JP2007224858A - カム駆動機構 - Google Patents

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【課題】各ギヤ間のバックラッシに起因する共振を防止した上で各ギヤの重量増加を抑えることができるカム駆動機構を提供する。
【解決手段】クランクシャフトと、吸気用及び排気用カムシャフト26,27と、前記クランクシャフトの駆動力を前記吸気用及び排気用カムシャフト26,27に伝達するギヤトレーン機構29とを備え、前記ギヤトレーン機構29における前記吸気用及び排気用カムシャフト26,27の両者に噛み合ってこれらを駆動するフォースギヤ47が、そのギヤ軸線方向で重なる相対回転自在な二重ギヤとされ、これら二重ギヤの一方である左半厚ギヤ82が前記吸気用カムシャフト26のみに噛み合い、他方である右半厚ギヤ83が前記排気用カムシャフト27にのみ噛み合う。
【選択図】図3

Description

この発明は、自動二輪車等のエンジンのカム駆動機構に関する。
従来、上記カム駆動機構において、クランク軸の駆動力を吸気用及び排気用カム軸に伝達するためのギヤトレーン機構を備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
実開平3−35205号公報
ところで、上記カム駆動機構においては、各ギヤ間にバックラッシが存在することから、特に高負荷及び高回転型のエンジンの場合、エンジン回転数の変動時等に前記バックラッシに起因する共振現象が発生することがある。このため、ギヤトレーン機構の耐久性を確保するべく各ギヤの高強度化を図ることがあるが、各ギヤの高強度化は重量又は材料費の増加となり易く、特にギヤ等の回転体の重量増はエンジンの応答性にも影響を与える可能性がある。
そこでこの発明は、各ギヤ間のバックラッシに起因する共振を防止した上で各ギヤの重量増加を抑えることができるカム駆動機構を提供する。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、クランク軸(例えば実施例のクランクシャフト2)と、吸気用及び排気用カム軸(例えば実施例の吸気用及び排気用カムシャフト26,27)と、前記クランク軸の駆動力を前記吸気用及び排気用カム軸に伝達するギヤトレーン機構(例えば実施例のギヤトレーン機構29)とを備えるカム駆動機構において、前記ギヤトレーン機構における前記吸気用及び排気用カム軸を駆動する駆動ギヤ(例えば実施例のフォースギヤ47)が、そのギヤ軸線方向で重なる相対回転自在な二重ギヤ(例えば各半厚ギヤ82,83)とされ、これら二重ギヤの一方が前記吸気用カム軸を、他方が前記排気用カム軸をそれぞれ駆動することを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記二重ギヤが互いにギヤ軸線方向で隣接して配置され、かつ二重ギヤにおける他方と隣接する側に該他方に接触する接触面(例えば実施例の各接触面84,85)を有することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記二重ギヤの接触面が、該二重ギヤにおける他表面に対して摩擦係数が異なることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記二重ギヤが互いの接触方向に付勢部材(例えば実施例の皿バネ91)により付勢されることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、吸気用及び排気用カム軸の駆動トルク変動差が二重ギヤの相対回転により吸収されて駆動ギヤの振動が抑えられ、ギヤトレーン機構の各ギヤの共振点をずらすことができるため、各ギヤを高強度化する(重量増加させる)ことなく、ギヤトレーン機構の強度を高めることができる。
請求項2に記載した発明によれば、二重ギヤの接触面間の摩擦により、各カム軸の駆動トルクの変動差に基づく駆動ギヤの振動を効果的に抑えることができる。
請求項3に記載した発明によれば、二重ギヤの接触面の摩擦係数を増減させ、各カム軸と駆動ギヤとの間のバックラッシに起因する振動の減衰量(吸収量)の最適化を図ることができる。
請求項4に記載した発明によれば、二重ギヤの接触面間の摩擦を増加させて前記バックラッシに起因する振動の減衰量の最適化をさらに図ることができる。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1に示すエンジン1は、水冷四ストロークV型四気筒エンジンであり、例えば自動二輪車の原動機としてそのクランクシャフト2の回転軸線C1を車両進行方向と直交させて(左右方向に沿わせて)で車体に搭載される。
エンジン1のクランクケース3の前部上側には、斜め前上方に向けて前シリンダ4が立設され、その直ぐ後方には斜め後上方に向けて後シリンダ5が立設される。クランクケース3の前部内側には前記クランクシャフト2が配設される。クランクケース3の後部には不図示の変速機が収容される。
前シリンダ4の後面側及び後シリンダ5の前面側には、不図示のスロットルボディに連なる吸気管取り付け部8が設けられる。前シリンダ4の前面側及び後シリンダ5の後面側には、不図示の排気管に連なる排気管取り付け部9が設けられる。クランクケース3の下側にはオイルパン10が取り付けられる。クランクケース3の後部左側には、車両の駆動輪と例えばチェーンを介して連係する不図示の出力部が設けられる。
前後シリンダ4,5は、それぞれクランクケース3の前部上側に一体に設けられるシリンダ本体12と、該各シリンダ本体12の先端側に取り付けられるシリンダヘッド13と、該各シリンダヘッド13の先端側に取り付けられるヘッドカバー14とを主としてなる。
図2を併せて参照し、各シリンダ本体12内には左右一対のシリンダボア15が形成され、該各シリンダボア15内にピストン16が往復動可能に嵌装される。なお、図中鎖線CLはエンジン1の左右中心を示す。各ピストン16には、それぞれピストンピンを介してコンロッド17の小端部が揺動自在に連結される。各コンロッド17の大端部は、クランクシャフト2のクランクピン18に回転自在に連結される。
クランクシャフト2は左右一対のクランクピン18を有し、左側のクランクピン18には前後シリンダ4,5左側の気筒における各コンロッド17が連結され、右側のクランクピン18には前後シリンダ4,5右側の気筒における各コンロッド17が連結される。クランクシャフト2の左端部には不図示のジェネレータが同軸配置される。
各シリンダヘッド13は、各シリンダボア15の先端開口を閉塞してピストン16と共に燃焼室を形成する。この実施例におけるエンジン1はDOHC四バルブであり、前記燃焼室の天井部には吸気ポート及び排気ポートにおける燃焼室側開口が二つずつ形成され、これら各燃焼室側開口がそれぞれ吸気バルブ24又は排気バルブ25により開閉される。
各バルブ24,25のステムは、シリンダヘッド13先端側に向けて側面視V字状をなして延び、その先端がバルブリフタを介して吸気用又は排気用カムシャフト26,27の各カム山にそれぞれ摺接する。各カムシャフト26,27は、クランク軸と平行に(左右方向に沿って)延在するもので、これら各カムシャフト26,27の回転駆動により、各バルブ24,25がそのステムに沿って往復動して各ポートの燃焼室側開口を開閉させる。なお、図中鎖線C2,C3は吸気用又は排気用カムシャフト26,27の回転軸線を示す。これら各バルブ24,25及びカムシャフト26,27を主とする動弁機構は、シリンダヘッド13及びヘッドカバー14で形成される動弁室内に収容されている。
各カムシャフト26,27は、各シリンダ4,5右側に配設されたギヤトレーン機構29を介して、クランクシャフト2と連係駆動して各バルブ24,25を開閉させる。ギヤトレーン機構29は、各シリンダ4,5右側内部に形成されたギヤトレーン室32内に収容される。ギヤトレーン室32は左右幅を抑えた扁平状のギヤ収容空間を形成してなり、前記動弁室内に送給されたエンジンオイル(以下、単にオイルということがある)のクランクケース3内への戻り通路としても機能する。
クランクシャフト2は、その左右両側及び左右中央にそれぞれジャーナル33を有し、該各ジャーナル33がクランクケース3における左右両側及び左右中央のクランク軸受け36に回転自在に支持される。各ジャーナル33間には、左右一対のクランクウェブ39を介して前記クランクピン18が支持される。
クランクシャフト2の右側部には、右ジャーナル33右側に隣接してプライマリドライブギヤ41が同軸に設けられ、該プライマリドライブギヤ41右側に隣接してカムドライブギヤ44が同軸に設けられ、該カムドライブギヤ44右側に隣接してパルサーロータ42が同軸に設けられる。
カムドライブギヤ44は前記ギヤトレーン機構29の一部をなすもので、該カムドライブギヤ44からの回転駆動力は、その上方に位置するセカンドギヤ45に伝達された後、シリンダ本体12右側に位置するサードギヤ46に振り分けて伝達され、かつ該各サードギヤ46からシリンダヘッド13右側に位置するフォースギヤ47に伝達された後、さらに該各フォースギヤ47から各カムシャフト26,27の右側端に同軸固定された吸気用又は排気用カムドリブンギヤ48,49に振り分けて伝達される。
各ギヤは、クランクシャフト2及び各カムシャフト26,27の回転軸線C2,C3と平行なギヤ軸線(回転軸線)を有する。カムドライブギヤ44及びセカンドギヤ45はクランクケース3内に配置され、サードギヤ46及びフォースギヤ47はギヤトレーン室32内に配置され、各カムドリブンギヤ48,49は前記動弁室内に配置される。サードギヤ46及びフォースギヤ47を支持する各ギヤ軸46a,47aの両端部は、それぞれギヤトレーン室32における左右内側の内壁50又は左右外側の外壁51に支持される。
クランクケース3の後部内側には、クランクシャフト2と平行をなすメインシャフト59が配設される。なお、図中鎖線C4はメインシャフト59の回転軸線を示す。メインシャフト59は、不図示のカウンタシャフトと共に変速ギヤ群を支持して前記変速機を構成する。クランクケース3の後部右側には、メインシャフト59と同軸をなす乾式多板クラッチ63が配設され、該クラッチ63を介してクランクシャフト2とメインシャフト59との間の動力伝達が断続される。
メインシャフト59の右側部には、前記プライマリドライブギヤ41と噛み合う比較的大径のプライマリドリブンギヤ62が同軸かつ相対回転自在に設けられる。プライマリドリブンギヤ62のハブ部には、クラッチ63のクラッチアウタ64のハブ部が相対回転不能に嵌合支持される。メインシャフト59の右端部には、クラッチ63のクラッチインナ65が相対回転不能に嵌合支持されており、該クラッチインナ65とクラッチアウタ64とが複数のクラッチ板66を介して摩擦係合可能とされる。プライマリドリブンギヤ62とクラッチアウタ64との間は、クランクケース3の外壁により仕切られている。
クランクケース3の下部内側には、エンジン1内の各オイル通路にエンジンオイルを圧送するオイルポンプ68が配設される。オイルポンプ68は、前記メインシャフト59に同軸固定されたポンプドライブスプロケット69と無端状のチェーンを介して連係され、クランクシャフト2の回転駆動に伴い作動する。オイルポンプ68の下部からは、オイルパン10内に向けてオイルストレーナ70が延出する。オイルポンプ68の前部からは、クランクケース3の下部前側に設けられたオイルフィルタ72に向けて吐出通路71が延出する。
エンジン1運転時にオイルポンプ68が作動すると、まずオイルストレーナ70を介してオイルパン10内に貯留されたエンジンオイルが吸引され、該オイルが吐出通路71を介してオイルフィルタ72内に吐出される。オイルフィルタ72を通過したエンジンオイルは、これに隣接するオイルクーラ73を通過した後、エンジン1内に形成された各オイル通路を経て各給油箇所に圧送される。エンジン1内に供給されたエンジンオイルは、自然滴下等によりオイルパン10内に戻り、再びオイルポンプ68により圧送されることでエンジン1内を循環する。
ここで、図3を併せて参照し、ギヤトレーン機構29における前記フォースギヤ47は、そのギヤ軸線方向(左右方向)で重なる相対回転自在な二重ギヤとして構成される。具体的には、フォースギヤ47は、その左側(シリンダボア15側)を構成する左半厚ギヤ82と、右側(シリンダ4,5外壁側)を構成する右半厚ギヤ83とを、ギヤ軸線方向で互いに相対回転可能に重ねてなる。このフォースギヤ47の外周には、左半厚ギヤ82の外周に形成されるギヤ歯と、右半厚ギヤ83の外周に形成されるギヤ歯とが、ギヤ軸線方向で隣接して配置される。
各カムシャフト26,27右端の各カムドリブンギヤ48,49において、例えば吸気用カムドリブンギヤ48は、その外周のギヤ歯が左半厚ギヤ82のギヤ歯にのみ噛み合うべくギヤ軸線方向で左側にオフセットして設けられる。一方、排気用カムドリブンギヤ49は、その外周のギヤ歯が右半厚ギヤ83のギヤ歯にのみ噛み合うべくギヤ軸線方向で右側にオフセットして設けられる。
すなわち、ギヤトレーン機構29により各カムシャフト26,27を駆動する際には、フォースギヤ47に伝達された回転動力は、各半厚ギヤ82,83から各カムドリブンギヤ48,49に個別に伝達されて各カムシャフト26,27をそれぞれ駆動する。
また、各半厚ギヤ82,83は、互いに他方と隣接する側に所定の接触面84,85をそれぞれ有し、これら各接触面84,85を互いに接触させるように重ねた状態で一体に組み付けられる。各接触面84,85は、各半厚ギヤ82,83における他の部位に対して例えば表面仕上げ等を変化させることで、その摩擦係数を所望の値に設定可能である。
フォースギヤ47は、その中央部をギヤ軸線に沿って貫通する円筒状の前記ギヤ軸47aを介してギヤトレーン室32に支持される。ギヤ軸47aは、ギヤトレーン室32の外壁51を右方から貫通するようにギヤトレーン室32に取り付けられ、その左右端部をギヤトレーン室32の内外壁50,51に支持された状態で、前記外壁51のカム軸貫通孔にさらにプラグ86を螺着することで固定される。
左半厚ギヤ82は、その中央部から右方に突出する円筒状の左ハブ部87を有し、該左ハブ部87内にギヤ軸47aが相対回転自在に挿通される。また、右半厚ギヤ83の中央部は、左ハブ部87を相対回転自在に挿通可能な右ハブ部88とされる。
左ハブ部87は、その左右端がスラストワッシャ89を介してギヤトレーン室32の内外壁50,51に当接することで、ギヤ軸線方向での位置決めがなされる。左ハブ部87の右端部は、右ハブ部88を貫通してその右方に突出しており、該右端部外周にはスナップリング90が取り付けられ、該スナップリング90と右ハブ部88右端との間には、右ハブ部88すなわち右半厚ギヤ83に対して所定の弾性力を付与する皿バネ(付勢部材、弾性部材)91が介設される。この皿バネ91の弾性力により、右半厚ギヤ83が左半厚ギヤ82側に付勢され、これらの各接触面84,85間に所定の垂直抗力を発生させる。すなわち、各接触面84,85間の垂直抗力は、前記弾性力(付勢力)を変化させることで、所望の値に設定可能である。
そして、左右半厚ギヤ82,83の各接触面84,85間の垂直抗力を変化させると共に、前述の如く各接触面84,85の摩擦係数を変化させることで、各半厚ギヤ82,83の各接触面84,85間の摩擦力を変化させ、もって各半厚ギヤ82,83の相対回転時における該回転の減衰力を調整可能である。
エンジン1運転時には、吸気用及び排気用カムシャフト26,27の駆動トルクの変動差がフォースギヤ47に作用する。このとき、フォースギヤ47が二重ギヤ化されて各半厚ギヤ82,83が各カムシャフト26,27の各カムドリブンギヤ48,49の一方にのみ噛み合うことで、前記駆動トルクの変動差が生じた際には、各半厚ギヤ82,83間にそれぞれのバックラッシ分の相対回転が生じる。この相対回転は、各半厚ギヤ82,83間で減衰(吸収)されるため、フォースギヤ47ひいてはギヤトレーン機構29全体の振動が抑えられ、かつ各ギヤの共振点をずらすことが可能である。
以上説明したように、上記実施例におけるカム駆動機構は、クランクシャフト2と、吸気用及び排気用カムシャフト26,27と、前記クランクシャフト2の駆動力を前記吸気用及び排気用カムシャフト26,27に伝達するギヤトレーン機構29とを備えるものであって、前記ギヤトレーン機構29における前記吸気用及び排気用カムシャフト26,27の両者に噛み合ってこれらを駆動するフォースギヤ47が、そのギヤ軸線方向で重なる相対回転自在な二重ギヤとされ、これら二重ギヤの一方である左半厚ギヤ82が前記吸気用カムシャフト26のみに噛み合い、他方である右半厚ギヤ83が前記排気用カムシャフト27にのみ噛み合うものである。
この構成によれば、吸気用及び排気用カムシャフト26,27の駆動トルク変動差が各半厚ギヤ82,83の相対回転により吸収されてフォースギヤ47の振動が抑えられ、かつギヤトレーン機構29の各ギヤの共振点をずらすことができるため、各ギヤを高強度化する(重量増加させる)ことなく、ギヤトレーン機構29の強度を高めることができる。
また、上記カム駆動機構においては、前記各半厚ギヤ82,83が互いにギヤ軸線方向で隣接して配置され、かつ各半厚ギヤ82,83における他方と隣接する側に該他方に接触する各接触面84,85を有することで、各半厚ギヤ82,83の各接触面84,85間の摩擦により、各カムシャフト26,27の駆動トルクの変動差に基づくフォースギヤ47の振動を効果的に抑えることができる。
さらに、上記カム駆動機構においては、前記各半厚ギヤ82,83の各接触面84,85が、該各半厚ギヤ82,83における他表面に対して摩擦係数が異なることで、各半厚ギヤ82,83の各接触面84,85の摩擦係数を増減させ、各カムシャフト26,27とフォースギヤ47との間のバックラッシに起因する振動の減衰量(吸収量)の最適化を図ることができる。
さらにまた、上記カム駆動機構においては、前記各半厚ギヤ82,83が互いの接触方向に皿バネ91により付勢されることで、各半厚ギヤ82,83の各接触面84,85間の摩擦を増加させて前記バックラッシに起因する振動の減衰量の最適化をさらに図ることができる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、ギヤトレーン機構29のギヤ数は適宜増減してもよい。また、各半厚ギヤ82,83の各接触面84,85を別部材で構成してもよく、各半厚ギヤ82,83の付勢部材を皿バネ91ではなくコイルバネ等としてもよい。さらに、V型四気筒エンジンに限らず、並列四気筒や各種二気筒、あるいはクランク軸を前後方向に沿わせた縦置きエンジン等、各種形式のレシプロエンジンに適用してもよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例におけるエンジンの右側説明図である。 上記エンジンの要部の断面説明図である。 図2の要部拡大図である。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
2 クランクシャフト(クランク軸)
26 吸気用カムシャフト(吸気用カム軸)
27 排気用カムシャフト(排気用カム軸)
29 ギヤトレーン機構
47 フォースギヤ(駆動ギヤ)
82 左半厚ギヤ(二重ギヤ)
83 右半厚ギヤ(二重ギヤ)
84,85 接触面
91 皿バネ(付勢部材)

Claims (4)

  1. クランク軸と、吸気用及び排気用カム軸と、前記クランク軸の駆動力を前記吸気用及び排気用カム軸に伝達するギヤトレーン機構とを備えるカム駆動機構において、
    前記ギヤトレーン機構における前記吸気用及び排気用カム軸を駆動する駆動ギヤが、そのギヤ軸線方向で重なる相対回転自在な二重ギヤとされ、これら二重ギヤの一方が前記吸気用カム軸を、他方が前記排気用カム軸をそれぞれ駆動することを特徴とするカム駆動機構。
  2. 前記二重ギヤが互いにギヤ軸線方向で隣接して配置され、かつ二重ギヤにおける他方と隣接する側に該他方に接触する接触面を有することを特徴とする請求項1に記載のカム駆動機構。
  3. 前記二重ギヤの接触面が、該二重ギヤにおける他表面に対して摩擦係数が異なることを特徴とする請求項2に記載のカム駆動機構。
  4. 前記二重ギヤが互いの接触方向に付勢部材により付勢されることを特徴とする請求項2又は3に記載のカム駆動機構。

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