JP2007224740A - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気弁の閉弁時期を遅角させることにより燃費を向上させつつ、十分な出力を発揮することができる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供すること。
【解決手段】圧縮行程中に吸気弁を閉弁可能なエンジンにおいて、圧縮行程中において吸気弁が閉弁されるまでの吹き返し期間Pwfを算出し、当該吹き返し期間Pwfに燃料を噴射する第1の燃料噴射と、当該第1の燃料噴射で噴ききれなかった分の燃料をその後の排気行程後期から吸気行程に掛けて噴射する第2の燃料噴射とを行う(ステップS8〜S12)。
【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射制御装置に関する。
従来、吸気弁の閉弁時期を圧縮行程まである程度遅角し圧縮開始を遅らせることで実圧縮比が減少し、これによりノックが起こりにくくなるため、点火時期を進角させ燃費を向上させることができる。
しかし、吸気弁の閉弁時期を遅角させるほど、一度燃焼室内に吸入された混合気がピストンの上昇により吸気通路内へ吹き返される量が増加する。この吹き返し混合気は高温な燃焼室内で熱せられているため、当該吹き返し混合気量が増加するほど吸気通路内の温度は上昇してしまう。そして、吸気通路内の温度が上昇すると、吸気密度が低くなり充填効率が悪化して出力が低下するという問題がある。
このような構成では、出力向上のために内燃機関に過給機とインタークーラを設けたとしても、当該吹き返し混合気による吸気通路の温度上昇はインタークーラより吸気下流側で生じるため、吹き返し混合気に対してはインタークーラによる吸気冷却を行うことはできないため、吸気温度上昇による過給圧の低下を招いてしまう。
そこで、吸気弁の閉弁時期を遅角させた内燃機関において、燃焼室内から吹き返された混合気を冷却するために、インタークーラより吸気下流側の吸気通路に吹き返し吸気冷却用クーラを設けた構成が開示されている(特許文献1参照)。
特開平8−326548号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術では、インタークーラとは別に吸気通路に吹き返し吸気冷却用クーラを設けるためコストが増加する上、構造が複雑化するという問題があり好ましくない。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、吸気弁の閉弁時期を遅角させることにより燃費を向上させつつ、十分な出力を発揮することができる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することにある。
上記した目的を達成するために、請求項1の内燃機関の燃料噴射制御装置では、内燃機関の燃焼室と吸気通路との連通と遮断とを行う吸気弁と、前記吸気通路内に燃料を噴射する燃料噴射手段と、該燃料噴射手段を制御する燃料噴射制御手段とを備え、前記吸気弁は前記内燃機関の圧縮行程中に閉弁し、前記燃料噴射制御手段は、該吸気弁が閉弁されるまでの圧縮行程中に、前記燃焼室内から前記吸気通路内へ吹き返される混合気に対して燃料噴射を行うよう前記燃料噴射手段を制御することを特徴としている。
つまり、吸気弁の閉弁が圧縮行程中に行われる内燃機関において、当該圧縮行程中の吸気弁が閉弁されるまでの間に、燃焼室内から吸気通路内へ吹き返される混合気に対して燃料を噴射する。
請求項2の内燃機関の燃料噴射制御装置では、請求項1において、前記燃料噴射手段は、前記吹き返し混合気に対する燃料噴射を第1の燃料噴射とし、該第1の燃料噴射の後、少なくとも吸気行程中に第2の燃料噴射を行うよう前記燃料噴射手段を制御することを特徴としている。
つまり、圧縮行程中の吹き返し混合気に対する第1の燃料噴射の後に、少なくとも吸気行程中に燃料を噴射する第2の燃料噴射を行う。
請求項3の内燃機関の燃料噴射制御装置では、請求項2において、前記燃料噴射制御手段は、前記第1の燃料噴射により噴射しきれない分の燃料を前記第2の燃料噴射により噴射させるよう前記燃料噴射手段を制御することを特徴としている。
請求項4の内燃機関の燃料噴射制御装置では、請求項1乃至3のいずれかにおいて、さらに前記吸気通路に吸気を過給する過給機を有していることを特徴としている。
請求項5の内燃機関の燃料噴射制御装置では、請求項1乃至4のいずれかにおいて、さらに、少なくとも前記吸気弁の閉弁時期を可変可能な可変動弁手段を有していることを特徴としている。
上記手段を用いる本発明の請求項1の内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、吸気弁が圧縮行程に閉弁する内燃機関において、高温の燃焼室により熱せられた吹き返し混合気に対して燃料を噴射することで、当該吹き返し混合気を冷却し吸気通路内の温度上昇を抑制することができ、吸気の充填効率を高めることができる。
これにより、吸気弁の閉弁時期を遅角し実圧縮比を減少させることで燃費を向上させつつ、吹き返し混合気に燃料を噴射することで吸気通路の温度上昇を抑制し吸気の充填効率を高めることができ、出力を向上させることができる。
請求項2の内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、圧縮行程中の吹き返し混合気に対する第1の燃料噴射の後に、少なくとも吸気行程中に第2の燃料噴射を行うことで十分な量の燃料噴射を行うことができ、安定した燃焼を実現させることができる。
請求項3の内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、第1の燃料噴射により噴射しきれない分の燃料を第2の燃料噴射により噴射することで、燃料噴射量が増加した場合であっても、第2の燃料噴射の量を増加させるだけの簡単な制御で安定した燃焼を維持することができる。
請求項4の内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、第1の燃料噴射によって吸気通路内の温度を低下させることで吸気圧を減少させることができ、これにより過給機による十分な過給を行うことができるため、さらに出力を向上させることができる。
請求項5の内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、可変動弁手段を備えることで、吸気弁の閉弁時期を運転状態に応じて効果的に遅角することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1を参照すると、本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置の概略構成図が示されている。
図1に示すように、エンジン1(内燃機関)は、吸気管噴射型(Multi Point Injection:MPI)の4サイクル直列4気筒型エンジンであり、図1にはそのうちの1つの気筒についての縦断面が示されている。なお、他の気筒についても同様の構成をしているものとして図示及び説明を省略する。
図1に示すように、エンジン1はシリンダブロック2にシリンダヘッド4が載置されて構成されている。
シリンダブロック2に形成されているシリンダ10内には上下摺動可能にピストン12が設けられている。当該ピストン12はコンロッド14を介してクランクシャフト16に連結されている。
また、エンジン1には、当該クランクシャフト16のクランク角を検出するクランク角センサ17が設けられている。
また、シリンダ10に対応して、シリンダヘッド4の下面には所謂ペントルーフ型の斜面18a、18bが形成されおり、当該シリンダヘッド4下面の斜面18a、18b、シリンダ10、ピストン12上面に囲まれて燃焼室20が形成されている。
また、シリンダヘッド4下面の両斜面18a、18bの境界部分には、燃焼室20に臨むようにして点火プラグ22が設けられている。
また、シリンダヘッド4下面の一方の斜面18aからはシリンダヘッド4の一側面に向かって吸気ポート30(吸気通路)が形成されており、シリンダヘッド4の他方の斜面18bからはシリンダヘッド4の他側面に向かって排気ポート32が形成されている。
また、シリンダヘッド4には、燃焼室20と吸気ポート30との連通及び遮断を行う吸気弁34、燃焼室20と排気ポート32との連通及び遮断を行う排気弁36がそれぞれ設けられている。
そして、シリンダヘッド4上部には当該吸気弁34及び排気弁36を駆動するカム40、42を有したカムシャフト44、46がそれぞれ設けられている。
当該各カムシャフト44、46の一端には可変バルブタイミング機構(以下、VVTともいう)48、50(可変動弁手段)が設けられている。
当該VVT48、50は、例えば、カムシャフト44、46を駆動するカムスプロケットに油圧式アクチュエータを内蔵しており、この油圧式アクチュエータへの作動油圧の給排により、カム回転位相角を自在に進角及び遅角させることが可能である。当該作動油圧の給排は、例えばオイルコントロールバルブ(OCV)52、54により行うことができ、当該OCV52、54は各VVT48、50に設けられ、それぞれの油圧式アクチュエータに対して作動油圧の給排を行うことが可能である。
さらに、シリンダヘッド4には吸気ポート30内に燃料を噴射する燃料噴射弁60(燃料噴射手段)が設けられている。
また、シリンダヘッド4の一側面には吸気ポート30と連通するように吸気マニホールド62(吸気通路)が接続されている。当該吸気マニホールド62には吸気圧を検出する吸気圧センサ63が設けられており、吸気上流端には吸気管64(吸気通路)が接続されている。
当該吸気管64には、吸気量を調節する電子スロットルバルブ66が設けられており、その吸気上流側には吸気を冷却するインタークーラ68が設けられており、さらに吸気上流側には排気流により駆動して吸気を過給するターボチャージャ70のコンプレッサが設けられている。
また、当該ターボチャージャ70より吸気上流側には吸入空気量を検出するエアフローセンサ72が設けられ、吸気管64の吸気上流端にはエアクリーナ74が設けられている。
一方、シリンダヘッド4の他側面には排気ポート32と連通するように排気マニホールド80が接続されている。
当該排気マニホールド80には排気下流端に排気管82が接続されており、当該排気管82には上記コンプレッサと同期回転するターボチャージャ70のタービンが設けられている。
また、上記クランク角センサ17、吸気圧センサ63、エアフローセンサ72、及びエンジン1の加減速操作を行うアクセルペダル84のアクセル開度を検出するアクセルポジションセンサ(APS)86等の各種センサ類は、車両に搭載されているECU(電子コントロールユニット)90の入力側に接続されており、これらセンサ類からの検出情報が当該ECU90に入力される。
一方、ECU90の出力側には、上記点火プラグ22、OCV52、54、燃料噴射弁60、電子スロットルバルブ66等の各種装置が接続されており、これら各種装置には各種センサ類からの検出情報に基づき演算されたスロットル開度、燃料噴射量、燃料噴射時期、点火時期、吸気弁34及び排気弁36のバルブタイミング等がそれぞれ出力される。
以下このように構成された本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置の作用について説明する。
ECU90は、APS86より検出されるアクセル開度情報θaccに基づきスロットルバルブ66のスロットル開度を制御する。
また、クランク角センサ17より検出されるクランク角情報に基づきエンジン回転数Neを算出し、エアフローセンサ72より検出される吸入空気量情報に基づいて体積効率Evを算出する。
そして、当該エンジン回転数Neと当該体積効率Evに応じて吸気弁34及び排気弁36の目標バルブタイミングを設定し、当該目標バルブタイミングとなるVVT48、50の目標位相角を求め、OCV52、54により当該VVT48、50を目標位相角に制御する。
さらに、図2及び図3にはECU90における燃料噴射制御ルーチンがフローチャートで示されており、図4には第1の燃料噴射及び第2の燃料噴射の燃料噴射期間を時系列的に示した図が示されており、以下図4を参照しつつ、図2及び図3のフローチャートに沿い燃料噴射制御について説明する。
まずステップS1において、エンジン回転速度Neを取得し、ステップS2において体積効率Evを取得する。
そして、ステップS3では、VVT48、50の位相角を取得し、ステップS4に進む。
ステップS4では、上記ステップS1及びステップS2で取得したエンジン回転速度Ne及び体積効率Ev等から目標空燃比(目標A/F)を算出し、ステップS5に進む。
ステップS5では、上記ステップS4で算出した目標A/Fに応じた燃料噴射パルス幅Pwaを算出する。
続いて、ステップS6では、上記ステップS2で取得した体積効率Evが予め設定されている所定の体積効率Ev1より大であるか否かを判別する。当該判別結果が真(Yes)である場合、ステップS7に進む。
ステップS7では、上記ステップS3で取得したVVT48、50の位相角より定まる吸気弁34の閉弁時期θincl(°ABDC(下死点後))が、予め設定された所定の閉弁時期θ1(°ABDC)よりも大(遅角側)であるか否かを判別する。当該判別結果が真(Yes)である場合は、ステップS8に進む。
ステップS8では、図4に示すように、燃料噴射を、圧縮行程初期から行う第1の燃料噴射と、排気行程後期から吸気行程に掛けて行う第2の燃料噴射との分割噴射とするよう設定し、ステップS9に進む。
ステップS9では、吸気弁34の閉弁時期θinclから、圧縮行程中におけるピストン12の上昇に伴い燃焼室20内から吸気ポート30内へ混合気が吹き返される期間(吹き返し期間)Pwfを算出し、ステップS10に進む。当該吹き返し期間Pwfの算出は、例えば、予めVVT48、50の位相角に基づくマップを設定しておき、当該マップより算出する。
ステップS10では、第1の燃料噴射のパルス幅Pw1を上記ステップS8で算出した吹き返し期間Pwfと同じ値に設定する(Pw1=Pwf)。つまり当該第1の燃料噴射は、図4に示すように圧縮行程初期において上記ステップS8で算出した吹き返し期間Pwf中に行う。
続くステップS11では、第2の燃料噴射のパルス幅Pw2を上記ステップS5で算出した全体としての燃料噴射パルス幅Pwaから上記ステップS9で算出した第1の燃料噴射パルス幅Pw1を引いた値に設定する(Pw2=Pwa−Pw1)。つまり、第2の燃料噴射は第1の燃料噴射で噴ききれない分の燃料を噴射するよう設定される。なお、燃料が噴ききれるのであれば、第2の燃料噴射パルス幅Pw2は0となり、第1の燃料噴射のみの燃料噴射が行われる。
そして、ステップS12において、上記ステップS8からステップS11の設定に従って第1の燃料噴射及び第2の燃料噴射を行うよう燃料噴射弁60を制御し、当該ルーチンを抜ける。
一方、上記ステップS6またはステップS7の判別結果が偽(No)である場合、つまり、体積効率Evが所定の体積効率Ev1以下、または吸気弁34の閉弁時期θinclが所定の閉弁時期θ1より遅角されていない場合はステップS13に進む。
ステップS13では、燃料噴射を第2の燃料噴射のみの1回とするよう設定し、ステップS14に進む。
ステップS14では、第2の燃料噴射のパルス幅Pw2を上記ステップS5で算出した燃料噴射パルス幅Pwaに設定し、ステップS15に進む。
ステップS15では、上記ステップS13及びステップS14の設定に従い第2の燃料噴射を行うよう燃料噴射弁60を制御し、当該ルーチンを抜ける。
つまり、体積効率が少なかった場合、または吸気弁34の閉弁時期が比較的進角側にある場合は上記第1の燃料噴射を行わず、通常の第2の燃料噴射のみ行う。
また、上記燃料噴射制御に基づいた燃料噴射が行われた後には、体積効率Evとエンジン回転速度Neとに基づいて設定された目標点火時期に点火プラグ22により火花点火が実施される。
以上のように、本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置では、VVT48、50により吸気弁34の閉弁時期をエンジン1の運転状態に応じて効果的に可変させることができ、特に吸気弁34の閉弁時期を圧縮行程中に遅角させることで、圧縮開始を遅らせ実圧縮比を減少させることができる。
そして、吸気弁34の閉弁時期を遅角させた場合には、圧縮行程において、高温の燃焼室20内に吸入され熱せられた混合気がピストン12の上昇に伴い吸気ポート30内へと吹き返されるが、この吹き返し混合気に対して第1の燃料噴射を行うことで、当該吹き返し混合気を冷却することができ、吸気ポート30内の温度上昇を抑制させることができる。
これにより、吸気圧を減少させ充填効率を高めることができ、ターボチャージャ70により吸気が過給されることで、大幅に出力を向上させることができる。
また、第1の燃料噴射で噴ききれない分の燃料は、排気行程後期から吸気行程の第2の燃料噴射で噴射するので、簡単な制御で安定した燃焼を実現することができる。
ここで、図5及び図6を参照すると、同一体積効率を実現する吸気弁閉弁時期と吸気圧との関係図、及び吸気弁閉弁時期を所定の閉弁時期θaに固定した場合における体積効率と吸気圧との関係図がそれぞれ示されている。なお、図5、図6とも、本願の発明に係る燃料噴射制御における吹き返し混合気に燃料噴射を行った場合と、吹き返し混合気への燃料噴射を行わない従来技術の燃料噴射制御を行った場合とが示されている。
図5に示すように、従来技術では、吸気弁の閉弁時期を遅角させるほど吹き返し混合気の量が増えるため吸気通路内の温度が上昇して充填効率が悪化するため、同一体積効率を実現するためには吸気圧を高くしていかなければならないことがわかる。
これに対して本発明では吹き返し混合気への燃料噴射により吸気通路内の温度上昇を抑制し高い充填効率を維持することができるので、従来よりも低い吸気圧で同一体積効率を実現することできことがわかる。
また、図6に示すように、吸気弁閉弁時期を所定の時期θaに固定した場合、従来技術では、体積効率を向上させるには吸気圧を大幅に上昇させる必要があるが、本発明では僅かに吸気圧を上昇させるだけで大幅に体積効率を向上させることができる。
以上のことから、本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置では、吸気弁の閉弁時期を遅角し実圧縮比を減少させることで燃費を向上させることができる上、吹き返し混合気に燃料を噴射することで吸気通路内の温度上昇を抑制し吸気の充填効率を高めることができ、出力を向上させることができる。
以上で本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置の実施形態についての説明を終えるが、実施形態は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態では、VVT48、50により吸気弁34の閉弁時期を遅角させているが、他の可変動弁手段により吸気弁34の閉弁時期を遅角させてもよいし、吸気弁34の閉弁時期が遅角した閉弁時期に固定されている内燃機関であっても構わない。
また、上記実施形態では、吹き返し期間PwfをVVT48、50の位相角に基づくマップより算出しているが、吹き返し期間Pwfの算出方法はこれに限られるものではなく、例えば単に下死点(0°ABDC)から吸気弁閉弁時期θinclまでの期間としてもよい。
また、上記実施形態では、第1の燃料噴射と第2の燃料噴射を行う場合、燃料が噴ききれるのであれば第1の燃料噴射のみの燃料噴射が行われることとなるが、燃焼を安定させるため例えば第2の燃料噴射パルス幅について最低限の量を設定しておいても構わない。
また、上記実施形態では、ターボチャージャ70が設けられているが、当該ターボチャージャ70が設けられていなくてもよい。
本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置の概略構成図である。 本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置におけるECUが実行する燃料噴射制御ルーチンを示すフローチャートの一部である。 図3に続く制御ルーチンを示すフローチャートの残部である。 本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置における第1の燃料噴射及び第2の燃料噴射の燃料噴射期間を時系列的に示した図である。 本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置及び従来技術において、同一体積効率を実現する吸気弁閉弁時期と吸気圧との関係図である。 本発明に係る内燃機関の燃料噴射制御装置及び従来技術において、吸気弁閉弁時期を所定の時期θaに固定した場合における体積効率と吸気圧との関係図である。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
10 シリンダ
17 クランク角センサ
20 燃焼室
30 吸気ポート(吸気通路)
32 排気ポート
34 吸気弁
36 排気弁
48、50 可変バルブタイミング機構(VVT)(可変動弁手段)
52、54 オイルコントロールバルブ(OCV)
60 燃料噴射弁(燃料噴射手段)
68 インタークーラ
70 ターボチャージャ(過給機)
72 エアフローセンサ
90 ECU(燃料噴射制御手段)

Claims (5)

  1. 内燃機関の燃焼室と吸気通路との連通と遮断とを行う吸気弁と
    前記吸気通路内に燃料を噴射する燃料噴射手段と、
    該燃料噴射手段を制御する燃料噴射制御手段とを備え、
    前記吸気弁は前記内燃機関の圧縮行程中に閉弁し、
    前記燃料噴射制御手段は、該吸気弁が閉弁されるまでの圧縮行程中に、前記燃焼室内から前記吸気通路内へ吹き返される混合気に対して燃料噴射を行うよう前記燃料噴射手段を制御することを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2. 前記燃料噴射手段は、前記吹き返し混合気に対する燃料噴射を第1の燃料噴射とし、
    該第1の燃料噴射の後、少なくとも吸気行程中に第2の燃料噴射を行うよう前記燃料噴射手段を制御することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3. 前記燃料噴射制御手段は、前記第1の燃料噴射により噴射しきれない分の燃料を前記第2の燃料噴射により噴射させるよう前記燃料噴射手段を制御することを特徴とする請求項2記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  4. さらに前記吸気通路に吸気を過給する過給機を有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  5. さらに、少なくとも前記吸気弁の閉弁時期を可変可能な可変動弁手段を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
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