JP2007223396A - 車両用エアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インフレータのガス量の最適化を図り、軽量化と小型化を図った車両用エアバッグ装置を提供する。
【解決手段】車両用エアバッグ装置11では、ベント機構31は、エアバッグ本体21にベントホール33を開け、ベントホール33の周縁部34にベントホール33を塞ぐことができる閉塞布35を周縁部34の弁36を除いて張り付け、エアバッグ本体21に加わる乗員Mの荷重Fによって、弁36及び/又は閉塞布35がゆがむことで弁36を開く構成とした。ガスを吹込み始めると、ガス圧の面圧pによって閉塞布35と弁36は張り、弁36と閉塞布35は密着し、弁36は閉じ、ガスは抜けない。
【選択図】図6

Description

本発明は、乗員を保護する車両用エアバッグ装置に関するものである。
車両用エアバッグ装置として、エアバッグ(袋体)にベントホール(排気口)を開け、このベントホールからエアバッグ(袋体)内のガスを逃がす技術が知られている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
特開平6−127330号公報(第4頁、図1) 特開平8−244555号公報(第4頁、図1) 特開平8−268214号公報(第4頁、図4)
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図10は、従来の技術(特許文献1)の基本構成を説明する図であり、従来のエアバッグ装置のエアバッグ101は、周壁102の下側基布103にベントホール104を4個開け、周壁102の上側基布105(天井部106)に膨脹形状を規制する4本のストラップ107の一端を縫着し、ストラップ107の他端を下側基布103に開けた4個のスリット108を通して、外周面にベントホール104を塞ぐように縫着し、天井部106に乗員が当接して押すと、ストラップ107は緩み、ベントホール104からガスを排出するので、膨脹完了時までの時間を短縮することができ、且つ、速やかにベントホール104を開口することができるというものである。
しかし、特許文献1のエアバッグ装置のエアバッグ101では、ストラップ107を通すために、周壁102の下側基布103に開けた4個のスリット108からガスが常時漏れるので、エアバッグ101を膨らませて高圧化する際の効率は悪くなることがある。つまり、ガス量と膨らませる時間に無駄がある。
また、エアバッグ101を膨らませ始めたときは、ストラップ107は緩んでいるので、ベントホール104に密着せず、ベントホール104からガスが漏れやすい。
さらに、エアバッグ101内の圧力設定をストラップ107に対して設定し難く、結果的にエアバッグ101内の圧力設定は難しい。
本発明は、インフレータのガス量の最適化を図り、軽量化と小型化を図った車両用エアバッグ装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、インフレータが発生したガスにより膨脹して車室内に展開するエアバッグ本体に、このバッグ本体内のガスを外部へ排出するベント機構を備えた車両用エアバッグ装置において、ベント機構は、エアバッグ本体に開けたベントホールと、このベントホールを覆うようにエアバッグ本体に重ねた布製閉塞シートと、この閉塞シートとベントホールの周縁部との間のうち一部に設定した非シール部と、残りの封止されたシール部とからなり、このシール部は、エアバッグ本体に閉塞シートを固定する固定手段を兼ねており、非シール部は、乗員による外力によってゆがむ前は閉じており、外力によってゆがんだときにベントホールを開く弁であることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、ベントホールをエアバッグ本体の側布に配置するとともに、前記弁を乗員の前方に向けたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、ベントホールをエアバッグ本体の側布に配置するとともに、弁をインフレータが発生したガスの吹き込む方向に対し、対向する方向に向けたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ベント機構は、エアバッグ本体に開けたベントホールと、このベントホールを覆うようにエアバッグ本体に重ねた布製閉塞シートと、この閉塞シートとベントホールの周縁部との間のうち一部に設定した非シール部と、残りの封止されたシール部とからなり、非シール部は、乗員による外力によってゆがむ前は閉じており、外力によってゆがんだときにベントホールを開く弁である。その結果、ガスを吹込み始めると、ガス圧の面圧によって閉塞シート並びにベントホールを形成したエアバッグ本体は引っ張られて張り、弁は閉じて、ほぼ完全にガスを漏らさない状態を保つ。逆に、エアバッグ本体に加わる乗員による外力によって、ゆがんだときにベントホールを開く弁としたので、乗員がエアバッグ本体に当接したときに、エアバッグ本体内のガスを抜くことができる。つまり、インフレータのガス量の最適化を図ることができるという利点がある。
また、ガスを吹込み始めると、ガス圧の面圧によって弁は閉じ、ほぼ完全にガスを漏らさない。その結果、インフレータのガス量を削減し、車両用エアバッグ装置の軽量化と小型化を図ることができる。
閉塞シート並びにベントホールを形成したエアバッグ本体は、エアバッグ本体の内圧を直接面圧として受けるので、エアバッグ本体の内圧の設定は比較的容易である。
請求項2に係る発明では、ベントホールをエアバッグ本体の側布に配置するとともに、弁を乗員の前方に向けたので、弁から抜けるエアバッグ本体内のガスを乗員の前方に向かって排出させることができる。すなわち、排出したガスと乗員は干渉しないので、排出するガスの流量など弁の設計の自由度を高めることができるという利点がある。
請求項3に係る発明では、ベントホールをエアバッグ本体の側布に配置するとともに、弁をインフレータが発生したガスの吹き込む方向に対し、対向する方向に向けたので、弁から抜けるエアバッグ本体内のガスをインフレータに向かって排出させることができる。すなわち、乗員へ向けてエアバッグ本体を展開する場合、インフレータに向かって排出させると、排出したガスと乗員は干渉しないので、排出するガスの流量など弁の設計の自由度を高めることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は、本発明の車両用エアバッグ装置の概要を説明する図である。
車両用エアバッグ装置11は、車両12に採用したもので、助手席エアバッグ機構13と、助手席エアバッグ機構13の作動を制御する制御装置14と、を備える。
助手席エアバッグ機構13は、車両12のインストルメントパネル15に配置するとともに、助手席16に座る乗員Mを対象に配置したもので、例えば、衝突時に、エアバッグ本体21を図1に示すように展開する。
また、助手席エアバッグ機構13は、エアバッグ本体21にガスを吹込むインフレータ(ガス発生装置)22と、エアバッグ本体21を折り畳んで収納する収納部23と、インストルメントパネル15に一体的に取付ける蓋部24と、を備える。
インフレータ(ガス発生装置)22は、既存のインフレータと同様の構成であり、乗員Mの前方(矢印a4の方向)に配置したものである。
エアバッグ本体21は、インフレータ(ガス発生装置)22に接続するとともに、乗員Mが当接する乗員側布25と、乗員側布25の両周縁に連ねた左右の側布27,28と、側布27に配置したベント機構31と、側布28に配置したベント機構32と、からなる。ベント機構31とベント機構32は同じ構成である。
図2は、図1の2−2線断面図である。
図3は、図1の3−3線断面図である。図1を併用して説明する。
ベント機構31は、エアバッグ本体21にベントホール33を開け、ベントホール33の周縁部34にベントホール33を塞ぐことができる閉塞布(布製閉塞シート)35を周縁部34の弁(非シール部)36を除いて張り付け、エアバッグ本体21に加わる乗員Mの荷重(外力)によって、弁36及び/又は閉塞布35がゆがむことで弁36を開く構成とした。
具体的には、左の側布27の中央にベントホール33を開け、ベントホール33より大きい閉塞布35を左の側布27の内面37に糸41で縫い合わせた構造である。
ベント機構32は、対称中心線Cを基準にベント機構31と対称である。
弁36は、乗員Mの前方(矢印a4の方向)若しくは、インフレータ22が発生したガスの吹き込む方向(矢印gの方向、図1も参照)に対し、対向する方向(矢印a4の方向)に向けたものである。
図4は、本発明のエアバッグ本体構造の分解図である。
エアバッグ本体21の製造方法を簡単に図2並びに図3を併用して説明する。
まず、生地を裁断する。乗員側布25、閉塞布35,35、左右の側布27,28を所望の形状に裁断する。
側布27,28には、それぞれベントホール33,33を半円形状に開けた。
ベントホール33は、乗員側に形成した立て縁45と、立て縁45の中央に長さVで設定した弁36とを備える。長さVは非シール部の範囲でもある。
「残りの封止されたシール部」とは、長さVを除いた範囲であり、糸41で縫い付けた部位である。
弁(非シール部)36は、具体的には、長さVの範囲であり、ベントホール33の縁のうち乗員側に位置する縁、例えば、立て縁45に配置する。
ここでは、ベントホール33を半円形状に開けたが、ベントホール33,33の形状は任意であり、例えば、直角三角形のように開けてもよい。
閉塞布35は、ベントホール33より大きく、重ね代47(図3参照)を有する。
閉塞布35の材質は、乗員側布25と同じ生地を用いた。
その次に、閉塞布35を側布27の内面37に糸41で縫い合わせる。具体的には、側布27の内面37に閉塞布35の外面52を合わせ、糸41でベントホール33の弁36の長さVの範囲を避けて、縫わずに迂回させ、閉塞布35と側布27を縫う。
「閉塞シート35を固定する」とは、閉塞布35の縁を糸41で縫い付けることを含み、糸に限定しない。
「シール部は、エアバッグ本体21に閉塞シート35を固定する固定手段を兼ね」とは、糸41で縫い付けた部位が、直接シール部であり且つ固定手段である構成(図1〜図3に示す状態)を含み、また別の形態として、糸41で縫い付けた部位と糸41で縫い付けた部位から所定距離だけ離して形成したシール部とからなる構成も含む。
最後に、側布27,28の縁と乗員側布25の縁を縫い合わせる。ここでは、理解を容易にするために、縫い目を表に出したが、ガス流入口53から裏表を返すように縫製してもよい。
次に、本発明の車両用エアバッグ装置の作用を説明する。
図5は、本発明の車両用エアバッグ装置の第1作用図である。図1〜図4を併用して説明する。
車両12に衝突が起きると、制御装置14の情報に基づいて、インフレータ(ガス発生装置)22が作動して、ガスをガス流入口53から吹込み始め、インストルメントパネル15に一体的に取付けた蓋部24を開く。ガス流入口53から入ったガスは、エアバッグ本体21を図5のように膨らませる。その際、ガス圧の面圧pによって左右の側布27,28は張り、閉塞布35,35の外面52,52は左右の側布27,28の内面37,37に密着するので、ベントホール33,33の弁36,36は閉じて、ほぼ完全にガス漏れを防ぐ。すなわち、乗員Mによる荷重(外力)F(図6参照)によってゆがむ前は閉じている。従って、エアバッグ本体21を膨らませる効率は高まる。
続けて、展開したエアバッグ本体21に助手席の乗員Mが矢印a1のように当接する。
図6は、本発明の車両用エアバッグ装置の第2作用図である。
エアバッグ本体21を展開した直後に、助手席の乗員Mがエアバッグ本体21に矢印a1のように当接すると、エアバッグ本体21はゆがむので、ベントホール33の弁36は矢印a2のように開き、及び/又は閉塞布35が矢印a3のように離れ、エアバッグ本体21内のガスは吹き出す。すなわち、乗員Mが乗員側布25に加える荷重(外力)Fによって、乗員側布25がゆがむとともに左右の側布27,28と閉塞布35,35がゆがむので、閉塞布35,35と弁36,36とは矢印a2,a3のように離れる。その結果、弁36,36からガスは矢印a4,a4のように抜ける。従って、インフレータ22のガス量の最適化を図ることができる。
また、乗員Mがエアバッグ本体21に荷重Fを矢印a1のように加えると、弁36,36からガスは乗員Mを拘束する方向(矢印a5の方向)に対して、逆の方向(矢印a4,a4の方向)に向かって噴出する。つまり、確実に乗員Mの前方(矢印a4の方向)に向けてガスを吹かせることができる。
ガスは弁36,36から矢印a4,a4のように、インフレータ22が発生したガスの吹き込む方向(矢印gの方向)に対し、対向する方向(矢印a4の方向)に向け抜けるので、確実に乗員Mの前方(矢印a4の方向)に向けてガスを吹かせることができる。
このように、車両用エアバッグ装置11では、ベント機構31は、エアバッグ本体21にベントホール33を開け、ベントホール33の周縁部34にベントホール33を塞ぐことができる閉塞布35を周縁部34の弁36を除いて張り付けたので、ガスを吹込み始めると、ガス圧の面圧pによって閉塞布35と弁36は引っ張られて張り、弁36と閉塞布35は密着し、弁36は閉じて、ほぼ完全にガスを漏らさない状態を保つ。
逆に、エアバッグ本体21に加わる乗員Mの荷重Fによって、弁36及び/又は閉塞布35がゆがむことで弁36を開く構成としたので、乗員Mがエアバッグ本体21に当接したときに、エアバッグ本体21内のガスを抜くことができる。つまり、インフレータ22のガス量の最適化を図ることができる。
また、ガスを吹込み始めると、ガス圧の面圧によって弁36と閉塞布35は密着し、ガスは抜けない。その結果、インフレータ22のガス量を削減し、車両用エアバッグ装置11の軽量化と小型化を図ることができる。
さらに、車両用エアバッグ装置11では、ベントホール33をエアバッグ本体21の側布27,28に配置するとともに、弁36を乗員Mの前方(矢印a4,a4の方向)に向けたので、弁36から抜けるエアバッグ本体21内のガスを乗員Mの前方(矢印a4の方向)に向かって排出させることができる。すなわち、排出したガスと乗員は干渉しないので、排出するガスの流量など弁36の設計の自由度を高めることができる。
閉塞布35,35と弁36,36は、エアバッグ本体21の内圧、例えば、面圧pを直接受けるので、エアバッグ本体21の内圧の設定は比較的容易である。
次に、本発明の車両用エアバッグ装置の「別の実施の形態」を説明する。
図7は、別の実施の形態を説明する図であり、図1に対応する図である。上記図1〜図4に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
別の実施の形態のエアバッグ装置11Bは、エアバッグ本体21Bを箱形とし、この箱形のエアバッグ本体21Bにベント機構31,32,32Bを配置したことを特徴とする。また、助手席エアバッグ機構13Bと、助手席エアバッグ機構13Bの作動を制御する制御装置14と、を備える。
助手席エアバッグ機構13Bは、車両12のインストルメントパネル15に配置するとともに、助手席16に座る乗員Mを対象に配置したもので、例えば、衝突時に、エアバッグ本体21Bを図7に示すように展開する。その際、エアバッグ本体21Bの上部袋体61を上方に展開し、乗員Mに面する乗員側部袋体62を展開し、左に側部袋体63、右に側部袋体64を展開する。
また、助手席エアバッグ機構13Bは、インフレータ(ガス発生装置)22と、エアバッグ本体21Bを折り畳んで収納する収納部23と、インストルメントパネル15に一体的に取付ける蓋部24と、を備える。
インフレータ(ガス発生装置)22は、既存のインフレータと同様に作動するが、エアバッグ本体21Bの容積に対応した仕様である。
エアバッグ本体21Bは、箱形状をなし、ガス発生装置22に袋状の上部袋体61を接続し、上部袋体61に連ねるとともに乗員Mに向く袋状の乗員側部袋体62を形成し、乗員側部袋体62並びに上部袋体61に連ねた袋状の両側部袋体63,64を形成し、これらの袋体61〜64を壁とした空間部68(図8も参照)を形成し、左の側部袋体63にベント機構31を配置し、右の側部袋体64にベント機構32を配置し、乗員側部袋体62にベント機構32Bを配置したものである。
また、エアバッグ本体21Bは、ガス発生装置22に接続するガス流入口部65を形成し、ガス流入口部65に連通させて上部袋体61を形成し、上部袋体61に連通させて乗員側部袋体62を形成し、上部袋体61に連通させて側部袋体63,64を形成し、側部袋体63,64にそれぞれ隣り合う乗員側部袋体62を結合布部(周縁)66(図8参照),67で結合し、中央にガスが流入しない空間部68を形成した箱形状をなすものである。
図8は、図7の8−8線断面図である。
エアバッグ本体21Bは、より具体的には、袋体の外側をなす第1布体71をT形に展開させた形状で裁断し、袋体の内側をなす第2布体72を第1布体71と同様にT形に裁断し、第1布体71にベントホール33を、左の側部袋体63、右の側部袋体64に対応する中央にそれぞれ開け、第2布体72にベントホール33を乗員側部袋体62に対応する中央に開け、閉塞布35をそれぞれ縫った第1布体71と第2布体72を縫製して袋とした。
ベント機構32Bは、乗員側部袋体62に配置された弁36Bを有し、弁36Bは、車両12の車幅方向に向けたもので、ここでは、車両12の左側(矢印左の方向)に向けた。
図9は、別の実施の形態の作用図であり、図6に対応する図である。
別の実施の形態のエアバッグ装置11Bは、エアバッグ装置11と同様の作用効果を発揮する。つまり、インフレータ22のガス量の最適化を図ることができる。車両用エアバッグ装置11Bの軽量化と小型化を図ることができる。排出したガスと乗員は干渉しないので、排出するガスの流量など弁36の設計の自由度を高めることができる。エアバッグ本体21の内圧の設定は比較的容易である。
具体的には、エアバッグ本体21Bを展開した直後に、助手席の乗員Mがエアバッグ本体21Bに矢印b1のように当接すると、エアバッグ本体21Bはゆがむので、ベントホール33,33,33の弁36,36,36Bは矢印b2,b2,b2のように開き、及び/又は閉塞布35,35,35が矢印b3,b3,b3のように離れ、エアバッグ本体21B内のガスは吹き出す。
すなわち、乗員Mが乗員側布25に加える荷重(外力)Fによって、乗員側部袋体62がゆがむとともに左右の側部袋体63,64とそれぞれの閉塞布35,35,35がゆがむので、閉塞布35,35,35と弁36,36,36Bとは矢印b2,b3のように離れる。その結果、弁36,36からガスは矢印b4,b4のように抜け、弁36Bからガスは矢印b5のように車両12の左側に向けて抜ける。従って、インフレータ22のガス量の最適化を図ることができる。
また、乗員Mがエアバッグ本体21Bに荷重Fを矢印b1のように加えると、弁36,36からガスは乗員Mを拘束する方向(矢印a6の方向)に対して、逆の方向(矢印b4,b4の方向)に向かって噴出する。つまり、確実に乗員の前方(矢印b4の方向)に向けてガスを吹かせることができる。
尚、本発明の車両用エアバッグ装置は、実施の形態では助手席の乗員用に適用したが、助手席の乗員以外にも適用可能であり、車両の何れの乗員に対しても設定可能である。例えば、3列目シートの乗員用として用いる。
本発明の車両用エアバッグ装置は、助手席の乗員用に好適である。
本発明の車両用エアバッグ装置の概要を説明する図 図1の2−2線断面図 図1の3−3線断面図 本発明のエアバッグ本体構造の分解図 本発明の車両用エアバッグ装置の第1作用図 本発明の車両用エアバッグ装置の第2作用図 別の実施の形態を説明する図 図7の8−8線断面図 別の実施の形態の作用図 従来の技術(特許文献1)の基本構成を説明する図
符号の説明
11…車両用エアバッグ装置、21…エアバッグ本体、22…インフレータ、27,28…側布、31…ベント機構、33…ベントホール、34…ベントホールの周縁部、35…閉塞シート(閉塞布)、36…弁、F…外力(荷重)、M…乗員。

Claims (3)

  1. インフレータが発生したガスにより膨脹して車室内に展開するエアバッグ本体に、このバッグ本体内のガスを外部へ排出するベント機構を備えた車両用エアバッグ装置において、
    前記ベント機構は、前記エアバッグ本体に開けたベントホールと、このベントホールを覆うように前記エアバッグ本体に重ねた布製閉塞シートと、この閉塞シートと前記ベントホールの周縁部との間のうち一部に設定した非シール部と、残りの封止されたシール部とからなり、
    このシール部は、前記エアバッグ本体に前記閉塞シートを固定する固定手段を兼ねており、
    前記非シール部は、乗員による外力によってゆがむ前は閉じており、前記外力によってゆがんだときに前記ベントホールを開く弁であることを特徴とする車両用エアバッグ装置。
  2. 前記ベントホールをエアバッグ本体の側布に配置するとともに、前記弁を乗員の前方に向けたことを特徴とする請求項1記載の車両用エアバッグ装置。
  3. 前記ベントホールをエアバッグ本体の側布に配置するとともに、前記弁をインフレータが発生したガスの吹き込む方向に対し、対向する方向に向けたことを特徴とする請求項1記載の車両用エアバッグ装置。
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