JP2007223306A - 顔料インク用インクジェット記録材料 - Google Patents
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Abstract
【課題】印字濃度が高く、耐傷性に優れ、マット調で深みのある落ち着いた画像が得られる顔料インク用インクジェット記録材料を提供する。
【解決手段】支持体上に少なくとも2層のインク吸収層を有し、支持体から最も離れた位置に設けられる最上層のインク受容層(A)が平均二次粒子径1.5〜2.5μmの湿式法シリカを主体に含有し、該インク受容層(A)と支持体との間に設けられるインク受容層(B)が500nm以下の平均二次粒子径の無機微粒子を含有することを特徴とする顔料インク用インクジェット記録材料。
【選択図】なし
【解決手段】支持体上に少なくとも2層のインク吸収層を有し、支持体から最も離れた位置に設けられる最上層のインク受容層(A)が平均二次粒子径1.5〜2.5μmの湿式法シリカを主体に含有し、該インク受容層(A)と支持体との間に設けられるインク受容層(B)が500nm以下の平均二次粒子径の無機微粒子を含有することを特徴とする顔料インク用インクジェット記録材料。
【選択図】なし
Description
本発明は、インクジェット記録材料に関し、詳しくは印字濃度が高く、耐傷性に優れ、マット調で深みのある落ち着いた画像が得られる顔料インク用インクジェット記録材料に関する。
インクジェット記録方式に使用される記録材料として、紙やプラスチック樹脂フィルム等の支持体上にインク受容層を設けてなる記録材料が知られている。インク受容層は、2つのタイプに大別される。1つのタイプは、水溶性ポリマーを主成分とするインク受容層であり、もう一つのタイプは無機顔料と樹脂バインダーを主成分とする多孔質のインク受容層である。
前者のタイプのインク受容層は、水溶性ポリマーが膨潤することによってインクを吸収する。後者のタイプのインク受容層は、無機顔料によって形成された空隙にインクを吸収する。このようなインク吸収のメカニズムの違いから前者のタイプは膨潤タイプ(あるいはポリマータイプ)、後者のタイプは空隙タイプと呼ばれている。
近年、インクジェット記録方式により銀塩写真に匹敵する画質の写真画像が印刷可能となり、フォトライクな光沢や質感を有するインクジェット記録用紙が求められている。このような用途に、前者のポリマータイプのインク受容層は、連続的な均一な皮膜となるので光沢に優れるが、インク吸収性(インク吸収速度;印字後の乾燥速度)が劣り、一方、後者の空隙タイプは、インク吸収性に優れ印字濃度が高く、好ましいものである。後者の空隙タイプとしては、粒子径500nm以下まで粉砕・分散した気相法シリカや湿式法シリカ等の無機微粒子をインク受容層の顔料成分として用いることが提案されている。例えば、特公平3−56552号、特開平10−119423号、特開2000−211235号、特開2000−309157号公報に気相法シリカの使用例が、特開平9−286165号、特開平10−181190号公報に粉砕沈降法シリカの使用例が、特開2001−277712号公報に粉砕ゲル法シリカの使用例が開示されている。
このような無機微粒子を用いた記録材料に染料インクを使用して印字を行うと、塗層中の微細な空隙中にインクが浸透、吸収され、インク中の水を含めた溶剤成分が揮発すると染料は空隙中に残存することとなる。その結果、染料は空気にさらされてしまい劣化が非常に速い速度で起こってしまう。従って、無機微粒子を用いた空隙型記録材料の画像保存性は、前者の膨潤タイプの記録材料よりも低下してしまうという問題がある。
この画像保存性の問題を解決するために、色剤として堅牢性の高い顔料インクを使用することが知られている。しかしながら、顔料インクは、色剤が単分子で存在している水溶性染料インクと比較すると画像保存性は優れているものの印字濃度が不十分であり、またインク粒子がインク受容層に入り込まずに表面で皮膜を形成するために、印字された画像の耐傷性に問題があり解決が望まれていた。この問題を改善した無機微粒子を用いた顔料インク用インクジェット記録材料も最近になって提案されている。例えば特開2001−96907号、特開2003−251915号、特開2005−7641号、特開2005−53099号公報等に開示されている。
また、所望の特性を得るために、特性の異なるインク受理層を支持体上に複数層塗布する技術が知られている。例えばインク吸収性およびインクの滲みの少ない記録用紙として特開昭58−110287号公報(特許文献1)に記載されるような最上層とインク受像層全体の空孔分布曲線に特定のピークを有する記録用紙が知られている。また記録された画像の耐光性及び高光沢性を有する記録用紙として特開2001−088438号公報(特許文献2)に記載されるような最上層に特定の粒子径及び非表面積を有する酸化亜鉛及び/または酸化セリウムを有する記録用紙が知られている。
更にはインク吸収性、皮膜のひび割れ、光沢性に優れる記録用紙として特開2004−237704号公報(特許文献3)に記載されるような最上層のインク受容層に湿式法シリカを用いた記録用紙、特開2004−299164号公報(特許文献4)に記載されるような上層のインク受容層に平均粒子径が500nm以下である湿式法シリカとその下層に気相法シリカを利用するひび割れ、ギラツキを抑制したバックリット用記録用紙が知られている。しかしながらこれら記録用紙に顔料インクを用いて印字した際には、印字濃度が低く、表面光沢が高くギラツキがあり、顔料インクの定着性に課題を有するものであった。
一方、上述のようにインクジェット記録方式により銀塩写真に匹敵する画質の写真画像が印刷可能となったことから、フォトライクな光沢や質感を有するインクジェット記録用紙が求められ、一般的には高い光沢性を有する記録用紙が求められるが、ユーザーの趣向等によりマット調で深みのある落ち着いた画像が得られる記録材料が要望されている。このような記録材料を得るには、光沢を抑え、具体的には白紙部の75°光沢が10.0以下であるインクジェット記録材料で、且つ印字濃度が高くなければならない。
上記課題に対して、従来から知られる紙支持体上に無機顔料を主体とする記録用紙、いわゆるマット紙が従来より用いられてきたが、顔料インクを用いて印字した場合、多孔質層に顔料インクが沈み込んで保持されてしまうため印字濃度が低く、また印字画像の均一性等が不十分であった。この問題に対し特開2005−053136号公報(特許文献5)には、紙支持体上に平均二次粒子径が1〜10μmの無機顔料を利用したインク受像層の上層にアルミナもしくはアルミナ水和物を利用するインクジェット記録材料が開示されているが、十分満足できるものではなかった。
特開昭58−110287号公報(第2頁〜5頁)
特開2001−88438号公報(第2頁〜3頁)
特開2004−237704号公報(第2〜4頁)
特開2004−299164号公報
特開2005−53136号公報
本発明の目的は顔料インクで印字したときに、印字濃度が高く発色性に優れ、かつ耐傷性が良好であるマット調でかつ深みのある落ち着いた画像のインクジェット記録材料を提供することである。
本発明の上記目的は、以下のインクジェット記録材料によって達成された。
(1)支持体上に少なくとも2層のインク受容層を有し、支持体から最も離れた位置に設けられる最上層のインク受容層(A)が、平均二次粒子径1.5〜2.5μmの湿式法シリカを主体に含有し、該インク受容層(A)と支持体との間に設けられるインク受容層(B)が、500nm以下の平均二次粒子径の無機微粒子を主体に含有することを特徴とする顔料インク用インクジェット記録材料。
(2)前記インク受容層(A)の塗設に用いる塗布液のpHが5.0〜7.0であり、かつ該塗布液にホウ素化合物を含有しないことを特徴とする前記1に記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
(3)前記インク受容層(B)が主体に含有する無機微粒子が気相法シリカもしくはアルミナ水和物であることを特徴とする前記1または2に記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
(4)前記インク受容層(B)が主体に含有する無機微粒子がアルミナ水和物であることを特徴とする前記3に記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
(5)前記インク受容層(A)に含有する湿式法シリカがゲル法シリカであることを特徴とする前記1〜4のいずれかに記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
(6)インク受容層を有する側の表面のJIS Z−8741で規定される75°鏡面光沢度が10.0以下であることを特徴とする前記1〜5のいずれかに記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
(1)支持体上に少なくとも2層のインク受容層を有し、支持体から最も離れた位置に設けられる最上層のインク受容層(A)が、平均二次粒子径1.5〜2.5μmの湿式法シリカを主体に含有し、該インク受容層(A)と支持体との間に設けられるインク受容層(B)が、500nm以下の平均二次粒子径の無機微粒子を主体に含有することを特徴とする顔料インク用インクジェット記録材料。
(2)前記インク受容層(A)の塗設に用いる塗布液のpHが5.0〜7.0であり、かつ該塗布液にホウ素化合物を含有しないことを特徴とする前記1に記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
(3)前記インク受容層(B)が主体に含有する無機微粒子が気相法シリカもしくはアルミナ水和物であることを特徴とする前記1または2に記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
(4)前記インク受容層(B)が主体に含有する無機微粒子がアルミナ水和物であることを特徴とする前記3に記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
(5)前記インク受容層(A)に含有する湿式法シリカがゲル法シリカであることを特徴とする前記1〜4のいずれかに記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
(6)インク受容層を有する側の表面のJIS Z−8741で規定される75°鏡面光沢度が10.0以下であることを特徴とする前記1〜5のいずれかに記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
本発明のインクジェット記録材料によれば、顔料インクにおいて印字濃度が高く、耐傷性に優れ、マット調でかつ深みのある落ち着いた画像が得られる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる支持体としては上質紙、アート紙、コート紙、キャスト塗被紙等の吸水性支持体、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートのようなポリエステル樹脂、ジアセテート樹脂、トリアセテート樹脂、ニトロセルロース、セルロースアセテートのようなセルロースエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリイミド樹脂、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、セロハン、セルロイド等のプラスチック樹脂フィルム、ポリオレフィン樹脂被覆紙等の耐水性支持体等が用いられる。好ましくは耐水性支持体が用いられる。耐水性支持体の中でも特に原紙の少なくとも一方の面をポリオレフィン樹脂で被覆したポリオレフィン樹脂被覆紙が好ましく用いられる。原紙を構成するパルプとしては天然パルプ、再生パルプ、合成パルプ等を1種もしくは2種以上混合して用いられる。この原紙には一般に製紙で用いられているサイズ剤、紙力増強剤、填料、帯電防止剤、蛍光増白剤、染料等の添加剤を配合してもよい。もしくは、表面サイズ剤、表面紙力剤、蛍光増白剤、帯電防止剤、染料、アンカー剤等が表面塗布されていてもよい。
また、原紙の厚みに関しては特に制限はないが、紙を抄造中または抄造後カレンダー等にて圧力を印加して圧縮するなどした表面平滑性の良いものが好ましく、その坪量は30〜250g/m2が好ましい。ただし、原紙の密度は剛直性のためには1.10g/cm3以下、好ましくは0.6〜1.05g/cm3である。密度が小さすぎると樹脂被覆を行っても均一な表面平滑性が得られにくい。
ポリオレフィン樹脂としては、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリペンテンなどのオレフィンのホモポリマーまたはエチレン−プロピレン共重合体などのオレフィンの2つ以上からなる共重合体及びこれらの混合物であり、各種の密度、溶融粘度指数(メルトインデックス)のものを単独にあるいはそれらを混合して使用できる。
また、支持体の樹脂中には、酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウムなどの白色顔料、ステアリン酸アミド、アラキジン酸アミドなどの脂肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウムなどの脂肪酸金属塩、チバ・スペシャルティー・ケミカルズ(株)から市販されているイルガノックス1010、イルガノックス1076などの酸化防止剤、コバルトブルー、群青、セシリアンブルー、フタロシアニンブルーなどのブルーの顔料や染料、コバルトバイオレット、ファストバイオレット、マンガン紫などのマゼンタの顔料や染料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤などの各種の添加剤を適宜組み合わせて加えるのが好ましい。
本発明において用いられる支持体は、ポリオレフィン樹脂の場合は、走行する原紙上に加熱溶融した樹脂を流延する、いわゆる押出コーティング法により製造され、その表面または両面が樹脂により被覆される。また、樹脂を原紙に被覆する前に、原紙にコロナ放電処理、火炎処理などの活性化処理を施すことが好ましい。ポリオレフィン樹脂被覆紙のインク受容層が塗布される面(おもて面)は、その用途に応じて光沢面、マット面などに加工される。裏面に樹脂を被覆する必要はないが、カール防止の点から樹脂被覆したほうが好ましい。裏面は通常無光沢面であり、表面あるいは必要に応じて表裏両面にもコロナ放電処理、火炎処理などの活性処理を施すことができる。また、ポリオレフィン樹脂被覆紙の厚みとしては特に制限はないが、一般に片面5〜50μmの厚みに表面または表裏両面にコーティングされる。
次に本発明の最上層のインク受容層(A)と支持体との間に設けられる、インク受容層(B)について説明する。
本発明のインク受容層(B)に主体に用いられる無機微粒子としては、平均二次粒子径が500nm以下の無機微粒子である。ここで無機微粒子を主体に含有するとは、インク受容層(B)における全固形分に対して前記無機微粒子を50質量%以上含有することであり、より好ましくは60質量%以上であり、特に好ましくは65質量%以上であり、上限は95質量%程度である。本発明でいう平均二次粒子径は希釈分散液をレーザー回折/散乱式粒度分布測定装置で測定して得られる。本発明のインク受容層(B)に主体に用いられる無機微粒子は、合成非晶質シリカ、アルミナ、アルミナ水和物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等公知の各種微粒子が挙げられるが、気相法シリカ、アルミナ水和物が好ましく用いられる。合成非晶質シリカには、気相法によるものと湿式法及びその他によるものがある。気相法シリカは乾式法とも呼ばれ、一般的には火炎加水分解法によって作られる。具体的には四塩化ケイ素を水素及び酸素と共に燃焼して作る方法が一般的に知られているが、四塩化ケイ素の代わりにメチルトリクロロシランやトリクロロシラン等のシラン類も、単独または四塩化ケイ素と混合した状態で使用することができる。気相法シリカは日本アエロジル株式会社からアエロジル、株式会社トクヤマからQSタイプとして市販されており入手することができる。
本発明のインク受容層(B)に主体に用いられる無機微粒子としては、平均二次粒子径が500nm以下の無機微粒子である。ここで無機微粒子を主体に含有するとは、インク受容層(B)における全固形分に対して前記無機微粒子を50質量%以上含有することであり、より好ましくは60質量%以上であり、特に好ましくは65質量%以上であり、上限は95質量%程度である。本発明でいう平均二次粒子径は希釈分散液をレーザー回折/散乱式粒度分布測定装置で測定して得られる。本発明のインク受容層(B)に主体に用いられる無機微粒子は、合成非晶質シリカ、アルミナ、アルミナ水和物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等公知の各種微粒子が挙げられるが、気相法シリカ、アルミナ水和物が好ましく用いられる。合成非晶質シリカには、気相法によるものと湿式法及びその他によるものがある。気相法シリカは乾式法とも呼ばれ、一般的には火炎加水分解法によって作られる。具体的には四塩化ケイ素を水素及び酸素と共に燃焼して作る方法が一般的に知られているが、四塩化ケイ素の代わりにメチルトリクロロシランやトリクロロシラン等のシラン類も、単独または四塩化ケイ素と混合した状態で使用することができる。気相法シリカは日本アエロジル株式会社からアエロジル、株式会社トクヤマからQSタイプとして市販されており入手することができる。
本発明のインク受容層(B)に、好ましく用いられる気相法シリカの一次粒子の平均粒径は、5〜30nmが好ましく、さらに15nm以下が好ましい。また、より好ましくは一次粒子の平均粒径が5〜15nmでかつBET法による比表面積が200m2/g以上のものを用いることである。本発明で云うBET法とは、気相吸着法による粉体の表面積測定法の一つであり、吸着等温線から1gの試料の持つ総表面積、即ち比表面積を求める方法である。通常吸着気体としては、窒素ガスが多く用いられ、吸着量を被吸着気体の圧、または容積の変化から測定する方法が最も多く用いられている。多分子吸着の等温線を表すのに最も著名なものは、Brunauer、Emmett、Tellerの式であってBET式と呼ばれ表面積決定に広く用いられている。BET式に基づいて吸着量を求め、吸着分子1個が表面で占める面積を掛けて、表面積が得られる。ここで記載する平均一次粒子径とは、分散された粒子の電子顕微鏡観察により一定面積内に存在する100個の粒子各々の投影面積に等しい円の直径を粒子の粒径として求められる。
湿式シリカは、さらに製造方法によって沈降法シリカ、ゲル法シリカに分類される。沈降法シリカは珪酸ソーダと硫酸をアルカリ条件で反応させて製造され、粒子成長したシリカ粒子が凝集・沈降し、その後濾過、水洗、乾燥、粉砕・分級の工程を経て製品化される。この方法で製造されたシリカ二次粒子は穏やかな凝集粒子となり、比較的粉砕しやすい粒子が得られる。沈降法シリカとしては、例えば東ソー・シリカ(株)からニップシールとして、(株)トクヤマからトクシール、ファインシールとして市販されている。ゲル法シリカは珪酸ソーダと硫酸を酸性条件下で反応させてケイ酸ゾルを生成する。ケイ酸ゾルは次第に重合し、一次粒子を形成し、更に三次元的に凝集体を形成し、ゲル化する。このシリカを気流粉砕等の一般的な方法で粉砕して微粉化する。すなわちゲル法では、酸性サイドで反応重合させ、ゲル状になるまで静置し、水洗して乾燥しゲル法シリカを得る。例えば、東ソー・シリカ(株)からニップジェルとして、水澤化学工業(株)からミズカシルとして市販されている。
インク受容層(B)に用いられる、気相法シリカ及び湿式法シリカは、カチオン性化合物の存在下で、該シリカの平均二次粒子径が500nm以下、好ましくは10〜300nm、更に好ましくは20〜200nmに分散したものが使用できる。分散方法としては、通常のプロペラ撹拌、タービン型撹拌、ホモミキサー型撹拌等で気相法シリカと分散媒を予備混合し、次にボールミル、ビーズミル、サンドグラインダー等のメディアミル、高圧ホモジナイザー、超高圧ホモジナイザー等の圧力式分散機、超音波分散機、及び薄膜旋回型分散機等を使用して分散を行うことが好ましい。
上記気相法シリカ及び湿式法シリカの分散に使用するカチオン性化合物としては、カチオン性ポリマーまたは水溶性金属化合物を使用できる。カチオン性ポリマーとしては、ポリエチレンイミン、ポリジアリルアミン、ポリアリルアミン、アルキルアミン重合物、特開昭59−20696号、特開昭59−33176号、特開昭59−33177号、特開昭59−155088号、特開昭60−11389号、特開昭60−49990号、特開昭60−83882号、特開昭60−109894号、特開昭62−198493号、特開昭63−49478号、特開昭63−115780号、特開昭63−280681号、特開平1−40371号、特開平6−234268号、特開平7−125411号、特開平10−193776号公報等に記載された1〜3級アミノ基、4級アンモニウム塩基を有するポリマーが好ましく用いられる。特に、カチオン性ポリマーとしてジアリルアミン誘導体が好ましく用いられる。分散性および分散液粘度の面で、これらのカチオンポリマーの分子量は、2,000〜10万程度が好ましく、特に2,000〜3万程度が好ましい。
水溶性金属化合物としては、例えば水溶性の多価金属塩が挙げられ、中でもアルミニウムもしくは周期律表4A族金属(例えばジルコニウム、チタン)からなる化合物が好ましい。特に好ましくは水溶性アルミニウム化合物である。水溶性アルミニウム化合物としては、例えば無機塩としては塩化アルミニウムまたはその水和物、硫酸アルミニウムまたはその水和物、アンモニウムミョウバン等が知られている。さらに、無機系の含アルミニウムカチオンポリマーである塩基性ポリ水酸化アルミニウム化合物が知られており、好ましく用いられる。
前記塩基性ポリ水酸化アルミニウム化合物とは、主成分が下記の一般式1、2、または3で示され、例えば[Al6(OH)15]3+、[Al8(OH)20]4+、[Al13(OH)34]5+、[Al21(OH)60]3+、等のような塩基性で高分子の多核縮合イオンを安定に含んでいる水溶性のポリ水酸化アルミニウムである。
[Al2(OH)nCl6-n]m 一般式1
[Al(OH)3]nAlCl3 一般式2
Aln(OH)mCl(3n-m) 0<m<3n 一般式3
[Al(OH)3]nAlCl3 一般式2
Aln(OH)mCl(3n-m) 0<m<3n 一般式3
これらのものは多木化学(株)よりポリ塩化アルミニウム(PAC)の名で水処理剤として、浅田化学(株)よりポリ水酸化アルミニウム(Paho)の名で、また、(株)理研グリーンよりピュラケムWTの名で、また他のメーカーからも同様の目的を持って上市されており、各種グレードの物が容易に入手できる。
本発明に用いられる周期表4A族元素を含む水溶性化合物としては、チタンまたはジルコニウムを含む水溶性化合物がより好ましい。チタンを含む水溶性化合物としては、塩化チタン、硫酸チタンが挙げられる。ジルコニウムを含む水溶性化合物としては、酢酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、オキシ塩化ジルコニウム、ヒドロキシ塩化ジルコニウム、硝酸ジルコニウム、塩基性炭酸ジルコニウム、水酸化ジルコニウム、乳酸ジルコニウム、炭酸ジルコニウム・アンモニウム、炭酸ジルコニウム・カリウム、硫酸ジルコニウム、フッ化ジルコニウム化合物等が挙げられる。本発明に於いて、水溶性とは常温常圧下で水に1質量%以上溶解することを目安とする。
本発明のインク受容層(B)に用いる500nm以下の平均二次粒子径の無機微粒子としては、アルミナ水和物が最も好ましい。本発明に使用するアルミナとしては、酸化アルミニウムのγ型結晶であるγ−アルミナが好ましく、中でもδグループ結晶が好ましい。γ−アルミナは一次粒子を10nm程度まで小さくすることが可能であるが、通常は数千から数万nmの二次粒子結晶を超音波や高圧ホモジナイザー、対向衝突型ジェット粉砕機等で平均二次粒子径を500nm以下、好ましくは20〜300nm程度まで粉砕したものが使用できる。
本発明のアルミナ水和物はAl2O3・nH2O(n=1〜3)の構成式で表される。nが1の場合がベーマイト構造のアルミナ水和物を表し、nが1より大きく3未満の場合が擬ベーマイト構造のアルミナ水和物を表す。本発明のアルミナ水和物はアルミニウムイソプロポキシド等のアルミニウムアルコキシドの加水分解、アルミニウム塩のアルカリによる中和、アルミン酸塩の加水分解等の公知の製造方法により得られる。本発明に使用されるアルミナ水和物の平均二次粒子径は500nm以下、好ましくは20〜300nmである。尚、アルミナ及びアルミナ水和物における平均二次粒子径の求め方は前述の平均二次粒子径の求め方と同義である。
本発明に用いられる上記のアルミナ、及びアルミナ水和物は、酢酸、乳酸、ぎ酸、硝酸等の公知の分散剤によって分散された分散液の形態から使用される。
本発明のインク受容層(B)には上記した無機微粒子の中から2種以上の無機微粒子を併用することもできる。例えば、微粉砕した湿式法シリカと気相法シリカとの併用、微粉砕した湿式法シリカとアルミナあるいはアルミナ水和物との併用、気相法シリカとアルミナあるいはアルミナ水和物との併用が挙げられる。この併用の場合の比率は、いずれの態様も、7:3〜3:7の範囲が好ましい。
本発明のインク受容層(B)には500nm以下の平均二次粒子径を有する無機微粒子を8g/m2以上含有するのが好ましく、10〜40g/m2の範囲で用いるのがより好ましい。この範囲より少ないと、インク吸収性が劣る。
本発明のインク受容層(B)には、結着剤として親水性バインダーを用いることが好ましい。用いられる親水性バインダーとしては、公知の各種バインダー、例えばカゼイン、デンプン、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、シリル性ポリビニルアルコール等を用いることができるが、透明性が高くインクのより高い浸透性が得られる親水性バインダーが好ましく用いられる。親水性バインダーの使用にあたっては、親水性バインダーがインクの初期の浸透時に膨潤して空隙を防いでしまわないことが重要であり、この観点から比較的室温付近で膨潤性の低い親水性バインダーが好ましく用いられる。特に好ましい親水性バインダーは完全または部分ケン化のポリビニルアルコールまたはカチオン変性ポリビニルアルコールである。ポリビニルアルコールの中でも特に好ましいのは、ケン化度が80%以上の部分又は完全ケン化したものである。平均重合度200〜5000のものが好ましい。その使用量は500nm以下の平均二次粒子径を有する無機微粒子に対して10〜30質量%である。
本発明におけるインク受容層(B)には、上記親水性バインダーと共に架橋剤(硬膜剤)を用いることができる。架橋剤の具体的な例としては、ホルムアルデヒド、グルタルアルデヒド、グルタルアルデヒドの如きアルデヒド系化合物、ジアセチル、クロルペンタンジオンの如きケトン化合物、N,N’−ビス(2−クロロエチル)尿素、2−ヒドロキシ−4,6―ジクロロ−1,3,5−トリアジン、米国特許第3国特許第3,635,718号記載の如き反応性のオレフィンを持つ化合物、米国特許第3,103,437号記載の如きイソシアナート類、米国特許第3,017,280号、同2,983,611号記載の如きハロゲンカルボキシアルデヒド類、ジヒドロキシオキサンの如きジオキサン誘導体、クロムミョウバン、硫酸ジルコニウム、ホウ酸、ホウ酸塩、ホウ砂の如き無機架橋剤等があり、これらを1種または2種以上組み合わせて用いることができる。本発明においては特にホウ酸、ホウ砂またはホウ酸塩を用いることが好ましい。本発明で使用されるホウ酸は、オルトホウ酸、メタホウ酸、次ホウ酸等が、ホウ酸塩としてはそれらのナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等が挙げられる。その使用量はポリビニルアルコールに対して0.02〜50質量%であり、特に0.5〜35質量%が好ましい。
インク受容層(B)には更に、カチオン性ポリマー、防腐剤、界面活性剤、着色染料、着色顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤、顔料の分散剤、消泡剤、レベリング剤、蛍光増白剤、粘度安定剤、pH調節剤などを添加することもできる。
次に最上層のインク受容層(A)について説明する。
本発明のインク受容層(A)には平均二次粒子径1.5〜2.5μmの湿式法シリカを主体に含有する。平均二次粒子径が1.5μm未満または2.5μmを越えると顔料インクで印字したときの濃度が低下する。本発明における湿式法シリカの吸油量は200〜350ml/100gの範囲が好ましい。吸油量は、JIS K−5101の記載に基づき測定される。吸油量が200ml/100g未満または350ml/100gを越えると耐傷性が悪化するため好ましくない。湿式シリカとしては、前述の様に沈降法シリカとゲル法シリカに分類されるが、本発明においては特にゲル法シリカが好ましい。本発明で測定される平均二次粒子径は、市販の粒度分布測定装置、例えば、堀場製作所社製のLA―920、ベックマン・コールター社製のLS230等の粒度分布測定装置により測定可能である。
本発明のインク受容層(A)には平均二次粒子径1.5〜2.5μmの湿式法シリカを主体に含有する。平均二次粒子径が1.5μm未満または2.5μmを越えると顔料インクで印字したときの濃度が低下する。本発明における湿式法シリカの吸油量は200〜350ml/100gの範囲が好ましい。吸油量は、JIS K−5101の記載に基づき測定される。吸油量が200ml/100g未満または350ml/100gを越えると耐傷性が悪化するため好ましくない。湿式シリカとしては、前述の様に沈降法シリカとゲル法シリカに分類されるが、本発明においては特にゲル法シリカが好ましい。本発明で測定される平均二次粒子径は、市販の粒度分布測定装置、例えば、堀場製作所社製のLA―920、ベックマン・コールター社製のLS230等の粒度分布測定装置により測定可能である。
本発明のインク受容層(A)で用いられる平均二次粒子径1.5〜2.5μmの湿式法シリカとしては、粉砕分散して微粒子化した物や粉砕を粗くした粒状の物を使用することができる。微粒化した粉体としては水澤化学工業(株)からミズカシル、東ソー・シリカ(株)からニップジェルとして市販され入手することができる。また、粉砕を粗くした粒状の物としては、一般的にシリカゲルとも表現されており、乾燥剤やクロマトグラフィー充填剤等に利用されている。これらの粒状の物としては豊田化工(株)からQPタイプ、富士シリシア化学(株)から富士シリカゲルとして市販され入手することができる。
また、上記湿式法シリカをさらに微粉砕して使用することもできる。粉砕方法としては、水性媒体中に分散したシリカを機械的に粉砕する湿式分散法が好ましく使用できる。湿式分散機としては、ボールミル、ビーズミル、サンドグラインダー等のメディアミル、高圧ホモジナイザー、超高圧ホモジナイザー等の圧力式分散機、超音波分散機、及び薄膜施回型分散機等を使用することもできる。
本発明のインク受容層(A)に用いられる平均二次粒子径が1.5〜2.5μmの湿式法シリカは、インク受容層(A)における全固形分に対して50質量%以上含有する。より好ましくは60質量%以上であり、特に好ましくは65質量%以上であり、上限は95質量%程度である。
上記インク受容層(A)には、結着剤として親水性バインダーを用いることが好ましい。用いられる親水性バインダーとしては、前述のインク受容層(B)のバインダーと同義であり、親水性バインダーとしては、完全または部分ケン化のポリビニルアルコールまたはカチオン変性ポリビニルアルコールである。ポリビニルアルコールの中でも特に好ましいのは、ケン化度が80%以上の部分又は完全ケン化したものである。平均重合度200〜5000のものが好ましい。その使用量は平均二次粒子径1.5〜2.5μmの湿式法シリカに対して10〜30質量%である。
本発明においてインク受容層(A)に使用される湿式法シリカは、通常水性媒体中で分散されるが、必要に応じて分散剤を添加することもできる。使用可能な分散剤はシリカ粒子表面に吸着して分散液を安定させる働きをするものが好ましく、例えばカチオン性化合物を挙げることができる。カチオン性化合物については前述の気相法シリカ及び湿式シリカの分散に使用するカチオン性化合物と同義である。分散剤は単独で使用しても良く、2種類以上を併用しても良い。
また、本発明ではインク受容層(A)に界面活性剤等の公知の各種添加剤を添加することもできる。
また、本発明ではインク受容層(A)の塗設に用いる塗布液のpHを調整することによって、より高い印字濃度が得られる。5.0以上にすることが好ましく、5.0〜7.0の範囲で用いるのがより好ましい。pHの調整は公知のアルカリ、例えば水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等を使用することができる。
本発明ではインク受容層(A)に架橋剤を含有しないことが好ましい。従って前述の最も好ましい架橋剤であるホウ砂またはホウ酸塩等のホウ素化合物を含有しないことが好ましい。インク受容層(A)にホウ素化合物を含有しないことによってより高い印字濃度が得られる。含有する場合、ポリビニルアルコールに対して5質量%以下であることが好ましい。
本発明におけるインク受容層(B)の乾燥塗布量の範囲は、8g/m2以上であり、好ましくは10〜50g/m2である。この範囲は、インク吸収性、発色性等の面で好ましい。また、インク受容層(A)の乾燥塗布量の範囲は、0.5〜18g/m2が好ましく、1〜10g/m2の範囲がより好ましく、1〜5g/m2の範囲が特に好ましい。上記範囲は、発色性及び印字後の滲み等の面で好ましい。
本発明の記録材料のインク受容層を有する側の表面の光沢度、すなわちインク受容層(A)面のJIS−P−8741で規定されている75°鏡面光沢度は10.0以下であることが好ましい。通常、光沢度を低く抑えると印字濃度が低くなる傾向であるが、本発明のインク受容層(B)と最上層の構成を採用することにより、低い光沢度で高い印字濃度を満足させることができる。その結果、マット調でかつ深みのある落ち着いた画像が得られる。
本発明において、インク受容層を構成している各層の塗布方法は、公知の塗布方法を用いることができる。例えば、スライドビード方式、カーテン方式、エクストルージョン方式、エアナイフ方式、ロールコーティング方式、ロッドバーコーティング方式等がある。
本発明では、スライドビード方式のような、最上層と支持体との間に設けられるインク受容層と、最上層を構成する各層を乾燥工程を設けないで、ほとんど同時に塗布する方法を用いることにより各層に要求される特性が効率よく得られ、生産効率の点からも好ましい。
支持体にインク受容層の塗布液を塗布する場合、塗布に先立って、好ましくはコロナ放電処理、火炎処理、紫外線照射処理、プラズマ処理等が行われる。
本発明は、支持体のインク受容層を設ける面上に天然高分子化合物や合成樹脂を主体とするプライマー層を設けるのが好ましい。該プライマー層の上に、本発明の無機微粒子含有のインク受容層を塗布した後、冷却し、比較的低温で乾燥することによって、更にインク受容層の透明性が向上する。
支持体上に設けられるプライマー層はゼラチン、カゼイン等の天然高分子化合物や合成樹脂を主体とする。係る合成樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、塩化ビニリデン、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリスチレン、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。
上記プライマー層は、支持体上に0.01〜5μmの膜厚(乾燥膜厚)で設けられる。好ましくは0.05〜5μmの範囲である。
本発明における支持体には帯電防止性、搬送性、カール防止性などのために、各種のバックコート層を塗設することができる。バックコート層には無機帯電防止剤、有機帯電防止剤、親水性バインダー、ラテックス、顔料、硬化剤、界面活性剤などを適宜組み合わせて含有せしめることができる。
本発明の記録材料に印字するのに使用する顔料インクとしては、水性顔料インクが好ましく、従来公知の有機及び無機顔料を分散剤、界面活性剤等各種助剤と共に水中に分散したものである。従来公知の有機及び無機顔料としては、例えばアゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料等のアゾ顔料や、フタロシアニン顔料、ペリレン及びペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサンジン顔料、チオイ
ンジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料等の多環式顔料や、塩基性染料型
レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキや、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍光顔料等の有機顔料、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの手法により製造されたカーボンブラック等の無機顔料が挙げられる。
ンジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料等の多環式顔料や、塩基性染料型
レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキや、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍光顔料等の有機顔料、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの手法により製造されたカーボンブラック等の無機顔料が挙げられる。
好適なものとしては、黄色系顔料としては、ダイニチファーストイエローG(商品名、大日精化工業(株)製、C.I.ピグメントイエロー1)、ダイニチファーストイエローGR(商品名、大日精化工業(株)製、C.I.ピグメントイエロー2)、ダイニチファーストイエロー10G(商品名、大日精化(株)製、C.I.ピグメントイエロー3)、モノライトファーストイエロー5G(商品名、インペリアルケミカルインダストリーズ製、C.I.ピグメントイエロー4)、サンヨウファーストイエロー5G(商品名、山陽色素(株)製、C.I.ピグメントイエロー5)、ダイニチファーストイエロー3G(商品名、大日精化工業(株)製、C.I.ピグメントイエロー6)、サンヨウファーストイエローR(商品名、山陽色素(株)製、C.I.ピグメントイエロー10)、サンヨウベンジジンイエローB(商品名、山陽色素(株)製、C.I.ピグメントイエロー12)、山陽ライトファーストベンジジンイエローR(商品名、山陽色素(株)製、C.I.ピグメントイエロー13)、スミトモイエローG(商品名、住友化学工業(株)製、C.I.ピグメントイエロー14)、2600ベンジジンイエロー(商品名、大日精化工業(株)製、ピグメントイエロー15)、シミュラーファーストイエロー8GR(商品名、大日本インキ化学工業(株)製、C.I.ピグメントイエロー17)、クロモフタールイエロー8GN(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントイエロー128)、クロモフタールイエロー6G(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントイエロー94)、クロモフタールイエロー3G(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントイエロー93)、クロモフタールイエローGR(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントイエロー95)、カヤセットイエローE−AR(商品名、日本化薬(株)製、C.I.ピグメントイエロー147)、クロモフタールイエロー2RLTS(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントイエロー110)、イルガジンイエロー2GLTE(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントイエロー109)、イルガジンイエロー2RLT(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントイエロー110)、イルガジンイエローRRLTN(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントイエロー110)、イルガライトイエローF4G(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントイエロー111)、イルガライトイエローBRM(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントイエロー14)、マイクロリースイエロー3G−WA(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントイエロー13)、マイクロリースイエロー2R−WA(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントイエロー83)。
赤色系顔料としては、サンヨウシグナルレッド(商品名、山陽色素(株)製、C.I.ピグメントレッド1)、ダイニチパーマネントレッド4R(商品名、大日精化工業(株)製、C.I.ピグメントレッド3)、ダイニチパーマネントレッドRX(商品名、大日精化工業(株)製、C.I.ピグメントレッド4)、スミトモカーマインB(商品名、住友化学工業(株)製、C.I.ピグメントレッド5)、サンヨウファーストレッド(商品名、山陽色素(株)製、C.I.ピグメントレッド6)、サンヨウパーマネントレッドG−207(商品名、山陽色素(株)製、C.I.ピグメントレッド9)、ボルドーF−2R(商品名、大日精化工業(株)製、C.I.ピグメントレッド12)、サンヨウファーストレッドGR(商品名、山陽色素(株)製、C.I.ピグメントレッド21)、スミトモスカーレットFSH(商品名、住友化学工業(株)製、C.I.ピグメントレッド22)、サンヨウファーストレッド10B(商品名、山陽色素(株)製、C.I.ピグメントレッド23)、マイクロリースレッドRBS−WA(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントレッド23)、ダイニチ#930ファーストレッド(商品名、大日精化工業(株)製、C.I.ピグメントレッド38)、950レッド(商品名、大日精化工業(株)製、C.I.ピグメントレッド41)、ダイニチパーマネントレッド(商品名、大日精化工業(株)製、C.I.ピグメントレッド48(カルシウムレイキ) )、サンヨウファーストレッド2B(商品名、山陽色素(株)製、C.I.ピグメントレッド48(バリウムレイキ) )、サンヨウピグメントスカーレットTR(商品名、山陽色素(株)製、C.I.ピグメントレッド48(ストロンチウムレイキ) )、スミトモレッド2BM(商品名、住友化学工業(株)製、C.I.ピグメントレッド48(マンガンレイキ) )、シミュラーレイキレッドR(商品名、大日本インキ化学工業(株)製、C.I.ピグメントレッド49(バリウムレイキ) )、シミュラーレイキレッドD(商品名、大日本インキ化学工業(株)製、C.I.ピグメントレッド50)、シミュラーレイキレッドC(商品名、大日本インキ化学工業(株)製、C.I.ピグメントレッド53(バリウムレイキ) )、スミトーンレッド6F(商品名、住友化学工業(株)製、C.I.ピグメントレッド57(カルシウムレイキ) )、シミュラーファーストボルドー10B(商品名、大日本インキ化学工業(株)製、C.I.ピグメントレッド63(バリウムレイキ) )、ダイニチファーストピンクGX、Gトナー(商品名、大日精化工業(株)、C.I.ピグメントレッド81)、スミトーンレッドGS(商品名、住友化学工業(株)製、C.I.ピグメントレッド112)、シミュラーファーストカーマインBS(商品名、大日本インキ化学工業(株)製、C.I.ピグメントレッド114)、クロモフタールスカーレットRN(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントレッド166)、クロモフタールレッドG(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントレッド220)、クロモフタールDPPレッドBP(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントレッド254)、クロモフタールレッドBRN(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントレッド144)、クロモフタールレッドA2B(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントレッド177)、シンカシアレッドBNRT742D(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントヴァイオレット19)、シンカシアレッドBRT790−D(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントヴァイオレット19)、マイクロリーススカーレットR−WA(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントレッド166)、マイクロリース2B−WA(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントレッド221)、マイクロリースマゼンタB−WA(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントレッド184)。
青色系顔料としてはシミュレックスブルーBOF(商品名、大日本インキ化学工業(株)製、C.I.ピグメントブルー1)、シミュレックスブルー16F(商品名、大日本インキ化学工業(株)製、C.I.ピグメントブルー2)、ファーストゲンブルーB,BS(商品名、大日本インキ化学工業(株)製、C.I.ピグメントブルー15)、ファーストゲンブルーGS,2G(商品名、大日本インキ化学工業(株)製、C.I.ピグメントブルー15)、ファーストゲンスカイブルー(商品名、大日本インキ化学工業(株)製、C.I.ピグメントブルー17)、スミトーンネイビーブルー(商品名、住友化学工業(株)製、C.I.ピグメントブルー25)、クロモフタールブルーA3R(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントブルー60)、クロモフタールブルー4GNP(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントブルー15:3)、イイルガライトブルーFR(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントブルー62)、マイクロリースブルー4G−WA(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントブルー15:3)。
黒色系顔料としては、サンヨウダイアモンドブラック(商品名、山陽色素(株)製、C.I.ピグメントブラック1)、マイクロリースブラックC−WA(商品名、チバガイギー製、C.I.ピグメントブラック7(カーボンブラック) )、MA7(商品名、三菱化学(株)製、C.I.ピグメントブラック7(カーボンブラック) )、RAVEN780,1080(商品名、コロンビアカーボン製、C.I.ピグメントブラック7(カーボンブラック) )等の顔料が挙げられる。
以下に、本発明の実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。また、実施例、及び比較例において「部」及び「%」は、特に明示しない限り質量部及び質量%を示す。
(実施例1)
(支持体の作製)
広葉樹 クラフトパルプ(LBKP)と針葉樹 サルファイトパルプ(NBSP)の1:1混合物をカナディアン スタンダード フリーネスで300mlになるまで叩解し、パルプスラリーを調整した。これにサイズ剤としてアルキルケテンダイマーを対パルプ0.5%、強度剤としてポリアクリルアミドを対パルプ1.0%、カチオン化澱粉を対パルプ2.0%、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂を対パルプ0.5%添加し、水で希釈して0.2%スラリーとした。このスラリーを長網抄紙機で坪量170g/m2になるように抄造し、乾燥調湿して支持体の原紙とした。抄造した原紙に、密度0.918g/cm3の低密度ポリエチレン樹脂に対して、10%のアナターゼ型チタンを均一に分散したポリエチレン樹脂組成物を320℃で溶融し、200m/分で厚さ35μmになるように押出コーティングし、微粗面加工されたクーリングロールを用いて押出被覆し、表面とした。もう一方の面には密度0.962g/cm3の高密度ポリエチレン樹脂70部と密度0.918g/cm3の低密度ポリエチレン樹脂30部のブレンド樹脂組成物を同様に320℃で溶融し、厚さ30μmになるように押出コーティングし、粗面加工されたクーリングロールを用いて押出被覆し、裏面とした。
(支持体の作製)
広葉樹 クラフトパルプ(LBKP)と針葉樹 サルファイトパルプ(NBSP)の1:1混合物をカナディアン スタンダード フリーネスで300mlになるまで叩解し、パルプスラリーを調整した。これにサイズ剤としてアルキルケテンダイマーを対パルプ0.5%、強度剤としてポリアクリルアミドを対パルプ1.0%、カチオン化澱粉を対パルプ2.0%、ポリアミドエピクロロヒドリン樹脂を対パルプ0.5%添加し、水で希釈して0.2%スラリーとした。このスラリーを長網抄紙機で坪量170g/m2になるように抄造し、乾燥調湿して支持体の原紙とした。抄造した原紙に、密度0.918g/cm3の低密度ポリエチレン樹脂に対して、10%のアナターゼ型チタンを均一に分散したポリエチレン樹脂組成物を320℃で溶融し、200m/分で厚さ35μmになるように押出コーティングし、微粗面加工されたクーリングロールを用いて押出被覆し、表面とした。もう一方の面には密度0.962g/cm3の高密度ポリエチレン樹脂70部と密度0.918g/cm3の低密度ポリエチレン樹脂30部のブレンド樹脂組成物を同様に320℃で溶融し、厚さ30μmになるように押出コーティングし、粗面加工されたクーリングロールを用いて押出被覆し、裏面とした。
上記表面に高周波コロナ放電処理を施した後、下記組成のプライマー層をゼラチンが50mg/m2となるように塗布乾燥して支持体を作製した。
(プライマー層)
石灰処理ゼラチン:100部、スルフォコハク酸−2−エチルヘキシルエステル塩:2部、クロムミョウバン:10部
石灰処理ゼラチン:100部、スルフォコハク酸−2−エチルヘキシルエステル塩:2部、クロムミョウバン:10部
(インク受容層(B)の塗布液の調整)
(シリカ分散液の調整)
水にジメチルアリルアンモニウムクロライドホモポリマー(分子量9,000、4部)と気相法シリカ(平均一次粒子径7nm、100部)を添加し、のこぎり歯状ブレード型分散機(ブレード周速20m/秒)を使用して分散し、これを圧力ホモジナイザーに、40MPaの条件で1回通過させて、固形分濃度20%のシリカ分散液を得た。この平均二次粒子径を粒度分布計(堀場製作所社製、LA−920)で測定した結果は150nmであった。
(シリカ分散液の調整)
水にジメチルアリルアンモニウムクロライドホモポリマー(分子量9,000、4部)と気相法シリカ(平均一次粒子径7nm、100部)を添加し、のこぎり歯状ブレード型分散機(ブレード周速20m/秒)を使用して分散し、これを圧力ホモジナイザーに、40MPaの条件で1回通過させて、固形分濃度20%のシリカ分散液を得た。この平均二次粒子径を粒度分布計(堀場製作所社製、LA−920)で測定した結果は150nmであった。
上記シリカ分散液を104部用いて、さらにポリビニルアルコール溶液(8%、クラレ社製:PVA235)23部、4%ホウ酸5部を3%エタノール水溶液と混合してインク受容層(B)の塗布液を作製した。このときの塗布液の固形分濃度は12%にした。
(最上層のインク受容層(A)の塗布液の調整)
(シリカ分散液の調整)
市販湿式法シリカ(東ソー・シリカ(株)社製、商品名:NIPGEL AY−200、BET比表面積300m2/g、細孔容積1.6ml/g、吸油量280ml/100g、ゲル法シリカ)をあらかじめ10%NaOHを添加したイオン交換水と一緒に分散機(特殊機化工業(株)社製、T.K.ロボミックス)で連続的に分散した。T.K.ロボミックスは回転数3000rpmで使用した。その後、AGESTAT A50(チバ・スペシャルティー・ケミカルズ(株)社製、アメリカ、ポリエチレンポリアミン・ジメチルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物)をシリカ100部に対して5部になるようにして添加して、さらに上記の分散機で回転数3000rpmで分散させた。分散液のシリカの固形分濃度は13%にした。この平均二次粒子径を粒度分布計(堀場製作所社製、LA−920)で測定した結果は2.3μmであった。
(シリカ分散液の調整)
市販湿式法シリカ(東ソー・シリカ(株)社製、商品名:NIPGEL AY−200、BET比表面積300m2/g、細孔容積1.6ml/g、吸油量280ml/100g、ゲル法シリカ)をあらかじめ10%NaOHを添加したイオン交換水と一緒に分散機(特殊機化工業(株)社製、T.K.ロボミックス)で連続的に分散した。T.K.ロボミックスは回転数3000rpmで使用した。その後、AGESTAT A50(チバ・スペシャルティー・ケミカルズ(株)社製、アメリカ、ポリエチレンポリアミン・ジメチルアミン・エピクロルヒドリン重縮合物)をシリカ100部に対して5部になるようにして添加して、さらに上記の分散機で回転数3000rpmで分散させた。分散液のシリカの固形分濃度は13%にした。この平均二次粒子径を粒度分布計(堀場製作所社製、LA−920)で測定した結果は2.3μmであった。
(最上層のインク受容層(A)塗布液の調整)
上記分散液を100部、ポリビニルアルコール溶液(8%、クラレ社製:PVA235)23部、フッ素系界面活性剤(セイケミカル(株)社製:サーフロンS−131)0.3部を3%エタノール水溶液と混合して塗布液を作製した。このときの塗布液のpHは6.5に調整した。また、塗布液濃度は11%にした。
上記分散液を100部、ポリビニルアルコール溶液(8%、クラレ社製:PVA235)23部、フッ素系界面活性剤(セイケミカル(株)社製:サーフロンS−131)0.3部を3%エタノール水溶液と混合して塗布液を作製した。このときの塗布液のpHは6.5に調整した。また、塗布液濃度は11%にした。
(記録材料の作製)
上記支持体に上記インク受容層(B)塗布液と上記最上層のインク受容層(A)塗布液を、乾燥固形分量がそれぞれ22g/m2、3g/m2になるように、スライドビード塗布装置で同時塗布し、乾燥した。
上記支持体に上記インク受容層(B)塗布液と上記最上層のインク受容層(A)塗布液を、乾燥固形分量がそれぞれ22g/m2、3g/m2になるように、スライドビード塗布装置で同時塗布し、乾燥した。
(実施例2)
実施例1における最上層のインク受容層(A)のシリカ分散液のAY−200の代わりに、Mizkasil P−803(水澤化学工業(株)社製、BET比表面積180m2/g、細孔容積0.6ml/g、吸油量210ml/100g、沈降法シリカ)を用いた以外は同様にして記録材料を作製した。この時、湿式法シリカの平均二次粒子径を粒度分布計(堀場製作所社製、LA−920)で測定した結果は2.4μmであった。塗布液pHは6.2に調整した。
実施例1における最上層のインク受容層(A)のシリカ分散液のAY−200の代わりに、Mizkasil P−803(水澤化学工業(株)社製、BET比表面積180m2/g、細孔容積0.6ml/g、吸油量210ml/100g、沈降法シリカ)を用いた以外は同様にして記録材料を作製した。この時、湿式法シリカの平均二次粒子径を粒度分布計(堀場製作所社製、LA−920)で測定した結果は2.4μmであった。塗布液pHは6.2に調整した。
(実施例3)
実施例1における最上層のインク受容層(A)分散液のpHを調整しないこと以外は同様にして記録材料を作製した。この時の塗布液pHは3.5である。
実施例1における最上層のインク受容層(A)分散液のpHを調整しないこと以外は同様にして記録材料を作製した。この時の塗布液pHは3.5である。
(実施例4)
実施例1における最上層のインク受容層(A)塗布液に4%ホウ酸を3.5部入れたこと以外は同様にして記録材料を作製した。この時の塗布液pHは6.3に調整した。
実施例1における最上層のインク受容層(A)塗布液に4%ホウ酸を3.5部入れたこと以外は同様にして記録材料を作製した。この時の塗布液pHは6.3に調整した。
(実施例5)
実施例1のインク受容層(B)で用いた気相法シリカの代わりに、湿式シリカ(東ソー・シリカ(株)社製、NIPGEL AZ−200、BET比表面積300m2/g、細孔容積2.0ml/g、吸油量330ml/100g、ゲル法シリカ)を用いて以下のようにインク受容層(B)の塗布液を作製した以外は同様にして記録材料を作製した。
実施例1のインク受容層(B)で用いた気相法シリカの代わりに、湿式シリカ(東ソー・シリカ(株)社製、NIPGEL AZ−200、BET比表面積300m2/g、細孔容積2.0ml/g、吸油量330ml/100g、ゲル法シリカ)を用いて以下のようにインク受容層(B)の塗布液を作製した以外は同様にして記録材料を作製した。
(ゲル法シリカの分散液の一次分散工程)
電気伝導度150mS/cmの工業用水をカートリッジ純水製造装置(オルガノ株式会社製、G−5型)を用いて、流量5.0L/分に設定して電気伝導度が9.0μS/cmの水を作製した。次にAZ−200を3.0kg秤量し、AZ−200に対して4%のジメチルアリルアンモニウムクロライドホモポリマー(分子量9,000)と上記純水を合わせて7.0kgになるように秤量した。これらを合わせて、分散機(特殊機化工業株式会社製、ハイビスディスパーミックス3D−10型)を用いて分散し、30%ゲル法シリカ分散液を得た。この時の分散条件はディスパー周速21.0m/秒、プラネタリー回転数30rpmで60分間とした。
電気伝導度150mS/cmの工業用水をカートリッジ純水製造装置(オルガノ株式会社製、G−5型)を用いて、流量5.0L/分に設定して電気伝導度が9.0μS/cmの水を作製した。次にAZ−200を3.0kg秤量し、AZ−200に対して4%のジメチルアリルアンモニウムクロライドホモポリマー(分子量9,000)と上記純水を合わせて7.0kgになるように秤量した。これらを合わせて、分散機(特殊機化工業株式会社製、ハイビスディスパーミックス3D−10型)を用いて分散し、30%ゲル法シリカ分散液を得た。この時の分散条件はディスパー周速21.0m/秒、プラネタリー回転数30rpmで60分間とした。
(ゲル法シリカの分散液の二次分散工程)
一次分散工程で得られたゲル法シリカ分散液をビーズミル(シンマルエンタープライゼス社製、ダイノミル)でビーズ充墳率70容量%(0.3mmΦジルコニアビーズ使用)、ディスク周速12.5m/秒、ポンプ流量300ml/分の条件で2パス処理を行った。この平均二次粒子径を粒度分布計(堀場製作所社製、LA−920)で測定した結果は200nmであった。
一次分散工程で得られたゲル法シリカ分散液をビーズミル(シンマルエンタープライゼス社製、ダイノミル)でビーズ充墳率70容量%(0.3mmΦジルコニアビーズ使用)、ディスク周速12.5m/秒、ポンプ流量300ml/分の条件で2パス処理を行った。この平均二次粒子径を粒度分布計(堀場製作所社製、LA−920)で測定した結果は200nmであった。
(インク受容層(B)の塗布液の調整)
上記分散液を104部用いて、さらにポリビニルアルコール溶液(8%、クラレ社製:PVA235)23部、4%ホウ酸5部を3%エタノール水溶液と混合してインク受容層(B)の塗布液を作製した。このときの塗布液の固形分濃度は12%にした。
上記分散液を104部用いて、さらにポリビニルアルコール溶液(8%、クラレ社製:PVA235)23部、4%ホウ酸5部を3%エタノール水溶液と混合してインク受容層(B)の塗布液を作製した。このときの塗布液の固形分濃度は12%にした。
(実施例6)
実施例1の最上層のインク受容層(A)で用いたゲル法シリカの代わりに、湿式シリカ(東ソー・シリカ(株)社製、NIPGEL AZ−200、ゲル法シリカ)を用いて以下のように最上層のインク受容層(A)の塗布液を作製した以外は同様にして記録材料を作製した。
実施例1の最上層のインク受容層(A)で用いたゲル法シリカの代わりに、湿式シリカ(東ソー・シリカ(株)社製、NIPGEL AZ−200、ゲル法シリカ)を用いて以下のように最上層のインク受容層(A)の塗布液を作製した以外は同様にして記録材料を作製した。
(ゲル法シリカの分散液の一次分散工程)
電気伝導度150mS/cmの工業用水をカートリッジ純水製造装置(オルガノ株式会社製、G−5型)を用いて、流量5.0L/分に設定して電気伝導度が9.0μS/cmの水を作製した。次にAZ−200を3.0kg秤量し、AZ−200に対して4%のジメチルアリルアンモニウムクロライドホモポリマー(分子量9,000)と上記純水を合わせて7.0kgになるように秤量した。これらを合わせて、分散機(特殊機化工業株式会社製、ハイビスディスパーミックス3D−10型)を用いて分散し、30%ゲル法シリカ分散液を得た。この時の分散条件はディスパー周速21.0m/秒、プラネタリー回転数30rpmで60分間とした。
電気伝導度150mS/cmの工業用水をカートリッジ純水製造装置(オルガノ株式会社製、G−5型)を用いて、流量5.0L/分に設定して電気伝導度が9.0μS/cmの水を作製した。次にAZ−200を3.0kg秤量し、AZ−200に対して4%のジメチルアリルアンモニウムクロライドホモポリマー(分子量9,000)と上記純水を合わせて7.0kgになるように秤量した。これらを合わせて、分散機(特殊機化工業株式会社製、ハイビスディスパーミックス3D−10型)を用いて分散し、30%ゲル法シリカ分散液を得た。この時の分散条件はディスパー周速21.0m/秒、プラネタリー回転数30rpmで60分間とした。
(ゲル法シリカの分散液の二次分散工程)
一次分散工程で得られたゲル法シリカ分散液をビーズミル(シンマルエンタープライゼス社製、ダイノミル)でビーズ充墳率50容量%(0.3mmΦジルコニアビーズ使用)、ディスク周速12.5m/秒、ポンプ流量300ml/分の条件で1パス処理を行った。この平均二次粒子径を粒度分布計(堀場製作所社製、LA−920)で測定した結果は1.8μmであった。
一次分散工程で得られたゲル法シリカ分散液をビーズミル(シンマルエンタープライゼス社製、ダイノミル)でビーズ充墳率50容量%(0.3mmΦジルコニアビーズ使用)、ディスク周速12.5m/秒、ポンプ流量300ml/分の条件で1パス処理を行った。この平均二次粒子径を粒度分布計(堀場製作所社製、LA−920)で測定した結果は1.8μmであった。
(最上層のインク受容層(A)の塗布液の調整)
上記分散液を104部、ポリビニルアルコール溶液(8%、クラレ社製:PVA235)23部、フッ素系界面活性剤(セイケミカル(株)社製:サーフロンS−131)0.3部を3%エタノール水溶液と混合して塗布液を作製した。このときの塗布液のpHは6.2に調整した。また、塗布液濃度は11%にした。
上記分散液を104部、ポリビニルアルコール溶液(8%、クラレ社製:PVA235)23部、フッ素系界面活性剤(セイケミカル(株)社製:サーフロンS−131)0.3部を3%エタノール水溶液と混合して塗布液を作製した。このときの塗布液のpHは6.2に調整した。また、塗布液濃度は11%にした。
(実施例7)
実施例1のインク受容層(B)で用いた気相法シリカの代わりに、アルミナ水和物(SASOL社製、DISPERAL HP−14)を用いて以下のようにインク受容層(B)の塗布液を作製し、インク受容層(B)の塗布量を乾燥固形分量が40g/m2になるようにした以外は同様にして記録材料を作製した。
実施例1のインク受容層(B)で用いた気相法シリカの代わりに、アルミナ水和物(SASOL社製、DISPERAL HP−14)を用いて以下のようにインク受容層(B)の塗布液を作製し、インク受容層(B)の塗布量を乾燥固形分量が40g/m2になるようにした以外は同様にして記録材料を作製した。
(インク受容層(B)の塗布液の調整)
水に分散剤として硝酸をAl2O3換算100gに対して25mmolになるように予め添加しておき、分散装置(特殊機化工業社製、ハイビスディスパーミックス)により撹拌しながら、この溶液にアルミナ水和物(SASOL社製、DISPERAL HP−14)を添加し、添加後さらに60分撹拌を続け、固形分濃度30%のアルミナ水和物分散液を得た。この平均二次粒子径を粒度分布計(堀場製作所社製、LA−920)で測定した結果は250nmであった。
水に分散剤として硝酸をAl2O3換算100gに対して25mmolになるように予め添加しておき、分散装置(特殊機化工業社製、ハイビスディスパーミックス)により撹拌しながら、この溶液にアルミナ水和物(SASOL社製、DISPERAL HP−14)を添加し、添加後さらに60分撹拌を続け、固形分濃度30%のアルミナ水和物分散液を得た。この平均二次粒子径を粒度分布計(堀場製作所社製、LA−920)で測定した結果は250nmであった。
上記分散液を100部用いて、さらにポリビニルアルコール溶液(8%、クラレ社製:PVA235)10部、4%ホウ酸0.2部を1%エタノール水溶液と混合してインク受容層(B)の塗布液を作製した。このときの塗布液の固形分濃度は18%にした。
(実施例8)
実施例7のインク受容層(B)で用いたアルミナ水和物の代わりにアルミナ(日本アエロジル社製、酸化アルミニウムC)を用いて分散液を作製し、同様にインク受容層(B)の塗布液を作製した以外は同様にして記録材料を作製した。この時アルミナの平均二次粒子径を粒度分布計(堀場製作所社製、LA−920)で測定した結果は230nmであった。
実施例7のインク受容層(B)で用いたアルミナ水和物の代わりにアルミナ(日本アエロジル社製、酸化アルミニウムC)を用いて分散液を作製し、同様にインク受容層(B)の塗布液を作製した以外は同様にして記録材料を作製した。この時アルミナの平均二次粒子径を粒度分布計(堀場製作所社製、LA−920)で測定した結果は230nmであった。
(比較例1)
実施例1における最上層のインク受容層(A)分散液のAY−200の代わりに、NIPGEL CY−200(東ソー・シリカ(株)社製、BET比表面積800m2/g、細孔容積1.1ml/g、吸油量185ml/100g、ゲル法シリカ)を用いた以外は同様にして記録材料を作製した。この時、湿式法シリカの平均二次粒子径を粒度分布計(堀場製作所社製、LA−920)で測定した結果は2.7μmであった。塗布液pHは6.3に調整した。
実施例1における最上層のインク受容層(A)分散液のAY−200の代わりに、NIPGEL CY−200(東ソー・シリカ(株)社製、BET比表面積800m2/g、細孔容積1.1ml/g、吸油量185ml/100g、ゲル法シリカ)を用いた以外は同様にして記録材料を作製した。この時、湿式法シリカの平均二次粒子径を粒度分布計(堀場製作所社製、LA−920)で測定した結果は2.7μmであった。塗布液pHは6.3に調整した。
(比較例2)
実施例5のインク受容層(B)のゲル法シリカの分散液の二次分散工程において同条件で1パス処理を行った以外は同様にして記録材料を作製した。この平均二次粒子径を粒度分布計(堀場製作所社製、LA−920)で測定した結果は750nmであった。
実施例5のインク受容層(B)のゲル法シリカの分散液の二次分散工程において同条件で1パス処理を行った以外は同様にして記録材料を作製した。この平均二次粒子径を粒度分布計(堀場製作所社製、LA−920)で測定した結果は750nmであった。
(比較例3)
実施例1の最上層のインク受容層(A)で用いたゲル法シリカの代わりに、湿式シリカ(東ソー・シリカ(株)社製、NIPGEL AZ−200、ゲル法シリカ)を用いて以下のように最上層のインク受容層(A)の塗布液を作製した以外は同様にして記録材料を作製した。
実施例1の最上層のインク受容層(A)で用いたゲル法シリカの代わりに、湿式シリカ(東ソー・シリカ(株)社製、NIPGEL AZ−200、ゲル法シリカ)を用いて以下のように最上層のインク受容層(A)の塗布液を作製した以外は同様にして記録材料を作製した。
(ゲル法シリカの分散液の一次分散工程)
電気伝導度150mS/cmの工業用水をカートリッジ純水製造装置(オルガノ株式会社製、G−5型)を用いて、流量5.0L/分に設定して電気伝導度が9.0μS/cmの水を作製した。次にAZ−200を3.0kg秤量し、AZ−200に対して4%のジメチルアリルアンモニウムクロライドホモポリマー(分子量9,000)と上記純水を合わせて7.0kgになるように秤量した。これらを合わせて、分散機(特殊機化工業株式会社製、ハイビスディスパーミックス3D−10型)を用いて分散し、30%ゲル法シリカ分散液を得た。この時の分散条件はディスパー周速21.0m/秒、プラネタリー回転数30rpmで60分間とした。
電気伝導度150mS/cmの工業用水をカートリッジ純水製造装置(オルガノ株式会社製、G−5型)を用いて、流量5.0L/分に設定して電気伝導度が9.0μS/cmの水を作製した。次にAZ−200を3.0kg秤量し、AZ−200に対して4%のジメチルアリルアンモニウムクロライドホモポリマー(分子量9,000)と上記純水を合わせて7.0kgになるように秤量した。これらを合わせて、分散機(特殊機化工業株式会社製、ハイビスディスパーミックス3D−10型)を用いて分散し、30%ゲル法シリカ分散液を得た。この時の分散条件はディスパー周速21.0m/秒、プラネタリー回転数30rpmで60分間とした。
(ゲル法シリカの分散液の二次分散工程)
一次分散工程で得られたゲル法シリカ分散液をビーズミル(シンマルエンタープライゼス社製、ダイノミル)でビーズ充墳率60容量%(0.3mmΦジルコニアビーズ使用)、ディスク周速12.5m/秒、ポンプ流量300ml/分の条件で1パス処理を行った。この平均二次粒子径を粒度分布計(堀場製作所社製、LA−920)で測定した結果は1.4μmであった。
一次分散工程で得られたゲル法シリカ分散液をビーズミル(シンマルエンタープライゼス社製、ダイノミル)でビーズ充墳率60容量%(0.3mmΦジルコニアビーズ使用)、ディスク周速12.5m/秒、ポンプ流量300ml/分の条件で1パス処理を行った。この平均二次粒子径を粒度分布計(堀場製作所社製、LA−920)で測定した結果は1.4μmであった。
(最上層のインク受容層(A)塗布液の調整)
上記分散液を104部、ポリビニルアルコール溶液(8%、クラレ社製:PVA235)23部、フッ素系界面活性剤(セイケミカル(株)社製:サーフロンS−131)0.3部を3%エタノール水溶液と混合して塗布液を作製した。このときの塗布液のpHは6.0に調整した。また、塗布液濃度は11%にした。
上記分散液を104部、ポリビニルアルコール溶液(8%、クラレ社製:PVA235)23部、フッ素系界面活性剤(セイケミカル(株)社製:サーフロンS−131)0.3部を3%エタノール水溶液と混合して塗布液を作製した。このときの塗布液のpHは6.0に調整した。また、塗布液濃度は11%にした。
(比較例4)
実施例1のインク受容層(A)に用いた塗布液のみを、直接支持体上に塗布し乾燥した。乾燥塗布量は25g/m2になるようにした。
実施例1のインク受容層(A)に用いた塗布液のみを、直接支持体上に塗布し乾燥した。乾燥塗布量は25g/m2になるようにした。
その結果、塗布面はひび割れが発生した。
(比較例5)
実施例1のインク受容層(B)で用いた塗布液のみを、直接支持体上に塗布し乾燥した。乾燥塗布量は25g/m2になるようにした。
実施例1のインク受容層(B)で用いた塗布液のみを、直接支持体上に塗布し乾燥した。乾燥塗布量は25g/m2になるようにした。
得られた記録材料について、以下の項目を評価した。なお、比較例4はひび割れのため評価不能であった。
《光沢度》
日本電色工業(株)製変角光度計(VGS−1001DP)を用いて、75゜光沢度を測定し、下記の基準で評価した。
○:マットである。(10.0以下)
△:やや光沢感があるものの、充分にマット調である。(10.0〜20.0)
×:光沢感がありマット調の風合いが得られない。(20.0以上)
《光沢度》
日本電色工業(株)製変角光度計(VGS−1001DP)を用いて、75゜光沢度を測定し、下記の基準で評価した。
○:マットである。(10.0以下)
△:やや光沢感があるものの、充分にマット調である。(10.0〜20.0)
×:光沢感がありマット調の風合いが得られない。(20.0以上)
《画像の評価1》
インクジェットプリンタ−(セイコ−エプソン(株)、PX−5500;水性顔料インク使用)でモノクロの風景画を印字し、マット調でかつ深みのある落ち着いた画像が得られているかを視覚的に下記の基準で評価した。△以上がマット調でかつ深みのある落ち着いた画像を満たしている。
○:マット調でかつ印字濃度が高く深みのある落ち着いた画像が得られている。
△:画像の深みではやや劣るが充分にマット調の風合いがある。
×:光沢感がありマット調の風合いが得られないか、もしくは印字濃度が低く画像の深みが劣る。
インクジェットプリンタ−(セイコ−エプソン(株)、PX−5500;水性顔料インク使用)でモノクロの風景画を印字し、マット調でかつ深みのある落ち着いた画像が得られているかを視覚的に下記の基準で評価した。△以上がマット調でかつ深みのある落ち着いた画像を満たしている。
○:マット調でかつ印字濃度が高く深みのある落ち着いた画像が得られている。
△:画像の深みではやや劣るが充分にマット調の風合いがある。
×:光沢感がありマット調の風合いが得られないか、もしくは印字濃度が低く画像の深みが劣る。
《画像の評価2》
インクジェットプリンター(セイコーエプソン(株)、PX−5500;水性顔料インク使用)にてカラーの人物画像を印字し、マット調でかつ深みのある落ち着いた画像が得られているかを視覚的に下記の基準で評価した。
○:マット調でかつ印字濃度が高く深みのある落ち着いた画像が得られている。
△:画像の深みではやや劣るが充分にマット調の風合いがある。
×:光沢感がありマット調の風合いが得られないか、もしくは印字濃度が低く画像の深みが劣る。
インクジェットプリンター(セイコーエプソン(株)、PX−5500;水性顔料インク使用)にてカラーの人物画像を印字し、マット調でかつ深みのある落ち着いた画像が得られているかを視覚的に下記の基準で評価した。
○:マット調でかつ印字濃度が高く深みのある落ち着いた画像が得られている。
△:画像の深みではやや劣るが充分にマット調の風合いがある。
×:光沢感がありマット調の風合いが得られないか、もしくは印字濃度が低く画像の深みが劣る。
《印字濃度》
インクジェットプリンタ−(セイコーエプソン(株)、PX−5500;水性顔料インク使用)において黒のベタ印字を行った後、光学濃度(OD値)を光学濃度計(株式会社 きもと製、Gretag Machbeth AG SpectroEye No.16228)で測定した。数値が高い方が印字濃度は高く良好である。
インクジェットプリンタ−(セイコーエプソン(株)、PX−5500;水性顔料インク使用)において黒のベタ印字を行った後、光学濃度(OD値)を光学濃度計(株式会社 きもと製、Gretag Machbeth AG SpectroEye No.16228)で測定した。数値が高い方が印字濃度は高く良好である。
《耐傷性》
顔料インク用インクジェットプリンター(セイコーエプソン(株)社製PX−G900)を用いて、Blueの最大インク吐出量でベタ印字を50枚連続で行い、ギザロールが通過した画像部を目視評価した。
○:顔料インクの剥離なし。
△:顔料インクの剥離がわずかにある。
×:顔料インクの剥離があり。
顔料インク用インクジェットプリンター(セイコーエプソン(株)社製PX−G900)を用いて、Blueの最大インク吐出量でベタ印字を50枚連続で行い、ギザロールが通過した画像部を目視評価した。
○:顔料インクの剥離なし。
△:顔料インクの剥離がわずかにある。
×:顔料インクの剥離があり。
更に実施例1〜8及び比較例1〜3に関して、スライドビード塗布装置にて塗速5m/minで100m塗布し、塗り始めから5mの位置と、95mの位置(塗り終わり)の各記録用紙を目視にて膜面状態を評価した。この時の乾燥条件は40℃とした。結果を表2に示す。
◎:良好
○:塗り終わりにごくわずかの細割れが発生。
△:塗り始めと塗り終わりに微細割れが発生。
×:全面に微細割れが発生。
◎:良好
○:塗り終わりにごくわずかの細割れが発生。
△:塗り始めと塗り終わりに微細割れが発生。
×:全面に微細割れが発生。
上記の結果から明らかなように、本発明は、光沢度が低くマット調の風合いがあるにもかかわらず印字濃度が高く、耐傷性に優れ、深みのある落ち着いた画像を得ることが可能な顔料インク用インクジェット記録材料を提供することが可能となる。
Claims (6)
- 支持体上に少なくとも2層のインク受容層を有し、支持体から最も離れた位置に設けられる最上層のインク受容層(A)が、平均二次粒子径1.5〜2.5μmの湿式法シリカを主体に含有し、該インク受容層(A)と支持体との間に設けられるインク受容層(B)が、500nm以下の平均二次粒子径の無機微粒子を主体に含有することを特徴とする顔料インク用インクジェット記録材料。
- 前記インク受容層(A)の塗設に用いる塗布液のpHが5.0〜7.0であり、かつ該塗布液にホウ素化合物を含有しないことを特徴とする請求項1に記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
- 前記インク受容層(B)が主体に含有する無機微粒子が気相法シリカもしくはアルミナ水和物であることを特徴とする請求項1または2に記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
- 前記インク受容層(B)が主体に含有する無機微粒子がアルミナ水和物であることを特徴とする請求項3に記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
- 前記インク受容層(A)に含有する湿式法シリカがゲル法シリカであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
- インク受容層を有する側の表面のJIS Z−8741で規定される75°鏡面光沢度が10.0以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の顔料インク用インクジェット記録材料。
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