JP2007225809A - カメラ雲台付き移動台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】方位誤差を簡単な構成で迅速に自動補正できるカメラ雲台付き移動台車を提供する。
【解決手段】入力コマンドに基づいて、移動台車の軌道を計算する軌道計算部551と、進行方向を検出したジャイロスコープからの方向データを入力する方向データ入力部513と、移動中であるか否かを判別するステータス判別手段601と、移動中である場合に、入力した方向データで示される進行方向を更新する進行方向更新手段602と、方向データのパラメータを変換する角速度/角度変換手段603と、軌道計算部551で計算された移動方向と、角速度/角度変換手段603で変換された進行方向との差分である誤差を算出する誤差算出手段604と、算出された誤差を打ち消す補正量を算出し、軌道計算部551で計算された移動方向およびカメラ向きの値に重畳する補正量算出手段605とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、車輪を駆動することで移動するロボットに関し、特に、カメラ雲台付き移動台車に関する。
従来、車輪を駆動することで床面上を移動するロボットや移動台車(以下、単に台車ともいう)が知られている。このような床面上を移動するロボットや台車は、移動に際して、床面との摩擦によって回転し、ずれ(誘導された移動方向と実際の進行方向との誤差、以下、方位誤差ともいう)が生じてしまう。そのため、ジャイロスコープ等の方位センサを有して方位を検出し、回転で生じたずれを補正するようにしている。しかし、ジャイロスコープを用いた場合、検出した方位に含まれる誤差が増大していく“ドリフト”という現象が起きる。そこで、ロボットを所望の位置に移動させるための補正技術が種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
例えば、特許文献1に記載の床面清掃ロボットは、ジャイロスコープと、床面上に断続的に設置された移動方向に誘導するための磁気テープを検出する磁気ガイドセンサとを備えている。そして、通常はジャイロスコープの出力値そのものに基づいて車輪を駆動する。一方、磁気ガイドセンサから磁気テープの検出信号を出力した場合に、ジャイロスコープの出力値をリセットすることにより方位誤差を補正し、ジャイロスコープのリセットされた出力値に基づいて車輪を駆動する。
また、カメラ雲台を搭載した台車の方位誤差を補正してカメラの向きが正しい位置となるように、図16の(a)に示すように、2色のチェック模様の位置校正用シート1601を利用する方法が知られている。この方法では、台車1602が初期状態で配置される開始地点の床面に、位置校正用シート1601が予め敷かれてある。台車1602は、2色のチェック模様の色の変わり目を検知する図示しないセンサを下底部に有している。この台車1602が移動を開始する前の初期設定において、下底部のセンサを利用して、台車1602の向きを所定の基準方向に合わせることによって、カメラ向きを校正する。そして、台車1602が開始地点から撮影を行うための作業地点へ移動した後、台車1602のカメラの指示された向きと実際の向きとの方位誤差が大きくなった場合に、撮影の途中で台車1602を開始地点に移動させる。そして、台車1602は、下底部のセンサで、位置校正用シート1601の色の変わり目を検出し、前後左右のずれと自転方向の回転で生じたずれを検出し、その場で平行移動と回転移動をすることにより、方位誤差を補正する。
さらに、図16の(b)に示すように、位置校正システムを備えたスタジオ1603内で、カメラ雲台を搭載した台車の方位誤差を補正する方法も知られている。この位置校正システムでは、スタジオ1603内に配置された台車1604は、上底部にセンサ1605を有している。また、スタジオ1603の天井全面には、複数の信号送出器1606が敷き詰められている。この位置検出システムでは、台車1604は、センサ1605によって信号送出器1606から受信した信号に基づいて、台車1604の前後左右のずれと自転方向の回転で生じたずれを検出し、その場で平行移動と回転移動をすることにより、方位誤差を補正する。
[online]、[平成17年11月25日検索]インターネット<URL:http://www.creact.co.jp/jpn/j_n_3rd3.htm> 特開平9−167014号公報(段落0027、0028、図9)
しかしながら、特許文献1に記載の補正方法では、台車を使用する施設の床面に予め磁気テープを敷設する必要があり、台車は、磁気テープを検出する磁気ガイドセンサを下底部に備えなければならない。したがって、構成が複雑であるという問題がある。
また、位置校正用シート1601を利用する方法では、台車1602の方位誤差を補正するために、作業地点から開始地点まで台車1602を移動しなければならない。したがって、補正するまでに多大な時間を要するという問題がある。
さらに、図16の(b)に示すような位置校正システムでは、1つのシステムが比較的大規模でコストが高くなるため、このシステムを複数のスタジオに導入して様々なスタジオ環境で撮影を行うような運用は制限されてしまう。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、方位誤差を簡単な構成で迅速に自動補正できるカメラ雲台付き移動台車を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のカメラ雲台付き移動台車は、カメラレンズの向きを水平方向に動かすパンを操作するパン軸を有するカメラ雲台と、複数の駆動輪と、前記駆動輪を駆動する駆動輪駆動手段と、前記駆動輪の向きを変える操作を行う操舵軸と、を備えるカメラ雲台付き移動台車であって、コマンド入力手段と、進行方向検出手段と、判別手段と、進行方向更新手段と、誤差算出手段と、コマンド内容補正手段とを備えることとした。
かかる構成によれば、カメラ雲台付き移動台車は、コマンド入力手段によって、前記移動台車の移動方向を指示する移動コマンドを含むコマンドを入力する。なお、コマンド入力手段で入力されるコマンドには、例えば、移動速度を指示するコマンドや、撮影を指示するコマンド等がある。そして、カメラ雲台付き移動台車は、進行方向検出手段によって、前記移動台車の進行方向を角速度に基づいて検出する。ここで、進行方向検出手段は、例えば、ジャイロスコープである。そして、カメラ雲台付き移動台車は、判別手段によって、前記移動台車の駆動輪の駆動状態に基づいて移動中であるか否かを判別し、進行方向更新手段によって、判別手段で移動中であると判別された場合に、前記進行方向検出手段で検出された進行方向を更新する。これによって、移動台車が静止状態である場合に生じるドリフトの影響を排除することができる。
そして、カメラ雲台付き移動台車は、誤差算出手段によって、前記コマンド入力手段で入力された移動コマンドで指示された移動方向と、前記進行方向更新手段で更新された進行方向との差分である方位誤差を算出する。したがって、方位誤差を正確に算出することができる。そして、カメラ雲台付き移動台車は、コマンド内容補正手段によって、前記算出された方位誤差を打ち消すように、前記コマンド入力手段で入力されたコマンドで指示される内容を補正する。これによって、カメラ雲台付き移動台車は、算出された方位誤差を自動補正することができる。
また、請求項2に記載のカメラ雲台付き移動台車は、請求項1に記載のカメラ雲台付き移動台車において、前記コマンド内容補正手段が、前記誤差算出手段で算出された方位誤差を打ち消す補正量を算出し、算出した補正量を、入力されたコマンドで指示された移動方向または/および前記カメラレンズの向きに重畳する補正量算出手段を備えることとした。
かかる構成によれば、カメラ雲台付き移動台車は、補正量算出手段によって、誤差算出手段で算出された方位誤差を打ち消す補正量を算出する。ここで、方位誤差を打ち消す補正量は、方位誤差と絶対値が等しく符号が反転した方位を示す。そして、算出された補正量を、入力コマンドの移動方向を示す値、すなわち、操舵軸の移動量を示すパラメータの値に加算することにより、コマンドで指示された移動方向が補正された新たなコマンドが生成されることとなる。この新たな補正されたコマンドによって、カメラ雲台付き移動台車は、入力コマンドの移動方向に移動することができる。また、算出された補正量を、入力コマンドのカメラレンズの向きを示す値、すなわち、パン軸の移動量を示すパラメータの値に加算することにより、コマンドで指示されたカメラレンズの向きが補正された新たなコマンドが生成されることとなる。この新たな補正されたコマンドによって、カメラ雲台付き移動台車は、入力コマンドのカメラレンズの向きにカメラを向けることができる。
また、請求項3に記載のカメラ雲台付き移動台車は、請求項1に記載のカメラ雲台付き移動台車において、前記コマンド内容補正手段が、前記誤差算出手段で算出された方位誤差を打ち消すように、少なくとも1つの前記駆動輪の回転速度を補正する車輪速度補正手段を備えることとした。
かかる構成によれば、カメラ雲台付き移動台車は、例えば、駆動輪が左右2つの場合に、車輪速度補正手段によって、誤差算出手段で算出された方位誤差を打ち消すように、2つの駆動輪の速度差を算出し、一方の駆動輪の回転速度を補正する。この速度差は、例えば、補正すべき方位誤差と、この方位誤差を補正するために要するカメラ雲台付き移動台車の移動時間とに基づいて求めることができる。また、左右の駆動輪の場合、カメラ雲台付き移動台車は、誤差算出手段で算出された方位誤差が進行方向に対して右方のずれを示すときには、正の速度差を右の駆動輪の回転数(右の走行軸の移動量)に加算する。これによって、カメラ雲台付き移動台車の右の駆動輪が左の駆動輪よりも速く回転するので、カメラ雲台付き移動台車は、進行方向に対して台車が左方に回転する。その結果、方位誤差を打ち消すことができる。また、方位誤差が進行方向に対して左方のずれを示すときには、正の速度差を左の駆動輪の回転数(左の走行軸の移動量)に加算することにより、同様に作用する。ここで、カメラレンズの向きを台車の向きに一致させておくことにより、移動方向とカメラレンズの向きとを同時に補正することが可能となる。
また、請求項4に記載のカメラ雲台付き移動台車は、請求項3に記載のカメラ雲台付き移動台車において、前記少なくとも1つの駆動輪の回転速度を補正し続ける時間である補正時間を、前記誤差算出手段で算出される方位誤差に対応させて予め作成された補正時間データベースを格納した記憶手段をさらに備え、前記車輪速度補正手段は、前記誤差算出手段で算出された方位誤差に基づいて、前記記憶手段に格納された補正時間データベースから前記補正時間を抽出する補正時間抽出手段を有し、前記駆動輪駆動手段は、前記補正時間抽出手段で抽出された補正時間の間、前記駆動輪を駆動することとした。
かかる構成によれば、カメラ雲台付き移動台車は、記憶手段に、駆動輪の回転速度を補正し続ける時間を、方位誤差に対応させて記憶しているので、駆動輪の速度差を予め定めておけば、速度差をその都度求めることなく容易に車輪速度を補正することができる。また、補正時間を細かく設定しておけば、入力コマンドで指示される目的位置に、カメラ雲台付き移動台車が到着するまでに要する時間の間に、複数回の補正処理が可能であり、台車の移動する道のりを短縮することができる。また、カメラレンズの向きを台車の向きに一致させておくことにより、目的地に到着する前にカメラの向きのずれを補正できるので、目的地に到着する前の移動中に、カメラ向きのずれを補正した状態で被写体を撮影することができる。
また、請求項5に記載のカメラ雲台付き移動台車は、請求項4に記載のカメラ雲台付き移動台車において、前記コマンド内容補正手段が、前記カメラレンズの向きと、前記コマンド入力手段で入力されたコマンドで指示される前記カメラレンズの向きとを、前記補正時間抽出手段で抽出された補正時間より短い時間で一致させる補正量を算出し、算出した補正量を、前記入力されたコマンドで指示される前記カメラレンズの向きに重畳する補正量算出手段をさらに備えることとした。
かかる構成によれば、カメラ雲台付き移動台車は、車輪速度補正手段によって、補正時間の間に台車の移動方向を補正するので、補正時間が終わる前のある時点では、カメラレンズの向きは、入力コマンドのカメラレンズの向きに一致していない。しかしながら、このカメラ雲台付き移動台車は、補正量算出手段によって、補正時間となる前に、実際のカメラレンズの向きと、入力コマンドのカメラレンズの向きとを一致させるように補正量を算出する。ここで、算出される補正量は、車輪速度補正手段によって台車の移動方向が補正されることに伴って補正されるカメラレンズの向きも考慮したものである。そして、カメラ雲台付き移動台車は、補正量算出手段によって、算出された補正量を、入力コマンドのカメラレンズの向きを示す値、すなわち、パン軸の移動量を示すパラメータの値に加算する。これにより、コマンドで指示されたカメラレンズの向きが補正された新たなコマンドが生成されることとなる。この新たな補正されたコマンドによって、カメラ雲台付き移動台車は、補正時間が終わる前に、入力コマンドのカメラレンズの向きにカメラを向けることができる。その結果、移動中に、カメラ向きのずれを補正した状態で被写体を撮影することができる。
請求項1に記載の発明によれば、静止状態である場合に生じるドリフトの影響を排除できるので、検出された実際の進行方向に含まれる誤差を低減することにより、指示された移動方向と実際の進行方向との方位誤差を正確に求め、求めた方位誤差を簡単な構成で迅速に自動補正することができる。したがって、従来の技術に比べて、ユーザの負担を軽減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、求めた方位誤差を、入力コマンドで指示される移動方向やカメラレンズの向きに重畳するのでコマンドの内容を容易に補正することができる。その結果、迅速に補正することが可能になる。
請求項3に記載の発明によれば、駆動輪に回転速度差をつけることによって、移動コマンドを実行している最中に台車の移動方向を補正できるので、方位誤差の補正に必要な時間を短縮することができる。
請求項4に記載の発明によれば、駆動輪の回転速度を補正し続ける時間である補正時間と、方位誤差とを予め対応付けたデータベースを有しているので、車輪速度を容易に補正することができる。
請求項5に記載の発明によれば、台車の向きが補正される前に、カメラレンズの向きを補正できるので、目的地に到達する前の移動中に、カメラ向きのずれを補正した状態で撮影を開始することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
[カメラ雲台付き移動台車の構成]
第1の実施形態に係るカメラ雲台付き移動台車の構成について図1乃至図3を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るカメラ雲台付き移動台車の外観を示す模式図であって、(a)は側面図、(b)は平面図をそれぞれ示している。
カメラ雲台付き移動台車1は、図1の(a)に示すように、カメラCと、雲台2と、台車3と、駆動装置4とを備えている。
雲台(カメラ雲台)2は、カメラレンズの向き(以下、カメラCの向きという)を変化させるものであり、カメラCの向きを水平方向に動かすパンを操作するパン軸21(図2参照)等を有している。
台車3は、図1の(b)に示すように、左右の駆動輪31と、前後の従動輪32とを備えている。駆動輪31は、操舵軸34(図2参照)によって向きを変える操作が行われる。
このカメラ雲台付き移動台車1は、ケーブルKを介して取得されたコマンド(指令)に基づいて、駆動輪駆動手段を含む駆動装置4によって駆動輪31が駆動されることにより、移動することができる。なお、図1以外の図面では、従動輪32およびケーブルKの図示を省略する。
また、カメラ雲台付き移動台車1の基準とする正面の向きを特定するために、図1の(b)に示すように、台車3には、塗りつぶされた正三角形の形状の正面マークMを付している。この正三角形において、台車3の縁側の頂点の向きを正面マークMの指す向きという。なお、正面マークMは、説明の便宜上付されたものであって、実際には存在しない。また、本実施形態では、方位を角度で示し、1周を360°として説明する。また、カメラCの向き(カメラレンズの向き)を、正面マークMの示す方向を基準として説明することもあるが、本実施形態では、正面マークMの指す向きとカメラCの向きとは、必ず一致するものではない。
図2は、図1に示したカメラ雲台付き移動台車の構成を示す機能ブロック図である。
カメラ雲台付き移動台車1は、図2に示すように、カメラCと、雲台2と、台車3と、駆動装置4とに加えて、制御装置5と、ジャイロスコープ(進行方向検出手段)6とを備えている。
雲台2は、図2に示すように、パン軸21と、チルト軸22と、ズーム軸23と、フォーカス軸24と、カメラ高さ軸25とを備えている。
パン軸21は、カメラCの向きを水平方向に動かすパンを操作する軸である。
チルト軸22は、カメラCの向きを上下方向に動かすチルトを操作する軸である。
ズーム軸23は、被写体を拡大・縮小するようにカメラレンズを動かすズームを操作する軸である。
フォーカス軸24は、被写体にカメラレンズの焦点合わせを行うフォーカスを操作する軸である。
カメラ高さ軸25は、カメラCの上下移動を行うハイトを操作する軸である。
なお、雲台2は、カメラCを被写体に近づけたり遠ざけたりするドリーを操作するドリー軸等を備えるように構成してもよい。
台車3は、図2に示すように、駆動輪31と、従動輪32とに加えて、走行軸33と、操舵軸34とを備えている。
走行軸33は、駆動輪31を回転させるための軸である。
操舵軸34は、駆動輪31の向きを変える操作を行う軸である。
なお、駆動輪31と、走行軸33と、操舵軸34とからなる組は実際には2組あるが、図2では、1組を省略して示している。また、従動輪32は、図示を省略した従動軸の回転に伴って回転するものであり、この不図示の従動軸と従動輪32とからなる組は実際には2組あるが、図2では省略して示している。
駆動装置4は、後記する駆動信号生成手段56で生成された駆動信号に基づいて雲台2と台車3とをそれぞれ駆動するものである。この駆動装置4は、図2に示すように、第1モータ(パン軸駆動手段)41と、第2モータ42と、第3モータ43と、第4モータ44と、第5モータ45と、第6モータ(駆動輪駆動手段)46と、第7モータ(操舵軸駆動手段)47とを備えている。
第1モータ(パン軸駆動手段)41は、パン軸21を駆動するものである。また、第1モータ41は、後記するコマンド補正部552で補正されたコマンドの内容に基づいて、パン軸21を駆動する。
第2モータ42は、チルト軸22を駆動するものである。
第3モータ43は、ズーム軸23を駆動するものである。
第4モータ44は、フォーカス軸24を駆動するものである。
第5モータ45は、カメラ高さ軸25を駆動するものである。
第6モータ(駆動輪駆動手段)46は、駆動輪31を駆動するものである。
第7モータ(操舵軸駆動手段)47は、操舵軸34を駆動するものである。また、第7モータ47は、後記するコマンド補正部552で補正されたコマンドの内容に基づいて、操舵軸34を駆動する。
制御装置5は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、HDD(Hard Disk Drive)と、入出力インターフェースとを含んで構成されている。ここでは、制御装置5は、図2に示すように、入出力手段51と、記憶手段52と、カメラ情報制御手段53と、コマンド解析手段54と、コマンド実行手段55と、駆動信号生成手段56とを備えている。
入出力手段51は、入出力インターフェースであり、カメラ情報入出力部511と、コマンド入力部(コマンド入力手段)512と、方向データ入力部513とを備えている。
カメラ情報入出力部511は、画像情報および音声情報からなるカメラ情報を入出力するものである。具体的には、カメラ情報入出力部511は、カメラCから出力される画像情報を後記する画像処理部531に入力すると共に、マイクMCから出力される音声情報を後記する音声処理部532に入力する。また、カメラ情報入出力部511は、画像処理部531から出力される画像情報と、音声処理部532から出力される音声情報とを出力装置Dに出力する。ここで、出力装置Dは、カメラ付き移動台車1とケーブルで接続され、画像を表示するものであれば何でもよく、例えば、液晶ディスプレイ、CRT等であり、音声を出力するスピーカ等を含んでいる。
コマンド入力部(コマンド入力手段)512は、指令装置100から出力される指令コマンド(以下、単にコマンドという)を入力するものである。ここで、コマンドは、「撮影」コマンドと、台車3の移動方向を指示する「移動」コマンドと、カメラCの向きを指示する「カメラ駆動」コマンドと、移動コマンドおよびカメラ駆動コマンドを合わせた「移動+カメラ駆動」コマンドとを含んでいる。
「撮影」コマンドは、例えば、「take」、「take,after(same),move」、「take,after(same),operate」、「take,after(same),move&operate」という文字列の形式で表現される。
「take」はこのコマンドが「撮影」コマンドであり、その場でその姿勢で直ちに撮影を行うことを示す。
「take,after,move」は、この次に続く「移動」コマンド(move)が終了してから撮影(take)を行うことを示す。
「take,same,move」はこの次に続く「移動」コマンド(move)を実行しながら同時に撮影(take)を行うことを示す。
「take,after,operate」はこの次に続く「カメラ駆動」コマンド(operate)が終了してから撮影(take)を行うことを示す。
「take,same,operate」はこの次に続く「カメラ駆動」コマンド(operate)を実行しながら同時に撮影(take)を行うことを示す。
「take,after,move&operate」はこの次に続く「移動+カメラ駆動」コマンド(move&operate)が終了してから撮影(take)を行うことを示す。
「take,same,move&operate」はこの次に続く「移動+カメラ駆動」コマンド(move&operate)を実行しながら同時に撮影(take)を行うことを示す。
また、「移動」コマンドは、例えば、「move,AL,AR,BL,BR,C」という文字列の形式で表現される。“move”はこのコマンドが「移動」コマンドであることを示し、以下に続くパラメータで“AL”、“AR”は左(L)の走行軸33の移動量(駆動輪31の回転数)および右(R)の走行軸33の移動量(駆動輪31の回転数)、“BL”、“BR”は左(L)の操舵軸34の移動量および右(R)の操舵軸34の移動量、“C”は移動を完了する時間(移動時間)をそれぞれ示している。例えば、「移動」コマンドである「move,8,8,90,90,4」は、移動時間4秒の間で、左(L)および右(R)の走行軸33を8回転させ、左(L)および右(R)の操舵軸34を90度の位置に移動する動作を実行する旨の指令を示す。
また、「カメラ駆動」コマンドは、例えば、「operate,D,E,F,G,H,I」という文字列の形式で表現される。“operate”はこのコマンドが「カメラ駆動」コマンドであることを示し、以下に続くパラメータで“D”はパン軸21の移動量、“E”はチルト軸22の移動量、“F”はズーム軸23の移動量、“G”はフォーカス軸24の移動量、“H”はカメラ高さ軸25の移動量、“I”はカメラCの駆動を完了する時間(駆動時間)をそれぞれ示している。例えば、「カメラ駆動」コマンドである「operate,45,0,0,0,0,2」は、駆動時間2秒の間で、パン軸21を45度の位置に移動する動作を実行する旨の指令を示す。なお、「カメラ駆動」コマンドで、各操作軸(パン軸21等)の移動速度等も指定するようにしてもよい。また、「移動+カメラ駆動」コマンドは、移動コマンドおよびカメラ駆動コマンドを合わせた文字列の形式で表現されるので、説明を省略する。
方向データ入力部513は、ジャイロスコープ6から出力される方向データを受信し、コマンド実行手段55に出力するものである。
記憶手段52は、RAMと、ROMと、HDD等を含んでおり、例えば、ROMには、所定の制御プログラムが格納され、HDDには、走行軸33、操舵軸34、各操作軸(パン軸21等)を制御するための制御情報が予め格納されている。ここで、制御プログラムや制御情報は、コマンド入力部512で入力される各コマンドを実行するためのものである。
カメラ情報制御手段53は、コマンド入力部512で入力されたコマンドに基づいて、画像情報および音声情報からなるカメラ情報を制御するものであり、画像処理部531と、音声処理部532とを備えている。
画像処理部531は、カメラCが撮影した被写体の画像を示す画像情報を出力装置Dに表示可能な状態に処理して、出力装置Dに出力するものである。
音声処理部532は、マイクMC,MCから出力される音声信号に対して信号増幅処理や雑音除去処理等の音声処理を行い出力装置Dに出力するものである。
コマンド解析手段54は、コマンド入力部512で入力されたコマンドを解析するものである。具体的には、コマンド解析手段54は、コマンドが、例えば、「撮影」コマンド、「移動」コマンド、「カメラ駆動」コマンド、「移動+カメラ駆動」コマンドのいずれであるかを判別し、そのコマンドの種類と、コマンドに付加されているパラメータ(コマンドの内容)とをコマンド実行手段55の軌道計算部551に出力する。
コマンド実行手段55は、コマンド解析手段54で解析されたコマンドを実行するものである。ここでは、コマンド実行手段55は、軌道計算部551と、コマンド補正部(コマンド内容補正手段)552とを備えている。
軌道計算部551は、「移動」コマンドと、記憶手段52に保存されている制御情報とに基づいて、台車3が通過する予定の軌道(以下、台車軌道という)を示す台車軌道情報を算出し、駆動信号生成手段56に出力するものである。
また、軌道計算部551は、「カメラ駆動」コマンドと、記憶手段52に保存されている制御情報とに基づいて、雲台2が通過する予定の軌道(以下、カメラ軌道という)を示すカメラ軌道情報を算出し、駆動信号生成手段56に出力するものである。
また、軌道計算部551は、「撮影」コマンドに基づいて、カメラCおよびマイクMC,MCの動作状態を示すSTS(status)情報を駆動信号生成手段56に出力する。
また、軌道計算部551は、取得した「移動」コマンドまたは/および「カメラ駆動」コマンドのパラメータの値をコマンド補正部552に出力する。
コマンド補正部(コマンド内容補正手段)552は、詳細は後記するが、コマンド入力部512で入力されたコマンドで示される移動方向と、ジャイロスコープ6で検出された進行方向との方位誤差(以下、単に誤差またはずれという)を打ち消すように、コマンド入力部512で入力されたコマンドで指示される内容(パラメータの値)を補正するものである。ここで補正された各パラメータの値は、駆動信号生成手段56に出力される。
駆動信号生成手段56は、軌道計算部551で算出された台車軌道情報に基づいて、第6モータ46および第7モータ47用の指令値としての駆動信号を生成するものである。
また、駆動信号生成手段56は、軌道計算部551で算出されたカメラ軌道情報に基づいて、第1モータ41ないし第5モータ45用の指令値としての駆動信号を生成する。
また、駆動信号生成手段56は、軌道計算部551から出力されるSTS情報に基づいて、カメラCを撮影状態にするための駆動信号を生成する。
さらに、駆動信号生成手段56は、コマンド補正部552で補正されたパラメータの値に基づいて、第1モータ41用の最終指令値としての駆動信号および第7モータ47用の最終指令値としての駆動信号を生成する。
ジャイロスコープ(進行方向検出手段)6は、台車3の進行方向を角速度に基づいて検出し、検出した方向を示す方向データを制御装置5に出力するものである。この方向データは、制御装置5の方向データ入力部513に入力される。また、ジャイロスコープ6は、例えば、圧電セラミックス等の圧電体を振動子として用いた振動式のジャイロスコープから構成される。なお、振動式の他に、回転式、光学式、流体式等のジャイロスコープを用いてもよい。
なお、前記したカメラ情報制御手段53と、コマンド解析手段54と、コマンド実行手段55と、駆動信号生成手段56とは、CPUが記憶手段52のROM等に格納された所定のプログラムをRAMに展開して実行することにより実現されるものである。
[コマンド補正部の詳細な構成]
図3は、図2に示したコマンド補正部の構成を示す機能ブロック図である。
ここでは、コマンド補正部552は、図3に示すように、ステータス判別手段(判別手段)601と、進行方向更新手段602と、角速度/角度変換手段603と、誤差算出手段604と、補正量算出手段605とを備えている。
ステータス判別手段(判別手段)601は、台車3の駆動輪31(図2参照)の駆動状態に基づいて台車3が移動中であるか否かを判別するものである。具体的には、駆動輪31(図2参照)の駆動状態は、軌道計算部551で決定されるので、ステータス判別手段601は、軌道計算部551の出力する情報(台車が移動中であるか停止中であるかを示す情報)に基づいて、台車3が現在移動中であるか否かを判別する。このステータス判別手段601は、台車3が移動中であると判別した場合に、その旨を進行方向更新手段602に通知する。
進行方向更新手段602は、ステータス判別手段601から、台車3が移動中である旨を通知された場合に、ジャイロスコープ6(図2参照)で検出された進行方向を更新するものである。具体的には、進行方向更新手段602は、台車3が移動中である場合にだけ、方向データ入力部513から入力する角速度(方向データ)を更新する。そして、進行方向更新手段602は、更新された角速度(方向データ)と、予め定められた値とを比較することで、コマンドの内容の補正が必要であるか否かを判別し、角速度が予め定められた値以上の場合に、補正が必要であるものと判別し、更新された角速度(方向データ)を角速度/角度変換手段603に出力する。これにより、コマンドの内容を補正する処理(コマンド補正処理)の実行回数を制限できる。
角速度/角度変換手段603は、進行方向更新手段602で更新されたジャイロスコープ6(図2参照)の出力値に基づいて、台車3の水平方向の回転角度を推定するものである。具体的には、角速度/角度変換手段603は、方向データ入力部513から出力される角速度で示される方向データを積分することにより、台車3の水平方向の回転角度で示される方向データへ変換する。変換された方向データは、誤差算出手段604に出力される。
誤差算出手段604は、コマンド入力部512で入力された「移動」コマンドで指示された移動方向と、進行方向更新手段602で更新された進行方向との差分である誤差を算出するものである。具体的には、「移動」コマンドで指示された移動方向は、軌道計算部551に入力されているので、誤差算出手段604は、角速度/角度変換手段603から取得した角度と、軌道計算部551の出力する移動方向を示す角度(操舵軸34の移動量)との差を誤差として求める。求められた誤差は、補正量算出手段605に出力される。
補正量算出手段605は、誤差算出手段604で算出された誤差を打ち消す補正量を算出し、算出した補正量を、コマンド入力部512で入力された「移動」コマンドで指示された移動方向に重畳するものである。つまり、補正量重畳手段として機能する。本実施形態では、補正量算出手段605は、誤差算出手段604で算出された誤差と絶対値が等しく符号が反転した角度を補正量として算出し、入力コマンドの移動方向を示すパラメータの値(角度)に加算する。具体的には、補正量算出手段605は、算出した補正量を、軌道計算部551の出力する移動方向を示す角度に加算する。なお、補正量の数値例は後記する。
[カメラ雲台付き移動台車の動作]
次に、図4を参照(適宜図2および図3参照)して、図2に示したカメラ雲台付き移動台車1の動作について説明する。図4は、図2に示した制御装置の動作を示すフローチャートである。ここでは、説明を簡単にするために、カメラ雲台付き移動台車1は、入力コマンドとして、「撮影」コマンドを受けた後、「移動」コマンドまたは「カメラ駆動」コマンドを受けるものとして説明する。つまり、制御装置5は、コマンド入力部512によって、コマンド「take,after,move」、または、「take,after,operate」を入力するものとする。
制御装置5は、コマンド解析手段54によって、コマンド入力部512で入力されたコマンドが、「移動」コマンドと「カメラ駆動」コマンドのいずれであるかを判別する(ステップS1)。ステップS1で「移動」コマンドであると判別された場合に、制御装置5は、軌道計算部551によって、台車軌道を算出する(ステップS2)。そして、制御装置5は、駆動信号生成手段56によって、第6モータ46および第7モータ47用の駆動信号をそれぞれ生成する(ステップS3)。続いて、制御装置5は、コマンド補正部552の進行方向更新手段602によって、「移動」コマンドの内容の補正が必要であるか否かを判別する(ステップS4)。補正が必要であると判別された場合(ステップS4:Yes)、制御装置5は、コマンド補正部552によって、コマンド補正処理を実行する(ステップS5)。
ここで、ステップS5に示したコマンド補正処理について図5を参照(適宜図3参照)して説明する。図5は、図4に示したコマンド補正処理を示すフローチャートである。
コマンド補正部552は、角速度/角度変換手段603によって、方向データ入力部513から出力される角速度で示される方向データを、角度で示される方向データへ変換する(ステップS21)。そして、コマンド補正部552は、誤差算出手段604によって、入力された「移動」コマンドで指示された移動方向と、角速度/角度変換手段603で変換された角度との誤差を算出する(ステップS22)。そして、コマンド補正部552は、補正量算出手段605によって、誤差算出手段604で算出された誤差に基づく補正量を算出し、算出した補正量を、入力されたコマンドの移動方向に重畳する(ステップS23)。具体的には、補正量算出手段605は、入力された「移動」コマンドにおいて、左右の操舵軸34の回転角度を示すパラメータ“BL”および“BR”の値を補正する。
図4に戻って、制御装置5の動作の説明を続ける。
ステップS5に続いて、制御装置5は、駆動信号生成手段56によって、ステップS3で生成した第7モータ47用の指令値を破棄して、ステップS5で補正されたパラメータの値に基づいて、第7モータ47用の最終指令値としての駆動信号を生成する(ステップS6)。これによって、操舵軸34の移動量が補正されることとなる。そして、制御装置5は、駆動信号生成手段56によって、第6モータ46用の駆動信号および第7モータ47用の駆動信号をそれぞれ出力し(ステップS7)、処理を終了する。なお、「移動」コマンドの内容の補正が必要ないと判別された場合(ステップS4:No)、制御装置5は、ステップS7に進む。
また、ステップS1で「カメラ駆動」コマンドであると判別された場合に、制御装置5は、軌道計算部551によって、カメラ軌道を算出する(ステップS11)。そして、制御装置5は、駆動信号生成手段56によって、第1モータ41〜第5モータ45用の駆動信号をそれぞれ生成する(ステップS12)。続いて、制御装置5は、コマンド補正部552の進行方向更新手段602によって、「カメラ駆動」コマンドの内容の補正が必要であるか否かを判別する(ステップS13)。補正が必要であると判別された場合(ステップS13:Yes)、制御装置5は、コマンド補正部552によって、コマンド補正処理を実行する(ステップS14)。このコマンド補正処理は、図5を参照して説明したコマンド補正処理(ステップS5)と同様なものなので説明を省略する。ただし、具体的には、補正量算出手段605は、入力された「カメラ駆動」コマンドにおいて、パン軸21の移動量を示すパラメータ“D”の値を補正する点が異なる。
ステップS14に続いて、制御装置5は、駆動信号生成手段56によって、ステップS12で生成した第1モータ41用の指令値を破棄して、ステップS14で補正されたパラメータの値に基づいて、第1モータ41用の最終指令値としての駆動信号を生成する(ステップS15)。これによって、パン軸21の移動量が補正されることとなる。そして、制御装置5は、駆動信号生成手段56によって、第1モータ41〜第5モータ45用の駆動信号をそれぞれ出力し(ステップS16)、処理を終了する。なお、「カメラ駆動」コマンドの内容の補正が必要ないと判別された場合(ステップS13:No)、制御装置5は、ステップS16に進む。
さらに、ステップS1で「移動」コマンドであると判別された場合に、制御装置5は、前記したステップS5に続いて、ステップS14〜ステップS16の処理も実行する。この場合には、ステップS14〜ステップS16の処理と、ステップS6およびステップS7の処理との処理順序は任意であり、並列に処理してもよい。これによって、カメラ雲台付き移動台車1の台車3の水平方向の回転角度が補正される際には、カメラCの向きのパン軸21周りの回転角度も補正することができる。その結果、カメラ雲台付き移動台車1は、被写体に対して所望のカメラCの向きの画像を取得することができる。
[カメラ雲台付き移動台車の移動の具体例]
カメラ雲台付き移動台車1の移動例について、図6および表1を参照して説明する。
図6は、図2に示したカメラ雲台付き移動台車の移動の説明図であり、(a)はずれのない場合、(b)はずれのある場合、(c)は実施例、(d)は比較例をそれぞれ示している。
Figure 2007225809
図6の(a)に示す状態では、カメラ雲台付き移動台車1は、正面マークMが0°の方向(図中上)に向いている。この状態で、カメラCの向きは正面マークMの向きに一致しており、パン軸21の回転角度は、正面マークMを基準にして0°に設定されているものとする。仮に、カメラ雲台付き移動台車1が、図6の(b)に示すように台車(車体)が傾いているものとする。この場合には、正面マークMがθ1°の方向(ここでは、時計回りの方向を正の角度とする)に向いているので、ずれ(誤差)の角度はθ1である。以下、カメラ雲台付き移動台車1によるコマンド補正処理の効果を説明するために、カメラ雲台付き移動台車1を実施例、コマンド補正処理のない台車101を比較例として説明する。
また、表1に示すように、実施例と比較例とは、入力された「移動」コマンド(入力コマンド)において、左右の操舵軸34のパラメータ“BL”、“BR”の値として「90°」を取得していると共に、「カメラ駆動」コマンド(入力コマンド)において、パン軸21のパラメータ“D”の値として「0°」を取得しているものとする。これらのコマンドは、駆動輪31の向きを正面マークMの向きに直交させると共に、カメラCの向きを正面マークMの向きに一致させることを指示するものである。このとき、台車3に対する駆動輪31およびカメラCの配置は、図6の(b)に示す通りである。また、実施例と比較例とが、表1に示すように、ジャイロスコープ6の出力する方向データαとして「120°」の値を取得したものとする。この場合には、ずれ(誤差)の角度θ1は「30(=120−90)°」である。
比較例では、図6の(b)に示す状態で入力コマンドを実行した場合には、制御結果として、図6の(d)および表1に示すように、実際の進行方向R1が、「120(=90+30)°」の方向となってしまう。また、台車101のカメラ向きR2は、ずれの角度θ1である「30°」の方向となってしまう。すなわち、台車101は、入力コマンド通りの動作を実行することができない。
一方、実施例は、入力コマンドのうち、操舵軸34およびパン軸21の移動量を示す各パラメータにオフセットするための補正量β(=−θ1)を「−30°」として算出する。そして、実施例は、操舵軸34(図2参照)のパラメータ“BL”、“BR”に補正量βを加算するので、表1に示すように、補正されたコマンドの内容を示すパラメータ“BL′”、“BR′”の値として「60(=90−30)°」を設定する。同様に、実施例は、パン軸21(図2参照)のパラメータ“D”に補正量βを加算するので、表1に示すように、補正されたコマンドの内容を示すパラメータ“D′”の値として「−30(=0−30)°」を設定する。その結果、実際の進行方向R1は、パラメータ“BL′”、“BR′”の値に車体のずれ“θ1”を加算したものとなるので、「90(=60+30)°」の方向となる。また、台車101のカメラ向きR2は、パラメータ“D′”の値に車体のずれ“θ1”を加算したものとなるので、「0(=−30+30)°」の方向となる。すなわち、実施例は、入力コマンド通りの動作を実行することができる。
第1の実施形態のカメラ雲台付き移動台車1によれば、移動中の場合にだけジャイロスコープ6の検出する角速度を更新するので、静止状態である場合に生じるドリフトの影響を排除でき、ジャイロスコープ6の検出する進行方向に含まれる誤差を低減できる。その結果、入力コマンドで指示される移動方向と、ジャイロスコープ6の検出する進行方向との誤差を正確に求めることができる。また、求めた誤差を、入力コマンドで指示される移動方向やカメラCの向きに重畳するのでコマンドの内容を容易に補正することができる。
(第2の実施形態)
[カメラ雲台付き移動台車の構成]
図7は、本発明の第2の実施形態に係るカメラ雲台付き移動台車の構成を示す機能ブロック図である。図7に示したカメラ雲台付き移動台車1Aは、制御装置5Aのコマンド実行手段55Aのコマンド補正部552Aの構成が異なる点を除いて、図2に示したカメラ雲台付き移動台車1と同一の構成である。したがって、図2の構成と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
コマンド補正部552Aは、図3に示したコマンド補正部552の補正量算出手段605に代えて、車輪速度補正手段700を備えている。そのため、図3に示した誤差算出手段604で求められた誤差は、車輪速度補正手段700に出力される。コマンド補正部552Aのその他の構成は、図3に示したコマンド補正部552と同一なので、図7では図示を省略している。
車輪速度補正手段700は、カメラ雲台付き移動台車1Aが移動中に、誤差算出手段604(図3参照)で算出された誤差を打ち消すように、一方の駆動輪31の車輪速度(回転速度)を補正するものである。
ここで、車輪速度補正手段700による補正処理について図8を参照して説明する。
図8は、図7に示したカメラ雲台付き移動台車を模式的に示した平面図であり、(a)は移動前および移動後の位置、(b)は移動前後の中心を重ねた状態をそれぞれ示している。説明を簡単にするために、第2の実施形態では、カメラ雲台付き移動台車1Aは、被写体を撮影する際に、台車3が被写体の正面を向くものとする。つまり、台車3の正面マークM(図1参照)の向きとカメラCの向きとは、同一であるものとする。そのため、図8では、カメラCおよび雲台2の図示を省略している。なお、詳細には、カメラ雲台付き移動台車1Aは、カメラCの向きの微調整をするためにパン軸21も駆動することがある。
図8の(a)は、カメラ雲台付き移動台車1Aが、正面マークMの向きにずれのある破線で示した位置から、正面マークMの向きにずれのない実線で示した位置に移動する様子を示している。この場合、カメラ雲台付き移動台車1Aは、左の駆動輪31の走行軸33(図7参照)の回転を停止した状態で、右の駆動輪31だけを速度ΔV(t)で回転させて、左右の駆動輪31の走行軸33(図7参照)を結ぶ直線で示される動径を角度θだけ動かす。なお、角度θは、図8の(b)に示すように、正面マークMの向きのずれ(台車3の水平方向の回転角度のずれ)に相当する。この場合に、前記した動径が微少時間dtの間に動く微小角度dθは、左右の駆動輪31の間隔をLとすると、式(1)で示される関係を満たす。
Figure 2007225809
前記した動径が角度θだけ動くまでに要する時間、すなわち、カメラ雲台付き移動台車1Aの移動時間をTとすると、前記した式(1)において、最左辺「−dθ」を最右辺で近似した近似式は、積分形式では式(2)で表される。
Figure 2007225809
車輪速度補正手段700は、誤差算出手段604(図3参照)で算出された誤差を式(2)のθとし、この誤差θを補正するための移動時間Tに基づいて、式(2)を満たす速度△V(t)を求める。ここで、移動時間Tは、例えば、「移動」コマンドの移動時間を示すパラメータ“C”の値や、このパラメータ“C”の値(移動時間)から車輪速度を補正する処理を開始するまでの経過時間を差し引いた時間等である。つまり、車輪速度補正手段700は、カメラ雲台付き移動台車1Aが「移動」コマンドで指定される目的地に到着するまでに補正を1回行う。
また、車輪速度補正手段700は、求めた速度△V(t)を左右の駆動輪31の回転速度差として、一方の走行軸33の移動量を示すパラメータ“AL”または“AR”に重畳し、補正されたコマンドの内容を示すパラメータ“AL′”または“AR′”を生成する。具体的には、車輪速度補正手段700は、誤差θの符号が正の場合には、求めた速度△V(t)の値をパラメータ“AR”の値に加算し、誤差θの符号が負の場合には、求めた速度△V(t)の値をパラメータ“AL”の値に加算する。そして、求められた速度△V(t)が重畳されたパラメータの値は、駆動信号生成手段56に出力される。駆動信号生成手段56は、前記した台車軌道情報、カメラ軌道情報およびSTS情報に基づくそれぞれの駆動信号の生成に加えて、車輪速度補正手段700で求められた左右の駆動輪31の回転速度差△V(t)に基づいて、第6モータ46用の最終指令値としての駆動信号を生成する。
[カメラ雲台付き移動台車の動作]
次に、図9を参照(適宜図7参照)して、図7に示したカメラ雲台付き移動台車1Aの動作について説明する。図9は、図7に示した制御装置の動作を示すフローチャートである。図9のフローチャートでは、制御装置5Aが実行するステップS31〜ステップS34,ステップS41〜ステップS43の各処理は、図4に示したフローチャートのステップS1〜ステップS4,ステップS11,ステップS12,ステップS16の各処理と実質的に同一なので説明を省略する。
ステップS34において、「移動」コマンドの内容の補正が必要であると判別された場合に(ステップS34:Yes)、制御装置5Aは、コマンド補正部552Aによって、前記したコマンド補正処理(ステップS21およびS22:図5参照)を実行する。ただし、図5に示したステップS23の処理に代えて、コマンド補正部552Aは、車輪速度補正手段700によって、一方の駆動輪31の車輪速度を補正する(ステップS35)。具体的には、車輪速度補正手段700は、式(2)を満たす速度△V(t)を求め、求めた速度△V(t)が反映されたパラメータの値を駆動信号生成手段56に出力する。
続いて、制御装置5Aは、駆動信号生成手段56によって、ステップS33で生成した第6モータ46用の指令値を破棄して、ステップS35で求められた速度△V(t)の値に基づいて、第6モータ46用の最終指令値としての駆動信号を生成する(ステップS36)。これによって、走行軸33の移動量(駆動輪31の回転数)が補正されることとなる。そして、制御装置5Aは、ステップS37に進んで、生成した駆動信号をそれぞれ出力し(ステップS37)、処理を終了する。なお、「移動」コマンドの内容の補正が必要ないと判別された場合(ステップS34:No)、制御装置5Aは、ステップS37に進む。
第2の実施形態によれば、左右の駆動輪31の回転速度に差をつけることにより、移動しながら台車3を水平方向に回転させて、台車3の正面マークMが正面に向くようにして、回転で生じたずれを補正することができる。その結果、到着した目的位置で、カメラCの向きのずれを補正した状態で被写体を撮影することができる。また、「移動」コマンドの実行中にずれを補正するので、補正のためだけに必要とする時間を省くことができる。
(第3の実施形態)
[カメラ雲台付き移動台車の構成]
図10は、本発明の第3の実施形態に係るカメラ雲台付き移動台車の構成を示す機能ブロック図である。図10に示したカメラ雲台付き移動台車1Bは、制御装置5Bのコマンド実行手段55Bのコマンド補正部552Bの車輪速度補正手段700Bの構成が異なると共に、記憶手段52に補正時間DB(補正時間データベース)521を備える点を除いて、図7に示したカメラ雲台付き移動台車1Aと同一の構成である。したがって、図7の構成と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
車輪速度補正手段700Bは、誤差算出手段604(図3参照)で算出された誤差(ずれ)が、あるしきい値を越えた場合に、左右の駆動輪31に、予め定められた速度差ΔV1(t)をつけることによって一方の駆動輪31の車輪速度(回転速度)を補正するための制御信号を生成するものである。このために、車輪速度補正手段700Bは、後記するように補正時間抽出手段701(図11参照)を備える。
補正時間DB521は、駆動輪31の回転速度を補正し続ける時間である補正時間を、誤差算出手段604で算出される誤差に対応させて予め作成されたデータベースであり、前記した式(2)に基づいて作成される。
図11は、図10に示した車輪速度補正手段による車輪速度の補正処理を説明するための説明図である。図11では、コマンド補正部552Bの構成要素のうち、車輪速度補正手段700B以外の他の構成要素は図示を省略している。なお、コマンド補正部552Bは、他の構成要素として、図3にそれぞれ示したステータス判別手段601と、進行方向更新手段602と、角速度/角度変換手段603と、誤差算出手段604とを備えている。
車輪速度補正手段700Bは、補正時間抽出手段701を備えている。この補正時間抽出手段701は、誤差算出手段604で算出された誤差(ずれ角度)に基づいて、補正時間DB521から補正時間を抽出し、抽出した補正時間を含む制御信号を生成するものである。
本実施形態では、一例として、補正時間DB521には、前記した式(2)における速度差ΔV(t)、誤差θおよび移動時間Tを、それぞれ、予め定められた速度差ΔV1(t)、ずれ角度および補正時間ti(i=1〜10)に置き換えたときに、前記した式(2)を満たすずれ角度および補正時間tiが格納されている。
図11に示した例では、補正時間抽出手段701は、誤差算出手段604で算出された誤差(ずれ角度)が「−2〜−1°または1〜2°」の場合には補正時間「t1」を抽出する。また、誤差が「−3〜−2°または2〜3°」の場合には補正時間「t2」を抽出し、以下同様に、誤差が「−11〜−10°または10〜11°」の場合には補正時間「t10」を抽出する。前記した誤差の表記では、例えば、絶対値が小さい側は等号を含み、絶対値が大きい側は等号を含まないものとする。この例では、誤差が±1°より小さい場合には車輪速度の補正を行わないので、コマンド補正処理の実行回数を制限できる。
なお、前記した誤差(ずれ角度)と、抽出すべき補正時間との対応関係は一例に過ぎず、これに限定されるものではない。例えば、「−1〜1°」の場合には補正時間「t1」を抽出し、誤差が「−2〜−1°または1〜2°」の場合には補正時間「t2」を抽出し、以下同様に、誤差が「−10〜−9°または9〜10°」の場合には補正時間「t10」を抽出するようにしてもよい。
また、車輪速度補正手段700Bは、予め定められた正の速度△V1(t)の値を、誤差(ずれ角度)が正の場合にはパラメータ“AR”の値に加算し、誤差が負の場合にはパラメータ“AR”の値に加算する。速度差△V1(t)が反映された補正されたパラメータの値は、補正時間抽出手段701で抽出された補正時間を含む制御信号と共に、駆動信号生成手段56に出力される。駆動信号生成手段56は、補正されたパラメータの値と制御信号とに基づいて、第6モータ(駆動輪駆動手段)の駆動信号を生成する。これにより、第6モータ(駆動輪駆動手段)46は、補正時間抽出手段701で抽出された補正時間tiの間、駆動輪31を駆動する。
[カメラ雲台付き移動台車の動作]
カメラ雲台付き移動台車1Bの制御装置5Bの動作は、図9のフローチャートに示した処理と同様なので詳細な説明を省略する。ただし、ステップS35(図9参照)の車輪速度の補正処理において、車輪速度補正手段700Bは、具体的には、補正時間抽出手段701によって補正時間DB521から抽出された補正時間を含む制御信号と、予め定められた速度差△V1(t)が反映された補正されたパラメータの値とを駆動信号生成手段56に出力する。そして、制御装置5Bは、駆動信号生成手段56によって、補正されたパラメータの値と制御信号とに基づいて、第6モータ46用の最終指令値としての駆動信号を生成する。
[カメラ雲台付き移動台車の移動の具体例]
カメラ雲台付き移動台車1Bの移動例について、図12を参照して説明する。図12は、図10に示したカメラ雲台付き移動台車の移動の説明図である。カメラ雲台付き移動台車1Bは、例えば、スタジオの床面上の現在位置(開始地点)において、その中心が地点XOに位置しており、スタジオ内の目的位置(目的地)で、その中心が地点XAに位置するように移動する場合を想定している。ここでは、地点XOと地点XAとを結ぶ破線は、0°の方位を示し、カメラ雲台付き移動台車1Bは、図12に示すように、現在位置において、正の方向(図中右)に所定角度(第1の角度)の回転誤差が生じている。仮に、カメラ雲台付き移動台車1Bが車輪速度を補正しなければ、直進を指示する「移動」コマンドを実行すると右方に前進し、進行するにつれて回転誤差が次第に大きくなってしまう。
しかしながら、カメラ雲台付き移動台車1Bは、車輪速度補正手段700Bによって、現在位置における第1の角度(例えば10.5°)の誤差に対応した第1の補正時間(例えばt10)の間だけ、右の駆動輪31の回転速度を左の駆動輪31の回転速度よりもΔV1(t)だけ速くする。その結果、カメラ雲台付き移動台車1Bは、当初は右方に前進し、地点XMを通過するが、やがて直進状態を経て左方に前進することとなる。そして、第1の補正時間が経過すると、カメラ雲台付き移動台車1Bは、車輪速度の補正を終了する。このときに、カメラ雲台付き移動台車1Bは、地点XOと地点XAとを結ぶ破線から若干左方にずれている(回転誤差が所定のしきい値(例えば−1°)よりも小さい状態)が、やがて、台車軌道は地点XOと地点XAとを結ぶ破線上にのる(以上、区間1)。
カメラ雲台付き移動台車1Bは、区間1を通過後、しばらくは、回転誤差が所定のしきい値(+1°)よりも小さい状態で前進するが、回転誤差が次第に大きくなり、区間2に進入したときに、第2の角度(例えば1°)の誤差を検出し、再び、車輪速度の補正処理を実行する。つまり、第2の角度(例えば1°)の誤差に対応した第2の補正時間(例えばt1)の間だけ、右の駆動輪31の回転速度を左の駆動輪31の回転速度よりもΔV1(t)だけ速くする。そして、以下同様にして、カメラ雲台付き移動台車1Bは、最終的に、その中心が地点XAに位置するように移動する。つまり、カメラ雲台付き移動台車1Bは、「移動」コマンドで指示された目的位置に到着するまでに車輪速度の補正処理を2回実行する。この補正処理の実行回数は1回以上であればよい。なお、図12に示した例では、区間1と区間2との間で、区間1で遠回りした分だけ区間2における走行速度が区間1における走行速度よりも高くなるように再設定される。そして、このために床面との摩擦が変化してスリップ等が生じて、区間1と区間2とでは異なる動きの軌跡となる。
第3の実施形態によれば、駆動輪31の回転速度を補正し続ける時間である補正時間と、ずれ角度(誤差)とを予め対応付けた補正時間DB521を有しているので、車輪速度を容易に補正することができる。また、車輪速度の補正に必要な左右の駆動輪31の速度差を予め定めているので、速度差を求める処理をする手間を省くことができる。さらに、目的地に到着するまでに複数回の補正処理が可能であり、この場合には、目的地に到着する前にカメラCの向きのずれを補正した状態で移動中に被写体を撮影することができる。
(第4の実施形態)
第2および第3の実施形態では、駆動輪31の回転速度を補正することにより、台車3の向きのずれとカメラCの向きのずれとを合わせて補正するものとして説明した。しかしながら、移動中の台車3は慣性のために、回転で生じたずれ(誤差)を補正するために時間を要し、これに伴って、カメラCの向きのずれが補正されるまでに時間がかかってしまう。そこで、車輪の回転速度を指示するコマンドと、パン軸21の移動量を指示するコマンドとを合わせて補正するカメラ雲台付き移動台車を第4の実施形態として説明する。
なお、本実施形態では、パン軸21を駆動したときの単位時間当たりの回転角度の変化は、車輪速度の補正処理に基づく台車3の単位時間当たりの回転角度の変化よりも大きいことを前提とする。つまり、パン軸21をある回転角度だけ変化させるために要する時間は、その回転角度に対応させて補正時間抽出手段701(図11参照)で抽出される補正時間よりも短い。
[カメラ雲台付き移動台車の構成]
図13は、本発明の第4の実施形態に係るカメラ雲台付き移動台車の構成を示す機能ブロック図である。図13に示したカメラ雲台付き移動台車1Cは、制御装置5Cのコマンド実行手段55Cのコマンド補正部552Cが補正量算出手段605Cを備えている点を除いて、図10に示したカメラ雲台付き移動台車1Bと同一の構成である。したがって、図10の構成と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。なお、車輪速度補正手段700Cは、車輪速度補正手段700Bと同じものである。
図13では、コマンド補正部552Cの構成要素のうち、車輪速度補正手段700Cおよび補正量算出手段605C以外の他の構成要素は図示を省略している。なお、コマンド補正部552Cは、他の構成要素として、図3にそれぞれ示したステータス判別手段601と、進行方向更新手段602と、角速度/角度変換手段603と、誤差算出手段604とを備えている。そのため、図3に示した誤差算出手段604で求められた誤差は、補正量算出手段605Cと車輪速度補正手段700Cとに出力される。また、誤差算出手段604は、軌道計算部551の出力するコマンドのパラメータ(パン軸21の移動量等)の値を補正量算出手段605Cに出力する。さらに、車輪速度補正手段700Cは、抽出した補正時間を含む制御信号を補正量算出手段605Cと駆動信号生成手段56とに出力する。
補正量算出手段605Cは、カメラCの向きと、入力された「カメラ駆動」コマンドで指示される向きとを、車輪速度補正手段700Cで抽出された補正時間より短い時間で一致させる補正量を算出し、算出した補正量を、入力コマンドで指示される向きに重畳するものである。具体的には、補正量算出手段605Cは、パン軸21の単位時間当たりの角度変化(パン軸回転速度)と、予め定められた速度差ΔV1(t)に基づく台車3の向きの単位時間当たりの角度変化(台車回転速度)とに基づいて、入力コマンドのパラメータ(パン軸21の移動量等)の値(角度)に加算すべき角度として補正量を算出する。
また、補正量算出手段605Cは、車輪速度補正手段700Cから取得した制御信号に基づいて、車輪速度の補正が行われたか否かを判別し、車輪速度の補正が行われたと判別した場合に、補正量を算出する。
[カメラ雲台付き移動台車の動作]
次に、図14を参照(適宜図13参照)して、図13に示したカメラ雲台付き移動台車1Cの動作について説明する。図14は、図13に示した制御装置の動作を示すフローチャートである。ここでは、説明を簡単にするために、カメラ雲台付き移動台車1Cは、入力コマンドとして、「撮影」コマンドを受けた後、「移動+カメラ駆動」コマンドを受けるものとして説明する。つまり、制御装置5Cは、コマンド入力部512によって、コマンド「take,same,move&operate」を入力するものとする。
制御装置5Cは、コマンド解析手段54によって、コマンド入力部512で入力されたコマンドが、「移動+カメラ駆動」コマンドであるか否かを判別する(ステップS51)。ステップS51で「移動+カメラ駆動」コマンドではないと判別された場合には(ステップS51:No)、処理を終了する。なお、例えば、カメラ雲台付き移動台車1Cが、入力コマンドとして、「撮影」コマンドを受けた後、「移動」コマンドまたは「カメラ駆動」コマンドを受けた場合には、制御装置5Cは、図9のフローチャートを参照して説明した制御装置5Bの動作と実質的に同一の動作をする。
一方、ステップS51で「移動+カメラ駆動」コマンドであると判別された場合には(ステップS51:Yes)、制御装置5Cは、ステップS52〜ステップS57の処理と、ステップS61〜ステップS65の処理とを実行する。このうち、ステップS52〜ステップS57,ステップS61およびステップS62の各処理は、図9に示したフローチャートのステップS32〜ステップS37,ステップS41およびステップS42の各処理と実質的に同一なので説明を省略する。
制御装置5Cは、ステップS62に続いて、補正量算出手段605Cによって、車輪速度の補正が行われたか否かを判別する(ステップS63)。車輪速度の補正が行われたと判別した場合(ステップS63:Yes)、補正量算出手段605Cは、入力コマンドのパラメータ(パン軸21の移動量等)の値(角度)に加算すべき補正量を算出する。続いて、制御装置5は、駆動信号生成手段56によって、補正量算出手段605Cによって補正されたパラメータの値に基づいて、第1モータ41用の駆動信号を補正し(ステップS64)、最終指令値としての駆動信号を生成する。これによって、パン軸21の移動量が補正されることとなる。そして、制御装置5Cは、駆動信号生成手段56によって、第1モータ41〜第5モータ45用の駆動信号をそれぞれ出力し(ステップS65)、処理を終了する。なお、車輪速度の補正が行われていないと判別された場合(ステップS63:No)、制御装置5Cは、ステップS65に進む。
[カメラ雲台付き移動台車の移動の具体例]
カメラ雲台付き移動台車1Cの移動例について、図15および表2を参照(適宜図12参照)して説明する。図15は、図13に示したカメラ雲台付き移動台車の移動の説明図であり、(a)はパン軸による補正前の状態、(b)はパン軸による補正後の状態をそれぞれ示している。
図15の(a)では、カメラ雲台付き移動台車1Cは、0°の方向に対して所定の角度θgだけ、回転で生じたずれを有していることが示されている。すなわち、正面マークMと、カメラCの向きを示すカメラマークNとは、いずれも角度θgの方向を向いている。一方、図15の(b)では、カメラ雲台付き移動台車1Cは、0°の方向に対して所定の角度θgだけずれているが、カメラCは、ずれを有していない。すなわち、正面マークMは角度θgの方向を向いているが、カメラマークNは0°の方向を向いている。
図15の(a)に示すカメラ雲台付き移動台車1Cの状態は、図12の地点Xoに位置するカメラ雲台付き移動台車1Bの状態に相当する。図12において前記した台車1Bが地点Xoから地点XMに移動したときには、依然として正面マークMとカメラマークNとの指す方向は一致したままである。しかしながら、図12において、カメラ雲台付き移動台車1Cであれば、地点XMにおいて、図15の(b)に示したように、カメラCの向きだけ先に補正することができる。このときの数値例を後記する表2に示す。表2では、単位時間ΔτをΔτ=τk+1―τk(k=1,2,…,7)とした場合に、単位時間当たりの台車3の回転角度を「2°」とすると共に、パン軸21を駆動したときの単位時間当たりの回転角度の最大値を「4°」とした。
Figure 2007225809
表2に示す例では、カメラ雲台付き移動台車1C,1B(以下、単に台車1C,1Bという)とも地点Xo(時間τ1)でカメラCの向きが「12°」である状態で誤差を補正する処理を開始する。また、台車1C,1Bは、それぞれ、車輪速度の補正により、Δτで「−2°」ずつ台車3の向きを補正する。
この場合、台車1Bは、パン軸21を操作しないので、地点XM(時間τ3)でカメラCの向きが「8°」となり、車輪速度の補正が終了する補正時間τ7でカメラCの向きが「0°」となる。一方、台車1Cは、補正時間τ7より短い時間であるτ3までにΔτ当たり「−4°」ずつパン軸21を操作するようにコマンドを補正する。これによって、地点XM(時間τ3)でカメラCの向きが「0°」となる。以降、τ7までΔτ当たり「+2°」ずつパン軸21を操作するようにコマンドを補正する。これによって、時間τ3〜時間τ7までカメラCの向きが「0°」を維持することとなる。
第4の実施形態によれば、台車3の向きが補正される前に、カメラCの向きを補正できるので、目的地に到達する前の移動中の比較的早い段階において、カメラCの向きのずれを補正した状態で撮影を開始することができる。
以上、各実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。例えば、車輪速度補正手段700(700B,700C)は、一方の駆動輪31の回転速度を補正するものとして説明したが、誤差を補正するための速度差さえ付与すれば両方の駆動輪31の速度を補正しても構わない。また、台車3は4輪駆動であってもよい。
本発明の第1の実施形態に係るカメラ雲台付き移動台車の外観を示す模式図であって、(a)は側面図、(b)は平面図をそれぞれ示している。 図1に示したカメラ雲台付き移動台車の構成を示す機能ブロック図である。 図2に示したコマンド補正部の構成を示す機能ブロック図である。 図2に示した制御装置の動作を示すフローチャートである。 図4に示したコマンド補正処理を示すフローチャートである。 図2に示したカメラ雲台付き移動台車の移動の説明図であり、(a)はずれのない場合、(b)はずれのある場合、(c)は実施例、(d)は比較例をそれぞれ示している。 本発明の第2の実施形態に係るカメラ雲台付き移動台車の構成を示す機能ブロック図である。 図7に示したカメラ雲台付き移動台車を模式的に示した平面図であり、(a)は移動前および移動後の位置、(b)は移動前後の中心を重ねた状態をそれぞれ示している。 図7に示した制御装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係るカメラ雲台付き移動台車の構成を示す機能ブロック図である。 図10に示した車輪速度補正手段による車輪速度の補正処理を説明するための説明図である。 図10に示したカメラ雲台付き移動台車の移動の説明図である。 本発明の第4の実施形態に係るカメラ雲台付き移動台車の構成を示す機能ブロック図である。 図13に示した制御装置の動作を示すフローチャートである。 図13に示したカメラ雲台付き移動台車の移動の説明図であり、(a)はパン軸による補正前の状態、(b)はパン軸による補正後の状態をそれぞれ示している。 従来技術の説明図であり、(a)は位置校正用シート、(b)は位置検出システムをそれぞれ示している。
符号の説明
1,1A,1B,1C カメラ雲台付き移動台車
2 雲台
3 台車
31 駆動輪
C カメラ
21 パン軸
33 走行軸
34 操舵軸
41 第1モータ(パン軸駆動手段)
46 第6モータ(駆動輪駆動手段)
47 第7モータ(操舵軸駆動手段)
5,5A,5B,5C 制御装置
512 コマンド入力部(コマンド入力手段)
513 方向データ入力部
521 補正時間DB
55,55A,55B,55C コマンド実行手段
551 軌道計算部
552,552A,552B,552C コマンド補正部(コマンド内容補正手段)
56 駆動信号生成手段
6 ジャイロスコープ(進行方向検出手段)
601 ステータス判別手段(判別手段)
602 進行方向更新手段
603 角速度/角度変換手段
604 誤差算出手段
605,605C 補正量算出手段
700,700B,700C 車輪速度補正手段
701 補正時間抽出手段

Claims (5)

  1. カメラレンズの向きを水平方向に動かすパンを操作するパン軸を有するカメラ雲台と、複数の駆動輪と、前記駆動輪を駆動する駆動輪駆動手段と、前記駆動輪の向きを変える操作を行う操舵軸と、を備えるカメラ雲台付き移動台車であって、
    前記移動台車の移動方向を指示する移動コマンドを含むコマンドを入力するコマンド入力手段と、
    前記移動台車の進行方向を角速度に基づいて検出する進行方向検出手段と、
    前記移動台車の駆動輪の駆動状態に基づいて移動中であるか否かを判別する判別手段と、
    この判別手段で移動中であると判別された場合に、前記進行方向検出手段で検出された進行方向を更新する進行方向更新手段と、
    前記コマンド入力手段で入力された移動コマンドで指示された移動方向と、前記進行方向更新手段で更新された進行方向との差分である方位誤差を算出する誤差算出手段と、
    前記算出された方位誤差を打ち消すように、前記コマンド入力手段で入力されたコマンドで指示される内容を補正するコマンド内容補正手段と、
    を備えることを特徴とするカメラ雲台付き移動台車。
  2. 前記コマンド内容補正手段は、
    前記誤差算出手段で算出された方位誤差を打ち消す補正量を算出し、算出した補正量を、前記入力されたコマンドで指示された移動方向または/および前記カメラレンズの向きに重畳する補正量算出手段、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のカメラ雲台付き移動台車。
  3. 前記コマンド内容補正手段は、
    前記誤差算出手段で算出された方位誤差を打ち消すように、少なくとも1つの前記駆動輪の回転速度を補正する車輪速度補正手段、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のカメラ雲台付き移動台車。
  4. 前記少なくとも1つの駆動輪の回転速度を補正し続ける時間である補正時間を、前記誤差算出手段で算出される方位誤差に対応させて予め作成された補正時間データベースを格納した記憶手段をさらに備え、
    前記車輪速度補正手段は、前記誤差算出手段で算出された方位誤差に基づいて、前記記憶手段に格納された補正時間データベースから前記補正時間を抽出する補正時間抽出手段を有し、
    前記駆動輪駆動手段は、前記補正時間抽出手段で抽出された補正時間の間、前記駆動輪を駆動する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のカメラ雲台付き移動台車。
  5. 前記コマンド内容補正手段は、
    前記カメラレンズの向きと、前記コマンド入力手段で入力されたコマンドで指示される前記カメラレンズの向きとを、前記補正時間抽出手段で抽出された補正時間より短い時間で一致させる補正量を算出し、算出した補正量を、前記入力されたコマンドで指示される前記カメラレンズの向きに重畳する補正量算出手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載のカメラ雲台付き移動台車。
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