急通報ボタンが押されると、電話回線網を介して所定の緊急電話番号に電話をかける緊急通報装置と、
前記緊急電話番号宛の着信を検出し、前記電話回線網により前記緊急通報装置の電話番号を取得する緊急通報受信手段と、
前記緊急通報装置の前記電話番号と、前記ネットワーク上で前記リモートコンピュータを一意に識別するための識別情報とが対応付けて設定された利用者情報テーブルを参照して、前記緊急通報受信手段が取得した前記電話番号に基づき前記リモートコンピュータの前記識別情報を特定し、特定した前記識別情報を宛先として、前記リモートコンピュータに対する前記起動信号を前記ネットワークを介して送信する起動信号送信手段と、
を備えたクライアントコンピュータと、
をさらに具備することを特徴とする付記1記載の遠隔操作システム。
(付記5) ネットワークを介して接続されており、オペレーティングシステムの起動時に起動情報の取得要求を出力するリモートコンピュータを遠隔操作する遠隔操作コンピュータにおいて、
前記リモートコンピュータを遠隔で起動する起動時刻が設定された起動スケジュールファイルを記憶するスケジュールファイル記憶手段と、
前記起動スケジュールファイルを参照し、前記起動時刻になると前記リモートコンピュータに対して起動信号を送信する起動信号送信手段と、
前記リモートコンピュータが起動時に実行する処理を示す前記起動情報を記憶する起動情報記憶手段と、
前記起動信号に応じて前記リモートコンピュータから出力された前記取得要求を前記ネットワークを介して受信し、前記起動情報を前記起動情報記憶手段から抽出し、抽出した前記起動情報を前記リモートコンピュータへ送信する起動情報回答手段と、
を備えることを特徴とする遠隔操作コンピュータ。
(付記6) ネットワークを介して接続されており、オペレーティングシステムの起動時に起動情報の取得要求を出力するリモートコンピュータを遠隔操作する遠隔操作コンピュータにおいて、
コンピュータを、
前記リモートコンピュータを遠隔で起動する起動時刻が設定された起動スケジュールファイルを記憶するスケジュールファイル記憶手段、
前記起動スケジュールファイルを参照し、前記起動時刻になると前記リモートコンピュータに対して起動信号を送信する起動信号送信手段、
前記リモートコンピュータが起動時に実行する処理を示す前記起動情報を記憶する起動情報記憶手段、
前記起動信号に応じて前記リモートコンピュータから出力された前記取得要求を前記ネットワークを介して受信し、前記起動情報を前記起動情報記憶手段から抽出し、抽出した前記起動情報を前記リモートコンピュータへ送信する起動情報回答手段、
として機能させることを特徴とする遠隔操作プログラム。
実施の形態に適用される発明を示す原理図である。 第1の実施の形態のシステム構成を示す図である。 サーバコンピュータのハードウェア構成を示す図である。 第1の実施の形態のサーバコンピュータとリモートコンピュータの機能を示すブロック図である。 第1の実施の形態の起動情報ファイルのデータ構造例を示す図である。 第1の実施の形態の起動情報追加処理の手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態の起動処理の手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態のサーバコンピュータとリモートコンピュータの機能を示すブロック図である。 起動スケジュールファイルのデータ構造例を示す図である。 第2の実施の形態の起動情報追加処理の手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態の起動処理の手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態のサーバコンピュータとリモートコンピュータの機能を示すブロック図である。 第3の実施の形態の起動情報ファイルのデータ構造例を示す図である。 第3の実施の形態の起動情報追加処理の手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態の起動処理の手順を示すフローチャートである。 第4の実施の形態のシステム構成を示す図である。 第4の実施の形態のサーバコンピュータとクライアントコンピュータの機能を示すブロック図である。 第4の実施の形態の起動情報ファイルのデータ構造例を示す図である。 利用者情報テーブルのデータ構造例を示す図である。 第4の実施の形態のリモートコンピュータの機能を示すブロック図である。 緊急呼出処理の手順を示すフローチャートである。 テレビ電話起動処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 サーバコンピュータ
1a スケジュールファイル記憶手段
1b 起動信号送信手段
1c 起動情報記憶手段
1d 起動情報回答手段
2 リモートコンピュータ
2a 起動手段
2b 起動情報取得手段
2c 起動処理実行手段
3 クライアントコンピュータ
4 ネットワーク

Claims (5)

  1. ネットワークを介して接続されたコンピュータを遠隔操作する遠隔操作システムにおいて、
    オペレーティングシステムの起動時に実行する処理が示された起動情報を記憶する起動情報記憶手段と、
    前記ネットワークを介して前記起動情報の取得要求が入力されると、前記起動情報を前記起動情報記憶手段から抽出し、抽出した前記起動情報を、前記取得要求の送信元に対して送信する起動情報回答手段と、
    を備えたサーバコンピュータと、
    前記サーバコンピュータに前記ネットワークを介して接続されており、
    オペレーティングシステムの動作停止時に、オペレーティングシステムの起動の要求を示す起動信号を、前記ネットワークを介して受信すると、オペレーティングシステムを起動する起動手段と、
    前記起動手段によってオペレーティングシステムが起動されると、前記起動情報の取得要求を前記ネットワークを介して前記サーバコンピュータへ送信し、前記取得要求に応じて前記サーバコンピュータから送られた前記起動情報を取得する起動情報取得手段と、
    前記起動情報取得手段により取得された前記起動情報で示される処理を実行する起動処理実行手段と、
    を備えたリモートコンピュータと、
    を有することを特徴とする遠隔操作システム。
  2. 前記サーバコンピュータは、
    前記リモートコンピュータを遠隔で起動する起動時刻が設定された起動スケジュールファイルを記憶するスケジュールファイル記憶手段と、
    前記起動スケジュールファイルを参照し、前記起動時刻になると前記リモートコンピュータに対して前記起動信号を送信する起動信号送信手段と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1記載の遠隔操作システム。
  3. 前記起動情報には、前記起動情報の有効期間を示す情報が設定されており、
    前記起動処理実行手段は、処理を実行する時刻が前記起動情報に設定された前記有効期間に含まれている場合のみ、前記起動情報で示される処理を実行する、
    ことを特徴とする請求項1記載の遠隔操作システム。
  4. ネットワークを介して接続されており、オペレーティングシステムの起動時に起動情報の取得要求を出力するリモートコンピュータを遠隔操作する遠隔操作コンピュータにおいて、
    前記リモートコンピュータを遠隔で起動する起動時刻が設定された起動スケジュールファイルを記憶するスケジュールファイル記憶手段と、
    前記起動スケジュールファイルを参照し、前記起動時刻になると前記リモートコンピュータに対して起動信号を送信する起動信号送信手段と、
    前記リモートコンピュータが起動時に実行する処理を示す前記起動情報を記憶する起動情報記憶手段と、
    前記起動信号に応じて前記リモートコンピュータから出力された前記取得要求を前記ネットワークを介して受信し、前記起動情報を前記起動情報記憶手段から抽出し、抽出した前記起動情報を前記リモートコンピュータへ送信する起動情報回答手段と、
    を備えることを特徴とする遠隔操作コンピュータ。
  5. ネットワークを介して接続されており、オペレーティングシステムの起動時に起動情報の取得要求を出力するリモートコンピュータを遠隔操作する遠隔操作コンピュータにおいて、
    コンピュータを、
    前記リモートコンピュータを遠隔で起動する起動時刻が設定された起動スケジュールファイルを記憶するスケジュールファイル記憶手段、
    前記起動スケジュールファイルを参照し、前記起動時刻になると前記リモートコンピュータに対して起動信号を送信する起動信号送信手段、
    前記リモートコンピュータが起動時に実行する処理を示す前記起動情報を記憶する起動情報記憶手段、
    前記起動信号に応じて前記リモートコンピュータから出力された前記取得要求を前記ネットワークを介して受信し、前記起動情報を前記起動情報記憶手段から抽出し、抽出した前記起動情報を前記リモートコンピュータへ送信する起動情報回答手段、
    として機能させることを特徴とする遠隔操作プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009199455A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Nec Corp ネットワーク管理サーバ、プログラム、ネットワークおよび電源管理方法
JP2010176641A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Nec Personal Products Co Ltd 仮想計算機の起動制御システム、その起動制御方法、情報処理装置、プログラム及び記録媒体

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