JP2007223194A - 光走査装置およびそれを備える画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被走査体上の所定位置に静電潜像を鮮明に形成することが可能な光走査装置を提供する。
【解決手段】このレーザスキャナユニット8は、光源ユニット12からのレーザ光をポリゴンミラー13で偏向したのちfθレンズ14a,14bを介して感光体ドラム3aに導光し該感光体ドラム3a上で水平走査を実行するものである。光源ユニット12は、光源としてのレーザダイオード22aと、レーザダイオード22aから発射されたレーザ光の角度を調整するウエッジプリズム61と、ウエッジプリズム61を保持しユニット本体21に取り付けられる鏡筒62とを備えている。そして、鏡筒62は、紫外線を透過し、かつ赤外線をカットするように構成されているとともに、紫外線硬化接着剤65でユニット本体21に取り付けられている。
【選択図】図6
【解決手段】このレーザスキャナユニット8は、光源ユニット12からのレーザ光をポリゴンミラー13で偏向したのちfθレンズ14a,14bを介して感光体ドラム3aに導光し該感光体ドラム3a上で水平走査を実行するものである。光源ユニット12は、光源としてのレーザダイオード22aと、レーザダイオード22aから発射されたレーザ光の角度を調整するウエッジプリズム61と、ウエッジプリズム61を保持しユニット本体21に取り付けられる鏡筒62とを備えている。そして、鏡筒62は、紫外線を透過し、かつ赤外線をカットするように構成されているとともに、紫外線硬化接着剤65でユニット本体21に取り付けられている。
【選択図】図6
Description
本発明は、光走査により被走査体上に静電潜像を形成する光走査装置およびそれを備える画像形成装置に関するものである。
従来、複写機やファクシミリ装置、さらにはプリンタ等の画像形成装置に装着され、光走査により被走査体上に静電潜像の書き込みを行う光走査装置が知られている。この光走査装置は、光源ユニットからのレーザ光を偏向器で偏向したのち結像手段を介して装置外部の被走査体に導光するように構成されている。また、光源ユニットは、光源から発射されたレーザ光の高さ位置や角度を調整するための光学素子を保持する鏡筒が紫外線硬化接着剤でユニット本体に取り付けられて構成されている。
このような従来の光走査装置では、鏡筒としてレーザ光の乱反射を抑制可能な黒色の部材が一般に使用されている。
その一方で、例えば特許文献1に開示されているように、紫外線を透過可能な透明部材で鏡筒を構成し、紫外線照射装置による紫外線照射時に、鏡筒の下方の紫外線硬化接着剤にも十分な量の紫外線を照射することによって、該接着剤を十分に硬化させる技術も知られている。
特開平7−325241号公報
しかしながら、上記従来の光走査装置のように、黒色部材からなる鏡筒を用いた場合には、紫外線照射装置を用いた光源ユニットの組立時に、照射紫外線が鏡筒に吸収され該鏡筒を透過するのが困難になるため、鏡筒の下方に潜り込んだ紫外線硬化接着剤に十分な量の紫外線を照射することができなくなり、該接着剤が鏡筒の下方に未硬化状態のまま残留することとなる。これにより、光源ユニットの組立後の環境変動等によって鏡筒がユニット本体に対して変位し易くなるので、鏡筒に保持される光学素子を通過した光源からのレーザ光が所定光路からずれて進行するという不都合があった。その結果、被走査体上の所定位置に静電潜像を形成するのが困難になるという問題点があった。
また、特許文献1に開示された光走査装置(光源装置)では、紫外線に加えてレーザ光(赤外線)も透明鏡筒を透過するため、鏡筒に保持される光学素子を通過するレーザ光が鏡筒の内面等で乱反射するという不都合がある。これにより、被走査体上に位相の異なる複数のレーザ光が導光されるため、被走査体上にゴースト像が形成されるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、被走査体上の所定位置に静電潜像を鮮明に形成することが可能な光走査装置およびそれを備える画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明の請求項1に記載の光走査装置は、光源ユニットからのレーザ光を偏向器で偏向したのち結像手段を介して被走査体に導光し前記被走査体上で水平走査を実行する光走査装置において、前記光源ユニットは、光源としてのレーザダイオードと、前記レーザダイオードから発射されたレーザ光の高さ位置および角度を調整する光学素子と、前記光学素子を保持しユニット本体に取り付けられる鏡筒とを備え、前記鏡筒は、紫外線を透過し、かつ赤外線をカットするように構成されているとともに、紫外線硬化接着剤で前記ユニット本体に取り付けられていることを特徴とする。
この請求項1に記載の光走査装置では、上記のように、紫外線硬化接着剤でユニット本体に取り付けられる鏡筒を、紫外線を透過するように構成することによって、紫外線照射装置を用いた光源ユニットの組立時に、照射紫外線が鏡筒に吸収されずに該鏡筒を透過するため、鏡筒の下方に潜り込んだ紫外線硬化接着剤に十分な量の紫外線を照射することができる。このため、紫外線硬化接着剤を十分に硬化させることができるので、該接着剤が鏡筒の下方に未硬化状態のまま残留するのを防止することができる。これにより、光源ユニットの組立後の環境変動等によって鏡筒がユニット本体に対して変位し難くなるので、鏡筒に保持される光学素子を通過したレーザダイオードからのレーザ光が所定光路からずれることなく進行することができる。その結果、容易に被走査体上の所定位置に静電潜像を形成することができる。また、鏡筒を、赤外線をカットするように構成することによって、赤外線が鏡筒に吸収されその進行を遮断されるので、鏡筒に保持された光学素子を通過するレーザ光(赤外線)が鏡筒の内面等で乱反射するのを十分に抑制することができる。これにより、被走査体上に位相の異なる複数のレーザ光が導光されるのを防止することができるので、被走査体上にゴースト像が形成されるのを防止することができる。以上のことから、この請求項1に記載の光走査装置では、被走査体上の所定位置に静電潜像を鮮明に形成することができる。
なお、上記した「赤外線をカットする」とは、赤外線の乱反射の防止を目的として、例えば赤外線を吸収しその進行を遮断することを意味する。
上記請求項1に記載の光走査装置において、好ましくは、前記鏡筒は、略透明な筒本体と、前記筒本体の少なくとも内面に設けられる紫外線を透過可能で、かつ赤外線をカット可能なコーティング部材とを含む(請求項2)。
このように、鏡筒を、略透明な筒本体の内面に紫外線を透過可能で赤外線をカット可能なコーティング部材を設けることにより構成することによって、紫外線が筒本体およびコーティング部材を透過する一方、赤外線がコーティング部材でカットされるので、紫外線を透過しつつ赤外線をカットする機能を有する鏡筒を容易に得ることができる。また、上記のように、筒本体の少なくとも内面にコーティング部材を設けることによって、筒本体の外面のみにコーティング部材を設ける場合と異なり、レーザ光(赤外線)が鏡筒の内面で乱反射するのを十分に抑制することができるので、被走査体上に位相の異なる複数のレーザ光が導光されるのをより確実に防止することができる。
この発明の請求項3に記載の画像形成装置は、請求項1または2に記載の光走査装置からのレーザ光により被走査体上に静電潜像を形成して記録媒体に画像を形成することを特徴とする。
この請求項3に記載の画像形成装置では、上記のように、被走査体上の所定位置に静電潜像を鮮明に形成することが可能な光走査装置を用いたので、記録媒体の所定位置に鮮明な画像を容易に形成することができる。
この発明の光走査装置および画像形成装置によれば、鏡筒に保持される光学素子を通過したレーザダイオードからのレーザ光が所定光路からずれることなく進行することによって、容易に被走査体上の所定位置に静電潜像を形成することができる一方、被走査体上に位相の異なる複数のレーザ光が導光されるのを防止することによって、被走査体上にゴースト像が形成されるのを防止することができるので、被走査体上の所定位置に静電潜像を鮮明に形成することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるプリンタの全体構成を示した断面図であり、図2および図3は、図1に示したプリンタのレーザスキャナユニットの構成を説明するための斜視図および平面図である。また、図4および図5は、図3に示したレーザスキャナユニットの光源ユニットの構成を説明するための斜視図である。まず、図1を参照して、本発明の一実施形態によるプリンタ1の全体構成について説明する。なお、本実施形態では、本発明の画像形成装置をプリンタ1に適用した例について説明する。
プリンタ1は、図1に示すように、箱状の筐体1aを備えており、その筐体1a内に設けられた搬送路Lに沿って用紙(記録媒体)を搬送しながら、図略の端末等から送信された画像データに基づいて前記用紙に画像を形成するものである。搬送路Lは、当該プリンタ1の前方から後方(図1では右方から左方)に略水平に延びる水平搬送路L1と、水平搬送路L1の後端部から略垂直に立ち上がる垂直搬送路L2とを有しており、側面視で略L字状となるように構成されている。
プリンタ1は、用紙を収納するとともにその用紙を次述の画像形成部3に供給する給紙部2と、給紙部2から供給された用紙に画像を形成する画像形成部3と、画像形成部3で用紙に転写されたトナー像を当該用紙に定着させる定着部4とを備えている。
給紙部2は、当該給紙部2に前方に引出し可能に装着され、かつ、その装着状態で搬送路Lの水平搬送路L1の下方に配設される給紙カセット2aを含んでいる。この給紙部2は、給紙カセット2a内の用紙をピックアップローラ2bによって1枚ずつ取り出すとともに、その用紙を給紙ローラ2c、2d、2eおよび2fによって搬送路Lの水平搬送路L1に送り出し、さらに、レジストローラ2gによって一時待機させた後、所定のタイミングで画像形成部3に供給するように構成されている。
また、給紙部2は、筐体1aの正面に取り付けられる手差しトレイ2hを有しており、手差しトレイ2hに載置された用紙をピックアップローラ2iによって取り出すとともに、その用紙を給紙ローラ2dおよび2fによって1枚ずつ搬送路Lの水平搬送路L1に送り出すことが可能となっている。
給紙カセット2aは、上面が開放された略直方体形状を有しており、用紙を積載して収納可能なように構成されている。
画像形成部3は、感光体ドラム3aの表面にトナー像を形成した後にそのトナー像を用紙に転写するように構成されている。すなわち、この画像形成部3は、搬送路Lの水平搬送路L1の前後方向の略中央に配設される感光体ドラム3aと、感光体ドラム3aの上方に配設される帯電部3bと、感光体ドラム3aの前方に配設される現像部3cと、感光体ドラム3aの下方に配設される転写部3dと、感光体ドラム3aの後方に配設されるクリーニング部3eと、当該画像形成部3および前記定着部4の上方に配設されるレーザスキャナユニット(LSU)8とを有している。なお、感光体ドラム3aは、本発明の「被走査体」の一例であり、レーザスキャナユニット8は、本発明の「光走査装置」の一例である。
感光体ドラム3aは、図1において時計回りに回転するようになっており、その表面には、当該表面が帯電部3bによって一様に帯電された後に、レーザスキャナユニット8によって画像データに基づくレーザ光が帯電部3bと現像部3cとの間から照射されることにより静電潜像が形成され、さらに静電潜像が形成された表面に、現像部3cからトナーが供給されることによってトナー像が形成されるようになっている。
そして、給紙部2から供給された用紙は、転写部3dの転写ローラ3fによって感光体ドラム3aに押し付けられながら搬送されることにより、その表面に、感光体ドラム3aの表面に形成されたトナー像が転写され、その後に定着部4に送り込まれる。なお、転写後の感光体ドラム3aの表面に残留したトナー及び残留電荷は、クリーニング部3eによって除去されるようになっている。
定着部4は、ヒートローラ4aと、圧力ローラ4bとを有しており、これらのローラ4aおよび4bでトナー像が転写された用紙を挟み込むことにより、熱と圧力とでトナー像を用紙に定着するようになっている。
そして、トナー像が定着された用紙は、排出ローラ5aによって筐体1aの上面に形成された排出部5に排出される。
なお、本実施形態のプリンタ1では、搬送路Lの水平搬送路L1と給紙カセット2aとの間にスイッチバック部6が設けられており、用紙の両面に画像を形成できるようになっている。また、定着部4と排出ローラ5aとの間、および、上記スイッチバック部6の搬送路L’には、その適所に搬送ローラ7が配設されている。
次に、図2および図3を参照して、上記レーザスキャナユニット8の構成について説明する。
レーザスキャナユニット8は、図2および図3に示すように、ハウジング11内に光源ユニット12と、ポリゴンミラー13と、fθレンズ14a,14bと、折返し鏡15とを備えている。なお、ポリゴンミラー13は、本発明の「偏向器」の一例であり、fθレンズ14a,14bは、本発明の「結像手段」の一例である。
光源ユニット12は、2つのレーザ光をポリゴンミラー13に向けて射出可能なように構成されている。ポリゴンミラー13は、平面視正六角形の平板状に形成されており、図略のモータ駆動により所定方向(図3では反時計回りの方向)に回転しながら光源ユニット12からのレーザ光をfθレンズ14aに向けて偏向するように構成されている。
また、fθレンズ14a,14bは、互いのアーチ部分が対向するようにハウジング11内の適所に配設されており、ポリゴンミラー13で偏向されたレーザ光を感光体ドラム3a上で等速走査させる機能を有している。折返し鏡15は、fθレンズ14bからのレーザ光をハウジング11の開口部11aを通して感光体ドラム3aに導くために設けられている。
このレーザスキャナユニット8では、光源ユニット12から発射されたレーザ光がポリゴンミラー13へと導かれ、回転するポリゴンミラー13の鏡面で反射偏向されたのちfθレンズ14a,14bを通って折返し鏡15で反射されることにより、所定の走査方向(図2の矢印A方向)に水平走査されながら前記走査方向と直交する軸心回りの方向(図2の矢印B方向)に回転する感光体ドラム3a上の露光位置に導かれるようになっている。なお、ポリゴンミラー13が一定速度で回転駆動するように構成しているため、fθレンズ14a,14bを通って感光体ドラム3aの表面に到達するレーザ光が感光体ドラム3a上を一定速度で走査して感光体ドラム3a上の電荷を除去するようになっている。
また、レーザスキャナユニット8は、水平同期信号を検出し、この信号に基づいてレーザ光の発射タイミングの調整を行うことにより、感光体ドラム3aへの書き込みタイミングを制御するようになっている。
すなわち、レーザスキャナユニット8は、ハウジング11内に反射鏡16と、センサ部材17と、センサ用回路基板18と、集光レンズ19とをさらに備えている。
反射鏡16は、図3ではfθレンズ14bの左端前部に配設されており、ポリゴンミラー13で偏向されたのちfθレンズ14aを通ってfθレンズ14bの走査開始端(左端)近傍に入射するレーザ光をセンサ部材17に向かって反射するように構成されている。
センサ部材17は、反射鏡16からのレーザ光を、集光レンズ19を介して受光可能な位置に配設されており、その受光面がレーザ光を受光することによりセンサ用回路基板18で水平同期信号が取得されるようになっている。
集光レンズ19は、反射鏡16とセンサ部材17との間に配設されており、上記水平同期信号をセンサ用回路基板18に正確に取得させるべく反射鏡16からのレーザ光を集光してセンサ部材17に入射させる機能を有している。
次に、図4〜図6を参照して、上記光源ユニット12の構成について詳細に説明する。
光源ユニット12は、図4および図5に示すように、ハウジング11の内底面に取り付けられるユニット本体21と、光源としての第1レーザダイオード22aおよび第2レーザダイオード22bと、ダイオードホルダ23と、回路基板24と、レンズ機構部25とを含んでいる。
ユニット本体21は、垂直部21aと、垂直部21aの下部から水平に延びる水平部21bとを有する略L字状に形成されている。垂直部21aは、各レーザダイオード22a,22bからのレーザ光を通過させるための2つの貫通孔21cを有している。水平部21bは、その適所に設けられた第1ボス21d、第2ボス21eおよび第3ボス21fを有している。
第1,第2レーザダイオード22a,22bは、ダイオードホルダ23を介してユニット本体21の垂直部21aに取り付けられており、図外の画像メモリで生成されて出力された画像データ信号をレーザ光に変調して発射する機能を有している。これらの第1,第2レーザダイオード22a,22bは、レーザ光の発射タイミング等の制御を行う回路基板24に電気的に接続されている。
レンズ機構部25は、ユニット本体21の水平部21bの上面に設置されており、各レーザダイオード22a,22bから発射されたレーザ光を平行光に変換する機能を有している。このレンズ機構部25は、第1レンズ部31、第2レンズ部32および第3レンズ部33により構成されている。
第1レンズ部31は、第1レーザダイオード22aからのレーザ光を第3レンズ部33に導きつつ平行光に変換することが可能なように構成されており、コリメータレンズ41と、平行平板51と、ウエッジプリズム61とを具備している。なお、ウエッジプリズム61は、本発明の「光学素子」の一例である。
コリメータレンズ41は、ユニット本体21の水平部21bに取り付けられた鏡筒42に保持されている。この鏡筒42には、スリット部材43が嵌め込まれている。
平行平板51は、レーザ光の高さ位置を調整するための機能を有しており、ユニット本体21の水平部21bに取り付けられた鏡筒52に保持されている。この鏡筒52には、後述の板バネ63により押圧される被押圧部52aが設けられている。なお、第1レンズ部31の鏡筒52は、第2レンズ部32の鏡筒と連結部材53により連結されている。また、第1レンズ部31のコリメータレンズ41を保持する鏡筒42と第2レンズ部32のコリメータレンズを保持する鏡筒と連結部材53とは、ユニット本体21の第1ボス21dにビス45を用いて取り付けられた平面視略十字状の板バネ44により水平部21bに押付け固定されている。
ウエッジプリズム61は、レーザ光の角度を調整するための機能を有しており、ユニット本体21の水平部21bに取り付けられた鏡筒62に保持されている。また、平行平板51を保持する鏡筒52の被押圧部52aとウエッジプリズム61を保持する鏡筒62とは、ユニット本体21の第2ボス21eにビス64を用いて取り付けられた平面視略L字状の板バネ63により水平部21bに押付け固定されている。
また、第2レンズ部32は、上記第1レンズ部31とほぼ同様の構成を有しており、第2レーザダイオード22bからのレーザ光を第3レンズ部33に導きつつ平行光に変換することが可能なようになっている。なお、第2レンズ部32の平行平板を保持する鏡筒の被押圧部、および、ウエッジプリズムを保持する鏡筒も、ユニット本体21の第3ボス21fにビス67を用いて取り付けられた平面視略L字状の板バネ66により水平部21bに押付け固定されている。
ここで、本実施形態では、鏡筒62は、紫外線を透過し、かつ赤外線をカットするための機能を有している。なお、「赤外線をカットする」とは、赤外線の乱反射の防止を目的として、例えば赤外線を吸収しその進行を遮断することを意味している。この鏡筒62は、図6に示すように、透明な樹脂材料からなる筒本体62aと、筒本体62aの内面に設けられる紫外線を透過可能で赤外線をカット可能なコーティング部材62bとにより構成されており、例えば、筒本体62aの内表面を金属酸化物等の薄膜(コーティング部材62bの一例)で被覆することにより形成されるものである。
このような構成の鏡筒62では、紫外線が筒本体62aおよびコーティング部材62bを透過する一方、赤外線がコーティング部材62bでカットされるようになっている。そして、前記薄膜(コーティング部材62b)の厚みや積層数を変化させて鏡筒62の屈折率を調整することにより、例えば波長670nmの赤外線を容易にカットすることが可能なようになっている。このようなコーティング部材62bの一例として、例えば約30%の透過率を有するND(減光)フィルタやカラーフィルタ等を挙げることができる。
また、上記構成の鏡筒62は、紫外線硬化接着剤65でユニット本体21の水平部21bに取り付けられている。すなわち、紫外線硬化接着剤65を介在させた状態でユニット本体21に位置決め載置された鏡筒62に対して図外の紫外線照射装置から紫外線が照射されることによって、紫外線硬化接着剤65が硬化し、鏡筒62がユニット本体21に接着固定されるようになっている。
第3レンズ部33は、第1,第2レンズ部31,32からの各レーザ光をポリゴンミラー13に導くための機能を有しており、プリズム71と、シリンダーレンズ81とを具備している。
プリズム71は、第2レンズ部32のウエッジプリズムからのレーザ光を偏向してシリンダーレンズ81に導くための機能を有している。このプリズム71は、ユニット本体21の水平部21bにビス73を用いて取り付けられた板バネ72により水平部21bに押付け固定されている。
シリンダーレンズ81は、レンズホルダ82に保持された状態で、レンズホルダ82とともにユニット本体21の水平部21bにビス84を用いて取り付けられた板バネ83によって前記レンズホルダ82に押付け固定されている。
このような構成の光源ユニット12の組立てに際して、ユニット本体21にウエッジプリズム61を保持する鏡筒62を取り付ける場合には、まず、紫外線硬化接着剤65を介在させながらユニット本体21の水平部21bの適所に鏡筒62を載置した後、該鏡筒62を、ユニット本体21の第2ボス21eにビス64を用いて取り付けられた平面視略L字状の板バネ63により水平部21bに押付け固定(仮止め)する。そして、第1レーザダイオード22aからのレーザ光に対するウエッジプリズム61のピント調整を行ったうえで、図外の紫外線照射装置から鏡筒62に向けて紫外線を照射し、紫外線硬化接着剤65を十分に硬化させ、鏡筒62をユニット本体21に接着固定する。このように、鏡筒62が、板バネ63によってユニット本体21に押付け固定されるのに加えて、紫外線硬化接着剤65によってもユニット本体21に接着固定されることにより、鏡筒62をユニット本体21に確実に固定し、取付後の環境変動等によって鏡筒62がユニット本体21に対して変位するのを抑制している。
本実施形態では、上記のように、紫外線硬化接着剤65でユニット本体21に取り付けられる鏡筒62を、紫外線を透過するように構成することによって、図外の紫外線照射装置を用いた光源ユニット12の組立時に、照射紫外線が鏡筒62に吸収されずに該鏡筒62を透過するため、鏡筒62の下方に潜り込んだ紫外線硬化接着剤65に十分な量の紫外線を照射することができる。このため、紫外線硬化接着剤65を十分に硬化させることができるので、紫外線硬化接着剤65が鏡筒62の下方に未硬化状態のまま残留するのを防止することができる。これにより、光源ユニット12の組立後の環境変動等によって鏡筒62がユニット本体21に対して変位し難くなるので、鏡筒62に保持されるウエッジプリズム61を通過した第1レーザダイオード22aからのレーザ光が所定光路からずれることなく進行することができる。その結果、容易に感光体ドラム3a上の所定位置に静電潜像を形成することができる。また、鏡筒62を、赤外線をカットするように構成することによって、赤外線が鏡筒62に吸収されその進行を遮断されるので、鏡筒62に保持されたウエッジプリズム61を通過するレーザ光(赤外線)が鏡筒62の内面で乱反射するのを十分に抑制することができる。これにより、感光体ドラム3a上に位相の異なる複数のレーザ光が導光されるのを防止することができるので、感光体ドラム3a上にゴースト像が形成されるのを防止することができる。以上のことから、本実施形態によるレーザスキャナユニット8を備えたプリンタ1では、感光体ドラム3a上の所定位置に静電潜像を鮮明に形成することができる。
また、本実施形態では、上記のように、鏡筒62を、略透明な筒本体62aの内面に紫外線を透過可能で赤外線をカット可能なコーティング部材62bを設けることにより構成することによって、紫外線が筒本体62aおよびコーティング部材62bを透過する一方、赤外線がコーティング部材62bでカットされるので、紫外線を透過しつつ赤外線をカットする機能を有する鏡筒62を容易に得ることができる。また、筒本体62aの内面にコーティング部材62bを設けることによって、筒本体62aの外面のみにコーティング部材62bを設ける場合と異なり、レーザ光(赤外線)が鏡筒62の内面で乱反射するのを十分に抑制することができるので、感光体ドラム3a上に位相の異なる複数のレーザ光が導光されるのをより確実に防止することができる。
なお、上記実施形態では、本発明を、画像形成装置の一例としてのプリンタに適用した例について示したが、これに限らず、プリンタ以外の複写機やファクシミリ、それらの複合機等にも適用可能である。
また、上記実施形態では、図6に示すように、鏡筒62のコーティング部材62bを、筒本体62aの内面のみに設ける例について示したが、これに限らず、図7に示すように、コーティング部材62bを筒本体62aの内面および外面の両方に設けることにより変形例による鏡筒162を構成してもよい。また、鏡筒62を所定の色素で着色して透過波長を調整することによって、鏡筒62全体を、紫外線を透過可能で赤外線をカット可能な部材として機能するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、ウエッジプリズム61を保持する鏡筒62を、紫外線を透過可能で赤外線をカット可能とし、紫外線硬化接着剤でユニット本体21に接着固定されるように構成する例について示したが、これに限らず、平行平板51を保持する鏡筒52やコリメータレンズ41を保持する鏡筒42も、上記ウエッジプリズム61を保持する鏡筒62と同様に、紫外線を透過可能で赤外線をカット可能とし、紫外線硬化接着剤でユニット本体21に接着固定されるように構成するのが好ましい。また、第2レンズ部32のコリメータレンズを保持する鏡筒、平行平板を保持する鏡筒、および、ウエッジプリズムを保持する鏡筒も、上記ウエッジプリズム61を保持する鏡筒62と同様の構成とすることが可能である。
また、上記実施形態では、2つのレーザダイオード22a,22bを光源として具備する光源ユニット12を示したが、これに限らず、1つ或いは3つ以上のレーザダイオードを光源として具備する光源ユニットであってもよい。
1 プリンタ(画像形成装置)
3a 感光体ドラム(被走査体)
8 レーザスキャナユニット(光走査装置)
12 光源ユニット
13 ポリゴンミラー(偏向器)
14a,14b fθレンズ(結像手段)
21 ユニット本体
22a,22b レーザダイオード
41 コリメータレンズ(光学素子)
42,52,62 鏡筒
51 平行平板(光学素子)
61ウエッジプリズム(光学素子)
62a 筒本体
62b コーティング部材
65 紫外線硬化接着剤
3a 感光体ドラム(被走査体)
8 レーザスキャナユニット(光走査装置)
12 光源ユニット
13 ポリゴンミラー(偏向器)
14a,14b fθレンズ(結像手段)
21 ユニット本体
22a,22b レーザダイオード
41 コリメータレンズ(光学素子)
42,52,62 鏡筒
51 平行平板(光学素子)
61ウエッジプリズム(光学素子)
62a 筒本体
62b コーティング部材
65 紫外線硬化接着剤
Claims (3)
- 光源ユニットからのレーザ光を偏向器で偏向したのち結像手段を介して被走査体に導光し前記被走査体上で水平走査を実行する光走査装置において、
前記光源ユニットは、
光源としてのレーザダイオードと、
前記レーザダイオードから発射されたレーザ光の高さ位置および角度を調整する光学素子と、
前記光学素子を保持しユニット本体に取り付けられる鏡筒とを備え、
前記鏡筒は、紫外線を透過し、かつ赤外線をカットするように構成されているとともに、紫外線硬化接着剤で前記ユニット本体に取り付けられていることを特徴とする光走査装置。 - 前記鏡筒は、
略透明な筒本体と、
前記筒本体の少なくとも内面に設けられる紫外線を透過可能で、かつ赤外線をカット可能なコーティング部材とを含むことを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。 - 請求項1または2に記載の光走査装置からのレーザ光により被走査体上に静電潜像を形成して記録媒体に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006048048A JP2007223194A (ja) | 2006-02-24 | 2006-02-24 | 光走査装置およびそれを備える画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006048048A JP2007223194A (ja) | 2006-02-24 | 2006-02-24 | 光走査装置およびそれを備える画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007223194A true JP2007223194A (ja) | 2007-09-06 |
Family
ID=38545442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006048048A Pending JP2007223194A (ja) | 2006-02-24 | 2006-02-24 | 光走査装置およびそれを備える画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007223194A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016109679A (ja) * | 2014-12-08 | 2016-06-20 | ジック アーゲー | 光電センサ及び物体検出方法 |
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2006
- 2006-02-24 JP JP2006048048A patent/JP2007223194A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016109679A (ja) * | 2014-12-08 | 2016-06-20 | ジック アーゲー | 光電センサ及び物体検出方法 |
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