JP2007225396A - 粉粒体の粒度測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】粉粒体の分布に偏りがある場合にも所期の整粒を行なって正確な粒度測定を可能とする。
【解決手段】撮像装置33の上流に進行方向に開いた一対のスクレーパ21、22を設置し、これを板面方向に揺動させる。
【選択図】図1
【解決手段】撮像装置33の上流に進行方向に開いた一対のスクレーパ21、22を設置し、これを板面方向に揺動させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ベルトコンベヤ等の搬送体に載せられて移動中の石炭等の粉粒体の粒度分布を撮像装置による画像情報により測定する粉粒体の粒度測定装置に関する。
例えばさまざまの銘柄の石炭をクラッシャで粉砕し、混合してコークス炉に送る場合等に、粉砕された石炭の粒度分布を測定することが行なわれる。
特許文献1には、振動フィーダから落下中の粉粒体を撮像装置により撮像し、画像処理によって粒度分布を測定することが記載されている。
これを図面により簡単に説明する。図4は特許文献1に記載の粒度分布測定装置3の構成図で、31は振動フィーダ、32はその駆動源、Sは粉粒体、33はCCDカメラ等の撮像装置、34は光源であるハロゲンランプ、35はその電源装置、36は画像取り込み装置、37はコンピュータ、371はその画像モニタ、372はプリンタ、373はキーボード等の入力部である。
特許文献1には、振動フィーダから落下中の粉粒体を撮像装置により撮像し、画像処理によって粒度分布を測定することが記載されている。
これを図面により簡単に説明する。図4は特許文献1に記載の粒度分布測定装置3の構成図で、31は振動フィーダ、32はその駆動源、Sは粉粒体、33はCCDカメラ等の撮像装置、34は光源であるハロゲンランプ、35はその電源装置、36は画像取り込み装置、37はコンピュータ、371はその画像モニタ、372はプリンタ、373はキーボード等の入力部である。
振動フィーダ31から落下する粉粒体Sを、ハロゲンランプ34の照明を背景にして撮像装置33で撮像し、得られた画像データに基づいて濃淡比率や円形度等の撮像状態を検出し、これをコンピュータ処理して粒度分布を測定するのである。
しかしこの構成からもわかるように、落下中の粉粒体Sを撮像すると、撮像装置33と粉粒体Sとの距離がばらついているために、同じ粒度であっても近くで撮像されたものは大きく、遠くで撮像されたものは小さく捕らえられる。これは例えばベルトコンベヤ上を搬送される粉粒体についても同様で、粉粒体の高さは凹凸によりばらついているから、やはり距離に遠近が生じている。
しかしこの構成からもわかるように、落下中の粉粒体Sを撮像すると、撮像装置33と粉粒体Sとの距離がばらついているために、同じ粒度であっても近くで撮像されたものは大きく、遠くで撮像されたものは小さく捕らえられる。これは例えばベルトコンベヤ上を搬送される粉粒体についても同様で、粉粒体の高さは凹凸によりばらついているから、やはり距離に遠近が生じている。
特許文献2には、撮像装置と粉粒体との距離を適正に保持するため、コンベヤ上の撮像装置の上流に進行方向に開いた「く」の字形をした整粒板を設置することが記載されている。これを図面により簡単に説明する。図5は特許文献2に記載の粒度測定装置を示す構成図で、1はコンベヤ、2は整粒板、その他の符号はこれまでのものと同じである。
整粒板2により、コンベヤ上を搬送されてくる粉粒体Sの凹凸のある表面は均一高さに均され、撮像装置との距離が適正に保持され、実際の粒度と撮像される粒度が対応するので、正確な粒度測定が可能となる。
整粒板2により、コンベヤ上を搬送されてくる粉粒体Sの凹凸のある表面は均一高さに均され、撮像装置との距離が適正に保持され、実際の粒度と撮像される粒度が対応するので、正確な粒度測定が可能となる。
図6はコンベヤ1と整粒板2、撮像装置33の関係を示す(a)は平面図、(b)は側面図である。整粒板2は2枚の羽根2a、2bで構成され、合わせて進行方向に開いた「く」の字形をしており、撮像装置33の上流に設置されている。図7は同じく特許文献2に記載の粒度測定装置における撮像から画像処理、データ処理に至る処理手順を示すフロー図である。
特開2001−74639号公報
特開2002−221481号公報
しかし、特許文献2に記載の粒度測定装置においては、図5、図6に示すように、撮像装置33の手前で粉粒体Sの表面を平らに均した後、粉粒体Sの撮像ができるのであるが、撮像装置33の前方に固定配置された整粒板2が粉粒体Sの表面を平らに均すようにコンベア1上の粉粒体Sの表層部を遮るので、整粒板2の前面に遮られた表層部分の粉粒体Sが堆積する結果、本来の粉粒体Sの粒度とは異なる粒度を測定してしまうという問題点があった。
本発明は、このような問題点を解消し、粉粒体Sによる特有の粒度分布を極力乱さずに、撮像装置と被測定物である粉粒体Sとの距離を一定に保つことのできる粉粒体の粒度測定装置を実現することを目的とする。
本発明は、搬送体に載せられて移動中の粉粒体の粒度分布を撮像装置による画像情報により測定する粒度測定装置において、撮像装置と粉粒体との距離を適正に保持するために撮像装置の上流に進行方向に開いた一対以上のスクレーパを設置して画像を安定させるようにしたことを特徴とする粉粒体の粒度測定装置であり、望ましくは一対以上のスクレーパを水平面内で板面方向に揺動させる前記の粉粒体の粒度測定装置であるか、一対以上のスクレーパのすそ部に自由に回転する回転体を取り付けた前記の粉粒体の粒度測定装置である。
本発明によれば、粉粒体を均一な高さに均す際に、粒度に影響を与えることなく良好に表面を均し、正確に粒度分布を測定することができるという、すぐれた効果を奏する。
本発明の粉粒体の粒度測定装置は、撮像装置と粉粒体との距離を適正に保持するために撮像装置の上流に設置する整粒板として、進行方向に開いた一対以上のスクレーパを使用することを特徴とする。整粒板が一対以上のスクレーパとして分割されているのでコンベヤ上の粉粒体を遮ることがなく、幅方向の偏りを助長することもないので正しい粒度分布を測定することができる。
本発明の実施例を図面により説明する。図1は実施例の粉粒体の粒度測定装置を示す平面図で、1は搬送体であるコンベヤ、21、22は一対のスクレーパ、33はCCDカメラ等の撮像装置である。スクレーパ21、22は、図5に示した従来のものと同様、コンベヤ1上の粉粒体を一定の高さに均す板状体であるが、進行方向に開いた一対のものを、中心部で抜けが生じないよう、幅方向にややラップさせて配置し、それぞれが中心線に対して片側ずつを均すようにしている。さらにこの実施例では矢印で示す方向、すなわち水平面内で板面方向に往復して揺動させることにより粉粒体の偏りによる影響をなくし、均し能力を高めている。一対のスクレーパの例を示したが、同様のものを複数対設置してもよい。
図2は本発明の変形実施例のスクレーパを示す正面図で、このスクレーパ21(22)はすそ部分に自由に回転するボール、ローラ等の回転体を取り付け、整粒板が粉粒体の移動を遮ることのないようにしている。このスクレーパ21(22)では粉粒体をその下部に巻き込み、回転体で均すことにより均一な高さを実現する。なお、測定装置全体の構成やデータ処理手順は図4、図5、図7に示した従来のものと同様である。
図3と図8とを用いて、本発明と従来技術との粒度測定の差異を説明する。図8は前記の図5、図6とほぼ同じ従来装置を示すもので、(a)は平面図、(b)は断面図である。コンベヤ1の上流側から矢印方向に粉粒体が搬送され、整粒板2でその表面層が均される結果、整粒板2の上流側に粉粒体の堆積物S1が発生する。図8(b)に示すように堆積物S1は安息角に従う盛り上がりを生じ、大きく発達する。従来の装置ではこの整粒板2の下を通過した粉粒体の粒度を測定していた。その結果、整粒板2の上流側の堆積物S1による掻き均し作用によって粗い粒子が排除される傾向があり、実際の粒度分布と異なる測定結果となっていた。
一方、図3は図1、2で示した本発明実施例におけるスクレーパ21、22と堆積物との関係を説明する平面図である。図3(a)において、スクレーパ22に遮られて上流側に堆積した表層部の粉粒体は図8の整粒板2の場合と同様、スクレーパ21、22の上流側に堆積して、放置すれば粉粒体の安息角に従う盛り上がりで堆積物S2、S5を発生させる。しかし図3(b)に示すように片側のスクレーパ22を矢印方向に揺動させると、支えのなくなった堆積物S2は崩れて脱落し、新たなスクレーパ22の位置で新たな堆積物S3を発生させる。図3(c)ではさらに両側のスクレーパ21、22を揺動させると、右側のスクレーパ22についてはこの堆積物S3の一部が脱落し、また左側のスクレーパ21についてはこれまで発生していた堆積物S5が脱落を始める。それぞれのスクレーパ21、22には新たな堆積物S4、S6が発生し始めている。
このような繰り返しによって、スクレーパ21、22の上流側に生じる堆積物が成長しきることがないため、従来固定された整粒板2で発生していた堆積物の盛り上がりとは異なり、ごく小規模な堆積物が残るのみとなった。このため粒度測定における誤差を大きく減少させることができ、問題点が解決された。
1 コンベヤ(搬送体)
2、21、22 スクレーパ(整粒板)
3 粒度測定装置(粒度分布測定装置)
23 ローラ(回転体)
31 振動フィーダ
32 駆動源
33 撮像装置
34 ハロゲンランプ
35 電源装置
36 画像取り込み装置
37 コンピュータ
371 画像モニタ
372 プリンタ
373 入力部
S 粉粒体(堆積物)
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S 粉粒体(堆積物)
Claims (3)
- 搬送体(1)に載せられて移動中の粉粒体(S)の粒度分布を撮像装置(33)による画像情報により測定する粒度測定装置(3)において、撮像装置(33)と粉粒体(S)との距離を適正に保持するために撮像装置(33)の上流に進行方向に開いた一対以上のスクレーパ(21、22)を設置して画像を安定させるようにしたことを特徴とする粉粒体の粒度測定装置。
- 一対以上のスクレーパ(21、22)を水平面内で板面方向に揺動させる請求項1に記載の粉粒体の粒度測定装置。
- 一対以上のスクレーパのすそ部に自由に回転する回転体(23)を取り付けた請求項1に記載の粉粒体の粒度測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006045700A JP2007225396A (ja) | 2006-02-22 | 2006-02-22 | 粉粒体の粒度測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006045700A JP2007225396A (ja) | 2006-02-22 | 2006-02-22 | 粉粒体の粒度測定装置 |
Publications (1)
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JP2007225396A true JP2007225396A (ja) | 2007-09-06 |
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ID=38547356
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006045700A Pending JP2007225396A (ja) | 2006-02-22 | 2006-02-22 | 粉粒体の粒度測定装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2007225396A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018155612A (ja) * | 2017-03-17 | 2018-10-04 | 大成建設株式会社 | 粒度分布測定用の画像撮影装置 |
CN109530212A (zh) * | 2018-12-14 | 2019-03-29 | 河南华索科技有限公司 | 超声波筛分结构及其构成的在线粒度分析装置及分析方法 |
CN109883895A (zh) * | 2019-02-11 | 2019-06-14 | 辽宁科技大学 | 一种混合颗粒分层试验装置及方法 |
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2006
- 2006-02-22 JP JP2006045700A patent/JP2007225396A/ja active Pending
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CN109530212B (zh) * | 2018-12-14 | 2023-08-29 | 河南华索科技有限公司 | 超声波筛分结构及其构成的在线粒度分析装置及分析方法 |
CN109883895A (zh) * | 2019-02-11 | 2019-06-14 | 辽宁科技大学 | 一种混合颗粒分层试验装置及方法 |
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