JP2007225811A - 洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】異なる複数のサイズのフォトマスク基板8に所望の洗浄処理を施すために、基板サイズに応じて可変する可変部位(三方弁293など)と、フォトマスク基板8とともに投入される基板保持部材81に付された基板サイズ情報を読み取るバーコードリーダー101と、バーコードリーダー101により読み取られた基板サイズ情報にもとづき、可変部位を可変させる制御部7とを備えた構成としてある。
【選択図】 図3
Description
ディップ式の洗浄方法は、並列に配置された洗浄液槽,リンス槽及び乾燥槽に、垂直方向に支持されたフォトマスク基板を順次浸漬させる方法である。なお、これらの槽において使用する薬液の種類やリンス、乾燥方法は、様々な組合せが用いられる。
たとえば、特許文献2に開示された基板洗浄装置は、処理対象である基板のサイズを入力する入力手段を備え、入力された基板のサイズに応じたデータと超音波の周波数とから決定される洗浄液の入射角で、洗浄液を基板に吹き付ける構成としてある。
上記ロールブラシは、矩形基板の対角長の1/2より長いブラシを備えており、回転する基板の外周部から該基板の回転中心を越える部分にまで当接させて、基板表面を接触洗浄する。また、裏面シャワー手段は、基板の回転中心から異なる距離だけ離れた位置に設けられた複数の裏面用ノズルと、裏面用ノズルに処理液を供給する処理液供給手段と、複数の裏面用ノズルのうち、基板のサイズに応じた位置に設けられた裏面用ノズルに、処理液を供給する裏面シャワー制御手段を備えている。さらに、処理液噴出手段は、基板の中央部に処理液をスポット状に吹き付けるスポット用噴出孔及び基板の中央部より外周側に処理液をライン状に吹き付ける複数のライン用噴出孔を有している。
一方、本発明者は、様々なサイズの大型基板を効率よくかつ優れた洗浄品質で洗浄することを目的として、上述した洗浄装置を開発した。この洗浄装置は、基板サイズ情報にもとづいて、複数の制御を行うことから、基板サイズ情報を確実かつ容易に入力する必要があった。また、大型基板がフォトマスク基板である場合には、基板が非常に高額であるなどの理由から、作業者は大きなプレッシャーを受ける。このため、効率よくかつ優れた洗浄品質で洗浄を行うためには、不必要なプレッシャーから作業者を開放するとともに、基板サイズ情報の手入力ミスによるトラブルを未然に防止しなければならないといった問題があった。
このように、基板サイズ情報の備えた基板保持部材を用いることにより、基板に基板サイズ情報を付与するといった処理を行わなくてもすみ、基板へダメージを与えたり、異物が付着するなどといった不具合の心配を排除することができる。特に、洗浄する基板がフォトマスク基板である場合には有効である。
このようにすると、基板保持部材が投入手段に投入された際、コードリーダーが、コード化された基板サイズ情報を自動的に読み込むので、手入力による入力ミスといった不具合を確実に排除することができる。
このようにすると、洗浄品質の低下や、基板の搬送エラーを防止することができる。
このようにすると、様々なサイズの表示パネル用のフォトマスク基板に効果的に対応することができる。
なお、フォトマスク基板とは、フォトマスク用ガラス基板,フォトマスクブランク及びフォトマスクを含むものとする。
図1aは、本発明の一実施形態にかかる洗浄装置の概略平面図を示している。
また、図1bは、本発明の一実施形態にかかる洗浄装置の概略正面図を示している。
図1a,1bにおいて、洗浄装置1は、第一洗浄槽2,第二洗浄槽3,第一投入回収手段4,第二投入回収手段5,連結用搬送部6及び制御部7とからなっており、左から右に向かって、第一投入回収手段4,第一洗浄槽2,連結用搬送部6,第二洗浄槽3及び第二投入回収手段5が直線的に並設された構成としてある。また、洗浄装置1は、基板情報読取手段として、第一投入回収手段4及び第二投入回収手段5に、バーコードリーダー101を備えている。
なお、フォトマスク基板8は、一般的に、矩形状としてあるが、この形状に限定されるものではない。
第一投入回収手段4は、直方体状の筐体構造としてあり、洗浄装置1の左端に配置されている。この第一投入回収手段4は、第一洗浄槽2の第一搬送口21と隣接して設けられており、第一搬送口21に対して、被処理体であるフォトマスク基板8を搬送(すなわち、搬入及び/又は搬出)する。これにより、フォトマスク基板8を第一洗浄槽2に投入したり、第一洗浄槽2から回収する。
なお、支持部材816及び規制部材817は、円筒状としてあるが、この形状に限定されるものではない。
また、本実施形態の基板保持部材81は、フォトマスク基板8のサイズにかかわらず、板状チャック815の大きさ及び形状を同じにしてあるので、基板保持部材81を挟持するチャック431,531が、基板保持部材81を挟持する位置は、変動しない。これに対し、たとえば、フォトマスク基板8のサイズに応じて、基板保持部材81の大きさ及び形状が異なる場合には、チャック(図示せず)が基板保持部材81を挟持する位置をバーコードラベル818に記載し、制御部7が、チャック駆動部(図示せず)を制御し、チャックが基板保持部材81を挟持する位置を制御する。
上記バーコードリーダー101は、図3に示すように、制御部7と接続されており、制御部7によって制御され、基板保持部材81が装着されると、基板保持部材81に貼り付けられたバーコードラベル818を自動的に読み込み、基板情報を制御部7に出力する。
また、図示してないが、クレーンは、正面側及び背面側に、対向する一対のチャックが、前後方向に移動自在に設けてある。このチャックは、制御部7によって制御され、チャックどうしが、基板保持部材81を挟持する。
第一洗浄槽2は、第一搬送口21,第二搬送口22及びレール24を備えた直方体状のスピン洗浄槽としてあり、洗浄装置1の左側に配置してある。第一洗浄槽2をスピン洗浄槽とすることにより、フォトマスク基板8が大型基板であっても、薬液などの処理液の使用量が低減される。また、第一洗浄槽2は、複数の洗浄処理(たとえば、薬液洗浄,純水洗浄,スクラブ洗浄,リンス,乾燥など)を実施する。
図4は、本発明の一実施形態にかかる洗浄装置の、洗浄槽のロールブラシが回動した状態を説明するための要部の概略平面図を示している。
ロールブラシ28は、図4に示すように、長手方向の長さが、矩形のフォトマスク基板8の対角長(対角線の長さ)の1/2より長く、かつ、回転板23によって回転されるフォトマスク基板8の外周部から、回転されるフォトマスク基板8の回転中心を越える部分にまで当接し、フォトマスク基板8の表面を接触洗浄する。すなわち、ロールブラシ28は、フォトマスク基板8の外周部から、回転されるフォトマスク基板8の回転中心を通り、フォトマスク基板8の回転中心を通りすぎた部分にまで当接する。このようにすると、フォトマスク基板8が一回転すると、フォトマスク基板8の全面を接触洗浄することができ、洗浄残りが発生するといった不具合を防止する。特に、フォトマスク基板8の中央部分(中心部分)に対しても、接触洗浄が行われるので、フォトマスク基板8の中央部に洗浄残りが発生するといった不具合を効果的に防止する。
図4に示す処理液噴出手段26は、図示してないが、スポットノズル,中心側シャワーパイプ,外周側シャワーパイプ,取付けアーム及び回動軸を備えている。この処理液噴出手段26は、ロールブラシ28がフォトマスク基板8の上方から移動すると、フォトマスク基板8の上方に移動し、スポットノズル,中心側シャワーパイプ及び外周側シャワーパイプに、各種薬液や純水が供給され、洗浄条件に応じた洗浄(各種の薬液による洗浄,リンスなど)を行う。
図5は、本発明の一実施形態にかかる洗浄装置の、洗浄槽の裏面シャワー手段を説明するための要部の概略平面図を示している。
また、図6は、裏面シャワー手段の構成を説明するための概略ブロック図を示している。
図5,6において、裏面シャワー手段29は、裏面用ノズル群2910,一次超純水タンク294,ポンプ295及び超超純水製造装置296を備えている。
第二投入回収手段5は、直方体状の筐体構造としてあり、洗浄装置1の左端に配置されている。この第二投入回収手段5は、第二洗浄槽3の第一搬送口31と隣接して設けられており、第一搬送口31に対して、被処理体であるフォトマスク基板8を搬送(すなわち、搬入及び/又は搬出)する。これにより、フォトマスク基板8を第二洗浄槽3に投入したり、第二洗浄槽3から回収する。
また、第二投入回収手段5は、基板保持部材81が装着された際、上記バーコードラベル818の真下方向の位置に、バーコードリーダー101を備えている。
また、図示してないが、クレーンは、正面側及び背面側に、対向する一対のチャックが、前後方向に移動自在に設けてある。このチャックは、制御部7によって制御され、チャックどうしが、基板保持部材81を挟持する。
なお、第二投入回収手段5のその他の構成は、第一投入回収手段4とほぼ同様としてある。
第二洗浄槽3は、フォトマスク基板8を搬送する、第一搬送口31及び第二搬送口32がそれぞれ左側面上部及び右側面上部に設けられており、また、上部の正面側及び背面側に、左右方向に沿って対向する一対のレール24が設けられている。このレール24上を、上記クレーンが左右方向に自在に移動する。
なお、第二洗浄槽3のその他の構成は、第一洗浄槽2とほぼ同様としてある。
連結用搬送部6は、レール24と基板反転手段63を備えた直方体状の筐体構造としてあり、第一洗浄槽2と第二洗浄槽3の間に配置されている。この連結用搬送部6は、レール24上を二つのクレーンが移動することにより、第一洗浄槽2の第二搬送口22及び第二洗浄槽3の第二搬送口32に対して、フォトマスク基板8が搬送される。
同図において、基板反転手段63は、載置板61と反転部630とからなっている。
載置板61は、連結用搬送部6のほぼ中央部に、昇降自在に設けられた基板保持部材81の載置される円板である。連結用搬送部6は、載置板61を昇降させるための昇降手段(図示せず)を備えている。この昇降手段は、制御部7によって制御され、左右方向に移動する反転部630の挟持アーム633がフォトマスク基板8を挟持すると、降下し、続いて、反転部630が反転し、フォトマスク基板8を反転させる。反転されたフォトマスク基板8は、上昇する基板保持部材81に、反転された状態で保持される。
上記反転アーム632は、挟持アーム633を中央方向や反中央方向に移動させるリニアモータやボールねじ付きステッピングモータなどの挟持アーム用駆動部(図示せず)を備えている。
洗浄装置1は、正面右端に制御部7が設けてある。この制御部7は、シーケンサやコンピュータなどの情報処理装置であり、洗浄装置1を制御し、複数の洗浄工程(たとえば、薬液洗浄,スクラブ洗浄,リンス,乾燥など)を自動的に実施する。また、制御部7は、上述したように、バーコードリーダー101,ロールブラシ28の昇降用駆動部,処理液噴出手段の処理液を供給する供給経路に設けられた電磁バルブ,裏面シャワー手段29の三方弁293,及び,基板反転手段63の挟持アーム用駆動部と接続されており、バーコードリーダー101から入力した基板サイズ情報にもとづいて、これらを制御する。
たとえば、基板サイズ情報をコード化したバーコードは、二次元バーコードでもよい。また、基板保持部材81にバーコードラベル818を貼り付ける代わりに、バーコードを切削加工やレーザ加工などによって直接的に基板保持部材81に形成してもよい。
2 第一洗浄槽
3 第二洗浄槽
4 第一投入回収手段
5 第二投入回収手段
6 連結用搬送部
7 制御部
8 フォトマスク基板
21 第一搬送口
22 第二搬送口
23 回転板
24 レール
25 処理カップ
26 処理液噴出手段
28 ロールブラシ
29 裏面シャワー手段
31 第一搬送口
32 第二搬送口
61 載置板
63 基板反転手段
81 基板保持部材
101 バーコードリーダー
281 アーム
292 バルブ
293 三方弁
294 一次超純水タンク
295 ポンプ
296 超超純水製造装置
633 挟持アーム
812 被載置板
813 保持板
816 支持部材
817 規制部材
818 バーコードラベル
2910 裏面用ノズル群
2911 第一列裏面用ノズル
2912 第二列裏面用ノズル
2913 第三列裏面用ノズル
2914 第四列裏面用ノズル
2931 供給管
2932 噴出管
2933 回収管
Claims (4)
- 異なる複数のサイズの基板に所定の洗浄処理を施す洗浄装置であって、
前記基板を保持するとともに、前記基板のサイズ情報が付された基板保持部材と、
前記基板サイズ情報を読み取る基板情報読取手段と、
前記基板情報読取手段により読み取られた前記基板サイズ情報にもとづき、所定の制御対象を制御する制御部と
を備えたことを特徴とする洗浄装置。 - 前記基板のサイズ情報がコード化された情報であり、前記基板情報読取手段がコードリーダーであり、さらに、前記コードリーダーが投入手段に設けられ、前記基板保持部材が前記投入手段に投入されると、前記コード化された情報を読み込むことを特徴とする請求項1記載のスピン洗浄装置。
- 前記制御部により制御される前記所定の制御対象を、前記基板保持部材を搬送するために、該基板保持部材を挟持するチャックの挟持位置、接触洗浄するためのロールブラシの高さ位置、処理液噴出手段の処理液を供給する供給経路に設けられた電磁バルブの開閉、裏面シャワー手段の三方弁の開閉、及び、前記基板を反転するための基板反転手段の挟持アームが前記基板を挟持する挟持位置の少なくとも一つとしたことを特徴とする請求項1又は2記載の洗浄装置。
- 前記基板が、表示パネル用のフォトマスク基板であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の洗浄装置。
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