JP2007223658A - 密閉容器 - Google Patents

密閉容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2007223658A
JP2007223658A JP2006049525A JP2006049525A JP2007223658A JP 2007223658 A JP2007223658 A JP 2007223658A JP 2006049525 A JP2006049525 A JP 2006049525A JP 2006049525 A JP2006049525 A JP 2006049525A JP 2007223658 A JP2007223658 A JP 2007223658A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
bottle
thin film
sealed container
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006049525A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Omura
孝 大村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentel Co Ltd filed Critical Pentel Co Ltd
Priority to JP2006049525A priority Critical patent/JP2007223658A/ja
Publication of JP2007223658A publication Critical patent/JP2007223658A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】 開封操作での容器内蔵剤による指や衣服等への付着を低減させた、密閉容器を提供すること。及び、超音波溶着でのホーンと溶着する部材との軸ずれの大小を外観から判別し易くした密閉容器を提供すること。
【解決手段】 開口部と収納部を有したボトル前方に、略筒状の内部が閉じたノズルを超音波溶着し、このノズルには先端より突起部を設け、その突起部の後方には前記突起部の周囲より拡大した周囲を有する中筒部を設け、かつ、前記突起部と中筒部とを連結する薄肉状の薄膜部を設けた破断開封型の密閉容器に於いて、前記中筒部内で薄膜部から後方に向けて延びる内縦リブを設けたことを特徴とする密閉容器。
【選択図】 図2

Description

本発明は、開口部と収納部を有したボトル前方に、略筒状の内部等が閉じたノズルを超音波溶着し、このノズルには薄肉状の薄膜部を設けた破断開封型の密閉容器に関するものであり、特に、薬剤や塗布液、インキジェットプリンタ等の補充インキ類、化粧液、塗料、補修液、接着剤、芳香剤、飲料、調味料などの液剤や粉剤や錠剤を収容しうるボトル部材とノズル部材からなる密閉容器に関する。
容器の内蔵剤を取り出す際、ねじキャップを外して少量ずつ繰り返して取り出す容器や、ブロー成形や射出成形による可撓性容器のボトルに注出用ノズルと開封部が一体に形成された蓋からなる開封部を有した破断開封型の容器(1例として、アンプルなど)がある。この容器の開封部は、容器の外部と内部を連通する連通口を内蔵剤の注出口としたものである。また、この開封部は、その切断部の形状が円筒状であり、通常は前記蓋を指などで挟持し、捻子切るか、或いは、折り曲げることによって開封していた。このような容器として、特開2000−41486号公報が知られている。
また、一部分に薄肉部を有した蓋部材とボトルからなる容器を、溶着側に凹所を設けたホーンを用いて超音波溶着する密閉容器の製造に関わるものとして、特開2004−255580号公報が知られている。
特開2000−41486号公報。 特開2004−255580号公報。
特許文献1には、ノズルキャップ20の指押桿Aを、指押しすることによる曲折により、ノズルキャップ20の切り込み部bを容易に切断できる樹幹注入薬液容器用ノズルキャップが開示されている。
しかし、このノズルキャップを指押しすることによる曲折操作にあっては、指や衣服などに容器内蔵の薬剤を付着させてしまう問題があった。以下、具体的に説明する。
まず、指等に薬剤が付着する問題が生ずるのは、ボトル10内の樹幹注入薬剤が、ノズルキャップ20内にも溜まっていることによるものであった。ノズルキャップ20内に薬剤が溜まっている状態で指押桿Aを指押しで曲折すると、曲折と同時に薬剤が外部に飛散し、指や衣服に薬剤を付着させてしまうものであった。このノズルキャップ20内にも薬剤が溜まっているのは、容器の製造段階や流通段階やユーザー購入段階や使用段階で、容器が横向きや天地逆向き状態となった時、或いは、運搬等の振動が加わった時に、薬剤の一部がボトル10からノズルキャップ20内に移動し、その移動した薬剤がノズルキャップ20内の空気と置き換わってしまったときなどである。特に、ノズルキャップ20内側が細いと薬剤の毛細管力が強くなるので、ノズルキャップ20を上向きにしても、薬剤がボトル側に容易に移動しないで留まってしまうものであった。
この薬剤付着問題にて、無害な液の場合には、顕著な問題とはならないが、容器内蔵剤が劇薬等の場合には、指に障害を生じさせるとか、衣服に穴をあけてしまうとかの問題があった。また、薬剤ではなく、補充インキ等の発色の鮮やかなインキの場合には、指や衣服を汚染させてしまうという問題があった。
特許文献2には、「上記ホーンで溶着しているので、溶着すべき物品への必要溶着面積を可及的に少なくできるので、溶着に要するエネルギーを可及的に少なくできる。その結果、溶着すべき物品の外周部の完全な溶着と溶着すべき物品の内周部の密着(若しくは溶着)をうまく達成し、溶着すべき物品の内外周部の浮きをうまく無くすことができ、併せて接液表面の平面性を維持することができる。更に、その結果、薄肉部などにピンホールを生じたり、ハーフカット部(プルリングのハーフカット部)に致命的な欠陥となる部分的な割れを発生させるなどの問題点を可及的に少なくできるようになった。」と、開示されている。
しかるに、凹部を先端に有する超音波溶着ホーンで、ボトルと蓋部材を超音波溶着すると、溶着強度を高められる効果はあるものの、以下の問題があった。その問題とは、全周状に密閉溶着させる場合、溶着強度が全周方向で強度差異が生じてしまうことであった。特に、全周方向の一方向では、端側を持ち上げるような力に対して強度が弱いという問題があった。この原因として、ボトルと蓋部材を超音波溶着するが、ホーンの凹部と溶着する部材との軸ずれがあった。このホーンと溶着する部材との軸ずれの大小を、溶着する部材の外観からは判別し難い問題があった。
本発明は、上記の問題、即ち、開封操作での容器内蔵剤による指や衣服等への付着を低減させた、密閉容器を提供すること。更には、超音波溶着でのホーンと溶着する部材との軸ずれの大小を外観から判別し易くした密閉容器を提供することを課題とする。
本発明は、開口部と収納部を有したボトル前方に、略筒状の内部が閉じたノズルを超音波溶着し、このノズルには先端より突起部を設け、その突起部の後方には前記突起部の周囲より拡大した周囲を有する中筒部を設け、かつ、前記突起部と中筒部とを連結する薄肉状の薄膜部を設けた破断開封型の密閉容器に於いて、前記中筒部内で薄膜部から後方に向けて延びる内縦リブを設けたことを第一の要旨とし、開口部と収納部を有したボトル前方に、略筒状の前方が閉じたノズルを超音波溶着し、このノズルには先端に板状の捻子切り部を設け、その捻子切り部の後方には中筒部を設け、かつ、前記捻子切り部と中筒部とを連結する薄肉状の薄膜部を設けた破断開封型の密閉容器に於いて、前記ボトルの収納部からノズルの中筒部や薄膜部を貫通し、さらに前方の捻子切り部の後方内部にかけて連通気孔性の柱状の液導芯を設け、かつ、この液導芯のノズルとの圧接強度を、ノズルの中筒部側の方がノズルの捻子切り部側より強くしたことを第二の要旨とし、開口部と収納部を有したボトル前方に、略筒状の内部が閉じたノズルを超音波溶着し、このノズルには中筒部を設け、その中筒部内の後方に薄肉状の薄膜部を設けた破断開封型の密閉容器に於いて、前記中筒部内の後方で薄膜部の前側に、硬さA80以下の合成ゴムや熱可塑性エラストマー材で形成した有底筒状のゴム体を設けたことを第三の要旨とし、開口部と収納部を有したボトル前方に、略筒状の前方が閉じたノズルを超音波溶着し、このノズルには前方に伸びる中筒部を設け、この中筒部の前方に薄肉状の薄膜部を設けた破断開封型の密閉容器に於いて、前記中筒部をノズルの軸心から離れた位置に設け、この中筒部の前方にノズルの軸心に向け伸びる板状の突起部を設けたことを第四の要旨とし、開口部と収納部を有したボトル前方に、略筒状の内部が閉じたノズルを超音波溶着し、このノズルには前方に伸びる中筒部を設け、この中筒部内に薄肉状の薄膜部を設け、この中筒部の前方には後方へ移動し得る貫通した略筒状のキャップを挿入した破断開封型の密閉容器に於いて、前記キャップの後端の一部が尖る先鋭部を設けたことを第五の要旨とし、開口部と収納部を有したボトルの前方に、略筒状の前方が閉じたノズルを超音波溶着し、前記ノズルには外周方向に一部が突出する突起部を設け、その突起部の左右反対側に直線で薄肉状の薄膜部を設けた破断開封型の密閉容器に於いて、前記ボトルの開口部周囲に凸周部又は凹周部を設け、かつ、ノズルの突起部側に凹凸形の係合部を設けたことを第六の要旨とする。
本発明は、開口部と収納部を有したボトル前方に、略筒状の内部が閉じたノズルを超音波溶着し、このノズルには先端より突起部を設け、その突起部の後方には前記突起部の周囲より拡大した周囲を有する中筒部を設け、かつ、前記突起部と中筒部とを連結する薄肉状の薄膜部を設けた破断開封型の密閉容器に於いて、前記中筒部内で薄膜部から後方に向けて延びる内縦リブを設けたことを第一の要旨とし、開口部と収納部を有したボトル前方に、略筒状の前方が閉じたノズルを超音波溶着し、このノズルには先端に板状の捻子切り部を設け、その捻子切り部の後方には中筒部を設け、かつ、前記捻子切り部と中筒部とを連結する薄肉状の薄膜部を設けた破断開封型の密閉容器に於いて、前記ボトルの収納部からノズルの中筒部や薄膜部を貫通し、さらに前方の捻子切り部の後方内部にかけて連通気孔性の柱状の液導芯を設け、かつ、この液導芯のノズルとの圧接強度を、ノズルの中筒部側の方がノズルの捻子切り部側より強くしたことを第二の要旨とし、開口部と収納部を有したボトル前方に、略筒状の内部が閉じたノズルを超音波溶着し、このノズルには中筒部を設け、その中筒部内の後方に薄肉状の薄膜部を設けた破断開封型の密閉容器に於いて、前記中筒部内の後方で薄膜部の前側に、硬さA80以下の合成ゴムや熱可塑性エラストマー材で形成した有底筒状のゴム体を設けたことを第三の要旨とし、開口部と収納部を有したボトル前方に、略筒状の前方が閉じたノズルを超音波溶着し、このノズルには前方に伸びる中筒部を設け、この中筒部の前方に薄肉状の薄膜部を設けた破断開封型の密閉容器に於いて、前記中筒部をノズルの軸心から離れた位置に設け、この中筒部の前方にノズルの軸心に向け伸びる板状の突起部を設けたことを第四の要旨とし、開口部と収納部を有したボトル前方に、略筒状の内部が閉じたノズルを超音波溶着し、このノズルには前方に伸びる中筒部を設け、この中筒部内に薄肉状の薄膜部を設け、この中筒部の前方には後方へ移動し得る貫通した略筒状のキャップを挿入した破断開封型の密閉容器に於いて、前記キャップの後端の一部が尖る先鋭部を設けたことを第五の要旨としたので、開封操作での容器内蔵剤による指や衣服等への付着を低減させた、密閉容器を提供することができる。また、開口部と収納部を有したボトルの前方に、略筒状の前方が閉じたノズルを超音波溶着し、前記ノズルには外周方向に一部が突出する突起部を設け、その突起部の左右反対側に直線で薄肉状の薄膜部を設けた破断開封型の密閉容器に於いて、前記ボトルの開口部周囲に凸周部又は凹周部を設け、かつ、ノズルの突起部側に凹凸形の係合部を設けたことを第六の要旨としたので、超音波溶着でのホーンと溶着する部材との軸ずれの大小を外観から判別し易くした密閉容器を提供することができる。
以下、本発明について添付図面を参照しながら、詳細に説明する。図1〜図4に第一実施例を示す。図1は密閉容器を断面で示した正面図を示し、図2は図1の要部拡大図を示し、図3は図1のノズル2の底面拡大図を示し、図4は図2の開封状態図を示している。
参照符号1は、熱可塑性樹脂の透明な可撓性材料であるポリプロプレン樹脂材(日本ポリプロ(株)製、ノバテックPPのEG7FT)で、ダイレクトブロー成形法で成形した略筒状のボトルである。このボトル1は、前方(図上方)から後方に向けて、円筒状に開口した開口部1aを設けている。その開口部1aの周囲後方には、開口部1aよりも段を介して拡径した拡周部1dを設けている。その拡周部1dの後方には液剤を収納する収納部1bを設けている。また、ボトル1は側面を押圧できるように可撓性を有している。
この開口部1aを覆い前方に延びるように、略円筒状のノズル2を設けている。ノズル2は、熱可塑性樹脂の透明なポリプロプレン樹脂材(サンアロマー(株)製のPMC20M)で射出成形法によって成形したものである。このノズル2は、後方より、円筒形の蓋部2aと、蓋部2aの前方が超音波溶着機のホーンの当接面となる当接部2bと、当接部2bの軸心前方に伸びる細筒状の中筒部2cとを設けている。その当接部2bの裏側の面には、ボトル1の開口端1aに向け突出し、縦断面が逆三角形の全周状の溶着リブ2dを設けている。前記当接部2bの軸心側には、後方に窪む凹部2eを設けている。また、当接部2bには、凹部2eの外周縁を形成する境界部2fを設けている。前記中筒部2cの前方には、さらに細くした先筒部2gを設けている。先筒部2gの先端には、湾曲状に切り欠いた2箇所の切り欠き部2hを設けている。また、中筒部2cには、その中筒部2cの軸心から前方に伸び、先筒部2gよりも突出するように、前端が閉じた突起部2iを設けている。中筒部2cの前方内周には、この内周から突起部2i後端外周をつなぐように、薄い薄膜部2jを設け、中筒部2cの内部を閉じている。前記中筒部2c内には、薄膜部2jから後方に向け延びる6本の、内縦リブ2kを等間隔に設けている。この内縦リブ2kの前後途中には、点状に外周方向に窪む凹点部2lを設けている。ノズル2の溶着リブ2dの軸心側には、溶着リブ2dと同心円で年輪状に並ぶ4本の多重リブ2mを設けている。ノズル2を成形する金型内に、溶融した熱可塑性樹脂を注入するゲートを蓋部2aの周囲に1点、サブマリン方式にて設けている。薄膜部2jを設けているので、樹脂が未充填となる現象(ショート)が生ずる場合は、蓋部2aの周囲にゲートを2点で設けたり、突起部2iの先端にゲート(ピンゲート)を追加して設けても良い。
ノズル2の前方には、そのノズル2の先筒部2gの外周囲と、簡易に着脱しうるパイプ形の後述する振動緩衝作用のあるパイプ3(振動緩衝体)を設けている。そのパイプ3は、熱可塑性樹脂を赤く着色した低密度ポリエチレン樹脂材(日本ポリエチレン(株)製、ノバテックLDのLJ401)で押出成形したものである。そのパイプ3は、ノズル2の突起部2iが他部と触れて傾いたり、薄膜部2jが破損し開封したりするのを防ぐために設けた保護部材でもある。
尚、ボトル1とノズル2とは、パイプ3を装着した状態で、後方にホーンを備えた超音波溶着機を用いて、ホーンを上下動させて、超音波溶着する(図示略)。ホーンには後端面に錐穴状の凹所を設け、パイプ3を装着したノズル2の中筒部2cが、ホーンの凹所に納まるようにしている。ホーンの後端面を、ノズル2の当接部2bに押し当てて、超音波を発振させ、ノズル2の溶着リブ2dがボトル1の端面部1cと圧接するようにしている。ホーンの後端面は、溶着の仕様により、フラット面でも、凹所周囲に矩形状や凸R状の細いリブを全周で後方に突出させても、2斜面の境界が円周稜線を形成して後方に突出するような形状に設けても良い。ホーン材は、耐久性や超音波発振追随性より、アルミ材やステンレス材よりも、比重が小さく剛性のあるチタン材やマグネシウム合金等が好ましい。
ボトル1とノズル2の材料は、酸化防止・粉剤や錠剤の吸湿防止・油性溶媒・水性溶媒・酸性・アルカリ性等の内蔵剤特性や、可撓性要否や、内蔵剤の残量表示となる透明性や、外観の質感見栄え等の使用目的に応じて、熱可塑性樹脂等から選定すれば良い。
例えば、熱可塑性樹脂の単一樹脂材料では、アクリロニトリル・スチレン樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂類(PA6・PA66・PA610・PA11・PA12)、ポリアリレート樹脂、熱可塑性エラストマー類(ウレタン系・オレフィン系・スチレン系・ポリアミド系・ポリエステル系・ニトリル系)、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルホン樹脂、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリブタジェン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂、メタクリル樹脂、などが挙げられる。又、耐熱性、耐寒性、耐衝撃性などを向上する目的で、これら各種樹脂材料を混合したポリマーアロイ材料を用いたり、各添加剤による特性を改質したりすることもできる。さらに、一旦、市場で使われた製品を成形材料毎に分別され、再生されたリサイクル成形材料や、材料メーカーでの規格外の成形材料(オフグレード)を用いることもできる。また、土中に用いる植物用薬剤容器等には、生分解性樹脂で成形し、内蔵剤供給後に容器が自然分解するようにしても良い。
薬剤や衛生剤用途には、抗菌剤を予め練り込んだ材料を用いて成形することもできる。抗菌剤には、有機物系のものと無機物系のものとがあるが、有機物より無機物の方が好ましく、無機系の物質としては、銀、銅、亜鉛、酸化銅などや、これらの物質を酸化珪素、炭酸カルシウムなどの無機微粒子に吸着固定させたものなどが挙げられる。
また、パイプ3の材料は、ノズル2よりは軟質系材料が好ましく、上記の材料に加えて、合成ゴムでありジエン系合成ゴムであるブタジェンゴム、ポリイソプレン、クロロプレンゴム、ニトリルゴムや、非ジエン系合成ゴムであるブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、ウレタンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴム、フッ素ゴムや、その他ゴムではシリコンゴム、塩素化ポリエチレン、エピクロロヒドリン、多硫化ゴム等が挙げられる。さらに、パイプ3の代替品としては、JIS規格などで定められたような定形品ではなく、川原の石粒のような同一形状に揃わない非定形な形状品であっても良い。つまり、パイプ3の代替品は、ノズル2の先筒部2gから簡易に着脱でき、着脱時にノズル2の突起部2iや薄膜部2jを破損しない部材であっても良いものである。具体的な非定形品には、ノズル2より低融点の液体パッキンやパラフィン、シリコーン充填剤、ねり消しゴム、昇華性材、高粘度液状に溶媒添加調整したポバール等の水溶性樹脂やアルコール溶解性樹脂、易溶出排除性のグリース等が挙げられる。
作用について図4を用いて説明する。図4は、ノズル2の突起2iを後方に押し込んだ状態を示す。未開封状態の密閉容器のボトル1の胴部を片手で保持し、ボトル1の胴部から離れた位置にあるノズル2を机上面等に押し当てる(図4とは天地逆向き)。さらに、ノズル2を机上面に向けて押し込む。すると、継続した押し込み力により、机上面にノズル2の突起部2iの先端が接触すると同時に、薄膜部2jが破断し、突起部2iがノズル2の後方の中筒部2c内に押し込まれる。この時、突起部2iの前方を囲むように先筒部2gを設けているので、突起部2iを押し込む際の軸心に対する左右の振れを抑制できる。薄膜部2jが破断した部位が破断口(破断開封口)となる。ボトル1の側面を押圧すると、密閉容器の内蔵剤が破断口を通過し、先筒部2gの先端の切り欠き部2hから机上面に向け吐出する。このように、開封位置から離れた位置である密閉容器のボトル1の胴部を保持した片手で、机上等にノズル2を押付けるだけで開封操作ができるので、両手で開封部の近くを保持しながら開封操作するよりも、手指や衣服への内蔵剤付着を低減できるものである。また、開封操作は片手でできるので、両手で開封操作するよりも簡易である。密閉容器を机上面へ押し付ける下向き開封操作を例示したが、上向きでも横向きでも任意の硬い面に押し付ければ良く、開封操作方向は下向きに限定されるものではない。
尚、ノズル2を下向きにしてボトル1の側面を押して吐出させる場合であって、ボトル1の内蔵液を1回のボトルの押し込みで全量吐出させる場合には、ノズル2から切離した突起部2iが、最初の開封位置に留まる。しかるに、ノズル2に内縦リブ2kを設けていないと、ボトル1の側面を数回に分けて押し戻して内蔵液を吐出させる場合には、突起部2iがボトル1の収納部1b側に移動する現象があった。この現象とは、最初にボトルの側面を押して、内蔵液を吐出させた後、ボトル1の押圧操作を解除すると、外部空気を吸い込みながらボトル1の側面が押される前の形状に戻る(ボトル復元)。この、ボトル1の復元の時、つまり、ボトル1が空気を吸い込む時に、ノズル2から切離された突起部2iが微小軽量物なため、ノズル2内の内蔵液と共に、ボトル1の収納部1b側に移動してしまうことによるものであった。
ところが、ノズル2には、内縦リブ2kを設けているので、切離された後の突起部2iの後端は、内縦リブ2kに圧接する。ノズル2には、内縦リブ2kに加えて、さらに凹点部2lを設けている。凹点部2lを設けているので、切離された後の突起部2iの後端は、凹点部2lに嵌まり込む。突起部2iが内縦リブ2kに圧接し、凹点部2lに嵌まり込むので、複数回のボトル1の押し戻し(押圧・解除)操作での内蔵液吐出の操作をしても、突起部2iが、ボトル1の収納部1b側に移動するのを防止することができる。もちろん、図4のように、ノズル2を上向きの状態で開封しても、切離した突起部2iが、ボトル1の収納部1b側に移動することはない。突起部2iの移動防止としては、内縦リブ2kを後方に窄まるように設けたり、凹点部2lの替りに同部位の後方位置に軸心に向け突出する凸部を設けたり、突起部2iの先端等に移動阻止部材を設けたり、突起部2iの先端等を熱加工で押し潰したりしても良い。ノズル2の突起部2iの後端が、内縦リブ2kで圧接するように設けているのは、同部位での内蔵液の通過量が少なくならないようにしているためである。つまり、内縦リブ2kの軸心への突出高さが、突起部2iの後端周囲と中筒部2c内周との間隙となるためである。この間隙を設けているので、同部位での内蔵液の通過量は少なくならない。ボトル1内蔵の液が、顔料インキのように沈降性を有する場合には、収納部1bに撹拌子を入れても良い。
次に、ノズル2には境界部2fと多重リブ2mを設けているので、超音波溶着での凹所を設けたホーンと、ノズル2との軸ずれの大小を外観から判別し易くできる。これは、ホーンの後端面をノズル2の当接部2bに押し当てて、ホーンから超音波を発振すると、超音波の発振状態により、例えば、ホーンの凹所内周が、ノズル2の当接部2b上に細い全周溝跡として形成される現象が生じる場合がある。この、ホーンの全周溝跡の形成現象を応用して、ノズル2の境界部2fと、ノズル2は透明材なので当接部2bの裏面側の多重リブ2m模様とに対して、ホーンの全周溝跡の軸心ずれの大小やずれ方向を観察することにより、ホーンとノズル2の偏心距離や偏心方向を容易に把握できる。ホーンとノズル2の偏心状態の把握から、ホーン1とノズル2との偏心を調整し、容易にホーンとノズル2との軸心を合わせる(偏心距離を小さくする)ことができる。ホーン1とノズル2との軸心を容易に合わせられるので、ボトル1とノズル2との溶着強度を、溶着リブ2dの全周方向で均等化できるものである。超音波溶着状態は、超音波溶着機の振動子・周波数・機種・付設されるブースター・ホーン形状・ホーン材質・ホーン凹所寸法・熱量等の溶着機設定条件や、ノズル2等のワーク仕様(材質・添加剤有無・全体形状・溶着リブ形状・ホーン当接部形状等)により、種々の状態を呈する。つまり、超音波の発振状態により、ホーン圧接の全周溝跡が形成されたり、されなかったりする。また、全周溝跡が形成されても、ホーンの凹所径であったり、凹所から拡径した位置に生じたりする。超音波発振条件により、超音波がホーンから発振される状態も変わり、ワークへの圧接跡も様々に変わる。そこで、超音波によるワークへの圧接跡が生じない場合には、ホーンの後端をフラット面ではなく、凹所周囲に矩形の細いリブを全周に亘って後方に突出させることにより、ホーンがワークに圧接するので、ワークに圧接跡を生じさせることができる。ワークに圧接跡を生じさせることができるので、ホーンとワークとの偏心状態を容易に判別できる。ワークの圧接跡を、ワークのどの位置、及び、形状にするかにより、ホーンの後端面に突出させるリブ仕様(配置位置・幅・突出長さ・矩形やR形や稜線形等の断面形状・複数化等)を設定すれば良いものである。理想的な超音波の発振集中位置(ホーンの全周溝跡の形成現象が生じる場合の位置)は、溶着リブ2dの位置が、最も溶着効率性の高まる位置である。故に、ホーンの仕様や溶着条件等による超音波の発振集中位置を、ホーン後端面のノズル2の溶着リブ2dの位置に調整することが好ましい。
ノズル2を透明性材で例示したのは、ノズル2の当接部2bの裏面側の多重リブ2mを視認できるからである。さらに、ノズル2が透明性材であると、溶着リブ2dの溶け度合の判別もし易くなるものである。故に、透視性が損なわなければ、半透明材や、薬液びんのような紫外線を遮蔽するスモーク材等でも良いものである。ボトル1とノズル2は同一のポリプロピレン材で例示した。ポリプロピレン材のグレードにおいては、結晶性材料よりは非晶性材料が超音波溶着でのリブ溶け性が良く、超音波溶着し易い。また、ポリプロピレン材を含めた樹脂材一般において、融点の低いグレードを選定したほうが、超音波溶着でのリブ溶け性が良く、超音波溶着し易い。ボトル1やノズル2の材料の一方に、ガラス繊維や着色剤等の異物を添加する場合は、添加量により融点が高まるので、異物を添加された側のベース樹脂材は、融点の高まりを配慮して、同一の樹脂材の中での融点の低いグレードを選定すると良い。
次に、ノズル2とは異なる材質からなるパイプ3を装着した状態で、超音波溶着しているので、ノズル2に薄膜部2jを設けていても、超音波振動でのノズル2の薄膜部2jの破損を防止できる。これは、超音波溶着法の知見で、ノズル2の突起部2iを、先筒部2gと固定すれば、各部への超音波振動が均等に伝達し、薄膜部2jに極度の振動数差異や振動方向差異を生じさせないで、薄膜部2jが破損することを防止できることが判明していた。この知見から、パイプ3がノズル2の突起部2iを先筒部2gと直接固定していなくても、ホーンから発振される超音波振動が、パイプ3により、薄膜部2jと薄膜部2j外の他の厚肉部とに振動数差異や振動方向差異が大きく生じるのを緩衝する作用によるものと推察される。また、超音波溶着後にパイプ3が先筒部2gから前方に少しずれたり、外れたり、弱い接合現象が生じることがある。これらの現象より、超音波振動数の差異が、パイプ3と先筒部2gの装着部に集中し、突起部2iや薄膜部2jに集中していないと推察される。尚、パイプ3の外れ現象を防止するために、ホーンの凹所の前方奥部に、軟質材を挿入しずれを規制しても良い。パイプ3を装着しないで超音波溶着すると、ノズル2の薄膜部2jが破損し、突起部2iが薄膜部2jから飛散する現象が見られる。この現象は、超音波振動数差異が突起部2iや薄膜部2jに集中していると推察される。
図5と図6に第二実施例を示す。図5は密閉容器を断面で示した正面図を示し、図6は図5の上面拡大図を示す。尚、ボトル1は第一実施例と同一である。また、ノズル12の材料は、第一実施例と同一である。前記第一実施例との差異事項は、ノズル12の前方には、先端が閉じた平板状の捻子切り部12nを設けている。捻子切り部12nの後方には、一部が円筒状となす前筒部12oを設けている。前筒部12oの後方には、円筒形の中筒部12cを設けている。この中筒部12cは、前筒部12oより内面が拡径するように設けている。捻子切り部12nと、後方の中筒部12cとを連結する薄肉状の薄膜部12jを設けている。ノズル12の蓋部12aの前方には、後方に向け裾が広がる円錐状の当接部12bを設けている。当接部12b表面には、溶着リブ12dと同心円で年輪状に並ぶ6本の多重溝12pを設けている。
ボトル1の収納部1bから、ノズル12の中筒部12cと薄膜部12jを貫通し、さらに前方の前筒部12oにかけて柱状の液導芯14を設けている。液導芯14の前方には、後方より少し細くした先細部14aを設けている。液導芯14とノズル12の中筒部12cとは、圧接するように設けている。液導芯14の先細部14aは、ノズル12の前筒部12oに挿入されているが、液導芯14とノズル12の中筒部12cとの圧接強度より弱い状態で挿入されている。液導芯14は、連通気孔性で、ボトル1の内蔵液を毛管作用により、吸収・吸い上げるものである。液導芯14は、ポリアクリルニトリル繊維やポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン系繊維などをメラミン樹脂やウレタン樹脂等をバインダーとして繊維結束体としたものや、ポリエステル系樹脂粒子、ナイロン系樹脂粒子などを焼結法で形成したものや、ウレタン系樹脂と炭酸カルシウムを混合した成形体から、塩酸で脱炭酸カルシウム処理で形成している。ボトル1の内蔵液はエチルアルコールを主溶剤にした、芳香成分等を配合している。液導芯14の空間率は、後述する蒸散量を満たす吸い上げ量で設定すれば良い。液導芯14は、ボトル1とノズル12とを超音波溶着する時の、ノズル12の薄膜部12jの振動緩衝体でもある。ボトル1の底部や側面部に、吸盤やマグネットを設けた固定台を取り付けて、密閉容器を机上や鉄板の垂直面等へ固定できるようにしても良い。また、滑り止め防止ゴム部材を設けても良い。
作用であるが、密閉容器を上向きの状態で、片手でボトル1を保持して、他方の手でノズル12の捻子切り部12nを摘んで、軸を中心に回すようにして、薄膜部12jを破断する。この時、液導芯14のノズル12との圧接強度にて、ノズル12の中筒部12c側の方がノズル12の前筒部12o側より強くしているので、捻子切り部12nを切離しても、液導芯14はノズル12の中筒部12c側に留まる。また、ノズル12の中筒部12cと液導芯14が圧接し、両部材で略塞がれた状態なので、ノズル12の捻子切り部12nを切離しても、ボトル1の内蔵液は殆ど零れ出さない。故に、開封操作での、容器内蔵剤による指や衣服等への付着を低減させうるものである。ノズル12の捻子切り部12nを切離した後は、容器を上向きで放置すれば、ボトル1の内蔵液は液導芯14で前方に吸い上げられ、露出した液導芯14の先細部14aから芳香剤と共に空中に蒸散される。内蔵液の蒸散量を多くする場合は、露出する液導芯14の先細部14aの表面積を多くし、液導芯14を太くし空間率を高め、内蔵液と液導芯14双方の濡れ性を高め、内蔵液の沸点を下げるようにすれば良い。さらに、容器を過熱したり、液導芯14の先細部14aに超音波発振装置の振動子を当接させた装置を用いたりしても良い。内蔵液の蒸散量を少なくする場合は、上記と逆にすれば良い。
次に、ノズル12の当接部12bを後方に裾が広がる円錐形に設け、当接部12b上には多重溝12pを設けているので、超音波溶着機のホーンの後端面はフラット形でも、その凹所の内径後端は全周線状に圧接し、圧接跡が生じる。ホーンとノズル12の圧接面とは、面同士の圧接ではなく線圧接となり、ホーンの軸心とノズル12の軸心の水平方向のずればかりではなく、軸の微妙な傾き状態も判別し易くなるものである。これは、全周方向での圧接跡の幅と深さの変化が、面同士の圧接より線圧接状態の方がより顕著になるためである。ホーンの軸に対するノズル12の軸の傾き状態も判別できるので、ホーンとノズル12との軸の偏心や軸の傾き修正が容易になるものである。ノズル12の当接部12bは円錐形で例示したが、円錐凹曲面形や円錐凸曲面形であっても良い。
さらに、ノズル12に薄膜部12jを有していても、超音波溶着での超音波振動が、ノズル12の薄膜部12jへ集中するのを液導芯14の緩衝作用により低減し、薄膜部12jが破損するのを防止するものである。
図7と図8に第三実施例を示す。図7は要部拡大図を示し、図8は図7の上面図を示す。
尚、第三実施例は、薬液を充填した密閉容器(アンプル)であり、注射針を刺して使用するものである。また、薬液等を充填しない空の密閉容器とした試料保存用のバイアルにも用いうるものである。ボトル21やノズル22の材料は、第一実施例と同一である。この第三実施例と上記各実施例との差異事項は、ボトル21は、開口部21aや端面部21cを含めて、全体を楕円形、又は楕円筒形に設けている。
ノズル22の蓋部22aや当接部22bや溶着リブ22dを、ボトル21の楕円形に対応した楕円形に設けている。さらに、ノズル22の当接部22bの軸心側には、前方に突出する凸部22qを設け、この凸部22qと当接部22bとの境界に、楕円形の境界部22fを設けている。凸部22qの軸心側には、前方に突出する円筒形の中筒部22cを設けている。中筒部22cの後方には、同部を延長して蓋部22aからボトル21に向け、奥筒部22rを設けている。奥筒部22rの後方内側には、薄肉状の薄膜部22jを設け、奥筒部22r内部を閉じている。奥筒部22rの内側の前後中間位置には、軸心に向け突出する内周リブ22sを設けている。
さらに、ノズル22の奥筒部22rの後方で薄膜部22jの前方には、有底筒状のゴム体25を設けている。ゴム体25は、ノズル22の内周リブ22sにより、前方には容易に外れないようにしている。ゴム体25は、ボトル21とノズル22とを超音波溶着する時のノズル22の薄膜部22jの振動緩衝体でもある。ゴム体25は、シリコンゴムであり、その内孔部25aは0.45mmに設け、底厚さは2.00mmに設けている。ゴム体25の硬さは、「JIS K6253 加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの硬さ試験方法」によるが、この硬さを異ならせた試料にて、以下のように試験した。試料のゴム体25は、A60・A70・A80・A90の各硬さとし、各々5個ずつを用い、密閉容器の内蔵液にはエチルアルコールを用いた。また、試験は、注射針径0.50mmを装着したシリンジを用いて、各硬さのゴム体25の穿刺性と、ノズル22を下に向けて密閉容器から注射針を抜いた後の液漏れ(ゴム体25の復元塞ぎ性)状況を評価した(表1)。
Figure 2007223658
作用であるが、ボトル21とノズル22による薬液を充填した密閉容器は、容器が上下左右のどの方向を向いていても、ゴム体25の硬さがA80以下であれば、注射針でゴム体25の底部と、ノズル22の薄膜部22jを穿刺し、シリンジ内に容易に薬液を移動できる。これは、ゴム体25の内孔部25aを注射針外周と密接させているので、注射針の外周からの液漏れが防止される。さらに、この密閉容器を上下逆向きの状態で容器から注射針を抜いても、ゴム体25の底部で塞がれているので液漏れが発生しない。穿刺操作での容器内蔵剤による指や衣服等への付着を低減させることができる。この密閉容器は最初の使用迄はノズル22の薄膜部22jにより外気と遮断されているため衛生的であり、穿刺した後においても、略密閉状態を維持できるものである。注射針の穿刺性を高めるため、ゴム体25の底部に前後に貫通するスリットを設けたり、ゴム体25を独立気泡の発泡材で設けたりしても良い。
注射針の径は、細径タイプでも各種あるので、ゴム体25の内孔部25aを0.30mm等の細孔にし、硬さをA40以下の軟質ゴム材等にして、細径各種の注射針の径(0.35〜0.80mm等)の挿入・穿刺性・液漏れ性を損なわないようにしても良い。
次に、ノズル22に境界部22fを設けているので、超音波溶着機のホーンとノズル22との軸ズレの大小を外観から判別し易くできる。また、ノズル22に薄膜部22jを有していても、超音波溶着での超音波振動が、ノズル22の薄膜部22jへ集中するのをゴム体25の緩衝作用により低減し、薄膜部22jが破損するのを防止するものである。
ノズル22の中筒部22cは、前方に突出しているので、注射針を挿入する時のガイド部となり挿入し易くなる。ボトル21を楕円筒形に設けているので、密閉容器が机上等で横に倒れても転がり難くなるものである。ボトル21やノズル22を直方体形に設け、密閉容器の置き場所スペースを効率化できるようにしても良い。密閉容器を直方体形に設けた場合は、超音波溶着用のホーンも直方体形状にし、ホーンの凹所も角孔状に設けると良い。
また、メスシリンダーのように、ボトル21側面に液量がわかる目盛表示を設けても良い。この際は、ボトルの成形金型に目盛を彫り込むなどしても良い。また、ボトル21の側面に、目盛表示を印刷したり、目盛表示ラベルを貼り付けたりしても良い。
図9と図10に第四実施例を示す。図9は正断面図を示し、図10は図9の底面図を示している。尚、図9のみ天地逆向きに示したので、図下側を前方向とし、図上側を後方向として説明する。天地逆向きに示した理由は、密閉容器を机上等に置いた状態を想定したためである。ボトル31やノズル32の材料は、第一実施例と同一である。この第四実施例と上記各実施例との差異事項は、ボトル31を逆円錐形にし、底を凸球面状に設けている。底を凸球面状に設けているのは、底を下向きにして、試料が僅かな量でも、シリンジで吸入できるためである。故に、ボトル31の底をより尖らせたり、細い円筒状の部位を設けたりしても良い。
ノズル32の当接部32bは平形の前端面としている。当接部32bには、蓋部32aと同心楕円で年輪状に並ぶ5本の多重溝32pを設けている。溶着リブ32d側から軸心後方に向け円筒状の中筒部32cを設けている。中筒部32cには、その後方を塞ぐように、薄肉状の薄膜部32jを設けている。中筒部32cの後端には、矩形に切り欠いた2箇所の切り欠き部32hを設けている。ゴム体35は、第三実施例より前後長めに設け、前方には漏斗形の挿入部35bを設けている。
作用であるが、特に、試料保存用のバイアルに適している。つまり、密閉容器の前端面は平面なので、図9のように、試料液を注入後、密閉容器を倒立させて机上等に静置できる。また、密閉容器の倒立状態で、ボトル31の内圧が高まっても、注入した試料液がノズル32の薄膜部32jの位置以下の液面高さであれば、試料液が漏れ出さない。尚、ノズル32に切り欠き部32hを設けたのは、中筒部32cの後方部に液が溜まっていても、密閉容器の倒立状態で液を落下させるようにしたためである。
図11〜図13に第五実施例を示す。図11は要部拡大図を示し、図12は図11の上面図を示し、図13は図11の開封状態図を示している。この第五実施例と上記各実施例との差異事項は、ボトル41には、第一実施例の拡周部1dに相当する部位はない。ボトル41の材料は、ポリアミド樹脂材(宇部興産(株)製、UBEナイロンの1030B(Ny6))である。ノズル42の材料は、ポリアミド樹脂材(三菱エンジニアリングプラスチック(株)製、ノバミッド1013C5(PA6))である。ポリアミド樹脂材を用いた理由は、ボトル41が、内蔵の溶媒であるシクロヘキサン等の有機溶剤に耐えるようにするためである。
ノズル42の当接部42bには、全周溝状の目安溝42tを設けている。ノズル42の軸心から離れた位置には、前方に伸びる細い筒状の中筒部42cを設けている。中筒部42cの側面の軸心側には、平面状の垂直面部42uを設けている。垂直面部42uから目安溝42tの内側に向けて、側面から見て三角形で板状の支えリブ42vを設けている。中筒部42cの前方には、中筒部42cからノズル42の軸心に向けて水平に伸びる、上面から見て略卵形で、側面から見て板状の突起部42iを設けている。中筒部42cの前方内側と突起部42iの左前方側には、両部位を薄肉状に繋ぐ薄膜部42jを設けている。垂直面部42uの前方には、突起部42iと直線状に繋ぐ薄膜部42jよりは厚肉のヒンジ部42wを設けている。薄膜部42jとヒンジ部42wとで、中筒部42cの前方を閉じている。
作用について図13を用いて説明する。図13は、ノズル42の突起部42iを後方に回転させた状態を示す。手にボトル41を保持し、煙草用ライターの着火操作ように、ノズル42の突起部42iを保持した手の親指で押し下げると、ヒンジ部42wを支点にして突起部42iの裏面が支えリブ42vに当接するまで回転する。突起部42iが回転し始めると同時に薄膜部42jが破断し開封する。突起部42iを押し下げる手の親指が突起部42iと共に後方に移動し、開封部から親指を遠ざけ突起部42iが親指を遮蔽するので、この開封操作で親指に内蔵液が付着するのを低減させうるものである。上記のライターの着火操作ように、片手で簡易に安定した状態で開封できる。もちろん、突起部42iを机上等に押し付けての斜め下向き開封操作も可能である。尚、ノズル42の突起部42iを押し下げる過程で薄膜部42jの破断開始が円滑となるように、図5に示す薄膜部42jの左端部のみ、他薄膜部42j(0.08mm)よりも、薄肉(0.04mm)と成るように設けても良い。また、薄膜部42jの左端部の隅角形状をシャープエッジにし、他薄膜部42jの隅角形状に角R(0.05mm)を設けても良い。
ノズル42に目安溝42tを設けているので、超音波溶着機のホーンとノズル42との軸ズレの大小を外観から判別し易くできる。また、ノズル42に薄膜部42jを有していても、薄膜部42jの周囲に溶着用の一時作業カバー部材(ポリアミド樹脂材以外の材料)を装着すれば、超音波溶着における超音波振動がノズル42の薄膜部42jへ集中するのを一時作業カバー部材の緩衝作用により低減し、薄膜部42jが破損するのを防止するものである。
図14と図15に第六実施例を示す。図15は要部拡大図を示し、図16は図15の上面図を示している。ボトル41は、第五実施例と同一である。ノズル52の材料は第一実施例と同一である。この第六実施例と上記各実施例との差異事項は、ノズル52の溶着リブ52dの内側には、同心円で2本の多重溝52pを設けている。中筒部52cの前方には、中筒部52cからノズル52の軸心側前方に伸びる略板状のリング部52xを設けている。リング部52xの前方は、輪状に設けている。図14に示すように、薄膜部52jは、リング部52xの後方と中筒部52cの内面を繋ぐように設けている。
作用について説明する。ボトル41を片手で保持し、リング部52xの輪状部位に他方の手指を通して、さらに前方に引っ張る。リング部52xを前方に引っ張ると、リング部52xの後方に薄膜部52jを設けているので、この薄膜部52jの右側部位が起点となって、リング部52xが切離し、ノズル52を開封できる。リング部52xを引っ張る手指は、リング部52xの切離と同時に前方に移動し、開封部位から離れるので、この開封操作で手指に内蔵液が付着するのを低減させうるものである。ノズル52に多重溝52pを設けているので、超音波溶着機のホーンとノズル52との軸ズレの大小を外観から判別し易くできる。超音波溶着での薄膜部52jの破損防止は、第五実施例と同様にすれば良い。リング部52の輪状部位は、球状に膨らむように設けたり、波板状に設けたりしても良く、把持できるように設ければ良い。
図16と図17に第七実施例を示す。図16はボトルを省略した要部拡大図を示し、図17は図16の開封状態図を示している。ノズル62の材料は、第一実施例と同一である。この第七実施例と上記各実施例との差異事項は、ノズル62の中筒部62cは、太く設けている。薄膜部62jの中心には、前方に向け突面状の厚膜部62yを設けている。中筒部62c内部は、薄膜部62jと厚膜部62yで閉じている。中筒部62cの内周前方には、前後途中に周状に1本の内周リブ62sを設けている。ノズル62の中筒部62cの内側に、略円筒状のキャップ66を挿入している。キャップ66は、ノズル62と異なる材料で形成している。キャップ66の前端には、凸球面状の面状部66aを設けている。面状部66aの中心には、開口した穴部66bを設けている。面状部66aの周囲には、全周で外方に突出する鍔部66cを設けている。面状部66aの後方には、ノズル62の中筒部62cの内側に挿入しうる、後方に向け伸びる筒部66dを設けている。筒部66d外周には、前後に2本の外周リブ66eを設け、その後方のリブが、ノズル62の内周リブ62sと係止するように設けている。筒部66d後端には、後端の一部が尖る先鋭部66fを設けている。また、先鋭部66fは、ノズル62の薄膜部62jの近くに設けている。
作用について図17を用いて説明する。図17は、密閉容器を上向きにして、片手にボトルを保持し、保持した手の親指等でキャップ66の面状部66aをボトル側に押し込んだ状態を示す。キャップ66のボトル側への押し込みは、キャップ66の鍔部66cが、ノズル62の中筒部62cの前端に当接するまでである。片手でボトル保持(操作)と、キャップ66の先鋭部66fで、ノズル62の薄膜部62jを破断開封する操作ができる。故に、開封操作が簡易となるものである。また、密閉容器の開封操作で内蔵剤が飛散しても、保持した手の親指のみに留まる。よって、内蔵剤の飛散汚染は、手周囲や衣服までに及ばないものである。密閉容器を開封しても、キャップ66の先鋭部66fの左右反対側に位置する、ノズル62の薄膜部62jの一部分が中筒部62cと連結されているので、ノズル62の薄膜部62jは、ボトル側に切離移動することもない。キャップ66の外周リブ66eとノズル62の内周リブ62sとで、キャップ66をノズル62の適正な位置に装着・固定することができる。キャップ66の位置決めを要してのノズル62への組立は、両部材の両リブを係止・位置決めして組立られるので、その作業効率を高められるものである。
次に、ノズル62の中筒部62cは太く設けていて、当接部62bが狭いので、超音波溶着機のホーンとノズル62との軸ずれは、中筒部62cを目安として外観から判別し易くできる。また、ノズル62に薄膜部62jを有していても、超音波溶着での超音波振動が、ノズル62の薄膜部62jへ集中するのを、キャップ66の緩衝作用により低減し、薄膜部62jが破損するのを防止するものである。
図18〜図20に第八実施例を示す。図18は要部拡大図を示し、図19は図18の上面図を示し、図20は図18の開封状態図を示している。尚、ボトル71は第五実施例と略同一である。また、ノズル72の材料は、第一実施例と同一である。この第八実施例と上記各実施例との差異事項は、ボトル71の端面部71cの外周部の前後長さ(首高さ)を少し、長く設けている。また、ボトル71の外周部には、外方に突出する凸周部71eを設けている。ノズル72には、右方向に大きく突出する突起部72iを設けている。また、ノズル72の前面には、後方に窪む凹部72eを設け、凹部72e周囲を境界部72fとし、境界部72f外方に全周溝状の目安溝72tを設けている。凹部72eと境界部72fと目安溝72tの軸心は、ノズル72の軸心より、少し、左側に離した位置に設けている。ノズル72の軸心に対して左側に、軸方向と直角で直線状の薄膜部72jを設けている。薄膜部72jは、薄肉状でヒンジ作用がある。ボトル71とノズル72を超音波溶着するホーンの軸心は、ノズル72の軸心ではなく、凹部72eの軸心と合うようにしている。つまり、ホーンの軸心は、ノズル72の軸心に対して、左側に離している。ノズル72の薄膜部72jの両端の蓋部72aには、前後に切り欠いた切り欠き部72hを設けている。ノズル72の突起部72i側の蓋部72aの内周側には、前記ボトル71の凸周部71eを乗り越える、水平線状で凹凸形の係合部72zを設けている。
作用について図20を用いて説明する。図20は、片手にボトル71を保持し、薄膜部72jを支点にして、保持した手の親指等で突起部72iを持ち上げた、密閉容器の開封状態を示す。
ノズル72の突起部72iを持ち上げると同時に、薄膜部72jを境とした右側の突起部72iが容易に開封する。これは、ノズル72の切り欠き部72hにより、蓋部72aの一部の薄膜部72jの両端が切り欠かれているので、薄膜部72jが最も曲げに弱い部位となることにある。さらに、ホーンの軸心を左側にずらしているので、薄膜部72jを境にして、左側の溶着強度が強く、右側の溶着強度が弱いことによるものである。また、薄膜部72j側を境にした左側の溶着強度が強いので、突起部72iを持ち上げ開封しても、薄膜部72jから左側の溶着部は破損しない。
一旦、密閉容器を開封した後も、ノズル72の突起部72iを、薄膜部72jを支点にして、後方に押し下げると、ノズル72の係合部72zが、ボトル71の凸周部71eに嵌り込む。このように、開封後でも、薄膜部72jを支点にして、ノズル72の突起部72i側を何度でも開閉できる。ボトル71の凸周部71eを凸形ではなく、溝形にした凹周部とし、ノズル72の係合部72zを、この凹周部に嵌り込むようにしても良い。
ノズル72に境界部72fと目安溝72tを設けているので、超音波溶着機のホーンと、ノズル72の凹部72eとの軸ずれの大小を外観から判別し易くできる。また、ノズル72に薄膜部72jを有していても、薄膜部72j周囲に溶着用の一時作業カバー部材(ポリプロピレン樹脂材以外の材料)を装着すれば、超音波溶着での超音波振動が、ノズル72の薄膜部72jへ集中するのを、一時作業カバー部材の緩衝作用により低減し、薄膜部72jが破損するのを防止するものである。
本実施例の密閉容器は、大きく開口でき、かつ、繰り返し開閉できる。故に、この密閉容器は、開封までは雑菌や吸湿を嫌う、例えば、錠剤や粉剤を収納する容器にも適している。粉剤を収納する密閉容器では、ボトル71の開口部71aに、ボトル71やノズル72と異なる樹脂材で、多数の穴をあけた中蓋を設けても良い。この中蓋が、収容粉剤の粉出量を抑制し、超音波溶着での振動緩衝体の作用を果たすものでもある。また、密閉容器を三角筒形にし、底辺にヒンジ部を設け、角部に突起部を設けても良い。
第一実施例の正面図。 図1の要部拡大図。 図1のノズル2の底面拡大図。 図2の開封状態図。 第二実施例の正面図。 図5の上面拡大図。 第三実施例の要部拡大図。 図7の上面図。 第四実施例の正断面図。 図9の底面図。 第五実施例の要部拡大図。 図11の上面図。 図11の開封状態図。 第六実施例の要部拡大図。 図14の上面図。 第七実施例の要部拡大図。 図16の開封状態図。 第八実施例の要部拡大図。 図18の上面図。 図18の開封状態図。
符号の説明
1、21、31、41、71 ボトル
1a、21a、31a、41a、71a 開口部
1b、31b 収納部
1c、21c、31c、41c、71c 端面部
1d 拡周部
71e 凸周部
2、12、22、32、42、52、62、72 ノズル
2a、12a、22a、32a、42a、52a、62a、72a 蓋部
2b、12b、22b、32b、42b、52b、62b、72b 当接部
2c、12c、22c、32c、42c、52c、62c 中筒部
2d、12d、22d、32d、42d、52d、62d、72d 溶着リブ
2e、32e、72e 凹部
2f、22f、32f、72f 境界部
2g 先筒部
2h、32h、72h 切り欠き部
2i、42i、72i 突起部
2j、12j、22j、32j、42j、52j、62j、72j 薄膜部
2k 内縦リブ
2l 凹点部
2m 多重リブ
12n 捻子切り部
12o 前筒部
12p、32p、52p 多重溝
22q 凸部
22r 奥筒部
22s、32s、62s 内周リブ
42t、72t 目安溝
42u 垂直面部
42v 支えリブ
42w ヒンジ部
52x リング部
62y 厚膜部
72z 係合部
3 パイプ
14 液導芯
14a 先細部
25、35 ゴム体
25a、35a 内孔部
35b 挿入部
66 キャップ
66a 面状部
66b 穴部
66c 鍔部
66d 筒部
66e 外周リブ
66f 先鋭部

Claims (13)

  1. 開口部と収納部を有したボトル前方に、略筒状の内部が閉じたノズルを超音波溶着し、このノズルには先端より突起部を設け、その突起部の後方には前記突起部の周囲より拡大した周囲を有する中筒部を設け、かつ、前記突起部と中筒部とを連結する薄肉状の薄膜部を設けた破断開封型の密閉容器に於いて、前記中筒部内で薄膜部から後方に向けて延びる内縦リブを設けたことを特徴とする密閉容器。
  2. 前記ノズルの内縦リブの前後途中に点状に窪む凹点部、又は、点状に突出する凸部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の密閉容器。
  3. 開口部と収納部を有したボトル前方に、略筒状の前方が閉じたノズルを超音波溶着し、このノズルには先端に板状の捻子切り部を設け、その捻子切り部の後方には中筒部を設け、かつ、前記捻子切り部と中筒部とを連結する薄肉状の薄膜部を設けた破断開封型の密閉容器に於いて、前記ボトルの収納部からノズルの中筒部や薄膜部を貫通し、さらに前方の捻子切り部の後方内部にかけて連通気孔性の柱状の液導芯を設け、かつ、この液導芯のノズルとの圧接強度を、ノズルの中筒部側の方がノズルの捻子切り部側より強くしたことを特徴とする密閉容器。
  4. 前記液導芯の前方を細く設けたことを特徴とする請求項3に記載の密閉容器。
  5. 開口部と収納部を有したボトル前方に、略筒状の内部が閉じたノズルを超音波溶着し、このノズルには中筒部を設け、その中筒部内の後方に薄肉状の薄膜部を設けた破断開封型の密閉容器に於いて、前記中筒部内の後方で薄膜部の前側に、硬さA80以下の合成ゴムや熱可塑性エラストマー材で形成した有底筒状のゴム体を設けたことを特徴とする密閉容器。
  6. 前記ノズルの前端は平面とし、軸後方に向け中筒部を設けたことを特徴とする請求項5に記載の密閉容器。
  7. 開口部と収納部を有したボトル前方に、略筒状の前方が閉じたノズルを超音波溶着し、このノズルには前方に伸びる中筒部を設け、この中筒部の前方に薄肉状の薄膜部を設けた破断開封型の密閉容器に於いて、前記中筒部をノズルの軸心から離れた位置に設け、この中筒部の前方にノズルの軸心に向け伸びる板状の突起部を設けたことを特徴とする密閉容器。
  8. 前記中筒部の前方に、ノズルの軸心側前方に向け伸びる板状で輪状のリング部を設けたことを特徴とする請求項7に記載の密閉容器。
  9. 開口部と収納部を有したボトル前方に、略筒状の内部が閉じたノズルを超音波溶着し、このノズルには前方に伸びる中筒部を設け、この中筒部内に薄肉状の薄膜部を設け、この中筒部の前方には後方へ移動し得る貫通した略筒状のキャップを挿入した破断開封型の密閉容器に於いて、前記キャップの後端の一部が尖る先鋭部を設けたことを特徴とする密閉容器。
  10. 前記キャップの外周に外周リブを設け、また、前記中筒部の内周に内周リブを設け、前記キャップの外周リブと中筒部の内周リブとを係止させるように設けたことを特徴とする請求項9に記載の密閉容器。
  11. 開口部と収納部を有したボトルの前方に、略筒状の前方が閉じたノズルを超音波溶着し、前記ノズルには外周方向に一部が突出する突起部を設け、その突起部の左右反対側に直線で薄肉状の薄膜部を設けた破断開封型の密閉容器に於いて、前記ボトルの開口部周囲に凸周部又は凹周部を設け、かつ、ノズルの突起部側に凹凸形の係合部を設けたことを特徴とする密閉容器。
  12. 前記ノズルを透明性のある材料で形成し、かつ、超音波溶着する面又は裏面に年輪状の多重リブ又は多重溝を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項11に記載の密閉容器。
  13. 前記ノズルの薄膜部の周囲、或いは、薄膜部の近傍に、そのノズルの材料とは異なる熱可塑性樹脂材や他材料からなる筒状等の定形部材又は非定形部材の振動緩衝体を装着した状態で、超音波溶着したことを特徴とする請求項1〜請求項12の何れかに記載の密閉容器。
JP2006049525A 2006-02-27 2006-02-27 密閉容器 Pending JP2007223658A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006049525A JP2007223658A (ja) 2006-02-27 2006-02-27 密閉容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006049525A JP2007223658A (ja) 2006-02-27 2006-02-27 密閉容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007223658A true JP2007223658A (ja) 2007-09-06

Family

ID=38545836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006049525A Pending JP2007223658A (ja) 2006-02-27 2006-02-27 密閉容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007223658A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010029598A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd アンプル
JP2012254803A (ja) * 2011-06-08 2012-12-27 Kao Corp 開封構造
JP2016502431A (ja) * 2012-11-14 2016-01-28 アボット・ラボラトリーズAbbott Laboratories 経腸投与容器と共に利用するのに適したキャップ
US10086984B2 (en) 2009-06-30 2018-10-02 R.P. Scherer Technologies, Llc Molded container with opener and method for use
JP7379186B2 (ja) 2019-03-27 2023-11-14 キヤノン株式会社 液体収容ボトルおよびその製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010029598A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd アンプル
US10086984B2 (en) 2009-06-30 2018-10-02 R.P. Scherer Technologies, Llc Molded container with opener and method for use
JP2012254803A (ja) * 2011-06-08 2012-12-27 Kao Corp 開封構造
JP2016502431A (ja) * 2012-11-14 2016-01-28 アボット・ラボラトリーズAbbott Laboratories 経腸投与容器と共に利用するのに適したキャップ
JP7379186B2 (ja) 2019-03-27 2023-11-14 キヤノン株式会社 液体収容ボトルおよびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI680917B (zh) 補充容器
JP2007223658A (ja) 密閉容器
JP4526092B2 (ja) 医療用キャップの製造方法
US20170057705A1 (en) Perforable container cap
JP4526091B2 (ja) 医療用キャップの製造方法
EP3431070A1 (en) Drug-filled synthetic resin ampule
JP2007119013A (ja) 密封容器
KR102515690B1 (ko) 의료용 액체를 수용하기 위한 용기용의 밀봉 캡
US9642774B2 (en) Liquid container with predetermined breaking point
JP5450617B2 (ja) 薬液供給システムおよびそれに用いる薬液用容器
JP2006335366A (ja) 容器
CN203989022U (zh) 口服液专用pet瓶
WO2021009738A1 (es) Dispensador para contenedores flexibles
JP2013165805A (ja) 容器開封機構および内視鏡洗浄装置
CN110870651A (zh) 组合式吸管容器
JPH0644823Y2 (ja) パウチ止め栓
JP2007030332A (ja) 密閉容器の超音波溶着構造
JP3110548U (ja) 誤刺防止キット
KR200191086Y1 (ko) 생수통 마개
JP3185665U (ja) 開栓具
JP2013165803A (ja) 液体投入機構および内視鏡洗浄装置
JPH07101470A (ja) スプレー容器
JP4061081B2 (ja) 輸液容器用口栓体
JP5309307B2 (ja) 開封具
JP3997811B2 (ja) 吸液体